JPH0818055B2 - 圧延機 - Google Patents
圧延機Info
- Publication number
- JPH0818055B2 JPH0818055B2 JP34345491A JP34345491A JPH0818055B2 JP H0818055 B2 JPH0818055 B2 JP H0818055B2 JP 34345491 A JP34345491 A JP 34345491A JP 34345491 A JP34345491 A JP 34345491A JP H0818055 B2 JPH0818055 B2 JP H0818055B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- electric motor
- horizontal plane
- universal joint
- output shaft
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業ロールを水平面内
で相互に傾斜させて圧延材の形状制御を行うようにした
圧延機に関する。
で相互に傾斜させて圧延材の形状制御を行うようにした
圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】作業ロールを水平面内で相互に傾斜させ
て圧延材の形状制御を行うようにした従来の圧延機にお
いて、作業ロールを駆動するロール駆動系は、電動機
と、電動機からの駆動力を伝達する相互に噛合う上下ピ
ニオン及び平行な上下出力軸を有するピニオンスタンド
と、ピニオンスタンドの該上下出力軸に設けられた第1
の自在継手にその一端が係合し、前記各作業ロールと連
結された第2の自在継手にその他端が係合された連結軸
とを備え、ピニオンスタンドの上下ピニオン及び上下出
力軸は共に垂直方向に整合して位置する構成となってい
る。または、前記ピニオンスタンドを省いて、上下2台
の電動機を平行に配置し、電動機の出力軸に設けられた
自在継手にその一端が係合し、作業ロールの一方と連結
された自在継手にその他端が係合された連結軸によるロ
ール駆動系となっている。
て圧延材の形状制御を行うようにした従来の圧延機にお
いて、作業ロールを駆動するロール駆動系は、電動機
と、電動機からの駆動力を伝達する相互に噛合う上下ピ
ニオン及び平行な上下出力軸を有するピニオンスタンド
と、ピニオンスタンドの該上下出力軸に設けられた第1
の自在継手にその一端が係合し、前記各作業ロールと連
結された第2の自在継手にその他端が係合された連結軸
とを備え、ピニオンスタンドの上下ピニオン及び上下出
力軸は共に垂直方向に整合して位置する構成となってい
る。または、前記ピニオンスタンドを省いて、上下2台
の電動機を平行に配置し、電動機の出力軸に設けられた
自在継手にその一端が係合し、作業ロールの一方と連結
された自在継手にその他端が係合された連結軸によるロ
ール駆動系となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、作
業ロールの径は圧延による摩耗及びロール研削により変
化する。このためロール駆動系を構成するスピンドル及
び自在継手のカップリングは、径の変化に応じて垂直面
内において傾く。この傾き角は、スピンドルを長くする
ことにより小さくできるけれども、駆動系の戻り振動の
固有振動数が低下するという問題があり、実用上は制約
される。ところが、駆動ロールを水平面内において傾斜
させるタイプの圧延機においては、更にスピンドリカッ
プリングを水平面内においてもロールの傾きに応じて傾
けざるを得ない。従って、このようなタイプの圧延機に
おいては、垂直面内及び水平面内の両方でスピンドルカ
ップリングが傾くのでその傾き方は大きくなる。
業ロールの径は圧延による摩耗及びロール研削により変
化する。このためロール駆動系を構成するスピンドル及
び自在継手のカップリングは、径の変化に応じて垂直面
内において傾く。この傾き角は、スピンドルを長くする
ことにより小さくできるけれども、駆動系の戻り振動の
固有振動数が低下するという問題があり、実用上は制約
される。ところが、駆動ロールを水平面内において傾斜
させるタイプの圧延機においては、更にスピンドリカッ
プリングを水平面内においてもロールの傾きに応じて傾
けざるを得ない。従って、このようなタイプの圧延機に
おいては、垂直面内及び水平面内の両方でスピンドルカ
ップリングが傾くのでその傾き方は大きくなる。
