JP2011228935A - 増幅回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電流と回路規模を削減しつつ、同相信号除去比と最大出力電圧を高めることができる増幅回路を提供する。
【解決手段】トランジスタM1、M2を有する入力差動対の後段に、入力差動対と同一極性を有するトランジスタM3、M4で構成される出力差動対が設けられている。トランジスタM1のソースはトランジスタM3のソースに接続され、トランジスタM2のソースはトランジスタM4のソースに接続され、トランジスタM1のドレインはトランジスタM3のゲートに接続され、トランジスタM2のドレインはトランジスタM4のゲートに接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】トランジスタM1、M2を有する入力差動対の後段に、入力差動対と同一極性を有するトランジスタM3、M4で構成される出力差動対が設けられている。トランジスタM1のソースはトランジスタM3のソースに接続され、トランジスタM2のソースはトランジスタM4のソースに接続され、トランジスタM1のドレインはトランジスタM3のゲートに接続され、トランジスタM2のドレインはトランジスタM4のゲートに接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力信号を増幅する増幅回路に関する。
従来、各種センサ等からの出力信号を精度良く検出する方法として、計装アンプが知られている(例えば、非特許文献1参照)。計装アンプは、入力信号の差電圧を増幅すること、入力信号の同相電圧を除去すること、高入力インピーダンスを実現することが求められる。
入力信号の同相電圧を除去する性能は同相信号除去比として定義されており、同相信号除去比は理想的には無限大である。しかし、同相信号除去比は、計装アンプを構成する入力差動対のトランジスタのオフセット電圧により有限の値に制限されるため、上記オフセット電圧の一因となる入力差動対のトランジスタのソース−ドレイン間電圧を等しく制御することが不可欠である。
以下に、非特許文献1に記載の計装アンプ(以下、増幅回路)の構成を説明する。図3に示すように、非特許文献1に記載の増幅回路200は、トランジスタM1及びM2からなる入力差動対と、トランジスタM3及びトランジスタM4からなる出力差動対と、抵抗R1、R2と、カレントコンベア回路101、102と、レベルシフト回路103、104と、トランジスタM5、M10、M15、M16とから構成される。
入力差動対を構成するトランジスタM1のゲートには正入力電圧(VINP)が供給される。入力差動対を構成するトランジスタM2のゲートには負入力電圧(VINN)が供給される。抵抗R1は、トランジスタM1のソースとトランジスタM2のソース間に接続され、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)間の差電圧(ΔVIN)に応じた差電流(ΔI)を生成する。
出力差動対を構成するトランジスタM3のドレインはトランジスタM1のソースと抵抗R1の一端に接続され、トランジスタM3のソースから負出力電圧(VOUTN)が供給される。出力差動対を構成するトランジスタM4のドレインはトランジスタM2のソースと抵抗R1の他端に接続され、トランジスタM4のソースから正出力電圧(VOUTP)が供給される。抵抗R2の両端はトランジスタM3のソースとトランジスタM4のソース間に接続され、抵抗R2の中点は基準電圧(VCM)に接続される。抵抗R2には、抵抗R1に発生した差電流(ΔI)が供給される。
なお、入力差動対を構成するトランジスタM1、M2と、出力差動対を構成するトランジスタM3、M4との極性(チャネルの導電型による極性)は異なっている。具体的には、トランジスタM1、M2はP型トランジスタであり、トランジスタM3、M4はN型トランジスタである。
トランジスタM5は、第1の基準電圧(BIAS1)に基づいて、トランジスタM1とトランジスタM3にバイアス電流を供給する。トランジスタM10は、第1の基準電圧(BIAS1)に基づいて、トランジスタM2とトランジスタM4にバイアス電流を供給する。
カレントコンベア回路101は、トランジスタM6〜M9で構成され、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM1に供給されるバイアス電流を一定値に制御する。カレントコンベア回路102は、トランジスタM11〜M14で構成され、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM2に供給されるバイアス電流を一定値に制御する。トランジスタM15、M16は、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流の和を一定値に制御する。
