JPH08181548A - 差動増幅回路、cmosインバータ、パルス幅変調方式用復調回路及びサンプリング回路 - Google Patents

差動増幅回路、cmosインバータ、パルス幅変調方式用復調回路及びサンプリング回路

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JPH08181548A
JPH08181548A JP6322874A JP32287494A JPH08181548A JP H08181548 A JPH08181548 A JP H08181548A JP 6322874 A JP6322874 A JP 6322874A JP 32287494 A JP32287494 A JP 32287494A JP H08181548 A JPH08181548 A JP H08181548A
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voltage
current electrode
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Tadaaki Yamauchi
忠昭 山内
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K5/02Shaping pulses by amplifying
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    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C7/06Sense amplifiers; Associated circuits, e.g. timing or triggering circuits
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    • GPHYSICS
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    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/504Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval using pulse width modulation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路内のデータ転送時における消
費電力を低減する。 【構成】 差動増幅回路の差動対を構成しているNMO
Sトランジスタ85,87のソースと電源2との間に、
抵抗89,91とキャパシタ90,92をそれぞれ接続
する。 【効果】 抵抗89,91によってNMOSトランジス
タのソース電位をあげることにより差動増幅回路が出力
している信号のレベルが遷移する時以外に流れる電流を
少なくして差動増幅回路の消費電力を低減することがで
きる。また、キャパシタ90,92によって信号のレベ
ルが遷移するときに抵抗89,91による電圧降下の影
響を緩和して差動増幅回路の動作速度が低下するのを防
ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路装置内
のデータ転送に用いられる高速かつ低消費電力の差動増
幅回路、CMOSインバータ、パルス幅変調方式による
データ転送に用いられる復調回路及びその復調回路で用
いられるサンプリング回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27は半導体集積回路装置中に形成さ
れたメモリ装置の一種であるメモリセルアレイと演算回
路の一種である算術論理ユニット(以下、ALUとい
う。)との間のデータ転送を行うためのデータバスを示
すブロック図である。図27において、401はメモリ
セルアレイ、MD01,MD02〜MDn1,MDn2はメモリ
セルアレイからデータを読み出しまたは書き込むための
入出力線対、4021〜402nは各々入出力線対M
01,MD02〜MDn1,MDn2に読みだされたデータを
増幅するプリアンプ回路、403はプリアンプ回路40
1〜402nに接続されメモリセルアレイ401からデ
ータを転送するためのデータバス、410はメモリセル
アレイ401からの読み出されたデータを入力して演算
を実行するALUである。
【0003】メモリセルアレイ401に記憶されている
情報を用いてALU410で演算を行うために、メモリ
セルアレイ401から入力線対MD01〜MDn2を通して
情報を読み出すとともにその情報をデータバス403を
通してALU410に転送する。そして、データを転送
する際に、データバス403において信号が減衰するた
め、プリアンプ回路4021〜402nで増幅する必要が
ある。
【0004】図28は、従来のプリアンプ回路の一例と
してのカレントミラー負荷を含む差動増幅回路の構成を
示す回路図である。図において、411は電圧VDDを与
える電源1に接続されたソースとゲートとドレインとを
持つPMOSトランジスタ、412はPMOSトランジ
スタ411のゲートに接続されたゲートとPMOSトラ
ンジスタ411のゲートに接続されたドレインと電源1
に接続されたソースとを持つPMOSトランジスタ、4
13は電圧VSSを与える電源2に接続されたソースとP
MOSトランジスタ411のドレインに接続されたドレ
インと入力電圧VI1を受けるゲートとを持つNMOSト
ランジスタ、414はPMOSトランジスタ412のド
レインに接続されたドレインと電源2に接続されたソー
スと入力電圧VI2を受けるゲートとを持つNMOSトラ
ンジスタである。
【0005】ここで、図29の波形図を用いて図28に
示した差動増幅回路の動作を説明する。図28に示した
プリアンプ回路は、入力電圧VI1,VI2を有する小振幅
差動信号を増幅して出力電圧VO1を出力する。時刻t
100では、入力電圧VI2に対して入力電圧VI1の方が高
いため、NMOSトランジスタ413の方がNMOSト
ランジスタ414よりも多くの電流を流す。そして、出
力される電圧VO1は0Vである。しかし、入力電圧
I1,VI2がともに正の値を有しておりそれらがNMO
Sトランジスタ413,414の閾値電圧より高いた
め、出力電圧VO1がハイレベル(電圧VDD)あるいはロ
ーレベル(電圧VSS)で安定している状態でも、NMO
Sトランジスタ413,414を通じて電流ia,ib
流れる。
【0006】次に、時刻t101で入力電圧VI1に対して
入力電圧VI2のレベルが等しくなると、NMOSトラン
ジスタ413,414に流れる電流ia,ibの値が等し
くなる。時刻t102のように、入力電圧VI1よりも入力
電圧VI2のレベルが高くなると、NMOSトランジスタ
413,414に流れる電流ia,ibの値がそれぞれI
L,IHになる。このように、ゲートに入力された電圧が
高い側のNMOSトランジスタに流れる電流が大きく、
差動増幅回路の出力が確定した後も電流が流れ続けるた
め、消費電流が大きくなる。しかし、消費電流を小さく
するためこの直流電流を小さくしようとすると差動増幅
回路の駆動能力が小さくなり、差動増幅回路の動作が遅
くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体集積回路装置内のデータ転送においては、メモリ
セルアレイ401のようなメモリ装置と、メモリ装置か
ら読み出したデータを演算するALU410のような機
能ブロックを一つの半導体集積回路装置中に備えた場
合、メモリセルアレイ401とALU410間のデータ
転送レートを高くするために、半導体集積回路装置内部
に複数のデータバス403を配置するとともに、データ
バス403を構成する信号線の本数を増やす必要があ
る。その結果、データバス403に接続されるプリアン
プ回路4021〜402nの個数も増加するため、プリア
ンプ回路での消費電流が大きくなるという問題点があ
る。
【0008】さらに、半導体集積回路装置内部に設けら
れた長いデータバスの数が多くなり、データバスが半導
体集積回路装置内に占めるレイアウト面積が増大した
り、負荷の重い複数のデータバスをドライブするために
消費電力が増大するという問題点がある。また、データ
バスはメモリセルアレイ401とALU410との間の
比較的長い距離にわたって配線されているので、配線容
量が大きくなり、従って負荷の重い複数のデータバスを
ドライブするための消費電力が増大するという問題点が
ある。
【0009】また、出力が遷移するとき以外にも差動増
幅回路に比較的大きな直流電流が流れ続けるため差動増
幅回路の消費電流が大きくなるという問題点がある。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、プリアンプ回路に用いられる
差動増幅回路での消費電流を小さくすると共に、データ
バスに用いられる信号線の数を削減することによってデ
ータバスでの消費電流を小さくするとともに、データバ
スのレイアウト面積を小さくすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る差動増
幅回路は、第1の電圧を与えるための第1の電源に接続
された一方端及び他方端をそれぞれ有する第1及び第2
の負荷と、前記第1の負荷の前記他方端に接続された一
方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方
電流電極を持つ第1のトランジスタと、前記第2の負荷
の前記他方端に接続された一方電流電極、第2の入力信
号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタの前記他方電流電
極に接続された一方端及び第2の電圧を与えるための第
2電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手段
と、前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続
された一方端及び前記第2の電源に接続された他方端を
持つ第2の電圧降下手段と、前記第1の電圧降下手段に
並列に接続された第1の容量と、前記第2の電圧降下手
段に並列に接続された第2の容量とを備え、前記第1の
信号と前記第2の信号との電位差を増幅して前記第1及
び第2のトランジスタの前記一方電流電極から出力する
ことを特徴とする。
【0012】第2の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された入力端子並
びに第1及び第2の出力端子を持ち、該第1の出力端子
の出力電流と同じ値の出力電流を第2の出力端子から出
力するカレントミラー手段と、前記カレントミラー手段
の前記第1の出力端子に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記カレントミラー手段の前記第
2の出力端子に接続された一方電流電極、第2の入力信
号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタの前記他方電流電
極に接続された一方端及び第2の電圧を与えるための第
2の電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手段
と、前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続
された一方端及び前記第2の電源に接続された他方端を
持つ第2の電圧降下手段と、前記第1の電圧降下手段に
並列に接続された第1の容量と、前記第2の電圧降下手
段に並列に接続された第2の容量とを備えて構成され
る。
【0013】第3の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された一方端及び
他方端をそれぞれ持つ第1及び第2の負荷と、前記第1
の負荷の前記他方端に接続された一方電流電極、第1の
入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第1
のトランジスタと、前記第2の負荷の前記他方端に接続
された一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極
及び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、前記第
1のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一方
端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、前記第2の
トランジスタの前記他方電流電極に接続された一方端及
び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接続された他
方端を持つ第2の電圧降下手段と、前記第1及び第2の
電圧降下手段の前記他方端に共通に接続された第1の端
子及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接続され
た第2の端子を持ち、電流を調整するための電流調整手
段と、前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接続され
た一方端及び前記電流調整手段の前記第1の端子に接続
された他方端を持つ第1の容量と、前記第2の電圧降下
手段の前記一方端に接続された一方端及び前記電流調整
手段の前記第1の端子に接続された他方端を持つ第2の
容量とを備えて構成される。
【0014】第4の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された入力端子並
びに第1及び第2の出力端子を持ち、該第1の出力端子
の出力電流と同じ値の出力電流を第2の出力端子から出
力するカレントミラー手段と、前記カレントミラー手段
の前記第1の出力端子に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記カレントミラー手段の前記第
2の出力端子に接続された一方電流電極、第2の入力信
号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタの前記他方電流電
極に接続された一方端及び前記電流源の前記第2の端子
に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手段と、前記
第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一
方端及び前記電流源の前記第2の端子に接続された他方
端を持つ第2の電圧降下手段と、前記第1の電圧降下手
段の前記他方端に接続された第1の端子及び第2の電圧
を与えるための第2の電源に接続された第2の端子を持
ち、電流を調整するための電流調整手段と、前記第1及
び第2の電圧降下手段の前記一方端に共通に接続された
一方端及び前記電流調整手段の前記第1の端子に接続さ
れた他方端を持つ第1の容量と、前記第2の電圧降下手
段の前記一方端に接続された一方端及び前記電流調整手
段の前記第1の端子に接続された他方端を持つ第2の容
量とを備えて構成される。
【0015】第5の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された一方端及び
他方端をそれぞれ有する第1及び第2の負荷と、前記第
1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記第2の負荷の前記他方端に接
続された一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電
極及び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、前記
第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一
方端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、前記第2
のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一方端
及び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接続された
他方端を持つ第2の電圧降下手段と、前記第1及び第2
の電圧降下手段の前記他方端に共通に接続された第1の
端子及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接続さ
れた第2の端子を持ち、電流を調整するための電流調整
手段と、前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接続さ
れた一方端及び前記第2の電源に接続された他方端を持
つ第1の容量と、前記第2の電圧降下手段の前記一方端
に接続された一方端及び前記第2の電源に接続された他
方端を持つ第2の容量とを備えて構成される。
【0016】第6の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された入力端子並
びに第1及び第2の出力端子を持ち、該第1の出力端子
の出力電流と同じ値の出力電流を第2の出力端子から出
力するカレントミラー手段と、前記カレントミラー手段
の前記第1の出力端子に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記カレントミラー手段の前記第
2の出力端子に接続された一方電流電極、第2の入力信
号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタの前記他方電流電
極に接続された一方端及び前記電流源の前記第2の端子
に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手段と、前記
第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一
方端及び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接続さ
れた他方端を持つ第2の電圧降下手段と、前記第1及び
第2の電圧降下手段の前記他方端に共通に接続された第
1の端子及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接
続された第2の端子を持ち、電流を調整するための電流
調整手段と、前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接
続された一方端及び前記第2の電源に接続された他方端
を持つ第1の容量と、前記第2の電圧降下手段の前記一
方端に接続された一方端及び前記第2の電源に接続され
た他方端を持つ第2の容量とを備えて構成される。
【0017】第7の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された一方端及び
他方端をそれぞれ有する第1及び第2の負荷と、前記第
1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記第2の負荷の前記他方端に接
続された一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電
極及び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、前記
第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続された一
方電流電極、制御電極及び第2の電圧を与えるための第
2電源に接続された他方電流電極を持つ第3のトランジ
スタと、前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に
接続された一方電流電極、制御電極及び前記第2の電源
に接続された他方電流電極を持つ第4のトランジスタ
と、前記第3のトランジスタの前記一方電流電極に接続
された一方端及び前記第3のトランジスタの前記制御電
極に接続された他方端を持つ第1の容量と、前記第4の
トランジスタの前記一方電流電極に接続された一方端及
び前記第4のトランジスタの前記制御電極に接続された
他方端を持つ第2の容量と、前記第3のトランジスタの
前記制御電極に接続された一方端及び前記第1及び第2
の電圧の間の第3の電圧を与える第3の電源に接続され
