JPH0696285B2 - 反転機構付枚葉印刷機の印刷切替装置 - Google Patents

反転機構付枚葉印刷機の印刷切替装置

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JPH0696285B2
JPH0696285B2 JP61197040A JP19704086A JPH0696285B2 JP H0696285 B2 JPH0696285 B2 JP H0696285B2 JP 61197040 A JP61197040 A JP 61197040A JP 19704086 A JP19704086 A JP 19704086A JP H0696285 B2 JPH0696285 B2 JP H0696285B2
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cam
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反転機構付枚葉印刷機において、片面刷から両
面刷、および両面刷から片面刷への移行時に、反転胴に
設けられているくわえ爪とくわえ替え爪とを反転させる
カム非作動状態から作動状態、および作動状態から非作
動状態に切替る印刷切替装置に関するものである。
〔従来の技術〕
印刷の多様化に伴ない、一台で片面刷と両面刷とに使い
分けることのできる各種の反転機構付枚葉印刷機が提案
されて実用化されており、この種の印刷機は、反転要の
胴として倍径の反転胴を備えた1本タイプのものと、渡
し胴および反転胴とその間の倍径胴とを備えた3本タイ
プのものとに大別される。
第4図および第5図はそれぞれ3本タイプの反転機構付
枚葉印刷機の印刷動作を説明するために示す胴配列図で
あって、第4図は片面刷の場合を示しており、第5図は
両面刷の場合を示している。そこでこの種印刷機の構成
と動作との概要を同図に基づいて説明すると、図示しな
い版胴の下方においてこれと対接するゴム胴1の斜め下
方には、外周切欠き内に爪2と爪台3とからなるくわえ
爪装置4(以下爪4と言う)を備えた圧胴5が周面を対
接させて設けられており、また、下流側の印刷ユニット
にも版胴に対接するゴム胴6と、爪7と爪台8とからな
るくわえ爪装置9(以下爪9と言う)を備え周面をゴム
胴6に対接させた圧胴10とが配設されている。そして、
両方の圧胴5,10間には、互に周面を対接させた渡し胴11
と倍径胴12および反転胴13の3本ローラからなる反転機
構が設けられている。このうち、渡し胴11は、爪14と爪
台15とからなるくわえ爪装置16(以下爪16と言う)を外
周切欠き内に備えている。また倍径胴12は、渡し胴11等
の倍径を有していて、その外周部を2等分する位置に
は、爪17と爪台18とからなる2組のくわえ爪装置19,20
(以下爪19,20と言う)が設けられており、各爪19,20よ
りも胴の回転方向へ所定角度先行する位置には、2組の
吸着ヘッド21,22が配設されている。そしてこの吸着ヘ
ッド21,22は、倍径胴12の外周部に軸線方向へ複数個並
列しているとともに、円周方向へ移動自在に形成されて
おり、爪19,20との円周方向への位相を調整できるよう
に構成されている。さらに反転胴13の外周切欠き内に
は、爪23と爪台24とからなるくわえ爪装置(A))25
(以下爪(A)25と言う)と爪26と爪台27とからなるく
わえ爪装置(B)28(以下爪(B)28と言う)とが円周
方向に隣接して配設されている。そして各胴1,5,11,12,
13,10,6は互にギアで駆動連結されており、このうち、
反転胴13の端軸上には、軸固定の固定ギアと回動自在な
回動ギアとが互に固定、固定解放自在に設けられてい
て、固定ギアは圧胴10のギアと噛合い、回動ギアは倍径
胴12のギアと噛合っている。
このように構成されていることにより、第4図に示す片
面刷の場合、各胴が矢印方向に回転すると、給紙装置か
らスイング装置を経て圧胴5の爪4にくわえ替えられた
紙30は、さらに渡し胴11の爪16にくわえ替えられて搬送
され、この紙30には、ゴム胴1と圧胴5との間を通過す
るときに表面へ1色目の印刷が施される。この紙30は、
渡し胴11の爪16から倍径胴12の爪19(20)にくわえ替え
られて搬送され、図示のように爪19と爪(A)25が対向
することにより爪(A)25にくわえ替えられて搬送され