レベルシフト回路103は、トランジスタM17〜M19で構成され、トランジスタM3のゲートとカレントコンベア回路101の間に接続され、トランジスタM3の動作電圧を確保する。レベルシフト回路104は、トランジスタM20〜M22で構成され、トランジスタM4のゲートとカレントコンベア回路102の間に接続され、トランジスタM4の動作電圧を確保する。
なお、抵抗R2は、トランジスタM3のソースと基準電圧(VCM)の間に接続される抵抗R3と、トランジスタM4のソースと基準電圧(VCM)の間に接続される抵抗R4とから構成され、抵抗R3と抵抗R4は抵抗値が等しいものとする。以下では、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4の抵抗値をそれぞれR1、R2、R3、R4とする。また、増幅回路200は、正電源電圧をVDDとし、負電源電圧をVSSとしている。
次に、増幅回路200の動作を説明する。増幅回路200は、トランジスタM1のゲートに正入力電圧(VINP)、トランジスタM2のゲートに負入力電圧(VINN)が供給されると、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)の差電圧(ΔVIN)を抵抗R1に供給する。抵抗R1は、差電圧(ΔVIN)と抵抗R1の抵抗値(R1)に応じた差電流(ΔI=ΔVIN/R1)を発生させ、トランジスタM5とトランジスタM10からトランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流値を変化させる。
すなわち、差電流(ΔI)は、トランジスタM5とトランジスタM10から定常的にトランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流(I)の一部であり、トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流をI3、I4とすると、(1)〜(3)式を得る。
・正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)=負入力電圧(VINN)時
トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流(I3、I4)は、等しいバイアス電流を供給するトランジスタM15とトランジスタM16に吸い込まれる。このため、正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時、又は正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時に発生する差電流(ΔI)は、中点を基準電圧(VCM)に接続された抵抗R2に全て供給される。
ここで、正出力電圧(VOUTP)と負出力電圧(VOUTN)の差電圧をΔVOUTとすると、(4)〜(9)式を得る。
・正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時
従って、増幅回路200は、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)の差電圧(ΔVIN)を抵抗R1と抵抗R2の抵抗値の比に応じて増幅することができる。
次に、カレントコンベア回路101について説明する。トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧をVDS1とし、ソース電圧をVS1とし、ドレイン電圧をVD1とし、ゲート−ソース間電圧をVGS1とすると、カレントコンベア回路101はトランジスタM1のソース−ドレイン間電圧VDS1を(10)式のように制御する。
同様に、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧をVDS2とし、ソース電圧をVS2とし、ドレイン電圧をVD2とし、ゲート−ソース間電圧をVGS2とすると、カレントコンベア回路102はトランジスタM2のソース−ドレイン間電圧VDS2を(11)式のように制御する。
従って、カレントコンベア回路101、102は、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧(VDS1)、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧(VDS2)を一定値に制御することができる。
一般的に、増幅回路のオフセット電圧が大きくなると、増幅回路の同相信号除去比が悪化することが知られている。増幅回路のオフセット電圧(入力差動対のゲート−ソース間の差電圧)は、増幅回路を構成する入力差動対の素子サイズと動作条件(ソース−ドレイン間電圧、ソース−ドレイン間電流)が同一であれば素子サイズに比例して決まるが、入力差動対の動作条件が異なる場合には、動作条件に比例して決まる。
