JPH08179032A - 距離計測装置 - Google Patents

距離計測装置

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JPH08179032A
JPH08179032A JP6316566A JP31656694A JPH08179032A JP H08179032 A JPH08179032 A JP H08179032A JP 6316566 A JP6316566 A JP 6316566A JP 31656694 A JP31656694 A JP 31656694A JP H08179032 A JPH08179032 A JP H08179032A
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JP
Japan
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pulse width
time
pulse
measuring
wave
Prior art date
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JP6316566A
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Inventor
Yasunaga Kayama
泰永 加山
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、パルス波を送信し、反射波が戻る
までの所要時間を計測して物標までの距離を算出する距
離計測装置に関し、反射波の受信波形が飽和した状態に
おいても、距離を正確に計測することを目的とする。 【構成】 パルス波を送信する送信手段1と、物標に反
射した反射波を受信する受信手段2と、パルス波の送信
時から、反射波の検出時までの所要時間を計測する時間
計測手段3と、受信手段2による反射波の受信波形を取
り込み、その受信波形のパルス幅を計測するパルス幅計
測手段4と、受信手段2における活性領域および飽和領
域の入出力特性に基づいて、受信波形のパルス幅に対応
する所要時間の補正値を算出する補正値算出手段5と、
その補正値を用いて、時間計測手段3により計測された
所要時間を補正し、パルス波の伝搬速度を乗じて物標ま
での距離を算出する距離算出手段6とを備えたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光,音波,電波その他
の波動をパルス波に変調して送信し、そのパルス波が物
標に反射されて戻るまでの所要時間に基づいて、物標ま
での距離を算出する距離計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車や電車その他の移動体にお
いて、走行上の安全性を高めたり、運行の自動化を図る
ために、先行車、障害物などの物標までの距離を計測す
る距離計測装置が開発されている。このような距離計測
装置では、物標に向けてパルス波を送信し、その物標か
ら戻る反射波を受信して、パルス波が往復に所要した時
間を計測する。この時間にパルス波の伝搬速度を乗じる
ことにより、物標の距離を算出する。
【0003】この種の距離計測装置における距離の計測
精度は、反射波が到達した時刻の計測精度によって左右
される。したがって、反射波の到達時刻の計測精度を高
めた距離計測装置が種々に考えられている。例えば、実
開平5−87582号公報に記載された装置では、図7
に示すように、受信波形のピーク値Vpから波形を推定
し、その波形に基づいて、受信波形の検出時刻tdを到
達時刻t1に補正する。
【0004】また、実開平6−2264号公報に記載さ
れた装置では、図8に示すように、受信波形の立上がり
時刻trと立下がり時刻tfとをおのおの計測し、これ
らの時刻tr,tfの中心に相当する時刻tcを、 tc=(tr+tf)/2 上式に基づいて算出する。受信波形が歪まない状態で
は、受信波形の大きさが変動しても、この受信波形の中
心に相当する時刻tcは変動しない。したがって、この
時刻tcを反射波の到達時刻とすることにより、反射波
の受信レベルの変動にかかわらず、距離の計測を正確に
行うことができる。
【0005】さらに、特開平3−65678号公報に記
載された装置では、図9に示すように、受信波形の検出
