JP2959964B2 - 印刷機における版の装着位置調整装置 - Google Patents

印刷機における版の装着位置調整装置

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JP2959964B2
JP2959964B2 JP15761694A JP15761694A JP2959964B2 JP 2959964 B2 JP2959964 B2 JP 2959964B2 JP 15761694 A JP15761694 A JP 15761694A JP 15761694 A JP15761694 A JP 15761694A JP 2959964 B2 JP2959964 B2 JP 2959964B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセット印刷機等の印
刷機において、版が版胴の所定位置からずれた状態で装
着された場合に、その版の装着位置を調整して所定位置
に合致させるようにした版の装着位置調整装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、一般的なオフセッ
ト印刷機200では、インキローラ群201からのイン
キと水ローラ群202からの水とが混練された状態で、
版胴203に保持されたアルミニウム合金製の版204
に塗布される。版204上のインキは、ブラン胴205
に保持されたブランケット206に転写された後、圧胴
207周面上の印刷用紙Paに印刷される。このよう
に、版204の状態は二度にわたる転写により印刷用紙
Paに印刷される。従って、版胴203に対する版20
4の装着状態の良否は印刷品質を左右することになる。
【0003】図14,15に示すように、版胴203の
外周には取付溝208が形成され、ここに第1の版万力
211が軸209を中心に矢印E方向への揺動可能に取
付けられている。同様に、取付溝208内には第2の版
万力212が版胴203の軸線Lに沿う方向への移動可
能に取付けられている。版204の版胴203への装着
に際しては、同版204の一方の端部が第1の版万力2
11によって把持される。この状態で、版204は版胴
203の周囲に巻付けられ、その版204の他端部が第
2の版万力212によって把持される。
【0004】第2の版万力212の左右両端には調整ボ
ルト213,214が螺合されている。各調整ボルト2
13,214は版胴203の左右両側板215,216
に当接している。これらの調整ボルト213,214
は、予め定められた所定位置(図15において実線で示
す位置)に対し、版204が二点鎖線で示すようにずれ
た(ひねられた)状態で装着された場合に、その版20
4を所定位置まで移動させるためのものである。この場
合、調整ボルト214を矢印M方向へ回して第2の版万
力212内へ没入させ、調整ボルト213を同一方向
(矢印M方向)へ回して第2の版万力212から突出さ
せる。その結果、第2の版万力212が図の右方へ移動
され、版204の装着位置が調整される(従来技術
1)。
【0005】ところが、上記の印刷機200において
は、版204の装着位置を調整する際、二つの調整ボル
ト213,214を交互に操作しなければならない。従
って、調整のための操作が面倒となり、作業能率が低下
する。そこで、例えば特開平6−134962号公報に
は、調整作業を容易に行うことのできる調整装置が開示
されている(従来技術2)。
【0006】図16に示すように、この調整装置では、
第2の版万力212の左端部にボール217を有する調
整ボルト218が螺合されている。第2の版万力212
の右端部の収容穴219には、ボール221を有するプ
ランジャ222がコイルばね223を介して往復動可能
に収容されている。コイルばね223により、プランジ
ャ222と第2の版万力212とが互いに反対方向へ付
勢され、その結果、両ボール217,221が版胴20
3の側板215,216に押圧されている。
【0007】この技術によると、図15において二点鎖
線で示すように版204がずれた状態で版胴203に装
着されている場合、図16の調整ボルト218が矢印M
方向へ回動されて、第2の版万力212から突出され
る。この突出により、第2の版万力212はコイルばね
223の付勢力に抗して右方へ移動される。この移動が
版204を介して第1の版万力211に伝達され、同版
万力211が軸209を中心として揺動する。
【0008】版204が前記とは逆方向へずれている場
合、調整ボルト218が矢印M方向とは反対方向へ回動
されて第2の版万力212内へ没入される。すると、同
版万力212はコイルばね223の付勢力により押され
て左方へ移動される。この移動が版204を介して第1
の版万力211に伝達され、同版万力211が軸209
を中心として前記とは逆方向へ揺動する。
【0009】このように第2の版万力212が移動され
て、版204が図15に実線で示す所定位置まで移動さ
れる。このため、一本の調整ボルト218を回動操作す
るのみで版204の装着位置を調整でき、その調整作業
