JP2944398B2 - Mos差動電圧電流変換回路 - Google Patents

Mos差動電圧電流変換回路

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JP2944398B2
JP2944398B2 JP5318871A JP31887193A JP2944398B2 JP 2944398 B2 JP2944398 B2 JP 2944398B2 JP 5318871 A JP5318871 A JP 5318871A JP 31887193 A JP31887193 A JP 31887193A JP 2944398 B2 JP2944398 B2 JP 2944398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路チップ上
に形成される電界効果MOSトランジスタを用いたMO
S差動電圧電流変換回路に関し、特に相互コンダクタン
スのばらつきを小さくしたMOS差動電圧電流変換回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOS差動電圧電流変換回路につ
いて、その構成と動作を図を参照して説明する。以下、
電界効果型MOSトランジスタを単にMOSFETとい
い、Nチャネル電界効果型MOSトランジスタをNMO
SFETと、Pチャネル電界効果型MOSトランジスタ
をPMOSFETという。
【0003】以下で用いる記号を予め説明すると、I、
I*、I**、ΔIは電流を表わし、V、V*、V*
*、ΔVは電圧を表わし、R、R*、R**は抵抗を表
わし、β、β*はMOSFETの利得係数を表わし、g
m、gm*は差動電圧電流変換回路の相互コンダクタン
スを表わしている。但し、*及び**は任意の添え字を
表わす。
【0004】図13に、従来の差動電圧電流変換回路の
回路構成の一例(「従来例1」という)を示す。
【0005】図13において、N1 、N2 は差動対を成
す第1、第2のNMOSFETを、2R0 はN1 、N2
のソース端子同士を接続する一のソース抵抗(抵抗値2
0)を表わし、V1 、V2 は差動電圧電流変換回路の
第1、第2の入力端子及び電圧を表わしている。VB1
B2、バックゲート端子及び電圧を表わしている。ま
た、I01、I02はそれぞれ第1、第2の定電流源を表わ
し、I1 、I2 はそれぞれ差動電圧電流変換回路の第
1、第2の出力電流を表わしている。
【0006】第1、第2の定電流源の電流I01、I02
互いに等しいものとし、これを2倍したものを定電流I
00と定義する(式(1))。差動出力電流ΔI及び差動
入力電圧ΔVはそれぞれ式(2)で与えられる。
【0007】図13の差動電圧電流変換回路における差
動入力電圧ΔVと差動出力電流ΔIの入出力特性を以下
に説明する。MOSFETの利得係数をβをすると、ド
レイン電流ID は飽和領域において式(3)で表わされ
る。但し、式(3)においてVGSはゲート・ソース間電
圧を、VT は閾値電圧を表わす。従って、VGSは式
(4)で与えられる。
【0008】図13のV1 〜VGS1 〜V2R0 〜VGS2
2 のループでキルヒホッフの電圧則を適用して式
(5)が成り立ち、ソース間抵抗2R0 に流れる電流を
R0とすると差動入力電圧ΔVは式(6)にて与えられ
る。但し、式(6)において差動対を成すN1 、N2
利得係数βは互いに等しいものとしてある。
【0009】抵抗2R0 の両端についてキルヒホッフの
電流則から、式(7−a)が成り立ち、従って、ソース
抵抗2R0 を流れる電流IR0は、IR0=(I1 −I2
/2=ΔI/2となり、第1、第2の出力電流I1 、I
2 は、式(7−c)で与えられる。これらを式(6)に
代入して、差動入力電圧ΔIと差動出力電流ΔIとの入
出力特性を与える式(8)が導出される。
【0010】図14に、式(8)で与えられる従来例1
の差動電圧電流変換回路の入出力特性を示す(図示曲線
a)。
【0011】差動電圧電流変換回路の相互コンダクタン
スgm の逆数は式(8)のΔVを差動出力電流ΔIで微
分して得られ、式(9)で与えられる。図14に示す如
く、相互コンダクタンスgm は、差動入力電圧ΔVが0
において最大値gmmaxをとる。この時、式(8)からΔ
Iは0となり、最大値gmmaxの逆数は式(10)にて与え
られる。なお、相互コンダクタンスの最大値gmmaxは、
図14の入出力特性曲線aの点ΔV=0における接線b
の傾きに相当し、接線bはΔI=gmmax×ΔVで与えら
れる。差動電圧電流変換回路の入出力特性の非直線性を
表わす係数EをO(12−a)で定義する。即ち、非直
線性Eは、図14において、あるΔVについて入出力特
性曲線aと接線bとの差を求め、差分を接線bの値g
mmax×ΔVで除して得られる。
【0012】第1、第2電流源の電流を2倍したI00
差動出力電流ΔIとの比を係数α(式(11))とし、
非直線性Eを係数α、I00を用いて表わすと式(12−
b)が導かれる。図15の曲線cは、この非直線性Eを
差動入力電圧ΔV(横軸)についてプロットしたもので
ある。
【0013】図14及び図15に示す各数値は定電流I
00=1(mA)、利得係数β=1×10-3(A/
2 )、ソース抵抗R0 =1(kΩ)として導かれてい
る。なお、図15では非直線性Eの値(縦軸)を%表示
している。
【0014】図15を参照して、差動出力電流ΔIの最
大値I00近傍で非直線性Eは略17%に達している。
【0015】
【0016】但し
【0017】
【0018】図14及び図15から、差動入力電圧ΔV
の増加に伴い差動出力電流ΔIが増加するにつれて非直
線性Eの絶対値も増加していることがわかる。これはM
OSFETのID −VGS特性においてゲート・ソース間
電圧VGSの変化に対しドレイン電流ID が比例して変化
しないために生じ、換言すれば、式(8)に示すように
差動入力電圧ΔVとソース抵抗の両端の電圧V2R0 (従
って差動出力電流ΔI)とが比例しないために生じる現
象である。
【0019】以上説明した差動電圧電流回路の特性は、
差動対を成す第1、第2のNMOSFETをPMOSF
ETに置き換えた場合にも同様にして適用される。
【0020】図16に、第1、第2の抵抗R01、R02
共通接続した差動電圧電流変換回路の従来の回路構成の
一例(「従来例2」という)を示す。
【0021】図16に示す如く、従来例2は、図13に
示す従来例1の回路構成において、一のソース抵抗2R
0 を、一端が各々第1、第2のMOSFETN1 、N2
のソース端子に接続され、他端が共通接続された第1、
第2の抵抗R01、R02で置き換え、従来例1の第1、第
2の定電流源I01、I02に代わって一の定電流源I0
第1、第2の抵抗R01、R02の共通接続点に接続したも
のである。V1 、V2はそれぞれ第1、第2の入力端子
及び電圧を、VB1、VB2はバックゲート端子及び電圧を
表わしている。I1 、I2 はそれぞれ第1、第2の出力
電流を表わしている。
【0022】第1、第2の抵抗R01、R02は互いに等し
い抵抗値としソース抵抗R00を式(13−a)で定義す
る。また、差動出力電流ΔIを式(13−b)で定義す
る。
【0023】図16の差動電圧電流変換回路における差