時刻tdと、その時刻tdにおける受信波形の傾き(Δ
V/Δt)とを求める。この傾きに基づいて、受信波形
を直線近似あるいは所定の曲線に近似して、反射波の到
達時刻t1を算出する。以上のように、従来の距離計測
装置では、反射波の到達時刻の補正を行うことにより、
距離の計測精度を高めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−87582号公報に記載された装置では、受信波形
のピーク値Vpに基づいて、反射波の到達時刻を補正す
るため、反射波を飽和させずに受信する必要があった。
一般に、反射波の受信レベルは、物標までの距離と、物
標におけるパルス波の反射率との要因により、100d
B程度の範囲で大幅に変動する。
【0007】このような広範囲の受信レベルにわたっ
て、反射波を飽和せずに受信するためには、受信部の雑
音レベルを極力低減して、ダイナミックレンジを広範囲
に確保する必要があり、回路の実現が困難であるという
問題点があった。また、実開平6−2264号公報に記
載された装置では、受信波形が飽和レベルに達すると、
図10に示すように、受信部の非対称な動作により、受
信波形の立下がり時刻tfが遅れる。そのため、立上が
り時刻trと立下がり時刻tfとの中心時刻tcは、受
信波形の歪みの程度に応じて、大幅に変動する。
【0008】したがって、この装置においても、受信波
形が飽和しないように、ダイナミックレンジを広範囲に
確保する必要があり、回路の実現が困難であるという問
題点があった。さらに、特開平3−65678号公報に
記載された装置では、受信波形の立上がりの傾きに基づ
いて、反射波の到達時刻t1を補正するため、受信波形
の傾きを正確に計測する必要がある。
【0009】このように受信波形の傾きを正確に計測す
るためには、広範囲の受信レベルにわたって受信波形が
歪まないように、受信部のスルーレートを十分に高める
必要があり、回路の実現が困難であるという問題点があ
った。したがって、従来の距離計測装置では、受信波形
が飽和した状態では、反射波の到達時刻t1を正確に補
正できず、距離の計測精度を高めることができないとい
う問題点があった。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めに、反射波の受信波形が飽和した状態においても、物
標までの距離を高精度に計測する距離計測装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜3に
対応するブロック図である。
【0012】請求項1に記載の発明は、パルス波を送信
する送信手段1と、そのパルス波が物標に反射して生じ
た反射波を受信する受信手段2と、送信手段1によりパ
ルス波が送信されてから、受信手段2により反射波が検
出されるまでの所要時間を計測する時間計測手段3と、
受信手段2より出力される反射波の受信波形を取り込
み、その受信波形のパルス幅を計測するパルス幅計測手
段4と、パルス幅計測手段4により計測されたパルス幅
を取り込み、受信手段2における活性領域および飽和領
域の入出力特性に基づいて、パルス幅に対応する所要時
間の補正値を算出する補正値算出手段5と、補正値算出
手段5により算出された補正値を用いて、時間計測手段
3により計測された所要時間を補正し、パルス波の伝搬
速度を乗じて物標までの距離を算出する距離算出手段6
とを備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1の距離
計測装置において、補正値算出手段5は、反射波の受信
レベルにより互いに変化する受信波形のパルス幅と所要
時間のずれとを記憶したテーブルと、パルス幅計測手段
4により計測されたパルス幅に基づいてテーブルを参照
し、所要時間のずれを補正値として求めるテーブル参照
手段とからなることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2の距離計測装置において、時間計測手段3は、
周期が一定であるクロックの計数を行い、所要時間の計
測値を求める粗測定手段と、粗測定手段により求められ
た計測値の量子化誤差をパルス幅として出力する誤差出
力手段と、パルス幅計測手段4に対し、誤差出力手段よ
り出力される波形と受信手段2より出力される受信波形
とを順次に与える切換手段と、前記パルス幅計測手段4
で計測された前記量子化誤差に基づいて、前記粗測定手