が容易になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、版204の
装着時には、これが版胴203の周囲に密着状態で巻付
けられる。このため、版204の端部を把持した第2の
版万力212を軸線Lに沿って移動させようとすると、
版胴203と版204との間に大きな摩擦力が発生す
る。従って、版204を所定位置へ移動させる際には、
前記摩擦力よりも大きな力で第2の版万力212を移動
させる必要がある。
【0011】これに対し、前記従来技術2では、第2の
版万力212を図16の右方へ移動させる際には、前記
摩擦力及びコイルばね223の付勢力よりも大きな力
で、調整ボルト218を矢印M方向へ回動させればよ
い。しかし、第2の版万力212を同図の左方へ移動さ
せる際には、コイルばね223の付勢力が利用され、調
整ボルトによる推進力が用いられていない。この付勢力
のみによって、前記摩擦力よりも非常に大きな力を得る
ことは困難である。その結果、調整ボルト218を回動
させても、素早く第2の版万力212の左方へ移動させ
ることができない。従って、版204の装着位置を調整
するための作業に時間がかかり、作業性が悪いという問
題があった。
【0012】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、版の装着位置を調整するための
操作を簡略化しつつ、その操作がなされたときに第2の
版万力を素早く確実に移動させ、短時間で版を所定位置
へ移動させることのできる印刷機における版の装着位置
調整装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の第1の発明は、外周の一部に取付溝
を有する版胴と、前記取付溝内に軸により揺動可能に設
けられ、版の第1の端部を把持するための第1の把持機
構と、前記取付溝内において版胴の軸線に沿う方向への
移動可能に設けられるとともに、第1の端部が第1の把
持機構にて把持され、かつ版胴の外周に巻付けられた状
態の版の第2の端部を把持するための第2の把持機構と
を備えた印刷機に用いられるものであって、前記第2の
把持機構の一端に螺合された軸部を有し、前記両把持機
構により把持された版が予め定められた所定位置からず
れているとき、前記軸部を回動させることにより、第2
の把持機構を前記版胴の軸線に沿う方向へ移動させて、
版を所定位置へ移動させるための調整ねじと、前記調整
ねじを版胴に対し前記軸線に沿う方向への移動不能に連
結する連結機構とを備えている。
【0014】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記調整ねじは、前記軸部よりも大径
状をなし、かつ軸部と一体回動する操作部を備え、前記
連結機構は、版胴に対し軸線に沿う方向への移動不能に
設けられ、かつ調整ねじの操作部を挟み込む挟持部材を
備えている。
【0015】請求項3に記載の第3の発明は、第1又は
第2の発明の構成に加え、前記印刷機は、前記版の第2
の端部を把持した第2の把持機構を第1の把持機構側へ
移動させることにより、版胴外周の版を緊張させるため
の移動機構を備え、前記連結機構は、版胴に対し前記移
動機構による第2の把持機構の移動方向と同一方向への
移動可能に取付けられている。
【0016】
【作用】第1の発明においては、版の版胴への装着に際
し、同版の第1の端部が第1の把持機構によって把持さ
れる。版は版胴の周囲に巻付けられた後、その第2の端
部が第2の把持機構によって把持される。このように版
胴に装着された版が所定位置からずれている場合には、
調整ねじの軸部が回動操作される。この際の軸部の回動
方向に応じ、同軸部が第2の把持機構内へ没入するか、
あるいは同機構から突出する。これらの没入あるいは突
出により、第2の把持機構が版胴の軸線に沿う方向へ移
動される。そして、この移動が版を介して第1の把持機
構に伝達され、同機構が軸を中心として揺動される。両
把持機構の動きに応じ、版が前記所定位置まで移動され
る。
【0017】この際、調整ねじは第2の把持機構の一端
に設けられ、しかも、連結機構により版胴に対し軸線に
沿う方向への移動不能に連結されている。このため、調
整ねじを同把持機構の両端に設けた場合には、同調整ね
じを交互に回動操作する必要があるが、第1の発明で
は、一端側の調整ねじを回動操作するだけで第2の把持
機構を軸線に沿う方向へ移動させることが可能である。
【0018】ところで、版の装着時には、これが版胴の
周囲に密着状態で巻付けられる。このため、版の第2の
端部を把持した第2の把持機構を軸線に沿って移動させ
ようとすると、版胴と版との間に大きな摩擦力が発生す
る。従って、版を所定位置まで移動させる際には、前記
摩擦力よりも大きな力が必要となる。
【0019】これに対し、仮に、第2の把持機構の調整
ねじとは反対側の端部にばね等の付勢部材を設け、その
付勢力を利用して同把持機構を調整ねじ側へ移動させよ
うとすると、前記摩擦力よりも非常に大きな力を得るこ
とが困難である。しかし、第1の発明では、このような