動入力電圧ΔVは、前記従来例1においてソース抵抗2
0 を2R00とし更に式(1)のI00をI0 で置き換え
ることによって従来例1と同様にして導出され、式(1
4)で表わされる。図17に、従来例2の入出力特性を
示し、図18に式(18)で定義される非直線性Eを示
す。
【0024】
【0025】但し、
【0026】
【0027】図17及び図18に示す各数値は、定電流
源I0 =1(mA)、利得係数β=1×10-3(A/V
2 )、ソース抵抗R00=1(KΩ)として導かれてい
る。
【0028】図17、18から、差動入力電圧ΔVが増
加し差動出力電流ΔIが増加するにつれて非直線性Eの
絶対値も増加していることがわかる。これは従来例1と
同様にMOSFETのID −VGS特性においてMOSF
ETのゲート・ソース間電圧VGSの変化に対してドレイ
ン電流ID が比例して変化しないため、即ち、式(1
4)に示されるように差動入力電圧ΔVとソース抵抗の
両端の電圧ΔVR (従って差動出力電流ΔI)とが比例
しないために生じる現象である。
【0029】以上説明した差動電圧電流変換回路の特性
は、第1、第2のNMOSFETをPMOSFETに置
き換えた場合にも同様にして適用される。
【0030】図19に、特開昭57−46161号公報
に開示された電圧電流変換回路の(「従来例3」とい
う)の回路構成を示す。同図に示す如く、従来例3は、
差動増幅回路と2出力を有するバイポーラカレントミラ
ー回路との組み合わせにより、増幅素子の有する非直線
性を除去するようにしたものである。
【0031】従来例3において、カレントミラー回路及
び定電流源を理想的なものとすれば差動出力電流ΔIと
差動入力電圧ΔVの関係は式(21)で与えられ、その
入出力特性を図20に示す。図21に、従来例3の電圧
電流変換回路の非直線性E(式(22))を示す。図2
1から差動入力電圧ΔVが±RI0 /3の範囲で非直線
性Eは0となり、直線性(リニアリティ)が改善され
る。
【0032】しかし、従来例3において、その電流を外
部に取り出すためには、例えばバイポーラカレントミラ
ー回路の出力側トランジスタを更に付け加える等、新た
な回路の付加が必要とされる。これらの回路は、信号が
入力され流れる電流が変化すると非直線性が変化するた
め、電圧電流変換回路の非直線性Eは式(22)の0よ
り増加し、直線性の改善効果が弱められることになる。
【0033】図20、21に示すとおり、従来例3の回
路構成によれば、非直線性の減少が可能な差動電流の範
囲は、定電流I0 の1/3の範囲である。従って、従来
例3において、前記従来例1、2と同等の出力を得るた
めには定電流I0 の値を3倍にするか、あるいはカレン
トミラー回路を構成するバイポーラトランジスタ相互の
サイズ比を適切に選択する必要がある。
【0034】
【0035】但し、
【0036】
【0037】図22に、特開昭63−44521号公報
に開示された差動増幅回路の構成(「従来例4」とい
う)を示す。図23に、従来例4の入出力特性を示す。
【0038】従来例4では差動対を構成する第1、第2
のバイポーラトランジスタのそれぞれに対し、ベース同
士、エミッタ同士が接続される第3、第4のバイポーラ
トランジスタを用い、これに定電流を流すことにより±
αIEEの出力電流の範囲で差動増幅回路の直線性を向上
させている。
【0039】図22に示す如く、従来例4の回路構成に
おいては、第5、第6のトランジスタQ4 、Q6 のエミ
ッタから入力信号源V1 、V2 に常に直流電流が流れ込
み、入力信号源V1 、V2 には該電流を供給する(吸い
込む)だけのドライブ能力が要求される。
【0040】図24、25に、特開昭59−22990
9号公報に開示された差動アンプの回路構成(「従来例
5」という)を示す。図示の如く、従来例5の差動アン
プは、差動対を構成する第1のFETのドレインに負荷
を接続し、第2のFETのドレインに第3のFETのソ
ースを接続し、第3のFETのゲートと第1のFETの
ドレイン及び負荷の接続点とを接続し、第3のFETの
ドレインに負荷を接続して成る。
【0041】従来例5において、FET(M1〜M4)
の相互コンダクタンスgm1〜gm4が式(23)の条件を
満たす範囲で差動アンプの入力電圧と出力電圧との関係
は式(24)となり、入出力特性の直線性を向上してい
る。
【0042】
【0043】従来例5の差動アンプについて式(23)
の条件は、回路のある直流動作点付近での微小信号交流
動作(回路の各点における電圧振幅が小さい場合)にお
いてのみ成立する。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例1、2、5
のMOS差動電圧電流変換回路においては、差動入力電
圧ΔVが増加し差動出力電流ΔIが増加するに従い入出
力特性の直線性の悪化、及びダイナミックレンジの減少
という問題があった。また、MOSFETの諸得性、例
えば、ID −VGS特性の非直線性及び利得係数βのばら
つき、バックゲート効果による閾値電圧VT の変動、短
チャネル効果等によるMOS飽和領域でのID −VGS
性の変動等の影響による非直線性の増大という問題があ
った。
【0045】前記従来例3は、差動増幅回路と2出力を
有するバイポーラプロセスを用いたカレントミラー回路
との組み合わせにより、差動増幅回路の非直線性を減少
させることが可能であるが、その電流を外部に取り出す
ためには新たな回路を付加することが必要とされ、差動
出力電流の振幅は、最大でも定電流源の電流値I0 の1
/3しかとることが出来ない。
【0046】従って、従来例3において、従来例1、2
と同等の出力を得るには定電流I0の値を3倍にする
か、あるいはカレントミラー回路を構成するバイポーラ
トランジスタ相互のサイズ比を適切に選択する必要があ
り、このため、従来例3の回路構成においては消費電流
を抑えにくいという問題があった。
【0047】また、従来例3の回路構成においては、バ
イポーラカレントミラー回路のトランジスタと差動MO
SFETに流れる電流は相互に関係し合い、例えばバイ
ポーラトランジスタのアーリー電圧VA は一般にMOS
トランジスタのアーリー電圧VA よりも小さいためにバ
イポーラトランジスタのサイズ等を変更した場合、図1
9のトランジスタQ1 、Q2 のコレクタ電流及びN1
2 のドレイン電流の変動量はトランジスタ全てをMO
Sトランジスタで構成した場合よりも大きくなり、この
ためトランジスタのサイズ等を独立して設計することは
困難であった。
【0048】さらに、従来例3は、MOSトランジスタ
とバイポーラトランジスタとから構成されており、これ
らを同一半導体チップ上に構成する場合製造工程が増加
し、製造コストの上昇を招いた。
【0049】次に、前記従来例4の回路構成において
は、入力信号源に常に直流電流が流れ込むことが必要と
され、入力信号源に該電流を供給するドライブ能力が要
求されると共に、回路全体としての性能は、外部回路
(電源)の仕様に大きく影響を受けることになり、この
ため回路の扱いが容易でないという問題があった。
【0050】前記従来例5の差動アンプにおいて、条件
式(23)は、回路のある直流動作点付近での微小信号
交流動作(回路の各点における電圧振幅が小さい場合)