前述したように、同相信号除去比は、入力差動対のトランジスタのオフセット電圧により有限の値に制限されるため、オフセット電圧の一因となる入力差動対のトランジスタのソース−ドレイン間電圧、及びソース−ドレイン間電流を等しく制御することが不可欠である。増幅回路200では、カレントコンベア回路101、102によってトランジスタM1のソース−ドレイン間電圧(VDS1)とソース−ドレイン間電流(IDS1)、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧(VDS2)とソース−ドレイン間電流(IDS2)を一定値に制御することができるため、トランジスタM1、M2に生じるオフセット電圧を低減させ、増幅回路200の同相信号除去比を向上させることができる。ここで、トランジスタのソース−ドレイン間電圧は、ソース−ドレイン間電流により変動するため、入力差動対を構成するトランジスタのソース−ドレイン間電圧を等しく設定するためにはソース−ドレイン間電流も等しく設定しておく必要がある。
次に、レベルシフト回路103について説明する。増幅回路200の最大出力電圧(+)をVOUTMAXとし、トランジスタM1、トランジスタM3、トランジスタM7のソース−ドレイン間電圧をVDS1、VDS3、VDS7とし、トランジスタM1、トランジスタM3、トランジスタM18、トランジスタM19のゲート−ソース間電圧をVGS1、VGS3、VGS18、VGS19とすると、VOUTMAXは(12)、(13)式のように2通り与えられる。
ここで、一例として、(12)、(13)式に対して、VDD=3V、VINP=1/2VDD=1.5Vとし、トランジスタM1、トランジスタM3、トランジスタM7、トランジスタM18、トランジスタM19の各設計パラメータを図4のように設定すると、(14)、(15)式を得る。
VOUTMAXは、(14)、(15)式で求まる値のうち小さい側で決まるため、(15)式のVOUTMAX’が増幅回路200の最大出力電圧(+)となる。ところが、レベルシフト回路103を介さずに、カレントコンベア回路101におけるトランジスタM7のドレインとトランジスタM9のドレインの共通接続点とトランジスタM3のゲートを直接接続すると、(14)式は(16)式のようになる。
(15)、(16)式より、レベルシフト回路103は、増幅回路200の最大出力電圧(+)を増加させることができる。なお、説明は省略するが、レベルシフト回路104はレベルシフト回路103と同等であるため、同様に増幅回路200の最大出力電圧(+)を増加させることができる。
Refet Firat Yagicioglu, A 200uW Eight-Channel EEG Acquisition ASIC for Ambulatory EEG Systems, IEEE JOURNAL SOLID-STATE CIRCUITS, Vol43, No12, DECEMBER 2008, pp3025-3338
しかしながら、上述した増幅回路200は、同相信号除去比の向上と最大出力電圧の増大を図るため、カレントコンベア回路101、カレントコンベア回路102、レベルシフト回路103、レベルシフト回路104が必要となる。このため、消費電流と回路規模が増大してしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、消費電流と回路規模を削減しつつ、同相信号除去比と最大出力電圧を高めることができる増幅回路を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ゲートに正入力電圧が供給される第1のトランジスタと、ゲートに負入力電圧が供給される第2のトランジスタとからなる入力差動対と、前記正入力電圧と前記負入力電圧間の差電圧に応じた差電流を生成する第1の抵抗と、ドレインから負出力電圧を供給する第3のトランジスタと、ドレインから正出力電圧を供給する第4のトランジスタとからなる出力差動対と、基準電圧に接続され、前記第1の抵抗が生成する前記差電流が供給される第2の抵抗と、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタに一定のバイアス電流を供給するバイアス回路と、を有し、前記第1のトランジスタのソースが前記第3のトランジスタのソースに接続され、前記第2のトランジスタのソースが前記第4のトランジスタのソースに接続され、前記第1のトランジスタのドレインが前記第3のトランジスタのゲートに接続され、前記第2のトランジスタのドレインが前記第4のトランジスタのゲートに接続され、前記入力差動対と前記出力差動対が同一極性を有するトランジスタで構成されることを特徴とする増幅回路である。
また、本発明の増幅回路において、前記第1の抵抗は、前記第1のトランジスタのソースと前記第2のトランジスタのソース間に接続され、前記第2の抵抗は、前記第3のトランジスタのドレインと前記第4のトランジスタのドレイン間に接続されることを特徴とする。