【0004】このような大きな傾き角は、自在継手の型
式により種々の問題を引き起こす。ギヤータイプの自在
継手は、基本的には内歯ギヤーと外歯ギヤーの噛み合い
により回転を伝えかつその噛み合い部を傾動可能にした
もので、傾き角度を変えても回転速度は変化しないとい
う利点がある反面、傾き角度を大きくするとギヤー噛み
合い部の摩耗が激しく、寿命が大幅に低下する。又、ク
ロス型スピンドル及びスリッパータイプスピンドルを使
用する自在継手は、基本的には十字型カップリングを使
用して回転を伝えるものであり、継手単独では回転速度
が周期的に変化するので一般的に2つの継手を1組と
し、その入出力軸を平行にすることにより回転速度の周
期的変動を防止している。しかし、作業ロールを水平面
内で傾ける圧延機では作業ロールの傾き角が変わるの
で、水平面内で駆動軸とロール軸(上記入出力軸に相
当)が平行でなくなり、ロール回転速度に周期的な速度
変動が発生する。このような速度変動は、圧延材先後端
の上ぞりや下ぞり、タンデム圧延時におけるテンション
変動及び高速圧延時における加減速トルクの増大による
駆動系の寿命低下を招来する。
式により種々の問題を引き起こす。ギヤータイプの自在
継手は、基本的には内歯ギヤーと外歯ギヤーの噛み合い
により回転を伝えかつその噛み合い部を傾動可能にした
もので、傾き角度を変えても回転速度は変化しないとい
う利点がある反面、傾き角度を大きくするとギヤー噛み
合い部の摩耗が激しく、寿命が大幅に低下する。又、ク
ロス型スピンドル及びスリッパータイプスピンドルを使
用する自在継手は、基本的には十字型カップリングを使
用して回転を伝えるものであり、継手単独では回転速度
が周期的に変化するので一般的に2つの継手を1組と
し、その入出力軸を平行にすることにより回転速度の周
期的変動を防止している。しかし、作業ロールを水平面
内で傾ける圧延機では作業ロールの傾き角が変わるの
で、水平面内で駆動軸とロール軸(上記入出力軸に相
当)が平行でなくなり、ロール回転速度に周期的な速度
変動が発生する。このような速度変動は、圧延材先後端
の上ぞりや下ぞり、タンデム圧延時におけるテンション
変動及び高速圧延時における加減速トルクの増大による
駆動系の寿命低下を招来する。
【0005】本発明の目的は、作業ロールを水平面内で
相互に傾斜させて圧延材の形状制御を行うようにし、ピ
ニオンスタンドを省いた形式のロール駆動系で作業ロー
ルを 駆動する圧延機において、ロール駆動系の寿命を向
上し得るものを提供することである。
相互に傾斜させて圧延材の形状制御を行うようにし、ピ
ニオンスタンドを省いた形式のロール駆動系で作業ロー
ルを 駆動する圧延機において、ロール駆動系の寿命を向
上し得るものを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、水平面内において相互に傾斜される上
下一対の作業ロールと、前記各作業ロールを駆動する回
転駆動手段とを備えた圧延機において、前記回転駆動手
段は、第1の電動機と、該第1の電動機の出力軸に設け
られた自在継手にその一端が係合し、前記上下一対の作
業ロールの一方と連結された自在継手にその他端が係合
された第1の連結軸と、第2の電動機と、該第2の電動
機の出力軸に設けられた自在継手にその一端が係合し、
前記上下一対の作業ロールの他方と連結された自在継手
にその他端が係合された第2の連結軸とを有し、前記第
1の電動機およびその出力軸と第2の電動機およびその
出力軸を水平面内で逆方向に傾斜して配置したものであ
る。
め、本発明では、水平面内において相互に傾斜される上
下一対の作業ロールと、前記各作業ロールを駆動する回
転駆動手段とを備えた圧延機において、前記回転駆動手
段は、第1の電動機と、該第1の電動機の出力軸に設け
られた自在継手にその一端が係合し、前記上下一対の作
業ロールの一方と連結された自在継手にその他端が係合
された第1の連結軸と、第2の電動機と、該第2の電動
機の出力軸に設けられた自在継手にその一端が係合し、
前記上下一対の作業ロールの他方と連結された自在継手
にその他端が係合された第2の連結軸とを有し、前記第
1の電動機およびその出力軸と第2の電動機およびその
出力軸を水平面内で逆方向に傾斜して配置したものであ
る。
【0007】
【作用】第1の電動機およびその出力軸と第2の電動機
およびその出力軸を水平面内で逆方向に傾斜して配置す
ることにより、形状制御のため上下作業ロールを水平面