付勢部材を用いず、調整ねじの回動操作のみによって同
把持機構を移動させるようにしている。このため、調整
ねじが回動されれば、その回動が第2の把持機構に直接
伝達されて、同把持機構が軸線に沿う方向へ素早くかつ
確実に移動される。
【0020】特に、第2の発明において、第2の把持機
構の軸線に沿う方向への移動に際しては、調整ねじの操
作部が回動操作され、これにともない軸部が操作部と一
体回動する。この際、操作部は挟持部材によって両側か
ら挟み込まれ、軸線に沿う方向への移動が阻止される。
従って、第1の発明の作用に加え、少ない部品点数で、
かつ簡単な構成で、調整ねじを軸線に沿う方向への移動
不能に係止することが可能である。
【0021】第3の発明においては、版の第2の端部を
把持した第2の把持機構が移動機構にて第1の把持機構
側へ移動されることにより、版胴に巻付けられた版が緊
張される。この移動機構による第2の把持機構の移動時
には、その移動方向と同一方向への連結機構の移動が許
容される。
【0022】
【実施例】以下、第1〜3の発明を、3色刷りのオフセ
ット印刷機における版の装着位置調整装置に具体化した
一実施例を図1〜図13に従って説明する。
【0023】図2に示すように、オフセット印刷機(以
下、単に印刷機という)1は、第1の印刷ユニット2、
第2の印刷ユニット3及び第3の印刷ユニット4を備え
ている。印刷機1の給紙側(図2の左側)には第1の印
刷ユニット2に近接してフィーダ5が配置され、排紙側
(図2の右側)には第3の印刷ユニット4に近接してデ
リバリ装置6が配置されている。
【0024】各印刷ユニット2〜4内には略円筒状の版
胴7が矢印A方向への回転可能に設けられている。版胴
7の外周には、アルミニウム合金よりなる薄板状の版
(図12参照)8が取り外し可能に装着される。版胴7
には、インキローラ群9を介してインキが送られ、水ロ
ーラ群11を介して水が送られる。これらのインキ及び
水は、版胴7外周の版8上で混練される。版8上に印刷
模様として残ったインキはブラン胴12上に保持された
ブランケットに転写される。
【0025】そして、印刷用紙Paがフィーダ5から移
送胴13を経て第1の印刷ユニット2へ搬送される。印
刷用紙Paは圧胴14の外周面に保持されてブラン胴1
2上のブランケットと接触する。この際、ブランケット
上のインキにより印刷用紙Paに第1色の印刷が行われ
る。圧胴14の回転にともないブラン胴12も回転し、
印刷用紙Pa全体に印刷が施される。印刷用紙Paは移
送胴15を経て第2の印刷ユニット3の圧胴14に送ら
れる。
【0026】第2の印刷ユニット3においては第1の印
刷ユニット2と同様に、印刷用紙Paが圧胴14の外周
面に保持されてブラン胴12上のブランケットと接触
し、この際、印刷用紙Paに第2色の印刷が行われる。
さらに、印刷用紙Paは第3の印刷ユニット4に送ら
れ、第3色の印刷が施される。以上のように印刷された
印刷紙Pbはデリバリ装置6へ移送され印刷が終了す
る。
【0027】次に、各印刷ユニット2〜4において、版
8を版胴7に装着するための機構にについて説明する。
なお、各機構は印刷ユニット2〜4毎に互いに同一構成
であるので、ここでは第1の印刷ユニット2の機構につ
いてのみ説明する。
【0028】図1,9に示すように版胴7の外周には取
付溝16が設けられている。この取付溝16は、版胴7
の軸線Lに沿って延びる一対の壁面16a,16bを備
えている。取付溝16内の壁面16aの近傍には、版8
の第1の端部8aを把持するために、第1の把持機構と
しての第1の版万力17が取付けられている。同じく取
付溝16内の壁面16bの近傍には、第2の把持機構と
しての第2の版万力18が、軸線Lに沿う方向への移動
可能に、かつ前記第1の版万力17側への移動可能に設
けられている。第2の版万力18は、第1の端部8aが
第1の版万力17によって把持され、かつ版胴7の周囲
に巻付けられた状態の版8の第2の端部8bを把持する
ようになっている。
【0029】第2の版万力18は、把持ブロック21
と、その把持ブロック21上に揺動可能に取付けられた
可動把持板22とを備えている。可動把持板22には断
面弓形状の座金23が係合されている。ボルト24は、
これらの座金23及び可動把持板22を貫通して把持ブ
ロック21に螺合されている。
【0030】把持ブロック21と可動把持板22との間
には、前記軸線Lに沿って延びるカムシャフト25が回
動可能に介在されている。カムシャフト25の外周には
平面状のカム面25aが形成されている。図6に示すよ
うに、カムシャフト25を挟んでボルト24の反対側に
は引張りコイルばね26が配置されており、その一端が
可動把持板22に係止され、他端が把持ブロック21に
係止されている。この引張りコイルばね26により、可
動把持板22の基端部が常に把持ブロック21側へ引っ
張られている。
【0031】そして、カムシャフト25のカム面25a
以外の個所が可動把持板22に当接すると、引張りコイ
ルばね26の引張り力に抗して可動把持板22の先端が
把持ブロック21に近づけられ、両者間で版8の第2の
