JP2014207571A - 計装アンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】出力電圧範囲を狭めることなく、出力電流能力を高めることができる計装アンプを提供する。
【解決手段】第1の入力段1は、第1の入力端子に印加された第1の入力電圧をレベルシフトして出力する。第2の入力段2は、第2の入力端子に印加された第2の入力電圧をレベルシフトして出力する。第1の抵抗R1は、第1の入力段1が出力する電圧と、第2の入力段2が出力する電圧との差に応じた差電流を生成する。第2の抵抗R2は、差電流を第1の出力電圧に変換する。第3の抵抗R3は、差電流を第2の出力電圧に変換する。第1の出力段3は、第1の出力電圧を第1の出力端子から出力する。第2の出力段4は、第2の出力電圧を第2の出力端子から出力する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の入力段1は、第1の入力端子に印加された第1の入力電圧をレベルシフトして出力する。第2の入力段2は、第2の入力端子に印加された第2の入力電圧をレベルシフトして出力する。第1の抵抗R1は、第1の入力段1が出力する電圧と、第2の入力段2が出力する電圧との差に応じた差電流を生成する。第2の抵抗R2は、差電流を第1の出力電圧に変換する。第3の抵抗R3は、差電流を第2の出力電圧に変換する。第1の出力段3は、第1の出力電圧を第1の出力端子から出力する。第2の出力段4は、第2の出力電圧を第2の出力端子から出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種センサ等の出力信号を増幅する計装アンプに関する。
従来、計装アンプは、各種センサ等の出力信号を高いインピーダンスで受けると共に高精度に増幅する用途に用いられている(例えば、非特許文献1参照)。以下、非特許文献1に記載の計装アンプの構成を説明する。
図3は、非特許文献1に記載の計装アンプの構成を示している。図3に示すように、計装アンプ100は、第1の入力段101と、第2の入力段102と、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、を有する。
第1の入力段101は、正入力端子に印加された正入力電圧(Vinp)をレベルシフトして出力する。第2の入力段102は、負入力端子に印加された負入力電圧(Vinn)をレベルシフトして出力する。第1の抵抗R1は、第1の入力段101と第2の入力段102の間に接続され、第1の入力段101が出力する電圧と、第2の入力段102が出力する電圧との差の電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)に応じた差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を生成する。第2の抵抗R2は、第1の入力段101と第2の入力段102の間に接続され、第1の抵抗R1が生成した差電流ΔIinを第1の出力電圧(Voutp)と第2の出力電圧(Voutn)に変換する。
第1の入力段101は、トランジスタM1,M2と、電流源I1,I2,I3と、レベルシフト回路LS1と、を有する。トランジスタM1のゲート端子は正入力端子に接続され、トランジスタM1のソース端子は第1の抵抗R1の一端に接続されている。電流源I1の一端はトランジスタM1のソース端子及び第1の抵抗R1の一端に接続され、電流源I1の他端は最高電位に接続されている。トランジスタM2のドレイン端子はトランジスタM1のソース端子、第1の抵抗R1の一端、及び電流源I1の一端に接続され、トランジスタM2のソース端子は負出力端子に接続されている。電流源I2の一端はトランジスタM2のソース端子及び第2の抵抗R2の一端に接続され、電流源I2の他端は最低電位に接続されている。電流源I3の一端はトランジスタM1のドレイン端子に接続され、電流源I3の他端は最低電位に接続されている。レベルシフト回路LS1の一端はトランジスタM1のドレイン端子に接続され、レベルシフト回路LS1の他端はトランジスタM2のゲート端子に接続されている。
第2の入力段102は、トランジスタM3,M4と、電流源I4,I5,I6と、レベルシフト回路LS2と、を有する。トランジスタM3のゲート端子は負入力端子に接続され、トランジスタM3のソース端子は第1の抵抗R1の他端に接続されている。電流源I4の一端はトランジスタM3のソース端子及び第1の抵抗R1の他端に接続され、電流源I4の他端は最高電位に接続されている。トランジスタM4のドレイン端子はトランジスタM3のソース端子、第1の抵抗R1の他端、及び電流源I4の一端に接続され、トランジスタM4のソース端子は正出力端子に接続されている。電流源I5の一端はトランジスタM4のソース端子及び第2の抵抗R2の他端に接続され、電流源I5の他端は最低電位に接続されている。電流源I6の一端はトランジスタM3のドレイン端子に接続され、電流源I6の他端は最低電位に接続されている。レベルシフト回路LS2の一端はトランジスタM3のドレイン端子に接続され、レベルシフト回路LS2の他端はトランジスタM4のゲート端子に接続されている。
