JPH08179483A - ハロゲン化銀カラー感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー感光材料

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JPH08179483A
JPH08179483A JP31845994A JP31845994A JPH08179483A JP H08179483 A JPH08179483 A JP H08179483A JP 31845994 A JP31845994 A JP 31845994A JP 31845994 A JP31845994 A JP 31845994A JP H08179483 A JPH08179483 A JP H08179483A
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JP
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silver halide
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emulsion
silver
gelatin
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JP31845994A
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English (en)
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Kenji Kumashiro
賢二 熊代
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、粒状性、鮮鋭性に優れ、処
理変動に対して安定な色再現性を与え、プレッシャー耐
性にも優れたハロゲン化銀カラー感光材料を提供するこ
とにある。 【構成】 透明支持体上にそれぞれ少なくとも一層の赤
感性層、緑感性層、青感性層及び非感光性層からなる写
真構成層を有する撮影用ハロゲン化銀カラー感光材料に
おいて、該感光性層の少なくとも1つが感度の異なる3
以上の層からなり、最高感度層の濃度持ち分が0.6以下
であり、かつ2番目に感度の高い層(中感度層)の濃度
持ち分が0.6より大きく、該中感度層中に含まれる全感
光性ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上がアスペ
クト比3以上の平板状ハロゲン化銀粒子からなり、該中
感度層中に含まれるゼラチンの平均分子量が7万〜13万
でありゼラチンのβ成分に対するα成分の比が2.5以上
であることを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー感光
材料に関し、詳しくは、粒状性、鮮鋭性に優れ、処理変
動に対して安定な色再現性を与え、プレッシャー耐性に
も優れたハロゲン化銀カラー感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀カラー感光材料を取
り除く環境は大きく変わりつつあり、一つには、レンズ
付フィルムの市場伸長により、高感度・高画質要請が従
来にも増して強くなっている。他方、ミニラボ処理機の
市場浸透により、処理が分散化しており、その事による
写真品質の不安定化要因が増加し、感光材料に望まれる
品質安定性はやはり従来に増して強くなっている。即
ち、高感度・高画質という感光材料の機能そのものの向
上と、種々の市場変動因子に対する品質の安定性とい
う、最も基本的要素に対する市場ニーズが従来にも増し
て重要なものとなっている。
【0003】当業界において、近年盛かんに行われてい
る研究開発の意図は殆ど前記市場ニーズに基づくもので
あるが、その中で、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材
料に関しての多くの提案がなされてきた。
【0004】例えば、英国特許第923,045号には実質的
に同じ色相に発色する耐拡散性カプラーを含む高感度乳
剤層と低感度乳剤層とに分け、更に高感度層の最大発色
濃度を低く調整することによって粒状を粗らさずに感度
を上げ得ることが開示されている。しかしながらこの方
法では粒状性がまだまだ不満足なものであった。
【0005】特公昭49-15495号には、前記高感度乳剤層
と低感乳剤層との間に最大発色濃度が0.6以下である中
感度ハロゲン化銀乳剤層を設ける方法が提案されてい
る。確かにこの方法により中濃度域の粒状が著しく改良
されたが、カブリ濃度が高くなったり、中濃度域での鮮
鋭性が悪化したり、中濃度域での階調変化の処理依存性
が大きかったりする問題があった。
【0006】またヨーロッパ特許公開136,603号には、
上記のような乳剤の三層構成で、露光・現像処理後の最
高感度層の最大発色濃度を0.6以下に抑え、かつ中間感
度層と最低感度層の最大発色濃度が0.6を超えるように
することが提案されている。確かにこの方法により特公
昭49-15495号のひとつの問題であった鮮鋭度はある程度
改良された。しかしながらこの方法においても鮮鋭性
は、まだまだ充分なものではなかった。これは中感度層
の発色濃度持分が多いために、通常の撮影条件の露光域
は中感度層がほぼ全面に発色し、低感度層が若干発色し
ているところにあたり、中感度層が全面発色に近いため
鮮鋭度が悪化すると考えられる。また階調の処理依存性
に関しても低感度層と中感度層の処理依存性、現像進行
性をあわすことが難しいため、階調のつなぎが悪くなり
がちであった。
【0007】更に特開昭61-289349号には実質的三層構
成感光材料で、高感度乳剤層の最大発色濃度が0.6以下
に、中感度乳剤層の最大発色濃度が0.6を超えるよう
に、また低感度乳剤層の最大発色濃度が0.6以下になる
ような感光材料が提案されている。
【0008】確かに、この方法により、極端な処理での
階調変動は小さくなるものの、粒状性、鮮鋭性の改良程
度は満足するレベルにはない。
【0009】また、この方法によれば、特に、現像処理
条件が変化した際にカラーバランスの崩れが生じ、その
事によるプリント収率の低下やある特定色の色再現性劣
化が発生する事がわかった。
【0010】ハロゲン化銀写真感光材料高画質化に対し
ての支配的因子の一つはハロゲン化銀粒子であり、より
高画質化を目指したハロゲン化銀粒子の開発は従来から
当業界で進められてきた。
【0011】しかし、一般に行われているように、画質
向上のためにハロゲン化銀粒子の粒径を小さくしてゆく
と、感度が低下する傾向にあり、高感度と高画質を共に
満足させるには限界があった。
【0012】また、鮮鋭性向上技術の一つとして平板状
ハロゲン化銀粒子を使用する技術が特開昭58-111935
号、同58-111936号、同58-111937号、同58-113927号、
同59-99433号等に記載されている。これらの平板状ハロ
ゲン化銀粒子を八面体、十四面体或いは六面体などの所
謂正常晶ハロゲン化銀粒子と比較すると、ハロゲン化銀
粒子の体積が同じ場合には表面積は大きくなり、従って
ハロゲン化銀粒子表面により多くの増感色素を吸着させ
ることができ一層の高感度を図れ且つ鮮鋭性を向上させ
る利点がある。
【0013】一方、ハロゲン化銀写真材料を撮影、現像
処理などで取り扱う上で、偶発的、或いは必然的に加え
られる各種の圧力に対する耐性の向上が、写真性能の安
定性のうえで望まれている。
【0014】従来、圧力耐性を改良する手段として、例
えば米国特許2,628,167号、特開昭50-116025号、同51-1
07129号においては、ハロゲン化銀粒子の形成時にイリ
ジウム塩、タリウム塩を添加する方法が記載されてい
る。しかし、これらの方法は感度の低下を伴うという問
題がある。