また、本発明の増幅回路において、前記バイアス回路は、前記第1のトランジスタ、及び前記第3のトランジスタにバイアス電流を供給する第5のトランジスタと、前記第1のトランジスタに供給されるバイアス電流を一定値に制御する第6のトランジスタと、前記第2のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタにバイアス電流を供給する第7のトランジスタと、前記第2のトランジスタに供給されるバイアス電流を一定値に制御する第8のトランジスタと、前記第3のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタに供給される電流の和を一定値に制御する第9のトランジスタ、及び第10のトランジスタと、を有することを特徴とする。
また、本発明の増幅回路において、前記第1の抵抗は、前記第2の抵抗と同一種類の抵抗で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、入力差動対の後段に、入力差動対と同一極性を有するトランジスタで構成される出力差動対を設け、入力差動対のソースと出力差動対のソース、及び入力差動対のドレインと出力差動対のゲートを接続することにより、入力差動対のソース−ドレイン間電圧を略一定値に保持することが可能となり、同相信号除去比と最大出力電圧を向上させながら消費電流と回路規模を削減することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による増幅回路100の構成を示している。図1に示すように、増幅回路100は、トランジスタM1及びM2からなる入力差動対と、トランジスタM3及びトランジスタM4からなる出力差動対と、抵抗R1、R2と、トランジスタM5〜M10とから構成される。
入力差動対を構成するトランジスタM1(第1のトランジスタ)のゲートには正入力電圧(VINP)が供給される。入力差動対を構成するトランジスタM2(第2のトランジスタ)のゲートには負入力電圧(VINN)が供給される。抵抗R1(第1の抵抗)は、トランジスタM1のソースとトランジスタM2のソース間に接続され、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)間の差電圧(ΔVIN)に応じた差電流(ΔI)を生成する。
出力差動対を構成するトランジスタM3(第3のトランジスタ)のソースはトランジスタM1のソースと抵抗R1の一端に接続され、トランジスタM3のドレインから負出力電圧(VOUTN)が供給される。出力差動対を構成するトランジスタM4(第4のトランジスタ)のソースはトランジスタM2のソースと抵抗R1の他端に接続され、トランジスタM4のドレインから正出力電圧(VOUTP)が供給される。抵抗R2(第2の抵抗)の両端はトランジスタM3のドレインとトランジスタM4のドレイン間に接続され、抵抗R2の中点は基準電圧(VCM)に接続される。抵抗R2には、抵抗R1に発生した差電流(ΔI)が供給される。
トランジスタM5(第5のトランジスタ)は、第1の基準電圧(BIAS1)に基づいて、トランジスタM1とトランジスタM3にバイアス電流を供給する。トランジスタM6(第6のトランジスタ)は、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM1に供給されるバイアス電流を一定値に制御する。トランジスタM7(第7のトランジスタ)は、第1の基準電圧(BIAS1)に基づいて、トランジスタM2とトランジスタM4にバイアス電流を供給する。トランジスタM8(第8のトランジスタ)は、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM2に供給されるバイアス電流を一定値に制御する。トランジスタM9(第9のトランジスタ)、トランジスタM10(第10のトランジスタ)は、第2の基準電圧(BIAS2)に基づいて、トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流の和を一定値に制御する。
また、トランジスタM1のドレインはトランジスタM3のゲートに接続され、トランジスタM2のドレインはトランジスタM4のゲートに接続される。さらに、入力差動対と出力差動対を構成するトランジスタM1〜M4は、全て同一極性を有するトランジスタで構成され、抵抗R1と抵抗R2は、同一種類の抵抗で構成される。
なお、抵抗R2は、トランジスタM3のドレインと基準電圧(VCM)の間に接続される抵抗R3と、トランジスタM4のドレインと基準電圧(VCM)の間に接続される抵抗R4とから構成され、抵抗R3と抵抗R4は抵抗値が等しいものとする。以下では、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R4の抵抗値をそれぞれR1、R2、R3、R4とする。また、増幅回路200は、正電源電圧をVDDとし、負電源電圧をVSSとしている。