た他方端を持つ第1の電圧降下手段と、前記第4のトラ
ンジスタの前記制御電極に接続された一方端及び前記第
3の電源に接続された第2の電圧降下手段とを備え、前
記第1の信号と前記第2の信号との電位差を増幅して前
記第1及び第2のトランジスタの前記一方電流電極から
出力することを特徴とする。
【0018】第8の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された入力端子並
びに第1及び第2の出力端子を持ち、該第1の出力端子
の出力電流と同じ値の出力電流を第2の出力端子から出
力するカレントミラー手段と、前記カレントミラー手段
の前記第1の出力端子に接続された一方電流電極、第1
の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第
1のトランジスタと、前記カレントミラー手段の前記第
2の出力端子に接続された一方電流電極、第2の入力信
号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のトラ
ンジスタと、前記第1のトランジスタの前記他方電流電
極に接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電圧
を与えるための第2電源に接続された他方電流電極を持
つ第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタの前
記一方電流電極に接続された一方端及び前記第3のトラ
ンジスタの前記制御電極に接続された他方端を持つ第1
の容量と、前記第4のトランジスタの前記一方電流電極
に接続された一方端及び前記第4のトランジスタの前記
制御電極に接続された他方端を持つ第2の容量と、前記
第3のトランジスタの前記制御電極に接続された一方端
及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧を与える
第3の電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手
段と、前記第4のトランジスタの前記制御電極に接続さ
れた一方端及び前記第3の電源に接続された第2の電圧
降下手段とを備えて構成される。
【0019】第9の発明に係る差動増幅回路は、第1の
電圧を与えるための第1の電源に接続された一方端及び
他方端をそれぞれ持つ第1及び第2の負荷と、前記第1
の負荷の前記他方端に接続された一方電流電極、第1の
入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第1
のトランジスタと、前記第2の負荷の前記他方端に接続
された一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極
及び前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続
された他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、前記
第1及び第2のトランジスタの前記他方電流電極に共通
に接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電圧を
与えるための第2の電源に接続された他方電流電極を持
つ第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタの前
記一方電流電極に接続された一方端及び前記第3のトラ
ンジスタの前記制御電極に接続された他方端を持つ容量
と、前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続され
た一方端及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧
を与えるための第3の電源に接続された他方端とを持つ
電圧降下手段とを備えて構成される。
【0020】第10の発明に係る差動増幅回路は、第
1、第3、第5、第7または第9の発明の差動増幅回路
において、前記第1の負荷は、前記第1の電源に接続さ
れた一方端子、前記第1のトランジスタの前記一方電流
電極に接続された他方端子及び前記第2のトランジスタ
の前記一方電流電極に接続された制御端子を持ち、該制
御端子の電圧に応じて抵抗値を変化させる第1の抵抗手
段を含み、前記第2の負荷は、前記第1の電源に接続さ
れた一方端子、前記第2のトランジスタの前記一方電流
電極に接続された他方端子及び前記第1のトランジスタ
の前記一方電流電極に接続された制御端子を持ち、該制
御端子の電圧に応じて抵抗値を変化させる第2の抵抗手
段を含むことを特徴とする。
【0021】第11の発明に係る差動増幅回路は、第1
の電圧を与えるための第1の電源に接続された入力端子
並びに第1及び第2の出力端子を持ち、該第1の出力端
子の出力電流と同じ値の出力電流を第2の出力端子から
出力するカレントミラー手段と、前記カレントミラー手
段の前記第1の出力端子に接続された一方電流電極、第
1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ
第1のトランジスタと、前記カレントミラー手段の前記
第2の出力端子に接続された一方電流電極、第2の入力
信号を受ける制御電極及び他方電流電極を持つ第2のト
ランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタの前記
他方電流電極に共通に接続された一方電流電極、制御電
極及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接続され
た他方電流電極を持つ第3のトランジスタと、前記第3
のトランジスタの前記一方電流電極に接続された一方端
及び前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続され
た他方端を持つ容量と、前記第3のトランジスタの前記
制御電極に接続された一方端及び前記第1及び第2の電
圧の間の第3の電圧を与えるための第3の電源に接続さ
れた他方端とを持つ電圧降下手段とを備えて構成され
る。
【0022】第12の発明に係る差動増幅回路は、第1
ないし第11の差動増幅回路のうちのいずれかで、か
つ、半導体集積回路内で用いられる差動増幅回路であっ
て、前記半導体集積回路内に設けられたメモリセルアレ
イから読み出された一組の信号を差動増幅するとともに
前記半導体集積回路内の所定の機能ブロックに伝達する
ことを特徴とする。
【0023】第13の発明に係るCMOSインバータ
は、半導体基板上に形成され、第1及び第2の電圧を与
える電源にそれぞれ接続された第1及び第2の電源ライ
ンと、前記半導体基板上に形成され、前記第1の電源ラ
インに接続されたソース、ドレイン及び入力信号を受け
るゲートを持つPチャネル電界効果型トランジスタと、
前記半導体基板上に形成され、前記第2の電源ラインに
接続されたソース、前記Pチャネル電界効果型トランジ
スタの前記ドレインに接続されたドレイン及び前記入力
信号を受けるゲートを持つNチャネル電界効果型トラン
ジスタと、前記半導体基板上に形成され、前記Pチャネ
ル電界効果型トランジスタの前記ソースの近傍に設けら
れ、前記第1の電源に接続された一方端及び前記Pチャ
ネル電界効果型トランジスタの前記ソースに接続された
他方端を持つ第1のキャパシタと、前記半導体基板上に
形成され、前記Nチャネル電界効果型トランジスタの前
記ソースの近傍に設けられ、前記第2の電源に接続され
た一方端及び前記Nチャネル電界効果型トランジスタの
前記ソースに接続された他方端を持つ第2のキャパシタ
とを備えて構成される。
【0024】第14の発明に係るパルス幅変調方式用復
調回路は、パルス幅変調方式による半導体集積回路内の
データ転送に用いられるパルス幅変調方式用復調回路で
あって、パルス信号の前縁が入力されてから複数のサン
プリング信号をそれぞれ異なる所定時間の経過後に発生
するサンプリング信号発生手段と、複数のサンプリング
信号に対応して設けられ、前記パルス信号及び対応する
前記サンプリング信号を入力し、前記パルス信号の前記
前縁が入力された後に動作可能な状態に設定され、前記
サンプリング信号が入力されるより前に前記パルス信号
の後縁が入力されたか否かを示す検出信号を出力する複
数のサンプリング手段と、複数の前記サンプリング手段
のうちのいずれの前記サンプリング手段が、その入力し
た前記サンプリング信号より前に前記パルス信号の前記
後縁が入力したと判定しているかに応じてデータを生成
するエンコーダとを備えて構成される。
【0025】第15の発明に係るサンプリング回路は、
第1のサンプリング信号を受けて該第1のサンプリング
信号の論理値と反対の論理値を出力するインバータと、
前記インバータの出力を受ける制御電極、第1の電源に
接続された一方電流電極及び他方電流電極を持つ第1導
電型の第1の絶縁ゲート型トランジスタと、前記インバ
ータの出力を受ける制御電極、一方電流電極及び前記第
1の絶縁ゲート型トランジスタの前記他方電流電極に接
続された他方電流電極を持つ第2導電型の第2の絶縁ゲ
ート型トランジスタと、被サンプリング信号を受ける制
御電極、一方電流電極及び前記第2の絶縁ゲート型トラ
ンジスタの前記一方電流電極に接続された他方電流電極
を持つ第2導電型の第3の絶縁ゲート型トランジスタ
と、第2のサンプリング信号を受ける制御電極、第2の
電源に接続された一方電流電極及び前記第3の絶縁ゲー
ト型トランジスタの前記一方電流電極に接続された他方
電流電極を持つ第2導電型の第4の絶縁ゲート型トラン
ジスタと、前記第1の絶縁ゲート型トランジスタの前記
他方電流電極に接続された制御電極、前記第1の電源に
接続された一方電流電極及び他方電流電極を持つ第1導
電型の第5の絶縁ゲート型トランジスタと、前記第1の
サンプリング信号を受ける制御電極、前記第2の電源に
接続された一方電流電極及び前記第5の絶縁ゲート型ト
ランジスタの前記他方電流電極に接続された他方電流電
極を持つ第2導電型の第6の絶縁ゲート型トランジスタ
と、前記第5の絶縁ゲート型トランジスタの前記他方電
流電極に接続された制御電極、前記第2の電源に接続さ
れた一方電流電極及び前記第2の絶縁ゲート型トランジ
スタの前記一方電流電極に接続された他方電流電極を持
つ第2導電型の第7の絶縁ゲート型トランジスタとを備
えて構成される。
【0026】第16の発明に係るパルス幅変調方式用復
調回路は、パルス幅変調方式による半導体集積回路内の
データ転送に用いられる第14の発明のパルス幅変調方
式用復調回路において、複数の前記サンプリング手段の
各々は、第15の発明のサンプリング回路を含むことを
特徴とする。
【0027】
【作用】第1乃至第6及び第10の発明における第1及
び第2の電圧降下手段は、一定の直流電流が流れる定常
時に第1及び第2のトランジスタの他方電流電極の電圧
を高くするので、第1及び第2のトランジスタを流れる
直流電流を少なくすることができる。一方、第1及び第
2の容量は、第1あるいは第2のトランジスタの出力が
変化するときに、トランジスタの他方電流電極の電圧を
一定に保持するように働くので、トランジスタの出力が
変化するときに第1または第2の容量の充電あるいは放
電が終了するまでは電圧利得を大きく保つことができ
る。
【0028】第7乃至第11の発明における第3及び第
4のトランジスタは、第1及び第2のトランジスタが定
常状態の時には、その制御電極に第1及び第2の電圧降
下手段によって第3の電圧が与えられており、第1及び
第2のトランジスタに流れる直流電流を制限する。一
方、第3及び第4のトランジスタは、第1及び第2のト
ランジスタの出力が変化する遷移状態の時には、その制
御電極に第1及び第2の容量によって第3及び第4のト
ランジスタの一方電流電極の電圧変動分が第3の電圧に
重畳されるので、第1及び第2のトランジスタに流れる
電流が多くなるように抵抗値を小さくする。
【0029】さらに、第10の発明における第1及び第
2の抵抗手段は、第1のトランジスタがオン状態の時に
は、第2の抵抗手段の抵抗値が第1の抵抗手段の抵抗値
よりも小さくなり、また、第2のトランジスタがオン状
態の時には、第1の抵抗手段の抵抗値が第2の抵抗手段
の抵抗値よりも小さくなるので、第1及び第2の抵抗手
段によってオンしている側の第1または第2のトランジ
スタに流れる電流を制限できるとともに差動増幅回路の
差動利得が向上する。
【0030】第12の発明における差動増幅回路は、メ
モリセルアレイの読み出された一組のデータを差動増幅
するのに用いられ、メモリセルの一組当たりの消費電力
を小さく抑える。通常、メモリセルアレイでは、異なる
信号線対で複数組のデータが読み出されるので、用いら
れる差動増幅回路も多く削減できる消費電力が多くな
る。
【0031】第13の発明における第1及び第2のキャ
パシタは、Pチャネル電界効果型トランジスタがオンす
るとき及びNチャネル電界効果型トランジスタがオンす
るときの信号が遷移する間、ソースの電圧を第1及び第
2の電源の電圧に保つことができ、各電界効果型トラン
ジスタは、電源ラインの抵抗値による駆動能力の低下を
緩和できる。
【0032】第14の発明におけるサンプリング信号発
生手段が出力する複数のサンプリング信号は、パルス信
号の前縁が入力されてからそれぞれ異なる所定の時間が
経過した後に発生される。複数のサンプリング手段の出
力を観ることで、複数のサンプリング手段のうちのどの
サンプリング信号を入力したサンプリング手段がパルス
信号の後縁より前にサンプリング信号を入力したかを特
定できる。それよってパルス信号の前縁から後縁までの
時間を非同期で特定できる。パルス信号のパルス幅の基
準となる他の信号を与えることなく、パルス信号のみで
パルス信号のパルス幅に応じ、エンコーダによるパルス
信号の符号化が可能になる。
【0033】第15の発明における第1の絶縁ゲート型
トランジスタは、まず、第1のサンプリング信号によっ
てオンして、第1の電源の電圧に第1の絶縁ゲート型ト
ランジスタの他方電流電極がプリチャージされる。その
後第1のサンプリング信号によって第1の絶縁ゲート型
トランジスタがオフして第2の絶縁ゲート型トランジス
タがオンするとともに第2のサンプリング信号によって
第4の絶縁ゲート型トランジスタがオンしているとき
に、被サンプリング信号によって第3の絶縁ゲート型ト
ランジスタがオンすることによって、プリチャージされ
た第1の絶縁ゲート型トランジスタの他方電流電極は第
2の電源の電圧側に変化する。そして、第5の絶縁ゲー
ト型トランジスタの制御電極と一方電流電極との間の電
圧が閾値電圧より低くなると、第5の絶縁ゲート型トラ
ンジスタがオンして第7の絶縁ゲート型トランジスタの
制御電極に第1の電源の電圧を与える。そのため、第7
の絶縁ゲート型トランジスタがオンして第1の絶縁ゲー
ト型トランジスタの他方電流電極は、第2の電圧にな
る。
【0034】しかし、第2のサンプリング信号によって
第2の絶縁ゲート型トランジスタがオフしているときに
第3の絶縁ゲート型トランジスタがオンしても、第1の
絶縁ゲート型トランジスタの他方電流電極は第1の電源
の電圧を保つ。
【0035】従って、サンプリング回路の第1の絶縁ゲ
ート型トランジスタの他方電流電極の電圧によって第2
のサンプリング信号より前に被サンプリング信号が与え
られたか否かを判別できる。
【0036】第16の発明におけるサンプリング手段
は、第14の発明のサンプリング回路で構成されている
ので、高速にパルスの後縁をサンプリングすることがで
き、短いパルス幅で多くのビット情報を伝達することが
できる。
【0037】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の第1実施例による差動増幅
回路について図1及び図2を用いて説明する。図1はこ
の発明の第1実施例による差動増幅回路の構成を示す回
路図である。図1において、3,4はそれぞれ電源1に
接続した一方端及び他方端を持つ負荷、5はノードN1
に接続したソースと入力端子6に接続したゲートと負荷
3の他方端に接続したドレインとを持つNMOSトラン
ジスタ、7はノードN2に接続したソースと入力端子8
に接続したゲートと負荷4の他方端に接続したドレイン
とを持つNMOSトランジスタ、9はノードN1に接続
した一方端と電源2に接続した他方端とを持つ抵抗、1
0はノードN1に接続した一方端と電源2に接続した他
方端とを持つキャパシタ、11はノードN2に接続した
一方端と電源2に接続した他方端とを持つ抵抗、12は
ノードN2に接続した一方端と電源2に接続した他方端
とを持つキャパシタ、13は負荷3の他方端に接続した
出力端子、14は負荷4の他方端に接続した出力端子で
ある。負荷3,4は、抵抗やトランジスタなどで構成さ
れる受動的な負荷及び定電流源等で構成された能動負荷
などである。入力端子6,8からは差動的で振幅の小さ
な信号の入力電圧VI1,VI2が与えられる。また、出力
端子13,14からは出力電圧VO1,VO2が出力され
る。
【0038】次に、図1に示した差動増幅回路の動作を
図2に示す波形図を用いて説明する差動小振幅信号の電
圧VI1,VI2が入力されているとき、差動増幅回路には
NMOSトランジスタ5,6を通じて電流が流れる。こ
こでNMOSトランジスタ5に流れる電流をi1,NM
OSトランジスタ7に流れる電流をi2と表すと、NM
OSトランジスタのソース電圧VN1,VN2が抵抗9,1
1によって電流値と抵抗値の積、即ちR×i1,R×i2
だけ上昇する。ここで、抵抗9,11の抵抗値をRとし
た。例えば、入力端子6の電圧VI1が入力端子8の電圧
I2より高く、それぞれの値がVH,VLで一定の場合、
NMOSトランジスタ5に流れる電流i1が大きく、N
MOSトランジスタ7に流れる電流i2は小さいので、
図2(a)に示すようにノードN2の電圧に対してノー
ドN1の電圧が高くなる。ソース電圧VN1が抵抗9の電
圧降下分だけ高くなりNMOSトランジスタ5のゲート
・ソース間電圧が小さくなるので、入力電圧VI1,VI2
の一方が高電圧VH、他方が低電圧VLを保つ安定時の直
流電流i1が小さくなる。
【0039】そして、図2に示す時刻t1を境に、入力
電圧VI1,VI2の高低が逆転した場合、NMOSトラン
ジスタ5のコンダクタンスが小さくなってNMOSトラ
ンジスタ5に流れる電流i1が小さくなる。一方、NM
OSトランジスタ7は、キャパシタ12から負電荷が供
給され、抵抗11による電圧降下の影響をうけないので
ノードN2の電圧はすぐに上昇しない。従って、信号の
遷移の瞬間では、電圧利得が大きくなり、出力端子VO2
に接続される素子や回路を高速で駆動することができ
る。図2のように信号が遷移する瞬間に電流i2が大き
なピークを持つ。そして、キャパシタ12と抵抗値11
できまる所定の時間の間はノードN2の電圧が徐々に上
昇し、その後電流i2が一定の値で安定する。入力電圧
I2が所定の電圧VHを保持する安定時の電流を小さく
することができる。このように、入力信号VI1,VI2
遷移状態では、電圧の低い方のノードN1あるいはN2
に接続されたキャパシタ10あるいは12によって電荷
が供給されて高速動作する。また、抵抗とキャパシタの
値によって決まる所定の時間が経過した後は、NMOS
トランジスタ5,7のソースの電圧が抵抗9,11によ
る電圧降下分だけ高く保たれており、トランジスタ5,
7を流れる直流電流が小さくなり、高速でかつ電流消費
の少ない差動増幅回路を実現することができる。
【0040】実施例2.次に、この発明の第2実施例に
よる差動増幅回路について図3を用いて説明する。図3
はこの発明の第2実施例による差動増幅回路の構成を示
す回路図である。図3において、23,24はそれぞれ
電源1に接続した一方端及び他方端を持つ負荷、25は
ノードN3に接続したソースと入力端子26に接続した
ゲートと負荷23の他方端に接続したドレインとを持つ
NMOSトランジスタ、27はノードN4に接続したソ
ースと入力端子28に接続したゲートと負荷24の他方
端に接続したドレインとを持つNMOSトランジスタ、
29はノードN3に接続した一方端と他方端とを持つ抵
抗、30はノードN3に接続した一方端と抵抗29の他
方端に接続した他方端とを持つキャパシタ、31はノー
ドN4に接続した一方端と抵抗29の他方端に接続した
他方端とを持つ抵抗、32はノードN4に接続した一方
端と抵抗29の他方端に接続した他方端とを持つキャパ
シタ、33は負荷23の他方端に接続された出力端子、
34は負荷24の他方端に接続された出力端子、35は
抵抗29の他方端に接続された入力端子と電源2に接続
された出力端子を持ち所定の電流を流すための定電流源