る。このあとさらに圧胴10の爪9にくわえ替えられて搬
送され、ゴム胴6と圧胴10との間を通過するときに、紙
30には1色目と同じ表面に2色目の印刷が施される。
片面刷から両面刷に移行する場合には、第4図において
爪19と爪(A)25とが対応している状態から、第5図に
示す吸着ヘッド21と爪(B)28とが対応する状態となる
ように前記回動ギアを回動させて倍径胴12を含む上流側
の胴群を反転胴13に対して位相調整するとともに、倍径
胴12上の爪19,20と吸着ヘッド21,22との相対位相を調節
して紙サイズの変更に対応する。また、倍径胴12の爪1
9,20が紙30のくわえを解放する位置が、片面刷と両面刷
とでは、ほぼ紙30の天地方向長さだけ変わるので、紙放
しカムの作用位置を調節する。このようにして切替調整
を行ったのち、各胴を矢印方向に回転させ圧胴5の爪4
に紙30をくわえさせて搬送させると、この紙30には、ゴ
ム胴1と圧胴5との間を通過するときに表面に印刷が施
され、圧胴5の爪4から渡し胴11の爪16にくわえ替えら
れて搬送される。さらにこの紙30は、渡し胴11の爪から
倍径胴12の爪19(20)にくわえ替えられ、かつ吸着ヘッ
ド21(22)で吸着されて搬送される。搬送された紙が図
に符号30Aで示すように倍径胴12に巻付けられてその紙
尻が両胴12,13の対接点に達すると、吸着ヘッド21(2
2)と爪(B)28とが対向し、このとき吸着ヘッド21(2
2)への吸引エアが断たれ、爪(B)28が閉じることに
より紙尻は吸着から解放されて爪(B)28にくわえられ
る。このあと爪(B)28にくわえられたまま圧胴10に向
うと、爪(B)28と爪9とが互に逆方向へ爪先を向ける
ことになってくわえ替えができないので、紙30Aは爪
(B)28にくわえられて搬送される途中で、爪先方向が
爪(B)28とは逆の爪(A)25にくわえ替えられて搬送
される。このようにして裏返しになるように反転しなが
ら搬送された紙30は、図に符号30Bで示すように圧胴10
の爪9にくわえ替えられて搬送され、ゴム胴6と圧胴10
との間を通過するときに、裏面がゴム胴6に対接するの
で、裏面に印刷が施されることにより、前記表面への印
刷とともに両面刷となる。
このような反転機構付枚葉印刷機においては、両面刷に
際して前述したように爪(B)28と爪(A)25との間で
紙尻のくわえ替えを行う必要があり、このために紙尻を
くわえ爪(B)28と紙尻を受取る爪(A)25とを互いの
爪先が近接するように反転させこの位置で爪を開閉させ
ることにより紙尻をくわえ替えたのち、逆方向へ反転さ
せて爪(A)25で紙を搬送することが行われている。一
方、片面側の場合には爪(A)25を2箇所で開閉させる
だけであって、爪(A)25と爪(B)28との反転ならび
にこの位置での開閉を行わない。そこで従来、片面刷と
両面刷との切替に際して爪(A)25の反転カムと開閉カ
ムおよび爪(B)28の反転カムと開閉カムを使用した状
態にしたり遊休状態にしたりする種々の印刷切替装置は
提案されている。
例えば特公昭51−7409号公報に開示されているものは、
反転胴を軸支する左右の各フレーム側に片面刷用のカム
と両面刷用のカムとをそれぞれ軸方向へ移動自在に配設
し、片面刷と両面刷との切替に際してはこれら両側のカ
ムを片方のフレーム側からの操作で軸方向へ移動させて
反転胴側に支持のカムフォロアに対し対応、非対応にす
ることにより切替を行うものである。
また、例えば特公昭55−28865号公報に開示されている
ものは、反転胴を軸支する左右の各フレーム側に片面刷
用のカムと両面刷用のカムとを固定し、カムフオロアを
胴全長に及びブリッジの両端部に支持させてこのブリッ
ジを片方のフレーム側からの操作で移動させてカムフォ
ロアをカムに対し対応、非対応することにより切替を行
うものである。
さらに、カムを固定してカムフォロアを軸方向へ移動さ
せるものもある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのような従来の印刷切替装置のうち、特
公昭51−7409号公報に開示されたものにおいては、切替
のためにカムを移動させると移動部分の遊隙によりカム
の位置精度が出ず、カムの作動タイミング不良による紙
のくわえ損ないなどが発生するおそれがある。
また、特公昭55−28865号公報に開示されているものに
おいては、ブリッジの支持部材やこれを移動させる駆動