次に、計装アンプ100の動作を説明する。第1の入力段101は、トランジスタM1のゲート端子に正入力電圧(Vinp)が印加されると、正入力電圧(Vinp)とトランジスタM1のゲート−ソース間電圧(Vgs)との和の電圧を出力する。この電圧が、第1の入力段101から出力されて第1の抵抗R1の一端に印加される。第2の入力段102は、トランジスタM3のゲート端子に負入力電圧(Vinn)が印加されると、負入力電圧(Vinn)とトランジスタM3のゲート−ソース間電圧(Vgs)との和の電圧を出力する。この電圧が、第2の入力段102から出力されて第1の抵抗R1の他端に印加される。以上により、正入力電圧(Vinp)と負入力電圧(Vinn)との差の電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)が第1の抵抗R1に伝達される。
第1の抵抗R1は、差電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)に応じた差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を生成し、電流源I1,I4から供給される動作電流を、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じてトランジスタM2,M4に供給する。電流源I2,I5は、トランジスタM2,M4に供給される動作電流を吸い込み、電流源I3,I6は、トランジスタM1,M3の動作電流を一定に保持する。
電流源I1は、電流源I3が設定する動作電流をトランジスタM1に供給すると共に、第1の抵抗R1が生成する差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じた動作電流をトランジスタM2に供給する。電流源I4は、電流源I6が設定する動作電流をトランジスタM3に供給すると共に、第1の抵抗R1が生成する差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じた動作電流をトランジスタM4に供給する。第2の抵抗R2は、第1の抵抗R1が生成した差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を第1の出力電圧(Voutp)と第2の出力電圧(Voutn)に変換する。
より具体的には、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)は、電流源I1,I4から供給される動作電流の一部であり、以下の(1)式〜(3)式で表される。(1)式〜(3)式において、電流源I2,I3,I5,I6が供給する動作電流がIbiasであり、電流源I1,電流源I4が供給する動作電流が2Ibiasであり、トランジスタM2の動作電流がIm2であり、トランジスタM4の動作電流がIm4である。
また、トランジスタM4,M6に供給される動作電流(Im2,Im4)は全て電流源I2,I5に吸い込まれるため、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)は全て第2の抵抗R2に供給される。このため、第1の出力電圧(Voutp)と第2の出力電圧(Voutn)の差の電圧をΔVoutとすると、(4)式、(5)式が得られる。
従って、計装アンプ100は、正入力電圧(Vinp)と負入力電圧(Vinn)の差の電圧(ΔIin=ΔVin/R1)を第1の抵抗R1と第2の抵抗R2の抵抗比に応じて 、2(R2/R1)倍に増幅する。
Refet Firat Yagicioglu, A 200uW Eight-Channel EEG Acquisition ASIC for Ambulatory EEG Systems, IEEE JOURNAL SOLID-STATE CIRCUITS,Vol43,No12 DECEMBER 2008 pp3025-3338
上述した計装アンプ100において、電流源I1,I4から供給される電流を2Ibiasに設定すると共に、電流源I2,I3,I5,I6に吸い込まれる電流をIbiasに設定する必要がある。この場合、最高電位から電流源I1,I4に流れる電流の合計は、電流源I2,I3,I5,I6から最低電位に流れる電流の合計に等しい。また、第1の抵抗R1に流れる差電流(ΔIin=ΔVin/R1)と、第2の抵抗R2に流れる差電流(ΔIin=ΔVin/R1)とは、大きさが等しく向きが逆である。従って、正出力端子から外部へ流れる電流、又は外部から正出力端子へ流れる電流は略ゼロである。同様に、負出力端子から外部へ流れる電流、又は外部から負出力端子へ流れる電流は略ゼロである。
このため、計装アンプ100の正出力端子、負出力端子から外部へ流れる電流、又は外部から計装アンプ100の正出力端子、負出力端子へ流れる電流を示す出力電流能力は略ゼロである。従って、計装アンプ100の後段に接続される負荷又は回路のインピーダンスを極めて大きくしなければ、出力電圧が減衰する。
より具体的には、図4に示すように、計装アンプ100の後段に、容量帰還型の可変利得回路200が接続される場合、可変利得回路200の入力インピーダンスは、入力側の容量(c)のインピーダンスによる小さい値(1/jωc)となり、計装アンプ100の出力電圧が減衰する。そのため、図5に示すように、計装アンプ100と可変利得回路200の間にバッファ回路300を挿入し、計装アンプ100の出力電圧を正確に可変利得回路200へ伝達させる必要がある。