である。負荷23,24は、抵抗やトランジスタなどで
構成される受動的な負荷及び定電流源等で構成された能
動負荷などである。入力端子26,28からは入力電圧
I1,VI2が与えられる。また、出力端子33,34か
らは出力電圧VO1,VO2が出力される。
【0041】このような構成においても、第1実施例と
同様に、入力電圧VI1、VI2の安定時にはノードN3あ
るいはノードN4の電圧が電流i3あるいはi4によって
高くなることで、直流電流i3あるいはi4を小さくする
働きがある。また、入力電圧VI1あるいはVI2のうちの
低い側のトランジスタのソースに接続されているキャパ
シタ30あるいは32の一方端及び他方端の電位差が小
さいので、入力電圧VI1、VI2の遷移時には、抵抗29
あるいは抵抗31による電流抑制の影響を緩和でき、差
動増幅回路の電圧利得が大きくなり、差動増幅回路が高
速で出力端子に接続される素子や回路を駆動することが
できる。
【0042】実施例3.次に、この発明の第3実施例に
よる差動増幅回路について図4を用いて説明する。図4
はこの発明の第3実施例による差動増幅回路の構成を示
す回路図である。図4において、43,44はそれぞれ
電源1に接続した一方端及び他方端を持つ負荷、45は
ノードN5に接続したソースと入力端子46に接続した
ゲートと負荷43の他方端に接続したドレインとを持つ
NMOSトランジスタ、47はノードN6に接続したソ
ースと入力端子48に接続したゲートと負荷44の他方
端に接続したドレインとを持つNMOSトランジスタ、
49はノードN5に接続した一方端と他方端とを持つ抵
抗、50はノードN5に接続した一方端と第2の電源に
接続した他方端とを持つキャパシタ、51はノードN6
に接続した一方端と抵抗49の他方端に接続した他方端
とを持つ抵抗、52はノードN6に接続した一方端と第
2の電源に接続した他方端とを持つキャパシタ、53は
負荷43の他方端に接続された出力端子、54は負荷4
4の他方端に接続された出力端子、55は抵抗49の他
方端に接続された入力端子と電源2に接続された出力端
子を持ち所定の電流を流すための定電流源である。負荷
43,44は、抵抗やトランジスタなどで構成される受
動的な負荷及び定電流源等で構成された能動負荷などで
ある。入力端子46,48からは入力電圧VI1,VI2
与えられる。また、出力端子53,54からは出力電圧
O1,VO2が出力される。
【0043】このような構成においても、第1実施例と
同様に、入力電圧VI1、VI2の安定時にはノードN5あ
るいはノードN6の電圧が電流i5あるいはi6によって
高くなることで、電流i5あるいはi6を小さくする働き
がある。また、入力電圧VI1あるいはVI2のうちの低い
側のトランジスタのソースに接続されているキャパシタ
50あるいは52の他方端が第2の電源に接続されてい
るので、入力電圧VI1、VI2の遷移時には、キャパシタ
50あるいは52から直接電流を供給することにより抵
抗49あるいは抵抗51による電流抑制の影響を緩和で
き、差動増幅回路の電圧利得が大きくなり、差動増幅回
路が高速で出力端子に接続される素子や回路を駆動する
ことができる。
【0044】実施例4.次に、この発明の第4実施例に
よる差動増幅回路について図5を用いて説明する。図5
はこの発明の第4実施例による差動増幅回路の構成を示
す回路図である。図5において、61は電源1に接続し
たソースとゲートとドレインを持つPMOSトランジス
タ、62は電源1に接続したソースとPMOSトランジ
スタ61のドレイン及びゲートに接続したドレインとゲ
ートとを持つPMOSトランジスタ、63は電源1に接
続したソースとPMOSトランジスタ61,62のドレ
インに接続したゲートとPMOSトランジスタ62のゲ
ートに接続したドレインとを持つPMOSトランジス
タ、64は電源1に接続したソースとPMOSトランジ
スタ63のドレインに接続したゲートとPMOSトラン
ジスタ63のドレインに接続したドレインとを持つPM
OSトランジスタ、65はノードN7に接続したソース
と入力端子66に接続したゲートとPMOSトランジス
タ61,62のドレインに接続したドレインとを持つN
MOSトランジスタ、67はノードN8に接続したソー
スと入力端子68に接続したゲートとPMOSトランジ
スタ63,64のドレインに接続したドレインとを持つ
NMOSトランジスタ、69はノードN7に接続した一
方端と電源2に接続した他方端とを持つ抵抗、70はノ
ードN7に接続した一方端と電源2に接続した他方端と
を持つキャパシタ、71はノードN8に接続した一方端
と電源2に接続した他方端とを持つ抵抗、72はノード
N8に接続した一方端と電源2に接続した他方端とを持
つキャパシタ、73はPMOSトランジスタ61,62
のドレインに接続された出力端子、74はPMOSトラ
ンジスタ63,64のドレインに接続された出力端子で
ある。
【0045】第4実施例による差動増幅回路が第1実施
例による差動増幅回路と異なる点は、負荷がPMOS6
7,68,69,70のクロスカップルで構成されてい
る点である。そのため、第4実施例による差動増幅回路
は、第1実施例のそれとは異なり、電源1から供給され
る電流の増減によって負荷の抵抗値を変化させることが
できる。例えば、負荷を構成しているPMOSトランジ
スタ61,62を流れる電流が負荷を構成しているPM
OSトランジスタ63,64を流れる電流よりも大きく
なると、ノードN7の電圧がノードN8の電圧より低く
なる。このとき、PMOSトランジスタ63のゲートの
電圧はノードN7の電圧であるため、ノードN7の電圧
が低くなるに従って低くなり、PMOSトランジスタ6
3はそのオン抵抗が低くなる。同時に、PMOSトラン
ジスタ62のゲートの電圧はノードN8の電圧であるた
め、ノードN8の電圧が高くなるに従って低くなり、P
MOSトランジスタ62はそのオン抵抗が高くなる。そ
のため、PMOSトランジスタ62,63の作用によ
り、さらにノードN7とノードN8の電位差は大きくな
る。しかし、ノードN7、N8の電位差が広がりすぎる
と、差動増幅回路の遷移に時間を要するようになるた
め、ノードN7,N8の電位差が広がりすぎないように
トランジスタ61,64が接続されている。抵抗69,
71及びキャパシタ70,72の働きは、図1に示した
第1実施例による差動増幅回路の抵抗9,11及びキャ
パシタ10,12と同様であり、第1実施例と同様の効
果を奏する。
【0046】なお、図30に示すように、図3に示した
負荷23,24の代わりに、電源1に接続されたソース
と出力端子33に接続されたドレインと出力端子34に
接続されたゲートを持つPMOSトランジスタ501、
電源1に接続されたソースと出力端子34に接続された
ドレインと出力端子33に接続されたゲートを持つPM
OSトランジスタ502、電源1に接続されたソースと
出力端子33に接続されたドレインと出力端子33に接
続されたゲートを持つPMOSトランジスタ503、及
び電源1に接続されたソースと出力端子34に接続され
たドレインと出力端子34に接続されたゲートを持つP
MOSトランジスタ504で構成された負荷を用いても
よく、第2実施例と第4実施例とを組み合わせた効果を
奏する。
【0047】また、図31に示すように、図4に示した
負荷43,44の代わりに、電源1に接続されたソース
と出力端子53に接続されたドレインと出力端子54に
接続されたゲートを持つPMOSトランジスタ505、
電源1に接続されたソースと出力端子54に接続された
ドレインと出力端子53に接続されたゲートを持つPM
OSトランジスタ506、電源1に接続されたソースと
出力端子53に接続されたドレインと出力端子53に接
続されたゲートを持つPMOSトランジスタ507、及
び電源1に接続されたソースと出力端子54に接続され
たドレインと出力端子54に接続されたゲートを持つP
MOSトランジスタ508で構成された負荷を用いても
よく、第3実施例と第4実施例とを組み合わせた効果を
奏する。
【0048】実施例5.次に、この発明の第5実施例に
よる差動増幅回路について図6及び図7を用いて説明す
る。図6はこの発明の第5実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。カレントミラー型の差動増幅
回路のNMOSトランジスタ85,87のソースに抵抗
89,91とキャパシタ90,92を接続した構成にな
っている。PMOSトランジスタ81,82がカレント
ミラー負荷を構成しており、PMOSトランジスタ81
は電源1に接続されたソースとゲートと出力端子93に
接続されたドレインとを持っており、PMOSトランジ
スタ82は電源1に接続されたソースとPMOSトラン
ジスタ81のゲートに接続されたゲートとPMOSトラ
ンジスタ81のゲートに接続されたドレインとを持って
いる。
【0049】また、85はノードN9に接続したソース
と入力端子86に接続したゲートと出力端子93に接続
したドレインとを持つNMOSトランジスタ、87はノ
ードN10に接続したソースと入力端子88に接続した
ゲートとPMOSトランジスタ82のドレインに接続し
たドレインとを持つNMOSトランジスタ、89はノー
ドN9に接続した一方端と電源2に接続した他方端とを
持つ抵抗、90はノードN9に接続した一方端と電源2
に接続した他方端とを持つキャパシタ、91はノードN
10に接続した一方端と電源2に接続した他方端とを持
つ抵抗、92はノードN10に接続した一方端と電源2
に接続した他方端とを持つキャパシタである。入力端子
86,88からは入力電圧VI1,VI2が与えられる。ま
た、出力端子93からは出力電圧VO1が出力される。
【0050】次に、図6に示した差動増幅回路の動作を
図7の波形図を用いて説明する。差動的で振幅の小さい
信号VI1,VI2が入力されているとき、差動増幅回路に
はNMOSトランジスタ85,87を通じて電流が流れ
る。ここでNMOSトランジスタ85の電流をi9,N
MOSトランジスタ87の電流をi10と表すと、NMO
Sトランジスタのソース電圧VN9,VN10が抵抗9,1
1によって電流と抵抗値の積、即ちR×i9,R×i10
だけ上昇する。ここで、抵抗89,91の抵抗値をRと
した。例えば、入力端子86の電圧VI1が入力端子88
の電圧VI2より高く、それぞれの値がVH,VLで一定の
場合、NMOSトランジスタ85に流れる電流i9が大
きく、NMOSトランジスタ87に流れる電流i10は小
さいので、図2(a)に示すようにノードN10の電圧
に対してノードN9の電圧が高くなる。そのため、NM
OSトランジスタ85を流れる電流I9は、NMOSト
ランジスタ87を流れる電流I10より大きくなる。PM
OSトランジスタ81,82がカレントミラー負荷を構
成しているので、PMOSトランジスタ81を通して電
源から出力端子93に供給される電流よりNMOSトラ
ンジスタ86を通して出力端子93から引き抜かれる電
流の方が大きいため、出力電圧VO1は、ノードN9の電
圧とほぼ等しくなる。この時、ソース電圧VN9が抵抗8
9の電圧降下分だけ高くなりNMOSトランジスタ85
のゲート・ソース間電圧が小さくなるので、入力電圧V
I1,VI2の一方が高電圧VH、他方が低電圧VLを保つ安
定時の電流i1が小さくなる。
【0051】そして、図7に示す時刻t4を境に、入力
電圧VI1,VI2の高低が逆転した場合、NMOSトラン
ジスタ85のコンダクタンスが小さくなってNMOSト
ランジスタ85に流れる電流i9が小さくなる。一方、
NMOSトランジスタ87は、キャパシタ92から負電
荷が供給されるので、この瞬間に抵抗91の影響をうけ
ないのでノードN10の電圧はすぐに上昇しない。従っ
て、信号の遷移の瞬間では、電圧利得が大きくなり、出
力端子VO2に接続される素子や回路を高速で駆動するこ
とができる。図7の時刻t4からt5の間の信号が遷移す
る瞬間に電流i2が大きなピークを持つ。そして、キャ
パシタ92と抵抗値91できまる所定の時間の間にノー
ドN10の電圧が徐々に上昇し電流i10が減少して一定
の値に安定する。入力電圧VI2が所定の電圧VHを保持
する安定時の電流を小さくすることができる。このよう
に、入力信号VI1,VI2の遷移状態では、電圧の低い方
のノードN9あるいはN10に接続されたキャパシタ9
0あるいは92によって電荷が供給されることで高速動
作し、また、抵抗とキャパシタによって決まる所定の時
間が経過した後にソースの電圧が抵抗89,91での電
圧降下分だけ高くなるので、電流i9,i10が小さくな
り、高速でしかも電流消費の低い差動増幅回路を実現す
ることができる。
【0052】なお、図32に示すように、図3に示した
負荷23,24の代わりに、電源1に接続されたソース
と出力端子33に接続されたドレインとゲートを持つP
MOSトランジスタ509、及び電源1に接続されたソ
ースとNMOSトランジスタ27のドレインに接続され
たドレインとPMOSトランジスタ509のゲート及び
NMOSトランジスタ27のドレインに接続されたゲー
トとを持つPMOSトランジスタ510で構成されたカ
レントミラー負荷を用いてもよく、第2実施例と第5実
施例とを組み合わせた効果を奏する。
【0053】また、図33に示すように、図4に示した
負荷43,44の代わりに、電源1に接続されたソース
と出力端子53に接続されたドレインとゲートを持つP
MOSトランジスタ511、及び電源1に接続されたソ
ースとNMOSトランジスタ47のドレインに接続され
たドレインとPMOSトランジスタ511のゲート及び
NMOSトランジスタ47のドレインに接続されたゲー
トとを持つPMOSトランジスタ512で構成されたカ
レントミラー負荷を用いてもよく、第3実施例と第5実
施例とを組み合わせた効果を奏する。
【0054】実施例6.次に、この発明の第6実施例に
よる差動増幅回路について図8及び図9を用いて説明す
る。図8はこの発明の第6実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。図8において、103は電源
1に接続されたソースと出力端子116に接続されたド
レインとゲートとを持つPMOSトランジスタ、104
は電源1に接続されたソースとPMOSトランジス10
3のゲートに接続されたゲートとPMOSトランジスタ
103のゲートに接続されたドレインとを持つPMOS
トランジスタ、105はPMOSトランジスタ103の
ドレインに接続されたドレインと入力端子106に接続
されたゲートとノードN11に接続されたソースとを持
つNMOSトランジスタ、107はPMOSトランジス
タ104のドレインに接続されたドレインと入力端子1
08に接続されたゲートとノードN13に接続されたソ
ースとを持つNMOSトランジスタ、109はノードN
11に接続されたドレインとノードN12に接続された
ゲートと電源2に接続されたソースとを持つNMOSト
ランジスタ、110はノードN11に接続された一方端
とノードN12に接続された他方端とを持つキャパシ
タ、111はノードN12に接続された一方端と基準電
圧VREFが与えられる基準電圧端子112に接続された
他方端とを持つ抵抗、113はノードN13に接続され
たドレインとノードN14に接続されたゲートと電源2
に接続されたソースとを持つNMOSトランジスタ、1
14はノードN13に接続された一方端とノードN14
に接続された他方端とを持つキャパシタ、115はノー
ドN14に接続された一方端と基準電圧端子112に接
続された他方端とを持つ抵抗である。入力端子106,
108からは入力電圧VI1,VI2が与えられる。また、
出力端子116からは出力電圧VO1が出力される。
【0055】図8に示した差動増幅回路において、PM
OSトランジスタ103,104でカレントミラーを構
成している。カレントミラー負荷を備えた差動増幅回路
では、PMOSトランジスタ103とNMOSトランジ
スタ105を通じて、またはPMOSトランジスタ10
4とNMOSトランジスタ107を通じて電流が電源1
から流れる。入力電圧VI1,VI2が一定で出力電圧
VO1が安定している時の電流が大きくならないよう
に、NMOSトランジスタ107,113が、それぞれ
NMOSトランジスタ105,107のソースと電源2
との間に直列に挿入されている。NMOSトランジスタ
109,113のゲートに抵抗111,115を通じて
入力される基準電圧VREFは、電源1の出力する電圧V
DDと電源2の出力する電圧VSSとの中間の電圧に設定さ
れる。また、ノードN11,N13の電圧レベルの変動
をN12,N14に帰還するために、ノードN11とノ
ードN12の間にキャパシタ114が、ノードN3とノ
ードN4の間に,キャパシタ110が接続されている。
【0056】次に、図8に示した差動増幅回路の動作に
ついて図9を用いて説明する。時刻t6に入力電圧VI2
の方が入力電圧VI1より高いような差動小振幅信号が入
力されているとき、電源1から電圧VDDが供給されて出
力端子116はハイレベルになっている。次に、時刻t
7において、入力電圧VI1が入力電圧VI2より高くなっ
た場合を考える。このとき入力電圧VI1が高くなるので
NMOSトランジスタ105を通じて流れる電流i11
大きくなり、ノードN11の電圧VN11が図9(a)に
示すように上昇しはじめる。ノードN11の電圧の上昇
を受けたキャパシタ110によってノードN12の電圧
が基準電圧VREFより上昇し、NMOSトランジスタ1
09のコンダクタンスが大きくなる。NMOSトランジ
スタ109のコンダクタンスが大きくなることによって
NMOSトランジスタ105に流れる電流i11が図9
(b)に示すように大きくなり、出力端子116から出
力される電圧VO1が高速にローレベルへと変化する。こ
のように、入力信号VI1,VI2の遷移時には電流i11
13が大きくなって電圧利得が高くなる。
【0057】その後、ノードN12には抵抗111を介
して基準電圧VREFが与えられるため、抵抗111の抵
抗値Rとキャパシタ110の容量値Cの積で決まる所定
の時間を経過すると、ノードN12の電圧は図9(b)
に示すように基準電圧VREFに戻り、NMOSトランジ
スタ109のコンダクタンスは時刻t6における値と同
じ大きさに戻り、電流i13が図9(b)に示すように小
さくなる。
【0058】一方、入力電圧VI2を受けるNMOSトラ
ンジスタ107は、時刻t7で入力電圧VI2が低くなり
始めると、NMOSトランジスタ107のコンダクタン
スが小さくなりNMOSトランジスタ107を流れる電
流i13が小さくなる。NMOSトランジスタ107に流
れる電流i13が小さくなるのでノードN13の電圧が下
がるが、キャパシタ114によってノードN14の電圧
が小さくなってNMOSトランジスタ113のコンダク
タンスが小さくなってノードN13の電圧の下降が抑さ
えられる。キャパシタ114と抵抗115できまる所定
の時間が経過した後、電流i13とノードN13の電圧V
N13が図9に示すように定常的なレベルになる。
【0059】従って、入力信号VI1,VI2が遷移する瞬
間のみ消費電流を大きくして高い電圧利得を得ることが
できる。遷移後には、NMOSトランジスタ109,1
13によって電流を小さくして消費電流が抑えることが
できる。以上のように、第6実施例による差動増幅回路
においても第1実施例のそれと同様に、高速で低消費電
流を実現することができる。
【0060】なお、上記実施例では、NMOSトランジ
スタ105,107のそれぞれに電流を調整するための
回路として、それぞれ、NMOSトランジスタ109と
キャパシタ110と抵抗111とからなる回路及びNM
OSトランジスタ113とキャパシタ114と抵抗11
5からなる回路を接続したが、図10に示すように、こ
の回路を共通化してもよい。
【0061】図10において、123は電源1に接続し
たソースと出力端子136に接続されたドレインとゲー
トとを持つPMOSトランジスタ、124は電源1に接
続されたソースとPMOSトランジス123のゲートに
接続されたゲートとPMOSトランジスタ123のゲー
トに接続されたドレインとを持つPMOSトランジス
タ、125はPMOSトランジスタ123のドレインに
接続されたドレインと入力端子126に接続されたゲー
トとノードN15に接続されたソースとを持つNMOS
トランジスタ、127はPMOSトランジスタ124の
ドレインに接続されたドレインと入力端子128に接続
されたゲートとノードN15に接続されたソースとを持
つNMOSトランジスタ、129はノードN15に接続
されたドレインとノードN16に接続されたゲートと電
源2に接続されたソースとを持つNMOSトランジス
タ、130はノードN15に接続された一方端とノード
N16に接続された他方端とを持つキャパシタ、131