【0015】また、特開平1-183644号においては、沃化
銀3モル%以上のハロゲン化銀相を含みかつ該沃化銀を
含むハロゲン化銀の沃化銀の分布が完全に均一な平板状
ハロゲン化銀粒子を含むハロゲン化銀乳剤を用いる方法
が開示されているが、近年におけるさらなる圧力耐性の
向上の要請に対しては甚だ不十分なものである。
【0016】更に、使用するハロゲン化銀乳剤に、可塑
剤その他の添加剤を加えて、ハロゲン化銀粒子を分散さ
せるバインダーの物性を変える技術が知られており、例
えば特開平2-135335号においては、ガラス転移温度が50
℃未満であるメタクリレートポリマーから本質的になる
ラテックスと平板状ハロゲン化銀粒子を含む乳剤とを用
いる方法が開示されている。しかし、この方法において
は、バインダー物性の変化による他の写真性能の変動を
伴い、好ましい方法とはいえず、また、その効果も満足
できるものではなく、より優れた技術の開発が望まれて
いる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、粒状性、鮮鋭性に優れ、処理変動に対して安定な色
再現性を与え、プレッシャー耐性にも優れたハロゲン化
銀カラー感光材料を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
構成により達成された。
【0019】(1) 透明支持体上にそれぞれ少なくとも
一層の赤感性層、緑感性層、青感性層及び非感光性層か
らなる写真構成層を有する撮影用ハロゲン化銀カラー感
光材料において、該感光性層の少なくとも1つが感度の
異なる3以上の層からなり、最高感度層の濃度持ち分が
0.6以下であり、かつ2番目に感度の高い層(中感度
層)の濃度持ち分が0.6より大きく、該中感度層中に含
まれる全感光性ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以
上がアスペクト比3以上の平板状ハロゲン化銀粒子から
なり、該中感度層中に含まれるゼラチンの平均分子量が
7〜13万でありゼラチンのβ成分に対するα成分の比
(α/β)が2.5以上であることを特徴とするハロゲン
化銀カラー感光材料。
【0020】(2) 前記中感度層中に下記一般式(D−
1)で表される化合物を含有することを特徴とする
(1)記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
【0021】一般式 (D−1) Coup−(Y)m 式中、Coupはカプラー残基を表し、mは1又は2を
表し、Yはカプラー残基Coupのカップリング位と結合し
発色現像主薬の酸化体との反応により離脱する基で現像
抑制剤基若しくは現像抑制剤を放出できる基を表す。
【0022】(3) 前記中感度層中に含有される平板状
ハロゲン化銀粒子が、粒子内部に沃化銀含有率の異なる
2つ以上の相を有し、最大沃化銀含有相の沃化銀含有率
が5モル%より多く且つ10モル%未満であり、該相より
外側に該相よりも沃化銀含有率の少ない相を有し、かつ
転移線を5本以上有する平板状ハロゲン化粒子であるこ
とを特徴とする(1)記載のハロゲン化銀カラー感光材
料。
【0023】(4) 転移線導入位置が最大沃化銀含有相
とその外側に隣接する相の界面であることを特徴とする
(3)記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
【0024】以下、本発明を具体的に説明する。
【0025】本発明に於いて、高感度層の濃度持ち分
は、透過型濃度計で測定して、濃度持ち分が0.10〜0.6
0、好ましくは、0.15〜0.50であり、中感度層の濃度持
ち分は、好ましくは0.65〜2.0、より好ましくは0.75〜
1.80の範囲である。
【0026】また、低感度層の濃度持ち分は、好ましく
は0.20〜2.0より好ましくは0.40〜1.80の範囲である。
【0027】本発明において、高感度層と中感度層及び
中感度層と低感度層はそれぞれ近接していることが好ま
しい。
【0028】また高感度層、中感度層及び低感度層はそ
れぞれ2層以上から構成することもできるが、単一層で
あることが好ましい。
【0029】本発明において、高感度層、中感度層及び
低感度層それぞれの感度層は、階調性、粒状性、及び鮮
鋭性を考慮して最適化すればよいが、通常高感度層は中
感度層に比べ|logE|(E:露光量)値で0.1〜1.0高
感度であり、中感度は低感度層に比べ同様に0.1〜1.0高
感度であることが好ましい。
【0030】本発明において中感度層の濃度持ち分(最
大発色濃度)とは、以下の様にして求めるものと定義す
る。
【0031】試料のぞれぞれの青感性層、緑感性層、及
び赤感性層の中感度ハロゲン化銀乳剤層(中感度ハロゲ
ン化銀乳剤層が1層のみの場合はその中感度ハロゲン化
銀乳剤層。そうでなければ着目する中感度ハロゲン化銀
乳剤層であればよい)からハロゲン化銀と発色カプラー
を除き、かわりに下記化合物(C−3)を1m2当たり0.
08g添加し、実質的にゼラチンのみからなる無発色層に
置き換えた試料を作成する(但し全体の膜厚が変化しな
いように当該層のゼラチン層は適宜調節する)。
【0032】
【化1】
【0033】この試料を、赤色感光層の時は、白色光に
イーストマン・コダック社製のW−26フィルターをかけ
たものを1/100秒でウェッジ露光し、後記実施例1に
示される現像処理を行い(カラー現像時間は1分45秒で
行った)、特性曲線を得る(図1に破線1で示す)。更
に通常試料についても同様に露光現像し、特性曲線を得
る(図1に実線2で示す)。これにより先の試料との差
(図1の斜線で示した部分3)を求め、赤感性層の中感
度層の最大発色濃度を求める。即ち、図1の斜線部分3
つまり2と1との差を図2にプロットして図示するが、
図2図示のΔDが最大発色濃度になる。
【0034】緑感性層の中感度層の最大発色濃度も、前
記赤感光層と同様にして求めるものとする。但し露光
は、白色光にイーストマン・コダック社製のW−99フィ
ルターをかけたもので行う。また現像処理工程のカラー
現像時間は、2分50秒で行うものとする。
【0035】青感性層の中感度層の最大発色濃度も、前
記赤感性層と同様にして求めるものとする。但し、露光
は、白色光にイーストマン・コダック社製のW−47フィ
ルターをかけたもので行う。また現像処理工程のカラー
現像時間は、3分15秒で行うものとする。
【0036】上記のようにして、それぞれ青感性、緑感
性、赤感性の各ハロゲン化銀乳剤層の高感度及び中感度
乳剤層の最大発色濃度を求める。
【0037】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に含ま
れるハロゲン化銀粒子は、立方体,八面体,十四面体の
ような規則的な結晶形を持つものでもよいし、球状や板
状のような変則的な結晶形を持つものでもよい。これら
の粒子において{100}面と{111}面の比率は任意のも
のが使用できる。又これら結晶形の複合形を持つもので
もよく、様々な結晶形の粒子が混合されていてもよい。
二つの対向する平行な双晶面を有する双晶ハロゲン化銀
粒子を用いることもできるが、その場合には平板状ハロ
ゲン化銀粒子であることが特に好ましい。
【0038】双晶とは、一つの粒子内に一つ以上の双晶
面を有するハロゲン化銀結晶であるが、双晶の形態の分
類はクラインとモイザーによる報文ホトグラフィッシュ
・コレスポンデンツ〔Photographishe Korrespondenz〕
99巻99頁、同100巻57頁に詳しく述べられている。
【0039】本発明における中感度層に用いる平板状ハ
ロゲン化銀粒子は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積に占
める割合は好ましくは60%以上、より好ましくは70%以
上である。
【0040】本発明における平板状ハロゲン化銀粒子
は、粒子の厚みに対する粒径の比(アスペクト比とい