次に、増幅回路100の動作を説明する。増幅回路100は、トランジスタM1のゲートに正入力電圧(VINP)、トランジスタM2のゲートに負入力電圧(VINN)が供給されると、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)の差電圧(ΔVIN)を抵抗R1に供給する。抵抗R1は、差電圧(ΔVIN)と抵抗R1の抵抗値(R1)に応じた差電流(ΔI=ΔVIN/R1)を発生させ、トランジスタM5とトランジスタM7からトランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流値を変化させる。
すなわち、差電流(ΔI)は、トランジスタM5とトランジスタM7から定常的にトランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流(I)の一部であり、トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流をI3、I4とすると、(17)〜(19)式を得る。
・正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)=負入力電圧(VINN)時
トランジスタM3とトランジスタM4に供給される電流(I3、I4)は、等しいバイアス電流を供給するトランジスタM9とトランジスタM10に吸い込まれるため、正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時、又は正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時に発生する差電流(ΔI)は、中点を基準電圧(VCM)に接続された抵抗R2に全て供給される。
ここで、正出力電圧(VOUTP)と負出力電圧(VOUTN)の差電圧をΔVOUTとすると、(20)〜(25)式を得る。
・正入力電圧(VINP)>負入力電圧(VINN)時
・正入力電圧(VINP)<負入力電圧(VINN)時
従って、増幅回路100は、正入力電圧(VINP)と負入力電圧(VINN)の差電圧(ΔVIN)を抵抗R1と、抵抗R3及び抵抗R4から構成される抵抗R2との抵抗値の比に応じて増幅することができる。また、抵抗R1と、抵抗R3及び抵抗R4から構成される抵抗R2とを同一種類の抵抗で構成することにより、増幅率の精度を高めることができる。
次に、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧について説明する。トランジスタM1、トランジスタM3のソース−ドレイン間電圧をVDS1、VDS3とし、トランジスタM1のソース電圧をVS1とし、トランジスタM1のドレイン電圧をVD1とし、トランジスタM1、トランジスタM3のゲート−ソース間電圧をVGS1、VGS3とすると、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧VDS1は(26)式のように制御される。
同様に、トランジスタM2、トランジスタM4のソース−ドレイン間電圧をVDS2、VDS4とし、トランジスタM2のソース電圧をVS2とし、トランジスタM2のドレイン電圧をVD2とし、トランジスタM2、トランジスタM4のゲート−ソース間電圧をVGS2、VGS4とすると、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧VDS2は(27)式のように制御される。
従って、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧(VDS1)、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧(VDS2)は、トランジスタM1とトランジスタM2に供給されるソースードレイン電流が等しく設定されていれば、従来技術に開示されるカレントコンベア回路を用いなくとも、一定値に制御することができる。このため、トランジスタM1、トランジスタM2に生じるオフセット電圧を低減させ、増幅回路100の同相信号除去比を向上させることができる。
次に、増幅回路100のVOUTNにおける最大出力電圧(+)について説明する。増幅回路100のVOUTNにおける最大出力電圧(+)をVOUTNMAXとし、トランジスタM1、トランジスタM3のソース−ドレイン間電圧をVDS1、VDS3とし、トランジスタM1、トランジスタM3のゲート−ソース間電圧をVGS1、VGS3とすると、VOUTNMAXは(28)式のようになる。
ここで、一例として、(28)式に対して、VDD=3V、VINP=1/2VDD=1.5Vとし、トランジスタM1、トランジスタM3の各設計パラメータを図2のように設定すると、(29)式を得る。