段により求められた前記計測値を補正する精密補正手段
とからなることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の距離計測装置では、送信手段1から
パルス波を送信し、送信方向の物標に反射して生じた反
射波を受信手段2で受信する。時間計測手段3は、送信
手段1からパルス波が送信されてから、受信手段2で受
信波形が検出されるまでの所要時間を計測する。
【0016】また、パルス幅計測手段4は、受信手段2
により受信された反射波の受信波形を取り込み、この受
信波形のパルス幅を計測する。一般に、受信手段2の活
性領域では、受信波形は歪まないので、反射波の受信レ
ベルの増加にほぼ比例して、受信波形のパルス幅が増加
する。一方、受信波形の検出時刻と反射波の到達時刻と
のずれは、反射波の受信レベルにほぼ反比例して変化す
る。
【0017】このように、受信手段2の活性領域では、
受信波形のパルス幅と所要時間の補正値とは相互に対応
して変化する。また、反射波の受信レベルが増加して、
受信手段2から出力される受信波形が飽和すると、受信
波形の立下がり時刻などが若干遅れるが、やはり、反射
波の受信レベルの増加に従って、パルス幅が増加する。
一方、受信波形の検出時刻と反射波の到達時刻とのずれ
は、反射波の受信レベルに応じて変化する。
【0018】したがって、受信手段2の飽和領域におい
ても、受信波形のパルス幅と所要時間の補正値とは相互
に対応して変化する。このように、受信手段2の活性領
域および飽和領域にわたり、受信波形のパルス幅と所要
時間の補正値とは、受信手段2の入出力特性に基づい
て、相互に対応する。
【0019】この対応関係に基づいて、補正値算出手段
5は、受信波形のパルス幅から所要時間の補正値を算出
する。距離算出手段6は、この補正値を用いて、時間計
測手段3により計測された所要時間を補正し、パルス波
の伝搬速度を乗じることにより、物標の距離を算出す
る。
【0020】請求項2の距離計測装置では、パルス幅と
所要時間のずれとの対応関係を予めテーブルとして記憶
する。テーブル参照手段は、パルス幅計測手段4により
計測されたパルス幅に基づいて、このテーブルを参照す
ることにより、所要時間のずれを補正値として求める。
【0021】請求項3の距離計測装置では、粗測定手段
が、クロックの計数を行うことより、所要時間の計測値
を得る。このような計測値には、クロックの1周期以内
の量子化誤差が生じる。誤差出力手段は、この量子化誤
差に該当とするパルス幅の波形を出力する。
【0022】パルス幅計測手段4には、切換手段を介し
て、受信手段2から出力される受信波形と、誤差出力手
段から出力される波形とが順次に与えられることによ
り、受信波形のパルス幅と量子化誤差とが、それぞれ計
測される。精密補正手段は、このように計測された量子
化誤差に基づいて、粗測定手段により計測された所要時
間を補正する。
【0023】このように、時間計測手段3は、パルス幅
計測手段4を兼用することにより、所要時間の計測の際
に生じる量子化誤差を補正する。
【0024】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。
【0025】図2は、請求項1〜3の実施例を示す図で
ある。この図において、発振回路であるタイミングコン
トロール部11の第1の出力端子はレーザ発光部12お
よび時間計測部13に接続され、第2の出力端子は、時
間計測部13に接続される。このレーザ発光部12に隣
接した位置にはレーザ受光部14が配置され、このレー
ザ受光部14の出力端子は、第1のコンパレータ15お
よび第2のコンパレータ16を個別に介して、時間計測
部13に接続される。
【0026】この時間計測部13の出力端子にはコンピ
ュータ部17が接続される。また、時間計測部13の内
部の構成については、タイミングコントロール部11の
第1の出力端子は粗測定部21に接続され、第2の出力
端子は粗測定部21および誤差パルス出力回路22に個
別に接続される。第1のコンパレータ15の出力端子
は、粗測定部21および誤差パルス出力回路22に個別
に接続され、粗測定部21の出力端子はコンピュータ部
17に接続される。
【0027】誤差パルス出力回路22の出力端子は切換
スイッチ23の第1の入力端子に接続され、第2のコン
パレータ16の出力端子は、切換スイッチ23の第2の
入力端子に接続される。この切換スイッチ23の出力端