端部8bを把持することが可能となる。また、カム面2
5aが可動把持板22に当接する(図9参照)と、その
先端が把持ブロック21から離間するようになってい
る。
【0032】図9に示すように第1の版万力17は、第
2の版万力18と同様に、把持ブロック27、可動把持
板28、座金29、ボルト31、カムシャフト32、引
張りコイルばね(図示しない)等により構成されてい
る。この版万力17では、カムシャフト32のカム面3
2a以外の個所が可動把持板28に当接したとき、その
先端と把持ブロック27との間で版8の第1の端部8a
が把持される。また、カム面32aが可動把持板28に
当接したとき、その先端と把持ブロック27とにより把
持されていた第1の端部8aが開放されるようになって
いる。
【0033】第1の版万力17の把持ブロック27の長
手方向の中央部分(図1参照)には、軸としてのボルト
33が挿通されている。ボルト33の軸部33aは取付
溝16の内底部に固定されている。軸部33aの外周と
把持ブロック27との間には軸受34が介在されてい
る。従って、第1の版万力17はボルト33を中心とし
て図1の矢印E方向へ揺動可能である。
【0034】第1の印刷ユニット2は、版8の第2の端
部8bを把持した第2の版万力18を、第1の版万力1
7側へ移動させて版8を緊張させたり、取付溝16の壁
面16b側へ移動させて同版8を緩めたりするための移
動機構35を備えている。図1,3に示すように、取付
溝16内の両版万力17,18間には、軸線Lに沿って
延びる駆動シャフト36が配置されている。版胴7の左
右両端に取付けられた側板37,38にはそれぞれすべ
り軸受39,41が取付けられている。駆動シャフト3
6の左端には支軸42が固定されている。そして、この
支軸42と駆動シャフト36の右端とが前記すべり軸受
39,41にそれぞれ回動可能に挿通されている。
【0035】図1,9に示すように、駆動シャフト36
の互いに離間した複数個所には脚片43が挿通され、同
脚片43はナット40によって締付固定されている。各
脚片43は、駆動シャフト36を中心として半径方向外
方へ延びており、その先端にローラ44が支持されてい
る。これらのローラ44は、駆動シャフト36が矢印B
方向へ回動されたとき、第2の版万力18の把持ブロッ
ク21を壁面16bに接近する方向(第1の版万力17
から離間する方向)へ押圧する。また、把持ブロック2
1には取付溝16の底面16cと平行にばね収容穴45
が設けられており、ここに挿入されたシャフト46が把
持ブロック21を貫通している。シャフト46の頭部4
6aとばね収容穴45の底部との間にはコイルばね47
が圧縮状態で介装されており、同コイルばね47により
前記頭部46aが壁面16bに押圧されている。コイル
ばね47は、把持ブロック21を壁面16bから離間さ
せる方向へ常に付勢している。
【0036】図3,8に示すように、左側の側板37か
ら突出する支軸42の端部外周には、多数の歯48が形
成されている。側板37において支軸42の近傍には軸
49がボルト51によって固定され、その軸49上にレ
バー52が回動可能に支持されている。レバー52に
は、前記歯48に噛み合う複数の歯53と、軸49を中
心としての略半径方向外方へ延びる叩打部54とが形成
されている。
【0037】第1の印刷ユニット2内であって、側板3
7近傍にはエアシリンダ55が配設されている。エアシ
リンダ55は、版胴7の軸線Lへ向けて出没するピスト
ンロッド56を備えている。ピストンロッド56は、エ
アシリンダ55のシリンダ本体55a内に没入したとき
図8の実線で示すように叩打部54から離間する。ピス
トンロッド56は、シリンダ本体55aから突出したと
き叩打部54を叩打し、レバー52を二点鎖線で示す位
置まで回動させる。この回動にともない支軸42が矢印
B方向へ回動し、破線で示す脚片43が二点鎖線で示す
位置まで傾動する。その結果、同脚片43上のローラ4
4によって、第2の版万力18がコイルばね47の付勢
力に抗して壁面16b側へ押される。
【0038】なお、図1において版胴7の右側部及びそ
の近傍には、版万力17,18による版8の把持・開放
のために、カムシャフト25,32をそれぞれ回動させ
るクランプ機構57が設けられている。
【0039】次に、第1の印刷ユニット2は版8の装着
位置を調整するための装置を備えている。この調整装置
は、版胴7に巻付けられ、かつ端部8a,8bが版万力
17,18により把持された版8が予め定められた所定
位置からずれているとき、第2の版万力18を軸線Lに
沿って移動させて、版8を所定位置まで移動させるため
のものである。
【0040】調整装置は、第2の版万力18に取付けら
れた調整ねじ61と、その調整ねじ61を版胴7に対し
軸線Lに沿う方向への移動不能に連結する連結機構とを
備えている。図3〜5に示すように、調整ねじ61は、
軸線Lに沿って延び、かつ把持ブロック21の左端部に
螺合された軸部61aと、その軸部61aの一端に一体
回動可能に設けられ、かつ軸部61aよりも大径の円板
状をなす操作部61bとから構成されている。軸部61