内で傾斜させても回転駆動手段の自在継手での水平面内
における交差角が著しく小さくなると共に、ロール軸線
と電動機の出力軸とのなす角度も小さくなる。このた
め、回転駆動手段の自在継手を、十字形カップリングを
使用するクロス型スピンドルおよびスリッパタイプスピ
ンドルとした場合には、自在継手での交差角が小さくな
ることにより自在継手の寿命が向上するだけでなく、ロ
ール軸線と電動機の出力軸とのなす角度が小さくなるこ
とによりロール回転速度に生じる周期的な速度変動が小
さくなって安定した圧延が可能となる。回転駆動手段の
自在継手をギヤータイプとした場合には、上記のように
自在継手での交差角は著しく小さくなるので、上記同様
自在継手の寿命を大幅に向上できるとともに、ギヤータ
イプでは十字型カップリングを使用しないのでロール回
転速度に周期的な速度変動が生じるのを防ぐことができ
る。
およびその出力軸を水平面内で逆方向に傾斜して配置す
ることにより、形状制御のため上下作業ロールを水平面
内で傾斜させても回転駆動手段の自在継手での水平面内
における交差角が著しく小さくなると共に、ロール軸線
と電動機の出力軸とのなす角度も小さくなる。このた
め、回転駆動手段の自在継手を、十字形カップリングを
使用するクロス型スピンドルおよびスリッパタイプスピ
ンドルとした場合には、自在継手での交差角が小さくな
ることにより自在継手の寿命が向上するだけでなく、ロ
ール軸線と電動機の出力軸とのなす角度が小さくなるこ
とによりロール回転速度に生じる周期的な速度変動が小
さくなって安定した圧延が可能となる。回転駆動手段の
自在継手をギヤータイプとした場合には、上記のように
自在継手での交差角は著しく小さくなるので、上記同様
自在継手の寿命を大幅に向上できるとともに、ギヤータ
イプでは十字型カップリングを使用しないのでロール回
転速度に周期的な速度変動が生じるのを防ぐことができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は、本発明を実施したロール傾斜式の圧延機
の正面図、図2は図1におけるI−I線矢視図である。
上下作業ロール1,2のメタルチョック5,6とハウジ
ング17,18との間にはテーパーライナー7〜10が
設けてあり、傾斜移動装置11〜14によりロールが水
平面内で傾斜されるようになっている。作業ロールベン
ダ装置の油圧ジャッキ15〜16は圧延スタンド17,
18に装架され、圧延材3はロール1,2間を通過す
る。上メタルチョック5は、ガイドブロック21を介し
てハウジング17,18上部に装架された圧下ネジ、メ
ネジ19,20により支持される。上チョックがロール
傾斜により移動し、ハウジング中心よりずれるが、この
場合の圧下ネジにかかる過大な曲げモーメントを避ける
ため、ガイドブロック21はハウジング17,18に案
内されて、上下摺動可能となっている。
する。図1は、本発明を実施したロール傾斜式の圧延機
の正面図、図2は図1におけるI−I線矢視図である。
上下作業ロール1,2のメタルチョック5,6とハウジ
ング17,18との間にはテーパーライナー7〜10が
設けてあり、傾斜移動装置11〜14によりロールが水
平面内で傾斜されるようになっている。作業ロールベン
ダ装置の油圧ジャッキ15〜16は圧延スタンド17,
18に装架され、圧延材3はロール1,2間を通過す
る。上メタルチョック5は、ガイドブロック21を介し
てハウジング17,18上部に装架された圧下ネジ、メ
ネジ19,20により支持される。上チョックがロール
傾斜により移動し、ハウジング中心よりずれるが、この
場合の圧下ネジにかかる過大な曲げモーメントを避ける
ため、ガイドブロック21はハウジング17,18に案
内されて、上下摺動可能となっている。
【0009】一方のメタルチョック5,6には、回転支
点22を中心に回転するようレバー23を設けてあり、
更にこのレバーはキーパープレート24,25を介して
上下及び圧延方向に摺動可能にハウジングに設けてあ
る。これにより、ロール1,2のセンターCは、ロール
を傾斜させてもその位置がずれることはない。
点22を中心に回転するようレバー23を設けてあり、
更にこのレバーはキーパープレート24,25を介して
上下及び圧延方向に摺動可能にハウジングに設けてあ
る。これにより、ロール1,2のセンターCは、ロール
を傾斜させてもその位置がずれることはない。
【0010】図3は、ロールの駆動装置を示す平面図、
図4は同側面図、図5は図4におけるA−A線矢視図、
図6は図5における各部品の水平面内での傾き角度を示