しかしながら、計装アンプ100と可変利得回路200の間にバッファ回路300を挿入すると、バッファ回路300が持つオフセット電圧(図5の例では、トランジスタのゲート−ソース間電圧)の分だけ可変利得回路200へ伝達可能な電圧範囲が狭くなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、出力電圧範囲を狭めることなく、出力電流能力を高めることができる計装アンプを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、第1の入力端子に印加された第1の入力電圧をレベルシフトして出力する第1の入力段と、第2の入力端子に印加された第2の入力電圧をレベルシフトして出力する第2の入力段と、前記第1の入力段が出力する電圧と、前記第2の入力段が出力する電圧との差に応じた差電流を生成する第1の抵抗と、前記差電流を第1の出力電圧に変換する第2の抵抗と、前記差電流を第2の出力電圧に変換する第3の抵抗と、前記第1の出力電圧を第1の出力端子から出力する第1の出力段と、前記第2の出力電圧を第2の出力端子から出力する第2の出力段と、を有することを特徴とする計装アンプである。
また、本発明の計装アンプにおいて、前記第1の出力段は、ドレイン端子が前記第1の出力端子及び前記第2の抵抗の一端に接続され、ゲート端子が前記第1の入力段に接続される第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのドレイン端子、前記第2の抵抗の一端、及び前記第1の出力端子に接続される第1の電流源と、を有し、前記第2の出力段は、ドレイン端子が前記第2の出力端子及び前記第3の抵抗の一端に接続され、ゲート端子が前記第2の入力段に接続される第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのドレイン端子、前記第3の抵抗の一端、及び前記第2の出力端子に接続される第2の電流源と、を有することを特徴とする。
また、本発明の計装アンプにおいて、前記第1の入力段は、ゲート端子が前記第1の入力端子に接続され、ソース端子が前記第1の抵抗の一端に接続される第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタのソース端子及び前記第1の抵抗の一端に接続される第3の電流源と、ドレイン端子が前記第3のトランジスタのソース端子、前記第1の抵抗の一端、及び前記第3の電流源の一端に接続される第4のトランジスタと、前記第4のトランジスタのソース端子及び前記第2の抵抗の他端に接続される第4の電流源と、前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5の電流源と、一端が前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続され、他端が前記第4のトランジスタのゲート端子に接続される第1のレベルシフト回路と、を有し、前記第2の入力段は、ゲート端子が前記第2の入力端子に接続され、ソース端子が前記第1の抵抗の他端に接続される第5のトランジスタと、前記第5のトランジスタのソース端子及び前記第1の抵抗の他端に接続される第6の電流源と、ドレイン端子が前記第5のトランジスタのソース端子、前記第1の抵抗の他端、及び前記第6の電流源の一端に接続される第6のトランジスタと、前記第6のトランジスタのソース端子及び前記第3の抵抗の他端に接続される第7の電流源と、前記第5のトランジスタのドレイン端子に接続される第8の電流源と、一端が前記第5のトランジスタのドレイン端子に接続され、他端が前記第6のトランジスタのゲート端子に接続される第2のレベルシフト回路と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の抵抗が生成する差電流から、第2の抵抗及び第3の抵抗を用いて第1の出力電圧及び第2の出力電圧を生成し、第1の出力段と第2の出力段を介して出力することにより、計装アンプの出力電圧範囲を狭めることなく、出力電流能力を高めることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
<構成概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る計装アンプ10の構成を示している。図1に示すように、計装アンプ10は、第1の入力段1と、第2の入力段2と、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、第3の抵抗R3と、第1の出力段3と、第2の出力段4と、を有する。
図1は、本発明の一実施形態に係る計装アンプ10の構成を示している。図1に示すように、計装アンプ10は、第1の入力段1と、第2の入力段2と、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、第3の抵抗R3と、第1の出力段3と、第2の出力段4と、を有する。