う)の平均値は3以上であることが好ましく、3.5以上2
0未満、更には4.0以上15未満であることがより好まし
い。アスペクト比の平均値は全平板状粒子の厚みに対す
る粒径の比を平均することにより得られる。
【0041】双晶面は透過型電子顕微鏡により観察する
ことができる。具体的な方法は次の通りである。先ず、
含有される平板状ハロゲン化銀粒子の主平面が、支持体
に対してほぼ平行に配向するようにハロゲン化銀写真乳
剤を支持体に塗布し、試料を作製する。これをダイヤモ
ンドカッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程度の薄切片
を得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察することに
より双晶面の存在を確認することができる。
【0042】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の平均粒
径は0.1μm以上5.0μm以下が好ましく、より好ましくは
0.2μm以上3.0μm以下、最も好ましくは0.3μm以上2.0
μm以下である。
【0043】本発明において、平均粒径は、粒径riを有
する粒子の頻度niとri3とのni×ri3が最大となるときの
粒径riと定義する。(有効数字3桁、最小桁数字は4捨
5入する)(測定粒子個数は無差別に1,000個以上であ
ることとする) ここでいう粒径riとは、平板状ハロゲン化銀粒子の場合
には主平面に対し、垂直な方向からみたときの投影像を
同面積の円像に換算した時の直径であり、平板状ハロゲ
ン化銀粒子以外の形状のハロゲン化銀粒子においては、
該ハロゲン化銀粒子の投影像を同面積の円像に換算した
時の直径である。
【0044】粒径riは、平板状ハロゲン化銀粒子を電子
顕微鏡で1万〜7万倍に拡大して撮影し、そのプリント
上の粒子直径又は投影時の面積を実測することによって
得ることができる。
【0045】本発明に係るハロゲン化銀写真乳剤は、粒
子サイズ分布の広い多分散乳剤、粒子サイズ分布の狭い
単分散乳剤など任意のものが用いられるが、単分散乳剤
であることが好ましい。
【0046】単分散乳剤とは、 分布の広さ(%)={(標準偏差)/(平均粒径)}×100 によって分布の広さを定義したとき、分布の広さが20%
以下のものであり、更に好ましくは15%以下のものであ
る。
【0047】上記平均粒径及び標準偏差は上記定義した
粒径riから求めるものとする。
【0048】本発明のハロゲン化銀写真乳剤には、ハロ
ゲン化銀として沃臭化銀、沃塩化銀、塩沃臭化銀等の通
常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意のものを用いる
ことができるが、特に沃臭化銀、塩沃臭化銀であること
が好ましい。
【0049】本発明におけるハロゲン化銀粒子の平均沃
化銀含有率は4モル%以上であり、好ましくは6モル%
以上15モル%以下である。ハロゲン化銀粒子の平均沃化
銀含有率は蛍光X線分析法により求めることができる。
【0050】本発明におけるハロゲン化銀粒子は粒子内
部に最大沃化銀含有率が5モル%以上10モル%以下のハ
ロゲン化銀相が存在する。本発明において粒子内部と
は、最表面相以外の部分を言うが、ハロゲン化銀体積で
80%に相当する粒径より内側であり、好ましくは70%よ
り内側、より好ましくは60%より内側である。
【0051】本発明におけるハロゲン化銀粒子の最表面
近傍の平均沃化銀含有率は4.5モル%以下であり、好ま
しくは0.1〜3.0モル%以下である。
【0052】本発明に係るハロゲン化銀粒子を含有する
ハロゲン化銀写真乳剤の製造には、当該分野でよく知ら
れている種々の方法を用いることができる。即ち、シン
グル・ジェット法、ダブル・ジェット法、トリプル・ジ
ェット法等を任意に組合せて使用することができる。
又、ハロゲン化銀が生成される液相中のpH、pAgをハロ
ゲン化銀の成長速度に合わせてコントロールする方法も
併せて使用することができる。
【0053】本発明のハロゲン化銀写真乳剤の製造にお
いては、ハライドイオンと銀イオンを同時に混合して
も、何れか一方が存在する中に、他方を混合してもよ
い。また、ハロゲン化銀結晶の臨界成長速度を考慮し、
また、ハライドイオンと銀イオンを混合釜内のpAg,pH
をコントロールして遂次又は同時に添加すこともでき
る。ハロゲン化銀形成の任意の工程でコンバーション法
を用いて、粒子のハロゲン化銀組成を変化させてもよ
い。
【0054】本発明のハロゲン化銀写真乳剤の製造にお
いては、アンモニア,チオエーテル,チオ尿素等の公知
のハロゲン化銀溶剤を存在させることができる。
【0055】更に、本発明の感光材料には、少なくとも
1種以上の還元増感を施されたハロゲン化銀乳剤を含有
している事が好ましい。特に好ましい乳剤は還元増感手
段が(a)pAg7以下の雰囲気下を経由するか、又は
(b)アンモニウム化合物を用いずにpH7以上の雰囲
気下を経由するかの何れかによって行われるハロゲン化
銀写真乳剤である。
【0056】高pH熟成は、例えばハロゲン化銀乳剤或
いは粒子成長の混合溶液にアルカリ性化合物を添加する
事によって行われる。アルカリ性化合物としては、例え
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、アンモニア等を用いる事ができる。
ハロゲン化銀形成にアンモニウム性硝酸銀を添加する方
法において、アンモニアの効果が低下するため、アンモ
ニアを除くアルカリ性化合物が好ましく用いられる。
【0057】還元増感のための銀塩、アルカリ性化合物
の添加方法としては、ラッシュ添加でもよいし、或いは
一定時間を欠けて添加してもよい。この場合には、一定
流量で添加してもよいし、関数様に流量を変化させても
よい。また、何回かに分割して必要量を添加してもよ
い。可溶性銀塩及び/可溶性ハロゲン化物の反応容器中
への添加に先立ち、反応容器中に存在せしめてもよい
し、或いは可溶性ハロゲン化物溶液中に混入し、ハロゲ
ン化物とともに添加してもよい。更には、可溶性銀塩、
可溶性ハロゲン化物とは別個に添加を行ってもよい。
【0058】本発明のハロゲン化銀乳剤の作製において
は、種粒子から成長させる方法が好ましく用いられる。
具体的には、反応容器に予め保護コロイドを含む水溶液
及び種粒子を存在させ、必要に応じて銀イオン、ハロゲ
ンイオン或いはハロゲン化銀微粒子を供給して種粒子を
結晶成長させて得るものである。ここで種粒子は当該分
野でよく知られているシングルジェット法、コントロー
ルドダブルジェット法等により調整する事ができる。種
粒子のハロゲン組成は任意であり、臭化銀、沃化銀、塩
化銀、沃臭化銀、塩沃化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀の何
れかであってもよいが、臭化銀、沃臭化銀が好ましく、
沃臭化銀の場合は平均沃化銀含有率は1モル%〜20モル
%が好ましい。種粒子から結晶成長させる形態におい
て、低pAg熟成は種乳剤の形成後、即ち種乳剤の脱塩直
前〜脱塩後までの工程の間に硝酸銀を添加させる事が好
ましい。特に種粒子の脱塩後に硝酸銀を添加して熟成さ
せるのが好ましく、熟成温度は40℃の以上、50〜80℃が
好ましい。熟成時間は、30分以上、50〜150分が好まし
く用いられる。
【0059】種粒子から成長させる形態において、高p
H熟成を行う場合は、成長後の粒子の体積に対して、70
%に相当する部分が成長するまでにpH7以上の環境を
少なくとも1回は経て粒子成長させる必要があり、成長
後の粒子に対して、50%に相当する部分が成長するまで
にpH7以上の環境を少なくとも1回は経て粒子成長さ
せることが好ましく、成長後の粒子の体積の対して、40
%に相当する部分が成長するまでpH8以上の環境を少
なくとも1回は経て粒子成長させることが特に好まし
い。
【0060】本発明のハロゲン化銀乳剤は酸化剤を用い