す図、図7は図4におけるB−B線矢視図、図8は図7
における各部品の水平面内での傾き角度を示す図であ
る。
図4は同側面図、図5は図4におけるA−A線矢視図、
図6は図5における各部品の水平面内での傾き角度を示
す図、図7は図4におけるB−B線矢視図、図8は図7
における各部品の水平面内での傾き角度を示す図であ
る。
【0011】上作業ロール1は、ロール側カップリング
26、スピンドル31、駆動機側カップリング27を介
して電動機34により駆動される。駆動側カップリング
27は電動機34の出力軸34Aに連結されている。下
作業ロール2も同様に、ロール側カップリング26a、
スピンドル31a、駆動機側カップリング27aを介し
て電動機35により駆動され、駆動側カップリング27
aは電動機35の出力軸35Aに連結されている。電動
機34およびその出力軸34Aと電動機35およびその
出力軸35Aは水平面内でロールセンターCを通る中心
線Xに対して逆方向にθT だけ傾斜して配置されてい
る。
26、スピンドル31、駆動機側カップリング27を介
して電動機34により駆動される。駆動側カップリング
27は電動機34の出力軸34Aに連結されている。下
作業ロール2も同様に、ロール側カップリング26a、
スピンドル31a、駆動機側カップリング27aを介し
て電動機35により駆動され、駆動側カップリング27
aは電動機35の出力軸35Aに連結されている。電動
機34およびその出力軸34Aと電動機35およびその
出力軸35Aは水平面内でロールセンターCを通る中心
線Xに対して逆方向にθT だけ傾斜して配置されてい
る。
【0012】上下作業ロール1,2が互いに逆方向にθ
C の角度だけ傾斜されるとすると、図6及び図8に示す
ようにロール側カップリング26,26aの水平面内の
傾き角度はθ R ´及び駆動側カップリング27,27a
の同傾き角度はθ M ´となる。図9はロールの駆動装置
の側面を模式的に表した図で、上下のスピンドル31,
31a及びカップリング26,26a,27,27aは
垂直面内においてθ V だけ傾斜して配置されている。
C の角度だけ傾斜されるとすると、図6及び図8に示す
ようにロール側カップリング26,26aの水平面内の
傾き角度はθ R ´及び駆動側カップリング27,27a
の同傾き角度はθ M ´となる。図9はロールの駆動装置
の側面を模式的に表した図で、上下のスピンドル31,
31a及びカップリング26,26a,27,27aは
垂直面内においてθ V だけ傾斜して配置されている。
【0013】今、作業ロール1のセンターCとロール側
カップリング26の回転中心D間のロール軸方向の距離
をL、前記ロール側カップリング26の回転中心Dと駆
動機側カップリング27の回転中心E間のロール軸方向
の距離をl(小文字のエル:以下、数式では筆記体のエ
ルを使用する)とすると、一般にL<lであるから、ロ
ール側カップリング26の傾き角θR (水平面内の傾き
角度θ R ´と垂直面内の傾き角度θ V の合成値)が駆動機
側カップリンング27の傾き角θM (水平面内の傾き角
度θ M ´と垂直面内の傾き角度θ V の合成値)より大きく
なり、寿命の点でθR が問題となるので以下のθR につ
いて検討する。以上、上作業ロール1について述べた
が、下作業ロール2についても同様である。
カップリング26の回転中心D間のロール軸方向の距離
をL、前記ロール側カップリング26の回転中心Dと駆
動機側カップリング27の回転中心E間のロール軸方向
の距離をl(小文字のエル:以下、数式では筆記体のエ
ルを使用する)とすると、一般にL<lであるから、ロ
ール側カップリング26の傾き角θR (水平面内の傾き
角度θ R ´と垂直面内の傾き角度θ V の合成値)が駆動機
側カップリンング27の傾き角θM (水平面内の傾き角
度θ M ´と垂直面内の傾き角度θ V の合成値)より大きく
なり、寿命の点でθR が問題となるので以下のθR につ
いて検討する。以上、上作業ロール1について述べた
が、下作業ロール2についても同様である。
【0014】ロール側カップリング26の水平面内の傾
き角度θ R ´と垂直面内の傾き角度θ V とそれらの合成値
θRには次の関係がある。
き角度θ R ´と垂直面内の傾き角度θ V とそれらの合成値
θRには次の関係がある。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、作業ロール1のセンターCとロー