aは、調整ねじ61が矢印C方向へ回動されたとき把持
ブロック21へ没入し、反対方向へ回動されたとき把持
ブロック21から突出する。操作部61bの外周には多
数個の穴62が略等角度毎に穿設されており、作業者が
ここに棒状の工具63を挿入して調整ねじ61を回動操
作できるようになっている。
【0041】調整ねじ61の操作部61bの周囲には、
第1の挟持部材64及び第2の挟持部材66が配置され
ている。図7に示すように、第1の挟持部材64は、孔
65を有する平板状の本体部64aと、その両端に一体
形成された一対の脚部64bとから構成されている。第
2の挟持部材66は、平板状の本体部66aと、その本
体部66aに直交する板状の支持部66bと、支持部6
6bに突設された軸66cとから構成されている。軸6
6c上には円筒状のローラ67が取付けられている。こ
れらの軸66c及びローラ67によって係合突起68が
構成されている。
【0042】第1の挟持部材64は、調整ねじ61の軸
部61aが孔65に挿通され、操作部61bが両脚部6
4b間に配置された状態で、支持部66b上に載置され
ている。また、同支持部66b上には、軸部61aの螺
合された把持ブロック21の左端部が当接されている
(図5参照)。そして、両脚部64bを間に挟んだ状態
で、両本体部64a,66aが一対のボルト69によっ
て相互に締結されている。このように締結された状態で
は、操作部61bの大部分が両挟持部材64,66によ
って覆われ、一部のみが露出している。
【0043】一方、図5に示すように、取付溝16の底
面16cにおける側板37の近傍には凹部71が形成さ
れ、ここにレール部材72が配置されている。レール部
材72は、平板状をなす底部72aと、互いに平行に離
間した状態で前記底部72aに直角に形成された左右一
対のガイド部72b,72cとから構成されている。右
側のガイド部72cは、左側のガイド部72bよりも厚
く形成され、剛性が高められている。左側のガイド部7
2bの剛性は側板37によって補われている。レール部
材72は一対のボルト73によって凹部71に固定され
ている。
【0044】前記係合突起68はレール部材72内に収
容されている。ローラ67は、移動機構35による第2
の版万力18の移動にともないレール部材72のガイド
部72b,72cに接触して転動する。
【0045】そして、両挟持部材64,66、ボルト6
9、係合突起68、レール部材72及びボルト73は連
結機構を構成している。また、レール部材72及び係合
突起68は、移動機構35による第2の版万力18の移
動時に、その移動方向と同一方向への連結機構の移動を
許容する機能を兼ね備えている。
【0046】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。図9は、版胴7に版8
が装着されるときの状態を示している。第1の版万力1
7においては、カムシャフト32のカム面32aが可動
把持板28に当接され、同把持板28の先端と把持ブロ
ック27との間が開放されている。そして、版8の第1
の端部8aが把持ブロック27と可動把持板28との間
に差し込まれている。
【0047】一方、第2の版万力18においては、カム
シャフト25のカム面25aが可動把持板22に当接さ
れ、同把持板22の先端と把持ブロック21との間が開
放されている。また、図8に実線で示すように、エアシ
リンダ55のピストンロッド56がシリンダ本体55a
に没入し、レバー52の叩打部54から離間している。
叩打部54にはピストンロッド56による押圧力が作用
していない。従って、この押圧力は、レバー52、支軸
42、駆動シャフト36、脚片43及びローラ44を介
して第2の版万力18に伝達されない。すなわち、第2
の版万力18を取付溝16の壁面16b側へ押そうとす
る力が作用しない。このため、第2の版万力18はコイ
ルばね47の付勢力によって壁面16bから離間する方
向(第1の版万力17に接近する方向)へ押し出されて
いる。
【0048】次に、図10に示すように、図1のクラン
プ機構57の作動により、第1の版万力17のカムシャ
フト32が回動され、そのカム面32aとは異なる個所
が可動把持板28に当接される。この当接により可動把
持板28が揺動し、同把持板28の先端と把持ブロック
27との間で版8の第1の端部8aが把持される。第2
の版万力18の状態は、前述した図9の状態と同じであ
る。
【0049】前記のように第1の端部8aが第1の版万
力17によって把持された状態で、版胴7が矢印A方向
へ回転され、その回転にともない版8が版胴7の周囲に
巻付けられる。
【0050】その後、図8において二点鎖線で示すよう
にピストンロッド56がシリンダ本体55aから突出さ
れ、レバー52の叩打部54が同ピストンロッド56に
よって叩打される。この叩打により、レバー52が軸4
9を中心に矢印D方向へ回動し、同レバー52に噛み合
った支軸42が反対方向(矢印B方向)へ回動される。
駆動シャフト36が支軸42と一体で回動し、脚片43
及びローラ44が図11において二点鎖線で示す位置か
ら実線で示す位置へ傾動する。この傾動により、第2の