る事ができる。酸化剤としては以下のものを使用する事
ができる。
【0061】過酸化水素(水)及びその付加物:H2O2
NaBO2,H2O2−3H2O2,Na4P2O7−2H2O2,2Na2SO4−H2O2
−2H2O2 等 ペルオキシ酸:K2S2O3,K2C2O3,K4P2O3,K2[Ti(O2)C2O
4]−3H2O,過酢酸、オゾン、沃素、臭素、チオスルホン
酸系化合物等が挙げられる。
【0062】本発明で用いられる酸化剤の添加量は、還
元剤の種類、還元増感条件、酸化剤の添加時期、添加条
件によりその量に影響を受けるが、用いた還元剤1モル
当たり10-2〜10-5モルが好ましい。
【0063】酸化剤の添加時期は、ハロゲン化銀乳剤製
造工程中であればどこでもよい。還元剤の添加に先立っ
て添加することもできる。
【0064】また、酸化剤を添加した後に、過剰な酸化
剤を中和するために新たに還元剤を添加する事もでき
る。これらの還元性物質としては、上記酸化剤を還元し
得る物質であり、スルフィン酸類、ジ及びトリヒドロキ
シベンゼン類、クロマン及びヒドラジン類、p-フェニレ
ンジアミン類、アルデヒド類、アミノフェノール類、エ
ンジオール類、オキシム類、還元性糖類、フェニドン
類、亜硫酸類、アスコルビン酸誘導体等がある。これら
の還元性物質の添加量は、用いる酸化剤の量1モル当た
り10-3〜103モルが好ましい。
【0065】次に本発明に係るゼラチンの製造方法につ
いて述べる。本発明に係るゼラチンの製造方法は、ゼラ
チンの分子量を本発明に用いるゼラチンの分子量の範囲
内にする方法以外は写真用ゼラチンに一般的に用いられ
る製造方法で作ることができ、例えば日本写真学会編
「写真工学の基礎銀塩写真編」(コロナ社)P.122〜124
に詳しく記載されている。本発明に係るゼラチンは動物
の結合組織の主成分であるコラーゲンから製造される。
写真用ゼラチンの原料としては牛骨,牛皮,豚皮,魚皮
などがあげられ、酸処理又は石灰処理により原料中のコ
ラーゲンから取出される。本発明のゼラチンとしては写
真性能に影響を及ぼす活性不純物の含量を極めて少なく
できる石灰処理によって製造されたゼラチンが好まし
い。
【0066】また本発明のゼラチンは現在の写真用ゼラ
チンの主流になっている牛骨及び牛皮の石灰処理による
ものが好ましい。
【0067】牛骨又は牛皮からの石灰処理によるゼラチ
ン製造のプロセスは、脱灰,石灰処理,抽出,濾過,濃
縮,ゲル化,乾燥の順に行う。
【0068】 脱 灰 乾燥した牛骨は無機分が半分以上を占め、その大部分は
燐酸カルシウムである。希塩酸を用いてこれを燐酸二水
素カルシウムにして溶出させ、不溶性コラーゲンを主成
分とするオセインを残す。オセインの酸による加水分解
損失を少なくする為に前記希塩酸の濃度を5%程度、温
度を15℃程度に保つことが好ましい。又、燐酸カルシウ
ムの完全除去に長時間処理を行うと、オセインの加水分
解による損失が大きいので、通常4〜7日程度の処理期
間が適当である。この際残存石灰は、1.0〜2.0%程度に
なる。
【0069】脱灰後のオセインは充分に水洗して過剰の
酸を除去した後、0.5%程度の苛性ソーダ或は0.5%程度
の石灰懸濁液により中和する。
【0070】 石灰処理 脱灰によって取り出したオセインを2〜5%の消石灰の
懸濁液中に70〜100日間浸漬する。この処理によってコ
ラーゲンの構造や化学組成に重要な変化が生じる。天然
コラーゲンにおいて側鎖のカルボキシル基の約1/3は非
解離アミドとして存在しているが、石灰処理によりその
大部分はアンモニアの放出により解離性のカルボキシル
基になる。存在するアルギニン残基は尿素の放出により
オルニチンになる。そのほか、原料中に含まれている非
コラーゲン蛋白或は多糖類は除去され、同時に小さいペ
ブチドの断片の溶出も起る。更にN末端の増加、膨潤度
の上昇、変性温度の低下などもみられる。これらの現象
は、コラーゲンのペブチド結合の切断やトロポコラーゲ
ン間或はトロポコラーゲン内の架橋的共有結合の切断に
よるものと考えられている。
【0071】石灰処理後、石灰除去の為に約24時間の水
洗を行う。その後、0.05N程度の希塩酸を用いて約24時
間中和し、再び24〜48時間程度水洗を行い所定の抽出PH
にする。
【0072】 抽 出 アルカリ処理後の原料は、温水中に浸漬しゼラチンを抽
出する。ゼラチンの抽出速度はこのときのPH、温度に依
存するが、抽出速度の低下した段階で浸漬液を第1抽出
液として取り出す。次に抽出残留物に対して第1回目の
抽出のときよりも5〜10℃程度高い温水を加え第2回目
の抽出を行う。以降逐次高温の温水による抽出を行い合
計で5〜6回程度の抽出を行う。抽出過程において、コ
ラーゲンのペプチド結合の切断やトランス・アミド結合
によるペプチド間の架橋などが起ると凝固性に代表され
るゼラチンの物理的性質が悪化する。これを防ぐには抽
出時のpHの制御が重要である。
【0073】 濾 過 抽出されたゼラチン溶液は、セルロース・パルプを濾材
とするフィルタ・プレスで夾雑物を濾過し、透明度を上
げる。
【0074】 濃 縮 濾過後のゼラチン溶液は、濃縮して以降のゲル化及び乾
燥工程における時間短縮及びコスト低減が図られる。一
般には60℃以下の温度で、減圧による蒸発を用いて15〜
24%程度にまで濃縮を行う。
【0075】 ゲル化・乾燥 濃縮後のゼラチン溶液は、冷却、ゲル化し、適当な形状
・サイズに細断する。その後風乾により乾燥させる。ゼ
ラチンの融解防止、乾燥時間の短縮には、乾燥過程の初
期に低温の空気を用い、その後逐次温度の高い空気を用
いて乾燥させることが好ましい。
【0076】以上牛骨アルカリ処理ゼラチンについて述
べたが、本発明では、アルカリ処理ゼラチン或は酸処理
ゼラチンのどちらを用いても良く、更にフタル化ゼラチ
ン等に代表される修飾ゼラチンを用いてもよい。
【0077】一般にゼラチンは分子量で分類すると分子
量30万以上の高分子成分、分子量30万前後のγ成分、分
子量20万前後のβ成分、分子量10万前後のα成分、分子
量10万以下の低分子量成分に分けることができる。
【0078】現在、写真用ゼラチンとして通常用いられ
ているのはこれら種々の分子量をもった成分の混合物で
あるが、分子量分布は原料、可溶化処理、抽出条件等の
製造条件によって大きく変化する。
【0079】本発明で用いるゼラチンは平均分子量が7
万〜13万であり、好ましくは7万5000〜12万、特に好ま
しくは8万〜11万である。また本発明に関するゼラチン
は分子量分布が狭いものであり、ゲルろ過法によるクロ
マトグラムの220nmの分光吸収曲線ではα成分に起因す
るピーク高さが最も高く、β成分に起因するピーク高さ
に対する比が2.5以上であることを特徴とする。好まし
くはα成分に起因するピーク高さがβ成分に起因するピ
ーク高さに対して5以上、特に好ましくは10以上であ
る。また分子量が30万以上である高分子成分に起因する
ピーク高さに対するα成分に起因するピーク高さは5以
上であることが好ましく、特に好ましくは10以上であ
る。本発明のゼラチンを用いることによって本発明の効
果すべてが発揮されるが、そのメカニズムは明らかでは
ない。本発明外のゼラチンでは本発明の効果の少なくと
も2つが劣る。
【0080】本発明に用いるゼラチンは1種類でも、複
数の製造条件違いのゼラチンの混合物でもどちらでもよ
いが、複数の製造条件違いのゼラチンを混合する場合
は、混合後の分子量分布及び各成分の比をさすものとす
る。
【0081】次に本発明に関するゼラチンの製造方法に
ついて述べる。高分子成分、γ成分及びβ成分の除去は
コアセルベーション法による分離や超音波照射による架
橋の切断、又は酵素による分解などが利用できる。この
うち、超音波照射や酵素分解では分子量10万以下の低分
子量成分が増加する傾向があるため、本発明においては
低分子量成分の除去も出来るコアセルベーションによる
分子量分別が特に好ましい。ゼラチンのコアセルベーシ