第1の入力段1は、正入力端子(第1の入力端子)に印加された、第1の入力電圧である正入力電圧(Vinp)をレベルシフトして出力する。第2の入力段2は、負入力端子(第2の入力端子)に印加された、第2の入力電圧である負入力電圧(Vinn)をレベルシフトして出力する。第1の抵抗R1は、第1の入力段1が出力する電圧と、第2の入力段2が出力する電圧との差の電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)に応じた差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を生成する。第2の抵抗R2は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を第1の出力電圧(Voutp)に変換する。第3の抵抗R3は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を第2の出力電圧(Voutn)に変換する。第1の出力段3は、第1の出力電圧(Voutp)を正出力端子(第1の出力端子)から出力する。第2の出力段4は、第2の出力電圧(Voutn)を負出力端子(第2の出力端子)から出力する。
第1の出力段3は、トランジスタM1(第1のトランジスタ)と、電流源I1(第1の電流源)と、を有する。トランジスタM1のドレイン端子は正出力端子及び第2の抵抗R2の一端に接続され、トランジスタM1のゲート端子は第1の入力段1におけるトランジスタM3のドレイン端子に接続され、トランジスタM1のソース端子は最低電位に接続されている。電流源I1の一端はトランジスタM1のドレイン端子、第2の抵抗R2の一端、及び正出力端子に接続され、電流源I1の他端は最高電位に接続されている。
第2の出力段4は、トランジスタM2(第2のトランジスタ)と、電流源I2(第2の電流源)と、を有する。トランジスタM2のドレイン端子は負出力端子及び第3の抵抗R3の一端に接続され、トランジスタM2のゲート端子は第2の入力段2におけるトランジスタM5のドレイン端子に接続され、トランジスタM2のソース端子は最低電位に接続されている。電流源I2の一端はトランジスタM2のドレイン端子、第3の抵抗R3の一端、及び負出力端子に接続され、電流源I2の他端は最高電位に接続されている。
第1の入力段1は、トランジスタM3(第3のトランジスタ),M4(第4のトランジスタ)と、電流源I3(第3の電流源),I4(第4の電流源),I5(第5の電流源)と、レベルシフト回路LS1(第1のレベルシフト回路)と、を有する。トランジスタM3のゲート端子は正入力端子に接続され、トランジスタM3のソース端子は第1の抵抗R1の一端に接続されている。電流源I3の一端はトランジスタM3のソース端子及び第1の抵抗R1の一端に接続され、電流源I3の他端は最高電位に接続されている。トランジスタM4のドレイン端子はトランジスタM3のソース端子、第1の抵抗R1の一端、及び電流源I3の一端に接続されている。
電流源I4の一端はトランジスタM4のソース端子及び第2の抵抗R2の他端に接続され、電流源I4の他端は最低電位に接続されている。電流源I5の一端はトランジスタM3のドレイン端子に接続され、電流源I5の他端は最低電位に接続されている。レベルシフト回路LS1の一端はトランジスタM3のドレイン端子に接続され、レベルシフト回路LS1の他端はトランジスタM4のゲート端子に接続されている。
第2の入力段2は、トランジスタM5(第5のトランジスタ),M6(第6のトランジスタ)と、電流源I6(第6の電流源),I7(第7の電流源),I8(第8の電流源)と、レベルシフト回路LS2(第2のレベルシフト回路)と、を有する。トランジスタM5のゲート端子は負入力端子に接続され、トランジスタM5のソース端子は第1の抵抗R1の他端に接続されている。電流源I6の一端はトランジスタM5のソース端子及び第1の抵抗R1の他端に接続され、電流源I6の他端は最高電位に接続されている。トランジスタM6のドレイン端子はトランジスタM5のソース端子、第1の抵抗R1の他端、及び電流源I6の一端に接続されている。
電流源I7の一端はトランジスタM6のソース端子及び第3の抵抗R3の他端に接続され、電流源I7の他端は最低電位に接続されている。電流源I8の一端はトランジスタM5のドレイン端子に接続され、電流源I8の他端は最低電位に接続されている。レベルシフト回路LS2の一端はトランジスタM5のドレイン端子に接続され、レベルシフト回路LS2の他端はトランジスタM6のゲート端子に接続されている。
本実施形態では、第1の抵抗R1、第2の抵抗R2、及び第3の抵抗R3は同一種類の抵抗で構成されている。
次に、計装アンプ10の動作を説明する。第1の入力段1は、トランジスタM3のゲート端子に正入力電圧(Vinp)が印加されると、正入力電圧(Vinp)とトランジスタM3のゲート−ソース間電圧(Vgs)との和の電圧を出力する。この電圧が、第1の入力段1から出力されて第1の抵抗R1の一端に印加される。第2の入力段2は、トランジスタM5のゲート端子に負入力電圧(Vinn)が印加されると、負入力電圧(Vinn)とトランジスタM5のゲート−ソース間電圧(Vgs)との和の電圧を出力する。この電圧が、第2の入力段2から出力されて第1の抵抗R1の他端に印加される。以上により、正入力電圧(Vinp)と負入力電圧(Vinn)との差の電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)が第1の抵抗R1に伝達される。