ル側カップリング26の回転中心D間のX方向の距離を
L′、前記ロール側カップリング26の回転中心Dと駆
動機側カップリング27の回転中心E間のX方向の距離
をl′とすると、L′=Ltanθ C 、l′=ltan
θ C で表され、ロールの傾き角度θ C は微小なので、L′
≒L、l′≒lとみなせる。したがって、(1)式にお
いて、θ R ´は図6の幾何学的関係から次式で導かれ
る。
ル側カップリング26の回転中心D間のX方向の距離を
L′、前記ロール側カップリング26の回転中心Dと駆
動機側カップリング27の回転中心E間のX方向の距離
をl′とすると、L′=Ltanθ C 、l′=ltan
θ C で表され、ロールの傾き角度θ C は微小なので、L′
≒L、l′≒lとみなせる。したがって、(1)式にお
いて、θ R ´は図6の幾何学的関係から次式で導かれ
る。
【0017】
【数2】
【0018】したがって(1)式は下記となる。
【0019】
【数3】
【0020】(2)式において、θ R ´は微小であるの
で、(2)式は近似的に下記となる。
で、(2)式は近似的に下記となる。
【0021】
【数4】
【0022】また、(3)式は下記となる。
【0023】
【数5】
【0024】θV は一定であるので、θR のθC が0か
らθCmaxの間の最大値を最も小さくするには、θT =
(1/2)θCmaxとすれば良いことは明らかである。す
なわち、θR は0から
らθCmaxの間の最大値を最も小さくするには、θT =
(1/2)θCmaxとすれば良いことは明らかである。す
なわち、θR は0から
【0025】
【数6】
【0026】までに変化する。一方、θT =0とすれ
ば、θR の最大値は
ば、θR の最大値は
【0027】
【数7】
【0028】となる。これは、上記のθT =(1/2)
θCmaxとしたときの傾斜角より大きい。例えば、θV が
小さく0の場合は、θR はθT =0の場合の1/2であ
る。
θCmaxとしたときの傾斜角より大きい。例えば、θV が
小さく0の場合は、θR はθT =0の場合の1/2であ
る。
【0029】以上のように、本実施例では、電動機34
およびその出力軸34Aと電動機35およびその出力軸
35Aを水平面内で逆方向に傾斜して配置したので、形
状制御のため上下作業ロール1,2を水平面内で傾斜さ
せてもロール側カップリング26での水平面内における
交差角(上記の傾き角度θR′に相当)が著しく小さく
なる。
およびその出力軸34Aと電動機35およびその出力軸
35Aを水平面内で逆方向に傾斜して配置したので、形
状制御のため上下作業ロール1,2を水平面内で傾斜さ
せてもロール側カップリング26での水平面内における
交差角(上記の傾き角度θR′に相当)が著しく小さく
なる。
【0030】したがって、カップリング26,27を、
十字形カップリングを使用するクロス型スピンドルおよ
びスリッパタイプスピンドルとした場合には、これ等カ
ップリングでの交差角が小さくなることによりカップリ
ングの寿命が向上するだけでなく、ロール回転速度に生
じる周期的な速度変動が小さくなって安定した圧延が可
能となる。
十字形カップリングを使用するクロス型スピンドルおよ
びスリッパタイプスピンドルとした場合には、これ等カ
ップリングでの交差角が小さくなることによりカップリ
ングの寿命が向上するだけでなく、ロール回転速度に生
じる周期的な速度変動が小さくなって安定した圧延が可
能となる。
【0031】また、カップリング26,27をギヤータ
イプとした場合には、上記ようにカップリングでの交差
角は著しく小さくなるので、自在継手の寿命を大幅に向
上できる。即ち、ギヤータイプの場合、スピンドル交叉
角と摩耗強度の間では図10に示すような関係が成立す
るので、本実施例により交叉角を2°から1°まで下げ
ることにより寿命を約3倍向上させることができる。ま
た、ギヤータイプの自在継手はロール回転速度に周期的
な速度変動を生じないので、極めて安定した圧延が可能
となる。
イプとした場合には、上記ようにカップリングでの交差
角は著しく小さくなるので、自在継手の寿命を大幅に向
上できる。即ち、ギヤータイプの場合、スピンドル交叉
角と摩耗強度の間では図10に示すような関係が成立す
るので、本実施例により交叉角を2°から1°まで下げ
ることにより寿命を約3倍向上させることができる。ま
た、ギヤータイプの自在継手はロール回転速度に周期的
な速度変動を生じないので、極めて安定した圧延が可能
となる。