版万力18がコイルばね47の付勢力に抗して押圧さ
れ、取付溝16の壁面16bに接近される。
【0051】版胴7に巻付けられた版8の第2の端部8
bが、把持ブロック21と可動把持板22との間に差し
込まれる。図1のクランプ機構57の作動により、第2
の版万力18のカムシャフト25が回動され、そのカム
面25aとは異なる個所が可動把持板22に当接され
る。この当接により可動把持板22が揺動し、同把持板
22の先端と把持ブロック21との間で版8の第2の端
部8bが把持される。
【0052】続いて、図8に実線で示すように、ピスト
ンロッド56がシリンダ本体55aに没入し、レバー5
2の叩打部54から離間される。叩打部54にはピスト
ンロッド56による押圧力が作用しなくなる。従って、
この押圧力は、レバー52、支軸42、駆動シャフト3
6、脚片43及びローラ44を介して第2の版万力18
に伝達されなくなる。すなわち、第2の版万力18を取
付溝16の壁面16b側へ押そうとする力が作用しなく
なる。このため、第2の版万力18はコイルばね47の
付勢力によって壁面16bから離間する方向へ押し出さ
れる。この第2の版万力18の移動により、版胴7の外
周に巻付けられた版8が緊張される(緩みのない状態で
張られる)。
【0053】なお、上記第2の版万力18が取付溝16
の壁面16bに接近及び離間する際、同版万力18の左
端部に設けられたローラ67がレール部材72のガイド
部72b,72cに接触して転動する。このため、同ロ
ーラ67、両挟持部材64,66、調整ねじ61等が第
2の版万力18の移動の妨げとなることがない。
【0054】ところで、図12において二点鎖線で示す
ように、版8が予め定められた所定位置(同図において
実線で示す位置)からずれた状態で版胴7に装着される
場合がある。この場合には、作業者により棒状の工具6
3が調整ねじ61の穴62に挿入され、同調整ねじ61
が第2の版万力18から突出する方向(図5の矢印Cと
は反対方向)へ回動される。この際、調整ねじ61にお
ける操作部61bの軸線Lに沿う方向への移動は、一対
の挟持部材64,66、係合突起68及びレール部材7
2によって規制されている。このため、前記のように調
整ねじ61が回動されると、結果として第2の版万力1
8が図4,5の右方へ移動される。この移動は版8を介
して第1の版万力17に伝わり、同版万力17がボルト
33を中心として揺動する。版8も同ボルト33を中心
として揺動し、やがて実線で示す所定位置まで移動され
る。
【0055】一方、版8が所定位置から二点鎖線で示す
のとは反対方向へずれた状態で版胴7に装着された場合
には、調整ねじ61が第2の版万力18へ没入する方向
(図5の矢印C方向)へ回動される。この際にも調整ね
じ61における操作部61bの軸線Lに沿う方向への移
動は、一対の挟持部材64,66、係合突起68及びレ
ール部材72によって規制されている。このため、前記
のように調整ねじ61が回動されると、結果として第2
の版万力18が図4,5の左方へ移動される。この移動
にともない、第1の版万力16がボルト33を中心とし
て前記とは逆方向へ揺動する。版8も同ボルト33を中
心として揺動し、やがて実線で示す所定位置まで移動さ
れる。
【0056】なお、調整ねじ61を回動操作した場合に
は、その回動にともなって第2の版万力18も回動する
おそれがある。しかし、本実施例では、版万力18の把
持ブロック21が第2の挟持部材66の支持部66bに
接触している。この接触により、調整ねじ61を中心と
した第2の版万力18の回動が規制される。このため、
回動をともなわずに版万力18を軸線Lに沿う方向へ確
実に移動させることができる。
【0057】このように本実施例によると、一本の調整
ねじ61を回動操作するのみで版8の装着位置を調整で
きる。このため、第2の版万力212の左右両端にそれ
ぞれ調整ボルト213,214を螺合し、これらを交互
に回動させて版204を所定位置へ移動させる従来技術
1(図15参照)に比較して、その調整作業が容易にな
る。
【0058】ここで版8の装着時には、これが版胴7の
周囲に密着状態で巻付けられる。このため、版8の第2
の端部8bを把持した状態の第2の版万力18を軸線L
に沿って移動させようとすると、版胴7と版8との間に
は大きな摩擦力が発生する。従って、版8を所定位置ま
で移動させる際には、前記摩擦力よりも大きな力で第2
の版万力18を移動させる必要がある。
【0059】この際、第2の版万力212を図16の左
方へ移動させるためにコイルばね223の付勢力を利用
した従来技術2では、前記摩擦力よりも非常に大きな力
を得ることは困難である。調整ボルト218を回動させ
ても、素早く第2の版万力212を左方へ移動させるこ
とができない。
【0060】これに対し本実施例では、前記コイルばね
223のような付勢部材を用いず、調整ねじ61の回動
操作のみによって第2の版万力18を往復動させるよう
にしている。このため作業者が調整ねじ61を回動操作
すれば、第2の版万力18がその操作に追従して左方に
も右方にも素早く移動する。従って、版8の装着位置を