はノードN15に接続された一方端と基準電圧VREF
与えられる基準電圧端子132に接続された他方端とを
持つ抵抗である。
【0062】また、図11に示すように、上記実施例で
用いたカレントミラー負荷に換えて、第1実施例で示し
たような負荷を用いても同様の効果が得られる。図11
において、143は電源1に接続した一方端と出力端子
156に接続した他方端とを持つ負荷、144は電源1
に接続した一方端と出力端子157に接続した他方端と
を持つ負荷、145は負荷143の他方端に接続したド
レインと入力端子146に接続したゲートとノードN1
7に接続したソースを持つNMOSトランジスタ、14
7は負荷144の他方端に接続したドレインと入力端子
148に接続したゲートとノードN19に接続したソー
スとを持つNMOSトランジスタ、149はノードN1
7に接続したドレインとノードN18に接続したゲート
と電源2に接続したソースとを持つNMOSトランジス
タ、150はノードN17に接続した一方端とノードN
18に接続した他方端とを持つキャパシタ、151はノ
ードN18に接続した一方端と基準電圧VREFを与える
基準電圧端子152に接続した他方端とを持つ抵抗、1
53はノードN19に接続したドレインとノードN20
に接続したゲートと電源2に接続したソースとを持つN
MOSトランジスタ、154はノードN19に接続した
一方端とノードN20に接続した他方端とを持つキャパ
シタ、155はノードN19に接続した一方端と基準電
圧端子152に接続した他方端とを持つ抵抗である。
【0063】また、図11に示した差動増幅回路におけ
る電流を調整するための回路を共通化した調整回路を有
するのが図12に示す差動増幅回路である。図12にお
いて、163は電源1に接続した一方端と出力端子17
6に接続した他方端とを持つ負荷、164は電源1に接
続した一方端と出力端子177に接続した他方端とを持
つ負荷、165は負荷163の他方端に接続したドレイ
ンと入力端子166に接続したゲートとノードN21に
接続したソースを持つNMOSトランジスタ、167は
負荷164の他方端に接続したドレインと入力端子16
8に接続したゲートとノードN21に接続したソースと
を持つNMOSトランジスタ、169はノードN21に
接続したドレインとノードN22に接続したゲートと電
源2に接続したソースとを持つNMOSトランジスタ、
170はノードN21に接続した一方端とノードN22
接続した他方端とを持つキャパシタ、171はノードN
22に接続した一方端と基準電圧VREFを与える基準電
圧端子172に接続した他方端とを持つ抵抗である。
【0064】また、図34に示すように、図11に示し
た負荷143,144の代わりに、電源1に接続された
ソースと出力端子156に接続されたドレインと出力端
子157に接続されたゲートを持つPMOSトランジス
タ521、電源1に接続されたソースと出力端子157
に接続されたドレインと出力端子156に接続されたゲ
ートを持つPMOSトランジスタ522、電源1に接続
されたソースと出力端子156に接続されたドレインと
出力端子156に接続されたゲートを持つPMOSトラ
ンジスタ523、及び電源1に接続されたソースと出力
端子157に接続されたドレインと出力端子157に接
続されたゲートを持つPMOSトランジスタ524で構
成された負荷を用いてもよく、上記実施例と同様の効果
を奏する。
【0065】また、図35に示すように、図12に示し
た負荷163,164の代わりに、電源1に接続された
ソースと出力端子176に接続されたドレインと出力端
子177に接続されたゲートを持つPMOSトランジス
タ525、電源1に接続されたソースと出力端子177
に接続されたドレインと出力端子176に接続されたゲ
ートを持つPMOSトランジスタ526、電源1に接続
されたソースと出力端子176に接続されたドレインと
出力端子176に接続されたゲートを持つPMOSトラ
ンジスタ527、及び電源1に接続されたソースと出力
端子177に接続されたドレインと出力端子177に接
続されたゲートを持つPMOSトランジスタ528で構
成された負荷を用いてもよく、上記実施例と同様の効果
を奏する。
【0066】実施例7.次に、この発明の第7実施例に
よるCMOSインバータについて図13を用いて説明す
る。図13はこの発明の第7実施例によるCMOSイン
バータの構成を示す回路図である。図13において、1
83は入力端子181に接続したゲートと出力端子18
2に接続したドレインとノードN23に接続したソース
とを持つPMOSトランジスタ、184入力端子181
に接続したゲートと出力端子182に接続したドレイン
とノードN24に接続したソースとを持つNMOSトラ
ンジスタ、185は電源1からノードN23に電圧VDD
を与えるための配線の抵抗、186は電源2からノード
N24に電圧VSSを与えるための配線の抵抗、187は
PMOSトランジスタ183のソースの近傍に設けられ
たキャパシタ、188はNMOSトランジスタ184の
近傍に設けられたキャパシタである。
【0067】一般に、半導体集積回路中に用いられるイ
ンバータには電源から配線を通して電圧が与えられる
が、半導体集積回路の集積度が向上して配線ピッチが狭
くなるに従って配線の抵抗が大きくなり、そのため、イ
ンバータの出力が変化する初期段階におけるインバータ
の駆動能力が低くなる。そこで、インバータの出力遷移
の初期の駆動能力を改善するために、CMOSインバー
タを構成するPMOSトランジスタ及びNMOSトラン
ジスタのソースの近傍にキャパシタを配置したのが第7
実施例におけるCMOSインバータである。なお、図1
3(b)は、半導体集積回路において、PMOSトラン
ジスタ183の近傍に設けられるキャパシタ187の構
成を示す断面図である。
【0068】図14は、図13に示したインバータの動
作波形図である。図7に示した時刻t10までの間インバ
ータはハイレベルを出力しており、出力端子182には
抵抗185とPMOSトランジスタ183を通して電圧
DDが供給される。しかし、抵抗185の存在のためノ
ードN23の電圧は低下している。次に、インバータの
出力がローレベルに変化する初期の段階(時刻t10から
11の間)では、ノードN24にはキャパシタ188か
ら電圧が供給されており、ノードN24はキャパシタの
放電が終了するまでは抵抗186の電圧降下により与え
られる電圧よりも低い電圧を保つことができる。キャパ
シタ188の放電が終了した後は、ノード24の電圧V
N23は抵抗186の電圧降下の影響を受けて高くな
る。CMOSインバータの出力の遷移の初期において、
NMOSトランジスタ184のソースの電圧が低く保た
れているため、出力端子182を通して電荷を早く引き
抜けるので、出力182の出力電圧VOUTがローレベル
に変化する時間を短くすることができる。ローレベルか
らハイレベルに変化するときも同様に、キャパシタ18
7を通して電荷が供給され、CMOSインバータの動作
を高速化できる。
【0069】実施例8.次に、この発明の第8実施例に
よる半導体集積回路に使用されるパルス幅変調方式用復
調回路及びサンプリング回路について図15乃至図26
を用いて説明する。第8実施例によるパルス幅変調方式
用復調回路は、信号線を減らすために半導体集積回路内
の機能ブロック間のデータ転送に使用されるパルス幅変
調方式に用いられる。ここでは、その一例として、メモ
リセルアレイとALUとの間でのデータの転送について
説明する。
【0070】図15はパルス幅変調方式によってデータ
転送を行うメモリセルアレイとALUとの関係を示すブ
ロック図である。図15において、200はメモリセル
アレイ、201はメモリセルアレイ200から読み出さ
れた記憶情報を伝える入出力線対MD01〜MDn2を差動
増幅して出力するためのプリアンプ回路、202は複数
のプリアンプ回路201の出力B0〜Bnを受けてパルス
幅変調した信号RBを出力するパルス幅変調回路、20
3はパルス幅変調回路202が出力した信号RBを受け
てその信号RBをnビットのデータD0〜Dnに復調する
ための復調回路、204は復調回路の出力するデータD
0〜Dnの演算を行うALUである。
【0071】メモリセルアレイ200から入出力線対M
01〜MDn2を通じて読みだされるnビットのデータを
一本のデータバスを通じてALU204に転送してい
る。入出力線対MD01〜MDn2を通して読み出されたビ
ット数nの小振幅差動データをn個のプリアンプ回路2
01で増幅し、nビットのデータB0〜Bnの状態に応じ
て、パルス幅変調回路202で、2n種類の幅にパルス
幅を変調する。復調回路203はパルス幅変調されたパ
ルスをnビットのデータに復調する回路で、その復調さ
れた出力データD0〜Dnが演算回路5に入力される。こ
のようなパルス幅変調方式を用いることによって半導体
集積回路内で1本のデータバスを通じてnビットのデー
タを一度に転送することができる。この発明の第7実施
例による復調回路は、データ通信の分野で一般に用いら
れているパルス幅変調方式を、半導体集積回路装置で実
現するため、パルス幅変調されたパルスのみを用いて復
調可能に構成されている。
【0072】次に、図15に示した各ブロックの構成に
ついて説明する。説明を簡単にするために以下のブロッ
クの説明においてデータの数を4ビットに限定してい
る。図16は、4ビットのデータの読み出し書き込みが
行えるメモリセルアレイの構成を示すブロック図であ
る。図16において、200Aは4ビットのデータの読
み出し書き込みが行えるメモリセルアレイ、205は各
行のワード線WL1〜WLnのいずれかを活性化するため
に行アドレスをデコードするXデコーダ、206は所定
の対のトランスファゲートTG01〜TG32を導通状態と
して各列のビット線対BL1,ZBL1〜BL4,ZBL4
のいずれかの対を活性化するとともにメモリセルアレイ
200Aの外部にデータを出力するために列アドレスを
デコードするYデコーダ、207は1ビットの情報を記
憶するメモリセル、208はビット線対BL1,ZBL1
〜BL4,ZBL4に接続されメモリセル207に記憶さ
れている情報をビット線対間の電圧を増幅することによ
って読み出すためのセンスアンプはである。このよう
に、センスアンプ208で増幅された信号MD01,MD
02等は対をなしている。
【0073】図25に示すように、時刻t20において、
メモリセルアレイ200A内のXデコーダ205がワー
ド線WLを活性化する。そして、センスアンプ208に
よってビット線BL,ZBLにメモリセル207からデ
ータが読み出される。次にYデコーダ206がトランス
ファゲートTG01〜TG32のうちの必要なものを導通状
態とすることによって、入出力線対MD01〜MD32のい
ずれかにデータが出力される。入出力線ついに出力され
たデータは、プリアンプ回路201で増幅された信号B
iがパルス幅変調回路202へ出力される。
【0074】図17はパルス幅変調回路の構成の一例を
示すブロック図である。図17において、209はプリ
アンプ回路201が出力するデータB0〜B3を入力して
信号線φ0〜φ15のうちのいずれかの信号線をローレベ
ルにするデコーダ、210は信号線φ0〜φ15に接続
されており信号線φ0〜φ15のうちのいずれの信号線が
ローレベルになっているかによって選択的に異なる16
種類の遅延時間を入力端子INから入力された信号に与
えて出力端子OUTから出力する遅延時間可変型の遅延
回路、211は遅延回路210の出力端子OUTに接続
された第1の入力と第2の入力との否定論理積をとる2
入力NANDゲート、212はNANDゲート212の
出力を第1の入力に接続し第2の入力との否定論理積を
とりNANDゲート211の第2の入力にその結果を出
力するNANDゲート、213はパルス信号の出力のタ
イミングを与える信号ZDBEを入力してその反対の論
理値を出力するインバータ、214は所定の遅延時間を
インバータ213の出力に付加するとともにインバータ
213の出力の反対の論理値を出力するために奇数個の
インバータを直列に接続した遅延回路、215は遅延回
路214の出力とインバータ213の出力の否定論理積
をとりNANDゲート212の第2の入力に出力を接続
したNANDゲート、216はNANDゲート211の
出力の反対の論理値をパルス幅変調回路202Aの信号
RBとして出力するインバータである。
【0075】NANDゲート211,212はNAND
ゲート211の出力をその出力とするフリップフロップ
回路を構成している。図26に示すようにZDBEが時
刻t23でローレベルとなり、その後NANDゲート21
5がワンショットのトリガ信号を出力する。そして、N
ANDゲート212の第1の入力がハイレベルになるこ
とによってフリップフロップ回路はリセットされてフリ
ップ回路の出力はローレベルになる。リセット後にNA
NDゲート212の第1の入力はハイレベルに戻され
る。リセットされてNANDゲート212の第1の入力
がローレベルになった後、遅延回路210が入力端子I
Nでフリップフロップ回路の出力がローレベルになった
ことを受けて信号線φ0〜φ15によって決まる所定の遅
延時間の後に遅延回路210の出力端子OUTがハイレ
ベルからローレベルに変化することによって、フリップ
フロップ回路の出力はローレベルから再びハイレベルに
変化する。フリップフロップ回路がローレベルを出力し
ている時間、つまりパルスの幅がデータの値を示してい
る。図26に示す時刻t23の後の信号RBのパルスの立
ち上がりから時刻t24でパルスが立ち下がるまでがパル
スの幅である。
【0076】次に、図18を用いてデコーダ209の構
成について説明する。図18において、220〜223
は入力されたデータB0〜B3の反対の値を出力するイン
バータ、224〜238は信号線、239はプリチャー
ジ信号PREaを与えられるゲートと信号線224〜2
38に接続したドレインと電源に接続したソースとを持
ち信号線224〜238をプリチャージするためのPM
OSトランジスタ、Tr1〜Tr60はデータB0B3ま
たはその反対の値のいずれかを入力されるゲートと接地
電圧を与える電源に接続されたソースと信号線224〜
238のいずれかに接続されたドレインを持つNMOS
トランジスタ、240〜244は信号線224,22
5,226,237,238に接続された入力端子と信
号線φ0〜φ2,φ14,φ15に接続された出力端子を持つ
インバータである。ここには記載されていないが、デコ
ーダ209は信号線227〜236に接続されるインバ
ータも備えている。
【0077】例えば、信号線224にはトランジスタT
1,Tr16,Tr31,Tr46のドレインが接続されて
いる。トランジスタTr1,Tr16,Tr31,Tr46
ゲートにはそれぞれデータB0〜B3が入力されているの
で、これら全てのデータがローレベルの時に信号線22
4はハイレベルとなってインバータ240からローレベ
ルが信号線φ0に出力される。信号線に出力されるロー
レベルは、図25に示すようにプリアンプ回路201か
らの出力Biを受け取った後に出力される。
【0078】信号線225には、データB0の反対の値
をゲートに入力するトランジスタTr2とデータB1
3の値をゲートに入力するトランジスタTr17,Tr
32,Tr47が接続されているので、データB0の値がハ
イレベルで、データB1〜B3の値がローレベルの時に信
号線φ1にローレベルが出力される。このように、トラ
ンジスタTr1〜Tr60のゲートの接続の組合せによっ
てデータB0〜B3のデコードができる。
【0079】次に、図19を用いて遅延回路210の構
成について説明する。図19において、250は奇数個
直列にインバータが接続されその最終段のインバータの
出力が出力端子OUTに接続されたインバータ群、25
1はインバータ群250の初段のインバータの入力端子
に接続された出力と入力端子INに接続された第1の入
力と第2の入力とを持つNORゲート、252はNOR
ゲートの第1の入力端子に接続された出力と信号線φ0
に接続された第1の入力と第2の入力とを持つANDゲ
ート、253は奇数個のインバータを直列に接続され最
終段のインバータの出力をANDゲート252の第2の
入力に接続されたインバータ群、254はインバータ群
253の最終段のインバータの入力に接続された出力と
入力端子INに接続された第1の入力と第2の入力とを
持つNORゲート、255はNORゲートの第2の入力
に接続された出力と信号線φ1に接続された第1の入力
と第2の入力とを持つANDゲート、256は奇数個の
インバータを直列に接続し最終段のインバータの出力を
ANDゲート255の第2の入力に接続したインバータ
群である。インバータ群256以降の構成については、
信号線φ1に接続されたANDゲート255とNORゲ
ート254とインバータ群253の接続と同様の構成を
信号線φ2〜φ14まで繰り返し、最後の信号線φ15は
直接NORゲート257の第2の入力に接続されてNO
Rゲート257の第1の入力には入力端子INが接続さ
れる。
【0080】入力端子INがローレベルになると、NO
Rゲート251,254,257等の第1の入力がハイ
レベルからローレベルに変わるため第2の入力がローレ
ベルであれば、NORゲート251,254,257等
はハイレベルを出力する。そして、NORゲート25
1,254,257等の第2の入力がハイレベルになる
まで、251,254,257等はハイレベルを出力す
る。
【0081】信号線φ0〜φ15のいずれか一つがローレ
ベルのため、ローレベルの信号線φ0〜φ14に接続され
ているANDゲート252,255等または信号線φ15
のいずれかがローレベルになる。それが出力されるまで
の遅延時間は、出力端子OUTと信号線との間に接続さ
れているゲート数に応じて長くなる。例えば、信号線φ
1がローレベルになっている場合について説明する。信
号線φ1が第1の入力に接続されているANDゲート2
55は第2の入力の値に関わらずローベルを出力する。
ANDゲート255の出力がローレベルになることによ
ってNORゲート254の第1及び第2の入力がともに
ローレベルとなり、NORゲート254の出力はハイレ
ベルに変化する。NORゲート254の出力はインバー
タ群253によって遅延してANDゲート252の第2
の入力に与えられる。ANDゲート252は第1の入力
に接続されている信号線φ0がハイレベルであるため、
第2の入力がローレベルになったことによって出力がロ
ーレベル変化する。NORゲート251はANDゲート
252の出力のこの変化を受けて第1及び第2の入力が
ともにローレベルとなるため、ハイレベルを出力する。
NORゲート251から出力されたハイレベルはインバ
ータ群250によって遅延するとともに反転されて出力
端子OUTからはローレベルが出力される。
【0082】次に、データを受ける側の復調回路の構成
について図20乃至図24用いて説明する。図20は4
ビット情報を持つパルス幅変調を受けた信号RBを復調
するための復調回路の構成を示すブロック図である。図
20において、203Aは4ビットの情報を持つ信号R
Bを復調するための復調回路、260は信号RBを受け
るインバータ、261はインバータ260の出力に接続
された第1の入力と第2の入力と出力とを持つNAND
ゲート、262はNANDゲート261の出力に接続さ
れた第1の入力と第2の入力とNANDゲート261の
第2の入力に接続された出力とを持つNANDゲート、
263はNANDゲート262の出力に接続された入力
端子INとNANDゲート262の第2の入力に接続さ
れた出力端子OUTと入力端子INからローレベルが入
力された時にそれぞれ決まった遅延し間の後にローレベ
ルを出力する信号端子S0〜S15を備えた遅延回路、2
641〜26415は異なる2種類の信号Si-1の立ち下が
りと信号Siの立ち下がりの間で入力データZBRのサ
ンプリングを行ってそのサンプリング結果を出力端子Q
から出力するサンプリング回路、265はサンプリング
回路2641〜26415の出力Q0〜Q15に対応したデー
タD0〜D3を出力するエンコーダである。
【0083】NANDゲート261、262はフリップ
フロップ回路を構成している。このフリップフロップ回
路は、インバータ260の出力と遅延回路263の出力
端子OUTからの出力を受けて動作する。通常、メモリ
セルアレイ200AとALU204Aとの間が離れてい
るので、データバスでの配線遅延が大きくなり、受け側
に到達したときには波形がなまっている。そこで、デー
タバスを通ってきてインバータ260に入力される鈍っ
たパルス信号の波形をインバータ260で矯正して信号
ZBRを出力する。パルス信号が入力していない時、イ
ンバータ260からローレベルを受けてフリップフロッ
プ回路の出力は、ハイレベルを保持している。図26に