においてのみ成立し、電圧振幅が大きな場合には成立し
ない。
【0051】従って、本発明は、前記問題点を解消し、
所定の差動入力電圧範囲で差動対MOSFETの諸得性
の影響による非直線性の増大を回避して直線性の改善を
図ると共に、相互コンダクタンスgmが差動対MOSF
ETのソース(又はドレイン)端子間の抵抗値2R0
又は(R01+R02)のみで定められるMOS差動電圧電
流変換回路を提供することを目的とする。
【0052】前記目的を達成するための、本発明は、第
1の視点において、それぞれの一端が第1の電源に接続
された第1および第2の電流源と、前記第1の電流源の
他端と前記第2の電流源の他端との間に接続された抵抗
と、それぞれの一端が第2の電源に接続された第3およ
び第4の電流源と、第1および第2の入力端子と、前記
第3の電流源の他端と前記第1の電流源の前記他端との
間にソース・ドレイン路が接続され、前記第1の入力端
子にゲートが接続された第1のMOSトランジスタであ
って、前記第1の入力端子に印加される電圧の変化に対
し流れる電流が実質的に変化しないように飽和領域で動
作する第1のMOSトランジスタと、前記第4の電流源
の他端と前記第2の電流源の前記他端との間にソース・
ドレイン路が接続され、前記第2の入力端子にゲートが
接続された第2のMOSトランジスタであって、前記第
2の入力端子に印加される電圧の変化に対し流れる電流
が実質的に変化しないように飽和領域で動作する第2の
MOSトランジスタと、第1および第2の出力端子と、
前記第1の電流源の前記他端と前記第1の出力端子との
間にソース・ドレイン路が接続され、ゲートが第1の電
圧伝達手段を介して前記第3の電流源の前記他端に接続
された第3のMOSトランジスタと、前記第2の電流源
の前記他端と前記第2の出力端子との間にソース・ドレ
イン路が接続され、ゲートが第2の電圧伝達手段を介し
て前記第4の電流源の前記他端に接続された第4のMO
Sトランジスタとを有することを特徴とするMOS差動
電圧電流変換回路を提供する。
【0053】また、本発明は、第2の視点において、一
端が第1の電源に接続された第1の電流源と、前記第1
の電流源の他端にそれぞれの一端が接続された第1、第
2の抵抗と、それぞれの一端が第2の電源に接続された
第2、第3の電流源と、第1および第2の入力端子と、
前記第2の電流源の他端と前記第1の抵抗の他端との間
にソース・ドレイン路が接続され、前記第1の入力端子
にゲートが接続された第1のMOSトランジスタであっ
て、前記第1の入力端子に印加される電圧の変化に対し
流れる電流が実質的に変化しないように飽和領域で動作
する第1のMOSトランジスタと、前記第3の電流源の
他端と前記第2の抵抗の他端との間にソース・ドレイン
路が接続され、前記第2の入力端子にゲートが接続され
た第2のMOSトランジスタであって、前記第2の入力
端子に印加される電圧の変化に対し流れる電流が実質的
に変化しないように飽和領域で動作する第2のMOSト
ランジスタと、第1および第2の出力端子と、前記第1
の抵抗の前記他端と前記第1の出力端子との間にソース
・ドレイン路が接続され、ゲートが第1の電圧伝達手段
を介して前記第2の電流源の前記他端に接続された第3
のMOSトランジスタと、前記第2の抵抗の前記他端と
前記第2の出力端子との間にソース・ドレイン路が接続
され、ゲートが第2の電圧伝達手段を介して前記第3の
電流源の前記他端に接続された第4のMOSトランジス
タとを有することを特徴とするMOS差動電圧電流変換
回路を提供する。
【0054】本発明のMOS差動電圧電流変換回路は、
好適な実施態様において、第1、第2の信号伝達手段は
各々、増幅回路、減衰回路、直接接続、及びフォロワの
うちのいずれか一とする。
【0055】本発明のその他の好適な実施態様は、特許
請求の範囲の各従属項に記載されたとおりである。
【0056】
【作用】前記構成のもと本発明の作用を以下に説明す
る。
【0057】本発明のMOS差動電圧電流変換回路は、
ソース(又はドレイン)抵抗を有し差動対を成す第1、
第2のMOSFETのソース(又はドレイン)端子に、
ドレイン端子が第3、第4の定電流源に接続されゲート
・ソース間電圧を一定とした第3、第4のMOSFET
のソース端子をそれぞれ接続することにより、第1、第
2の入力端子と第1、第2のMOSFETのソース(又
はドレイン)端子との間の電圧をそれぞれ一定とし、さ
らに第1、第2の信号伝達手段を備える。
【0058】第1、第2信号伝達手段の出力は各々第
1、第2のMOSFETのゲート端子に接続され、第1
の信号伝達手段の入力は、第1の入力端子、第3のMO
SFETのドレイン端子、及び第1の入力端子と第3の
MOSFETのドレイン端子のうちのいずれか一と接続
され、第2の信号伝達手段の入力は、第2の入力端子、
第4のMOSFETのドレイン端子、及び第2の入力端
子と第4のMOSFETのドレイン端子のうちのいずれ
か一と接続された回路構成により、差動電圧電流変換回
路の相互コンダクタンスgmを差動MOSFETのソー
ス(又はドレイン)端子間の抵抗値2R0 、但し、ソー
ス(又はドレイン)抵抗が共通接続の場合には(R01
02)、のみで定めることができ、差動入力電圧の増加
に伴い差動出力電流が増加する場合においても、差動出
力電流は差動入力電圧と1次(線形)の関係に保たれ、
入出力特性の直線性が確保されている。
【0059】また、本発明の差動電圧電流変換回路で
は、所定の差動入力電圧範囲で差動MOSFETの諸得
性、例えばID −VGS特性の非直線性や利得係数βのば
らつき、バックゲート効果による閾値電圧VT の変動、
短チャネル効果等によるMOSFETの飽和及び非飽和
領域でのID −VDS特性の変動等の影響による非直線性
の増加を回避することができる。
【0060】さらに、本発明の差動電圧電流変換回路の
回路構成によれば、回路図上左右対称の位置にある回路
素子が必ずしも等しい特性を持たない場合においても、
差動入力電圧ΔVとソース又はドレイン抵抗の両端の電
圧ΔVR との関係、及び差動入力電圧ΔVと差動出力電
流ΔIとの関係は、MOSFETの特性変動に依存する
ことなく、いずれも線形な関係が保たれており、入出力
特性の直線性の改善が達成されている。
【0061】本発明における信号伝達手段が増幅率の高
い差動増幅回路から成る場合、差動電圧電流変換回路の
直線性の安定化が確保される。
【0062】
【実施例】添付した図を参照して本発明の実施例を以下
に説明する。
【0063】図1ないし図4は、本発明の第1の実施例
に係るMOS差動電圧電流変換回路の回路構成及び入出
力特性を示す。
【0064】図1及び図2に示す如く、本実施例におい
ては、差動対を成す第1、第2のMOSFET(N1
2 又はP1 、P2 )の各ソース端子に各々第1、第2
の定電流源I01、I02が接続され、第1、第2のMOS
FETのソース端子間には一のソース抵抗2R0 が接続
されている。
【0065】図1は電流引き込み(シンク)型、図2は
電流押し出し(ソース)型の差動電圧電流変換回路の回
路構成をそれぞれ示している。
【0066】図1、2において、前記従来例1の回路構
成を示す図13と同一の機能を有する回路素子には同一