ョンは、Pouradir J.等のJ.Chim.Phys. 47巻391頁;49
巻85頁などに記載されている一般的な方法で行うことが
できる。
【0082】本発明に係わるゼラチンの抽出温度は38〜
65℃が好ましく、特に好ましくは40〜60℃である。
【0083】本発明に係わるゼラチンの透過率は90%以
上であることが好ましい。ゼラチンの透過率の測定法は
PAGI法第6版(1987年10月刊行)に従うものとする。ゼ
ラチン透過率を高めるにはろ過により來雑物をとり除く
方法や過酸化水素などを作用させることにより漂白させ
る方法がある。
【0084】本発明に係わるゼラチンはイオン交換樹脂
等により脱イオン化されていても良い。
【0085】次に、本発明で言う拡散性DIR化合物と
は、現像時に拡散性の大きい現像抑制剤又はその前駆体
を放出し得る化合物であり、その拡散度が0.4以上、0.9
5以下(測定法は欧州特許第101,621号に記載される)で
ある現像抑制剤又はその前駆体を放出するDIR化合物
が好ましい。又、該DIR化合物を含有するのは、好ま
しくはハロゲン化銀乳剤層である。
【0086】本発明で好ましく用いられる拡散性DIR
化合物は下記の一般式(D−1)で表される。
【0087】一般式 (D−1) Coup−(Y)m 式中、Coupはカプラー残基を表し、mは1又は2を表
し、Yはカプラー残基Coupのカップリング位と結合し発
色現像主薬の酸化体との反応により離脱する基で現像抑
制剤基若しくは現像抑制剤を放出できる基を表す。
【0088】一般式(D−1)においてYは代表的には下
記一般式(D−2)〜(D−9)で表される。
【0089】
【化2】
【0090】一般式(D−2)〜(D−7)において、
Rd1は水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル、アルコ
キシ、アシルアミノ、アルコキシカルボニル、チアゾリ
ジニリデンアミノ、アリールオキシカルボニル、アシル
オキシ、カルバモイル、N-アルキルカルバモイル、N,N-
ジアルキルカルバモイル、ニトロ、アミノ、N-アリール
カルバモイルオキシ、スルファモイル、N-アルキルカル
バモイルオキシ、ヒドロキシル、アルコキシカルボニル
アミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アリール、ヘテ
ロ環、シアノ、アルキルスルホニル若しくはアリールオ
キシカルボニルアミノの各基を表す。
【0091】nは0、1又は2を表し、nが2のとき各
Rd1は同じでも異なっていてもよい。n個のRd1に含ま
れる炭素数の合計は0〜10である。又、一般式(D−
6)におけるRd1に含まれる炭素数は0〜15である。上
記一般式(D−6)のXは酸素原子又は硫黄原子を表
す。
【0092】一般式(D−8)においてRd2はアルキル
基、アリール基若しくはヘテロ環基を表す。
【0093】一般式(D−9)においてRd3は水素原子
又はアルキル、シクロアルキル、アリール若しくはヘテ
ロ環の各基を表し、Rd4は水素原子、ハロゲン原子、又
はアルキル、シクロアルキル、アリール、アシルアミ
ノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカル
ボニルアミノ、アルカンスルホンアミド、シアノ、ヘテ
ロ環、アルキルチオ若しくはアミノの各基を表す。
【0094】Rd1、Rd2、Rd3若しくはRd4がアルキル
基を表すとき、このアルキル基は置換基を有するものを
含み、直鎖若しくは分岐鎖の何れであってもよい。R
d1、Rd2、Rd3若しくはRd4がアリール基を表すとき、
アリール基は置換基を有するものを包含する。Rd1、R
d2、Rd3若しくはRd4がヘテロ環基を表すとき、このヘ
テロ環基は置換基を有するものを包含し、ヘテロ原子と
して窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる少な
くとも1つを含む5員又は6員環の単環若しくは縮合環
が好ましく、例えばピリジル、キノリル、フリル、ベン
ゾチアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリ
ル、トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミド、オキ
サジンの各基などから選ばれる。
【0095】一般式(D−8)におけるRd2に含まれる
炭素数は0〜15である。上記一般式(D−9)におい
て、Rd3及びRd4に含まれる炭素数の合計は0〜15であ
る。
【0096】一般式 (D−10)は、−TIME−INHIBITで
表されるが、式中、TIME基はAのカップリング位と結合
し、発色現像主薬の酸化体との反応により開裂できる基
であり、カプラーより開裂した後INHIBIT基を適度に制
御して放出できる基である。
【0097】INHIBIT基は上記放出により現像抑制剤と
なる基(例えば前記一般式(D−2)〜(D−9)で表
される基)である。
【0098】一般式(D−10)において−TIME−INHIBI
T基は代表的には下記一般式(D−11)〜(D−19)で
表される。
【0099】
【化3】
【0100】
【化4】
【0101】一般式(D−11)〜(D−15)及び(D−
18)において、Rd5は水素原子、ハロゲン原子又はアル
キル、シクロアルキル、アルケニル、アラルキル、アル
コキシ、アルコキシカルボニル、アニリノ、アシルアミ
ノ、ウレイド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スル
ファモイル、カルバモイル、アリール、カルボキシル、
スルホ、ヒドロキシル若しくはアルカンスルホニルの各
基を表し、一般式(D−11)〜(D−13)、(D−1
5)、(D−18)においては、Rd5同士が結合して縮合
環を形成してもよく、一般式(D−11)、(D−14)、
(D−15)及び(D−19)において、Rd6はアルキル、
アルケニル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロ環又
はアリールの各基を表し、一般式(D−16)及び(D−
17)において、Rd7は水素原子又はアルキル、アルケニ
ル、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロ環若しくはア
リールの各基を表し、一般式(D−19)におけるRd8
びRd9は、それぞれ水素原子又はアルキル基(好ましく
は炭素数1〜4のアルキル基)を表し、一般式(D−1
1)、(D−15)〜(D−18)におけるkは0,1又は
2の整数を表し、一般式(D−11)〜(D−13)、(D
−15)、(D−18)におけるlは1〜4の整数を表し、
一般式(D−16)におけるmは1又は2の整数を表し、
mが2のとき各Rd7は同じでも異なってもよく、一般式
(D−19)におけるnは2〜4の整数を表し、n個のR
d8及びRd9は、それぞれ同じも異なってもよく、一般式
(D−16)〜(D−18)におけるBは酸素酸素原子又は
―N(Rd6)−(Rd6は既に定義したのと同じ意味を表
す)を表し、一般式(D−16)における3位と4位の結
合は単結合であっても、二重結合であってもよいことを
表し、単結合の場合はmは2であり、2重結合の場合は
mは1であり、INHIBIT基は一般式(D−2)〜(D−
9)で定義した一般式と炭素数以外は同じ意味を表す。
【0102】INHIBIT基においては、一般式(D−2)
〜(D−7)における1分子中のRd1に含まれる炭素数
は合計して0〜32であり、一般式(D−8)におけるR
d2に含まれる炭素数は1〜32であり、一般式(D−9)
におけるRd3及びRd4に含まれる炭素数の合計は0〜32
である。
【0103】Rd5、Rd6及びRd7がアルキル基、アリー
ル基又はシクロアルキル基を表すとき、置換基を有する
ものを包含する。
【0104】拡散性DIR化合物の中で好ましいのは、