おける時刻t23からしばらくして信号線RBを通してパ
ルス信号が入力されると、インバータ260が信号ZB
Rとしてローレベルを出力するが、この時NANDゲー
ト262の第2の入力には遅延回路263の出力端子O
UTからハイレベルが与えられているため、フリップフ
ロップ回路の出力は、ハイレベルからローレベルに変化
する。
【0084】遅延回路263は、入力端子INにローレ
ベルか与えられることによって、それぞれ異なる遅延時
間が経過したときに信号端子S0〜S15よりローレベル
を出力する。例えば、図26の時刻t26において信号端
子S0からローレベルが出力され、時刻t27において信
号端子S2からローレベルが出力される。サンプリング
回路2641〜26415は、遅延回路263の入力端子
INに入力される信号SB及び遅延回路263の信号端
子S0〜S15から出力される信号をそれぞれ2つずつ入
力する。例えば、サンプリング回路2641には、信号
SB及び信号端子S0からの出力がそれぞれ入力され
る。
【0085】また、全てのサンプリング回路2641
26415のサンプリング信号入力端子ZBRには、イン
バータ260の出力が入力される。そして、サンプリン
グ回路2641〜26415は、端子Si-1に入力される信
号がローレベルになってから端子Siに入力される信号
ローレベルになってから端子Siに入力れる信号がロー
レベルになるまでの間に、サンプリング信号入力端子Z
BRに入力される信号がローレベルからハイレベルへ変
化したか否かによって出力Qを決定する。サンプリング
信号入力端子ZBRに入力される信号がハイレベルの状
態を持っているときは、出力Qとしてローレベルを出力
し、それ以外の時にはハイレベルを出力する。
【0086】信号SB及び遅延回路263の信号端子S
0〜S15の出力は、それぞれ順にハイレベルからローレ
ベルへ変化する。従ってインバータ260の出力がロー
レベルから再びハイレベルに戻るタイミングは、信号S
B及び遅延回路263の信号端子S0〜S15の出力のう
ちのいずれか2つが前後してローレベルになる信号のタ
イミングの間に入ることになる。そして、エンコーダ
は、どのサンプリング回路2641〜26415までロー
レベルを出力するかに応じて異なるデータD0〜D3を発
生する。
【0087】例えば、遅延回路263の信号端子S0
1の立ち下がりの間でインバータ260の出力ZBR
がローレベルからハイレペルに戻るようなパルス幅の場
合、サンプリング回路2641〜26415の出力(Q0
1,Q2,Q3,…Q15)は、(1,0,0,…0)と
なる。この出力を受けたエンコーダ265は出力データ
(D0,D1,D2,D3)として(0,0,0,0)を出
力する。
【0088】また、遅延回路263の信号端子S1とS2
の立ち下がりの間でインバータ260の出力ZBRがハ
イレベルに戻るようなパルス幅の場合、サンプリング回
路2641〜26415の出力(Q0,Q1,Q2,Q3,…
15)は、(1,1,0,…0)となる。この出力を受
けたエンコーダ265は出力データ(D0,D1,D2
3)として(1,0,0,0)を出力する。
【0089】さらに、遅延回路263の信号端子S15
立ち下がり後にインバータ260の出力ZBRがハイレ
ベルに戻るようなパルス幅の場合、サンプリング回路2
641〜26415の出力(Q0,Q1,Q2,Q3,…
15)は、(1,1,1,…1)となる。この出力を受
けたエンコーダ265は出力データ(D0,D1,D2
)として(1,1,1,1)を出力する。
【0090】次に、遅延回路263の構成について図2
1を用いて説明する。図21は、この発明の第8実施例
による復調回路の構成要素である遅延回路の構成を示す
回路図ある。図21において、270〜273は信号端
子S〜S2及びS15に接続された出力端及び入力端を
持つインバータ、274〜277は入力端子INに接続
された第1の入力と第2の入力とインバータ270〜2
73の入力端に接続された出力とを持つNORゲート、
278は直列に接続された偶数個のインバータを有し初
段のインバータの入力端を入力端子INに接続したイン
バータ群、279〜280は直列に接続された奇数個の
インバータを有し初段のインバータの入力端をそれぞれ
NORゲート274〜275の出力に接続し最終段のイ
ンバータの出力をそれぞれNORゲート275〜276
の第2の入力に接続したインバータ群、281は直列に
接続した奇数個のインバータを有し初段のインバータの
入力端にNORゲート277の出力を接続し出力端子O
UTに最終段のインバータの出力端を接続したインバー
タ群である。
【0091】なお、NORゲート276とNORゲート
277の間の回路は記載を省略しているが、遅延回路2
63は、信号端子S1,S2とそれに接続されたインバー
タ271,272の入力端の間に接続されたインバータ
群280とNORゲート276と同じように、信号端子
3〜S14に接続されたインバータとインバータ群及び
NORゲートが接続されて構成される。
【0092】NORゲート274〜277は、第1及び
第2の入力がともにローレベルになったときにハイレベ
ルを出力する。それをインバータ270〜273で反転
して信号端子S0〜S15から出力する。従って、入力端
子INがローレベルになってから第2の入力がローレベ
ルになるまでの時間が遅延時間に相当する。この遅延時
間はインバータ群278〜280の段数によって決ま
る。例えば、信号端子S0からローレベルが出力される
には、インバータ群278での遅延が付加され、信号端
子S1からローレベルが出力されるまでには、さらにイ
ンバータ群279の遅延が付加される。出力端子OUT
からローレベルを出力する際にもインバータ群281で
の遅延が付加される。
【0093】次に、サンプリング回路の構成について図
22を用いて説明する。図22はこの発明の第8実施例
による遅延回路の構成要素であるサンプリング回路の構
成を示す回路図である。図22において、290は信号
iを受ける入力端と出力端とを持つインバータ、29
1は電源電圧VDDを出力する電源1に接続されたソース
とインバータ290の出力端に接続されたゲートとドレ
インを持つPMOSトランジスタ、292はPMOSト
ランジスタ291のドレインに接続されたドレインとイ
ンバータ290の出力端に接続されたゲートとソースと
を持つNMOSトランジスタ、293はPMOSトラン
ジスタ291及びNMOSトランジスタ292のドレイ
ンに接続されたゲートと電源1に接続されたソースとド
レインとを持つPMOSトランジスタ、294は接地電
圧VSSを出力する電源2に接続されたソースとPMOS
トランジスタ293のドレインに接続されたドレインと
信号Siを受けるゲートとを持つNMOSトランジス
タ、295は信号ZBRを受けるゲートとNMOSトラ
ンジスタ292のソースに接続したドレインとソースと
を持つNMOSトランジスタ、296はNMOSトラン
ジスタ295のソースに接続されたドレインと信号Si
を受けるゲートと電源2に接続されたソースとを持つN
MOSトランジスタ、297はNMOSトランジスタ2
92のソースに接続されたドレインと電源2に接続され
たソースとPMOSトランジスタ293のドレインに接
続されたゲートとを持つNMOSトランジスタである。
PMOSトランジスタ291とNMOSトランジスタ2
92のドレインから信号Qiが出力される。
【0094】図22に示したサンプリング回路の動作に
ついて、図23の動作波形図を用いて説明する。信号S
i1がハイレベルの間、インバータ290がローレベル
を出力するため、PMOSトランジスタ290がオンし
てノードN20の電圧がハイレベルにプリチャージされ
る。一方、NMOSトランジスタ294がオフするがP
MOSトランジスタ293がオフしてNMOSトランジ
スタ297のゲートはローレベルを保持しており、NM
OSトランジスタ297はオフ状態にある。また、この
時、信号ZBRがローレベルで、信号Siがハイレベル
に保たれていると、NMOSトランジスタ296はオン
状態だが、NMOSトランジスタ295はオフ状態にな
っている。
【0095】信号Si1がローレベルになってPMOS
トランジスタ291がオフするとともにNMOSトラン
ジスタ292がオンしてから、信号Siがローレベルに
なるまでの期間の時刻t15で信号ZBRが図23に示す
ようにハイレベルになったとすると、信号Siがハイレ
ベルであるのでNMOSトランジスタ296がオン状態
で、信号ZBRがハイレベルになることによってさらに
NMOSトランジスタ295がオンするため、出力Qi
がローレベル側に変化する。そのため、ノードN20の
電圧が下がりPMOSトランジスタ293の閾値電圧よ
り低くなると、PMOSトランジスタがオンしてNMO
Sトランジスタ297のゲートの電圧が電源1の電圧V
DDになるため、NMOSトランジスタ297がオンして
ノード20の電圧は電源2の電圧VSSになる。
【0096】次に、信号Si-1,Siがローレベルのと
き、PMOSトランジスタ291及びNMOSトランジ
スタ296がオフするとともにNMOSトランジスタ2
92がオンしている。また、NMOSトランジスタ29
4もオフしているため、NMOSトランジスタ297の
ゲートにはPMOSトランジスタ293がオンしている
ため、電源1から電圧VDDが供給され、NMOSトラン
ジスタ297はオフしており、ノードN20からNMO
Sトランジスタ292を通して電荷が引き抜かれないた
め、ノードN20の電圧はハイレベルを保持する。
【0097】図22に示したサンプリング回路は、信号
i-1が立ち下がってから信号Siの立ち下がりまでの間
にデータZBRがハイレベルの状態を持っているか否か
によって、サンプリング回路がローレベルを出力するか
ハイレベルを出力するかが決まる。図22に示したサン
プリング回路は、信号ZBRがハイレベルになるとプリ
チャージされたノードN20から電荷を引き抜くように
構成されているので、高速に動作する。従って、信号S
iと信号Si-1のローレベルになる間隔が短くても十分に
動作するため、パルス信号幅を短くできて高速で動作す
る半導体集積回路に適用することができる。
【0098】次に、エンコーダの構成について図24を
用いて説明する。図24において、3001〜30015
はサンプリング回路の出力信号Q0〜Q15のうちの隣接
する2つの出力信号、例えば出力信号Q0とQ1の排他的
論理和を出力するEX−ORゲート、Tr71〜Tr74
ドレインとEX−ORゲート3001の出力に接続され
たゲートと接地されたソースとを持つNMOSトランジ
スタ、Tr75〜Tr77はドレインとEX−ORゲート3
002の出力に接続されたゲートと接地されたソースと
を持つNMOSトランジスタ、Tr78〜Tr80はドレイ
ンとEX−ORゲート3003の出力に接続されたゲー
トと接地されたソースとを持つNMOSトランジスタ、
Tr81,Tr82はドレインとEX−ORゲート3004
の出力に接続されたゲートと接地されたソースとを持つ
NMOSトランジスタ、Tr83はドレインとEX−OR
ゲート30014の出力に接続されたゲートと接地された
ソースとを持つNMOSトランジスタ、Tr84はドレイ
ンとEX−ORゲート30015の出力に接続されたゲー
トと接地されたソースとを持つNMOSトランジスタで
ある。
【0099】図には示していないが、出力信号Q5とQ
6〜Q13とQ14をそれぞれ処理するためのEX−O
Rゲートとその出力にゲートを接続したNMOSトラン
ジスタを備えている。
【0100】また、図において、302は偶数個直列に
接続されたインバータを有し初段のインバータの入力端
に信号SBが与えられるインバータ群、301は信号S
Bが直接入力される第1の入力とインバータ群302の
最終段のインバータの出力に接続された第2の入力と第
1及び第2の入力の否定論理積の演算結果を与える出力
とを持つNANDゲート、309はNMOSトランジス
タTr71、Tr75,Tr78,Tr81等のドレインが接続
された信号線、310はNMOSトランジスタTr72
Tr76,Tr79,Tr82等のドレインが接続された信号
線、311はNMOSトランジスタTr73,Tr77,T
83等のドレインが接続された信号線、312はNMO
SトランジスタTr74,Tr80,Tr84等のドレインが
接続された信号線、303は信号線309〜312に接
続されたドレインと電源に接続されたソース及びNAN
Dゲート301の出力に接続されたゲートを持つPMO
Sトランジスタ、305〜308は信号SBがローレベ
ルからハイレベルになる立ち上がりエッジでそれぞれ信
号線309〜312の信号をとり込みその値をデータD
0〜D3として出力するフリップフロップ回路である。
【0101】信号SBがハイレベルになると、NAND
ゲート301の第1の入力は直ちにハイレベルに変化す
るが、信号SBはインバータ群302で遅延されて第2
の入力に与えられるため、信号SBがハイレベルに変化
してからインバータ群302での伝達時間だけ遅れてN
ANDゲート301の出力がローレベルに変化する。N
ANDゲート301がローレベルに変化したのを受けて
PMOSトランジスタ303がオンするため信号線30
9〜312がプリチャージされる。プリチャージされた
後、EX−ORゲート3001〜30015で出力信号Q
0〜Q15のうちの隣接するものの論理値が異なる場合
にはそのEX−ORゲートの出力だけがハイレベルにな
る。ハイレベルになったEX−ORゲートの出力をゲー
トで受けるNMOSトランジスタのみがオンするため、
そのトランジスタが接続されている信号線309〜31
2がローレベルに変化する。信号線309〜312の電
圧レベルは、信号SBがローレベルからハイレベルに変
化するときにフリップフロップ回路305〜308に取
り込まれる。プリチャージのためのプリチャージ信号P
REbがローレベルになるのは、インバータ群302で
の遅延時間が付加されるため、フッリップフロップ回路
にデータが取り込まれた後になる。このように、信号Q
0〜Q15はNMOSトランジスタTr71〜Tr84の配置
によって符号化される。
【0102】なお、上記実施例で示したパルス幅変調方
式で使用したプリアンプ回路201に、第1ないし第7
実施例で示した差動増幅回路を用いてもよく、データバ
スの信号線の本数だけでなく、複数の入力線対の読み出
しデータを増幅する際の電流も減らすことができる。
【0103】また、第1乃至第6実施例で示した差動増
幅回路を、図27に示したメモリセルアレイと他の機能
部ロックであるALU410との間のデータ転送用のプ
リアンプ回路4021〜402nに用いても消費電力を削
減できる効果があるのはいうまでもない。
【0104】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明の差
動増幅回路によれば、第1のトランジスタの他方電流電
極に接続された一方端及び第2の電圧を与えるための第
2電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降下手段
と、第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
た一方端及び第2の電源に接続された他方端を持つ第2
の電圧降下手段と、第1の電圧降下手段に並列に接続さ
れた第1の容量と、第2の電圧降下手段に並列に接続さ
れた第2の容量とを備え、第1の信号と第2の信号との
電位差を増幅して第1及び第2のトランジスタの一方電
流電極から出力するので、第1及び第2の電圧降下手段
によって第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時以
外の定常時に第1及び第2のトランジスタに流れる電流
を小さくでき、第1及び第2の容量によって第1及び第
2のトランジスタの出力の遷移時の電圧利得を大きくす
ることができ、高速に動作するとともに消費電力の小さ
な差動増幅回路を得ることができるという効果がある。
【0105】請求項2記載の発明の差動増幅回路によれ
ば、第1のトランジスタの他方電流電極に接続された一
方端及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接続さ
れた他方端を持つ第1の電圧降下手段と、第2のトラン
ジスタの他方電流電極に接続された一方端及び第2の電
源に接続された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、第
1の電圧降下手段に並列に接続された第1の容量と、第
2の電圧降下手段に並列に接続された第2の容量とを備
えて構成されているので、第1及び第2の電圧降下手段
によって第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時以
外の定常時に第1及び第2のトランジスタに流れる電流
を小さくでき、第1及び第2の容量によって第1及び第
2のトランジスタの出力の遷移時の電圧利得を大きくす
ることができ、高速に動作するとともに消費電力の小さ
な差動増幅回路を得ることができるという効果がある。
【0106】請求項3記載の発明の差動増幅回路によれ
ば、第1のトランジスタの他方電流電極に接続された一
方端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、第2のト
ランジスタの他方電流電極に接続された一方端及び第1
の電圧降下手段の他方端に接続された他方端を持つ第2
の電圧降下手段と、第1の電圧降下手段の一方端に接続
された一方端及び電流調整手段の第1の端子に接続され
た他方端を持つ第1の容量と、第2の電圧降下手段の一
方端に接続された一方端及び電流調整手段の第1の端子
に接続された他方端を持つ第2の容量とを備えて構成さ
れているので、第1及び第2の電圧降下手段によって第
1及び第2のトランジスタの出力の遷移時以外の定常時
に第1及び第2のトランジスタに流れる電流を小さくで
き、第1及び第2の容量によって第1及び第2のトラン
ジスタの出力の遷移時の電圧利得を大きくすることがで
き、高速に動作するとともに消費電力の小さな差動増幅
回路を得ることができるという効果がある。
【0107】請求項4記載の発明の差動増幅回路によれ
ば、第1のトランジスタの他方電流電極に接続された一
方端及び電流源の第2の端子に接続された他方端を持つ
第1の電圧降下手段と、第2のトランジスタの他方電流
電極に接続された一方端及び電流源の第2の端子に接続
された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、第1の電圧
降下手段の一方端に接続された一方端及び電流調整手段
の第1の端子に接続された他方端を持つ第1の容量と、
第2の電圧降下手段の一方端に接続された一方端及び電
流調整手段の第1の端子に接続された他方端を持つ第2
の容量とを備えて構成されているので、第1及び第2の
電圧降下手段によって第1及び第2のトランジスタの出
力の遷移時以外の定常時に第1及び第2のトランジスタ
に流れる電流を小さくでき、第1及び第2の容量によっ
て第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時の電圧利
得を大きくすることができ、高速に動作するとともに消
費電力の小さな差動増幅回路を得ることができるという
効果がある。
【0108】請求項5記載の発明の差動増幅回路によれ
ば、第1のトランジスタの他方電流電極に接続された一
方端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、第2のト
ランジスタの他方電流電極に接続された一方端及び第1
の電圧降下手段の他方端に接続された他方端を持つ第2
の電圧降下手段と、第1の電圧降下手段の一方端に接続
された一方端及び第2の電源に接続された他方端を持つ
第1の容量と、第2の電圧降下手段の一方端に接続され
た一方端及び第2の電源に接続された他方端を持つ第2
の容量とを備えて構成されているので、第1及び第2の
電圧降下手段によって第1及び第2のトランジスタの出
力の遷移時以外の定常時に第1及び第2のトランジスタ
に流れる電流を小さくでき、第1及び第2の容量によっ
て第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時の電圧利
得を大きくすることができ、高速に動作するとともに消
費電力の小さな差動増幅回路を得ることができるという
効果がある。
【0109】請求項6記載の発明の差動増幅回路によれ
ば、第1のトランジスタの他方電流電極に接続された一
方端及び電流源の第2の端子に接続された他方端を持つ
第1の電圧降下手段と、第2のトランジスタの他方電流