の参照符号が附されている。図1、2のN3 、N4 は第
3、第4のNMOSFETを、A1 、A2 は第1、第2
の信号伝達回路を表わす。
【0067】図1における信号伝達回路A1 、A2 とし
て、例えば図26又は図27に示す回路構成が用いら
れ、図2における信号伝達回路A1 、A2 としては、例
えば図27の回路構成が用いられる。図1の定電流源と
して、例えば図30〜33に示す各種カレントミラー回
路が用いられる。
【0068】以下、図1において第1、第2の信号伝達
回路A1 、A2 を図26に示す直接接続の構成としたM
OS差動電圧電流変換回路の構成及び動作を説明する。
【0069】図1に示す如く、第3、第4の定電流源I
03、I04はNMOSFETN3 、N4 のドレイン端子に
それぞれ接続されN3 、N4 の各ゲート・ソース間電圧
GS3 、VGS4 を一定とし、N3 、N4 の各ソース端子
はN1 、N2 のソース端子にそれぞれ接続され、第1の
入力端子V1 とN1 のソース端子との間の電圧、第2の
入力端子V2 とN2 のソース端子との間の電圧を一定と
し、N3 、N4 のドレイン端子はN1 、N2 のゲート端
子にそれぞれ接続されている。
【0070】但し、定電流源I01、I02、I03、I04
電流について次の条件が成り立つものとする。
【0071】
【0072】前記条件のもと、図1に示す差動電圧電流
変換回路の動作を説明する。第1、第2の定電流源
01、I02の電流を2倍した電流をI00と定義し(式
(25−a))、第3、第4定電流源I03、I04の電流
を2倍した電流をI00’と定義する(式(25−
b))。差動入力電圧ΔVは第1、第2の入力端子電圧
1 、V2の差(式6))で定められる。
【0073】ソース抵抗2R0 の両端の電圧をΔVR
表わし、V1 〜VGS3 〜ΔVR 〜VGS4 〜V2 のループ
においてキルヒホッフの電圧則から式(28−a)が成
り立つ。NMOSFETN3 、N4 のゲート・ソース端
子間電圧VGS3 、VGS4 は飽和領域において式(27)
で表わされる。但し、VT3、VT4はN3 、N4 の閾値電
圧である。
【0074】N3 、N4 のドレイン端子には各々定電流
源I03、I04より定電流が流れ、このため式(27)か
らも分かるとおりゲート・ソース端子間電圧VGS3 、V
GS4は一定となる。式(28−a)のVGS3 、VGS4
式(27)を代入して式(28−b)が得られる。
【0075】式(28−b)の括弧内の値即ち(VGS3
−VGS4 )は、差動入力電圧ΔVに依存しない一定の値
となり、括弧内の式を定数−bで表わすと式(28−
c)に示すように、ΔVR は差動入力電圧ΔVの一次の
式で表わされる。定数bはオフセット電圧を表わす。
【0076】回路図上対称の位置に配設される回路素子
がそれぞれ等しい特性を持つ場合、式(27)の第3、
第4定電流源I03、I04の電流、NMOSFETN3
4の利得係数β3 、β4 、及び閾値電圧VT3、VT4
ぞれぞれ互いに等しくなり、VGS3 はVGS4 と一致し、
このため式(28−c)の定数bは0となり電圧ΔVR
は差動入力電圧ΔVと等しくなる(式(32−a))。
【0077】次に、抵抗2R0 に流れる電流をIR0
し、抵抗2R0 の両端についてキルヒホッフの電流則か
ら式(29−a)が成り立ち、これから差動出力電流Δ
Iは式(30−a)と成る。
【0078】抵抗2R0 の両端間の電圧ΔVR に対して
R0は式(29−b)で求められ、ΔVR として式(2
8−b)を用いると式(29−c)が得られる。これを
式(30−a)に代入して差動出力電流ΔIは式(30
−b)と表わされる。式(30−b)から分かるとお
り、差動出力電流ΔIは差動入力電圧ΔVと一次(線
形)の関係となり、これを式(30−c)にて表わす。
但し、定数c、dはそれぞれ式(30−d)で定めら
れ、定数bは式(28−d)と同様(−VGS3
GS4 )を表わしている。なお、定数cは相互コンダク
タンスを、定数dはオフセット電流を表わす。
【0079】抵抗2R0 の両端についてキルヒホッフの
電流則を満たすI03、I04に対してNMOSFET
3 、N4 のドレイン電圧が定められ、差動対N1 、N
2 のゲート端子に印加される。
【0080】
【0081】回路図上対称の位置にある回路素子がそれ
ぞれ等しい特性を持つ場合、式(25−a)、(25−
b)が成り立ち、且つN3 、N4 の利得係数β3 とβ4
及び閾値電圧VT3、VT4が等しくなり、式(30−c)
の定数dは0となり、式(32−b)に示す如くΔIは
ΔVに比例する。
【0082】前記従来例と同様にして、本実施例の差動
電圧電流変換回路の相互コンダクタンスgm及び非直線
性Eが導出され(式(33−b)、(34−b))、直
線性が成立するΔVとΔIの範囲を式(35)に示す。
【0083】図3に本実施例の差動電圧電流変換回路の
入出力特性を示し、図4に非直線性Eの差動入力電圧Δ
Vに対する特性を示す。
【0084】
【0085】図3、4を参照して、本実施例の差動電圧
電流変換回路においては、差動入力電圧ΔVの増加に伴
い差動出力電流ΔIが増加しても非直線性Eは増加せ
ず、式(35)の範囲で非直線性Eは常に0に保たれ
る。
【0086】次に、第1、第2の信号伝達回路A1 、A
2 を図27に示す回路とした場合の差動電圧電流変換回
路の構成及び動作を以下に説明する。
【0087】ドレイン端子が定電流源I03、I04に接続
されゲート・ソース間電圧VGS3 、VGS4 を一定とした
3 、N4 の各ソース端子を差動対N1 、N2 のソース
端子に接続し、第1の入力端子V1 とN1 のソース端子
との間の電圧及び第2の入力端子V2 とN2 のソース端
子との間の電圧を一定にしている。
【0088】図27に示す如く、信号伝達回路A1 、A
2 は差動増幅回路から成る。差動増幅回路A1 、A2
非反転入力には各々第1、第2の入力端子V1 、V2
接続され、反転入力には各々N3 、N4 のドレイン端子
が接続され、出力は各々第1、第2のNMOSFETN
1 、N2 のゲート端子に接続されている。第1、第2の
信号伝達回路として差動増幅回路A1 、A2 を用いた差
動電圧電流変換回路の入出力特性、相互コンダクタンス
及び非直線性Eは、前記直接接続構成の場合と同様にし
て導かれる。
【0089】差動増幅回路A1 、A2 を用いた差動電圧
電流変換回路の動作について以下に説明する。第1の入
力端子の電圧V1 が上昇(第2の入力端子の電圧V2
下降)すると、N3 のドレイン電圧が下降(N4 のドレ
イン電圧が上昇)し、差動増幅回路A1 の出力は上昇
し、差動増幅回路A2 の出力は下降し、これらの出力は
それぞれ差動対N1 、N2 のゲート端子に印加される。
このため、N1 のドレイン電流は増加しN2 のドレイン
電流は減少するように動作し、N1 、N2 のドレイン電
流の差分がソース抵抗2R0 に流れる。
【0090】従って、差動増幅回路A1 、A2 は、
3 、N4 のゲート・ソース間電圧VGS 3 、VGS4 を一
定に保つ動作、即ちN3 、N4 の各ソース端子の第1、
第2の入力端子への追従を補うものであり、差動電圧電
流変換回路の動作を安定化させる。差動増幅回路A1