調整するための作業に要する時間を短縮し、作業性の向
上を図ることができる。
【0061】また、第2の版万力18の軸線Lに沿う方
向への移動に際しては、調整ねじ61の操作部61bが
回動操作され、これにともない軸部61aが操作部61
bと一体回動する。この際、操作部61bは一対の挟持
部材64,66によって両側から挟み込まれ、軸線Lに
沿う方向への移動が阻止される。従って、比較的少ない
部品点数で、かつ簡単な構成で、調整ねじ61を軸線L
に沿う方向への移動不能に係止することができる。
【0062】本実施例では、連結機構を版胴7に移動可
能に取付けるために、両版万力17,18を結ぶ方向へ
延びるレール部材72を取付溝16内に配置するとも
に、連結機構に設けた係合突起68をこのレール部材7
2に係合させている。このため、移動機構35による第
2の版万力18の移動時には、その移動に追従して、係
合突起68がレール部材72に沿って移動する。このよ
うに、連結機構を、移動機構35による第2の版万力1
8の移動方向と同一方向へ確実に移動させることができ
る。
【0063】また、仮に、レール部材72に係合される
係合突起68の形状を四角柱状とした場合には、版8が
所定位置からずれた状態で版胴7に装着された場合、レ
ール部材72の両ガイド部72b,72cによって同係
合突起の動きが規制される。第2の版万力18を軸線L
に沿う方向へ調節移動させた場合、前記版8のずれに起
因する、版万力18の軸線Lに対するわずかな傾き(揺
動)に順応できない。このため、版8の自然な形での移
動が不可能となり、版8の一部が版胴7に密着されず、
印刷時に正しく絵柄が転写されなくなってしまう。
【0064】しかし、本実施例では係合突起68の外側
部分をローラ67によって構成し、これを両ガイド部7
2b,72cに線接触させている。このため、前記のよ
うな係合突起が四角柱状の場合に比べ、両ガイド部72
b,72cによって係合突起68の動きが規制されにく
い。版8が所定位置からずれた状態で版胴7に装着され
た場合には、係合突起68が図13において二点鎖線で
示すようにレール部材72に沿って微動可能である。従
って、版8の自然な形での移動が可能となり、版8を版
胴7に確実に密着させ、絵柄を正しく転写させることが
できる。
【0065】さらに、前記ローラ67は軸66cを中心
として回動可能である。このため、移動機構35による
第2の版万力18の移動時には、ローラ67がレール部
材72のガイド部72b,72cに接触して転動する。
従って、ローラ67を用いずに円柱状の係合突起を構成
し、同係合突起をレール部材72上を摺動させた場合に
比べて、レール部材72及び係合突起68間で発生する
摩擦力を小さくできる。従って、係合突起68をレール
部材72に沿ってスムーズに移動させることができる。
【0066】なお、本発明は次に示す別の実施例に具体
化することができる。
【0067】(1)レール部材72の左側のガイド部7
2bを省略し、版胴7の側板37によってローラ67の
左方への移動を規制するようにしてもよい。 (2)第1の発明は、前記実施例における移動機構35
を省略した印刷機にも適用可能である。
【0068】(3)前記実施例では、軸66c及びロー
ラ67により係合突起68を構成したが、円柱状の軸6
6cのみによって係合突起を構成してもよい。この場合
には、連結機構の移動にともない係合突起をレール部材
72上を摺動させる。
【0069】以上、本発明の各実施例について説明した
が、各実施例から把握できる請求項以外の技術的思想に
ついて、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項3に記載の装着位置調整装置において、前
記連結機構を版胴に移動可能に取付けるための機構は、
前記取付溝内に設けられ、かつ両把持機構を結ぶ方向へ
延びるレール部材と、前記連結機構に設けられ、かつ前
記レール部材に移動可能に係合された係合突起とを備え
ている印刷機における版の装着位置調整装置。このよう
な構成とすることにより、係合突起をレール部材に沿っ
て移動させることができる。このため、連結機構を、移
動機構による第2の把持機構の移動方向と同一方向へ確
実に移動させることができる。
【0070】(ロ)上記(イ)に記載の装着位置調整装
置において、前記係合突起を略円柱状に形成した印刷機
における版の装着位置調整装置。このような構成とする
ことにより、版が所定位置からずれた状態で版胴に装着
された場合には、係合突起のレール部材に沿う方向への
微動が許容される。従って、版の自然な形での移動が可
能となり、版を版胴に確実に密着させることができる。
【0071】(ハ)上記(ロ)に記載の装着位置調整装
置において、前記係合突起は、前記連結機構に固定され
た軸と、その軸上に支持され、かつ前記連結機構の移動
にともないレール部材の壁面に接触して転動する円筒状
のローラである印刷機における版の装着位置調整装置。
このような構成とすることにより、移動機構による第2
の把持機構の移動時には、係合突起をレール部材に沿っ