電極に接続された一方端及び第1の電圧降下手段の他方
端に接続された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、第
1の電圧降下手段の一方端に接続された一方端及び第2
の電源に接続された他方端を持つ第1の容量と、第2の
電圧降下手段の一方端に接続された一方端及び第2の電
源に接続された他方端を持つ第2の容量とを備えて構成
されているので、第1及び第2の電圧降下手段によって
第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時以外の定常
時に第1及び第2のトランジスタに流れる電流を小さく
でき、第1及び第2の容量によって第1及び第2のトラ
ンジスタの出力の遷移時の電圧利得を大きくすることが
でき、高速に動作するとともに消費電力の小さな差動増
幅回路を得ることができるという効果がある。
【0110】請求項7及び請求項8記載の発明の差動増
幅回路によれば、第1のトランジスタの他方電流電極に
接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電圧を与
えるための第2電源に接続された他方電流電極を持つ第
3のトランジスタと、第2のトランジスタの他方電流電
極に接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電源
に接続された他方電流電極を持つ第4のトランジスタ
と、第3のトランジスタの一方電流電極に接続された一
方端及び第3のトランジスタの制御電極に接続された他
方端を持つ第1の容量と、第4のトランジスタの一方電
流電極に接続された一方端及び第4のトランジスタの制
御電極に接続された他方端を持つ第2の容量と、第3の
トランジスタの制御電極に接続された一方端及び第1及
び第2の電圧の間の第3の電圧を与える第3の電源に接
続された他方端を持つ第1の電圧降下手段と、第4のト
ランジスタの制御電極に接続された一方端及び第3の電
源に接続された第2の電圧降下手段とを備えて構成され
ているので、第1及び第2の電圧降下手段及び第1及び
第2の容量により制御電極の電圧が制御される第3及び
第4のトランジスタによって第1及び第2のトランジス
タの出力の遷移時以外の定常時に第1及び第2のトラン
ジスタに流れる電流を小さくできるとともに、第1及び
第2のトランジスタの出力の遷移時の電圧利得を大きく
することができ、高速に動作するとともに消費電力の小
さな差動増幅回路を得ることができるという効果があ
る。
【0111】請求項9及び請求項11記載の発明の差動
増幅回路によれば、第1及び第2のトランジスタの他方
電流電極に接続された一方電流電極、制御電極及び第2
の電圧を与えるための第2の電源に接続された他方電流
電極を持つ第3のトランジスタと、第3のトランジスタ
の一方電流電極に接続された一方端及び第3のトランジ
スタの制御電極に接続された他方端を持つ容量と、第3
のトランジスタの制御電極に接続された一方端及び第1
及び第2の電圧の間の第3の電圧を与えるための第3の
電源に接続された他方端とを持つ電圧降下手段とを備え
て構成されているので、電圧降下手段及び容量により制
御電極の電圧が制御される第3のトランジスタによって
第1及び第2のトランジスタの出力の遷移時以外の定常
時に第1及び第2のトランジスタに流れる電流を小さく
できるとともに、第1及び第2のトランジスタの出力の
遷移時の電圧利得を大きくすることができ、高速に動作
するとともに消費電力の小さな差動増幅回路を得ること
ができるという効果がある。
【0112】請求項10記載の発明の差動増幅回路によ
れば、第1の電源に接続された一方端子、第1のトラン
ジスタの一方電流電極に接続された他方端子及び第2の
トランジスタの一方電流電極に接続された制御端子を持
ち、該制御端子の電圧に応じて抵抗値を変化させる第1
の抵抗手段と、第1の電源に接続された一方端子、第2
のトランジスタの一方電流電極に接続された他方端子及
び第1のトランジスタの一方電流電極に接続された制御
端子を持ち、該制御端子の電圧に応じて抵抗値を変化さ
せる第2の抵抗手段とを備えて構成されているので、第
1及び第2の抵抗手段によってオンしている側の第1ま
たは第2のトランジスタに流れる電流を制限でき、消費
電力が少なく、利得の高い差動増幅回路を得ることがで
きるという効果がある。
【0113】請求項12記載の発明の差動増幅回路によ
れば、半導体集積回路内に設けられたメモリセルアレイ
から読み出された一組の信号を差動増幅するとともに半
導体集積回路内の機能ブロックに伝達することに用いら
れるので、半導体集積回路の消費電力を大幅に削減する
ことができるという効果がある。
【0114】請求項13記載の発明のCMOSインバー
タによれば、半導体基板上に形成されPチャネル電界効
果型トランジスタのソースの近傍に設けられ、第1の電
源に接続された一方端及びPチャネル電界効果型トラン
ジスタのソースに接続された他方端を持つ第1のキャパ
シタと、半導体基板上に形成されたNチャネル電界効果
型トランジスタのソースの近傍に設けられ、第2の電源
に接続された一方端及びNチャネル電界効果型トランジ
スタのソースに接続された他方端を持つ第2のキャパシ
タとを備えて構成されているので、電源ラインの抵抗値
による影響を緩和してPチャネル電界効果型トランジス
タ及びNチャネル電界効果型トランジスタの出力の遷移
時のソース電圧を電源電圧に近づけることができ、高速
で動作するCMOSインバータを得ることができるとい
う効果がある。
【0115】請求項14記載の発明のパルス幅変調方式
用復調回路によれば、パルス信号及び対応するサンプリ
ング信号を入力し、パルス信号の前縁が入力された後に
動作可能な状態に設定され、サンプリング信号が入力さ
れるより前にパルス信号の後縁が入力されたか否かを示
す検出信号を出力する複数のサンプリング手段と、複数
のサンプリング手段のうちのいずれのサンプリング手段
が、その入力したサンプリング信号より前にパルス信号
の後縁が入力したと判定しているかに応じてデータを生
成するエンコーダとを備えて構成されているので、パル
ス信号のみでパルス幅変調方式の復調を行うため半導体
集積回路内のデータの転送に用いることができ、半導体
集積回路の消費電力を低減するとともに、信号を伝達す
るためのバスの信号線を削減できるという効果がある。
【0116】請求項15記載の発明のサンプリング回路
によれば、第2のサンプリング信号より被サンプリング
信号が前に入力されたか否かを高速に判定することがで
きるという効果がある。
【0117】請求項16記載の発明のパルス幅変調方式
用復調回路によれば、サンプリング回路によって高速に
パルスの後縁を検出できるので、一ビットの検出に必要
なパルス幅を短くでき、少ない信号線で短い時間に多く
のビット情報を伝達することができるパルス幅変調方式
を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示した差動増幅回路の動作を示す波形
図である。
【図3】 この発明の第2実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図4】 この発明の第3実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図5】 この発明の第4実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図6】 この発明の第5実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図7】 図6に示した差動増幅回路の動作を示す波形
図である。
【図8】 この発明の第6実施例による差動増幅回路の
構成を示す回路図である。
【図9】 図8に示した差動増幅回路の動作を示す波形
図である。
【図10】 この発明の第6実施例による第2の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図11】 この発明の第6実施例による第3の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図12】 この発明の第6実施例による第4の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図13】 この発明の第7実施例によるCMOSイン
バータの構成を示す回路図である。
【図14】 図13に示したCMOSインバータの動作
を示す波形図である。
【図15】 この発明の第8実施例によるパルス幅変調
方式のデータ伝送を説明するためのブロック図である。
【図16】 メモリセルアレイの構成の概要を示すブロ
ック図である。
【図17】 パルス幅変調回路の構成を示すブロック図
である。
【図18】 パルス幅変調回路内のデコーダの構成を示
す回路図である。
【図19】 パルス幅変調回路内の遅延回路の構成を示
す論理図である。
【図20】 復調回路の構成を示すブロック図である。
【図21】 復調回路内の遅延回路の構成を示す論理図
である。
【図22】 サンプリング回路の構成を示す回路図であ
る。
【図23】 図22に示したサンプリング回路の動作を
示す波形図である。
【図24】 復調回路内のエンコーダの構成を示す回路
図である。
【図25】 メモリセルアレイとALUとの間のデータ
転送動作を示す波形図である。
【図26】 メモリセルアレイとALUとの間のデータ
転送動作を示す波形図である。
【図27】 従来の半導体集積回路内のデータ転送の一
例を説明するためのブロック図である。
【図28】 従来の差動増幅回路の構成を示す回路図で
ある。
【図29】 図28に示した差動増幅回路の動作を示す
波形図である。
【図30】 この発明の第4実施例による第2の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図31】 この発明の第4実施例による第3の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図32】 この発明の第5実施例による第2の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図33】 この発明の第5実施例による第3の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図34】 この発明の第6実施例による第5の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図35】 この発明の第6実施例による第6の態様の
差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2 電源、3,4,23,24,43,44,14
3,144,163,164 負荷、55 定電流源、
200,200A メモリセルアレイ、201プリアン
プ回路、202,202A パルス幅変調回路、203
復調回路、204 算術論理ユニット、209 デコ
ーダ、210 遅延回路、263 遅延回路、2641
〜26415 サンプリング回路、265 エンコーダ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】次に、図1に示した差動増幅回路の動作を
図2に示す波形図を用いて説明する差動小振幅信号の電
圧VI1,VI2が入力されているとき、差動増幅回路には
NMOSトランジスタ5,を通じて電流が流れる。こ
こでNMOSトランジスタ5に流れる電流をi1,NM
OSトランジスタ7に流れる電流をi2と表すと、NM
OSトランジスタのソース電圧VN1,VN2が抵抗9,1
1によって電流値と抵抗値の積、即ちR×i1,R×i2
だけ上昇する。ここで、抵抗9,11の抵抗値をRとし
た。例えば、入力端子6の電圧VI1が入力端子8の電圧
I2より高く、それぞれの値がVH,VLで一定の場合、
NMOSトランジスタ5に流れる電流i1が大きく、N
MOSトランジスタ7に流れる電流i2は小さいので、
図2(a)に示すようにノードN2の電圧に対してノー
ドN1の電圧が高くなる。ソース電圧VN1が抵抗9の電
圧降下分だけ電圧V I2よりも高くなりNMOSトランジ
スタ5のゲート・ソース間電圧が小さくなるので、入力
電圧VI1,VI2の一方が高電圧VH、他方が低電圧VL
保つ安定時の直流電流i1が小さくなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】そして、図2に示す時刻t1を境に、入力
電圧VI1,VI2の高低が逆転した場合、NMOSトラン
ジスタ5のコンダクタンスが小さくなってNMOSトラ
ンジスタ5に流れる電流i1が小さくなる。一方、NM
OSトランジスタ7は、キャパシタ12から負電荷が供
給され、抵抗11による電圧降下の影響をうけないので
ノードN2の電圧はすぐに上昇しない。従って、信号の
遷移の瞬間では、電圧利得が大きくなり、出力端子VO2
に接続される素子や回路を高速で駆動することができ
る。図2のように信号が遷移する瞬間に電流i2が大き
なピークを持つ。そして、キャパシタ12と抵抗値11
できまる所定の時間の間はノードN2の電圧が徐々に上
昇し、その後電流i2が一定の値で安定する。入力電圧
I2が所定の電圧VHを保持する安定時の電流を小さく
することができる。このように、入力信号VI1,VI2
遷移状態では、電圧の低い方のノードN1あるいはN2
に接続されたキャパシタ10あるいは12によって電荷
が供給されて差動増幅回路が高速動作する。また、抵抗
とキャパシタの値によって決まる所定の時間が経過した
後は、NMOSトランジスタ5,7のソースの電圧が抵
抗9,11による電圧降下分だけ高く保たれており、ト
ランジスタ5,7を流れる直流電流が小さくなり、高速
でかつ電流消費の少ない差動増幅回路を実現することが
できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】実施例3.次に、この発明の第3実施例に
よる差動増幅回路について図4を用いて説明する。図4
はこの発明の第3実施例による差動増幅回路の構成を示
す回路図である。図4において、43,44はそれぞれ
電源1に接続した一方端及び他方端を持つ負荷、45は
ノードN5に接続したソースと入力端子46に接続した
ゲートと負荷43の他方端に接続したドレインとを持つ
NMOSトランジスタ、47はノードN6に接続したソ
ースと入力端子48に接続したゲートと負荷44の他方
端に接続したドレインとを持つNMOSトランジスタ、
49はノードN5に接続した一方端と他方端とを持つ抵
抗、50はノードN5に接続した一方端と第2の電源
に接続した他方端とを持つキャパシタ、51はノードN
6に接続した一方端と抵抗49の他方端に接続した他方
端とを持つ抵抗、52はノードN6に接続した一方端と
第2の電源に接続した他方端とを持つキャパシタ、5
3は負荷43の他方端に接続された出力端子、54は負
荷44の他方端に接続された出力端子、55は抵抗49
の他方端に接続された入力端子と電源2に接続された出
力端子を持ち所定の電流を流すための定電流源である。
負荷43,44は、抵抗やトランジスタなどで構成され
る受動的な負荷及び定電流源等で構成された能動負荷な
どである。入力端子46,48からは入力電圧VI1,V
I2が与えられる。また、出力端子53,54からは出力
電圧VO1,VO2が出力される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】第4実施例による差動増幅回路が第1実施
例による差動増幅回路と異なる点は、負荷がPMOS
2,63のクロスカップルで構成されている点である。
そのため、第4実施例による差動増幅回路は、第1実施
例のそれとは異なり、電源1から供給される電流の増減
によって負荷の抵抗値を変化させることができる。例え
ば、負荷を構成しているPMOSトランジスタ61,6
2を流れる電流が負荷を構成しているPMOSトランジ
スタ63,64を流れる電流よりも大きくなると、ノー
ドN7の電圧がノードN8の電圧より低くなる。このと
き、PMOSトランジスタ63のゲートの電圧はノード
N7の電圧であるため、ノードN7の電圧が低くなるに
従って低くなり、PMOSトランジスタ63はそのオン
抵抗が低くなる。同時に、PMOSトランジスタ62の
ゲートの電圧はノードN8の電圧であるため、ノードN
8の電圧が高くなるに従って低くなり、PMOSトラン
ジスタ62はそのオン抵抗が高くなる。そのため、PM
OSトランジスタ62,63の作用により、さらにノー
ドN7とノードN8の電位差は大きくなる。しかし、ノ
ードN7、N8の電位差が広がりすぎると、差動増幅回
路の遷移に時間を要するようになるため、ノードN7,
N8の電位差が広がりすぎないようにトランジスタ6
1,64が接続されている。抵抗69,71及びキャパ
シタ70,72の働きは、図1に示した第1実施例によ
る差動増幅回路の抵抗9,11及びキャパシタ10,1
2と同様であり、第1実施例と同様の効果を奏する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】次に、図6に示した差動増幅回路の動作を
図7の波形図を用いて説明する。差動的で振幅の小さい
信号VI1,VI2が入力されているとき、差動増幅回路に
はNMOSトランジスタ85,87を通じて電流が流れ
る。ここでNMOSトランジスタ85の電流をi9,N
MOSトランジスタ87の電流をi10と表すと、NMO
Sトランジスタのソース電圧VN9,VN10が抵抗89,
91によって電流と抵抗値の積、即ちR×i9,R×i
10だけ上昇する。ここで、抵抗89,91の抵抗値をR
とした。例えば、入力端子86の電圧VI1が入力端子8
8の電圧VI2より高く、それぞれの値がVH,VLで一定
の場合、NMOSトランジスタ85に流れる電流i9
大きく、NMOSトランジスタ87に流れる電流i10
小さいので、図7(a)に示すようにノードN10の電
圧に対してノードN9の電圧が高くなる。そのため、N
MOSトランジスタ85を流れる電流I9は、NMOS
トランジスタ87を流れる電流I10より大きくなる。P
MOSトランジスタ81,82がカレントミラー負荷を
構成しているので、PMOSトランジスタ81を通して
電源から出力端子93に供給される電流よりNMOSト
ランジスタ86を通して出力端子93から引き抜かれる
電流の方が大きいため、出力電圧VO1は、ノードN9の
電圧とほぼ等しくなる。この時、ソース電圧VN9が抵抗
89の電圧降下分だけ高くなりNMOSトランジスタ8
5のゲート・ソース間電圧が小さくなるので、入力電圧
I1,VI2の一方が高電圧VH、他方が低電圧VLを保つ
安定時の電流 9 が小さくなる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】そして、図7に示す時刻t4を境に、入力
電圧VI1,VI2の高低が逆転した場合、NMOSトラン
ジスタ85のコンダクタンスが小さくなってNMOSト
ランジスタ85に流れる電流i9が小さくなる。一方、
NMOSトランジスタ87は、キャパシタ92から負電
荷が供給されるので、この瞬間に抵抗91の影響をうけ
ないのでノードN10の電圧はすぐに上昇しない。従っ
て、信号の遷移の瞬間では、電圧利得が大きくなり、出
力端子 01 に接続される素子や回路を高速で駆動するこ
とができる。図7の時刻t4からt5の間の信号が遷移す
る瞬間に電流 10 が大きなピークを持つ。そして、キャ
パシタ92と抵抗値91できまる所定の時間の間にノー
ドN10の電圧が徐々に上昇し電流i10が減少して一定
の値に安定する。入力電圧VI2が所定の電圧VHを保持
する安定時の電流を小さくすることができる。このよう
に、入力信号VI1,VI2の遷移状態では、電圧の低い方
のノードN9あるいはN10に接続されたキャパシタ9
0あるいは92によって電荷が供給されることで高速動
作し、また、抵抗とキャパシタによって決まる所定の時
間が経過した後にNMOS85,87ソースの電圧が抵
抗89,91での電圧降下分だけ高くなるので、電流i
9,i10が小さくなり、高速でしかも電流消費の低い差
動増幅回路を実現することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】図8に示した差動増幅回路において、PM
OSトランジスタ103,104でカレントミラーを構
成している。カレントミラー負荷を備えた差動増幅回路
では、PMOSトランジスタ103とNMOSトランジ
スタ105を通じて、またはPMOSトランジスタ10
4とNMOSトランジスタ107を通じて電流が電源1
から流れる。入力電圧VI1,VI2が一定で出力電圧