Yが一般式(D−2)、(D−3)又は(D−10)で表
されるものであり、(D−10)の中では、INHIBITが一
般式(D−2)、(D−6)(特に一般式(D−6)の
Xが酸素原子のとき)又は(D−8)(特に一般式(D
−8)のRd2がヒドロキシアリール又は炭素数1〜5の
アルキル基のとき)で表されるものが好ましい。
【0105】一般式(D−1)においてCoupで表される
カプラー成分としてはイエロー色画像形成カプラー残
基、マゼンタ色画像形成カプラー残基、シアン色画像形
成カプラー残基及び無呈色カプラー残基が挙げられる。
【0106】以下にINHIBITの拡散度の幾つかの例を挙
げる。
【0107】これらは、特開昭59-129849号、同59-1319
34号に示される方法によって拡散度を求めたものであ
る。
【0108】
【化5】
【0109】上記一般式の(D−2)〜(D−19)で表
されるDIR化合物の具体例としては、例えば特開平4-
114153号明細書記載のD−1〜D−34が挙げられ、本発
明はこれらの化合物を好ましく用いることができる。
【0110】本発明において用いることのできる拡散性
DIR化合物の具体例は上記のほかに例えば米国特許4,
234,678号、同3,227,554号、同3,647,291号、同3,958,9
93号、同4,419,886号、同3,933,500号、特開昭57-56837
号、同51-13239号、米国特許2,072,363号、同2,070,266
号、リサーチ・ディスクロージャー1981年12月第21228
号などに記載されているものを挙げることができる。
【0111】本発明において用いることのできる拡散性
DIR化合物としては、特開昭59-149360号、同59-1493
61号、特開平6-273900号、同6-273901号、同6-282053号
などに記載されているような発色現像主薬の酸化体とカ
ップリングしたのち拡散性の現像抑制剤又はそのプレカ
ーサーを放出し、かつ形成された発色色素が処理液中に
流出するタイプのものも好ましく用いられる。
【0112】本発明に用いるDIR化合物は2種以上を
混合してもよく、その総添加量は、添加する乳剤層に含
有するハロゲン化銀1モル当たり0.00001〜0.1モル使用
することが好ましい。更に、最遠感光性層に含有するD
IR化合物の添加量はハロゲン化銀1モル当たり0.0003
〜0.007モル使用することが好ましく、最近感光性層に
含有するDIR化合物の添加量はハロゲン化銀1モル当
たり0.003〜0.09モル使用することが好ましい。
【0113】更に、本発明における写真構成層中には種
々のハロゲン化銀乳剤を用いることができる。ハロゲン
化銀乳剤の製造方法及び製造において使用される添加剤
は、RDNo.17643、同No.18716及び同No.308119(それ
ぞれ、以下RD17643、RD18716及びRD308119と略
す)に記載されている。RD308119についての記載内容
と記載箇所を示す。
【0114】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び 994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成 一様 993 I−B項 一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 内部 995 I−G項 適用感材ネガ 995 I−H項 ポジ(内部カブリ粒子含) 995 I−H項 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明において用いるハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、
化学熟成及び分光増感を行うことができる。このような
工程で使用される添加剤は、RD17643、RD18716及び
RD308119に記載されている。以下にその記載箇所を示
す。
【0115】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A-A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記リサーチ
・ディスクロージャに記載されている。以下にその関連
のある記載箇所を示す。
【0116】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIIIC,XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1011 XXB項 本発明には種々のカプラーを使用することができ、その
具体例は下記RDに記載されている。以下にその関連ある
記載箇所を示す。
【0117】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 1001 VII−F項 放出カプラー アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 本発明に使用する添加剤は、RD308119 1007頁 XIV項
に記載されている分散法などにより、添加することがで
きる。
【0118】本発明においては、前述のRD17643 28
頁、RD18716 647〜8頁及びRD308119 1009頁 XIX項
に記載されている支持体を使用することができる。
【0119】本発明のカラー感光材料には、前述のRD
308119 VII−K項に記載されているフィルタ層や中間層
等の補助層を設けることができる。
【0120】本発明のカラー感光材料は、RD308119 V
II−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等
の様々な層構成をとることができる。
【0121】本発明のカラー感光材料は、一般用若しく
は映画用のカラーネガフィルム、スライド用若しくはテ
レビ用のカラー反転フィルム、カラーペーパー、カラー
ポジフィルム、カラー反転ペーパーに代表される種々の
カラー感光材料に適用することができる。
【0122】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には、露光後、通常知られているカラー現像処理を行う
ことができる。
【0123】本発明の感光材料は前述のRD17643 28〜
29頁、RD18716 647頁及びRD308119 XIXに記載され
た通常の方法によって、現像処理することができる。
【0124】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0125】種晶乳剤−1の調製 以下のようにして種晶乳剤を調製した。
【0126】特公昭58-58288号、同58-58289号に示され
る混合撹拌機を用いて、35℃に調整した下記溶液A1に
硝酸銀水溶液(1.161モル)と、臭化カリウムと沃化カ
リウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル%)を銀電位
(飽和銀-塩化銀電極を比較電極として銀イオン選択電
極で測定)を0mVに保ちながら同時混合法により2分を
要して添加し、核形成を行った。続いて、60分の時間を
要して液温を60℃に上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液で
pHを5.0に調整した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と
臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液2分を要して
添加した。添加終了後40℃に降温しながら通常のフロキ
ューレーション法を用いて直ちに脱塩、水洗を行った。
【0127】得られた種晶乳剤は、平均球換算直径が0.