第1の抵抗R1は、差電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)に応じた差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を生成し、電流源I3,I6から供給される動作電流を、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じてトランジスタM4,M6に供給する。
電流源I3は、電流源I5が設定する動作電流をトランジスタM3に供給すると共に、第1の抵抗R1が生成する差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じた動作電流をトランジスタM4に供給する。電流源I6は、電流源I8が設定する動作電流をトランジスタM5に供給すると共に、第1の抵抗R1が生成する差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じた動作電流をトランジスタM6に供給する。
電流源I4は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じて変化するトランジスタM4の動作電流、及び第2の抵抗R2を介して供給される電流源I1の動作電流を吸い込む。電流源I7は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)に応じて変化するトランジスタM6の動作電流、及び第3の抵抗R3を介して供給される電流源I2の動作電流を吸い込む。
電流源I1は、第2の抵抗R2を介して電流源I4に吸い込まれる動作電流、トランジスタM1の動作電流、及び正出力端子を介して吐き出される電流を供給する。電流源I2は、第3の抵抗R3を介して電流源I7に吸い込まれる動作電流、トランジスタM2の動作電流、及び負出力端子を介して吐き出される電流を供給する。
第2の抵抗R2は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を第1の出力電圧(Voutp)に変換し、第1の出力段3を介して出力する。第3の抵抗R3は、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)を第2の出力電圧(Voutn)に変換し、第2の出力段4を介して出力する。
より具体的には、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)は、電流源I3,I6から供給される動作電流の一部であり、以下の(6)式〜(8)式で表される。(6)式〜(8)式において、電流源I1,I2,I4,I5,I7,I8が供給する動作電流がIbiasであり、電流源I3,電流源I6が供給する動作電流が2Ibiasであり、トランジスタM4の動作電流がIm4であり、トランジスタM6の動作電流がIm6である。
第2の抵抗R2に供給される差電流(ΔIin=ΔVin/R1)は、電流源I1又はトランジスタM1から供給され、第3の抵抗R3に供給される差電流(ΔIin=ΔVin/R1)は、電流源I2又はトランジスタM2から供給される。第1の出力電圧(Voutp)と第2の出力電圧(Voutn)は、以下の(9)式、(10)式となる。
ここで、第2の抵抗R2と第3の抵抗R3の抵抗値が等しい(R2=R3=R2,3)とし、第1の出力電圧(Voutp)と第2の出力電圧(Voutn)の差電圧をΔVoutとすると、以下の(11)式が得られる。
また、以下の(12)式、(13)式が得られる。
ここで、第2の抵抗R2と第3の抵抗R3の抵抗値が等しい(R2=R3=R2,3)とすると、以下の(14)式が得られる。
従って、計装アンプ10は、正入力電圧(Vinp)と負入力電圧(Vinn)の差電圧(ΔVin=Vinp−Vinn)を、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2又は第3の抵抗R3との比に応じて、2×(R2,3/R1)倍に増幅している。
上述した計装アンプ10において、電流源I4,I5,I7,I8が供給する動作電流はIbiasに設定され、電流源I3,I6が供給する動作電流は2Ibiasに設定される。この場合、最高電位から電流源I3,I6に流れる電流の合計は、電流源I4,I5,I7,I8から最低電位に流れる電流の合計に等しい。また、電流源I1,I2が供給する動作電流をIoutとし、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)をIoutよりも十分小さくすると、正出力端子から外部へ流れる電流、又は外部から正出力端子へ流れる電流をIoutにすると共に、負出力端子から外部へ流れる電流、又は外部から負出力端子へ流れる電流をIoutにすることができる。つまり、出力電流能力をIoutに設定することができる。なお、差電流(ΔIin=ΔVin/R1)をIoutよりも十分小さくするには、想定される差電圧ΔVinをR1で割ることにより得られる電流値を予め算出しておき、この電流値に対して出力電流値(Iout)を十分大きな値に設定すればよい。
従って、電流源I1,I2の動作電流(Iout)を、計装アンプ10の後段に接続される図示しない回路又は負荷を駆動するために必要な電流よりも大きな電流に設定することにより、計装アンプ10の出力電圧が減衰することはない。また、計装アンプ10と図示しない後段の回路又は負荷との間に、図5に示すようなバッファ回路300を挿入する必要も無いため、計装アンプ10の出力電圧範囲を狭めることも無い。