2 の増幅率が十分高ければVGS3 、VGS4 を一定に保
つことができ、相互コンダクタンスgm 及び非直線性E
はそれぞれ式(33−b)、式(34−b)にて与えら
れる。
【0091】次に、図2に示す本実施例の差動電圧電流
変換回路において、信号伝達回路A1 、A2 を図27に
示す差動増幅回路とした場合について説明する。図27
に示す如く、差動増幅回路A1 、A2 の非反転入力には
各々第1、第2の入力端子V1 、V2 が接続され、反転
入力には各々N3 、N4 のドレイン端子が接続され、出
力は各々第1、第2のPMOSFETP1 、P2 のゲー
ト端子に接続されている。
【0092】第1の入力端子の電圧V1 が上昇(第2の
入力端子の電圧V2 が下降)すると、N3 のドレイン電
圧が下降(N4 のドレイン電圧が上昇)し、信号伝達回
路A1 の出力は上昇し、信号伝達回路A2 の出力は下降
し、これらの出力は差動対P1 、P2 のゲート端子に印
加される。このため、P1 のドレイン電流は減少しP2
のドレイン電流は増加し、これらの電流の差分がソース
抵抗2R0 に流れ、差動増幅回路A1 、A2 は、N3
4 のゲート・ソース間電圧VGS3 、VGS4 を一定に保
つ動作、即ちN3 、N4 の各ソース端子の第1、第2の
入力端子への追従を補い、差動電圧電流変換回路の動作
を安定化させる。差動増幅回路A1 、A2 の増幅率が十
分高ければVGS3 、VGS4 を一定に保つことができ、前
記の如く、相互コンダクタンスgm 及びその非直線性E
はそれぞれ式(33−b)、(34−b)で与えられ
る。
【0093】本実施例において、第1、第2の信号伝達
回路A1 、A2 の入力を各々第1、第2の入力端子とし
た場合についても同様にして差動電圧電流変換回路の入
出力特性及び非直線性が導かれる。
【0094】また、本実施例において、NMOSFET
をPMOSFETに、PMOSFETをNMOSFET
に、定電流源を逆方向に置き換えた場合も同様にして扱
える。
【0095】図5ないし図8に、本発明の第2の実施例
に係るMOS差動電圧電流変換回路の回路構成図及び入
出力特性を示す。
【0096】図5、6に示す如く、本実施例は差動対を
成す第1、第2のMOSFET(N1 、N2 又はP1
2 )の各ソース端子に第1、第2の抵抗R01、R02
一方の端子をそれぞれ接続し、第1、第2のソース抵抗
の他方の端子を共通接続し、第1、第2の抵抗R01、R
02の共通接続点には定電流源I0 が接続されている。
【0097】図5は電流引き込み(シンク)型、図6は
電流押し出し(ソース)型の差動電圧電流変換回路の回
路構成をそれぞれ示している。
【0098】図5において、従来例2の構成を示す図1
6と同一の機能を有する回路素子には同一の参照符号が
附されている。図5において、N3 、N4 は第3、第4
のNMOSFET、VB3、VB4はバックゲート端子及び
電圧を表わす。
【0099】本実施例における信号伝達回路A1 、A2
として、例えば図26、27に示す回路構成が用いら
れ、図6の信号伝達回路A1 、A2 としては、例えば図
27に示す回路構成が用いられる。定電流源としては第
1の実施例と同様に図30〜33のカレントミラー回路
が用いられる。
【0100】信号伝達回路A1 、A2 を図26の構成と
した場合について本実施例に係る差動電圧電流変換回路
の構成及び動作を説明する。
【0101】図5に示す如く、定電流源I03、I04をド
レイン端子に接続しゲート・ソース間電圧VGS3 、V
GS4 を一定としたNMOSFETN3 、N4 の各ソース
端子を差動対を成すN1 、N2 の各ソース端子にそれぞ
れ接続し、第1の入力端子V1とN1 のソース端子との
間の電圧、第2の入力端子V2 とN2 のソース端子との
間の電圧を一定にし、N3 、N4 のドレイン端子を
1 、N2 のゲート端子にそれぞれ接続する。
【0102】但し、定電流源I0 、I03、I04の電流に
ついて次式が成り立つものとする。
【0103】
【0104】
【0105】前記条件のもと回路の動作を説明すると、
第1、第2の抵抗R01、R02の両端の電圧ΔVR は、V
1 〜VGS3 〜ΔV1 〜VGS4 〜V2 のループにおいてキ
ルヒホッフの電圧則から式(38−a)が成り立ち、V
GS3 、VGS4 を前記式(27)で置き換えると式(38
−b)が得られる。式(38−b) の括弧内は、差動入
力電圧ΔVに依存しないため、括弧内の式を定数−bと
置き、ΔVR は差動入力電圧ΔVと一次の関係(式(3
8−c))で表わされる。
【0106】図5の第1、第2の抵抗R01、R02の電流
をIR01 、IR02 とし共通接続点についてキルヒホッフ
の電流則から式(39)が成り立ち、抵抗R01、R02
両端の電圧ΔVR は式(40)にて表わされる。式(3
9)と式(40)から、電流IR01 、IR02 はそれぞれ
式(41)で与えられる。電流則の式(39)から差動
出力電流ΔIは式(42−a)で与えられ、これに式
(41)のIR01 、IR02 を代入して式(42−b)が
得られる。式(42−b)のΔVR に式(38−b)を
代入して、式(42−c)が得られ、差動出力電流ΔI
と差動入力電圧ΔVとの一次(線形)の関係式が導出さ
れる(式(42−d))。但し、定数c、dは式(42
−e)、(42−f)にて定義される。
【0107】回路図上左右対称の位置にある回路素子が
それぞれ等しい特性を持つ場合、式(36−a)(36
−b)、及び(43)が成り立ち定数bは0となり、Δ
RはΔVと等しくなり、またΔIはΔVに比例する
(式(45−a)、(45−b))。図7に本実施例の
入出力特性を示す。
【0108】
【0109】本実施例の差動電圧電流変換回路の相互コ
ンダクタンスgm、非直線性E及びその成立する範囲は
式(46)〜(48)で与えられ、非直線性Eの特性曲
線を図8に示す。
【0110】
【0111】式(47−b)及び図7、8から、差動入
力電圧ΔVが増加し差動出力電流ΔIが増加しても非直
線性Eは増加せず、範囲(48)では常にE=0が成り
立つ。
【0112】本実施例は、NMOSFETをPMOSF
ETに、PMOSFETをNMOSFETに、定電流源
を逆方向に置き換えた場合も同様にして扱える。
【0113】本実施例において信号伝達回路A1 、A2
を図27に示す差動増幅回路とした場合、差動増幅回路
1 、A2 の非反転入力に第1、第2の入力端子V1
2を接続し、反転入力にN3 、N4 のドレイン端子を
接続し、差動増幅回路A1 、A2 の出力を第1、第2の
NMOSFETのゲート端子に接続する。
【0114】差動電圧電流変換回路の入出力特性及び非
直線性Eは前記第1の実施例と同様にして導かれ、且つ
その動作は前記の如く、差動増幅回路A1 、A2 によっ
て、N3 、N4 のゲート・ソース間電圧VGS3 、VGS4
を一定に保つ動作、即ちN3、N4 の各ソース端子の第
1、第2の入力端子への追従が補われ差動電圧電流変換
回路の動作が安定化される。相互コンダクタンスgm
びその非直線性Eは式(46−b)、(47−b)にて
与えられる。
【0115】さらに図6に示す本実施例において信号伝
達回路A1 、A2 を図27に示す差動増幅回路とし、差
動増幅回路A1 、A2 の非反転入力に第1、第2の入力