【0032】更に本実施例によれば、次の効果もある。
すなわち、ロールを水平面内で傾斜させる方式の圧延機
においては、形状制御能力(板クラウン制御能力)C
(θC)は板幅B、ロール径Rとすると次のように表わ
せる。
すなわち、ロールを水平面内で傾斜させる方式の圧延機
においては、形状制御能力(板クラウン制御能力)C
(θC)は板幅B、ロール径Rとすると次のように表わ
せる。
【0033】
【数8】
【0034】この関係の1例を図示したものが図11で
あるが、本実施例の場合、上述した如く自在継手の寿命
を大幅に向上できるので例えば、ロールの傾き角として
θC=0〜0.5°の代わりにθC =0.5〜1.0°
を設定できるので、形状制御能力を約3倍も高めること
ができる。
あるが、本実施例の場合、上述した如く自在継手の寿命
を大幅に向上できるので例えば、ロールの傾き角として
θC=0〜0.5°の代わりにθC =0.5〜1.0°
を設定できるので、形状制御能力を約3倍も高めること
ができる。
【0035】なお、上述の実施例は、いずれも圧延ロー
ルが一対の作業ロールからなる2段形の圧延機の場合に
ついて説明したが、ロール本数は2本以上であってもよ
いことは勿論である。又、傾きθT は同じ場合について
説明したが、勿論上下でそれぞれ変えてもよい。尚、2
段形圧延機の場合は作業ロールと圧延材間に発生するス
ラスト力を大幅に(例えば圧延荷重の約5%)低減でき
る。又、簡単な構成となるためロール径や作業ロールネ
ック軸受容量を大型化でき、厚板でも噛込性の良好な圧
延機を提供できる。
ルが一対の作業ロールからなる2段形の圧延機の場合に
ついて説明したが、ロール本数は2本以上であってもよ
いことは勿論である。又、傾きθT は同じ場合について
説明したが、勿論上下でそれぞれ変えてもよい。尚、2
段形圧延機の場合は作業ロールと圧延材間に発生するス
ラスト力を大幅に(例えば圧延荷重の約5%)低減でき
る。又、簡単な構成となるためロール径や作業ロールネ
ック軸受容量を大型化でき、厚板でも噛込性の良好な圧
延機を提供できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で作業ロー
ルの回転駆動手段の寿命を大幅に向上し得るロール傾斜
型圧延機を提供できる。又、上記寿命の制約を受けるこ
となく作業ロールの交叉角を大きくできるので、圧延機
の形状制御能力を大巾に向上しうるという効果もある。
更に、ロール回転速度に周期的な速度変動を生じない
か、その速度変動を小さくできるので、安定した圧延を
行うことができる。
ルの回転駆動手段の寿命を大幅に向上し得るロール傾斜
型圧延機を提供できる。又、上記寿命の制約を受けるこ
となく作業ロールの交叉角を大きくできるので、圧延機
の形状制御能力を大巾に向上しうるという効果もある。
更に、ロール回転速度に周期的な速度変動を生じない
か、その速度変動を小さくできるので、安定した圧延を
行うことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す圧延機の正面図であ
る。
る。
【図2】図1におけるI−I線矢視図である。
【図3】圧延ロール回転駆動手段を示す平面図である。
【図4】圧延ロール回転駆動手段を示す側面図である。
【図5】図4におけるA−A線矢視図である。
【図6】図5における各部品の水平面内での傾き角度を
示す図である。
示す図である。
【図7】図4におけるB−B線矢視図である。
【図8】図7における各部品の水平面内での傾き角度を
示す図である。
示す図である。
【図9】圧延ロール回転駆動手段の側面を模式的に示す
図である。
図である。
【図10】ギヤースピンドル交叉角と摩耗強度の関係を
示す図である。
示す図である。
【図11】ロール傾き角と形状制御能力の関係を示す図
である。
である。
1,2 ロール 26,27 自在継手(カップリング) 31 連結軸 34 電動機 34A 出力軸 35 電動機 35A 出力軸
Claims (1)
- 【請求項1】 水平面内において相互に傾斜される上下
一対の作業ロールと、前記各作業ロールを駆動する回転
駆動手段とを備えた圧延機において、 前記回転駆動手段は、第1の電動機と、該第1の電動機
の出力軸に設けられた自在継手にその一端が係合し、前
記上下一対の作業ロールの一方と連結された自在継手に
その他端が係合された第1の連結軸と、第2の電動機
と、該第2の電動機の出力軸に設けられた自在継手にそ
の一端が係合し、前記上下一対の作業ロールの他方と連