上述したように、本実施形態によれば、第1の抵抗R1が生成する差電流から、第2の抵抗R2及び第3の抵抗R3を用いて第1の出力電圧及び第2の出力電圧を生成し、第1の出力段3と第2の出力段4を介して出力することにより、計装アンプ10の出力電圧範囲を狭めることなく、出力電流能力を高めることができる。
また、計装アンプ10の出力電流値(Iout)を大きく設定することによって、計装アンプ10の出力インピーダンスをより低くすることが可能となる。計装アンプ10の後段に接続される回路又は負荷におけるインピーダンスは計装アンプ10の出力インピーダンスよりも大きくなければならないので、計装アンプ10の出力インピーダンスをより低くすることによって、計装アンプ10の後段に接続される回路又は負荷におけるインピーダンスの制約を緩和することができる。
本実施形態の説明では、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2及び第3の抵抗R3とが同一種類の抵抗で構成されているが、それらが異なる種類の抵抗で構成されていても良い。
また、本実施形態の説明では、正出力電圧と負出力電圧の中点電圧(Vcm)を決定する回路を省略したが、図2に示すように第2の抵抗R2を第2の抵抗R2aと第2の抵抗R2bに分割すると共に第3の抵抗R3を第3の抵抗R3aと第3の抵抗R3bに分割し、分割した抵抗の間に中点電圧(Vcm)を接続しても良い。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1,101 第1の入力段、2,102 第2の入力段、3 第1の出力段、4 第2の出力段、10,100 計装アンプ、R1 第1の抵抗、R2,R2a,R2b 第2の抵抗、R3,R3a,R3b 第3の抵抗
Claims (3)
- 第1の入力端子に印加された第1の入力電圧をレベルシフトして出力する第1の入力段と、
第2の入力端子に印加された第2の入力電圧をレベルシフトして出力する第2の入力段と、
前記第1の入力段が出力する電圧と、前記第2の入力段が出力する電圧との差に応じた差電流を生成する第1の抵抗と、
前記差電流を第1の出力電圧に変換する第2の抵抗と、
前記差電流を第2の出力電圧に変換する第3の抵抗と、
前記第1の出力電圧を第1の出力端子から出力する第1の出力段と、
前記第2の出力電圧を第2の出力端子から出力する第2の出力段と、
を有することを特徴とする計装アンプ。 - 前記第1の出力段は、
ドレイン端子が前記第1の出力端子及び前記第2の抵抗の一端に接続され、ゲート端子が前記第1の入力段に接続される第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのドレイン端子、前記第2の抵抗の一端、及び前記第1の出力端子に接続される第1の電流源と、
を有し、
前記第2の出力段は、
ドレイン端子が前記第2の出力端子及び前記第3の抵抗の一端に接続され、ゲート端子が前記第2の入力段に接続される第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタのドレイン端子、前記第3の抵抗の一端、及び前記第2の出力端子に接続される第2の電流源と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の計装アンプ。 - 前記第1の入力段は、
ゲート端子が前記第1の入力端子に接続され、ソース端子が前記第1の抵抗の一端に接続される第3のトランジスタと、
前記第3のトランジスタのソース端子及び前記第1の抵抗の一端に接続される第3の電流源と、
ドレイン端子が前記第3のトランジスタのソース端子、前記第1の抵抗の一端、及び前記第3の電流源の一端に接続される第4のトランジスタと、
前記第4のトランジスタのソース端子及び前記第2の抵抗の他端に接続される第4の電流源と、
前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続される第5の電流源と、
一端が前記第3のトランジスタのドレイン端子に接続され、他端が前記第4のトランジスタのゲート端子に接続される第1のレベルシフト回路と、
を有し、
前記第2の入力段は、
ゲート端子が前記第2の入力端子に接続され、ソース端子が前記第1の抵抗の他端に接続される第5のトランジスタと、
前記第5のトランジスタのソース端子及び前記第1の抵抗の他端に接続される第6の電流源と、
ドレイン端子が前記第5のトランジスタのソース端子、前記第1の抵抗の他端、及び前記第6の電流源の一端に接続される第6のトランジスタと、
前記第6のトランジスタのソース端子及び前記第3の抵抗の他端に接続される第7の電流源と、
前記第5のトランジスタのドレイン端子に接続される第8の電流源と、
一端が前記第5のトランジスタのドレイン端子に接続され、他端が前記第6のトランジスタのゲート端子に接続される第2のレベルシフト回路と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の計装アンプ。
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