端子V1 、V2 を接続し、反転入力にN3 、N4 のドレ
イン端子を接続し、出力を差動対を成すP1 、P2 のゲ
ート端子に接続した構成の差動電圧電流変換回路の入出
力特性及び非直線性Eも同様にして導かれ、差動増幅回
路によってN3 、N4のゲート・ソース間電圧VGS3
GS4 を一定に保たれ差動電圧電流変換回路の動作の安
定化が図られる。相互コンダクタンス及び非直線性Eは
式(46−b)、(47−b)にて与えられる。
【0116】図9、10に本発明の第3の実施例を示
す。図9は、図1における差動対を成すNMOSFET
1 、N2 をPMOSFETP1 、P2 に、図10は図
2の差動対を成すPMOSFETP1 、P2 をNMOS
FETN1 、N2 に置き換えて構成され、抵抗2R0
差動対P1 、P2 、及びN1 、N2 のドレイン端子間に
接続されている。図9、10において図1、2と同一の
回路素子には同一の参照符号が附されている。
【0117】図9は電流引き込み(シンク)型、図10
は電流押し出し(ソース)型の差動電圧電流変換回路の
回路構成をそれぞれ示している。
【0118】図9、10の信号伝達回路A1 、A2 とし
ては、例えば図28、29の回路構成が用いられ、図1
0の信号伝達回路A1 、A2 としては、例えば図28の
回路構成が用いられる。定電流源としては図30〜33
の各種カレントミラー回路が用いられる。
【0119】本実施例における入出力特性及び非直線性
Eは第1の実施例と同様にして導出され第1の実施例と
等価な特性を得られることがわかる。
【0120】図11、12に本発明の第3の実施例を示
す。図11はそれぞれ図5の差動対を成すNMOSFE
TN1 、N2 をPMOSFETP1 、P2 に、図12は
図6の差動対を成すPMOSFETP1 、P2 をNMO
SFETNN1 、N2 に置き換えたものであり、第1、
第2の抵抗R01、R02は差動対を成すMOSFET
1 、P2 のドレイン端子間に接続されている。図1
1、12において図5、6と同一の回路素子には同一の
参照符号が附されている。
【0121】図11は電の引き込み(シンク)型、図1
2は電流押し出し(ソース)型の差動電圧電流変換回路
の回路構成をそれぞれ示している。
【0122】図11の信号伝達回路A1 、A2 として、
例えば図28、29の回路構成が用いられ、図12の信
号伝達回路A1 、A2 としては、例えば図29の回路構
成が用いられる。前記実施例と同様に定電流源としては
図30〜33の各種カレントミラー回路が用いられる。
【0123】また、本実施例における入出力特性及び直
線性は第2の実施例と同様にして導出され第2の実施例
と等価な特性を得られる。
【0124】本発明の第1ないし第4実施例について、
第1、第2の抵抗の共通接続点と接続された定電流源I
0 、差動対を成す第1、第2のMOSFETのソース端
子に接続された第1、第2の定電流源I01、I02を理想
定電流源と見なし、各電流が次式を満たすものとする
と、これらの実施例に係る差動電圧電流変換回路は等価
な特性が得られる。
【0125】
【0126】また、本発明の第1ないし第4の実施例に
おける第1、第2の信号伝達回路A1 、A2 として、差
動増幅回路、及び直接接続の構成以外にも、ソースフォ
ロワ、又は増幅率が1の電圧フォロワ等の回路構成を用
いることができる。
【0127】第1、第2の実施例で説明したとおり、本
実施例に係る差動電圧電流変換回路においては、定電流
源I01〜I04、MOSFETN1 〜N4 、及びP1 〜P
2 等、回路図上左右対称の位置にある回路素子が必ずし
も等しい特性を持たない場合でも、入出力特性の直線性
が確保される。即ち、前記回路素子の各組の特性が互い
に等しくない場合でも、差動入力電圧ΔVとソース(ド
レイン)抵抗の両端の電圧ΔVR との関係は、式(28
−c)及び(38−c)に示す如く、一次式ΔVR =Δ
V+b(b:定数)で表わされ、差動入力電圧ΔVと差
動出力電流ΔIとの関係は、式(30−c)及び(42
−d)に示す如く、一次式ΔI=cΔV+d(c,d:
定数)で表わされ、いずれも線形な関係を保っている。
【0128】本実施例に係る差動電圧電流変換回路の相
互コンダクタンスgmと非直線性Eについては、前記の
如く、ソース(ドレイン)抵抗の構成に応じて式(4
9)又は式(50)の範囲で式(33−b)と(34−
b)又は式(46−b)と(47−b)が成立してい
る。
【0129】
【0130】図34、図35、図36および図37に本
発明による第5実施例の差動電流電圧変換回路の回路構
成図および入出力特性を示す。
【0131】本実施例(図34、35)は第1、第2の
MOSFET(N1 、N2 またはP1 、P2 )の各ソー
ス端子に第1、第2の定電流源I01、I02をそれぞれ接
続し、上記第1、第2のMOSFETのソース端子間に
1つの抵抗2R0 を接続した差動電圧電流変換回路に対
し本発明を適用した例である。
【0132】図34は電流を引き込む(シンク型)場合
(請求項17、18に対応)、図35は押し出す(ソー
ス型)場合に用いる回路構成の一例である。
【0133】ここで、図34、35中の各記号は第1の
従来例の図13中の対応する記号と同様の意味を持ち、
3 、N4 は第3、第4のNMOSFETを表す。定電
流源の構成例としては図30、31、32、33があげ
られる。
【0134】以下、図34について回路構成および動作
を説明する。
【0135】第3、4のMOSFETのソース端子を第
1、第2のMOSFETのソース端子に、ドレイン端子
を第1、第2のカレントミラー回路の入力側にそれぞれ
接続し、第1、第2のカレントミラー回路M1 、M2
出力端子を第3、第4の定電流源および上記第1、第2
のMOSFETのゲート端子にそれぞれ接続する(請求
項17に対応)。従って、たとえば、入力V1 を上昇さ
せた場合のN3 のゲート・ソース間電圧VGS3 は一時的
に増加し、N3 のドレイン電流、M1 の入力電流も増加
し、M1 の出力電流は増加する。ここでI03が一定であ
ることからN1のゲート電圧は急激に上昇するのでI1
も増加し、続いてN1 、N3 のソース端子の電圧も上昇
しVGS3 の増加は抑えられ負帰還の動作となり安定に動
作する。結局M1 が飽和領域で動作している限りではN
1 のゲート電圧はI03とN3 を流れる電流が等しくなる
様な電圧に収束し、V1 とN1 ソース端子との間の電圧
GS3 、V2 とN2 ソース端子との間の電圧VGS4 が一
定になる。
【0136】以下、同様の議論により、第1、2実施例
と同様の出力電流および直線性が得られる。
【0137】図38から図41に本発明による第6実施
例の差動電流電圧変換回路の回路構成図および入出力特
性を示す。
【0138】本実施例は第1、第2のMOSFET(N
1 、N2 またはP1 、P2 )の各ソース端子に第1、第
2の抵抗R01、R02の一方の端子をそれぞれ接続し、上
記第1、第2のソース抵抗の他方の端子を共通接続し、
更に定電流源I0 を接続した差動電圧電流変換回路に対
し本発明を適用した例である。
【0139】図38は電流を引き込む(シンク型)場合
(請求項17、18に対応)、図39は押し出す(ソー