部の遊隙によって駆動用のギヤ等にかかる荷重が変動し
摩耗が発生しやすい。
さらに、カムフォロアを移動させるものにおいては、カ
ムフォロアのたおれが発生してカムフォロアが摩耗しや
すいという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本発明では、反転胴
の外周部において円周方向に隣接するくわえ爪装置とく
わえ替え爪装置とを設けた反転機構付枚葉印刷機におい
て、フレーム側に設けられた反転カムのカム面に当接す
るカムフォロアが設けられた一対のカムレバーと、この
カムレバーの揺動に連動してそれぞれ回動する前記くわ
え爪装置の爪台軸および前記くわえ替え爪装置の爪台軸
にそれぞれストップ部材と、このストップ部材の各遊端
部へ先端を選択的に臨ませるようにした反転規制部材
と、前記反転胴の端軸を貫通して一端を端軸の外方へ突
出させた外部から前記反転規制部材を操作する操作軸と
を設けた。
〔作用〕
片面刷時には外部からの操作で操作軸を回動させ、これ
とともに回動する反転規制部材によってストップ部材の
回動を規制すると、反転胴が回転してもくわえ爪とくわ
え替え爪とが反転せず、したがって1色目の印刷が施さ
れた紙は、倍径胴の爪から反転胴のくわえ爪にくわえ替
えられて搬送され、さらに圧胴の爪にくわえ替えられて
2色目の印刷が施される。
両面刷に移行する場合には、外部からの操作で操作軸を
回動させ、反転規制部材によるストップ部材の回動規制
を解くと、反転胴の回転によりくわえ爪とくわえ替え爪
とが反転動作し、したがって表面に印刷が施された紙の
紙尻は倍径胴の吸着ヘッドから反転胴のくわえ替え爪に
くわえ替えられ、くわえ爪とくわえ替え爪との反転、開
閉によってくわえ爪にくわえ替えられたのち、搬送され
て圧胴の爪にくわえ替えられ裏面に印刷が施される。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は本発明に係る印刷切替装置の実施
例を示し、第1図(a)はこれを実施した反転胴端部の
縦断面図、第1図(b)は第1図(a)のA視正面図、
第2図は第1図(a)をBB方向に破断して見た拡大概要
構成図、第3図は同じく第1図(a)のBB拡大断面図で
ある。印刷機全体の胴配列等は第4図に基づいて説明し
たのでその説明を省略し、このあと必要あるときは同図
を用いて説明する。図において、左右のフレーム31に嵌
着された軸受32には、反転胴13の端軸33が軸支されてお
り、端軸33には反転胴側のギア34が嵌合されてボルト35
で固定されている。また第4図に示す下流側圧胴10の端
軸には、ギア34と噛合う圧胴側のギア36が固定されてい
る。符号37,38でそれぞれ示すものは回動ギアと手廻し
ギアであって、互に隣接しボルト39で固定されてギア34
のボスに回動自在に嵌合されており、面圧フランジ40の
ボルト孔に挿入されてねじ込まれたボルト41によって固
定されている。そして、ボルト41を弛めることにより両
ギア37,38のギア34に対して回動自在となり、ボルト41
を締めることにより、3個のギア34,37,38が、ボルト41
と面圧フランジ40とによる面圧によって固定されるよう
に構成されている。また、回動ギア37には、第4図に示
す倍径胴12の端軸に固定されたギア42が噛合っており、
さらに手廻しギア38には、これと噛合うピニオンを備え
た図示しないハンドル付きの手廻し装置が付設されてい
る。このように構成されていることにより、前述した第
4図と第5図とに示す片面刷と両面刷との切替に際して
は、ボルト41を弛めて手廻し装置で手廻しギア38と回動
ギア37とをギア34上で回動させることにより、圧胴10側
のギア36と反転胴13側のギア34とが静止したまま倍径胴
12側のギア42が回動し、倍径胴12を含む上流側の胴群
が、反転胴13を含む下流側の胴群に対して位相調整され
る。
反転胴13の胴本体には、180°位相を違えた2つの切欠
き43,44が胴本体の全長にわたって設けられており、切
欠き43,44の両端は、円形の軸受板47で閉塞されてい
る。左右の軸受板47には円周方向に位相を違えた2本の
中空状カムレバー軸48,49が回動自在に軸支されてお
り、一方のカムレバー軸48の右方突出端と、他方のカム
レバー軸49の左方突出端とには、一方の遊端部にセグメ
ントギア50が設けられ他方の遊端部にカムフォロア51が
枢着されたカムレバー52と、一方の遊端部にセグメント