24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン化銀粒子の全
投影面積の90%以上が最大辺比率が1.0〜2.0の六角状の
平板粒子からなる乳剤であった。この乳剤を種晶乳剤−
1と称する。
【0128】 〔溶液A1〕 オセインゼラチン 24.2g 臭化カリウム 10.8g ポリプロピレンオキシ-ポリエチレンオキシ-ジサクシネ -トナトリウム塩(10%エタノール溶液) 6.78ml 10%硝酸 114ml H2O 9657ml 沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製 0.06モルの沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラチンの
水溶液5lを激しく撹拌しながら、7.06モルの硝酸銀水
溶液と7.06モルの沃化カリウム水溶液、各々2lを10分
を要して添加した。この間pHは硝酸を用いて2.0に、温
度は40℃に制御した。粒子調整後に、炭酸ナトリウム水
溶液を用いてpHを5.0に調整した。得られた沃化銀微粒
子の平均粒径は0.05μmであった。この乳剤をSMC−
1とする。
【0129】乳剤Em−1の調製 0.178モル相当の種晶乳剤−1とポリイソプレン-ポリエ
チレンオキシ-ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エ
タノール溶液0.5mlを含む4.5重量%の不活性ゼラチン水
溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.3、pHを5.0に調整し
た後、激しく撹拌しながら同時混合法により以下の手順
で粒子形成を行った。
【0130】1)2.121モルの硝酸銀水溶液と0.174モル
のSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pAg8.3、p
Hを5.0に保ちながら添加した。(ホスト粒子の形成) 2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調整した。
その後、0.071モルのSMC−1を添加し、2分間熟成
を行った。(転移線の導入) 3)0.959モルの硝酸銀水溶液と0.030モルのSMC−
1、及び臭化カリウム水溶液をpAgを9.6、pHを5.0に保
ちながら添加した。(ホスト粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に50℃で通常のフロキュレーション
法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再分
散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
【0131】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.1の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転移線が
観察された。
【0132】乳剤Em−2の調製 乳剤Em−1の調製において、ホスト粒子形成時のpAg
を8.6に、転移線の導入及びホスト粒子のシェリング時
のpAgを9.4に変更した以外は、Em−1と同様にしてE
m−2を調製した。
【0133】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.6の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部と粒子内部5本以上の転移線が観察さ
れた。
【0134】乳剤Em−3の調製 乳剤Em−1の調製において、ホスト粒子の沃化銀含有
率が表1の組成になるように硝酸銀水溶液とSMC−1
と添加量を変更し、またホスト粒子形成時のpAgを8.4
に、転移線導入時及びホスト粒子のシェリング時のpAg
を9.8に変更した以外は、Em−1と同様にしてEm−
3を調製した。
【0135】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比7.1の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部に5本以上の転移線が観察された。
【0136】乳剤Em−4の調製 乳剤Em−1の調製において、ホスト粒子の沃化銀含有
率が表1の組成になるように硝酸銀水溶液とSMC−1
の添加量を変更した以外はEm−1と同様にしてEm−
4を調製した。
【0137】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比5.3の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本以上の転移線が
観察された。
【0138】乳剤Em−5の調製 乳剤Em−1の調製において、ホスト粒子形成後、シェ
ル形成を始め、シェル形成の途中で硝酸銀水溶液とSM
C−1、臭化カリウム水溶液の添加を停止し、Em−1
と同様の転移線導入操作を行い、再びシェル形成を行っ
た他はEm−1と同様にしてEm−5を調製した。
【0139】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.4の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部及び粒子内部双方に5本以上の転移線
が観察された。
【0140】乳剤Em−6の調製 0.178モル相当の種晶乳剤−1とポリイソプレン-ポリエ
チレンオキシ-ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エ
タノール溶液0.5mlを含む4.5重量%の不活性ゼラチン水
溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.3、pHを5.0に調整し
た後、激しく撹拌しながら同時混合法により以下の手順
で粒子形成を行った。
【0141】1)2.121モルの硝酸銀水溶液と0.174モル
のSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pAgを8.3、
pHを5.0に保ちながら添加した。
【0142】2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6
に調整した。その後、1.028モルの硝酸銀水溶液と0.032
モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pAgを
9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。
【0143】尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生
成や粒子間のオストワルド熟成が進まないように最適な
速度で添加した。上記添加終了後に40℃で通常のフロキ
ュレーション法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチン
を加えて再分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整し、Em
−6を調製した。
【0144】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.5の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ転移線を有する粒子
は存在しなかった。
【0145】乳剤Em−7の調製 乳剤Em−2の調製において、ホスト粒子形成時の硝酸
銀水溶液を2.093モルにSMC−1を0.202モルに変更し
た以外は、Em−1と同様にしてEm−7を調製した。
【0146】得られた乳剤は、粒径(同体積の立法体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比6.5の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部と粒子内部5本以上の転移線が観察さ
れた。
【0147】乳剤Em−8の調製 乳剤Em−1の調製において、ホスト粒子形成時の硝酸
銀水溶液を銀2.066モル相当量、SMC−1を0.230モル
に変更した以外はEm−1と同様にEm−8を調製し
た。
【0148】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.0の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部と粒子内部双方に5本発明以上の転移
線が観察された。
【0149】乳剤Em−9の調製 乳剤Em−3の調製において、ホスト粒子形成時の硝酸
銀水溶液を銀2.188モル相当量にSMC−1を0.108モル
に変更した以外は、Em−3と同様にEm−9を調製し
た。
【0150】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比7.0の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平均粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ80%以上(個数)の
粒子にフリンジ部に5本以上の転移線が観察された。
【0151】乳剤Em−10の調製 0.178モル相当の種晶乳剤−1とポリイソプレン-ポリエ
チレンオキシ-ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エ
タノール溶液0.5mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラチン
水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを9.0、pHを5.0に調整
した後、激しく撹拌しながら同時混合法により以下の手
順で粒子形成を行った。
【0152】1)0.692モルの硝酸銀水溶液と0.297モル
のSMC−1、及び臭化カリウム水溶液をpAgを9.0、p
Hを5.0に保ちながら添加した。
【0153】2)続いて2.295モルの硝酸銀水溶液と0.0
71モルのSMC−1、及び臭化カリウム水溶液をpAgを
9.0、pHを5.0に保ちながら添加した。尚、粒子形成を
通して各溶液は新核の生成や粒子間のオストワルド熟成
が進まないように最適な速度で添加した。上記添加終了
後に40℃で通常のフロキュレーション法を用いて水洗処
理を施した後、ゼラチンを加えて再分散し、pAgを8.1、
pHを5.8に調整し、Em−10を調製した。
【0154】得られた乳剤は、粒径(同体積の立方体1
辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.3の表1に示すハロ
ゲン組成を有する平板粒子からなる乳剤であった。この
乳剤を電子顕微鏡で観察したところ転移線を有する粒子
は存在しなかった。
【0155】
【表1】
【0156】実施例1 下引層を設けたセルローストリアセテートフィルム支持
体上に以下の組成物を塗布して多層カラー感光材料であ
る試料201を作製した。
【0157】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2
たりのグラム数を示す。また、ハロゲン化銀及びコロイ
ド銀は、銀に換算して示し、増感色素はハロゲン化銀1
モル当たりのモル数で示した。
【0158】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 紫外線吸収剤 (UV−1) 0.30 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.37 ゼラチン 1.59 第2層:中間層 ゼラチン 1.27 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.63 増感色素(SD−1) 1.7×10-4 増感色素(SD−2) 1.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.3×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.71 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.09 DIR化合物(D−1) 0.005 高沸点溶媒(Oil−1) 0.65 ゼラチン 2.05 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.71 増感色素(SD−2) 2.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.4×10-5 増感色素(SD−4) 2.