ス型)場合に用いる回路構成の一例である。
【0140】ここで、図38、39中の各記号は第2の
従来例の図16中の対応する記号と同様の意味を持ち、
3 、N4 は第3、第4のNMOSFETを表す。定電
流源の構成例としては図30、31、32、33があげ
られる。
【0141】以下、図38について回路構成および動作
を説明する。
【0142】第3、4のMOSFETのソース端子を第
1、第2のMOSFETのソース端子に、ドレイン端子
を第1、第2のカレントミラー回路の入力側にそれぞれ
接続し、第1、第2のカレントミラー回路M1 、M2
出力端子を第3、第4の定電流源および上記第1、第2
のMOSFETのゲート端子にそれぞれ接続する(請求
項17に対応)。従って、たとえば、入力V1 を上昇さ
せた場合N3 のゲート・ソース間電圧VGS3 は一時的に
増加し、N3 のドレイン電流、M1 の入力電流も増加
し、M1 の出力電流は増加する。ここでI03が一定であ
ることからN1 のゲート電圧は急激に上昇するのでI1
も増加し、続いてN1 、N3 のソース端子の電圧も上昇
しVGS3 の増加は抑えられ負帰還の動作となり安定に動
作する。結局M1 が飽和領域で動作している限りではN
1 のゲート電圧はI03とN3 を流れる電流が等しくなる
様な電圧に収束し、V1 とN1 ソース端子との間の電圧
GS 3 、V2 とN2 ソース端子との間の電圧VGS4 が一
定になる。
【0143】以下、同様の議論により、第1、2実施例
と同様の出力電流および直線性が得られる。
【0144】
【発明の効果】以下説明したとおり、本発明のMOS差
動電圧電流変換回路は、ソース(ドレイン)抵抗を有し
差動対を成す第1、第2のMOSFETのソース(ドレ
イン)抵抗を有し差動対を成す第1、第2のMOSFE
Tのソース(ドレイン)端子に、第3、第4のMOSF
ETのソース端子を接続し、第3、4のMOSFETの
ドレイン端子を第1、第2のカレントミラー回路M1
2 の入力側にそれぞれ接続し、第1、第2のカレント
ミラー回路M1 、M2 の出力端子を第3、第4の定電流
源および上記第1、第のMOSFETのゲート端子にそ
れぞれ接続することにより(請求項17に対応)この回
路は負帰還のとなり安定に動作する。結局M1 、M2
飽和領域で動作している限りではN1 、N2 のゲート電
圧はI03とN3 を流れる電流およびI04とN1 を流れる
電流が等しくなる様な電圧に収束し、V1 とN1 ソース
端子との間の電圧VGS3 、V2 とN2 ソース端子との間
の電圧VGS4 が一定になる。更に入力が各々第1、第2
の入力端子及び/又は第3、第4のMOSFETのドレ
イン端子と接続され出力が各々第1、第2のMOSFE
Tのゲート端子と接続された第1、第2の信号伝達手段
を備えることにより、差動電圧電流変換回路の相互コン
ダクタンスgmをソース(ドレイン)端子間の抵抗値2
0 、R01+01、のみで定めることができると共に、
差動入力電圧の増加に伴い差動出力電流が増加しても非
直線性は増加せず非直線性Eは0に保たれるという利点
を有する。
【0145】このため本発明の差動電圧電流変換回路に
よれば、所定の差動入力電圧範囲で差動MOSFETの
諸特性(ID −GGS特性の非直線性や利得係数βのばら
つき、バックゲート効果による閾値電圧VT の変動、端
チャネル効果等によるMOS飽和及び非飽和領域でのI
D −VDS特性の変動等)の影響による非直線性の増加を
防ぐことができる。
【0146】このため本発明の差動電圧電流変換回路に
よれば、所定の差動入力電圧範囲で差動MOSFETの
諸特性(ID −VGS特性の非直線性や利得係数βのばら
つき、バックゲート効果による閾値電圧VT の変動、短
チャネル効果等によるMOS飽和及び非飽和領域でのI
D −VDS特性の変動等の影響による非直線性の増加を防
ぐことができる。
【0147】前記特性変動の要因はバイポーラに比べき
わめて大きく、またMOSFET特有のもので、従来の
MOSFET回路では避けることができなかったもので
ある。本発明によれば、回路図上左右対称の位置にある
回路素子が必ずしも等しい特性を持たない場合にも差動
入力電圧ΔVとソース(又はドレイン)抵抗の両端の電
圧ΔVR との関係及び差動入力電圧ΔVと差動出力電流
ΔIとの関係は、MOSFETの特性変動に依存するこ
となく線形な関係が保たれており、このため差動電圧電
流変換回路の直線性が特段に改善される。
【0148】さらに、本発明の差動電圧電流変換回路
は、全回路をMOSプロセスで構成可能でありプロセス
の簡略化によりコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電流引き込み型の
差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電流押し出し型の
差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の入出力特性を示す図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施例の非直線性特性を示す図
である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る電流引き込み型の
差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る電流押し出し型の
差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例の入出力特性を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施例の非直線性特性を示す図
である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る電流引き込み型の
差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る電流押し出し型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係る電流引き込み型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係る電流押し出し型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図13】第1の従来例の回路構成図である。
【図14】第1の従来例の入出力特性を示す図である。
【図15】第1の従来例の非直線性特性を示す図であ
る。
【図16】第2の従来例の回路構成図である。
【図17】第2の従来例の入出力特性を示す図である。
【図18】第2の従来例の非直線性特性を示す図であ
る。
【図19】第3の従来例の回路構成図である。
【図20】第3の従来例の入出力特性を示す図である。
【図21】第3の従来例の非直線性特性を示す図であ
る。
【図22】第4の従来例の回路構成図である。
【図23】第4の従来例の入出力特性を示す図である。
【図24】第5の従来例の一実施例を示す回路構成図で
ある。
【図25】第5の従来例の他の実施例を示す回路構成図
である。
【図26】本発明の第1、2の実施例における信号伝達