従って、増幅回路100のVOUTNにおける最大出力電圧(+)は、従来技術に開示されるレベルシフト回路を用いなくとも、高く設定することができる。なお、説明は省略するが、増幅回路100は左右対称な構成であるため、増幅回路100のVOUTPにおける最大出力電圧(+)は、VOUTNにおける最大出力電圧(+)と同等である。
上述したように、本実施形態によれば、増幅回路100において、入力差動対の後段に、入力差動対と同一極性を有するトランジスタで構成される出力差動対を設け、入力差動対のソースと出力差動対のソース、及び入力差動対のドレインと出力差動対のゲートを接続することにより、入力差動対のソース−ドレイン間電圧を略一定値に保持することが可能となる。このため、同相信号除去比と最大出力電圧を向上させながら消費電流と回路規模を削減することができる。
特に、トランジスタM1に供給されるバイアス電流を一定値に制御するトランジスタM6と、トランジスタM2に供給されるバイアス電流を一定値に制御するトランジスタM8とを設けたことにより、トランジスタM1のソース−ドレイン間電圧(VDS1)、トランジスタM2のソース−ドレイン間電圧(VDS2)を一定値に制御することができる。このため、トランジスタM1、トランジスタM2に生じるオフセット電圧を低減させ、増幅回路100の同相信号除去比を向上させることができる。
また、上述の説明では、抵抗R1と、抵抗R3及び抵抗R4から構成される抵抗R2とを同一種類の抵抗で構成するとしたが、異なる種類で構成しても良い。抵抗R1と抵抗R2とを同一種類の抵抗で構成した場合には、増幅率の精度を向上することができる。
また、上述の説明では、抵抗R3及び抵抗R4から構成される抵抗R2は中点を基準電圧(VCM)に接続するとしたが、中点以外を基準電圧(VCM)に接続しても良い。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
100,200・・・増幅回路、101,102・・・カレントコンベア回路、103,104・・・レベルシフト回路
Claims (4)
- ゲートに正入力電圧が供給される第1のトランジスタと、ゲートに負入力電圧が供給される第2のトランジスタとからなる入力差動対と、
前記正入力電圧と前記負入力電圧間の差電圧に応じた差電流を生成する第1の抵抗と、
ドレインから負出力電圧を供給する第3のトランジスタと、ドレインから正出力電圧を供給する第4のトランジスタとからなる出力差動対と、
基準電圧に接続され、前記第1の抵抗が生成する前記差電流が供給される第2の抵抗と、
前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第3のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタに一定のバイアス電流を供給するバイアス回路と、
を有し、
前記第1のトランジスタのソースが前記第3のトランジスタのソースに接続され、前記第2のトランジスタのソースが前記第4のトランジスタのソースに接続され、前記第1のトランジスタのドレインが前記第3のトランジスタのゲートに接続され、前記第2のトランジスタのドレインが前記第4のトランジスタのゲートに接続され、前記入力差動対と前記出力差動対が同一極性を有するトランジスタで構成されることを特徴とする増幅回路。 - 前記第1の抵抗は、前記第1のトランジスタのソースと前記第2のトランジスタのソース間に接続され、前記第2の抵抗は、前記第3のトランジスタのドレインと前記第4のトランジスタのドレイン間に接続されることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
- 前記バイアス回路は、
前記第1のトランジスタ、及び前記第3のトランジスタにバイアス電流を供給する第5のトランジスタと、
前記第1のトランジスタに供給されるバイアス電流を一定値に制御する第6のトランジスタと、
前記第2のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタにバイアス電流を供給する第7のトランジスタと、
前記第2のトランジスタに供給されるバイアス電流を一定値に制御する第8のトランジスタと、
前記第3のトランジスタ、及び前記第4のトランジスタに供給される電流の和を一定値に制御する第9のトランジスタ、及び第10のトランジスタと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。 - 前記第1の抵抗は、前記第2の抵抗と同一種類の抵抗で構成されることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
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