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.27 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.04 DIR化合物(D−1) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.32 ゼラチン 0.83 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 1.52 増感色素(SD−2) 2.1×10-4 増感色素(SD−3) 1.2×10-5 増感色素(SD−4) 1.8×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.13 DIR化合物(D−2) 0.009 高沸点溶媒(Oil−1) 0.17 ゼラチン 1.04 第6層:中間層 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.50 ゼラチン 1.00 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.76 増感色素(SD−1) 6.5×10-4 増感色素(SD−9) 7.2×10-5 増感色素(SD−13) 7.5×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.10 マゼンタカプラー(M−2) 0.25 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.11 DIR化合物(D−1) 0.004 DIR化合物(D−3) 0.013 高沸点溶媒(Oil−2) 0.49 ゼラチン 1.10 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.55 増感色素(SD−1) 5.2×10-4 増感色素(SD−9) 5.8×10-5 増感色素(SD−13) 5.0×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.07 マゼンタカプラー(M−2) 0.17 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.08 DIR化合物(D−1) 0.002 高沸点溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 0.78 第9層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤C 0.82 増感色素(SD−6) 1.4×10-4 増感色素(SD−7) 1.5×10-4 増感色素(SD−8) 1.4×10-4 マゼンタカプラー(M−2) 0.10 マゼンタカプラー(M−3) 0.03 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.03 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−3) 0.004 高沸点溶媒(Oil−2) 0.31 ゼラチン 0.91 第10層:中間層 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.50 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.08 色汚染防止剤(SC−1) 0.08 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00 第12層:中間層 ゼラチン 0.50 第13層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.16 沃臭化銀乳剤D 0.16 増感色素(SD−9) 1.7×10-4 増感色素(SD−9) 4.0×10-4 増感色素(SD′−1) 3.1×10-6 イエローカプラー(Y−1) 0.24 イエローカプラー(Y−2) 0.66 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.19 第14層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.46 増感色素(SD−9) 1.3×10-4 増感色素(SD−10) 3.0×10-4 増感色素(SD′−1) 1.6×10-6 イエローカプラー(Y−1) 0.07 イエローカプラー(Y−2) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.84 第15層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.41 増感色素(SD−9) 0.9×10-4 増感色素(SD−11) 2.0×10-4 増感色素(SD′−1) 1.0×10-6 イエローカプラー(Y−1) 0.06 イエローカプラー(Y−2) 0.18 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.97 第16層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm,沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 高沸点溶媒(Oil−2) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.44 第17層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚上記組成物の他に、化合物SU−1,SU−2,SU
−3,SU−4、粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1,H
−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1,AF−
2,重量平均分子量:10,000及び重量平均分子量:1,10
0,000の2種のAF−3、染料AI−1,AI−2,A
I−3、化合物FS−1,FS−2、及び防腐剤DI−
1を各層に適宜添加した。
【0159】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
【0160】
【化6】
【0161】
【化7】
【0162】
【化8】
【0163】
【化9】
【0164】
【化10】
【0165】
【化11】
【0166】
【化12】
【0167】
【化13】
【0168】
【化14】
【0169】
【化15】
【0170】
【化16】
【0171】
【化17】
【0172】
【化18】
【0173】
【化19】
【0174】上記試料に用いた乳剤は、下記の通りであ
る。尚平均粒径は、立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は、金・硫黄増感を最適に施した。
【0175】 乳剤名 平均AgI含有率(モル%) 平均粒径(μm) 晶 癖 直径/厚み比 乳剤A 8.0 0.42 正常晶 1 乳剤B 8.0 0.55 正常晶 1 乳剤C 8.0 0.75 双晶平板 2 乳剤D 2.0 0.32 正常晶 1 乳剤E 8.0 0.90 双晶平板 2 乳剤A,Dはイリジウムを1×10-7mol/1molAg含有し
ている。
【0176】ここで得られた試料201を詳細な説明で述
べた手法で赤感光性層、緑感光性層の高感度層及び中感
度層の濃度持ち分(最大発色濃度)を求め表2に結果を
示した。
【0177】《試料202〜211の作成》試料201の第4
層、第8層の乳剤、DIR化合物、ゼラチン及び濃度持
ち分(最大発色濃度)が表2に示した値になるように、
また基準カラー現像処理(3分15秒)での階調が直線性
をもつように、カプラーの塗布量、並びにハロゲン化銀
の粒子サイズや化学増感の程度を適宜調整して試料202
〜211を作製した。
【0178】これらの試料に色温度2850°Kタングステ
ン光源を用いてフィルター色温度4800°Kに調整し、セ
ンシトメトリーカーブ用の像様露光、MTF測定用のパ
ターンを通しての露光、及びRMS粒状度測定用の階段
ウェッジを通して露光を行い、下記の基準カラー現像処
理を行った。このようにして得られた現像済試料を用い
て、センシトメトリーカーブ、1mmあたり25サイクルに
おけるMTF値(鮮鋭性)及び、直径48μのアパーチア
ーにてRMS(粒状性)を測定した。
【0179】圧力耐性については、23℃、55%(相対湿
度)の条件下で、引掻強度試験機(新東科学製)を用
い、先端の曲率半径が0.025mmの針に5gの荷重をかけ
て定速で走査した後、露光、現像処理を行ない、圧力減
感についてDmin+0.4の濃度において荷重がかけられた
部分の濃度変化(ΔDpg)を求めた。得られた結果を表
3に示す。
【0180】基準カラー現像処理 処理工程 処理時間 処理温度 補充量* 発色現像 3分15秒 38± 0.3℃ 780cc 漂 白 45秒 38± 2.0℃ 150cc 定 着 1分30秒 38± 2.0℃ 830cc 安 定 60秒 38± 5.0℃ 830cc 乾 燥 1分 55± 5.0℃ − *補充量は感光材料1m2当たりの値である。
【0181】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
【0182】発色現像液 水 800cc 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N- (β-ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%硫
酸を用いてpH10.06に調整する。
【0183】発色現像補充液 水 800cc 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4-アミノ-メチル-N-エチル-N-アニリン硫酸塩 (β-ヒドロキシルエチル) 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウム又は20%を
用いてpH10.18に調整する。
【0184】漂白液 水 700cc 1,3ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を
用いてpH4.4に調整する。
【0185】漂白補充液 水 700cc 1,3ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.4に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0186】定着液 水 800cc チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0187】定着補充液 水 800cc チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0188】安定液及び安定補充液 水 900cc パラオクチルフェニルポリオキシエチレンエーテル (n=10) 2.0g ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5cc 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0189】
【表2】
【0190】
【表3】
【0191】表3から明らかなように、本発明によれば
粒状性、鮮鋭性に優れているだけでなく処理液の変動に
対しても安定した性能を示しており色再現性も好ましい
感材を提供できることがわかる。
【0192】又、本発明によれば驚くべき事であるが圧
力耐性の向上に対しても顕著な効果が得られる事が判明
した。
【0193】
【発明の効果】本発明により、粒状性、鮮鋭性に優れ、
処理変動に対して安定な色再現性を与え、プレッシャー
耐性にも優れたハロゲン化銀カラー感光材料を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる中間度層の濃度持ち分を説明す
る図。
【図2】本発明に係る中間度層の最大発色濃度の説明
図。
【符号の説明】
1 中感度層無発色試料の特性曲線 2 通常試料(全層発色)の特性曲線 3 中感度層の最大発色濃度部 ΔD 最大発色濃度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/305

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上にそれぞれ少なくとも一層
    の赤感性層、緑感性層、青感性層及び非感光性層からな
    る写真構成層を有する撮影用ハロゲン化銀カラー感光材
    料において、該感光性層の少なくとも1つが感度の異な
    る3以上の層からなり、最高感度層の濃度持ち分が0.6
    以下であり、かつ2番目に感度の高い層(中感度層)の
    濃度持ち分が0.6より大きく、該中感度層中に含まれる
    全感光性ハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上がア
    スペクト比3以上の平板状ハロゲン化銀粒子からなり、
    該中感度層中に含まれるゼラチンの平均分子量が7万〜
    13万でありゼラチンのβ成分に対するα成分の比(α/
    β)が2.5以上であることを特徴とするハロゲン化銀カ
    ラー感光材料。
  2. 【請求項2】 前記中感度層中に下記一般式(D−1)
    で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1
    記載のハロゲン化銀カラー感光材料。 一般式 (D−1) Coup−(Y)m 〔式中、Coupはカプラー残基を表し、mは1又は2を表
    し、Yはカプラー残基Coupのカップリング位と結合し発
    色現像主薬の酸化体との反応により離脱する基で現像抑
    制剤基若しくは現像抑制剤を放出できる基を表す。〕
  3. 【請求項3】 前記中感度層中に含有される平板状ハロ
    ゲン化銀粒子が、粒子内部に沃化銀含有率の異なる2つ
    以上の相を有し、最大沃化銀含有相の沃化銀含有率が5
    モル%より多く且つ10モル%未満であり、該相より外側
    に該相よりも沃化銀含有率の少ない相を有し、かつ転移
    線を5本以上有する平板状ハロゲン化粒子であることを
    特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー感光材
    料。
  4. 【請求項4】 転移線導入位置が最大沃化銀含有相とそ
    の外側に隣接する相の界面であることを特徴とする請求
    項3記載のハロゲン化銀カラー感光材料。
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