てスムーズに移動させることができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明によれ
ば、版の装着位置を調整するための操作を簡略化しつ
つ、その操作がなされたときに第2の把持機構を素早く
確実に移動させ、短時間で版を所定位置へ移動させるこ
とができる。
【0073】第2の発明によれば第1の発明の効果に加
え、少ない部品点数で、かつ簡単な構成で、調整ねじを
軸線に沿う方向への移動不能に係止することができる。
第3の発明によれば、連結機構を第2の把持機構の移動
方向と同一方向へ移動させることができる。このため、
版の第2の端部を把持した第2の把持機構を第1の把持
機構側へ移動させることにより、版胴に巻付けられた版
を緊張させるようにした印刷機であっても、第1又は第
2の発明の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第3の発明を具体化した一実施例におけ
る装着位置調整装置の正面図である。
【図2】オフセット印刷機の概略構成図である。
【図3】図1における装着位置調整装置の一部を破断し
て示す拡大正面図である。
【図4】図3における調整ねじ近傍を示す断面図であ
る。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図1のY−Y線拡大断面図である。
【図7】図1における調整ねじ、両挟持部材、レール部
材、ローラ等を示す分解斜視図である。
【図8】版胴に設けられた支軸及びレバーと、その近傍
に配置されたエアシリンダとを示す部分拡大側面図であ
る。
【図9】版の第1の端部が第1の版万力に把持される前
の状態を示す部分拡大側面図である。
【図10】版の第1の端部が第1の版万力に把持された
状態を示す部分拡大側面図である。
【図11】版の第2の端部が第2の版万力に把持された
状態を示す部分拡大側面図である。
【図12】版胴に装着された版の一部を展開して示す説
明図である。
【図13】版が所定位置からずれた状態で版胴に装着さ
れた場合の、レール部材、ローラ及び把持ブロックの位
置関係を示す説明図である。
【図14】従来技術1のオフセット印刷機において、版
胴の周辺を示す概略構成図である。
【図15】版の位置調整を行うための調整ボルトを第2
の版万力の左右両端に設けた従来技術1において、版胴
に装着された版の一部を展開して示す説明図である。
【図16】版の位置調整を行うための調整ボルト、コイ
ルばね及びプランジャを第2の版万力の左右両端に設け
た従来技術2において、その版万力の左右両端部分を示
す正面図である。
【符号の説明】
7…版胴、8…版、8a…第1の端部、8b…第2の端
部、16…取付溝、17…第1の把持機構としての第1
の版万力、18…第2の把持機構としての第2の版万
力、33…軸を構成するボルト、35…移動機構、61
…調整ねじ、61a…軸部、61b…操作部、64…連
結機構の一部を構成する第1の挟持部材、66…連結機
構の一部を構成する第2の挟持部材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の一部に取付溝を有する版胴と、 前記取付溝内に軸により揺動可能に設けられ、版の第1
    の端部を把持するための第1の把持機構と、 前記取付溝内において版胴の軸線に沿う方向への移動可
    能に設けられるとともに、第1の端部が第1の把持機構
    にて把持され、かつ版胴の外周に巻付けられた状態の版
    の第2の端部を把持するための第2の把持機構とを備え
    た印刷機に用いられるものであって、 前記第2の把持機構の一端に螺合された軸部を有し、前
    記両把持機構により把持された版が予め定められた所定
    位置からずれているとき、前記軸部を回動させることに
    より、第2の把持機構を前記版胴の軸線に沿う方向へ移
    動させて、版を所定位置へ移動させるための調整ねじ
    と、 前記調整ねじを版胴に対し前記軸線に沿う方向への移動
    不能に連結する連結機構とを備えた印刷機における版の
    装着位置調整装置。
  2. 【請求項2】 前記調整ねじは、前記軸部よりも大径状
    をなし、かつ軸部と一体回動する操作部を備え、前記連
    結機構は、版胴に対し軸線に沿う方向への移動不能に設
    けられ、かつ調整ねじの操作部を挟み込む挟持部材を備
    えている請求項1に記載の印刷機における版の装着位置
    調整装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷機は、前記版の第2の端部を把
    持した第2の把持機構を第1の把持機構側へ移動させる
    ことにより、版胴外周の版を緊張させるための移動機構
    を備え、 前記連結機構は、版胴に対し前記移動機構による第2の
    把持機構の移動方向と同一方向への移動可能に取付けら
    れている請求項1又は2に記載の印刷機における版の装
    着位置調整装置。
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