ギア53が設けられた他方の遊端部にカムフォロア54が枢
着されたカムレバー55とがそれぞれ割締め固定されてい
る。そして、各カムフォロア51,54はフレーム31側に固
定された爪(A)用反転カム56と爪(B)用反転カム57
とにそれぞれ対接しており、各カムレバー52,55は、カ
ムレバー軸48,49の内孔内に設けられた図示しないトー
ションバーによってカムフォロア51,54をカム56,57のカ
ム面に圧接させる方向の回動力を付勢されている。第3
図において56aはカム56の小径部を示しており、56bはカ
ム56の大径部を示している。
一方、反転胴13の他方の切欠き43内には第4図に示すく
わえ爪としての爪(A)25用の反転中心軸である爪台軸
58と、くわえ替え爪としての爪(B)28用の反転中心軸
である爪台軸59とが互に平行して左右の軸受板47間に回
動自在に軸架されており、各爪台軸58,59上にはセグメ
ントギア50,53と噛合うピニオン60,61がそれぞれ軸着さ
れている。そして、爪台軸58,59には、全体を符号25と2
8とで示す複数組ずつの前記爪(A)と爪(B)とがそ
れぞれ軸方向に並列されており、反転胴13が回転してカ
ムフォロア51,54がカム56,57の小径部と大径部とへ交互
に対接することによりカムレバー52,55が互に逆方向へ
往復揺動し、セグメントギア50,53とピニオン60,61との
噛合を介して爪(A)25と爪(B)28とが所定のタイミ
ングで反転するように構成されている。そこで、爪
(A)25と爪(B)28の構成を説明する。すなわち爪台
軸58の両端部には、第2図に模式化して示す一対の爪軸
ホルダ62が軸着されており、これら爪軸ホルダ62の遊端
部には、中空状の爪軸63が両端部を回動自在に軸支され
ている。そして各爪(A)25は、爪台軸58に固定された
爪台ホルダ64と、この爪台ホルダ64と軸方向へ同位相と
なるように組合わされて爪軸63に割締め固定された爪ホ
ルダ65とを備えていて爪台ホルダ64には爪台66が固定さ
れており、また、爪ホルダ65には、後述する開閉機構に
よる爪ホルダ65の回動によって爪台66に対し開閉する爪
67が、接触圧調節ばね部材68を介して装着されている。
第2図に模式化して符号69で示すものは、爪軸63の一端
に固定されたカムレバーであって、その遊端部にはカム
フォロア70が枢着されており、このカムフォロア70は、
フレーム30側に固定された図示しない爪(A)用開閉カ
ムの大径部と小径部とを有するカム面に対接している。
さらに爪軸63の内孔内には、爪閉じ方向の回動力をカム
レバー69に付勢するトーションバー71が設けられてお
り、カムフォロア70がカムの大径部に対接することによ
りトーションバー71のばね力に抗して爪67が開くように
構成されている。また、他方の爪台軸59の両端部には第
2図に模式化して示す一対の爪軸ホルダ72が軸着されて
おり、これら爪軸ホルダ72の遊端部には、中空状の爪軸
73が両端部を回動自在に軸支されている。そして各爪
(B)28は、爪台軸59に固定された爪台ホルダ74と、こ
の爪台ホルダ74と軸方向へ同位相となるように組合わさ
れて爪軸73に割締め固定された爪ホルダ75とを備えてい
て爪台ホルダ74には爪台76が固定されており、また、爪
ホルダ75には、後述する開閉機構による爪ホルダ75の回
動によって爪台76に対し開閉する爪77が、接触圧調節ば
ね部材78を介して装着されている。第2図に模式化して
符号79で示すものは、爪軸73の一端に固定されたカムレ
バーであって、その遊端部にはカムフォロア80が枢着さ
れており、このカムフォロア80は、フレーム31側に固定
された図示しない爪(B)用開閉カムの大径部と小径部
とを有するカム面に対接している。さらに爪軸73の内孔
内には、爪閉じ方向の回動力をカムレバー79に付勢する
トーションバー81が設けられており、カムフォロア80が
カムの大径部に対接することによりトーションバー81の
ばね力に抗して爪77が開くように構成されている。
このように構成されていることにより、第5図に基づい
て説明した両面刷に際しては、反転胴13が回転すると、
カムフォロア51,54がカム56,57の大径部から小径部へと
移行することにより、爪(A)25は第3図に実線で示す
位置から反時計方向に回動し、また爪(B)28は実線位
置から鎖線位置へと時計方向に回動する。なお、爪