結された自在継手にその他端が係合された第2の連結軸
とを有し、前記第1の電動機およびその出力軸と第2の
電動機およびその出力軸を水平面内で逆方向に傾斜して
配置したことを特徴とする圧延機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34345491A JPH0818055B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34345491A JPH0818055B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 圧延機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP821082A Division JPS58125303A (ja) | 1982-01-20 | 1982-01-20 | 圧延機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH071019A JPH071019A (ja) | 1995-01-06 |
JPH0818055B2 true JPH0818055B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=18361647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34345491A Expired - Lifetime JPH0818055B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 圧延機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0818055B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9214532B2 (en) | 1998-11-09 | 2015-12-15 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Ferroelectric liquid crystal display device comprising gate-overlapped lightly doped drain structure |
US9230826B2 (en) | 2010-08-26 | 2016-01-05 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Etching method using mixed gas and method for manufacturing semiconductor device |
US9257561B2 (en) | 2010-08-26 | 2016-02-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34345491A patent/JPH0818055B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9214532B2 (en) | 1998-11-09 | 2015-12-15 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Ferroelectric liquid crystal display device comprising gate-overlapped lightly doped drain structure |
US9230826B2 (en) | 2010-08-26 | 2016-01-05 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Etching method using mixed gas and method for manufacturing semiconductor device |
US9257561B2 (en) | 2010-08-26 | 2016-02-09 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH071019A (ja) | 1995-01-06 |
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