VO1が安定している時の電流が大きくならないよう
に、NMOSトランジスタ109,113が、それぞれ
NMOSトランジスタ105,107のソースと電源2
との間に直列に挿入されている。NMOSトランジスタ
109,113のゲートに抵抗111,115を通じて
入力される基準電圧VREFは、電源1の出力する電圧V
DDと電源2の出力する電圧VSSとの中間の電圧に設定さ
れる。また、ノードN11,N13の電圧レベルの変動
をN12,N14に帰還するために、ノードN11とノ
ードN12の間にキャパシタ110が、ノードN13
ノードN14の間に,キャパシタ114が接続されてい
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】その後、ノードN12には抵抗111を介
して基準電圧VREFが与えられるため、抵抗111の抵
抗値Rとキャパシタ110の容量値Cの積で決まる所定
の時間を経過すると、ノードN12の電圧は図9(a)
に示すように基準電圧VREFに戻り、NMOSトランジ
スタ109のコンダクタンスは時刻t6における値と同
じ大きさに戻り、電流i13が図9(b)に示すように小
さくなる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】実施例7.次に、この発明の第7実施例に
よるCMOSインバータについて図13を用いて説明す
る。図13はこの発明の第7実施例によるCMOSイン
バータの構成を示す回路図である。図13において、1
83は入力端子181に接続したゲートと出力端子18
2に接続したドレインとノードN23に接続したソース
とを持つPMOSトランジスタ、184入力端子181
に接続したゲートと出力端子182に接続したドレイン
とノードN24に接続したソースとを持つNMOSトラ
ンジスタ、185は電源1からノードN23に電圧VDD
を与えるための配線の抵抗、186は電源2からノード
N24に電圧VSSを与えるための配線の抵抗、187は
PMOSトランジスタ183のソースの近傍に設けられ
たキャパシタ、188はNMOSトランジスタ184の
ソースの近傍に設けられたキャパシタである。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】図14は、図13に示したインバータの動
作波形図である。図14に示した時刻t10までの間イン
バータはハイレベルを出力しており、出力端子182に
は抵抗185とPMOSトランジスタ183を通して電
圧VDDが供給される。しかし、抵抗185の存在のため
ノードN23の電圧は低下している。次に、インバータ
の出力がローレベルに変化する初期の段階(時刻t10
らt11の間)では、ノードN24にはキャパシタ188
から電圧が供給されており、ノードN24はキャパシタ
の放電が終了するまでは抵抗186の電圧降下により与
えられる電圧よりも低い電圧を保つことができる。キャ
パシタ188の放電が終了した後は、ノード24の電圧
VN 24 は抵抗186の電圧降下の影響を受けて高くな
る。CMOSインバータの出力の遷移の初期において、
NMOSトランジスタ184のソースの電圧が低く保た
れているため、出力端子182を通して電荷を速く引き
抜けるので、出力182の出力電圧VOUTがローレベル
に変化する時間を短くすることができる。ローレベルか
らハイレベルに変化するときも同様に、キャパシタ18
7を通して電荷が供給され、CMOSインバータの動作
を高速化できる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】図15はパルス幅変調方式によってデータ
転送を行うメモリセルアレイとALUとの関係を示すブ
ロック図である。図15において、200はメモリセル
アレイ、201はメモリセルアレイ200から読み出さ
れた記憶情報を伝える入出力線対MD01〜MD n2上の信
を差動増幅して出力するためのプリアンプ回路、20
2は複数のプリアンプ回路201の出力B0〜Bnを受け
てパルス幅変調した信号RBを出力するパルス幅変調回
路、203はパルス幅変調回路202が出力した信号R
Bを受けてその信号RBをnビットのデータD0〜Dn
復調するための復調回路、204は復調回路の出力する
データD0〜Dnの演算を行うALUである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】メモリセルアレイ200から入出力線対M
01〜MDn2を通じて読みだされるnビットのデータを
一本のデータバスを通じてALU204に転送してい
る。入出力線対MD01〜MDn2を通して読み出されたビ
ット数nの小振幅差動データをn個のプリアンプ回路2
01で増幅し、nビットのデータB0〜Bnの状態に応じ
て、パルス幅変調回路202で、2n種類の幅にパルス
幅を変調する。復調回路203はパルス幅変調されたパ
ルスをnビットのデータに復調する回路で、その復調さ
れた出力データD0〜DnALU204に入力される。
このようなパルス幅変調方式を用いることによって半導
体集積回路内で1本のデータバスを通じてnビットのデ
ータを一度に転送することができる。この発明の第7実
施例による復調回路は、データ通信の分野で一般に用い
られているパルス幅変調方式を、半導体集積回路装置で
実現するため、パルス幅変調されたパルスのみを用いて
復調可能に構成されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】図25に示すように、時刻t20において、
メモリセルアレイ200A内のXデコーダ205がワー
ド線WLを活性化する。そして、センスアンプ208に
よってビット線BL,ZBLにメモリセル207からデ
ータが読み出される。次にYデコーダ206がトランス
ファゲートTG01〜TG32のうちの必要なものを導通状
態とすることによって、入出力線対MD01〜MD32のい
ずれかにデータが出力される。入出力線ついに出力され
たデータは、プリアンプ回路201で増幅され信号B
iがパルス幅変調回路202へ出力される。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】図17はパルス幅変調回路の構成の一例を
示すブロック図である。図17において、209はプリ
アンプ回路201が出力するデータB0〜B3を入力して
信号線φ0〜φ15のうちのいずれかの信号線をローレベ
ルにするデコーダ、210は信号線φ0〜φ15に接続
されており信号線φ0〜φ15のうちのいずれの信号線が
ローレベルになっているかによって選択的に異なる16
種類の遅延時間を入力端子INから入力された信号に与
えて出力端子OUTから出力する遅延時間可変型の遅延
回路、211は遅延回路210の出力端子OUTに接続
された第1の入力と第2の入力との否定論理積をとる2
入力NANDゲート、212はNANDゲート211
出力を第1の入力に接続し第2の入力との否定論理積を
とりNANDゲート211の第2の入力にその結果を出
力するNANDゲート、213はパルス信号の出力のタ
イミングを与える信号ZDBEを入力してその反対の論
理値を出力するインバータ、214は所定の遅延時間を
インバータ213の出力に付加するとともにインバータ
213の出力の反対の論理値を出力するために奇数個の
インバータを直列に接続した遅延回路、215は遅延回
路214の出力とインバータ213の出力の否定論理積
をとりNANDゲート212の第2の入力に出力を接続
したNANDゲート、216はNANDゲート211の
出力の反対の論理値をパルス幅変調回路202Aの信号
RBとして出力するインバータである。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】例えば、信号線224にはトランジスタT
1,Tr16,Tr31,Tr46のドレインが接続されて
いる。トランジスタTr1,Tr16,Tr31,Tr46
ゲートにはそれぞれデータB0〜B3が入力されているの
で、これら全てのデータがローレベルの時に信号線22
4はハイレベルとなってインバータ240からローレベ
ルが信号線φ0に出力される。信号線に出力されるロー
レベルは、図25に示すようにプリアンプ回路201か
らの出力Biデコーダ209が受け取った後に出力さ
れる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】次に、図19を用いて遅延回路210の構
成について説明する。図19において、250は奇数個
直列にインバータが接続されその最終段のインバータの
出力が出力端子OUTに接続されたインバータ群、25
1はインバータ群250の初段のインバータの入力端子
に接続された出力と入力端子INに接続された第1の入
力と第2の入力とを持つNORゲート、252はNOR
ゲート251の第の入力端子に接続された出力と信号
線φ0に接続された第1の入力と第2の入力とを持つA
NDゲート、253は奇数個のインバータを直列に接続
され最終段のインバータの出力をANDゲート252の
第2の入力に接続されたインバータ群、254はインバ
ータ群253の初段のインバータの入力に接続された出
力と入力端子INに接続された第1の入力と第2の入力
とを持つNORゲート、255はNORゲート254
第2の入力に接続された出力と信号線φ1に接続された
第1の入力と第2の入力とを持つANDゲート、256
は奇数個のインバータを直列に接続し最終段のインバー
タの出力をANDゲート255の第2の入力に接続した
インバータ群である。インバータ群256以降の構成に
ついては、信号線φ1に接続されたANDゲート255
とNORゲート254とインバータ群253の接続と同
様の構成を信号線φ2〜φ14まで繰り返し、最後の信号
線φ15は直接NORゲート257の第2の入力に接続
されてNORゲート257の第1の入力には入力端子I
Nが接続される。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】次に、データを受ける側の復調回路の構成
について図20乃至図24用いて説明する。図20は4
ビット情報を持つパルス幅変調を受けた信号RBを復調
するための復調回路の構成を示すブロック図である。図
20において、203Aは4ビットの情報を持つ信号R
Bを復調するための復調回路、260は信号RBを受け
るインバータ、261はインバータ260の出力に接続
された第1の入力と第2の入力と出力とを持つNAND
ゲート、262はNANDゲート261の出力に接続さ
れた第1の入力と第2の入力とNANDゲート261の
第2の入力に接続された出力とを持つNANDゲート、
263はNANDゲート262の出力に接続された入力
端子INとNANDゲート262の第2の入力に接続さ
れた出力端子OUTと入力端子INからローレベルが入
力された時にそれぞれ決まった遅延時間の後にローレベ
ルを出力する信号端子S0〜S15を備えた遅延回路、2
641〜26415は異なる2種類の信号Si-1の立ち下が
りと信号Siの立ち下がりの間で入力データZBRのサ
ンプリングを行ってそのサンプリング結果を出力端子Q
から出力するサンプリング回路、265はサンプリング
回路2641〜26415の出力Q0〜Q15に対応したデー
タD0〜D3を出力するエンコーダである。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】NANDゲート261、262はフリップ
フロップ回路を構成している。このフリップフロップ回
路は、インバータ260の出力と遅延回路263の出力
端子OUTからの出力を受けて動作する。通常、メモリ
セルアレイ200AとALU204Aとの間が離れてい
るので、データバスでの配線遅延が大きくなり、受け側
に到達したときには波形がなまっている。そこで、デー
タバスを通ってきてインバータ260に入力される鈍っ
たパルス信号の波形をインバータ260で矯正して信号
ZBRを出力する。パルス信号が入力していない時、イ
ンバータ260からローレベルを受けてフリップフロッ
プ回路の出力は、ハイレベルを保持している。図26に
おける時刻t23からしばらくして信号線を通してパルス
信号RBが入力されると、インバータ260が信号ZB
Rとしてローレベルを出力するが、この時NANDゲー
ト262の第2の入力には遅延回路263の出力端子O
UTからハイレベルが与えられているため、フリップフ
ロップ回路の出力は、ハイレベルからローレベルに変化
する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】また、全てのサンプリング回路2641
26415のサンプリング信号入力端子ZBRには、イン
バータ260の出力が入力される。そして、サンプリン
グ回路2641〜26415は、端子Si-1に入力される信
号がローレベルになってから端子Siに入力される信
ローレベルになるまでの間に、サンプリング信号入力
端子ZBRに入力される信号がローレベルからハイレベ
ルへ変化したか否かによって出力Qを決定する。サンプ
リング信号入力端子ZBRに入力される信号がハイレベ
ルの状態を持っているときは、出力Qとしてローレベル
を出力し、それ以外の時にはハイレベルを出力する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】信号SB及び遅延回路263の信号端子S
0〜S15の出力は、それぞれ順にハイレベルからローレ
ベルへ変化する。従ってインバータ260の出力がロー
レベルから再びハイレベルに戻るタイミングは、信号S
B及び遅延回路263の信号端子S0〜S15の出力のう
ちのいずれか2つが前後してローレベルになる信号のタ
イミングの間に入ることになる。そして、エンコーダ
65は、どのサンプリング回路2641〜26415まで
ローレベルを出力するかに応じて異なるデータD0〜D3
を発生する。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】なお、NORゲート276とNORゲート
277の間の回路は記載を省略しているが、遅延回路2
63は、信号端子S1,S 2接続されたインバータ27
1,272と、これらの入力端の間に接続されたインバ
ータ群280とNORゲート276と同じように、信号
端子S3〜S14に接続されたインバータとインバータ群
及びNORゲートが接続されて構成される。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】次に、サンプリング回路の構成について図
22を用いて説明する。図22はこの発明の第8実施例
による復調回路の構成要素であるサンプリング回路の構
成を示す回路図である。図22において、290は信号
i-1 を受ける入力端と出力端とを持つインバータ、2
91は電源電圧VDDを出力する電源1に接続されたソー
スとインバータ290の出力端に接続されたゲートとド
レインを持つPMOSトランジスタ、292はPMOS
トランジスタ291のドレインに接続されたドレインと
インバータ290の出力端に接続されたゲートとソース
とを持つNMOSトランジスタ、293はPMOSトラ
ンジスタ291及びNMOSトランジスタ292のドレ
インに接続されたゲートと電源1に接続されたソースと
ドレインとを持つPMOSトランジスタ、294は接地
電圧VSSを出力する電源2に接続されたソースとPMO
Sトランジスタ293のドレインに接続されたドレイン
と信号 i-1 を受けるゲートとを持つNMOSトランジ
スタ、295は信号ZBRを受けるゲートとNMOSト
ランジスタ292のソースに接続したドレインとソース
とを持つNMOSトランジスタ、296はNMOSトラ
ンジスタ295のソースに接続されたドレインと信号S
iを受けるゲートと電源2に接続されたソースとを持つ
NMOSトランジスタ、297はNMOSトランジスタ
292のソースに接続されたドレインと電源2に接続さ
れたソースとPMOSトランジスタ293のドレインに
接続されたゲートとを持つNMOSトランジスタであ
る。PMOSトランジスタ291とNMOSトランジス
タ292のドレインから信号Qiが出力される。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】図22に示したサンプリング回路の動作に
ついて、図23の動作波形図を用いて説明する。信号S
i1がハイレベルの間、インバータ290がローレベル
を出力するため、PMOSトランジスタ290がオンし
てノードN30の電圧がハイレベルにプリチャージされ
る。一方、NMOSトランジスタ294がオフするがP
MOSトランジスタ293がオフしてNMOSトランジ
スタ297のゲートはローレベルを保持しており、NM
OSトランジスタ297はオフ状態にある。また、この
時、信号ZBRがローレベルで、信号Siがハイレベル
に保たれていると、NMOSトランジスタ296はオン
状態だが、NMOSトランジスタ295はオフ状態にな
っている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】時刻t 15信号 i-1 がローレベルになっ
てPMOSトランジスタ291がオフするとともにNM
OSトランジスタ292がオンしてから、時刻t 16
号Siがローレベルになるまでの期間の信号ZBRが図
23に示すようにハイレベルになったとすると、信号S
iがハイレベルであるのでNMOSトランジスタ296
がオン状態で、信号ZBRがハイレベルになることによ
ってさらにNMOSトランジスタ295がオンするた
め、出力Qiがローレベル側に変化する。そのため、ノ
ードN30の電圧が下がりPMOSトランジスタ293
の閾値電圧より低くなると、PMOSトランジスタ29
がオンしてNMOSトランジスタ297のゲートの電
圧が電源1の電圧VDDになるため、NMOSトランジス
タ297がオンしてノードN20の電圧は電源2の電圧
SSになる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】次に、信号Si-1,Siがローレベルのと
き、PMOSトランジスタ291及びNMOSトランジ
スタ296がオフするとともにNMOSトランジスタ2
92がオンしている。また、NMOSトランジスタ29
4もオフしているため、NMOSトランジスタ297の
ゲートにはPMOSトランジスタ293がオンしている
ため、電源1から電圧VDDが供給され、NMOSトラン
ジスタ297はオフしており、ノードN30からNMO
Sトランジスタ292を通して電荷が引き抜かれないた
め、ノードN30の電圧はハイレベルを保持する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正内容】
【0097】図22に示したサンプリング回路は、信号
i-1が立ち下がってから信号Siの立ち下がりまでの間
にデータZBRがハイレベルの状態を持っているか否か
によって、サンプリング回路がローレベルを出力するか
ハイレベルを出力するかが決まる。図22に示したサン
プリング回路は、信号ZBRがハイレベルになるとプリ
チャージされたノードN30から電荷を引き抜くように
構成されているので、高速に動作する。従って、信号S
iと信号Si-1のローレベルになる間隔が短くても十分に
動作するため、パルス信号幅を短くできて高速で動作す
る半導体集積回路に適用することができる。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また、第1乃至第6実施例で示した差動増
幅回路を、図27に示したメモリセルアレイと他の機能
ブロックであるALU410との間のデータ転送用の
プリアンプ回路4021〜402nに用いても消費電力を
削減できる効果があるのはいうまでもない。
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された一方端及び他方端をそれぞれ有する第1及び
    第2の負荷と、 前記第1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第1のトランジスタと、 前記第2の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第2の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び第2の電圧を与えるための第2電源に接続
    された他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ
    第2の電圧降下手段と、 前記第1の電圧降下手段に並列に接続された第1の容量