(A)25側は鎖線位置の図示を省略したが、爪(B)28
の鎖線位置と対称位置まで回動する。回動後、爪開閉用
のカムフォロア70,80がカムの大径部を越えることによ
り爪67,77が開閉し、紙30Aが爪(B)28から爪(A)25
にくわえ替えられる。くわえ替え後は爪(A)25と爪
(B)28とは反転して第3図の実線位置へ復帰する。
このように動作する爪(A)25と爪(B)28には、片面
刷時にこれらの反転と爪(B)28の開閉とを停止させる
装置が設けられている。このうち、開閉を停止させる装
置は図示を省略したが、カムフォロア80をカム面から浮
かせるように構成されている。そこで以下、反転を停止
させる装置について説明する。前記爪台軸58,59上の軸
受板47近接位置には、第2図に符号82,83でそれぞれ示
すストップレバーが互に対称状をなして割締め固定され
ており、その突片先端には円弧面82a,83aがそれぞれ形
成されている。一方、前記端軸33の軸心を貫通して設け
た軸孔33aには、操作軸84が挿通されており、この操作
軸84の両端部は、前記面圧フランジ40に嵌着した軸受85
と、胴本体の軸心体に装着された軸受86とで回動自在に
軸支されている。87は操作軸84の突出端にノックピンで
固定された回動操作スパナ係合用の6角頭であり、また
88は6角頭85とともに操作軸84の軸方向への移動を規制
するカラーである。そして操作軸84の軸受86近接位置に
は、反転規制部材としてのストッパ89が、胴本体の凹孔
87内に係入されて設けられており、操作軸84を回動操作
することにより、第2図に実線と鎖線とで示す位置へ起
立、倒伏するように構成されている。ストッパ89はこれ
を鎖線位置へ倒伏させることにより、爪(A)25と爪
(B)28との反転を許し、実線位置へ起立させることに
より、先端に形成した円弧面89aにストップレバー82,83
の円弧面82a,83aを対接させて爪(A)25と爪(B)28
との反転を規制するように構成されている。第1図に符
号90で示すものは、操作軸84の凹孔と係合するボール
と、これを係合側へ付勢する圧縮コイルばねとからなる
一対のスプリングプランジャであって、操作軸84の回動
をストッパ89の起立倒伏両位置でそれぞれ規制するよう
に構成されており、また軸受85には第1図(b)に示す
ように、操作軸84の両回動位置を標示する両面刷標識91
と片面刷標識92とが6角頭87側の指針93と対応するよう
に設けられている。
以上のように構成された印刷切替装置の動作を説明す
る。片面刷時には、ストッパ89を第2図の実線位置へ起
立させてその円弧面89aにストップレバー82,83の円弧面
82a,83aを対接させることにより爪(A)25と爪(B)2
8との反転を規制し、かつ図示しない開閉停止機構によ
り爪(B)28の爪77の開閉を規制して印刷を行う。こう
することにより先に第4図に基づいて説明したように、
1色目の印刷が施された紙30は、倍径胴12の爪19から反
転胴13の爪(A)25にくわえ替えられ、さらに圧胴10の
爪9にくわえ替えられて搬送されながらゴム胴6との間
で同じ面に2色目の印刷が施される。
片面刷から両面刷へ移行する場合にはボルト41を弛めて
ギア37,38とギア34との面圧を解いたのち手廻しギア38
を回動操作すると、ギア34,36が静止したま、ギア37,3
8,42が回動するので、倍径胴12を含む上流側胴群の位相
が、反転胴13を含む下流側胴群に対して調整され、第5
図に示すように倍径胴12の吸着ヘッド21と反転胴13の爪
(B)28とが対向する。そこでボルト41を締めてギア3
4,37,38を面圧で固定したのち6角頭87にスパナを係入
し、指針93が両面刷標識91と合うまで操作軸84を回動さ
せると、ストッパ89が第2図の鎖線位置へ倒伏するの
で、爪(A)25と爪(B)28との反転が可能になる。ま
た、図示しない開閉停止機構を操作して爪(B)28を開
閉が可能な状態にしたのち印刷作業を行うと、第5図に
基づいて説明したように片面に印刷されて爪19(20)に
くわえられた紙30は、その紙尻が吸着ヘッド21(22)に
吸着されて爪(B)28と対向する。このとき爪(B)用
開閉カムとトーションバー81との協働により爪(B)28
の爪77が開閉し、同時に開閉する爪19(20)から爪
(B)28へ紙尻がくわえ替えられる。爪(B)28に紙尻
をくわえられた紙30Aは、反転胴13の回転によって搬送