回路の一例を示す回路構成図である。
【図27】本発明の第1、2の実施例における信号伝達
回路の他の例を示す回路構成図である。
【図28】本発明の第3、4の実施例における信号伝達
回路の一例を示す回路構成図である。
【図29】本発明の第3、4の実施例における信号伝達
回路の他の例を示す回路構成図である。
【図30】本発明の第1ないし第4の実施例の定電流源
の第1の例を示す回路構成図である。
【図31】本発明の第1ないし第4の実施例の定電流源
の第2の例を示す回路構成図である。
【図32】本発明の第1ないし第4の実施例の定電流源
の第3の例を示す回路構成図である。
【図33】本発明の第1ないし第4の実施例の定電流源
の第4の例を示す回路構成図である。
【図34】本発明の第5実施例に係わる電流引き込み型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図35】本発明の第5実施例に係わる電流押し出し型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図36】本発明の第5実施例の入出力特性を示す図で
ある。
【図37】本発明の第5実施例の非直線性特性を示す図
である。
【図38】本発明の第6実施例に係わる電流引き込み型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図39】本発明の第6実施例に係わる電流押し出し型
の差動電圧電流変換回路の回路構成図である。
【図40】本発明の第6実施例の入出力特性を示す図で
ある。
【図41】本発明の第6実施例の非直線性特性を示す図
である。
【符号の説明】
1 〜N4 NチャネルMOSトランジスタ(NMO
SFET) P1 〜P2 PチャネルMOSFETトランジスタ
(PMOSFET) Q1 〜Q6 PNP型バイポーラトランジスタ R0 ,R01,R02 ソース抵抗および抵抗値 R1 〜R6 カレントミラー用エミッタ抵抗 A1 ,A2 信号伝達回路 C1 ,C2 ,M1 ,M2 カレントミラー回路 L1 ,L2 レベルシフト回路 D 差動回路 I0 ,I01〜I04 定電流源および電流値 I1 ,I2 出力電流 V1 ,V2 入力端子および電圧 VDD,VSS 高電位電源、低電位電源 VB1,VB2 バックゲート端子および電圧 VGS1 ,VGS2 ゲート・ソース間端子および電圧 a 入出力特性直線 b ΔV=0での入出力特性曲線の接線 c 非直線性曲線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれの一端が第1の電源に接続された
    第1および第2の電流源と、前記第1の電流源の他端と
    前記第2の電流源の他端との間に接続された抵抗と、そ
    れぞれの一端が第2の電源に接続された第3および第4
    の電流源と、第1および第2の入力端子と、前記第3の
    電流源の他端と前記第1の電流源の前記他端との間にソ
    ース・ドレイン路が接続され、前記第1の入力端子にゲ
    ートが接続された第1のMOSトランジスタであって、
    前記第1の入力端子に印加される電圧の変化に対し流れ
    る電流が実質的に変化しないように飽和領域で動作する
    第1のMOSトランジスタと、前記第4の電流源の他端
    と前記第2の電流源の前記他端との間にソース・ドレイ
    ン路が接続され、前記第2の入力端子にゲートが接続さ
    れた第2のMOSトランジスタであって、前記第2の入
    力端子に印加される電圧の変化に対し流れる電流が実質
    的に変化しないように飽和領域で動作する第2のMOS
    トランジスタと、第1および第2の出力端子と、前記第
    1の電流源の前記他端と前記第1の出力端子との間にソ
    ース・ドレイン路が接続され、ゲートが第1の電圧伝達
    手段を介して前記第3の電流源の前記他端に接続された
    第3のMOSトランジスタと、前記第2の電流源の前記
    他端と前記第2の出力端子との間にソース・ドレイン路
    が接続され、ゲートが第2の電圧伝達手段を介して前記
    第4の電流源の前記他端に接続された第4のMOSトラ
    ンジスタとを有することを特徴とするMOS差動電圧電
    流変換回路。
  2. 【請求項2】一端が第1の電源に接続された第1の電流
    源と、前記第1の電流源の他端にそれぞれの一端が接続
    された第1、第2の抵抗と、それぞれの一端が第2の電
    源に接続された第2、第3の電流源と、第1および第2
    の入力端子と、前記第2の電流源の他端と前記第1の抵
    抗の他端との間にソース・ドレイン路が接続され、前記
    第1の入力端子にゲートが接続された第1のMOSトラ
    ンジスタであって、前記第1の入力端子に印加される電
    圧の変化に対し流れる電流が実質的に変化しないように
    飽和領域で動作する第1のMOSトランジスタと、前記
    第3の電流源の他端と前記第2の抵抗の他端との間にソ
    ース・ドレイン路が接続され、前記第2の入力端子にゲ
    ートが接続された第2のMOSトランジス タであって、
    前記第2の入力端子に印加される電圧の変化に対し流れ
    る電流が実質的に変化しないように飽和領域で動作する
    第2のMOSトランジスタと、第1および第2の出力端
    子と、前記第1の抵抗の前記他端と前記第1の出力端子
    との間にソース・ドレイン路が接続され、ゲートが第1
    の電圧伝達手段を介して前記第2の電流源の前記他端に
    接続された第3のMOSトランジスタと、前記第2の抵
    抗の前記他端と前記第2の出力端子との間にソース・ド
    レイン路が接続され、ゲートが第2の電圧伝達手段を介
    して前記第3の電流源の前記他端に接続された第4のM
    OSトランジスタとを有することを特徴とするMOS差
    動電圧電流変換回路。
  3. 【請求項3】前記第1および第2のMOSトランジスタ
    は第1導電型であり、前記第3および第4のMOSトラ
    ンジスタは第2導電型であることを特徴とする請求項1
    および2のいずれかに記載のMOS差動電圧電流変換回
    路。
  4. 【請求項4】前記第1の電圧伝達手段は、前記第3のM
    OSトランジスタのゲートを前記第3の電流源の前記他
    端に直結する配線であり、前記第2の電圧伝達手段は、
    前記第4のMOSトランジスタのゲートを前記第4の電
    流源の前記他端に直結する配線であることを特徴とする
    請求項1および3のいずれかに記載のMOS差動電圧電
    流変換回路。
  5. 【請求項5】前記第1の電圧伝達手段は、前記第3のM
    OSトランジスタのゲートを前記第2の電流源の前記他
    端に直結する配線であり、前記第2の電圧伝達手段は、
    前記第4のMOSトランジスタのゲートを前記第3の電
    流源の前記他端に直結する配線であることを特徴とする
    請求項2および3のいずれかに記載のMOS差動電圧電
    流変換回路。
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