    と、 前記第2の電圧降下手段に並列に接続された第2の容量
    とを備え、 前記第1の信号と前記第2の信号との電位差を増幅して
    前記第1及び第2のトランジスタの前記一方電流電極か
    ら出力する、差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された入力端子並びに第1及び第2の出力端子を持
    ち、該第1の出力端子の出力電流と同じ値の出力電流を
    第2の出力端子から出力するカレントミラー手段と、 前記カレントミラー手段の前記第1の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第1のトランジスタと、 前記カレントミラー手段の前記第2の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接
    続された他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ
    第2の電圧降下手段と、 前記第1の電圧降下手段に並列に接続された第1の容量
    と、 前記第2の電圧降下手段に並列に接続された第2の容量
    とを備える、差動増幅回路。
  3. 【請求項3】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された一方端及び他方端をそれぞれ持つ第1及び第
    2の負荷と、 前記第1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第1のトランジスタと、 前記第2の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第2の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接
    続された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、 前記第1及び第2の電圧降下手段の前記他方端に共通に
    接続された第1の端子及び第2の電圧を与えるための第
    2の電源に接続された第2の端子を持ち、電流を調整す
    るための電流調整手段と、 前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記電流調整手段の前記第1の端子に接続された
    他方端を持つ第1の容量と、 前記第2の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記電流調整手段の前記第1の端子に接続された
    他方端を持つ第2の容量とを備える、差動増幅回路。
  4. 【請求項4】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された入力端子並びに第1及び第2の出力端子を持
    ち、該第1の出力端子の出力電流と同じ値の出力電流を
    第2の出力端子から出力するカレントミラー手段と、 前記カレントミラー手段の前記第1の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第1のトランジスタと、 前記カレントミラー手段の前記第2の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記電流源の前記第2の端子に接続された
    他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記電流源の前記第2の端子に接続された
    他方端を持つ第2の電圧降下手段と、 前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接続された第1
    の端子及び第2の電圧を与えるための第2の電源に接続
    された第2の端子を持ち、電流を調整するための電流調
    整手段と、 前記第1及び第2の電圧降下手段の前記一方端に共通に
    接続された一方端及び前記電流調整手段の前記第1の端
    子に接続された他方端を持つ第1の容量と、 前記第2の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記電流調整手段の前記第1の端子に接続された
    他方端を持つ第2の容量とを備える、差動増幅回路。
  5. 【請求項5】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された一方端及び他方端をそれぞれ有する第1及び
    第2の負荷と、 前記第1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第1のトランジスタと、 前記第2の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第2の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接
    続された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、 前記第1及び第2の電圧降下手段の前記他方端に共通に
    接続された第1の端子及び第2の電圧を与えるための第
    2の電源に接続された第2の端子を持ち、電流を調整す
    るための電流調整手段と、 前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ第1の
    容量と、 前記第2の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ第2の
    容量とを備える、差動増幅回路。
  6. 【請求項6】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された入力端子並びに第1及び第2の出力端子を持
    ち、該第1の出力端子の出力電流と同じ値の出力電流を
    第2の出力端子から出力するカレントミラー手段と、 前記カレントミラー手段の前記第1の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第1のトランジスタと、 前記カレントミラー手段の前記第2の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記電流源の前記第2の端子に接続された
    他方端を持つ第1の電圧降下手段と、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第1の電圧降下手段の前記他方端に接
    続された他方端を持つ第2の電圧降下手段と、 前記第1及び第2の電圧降下手段の前記他方端に共通に
    接続された第1の端子及び第2の電圧を与えるための第
    2の電源に接続された第2の端子を持ち、電流を調整す
    るための電流調整手段と、 前記第1の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ第1の
    容量と、 前記第2の電圧降下手段の前記一方端に接続された一方
    端及び前記第2の電源に接続された他方端を持つ第2の
    容量とを備える、差動増幅回路。
  7. 【請求項7】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された一方端及び他方端をそれぞれ有する第1及び
    第2の負荷と、 前記第1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第1のトランジスタと、 前記第2の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第2の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方電流電極、制御電極及び第2の電圧を与えるため
    の第2電源に接続された他方電流電極を持つ第3のトラ
    ンジスタと、 前記第2のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方電流電極、制御電極及び前記第2の電源に接続さ
    れた他方電流電極を持つ第4のトランジスタと、 前記第3のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第3のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ第1の容量と、 前記第4のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第4のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ第2の容量と、 前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧を与
    える第3の電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降
    下手段と、 前記第4のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第3の電源に接続された第2の電圧降下手
    段とを備え、 前記第1の信号と前記第2の信号との電位差を増幅して
    前記第1及び第2のトランジスタの前記一方電流電極か
    ら出力する、差動増幅回路。
  8. 【請求項8】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された入力端子並びに第1及び第2の出力端子を持
    ち、該第1の出力端子の出力電流と同じ値の出力電流を
    第2の出力端子から出力するカレントミラー手段と、 前記カレントミラー手段の前記第1の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第1のトランジスタと、 前記カレントミラー手段の前記第2の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他方電流電極に接続され
    た一方電流電極、制御電極及び第2の電圧を与えるため
    の第2電源に接続された他方電流電極を持つ第3のトラ
    ンジスタと、 前記第3のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第3のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ第1の容量と、 前記第4のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第4のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ第2の容量と、 前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧を与
    える第3の電源に接続された他方端を持つ第1の電圧降
    下手段と、 前記第4のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第3の電源に接続された第2の電圧降下手
    段とを備える、差動増幅回路。
  9. 【請求項9】 第1の電圧を与えるための第1の電源に
    接続された一方端及び他方端をそれぞれ持つ第1及び第
    2の負荷と、 前記第1の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第1の入力信号を受ける制御電極及び他方電流電極
    を持つ第1のトランジスタと、 前記第2の負荷の前記他方端に接続された一方電流電
    極、第2の入力信号を受ける制御電極及び前記第1のト
    ランジスタの前記他方電流電極に接続された他方電流電
    極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1及び第2のトランジスタの前記他方電流電極に
    共通に接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電
    圧を与えるための第2の電源に接続された他方電流電極
    を持つ第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第3のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ容量と、 前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧を与
    えるための第3の電源に接続された他方端とを持つ電圧
    降下手段とを備える、差動増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の負荷は、 前記第1の電源に接続された一方端子、前記第1のトラ
    ンジスタの前記一方電流電極に接続された他方端子及び
    前記第2のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た制御端子を持ち、該制御端子の電圧に応じて抵抗値を
    変化させる第1の抵抗手段を含み、 前記第2の負荷は、 前記第1の電源に接続された一方端子、前記第2のトラ
    ンジスタの前記一方電流電極に接続された他方端子及び
    前記第1のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た制御端子を持ち、該制御端子の電圧に応じて抵抗値を
    変化させる第2の抵抗手段を含むことを特徴とする、請
    求項1、請求項3、請求項5、請求項7および請求項9
    のうちのいずれか一項に記載された差動増幅回路。
  11. 【請求項11】 第1の電圧を与えるための第1の電源
    に接続された入力端子並びに第1及び第2の出力端子を
    持ち、該第1の出力端子の出力電流と同じ値の出力電流
    を第2の出力端子から出力するカレントミラー手段と、 前記カレントミラー手段の前記第1の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第1の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第1のトランジスタと、 前記カレントミラー手段の前記第2の出力端子に接続さ
    れた一方電流電極、第2の入力信号を受ける制御電極及
    び他方電流電極を持つ第2のトランジスタと、 前記第1及び第2のトランジスタの前記他方電流電極に
    共通に接続された一方電流電極、制御電極及び第2の電
    圧を与えるための第2の電源に接続された他方電流電極
    を持つ第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタの前記一方電流電極に接続され
    た一方端及び前記第3のトランジスタの前記制御電極に
    接続された他方端を持つ容量と、 前記第3のトランジスタの前記制御電極に接続された一
    方端及び前記第1及び第2の電圧の間の第3の電圧を与
    えるための第3の電源に接続された他方端とを持つ電圧
    降下手段とを備える、差動増幅回路。
  12. 【請求項12】 半導体集積回路内で用いられる差動増
    幅回路であって、 前記半導体集積回路内に設けられたメモリセルアレイか
    ら読み出された一組の信号を差動増幅するとともに前記
    半導体集積回路内の所定の機能ブロックに伝達すること
    を特徴とする、請求項1乃至請求項11のうちのいずれ
    か一項に記載された差動増幅回路。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に形成され、第1及び第
    2の電圧を与える電源にそれぞれ接続された第1及び第
    2の電源ラインと、 前記半導体基板上に形成され、前記第1の電源ラインに
    接続されたソース、ドレイン及び入力信号を受けるゲー
    トを持つPチャネル電界効果型トランジスタと、 前記半導体基板上に形成され、前記第2の電源ラインに
    接続されたソース、前記Pチャネル電界効果型トランジ
    スタの前記ドレインに接続されたドレイン及び前記入力
    信号を受けるゲートを持つNチャネル電界効果型トラン
    ジスタと、 前記半導体基板上に形成され、前記Pチャネル電界効果
    型トランジスタの前記ソースの近傍に設けられ、前記第
    1の電源に接続された一方端及び前記Pチャネル電界効
    果型トランジスタの前記ソースに接続された他方端を持
    つ第1のキャパシタと、 前記半導体基板上に形成され、前記Nチャネル電界効果
    型トランジスタの前記ソースの近傍に設けられ、前記第
    2の電源に接続された一方端及び前記Nチャネル電界効
    果型トランジスタの前記ソースに接続された他方端を持
    つ第2のキャパシタとを備える、CMOSインバータ。
  14. 【請求項14】 パルス幅変調方式による半導体集積回
    路内のデータ転送に用いられるパルス幅変調方式用復調
    回路において、 パルス信号の前縁が入力されてから複数のサンプリング
    信号をそれぞれ異なる所定時間の経過後に発生するサン
    プリング信号発生手段と、 複数のサンプリング信号に対応して設けられ、前記パル
    ス信号及び対応する前記サンプリング信号を入力し、前
    記パルス信号の前記前縁が入力された後に動作可能な状
    態に設定され、前記サンプリング信号が入力されるより
    前に前記パルス信号の後縁が入力されたか否かを示す検
    出信号を出力する複数のサンプリング手段と、 複数の前記サンプリング手段のうちのいずれの前記サン
    プリング手段が、その入力した前記サンプリング信号よ
    り前に前記パルス信号の前記後縁が入力したと判定して
    いるかに応じてデータを生成するエンコーダとを備え
    る、パルス幅変調方式用復調回路。
  15. 【請求項15】 第1のサンプリング信号を受けて該第
    1のサンプリング信号の論理値と反対の論理値を出力す
    るインバータと、 前記インバータの出力を受ける制御電極、第1の電源に
    接続された一方電流電極及び他方電流電極を持つ第1導
    電型の第1の絶縁ゲート型トランジスタと、 前記インバータの出力を受ける制御電極、一方電流電極
    及び前記第1の絶縁ゲート型トランジスタの前記他方電
    流電極に接続された他方電流電極を持つ第2導電型の第
    2の絶縁ゲート型トランジスタと、 被サンプリング信号を受ける制御電極、一方電流電極及
    び前記第2の絶縁ゲート型トランジスタの前記一方電流
    電極に接続された他方電流電極を持つ第2導電型の第3
    の絶縁ゲート型トランジスタと、 第2のサンプリング信号を受ける制御電極、第2の電源
    に接続された一方電流電極及び前記第3の絶縁ゲート型
    トランジスタの前記一方電流電極に接続された他方電流
    電極を持つ第2導電型の第4の絶縁ゲート型トランジス
    タと、 前記第1の絶縁ゲート型トランジスタの前記他方電流電
    極に接続された制御電極、前記第1の電源に接続された
    一方電流電極及び他方電流電極を持つ第1導電型の第5
    の絶縁ゲート型トランジスタと、 前記第1のサンプリング信号を受ける制御電極、前記第
    2の電源に接続された一方電流電極及び前記第5の絶縁
    ゲート型トランジスタの前記他方電流電極に接続された
    他方電流電極を持つ第2導電型の第6の絶縁ゲート型ト
    ランジスタと、 前記第5の絶縁ゲート型トランジスタの前記他方電流電
    極に接続された制御電極、前記第2の電源に接続された
    一方電流電極及び前記第2の絶縁ゲート型トランジスタ
    の前記一方電流電極に接続された他方電流電極を持つ第
    2導電型の第7の絶縁ゲート型トランジスタとを備え
    る、サンプリング回路。
  16. 【請求項16】 パルス幅変調方式による半導体集積回
    路内のデータ転送に用いられる請求項14記載のパルス
    幅変調方式用復調回路において、 複数の前記サンプリング手段の各々は、請求項15記載
    のサンプリング回路を含むことを特徴とする、パルス幅
    変調方式用復調回路。
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