されるが、その途中においてカムフォロア51,54がカム5
6,57の大径部に対接することによりセグメントギヤ50,5
3とピニオン60,61とを介して爪(A)25爪(B)28とが
反転し、爪67のくわえ部と爪77のくわえ部とが近接す
る。このとき開閉用のカムフォロア70,80がカムの大径
部を越えることにより、爪67,77が開閉し、紙尻は爪
(B)28から爪(A)25にくわえ替えられる。くわえ替
え後は、爪(A)25と爪(B)28とが逆方向へ反転して
第2図の実線位置へ復帰し、反転しながら搬送された紙
30Aは、圧胴10の爪9にくわえ替えられたのち搬送され
てゴム胴6との間で裏面に印刷が施されることにより両
面刷となる。
〔発明の効果〕
以上の説明により明らかなように本発明によれば反転機
構付枚葉印刷機の印刷切替装置において、フレーム側に
設けられた反転カムのカム面に当接するカムフォロアが
設けられた一対のカムレバーと、このカムレバーの揺動
に連動してそれぞれ回動する前記くわえ爪装置の爪台軸
および前記くわえ替え爪装置の爪台軸にそれぞれ設けら
れたストップ部材と、このストップ部材の各遊端部へ先
端を選択的に臨ませるようにした反転規制部材とを設
け、片面側と両面側との切替に際して反転規制部材を操
作してストップ部材の回動を規制したり規制を解除した
りしてくわえ替え爪装置との反転用カムを同時に作動状
態と非作動状態とに切替るように構成したことにより、
切替に際してカムが移動せずに固定されているので、遊
隙等の影響がなくカムの位置精度が維持され、爪の作動
タイミング不良がなくなって反転、開閉機能が向上す
る。また、反転胴の端軸を貫通して一端を端軸の外方へ
突出させた外部から反転規制部材を操作する操作軸を設
けたことにより、片面刷と両面刷との切替に際しては、
操作軸を回動操作するだけでくわえ爪とくわえ替え爪と
の反転を作動,非作動に切替えることができるので、操
作性が向上し労力の軽減と切替時間の短縮が計れる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)ないし第3図は本発明に係る反転
機構付枚葉印刷機の印刷切替装置の実施例を示し、第1
図(a)はこれを実施した反転胴端部の縦断面図、第1
図(b)は第1図(a)のA視正面図、第2図は第1図
(a)をBB方向に破断して見た概要構成図、第3図は同
じく第1図(a)のBB拡大断面図、第4図は片面刷動作
を説明するために示す印刷機の胴配列図、第5図は両面
刷動作を説明するために示す印刷機の胴配列図である。 13……反転胴、25……爪(A)、28……爪(B)、33…
…端軸、33a……軸孔、58,59……爪台軸、82,83……ス
トップレバー、84……操作軸、85,86……軸受、87……
6角頭、89……ストッパ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反転胴(13)の外周部において円周方向に
    隣接するくわえ爪装置(25)とくわえ替え爪装置(28)
    とを備え、片面刷時にはくわえ爪装置(25)の開閉によ
    り上流側胴からの紙をくわえ替え、両面刷時にはくわえ
    替え爪装置(28)の開閉によるくわえと、くわえ爪装置
    (25)およびくわえ替え爪装置(28)の反転,開閉とに
    よるくわえ替えとで紙を反転させる反転機構付枚葉印刷
    機において、印刷胴を軸承するフレーム(31)側に設け
    られた反転カム(56,57)のカム面に当接するカムフォ
    ロア(51,54)が設けられた一対のカムレバー(52,55)
    と、このカムレバー(52,55)の揺動に連動してそれぞ
    れ回動する前記くわえ爪装置(25)の爪台軸(58)およ
    び前記くわえ替え爪装置(28)の爪台軸(59)にそれぞ
    れ設けられたストップ部材(82,83)と、このストップ
    部材(82,83)の各遊端部へ先端を選択的に臨ませるよ
    うにした反転規制部材(89)と、前記反転胴(13)の端
    軸を貫通して一端を端軸の外方へ突出させた外部から前
    記反転規制部材(89)を操作する操作軸(84)とを設け
    たことを特徴とする反転機構付枚葉印刷機の印刷切替装
    置。
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