子はパルス幅・電圧変換回路24に接続され、パルス幅
・電圧変換回路24の出力は、AD変換部25を介し
て、コンピュータ部17に接続される。
【0028】さらに、誤差パルス出力回路22の一例に
ついては、図3に示すように、第1のコンパレータ15
の出力端子は、Dフリップフロップ31のデータ入力D
および論理積回路32の第1の入力に接続される。タイ
ミングコントロール部11の第2の出力端子は、Dフリ
ップフロップ31のクロック入力CKに接続され、Dフ
リップフロップ31の反転出力は、論理積回路32の第
2の入力に接続される。
【0029】この論理積回路32の出力は、切換スイッ
チ23の第1の入力端子に接続される。なお、本実施例
と請求項1,2に記載した発明との対応関係について
は、タイミングコントロール部11およびレーザ発光部
12は送信手段1に対応し、レーザ受光部14およびコ
ンパレータ15,16は受信手段2に対応し、粗測定部
21は時間計測手段3に対応し、パルス幅・電圧変換回
路24,AD変換部25はパルス幅計測手段4に対応
し、コンピュータ部17は補正値算出手段5および距離
算出手段6に対応する。
【0030】また、本実施例と請求項3に記載した発明
との対応関係については、粗測定部21は粗測定手段に
対応し、誤差パルス出力回路22は誤差出力手段に対応
し、切換スイッチ23は切換手段に対応し、コンピュー
タ部17は精密補正手段に対応する。図5は、本実施例
の動作を示す流れ図である。
【0031】以下、これらの図を用いて、本実施例の動
作を説明する。タイミングコントロール部11では、時
間の基準となるクロックを発振する。このクロックは分
周され、送信パルスとして、レーザ発光部12に与えら
れる。レーザ発光部12は、この送信パルスに同期し
て、図6(a)に示すようなパルス波に変調されたレー
ザ光を射出する(ステップS1)。
【0032】レーザ光は、射出方向に位置する物標に反
射され、図6(b)に示すような反射波として、レーザ
受光部14に受光される(ステップS2)。レーザ受光
部14から出力された受信波形は、第1のコンパレータ
15において所定の閾値V0で2値化され、粗測定部2
1に入力される。粗測定部21は、パルス波が射出され
た時刻t0から、受信波形が閾値V0を越える時刻td
までの所要時間をクロックにより計数する(ステップS
4)。
【0033】一方、誤差パルス出力回路22では、図
3,4に示すように、第1のコンパレータ15により2
値化された受信波形が、Dフリップフロップ31により
クロックの立上がりで保持される。このDフリップフロ
ップ31の反転出力と2値化された受信波形との論理積
をとることにより、受信波形とクロックの立上がりとの
時間差Teをパルス幅とした誤差パルスが生成される
(ステップS5)。
【0034】この誤差パルスは、切換スイッチ23を介
して、パルス幅・電圧変換回路24に与えられ、パルス
幅が電圧に変換される(ステップS6)。このように変
換された電圧は、AD変換部25を介して、コンピュー
タ部17で計測され、時間差Teが求められる(ステッ
プS7)。コンピュータ部17では、粗測定部21によ
る所要時間の計数値Nを取り込み、クロックの周期をT
cとして、 Tp=(N+1)Tc−Te 上式による演算を行うことにより、計数値Nの量子化誤
差を補正し、所要時間Tpを精密に求める(ステップS
8)。
【0035】また、レーザ受光部14から出力された受
信波形は、第2のコンパレータ16を介して2値化さ
れ、切換スイッチ23に入力される。切換スイッチ23
では、この受信波形が、前述の誤差パルスと時分割に切
り換えられて、パルス幅・電圧変換回路24に与えられ
る(ステップS9)。コンピュータ部17は、この受信
波形のパルス幅をAD変換部25を介して計測する(ス
テップS10)。
【0036】このように計測された受信波形のパルス幅
Twは、レーザ受光部14の活性領域および飽和領域に
わたり、反射波の受信レベルに従って変化する。一方、
受信波形の検出時刻tdと反射波の到達時刻t1との時
間ずれ(Td−T1)も、反射波の受信レベルに従って
変化する。したがって、受信波形のパルス幅Twと、時
間ずれ(Td−T1)とは、相互に対応して変化する。
コンピュータ部17の記憶領域には、この対応関係がテ
ーブルとして予め記憶されている。
【0037】コンピュータ部17は、計測された受信波
形のパルス幅に基づいてテーブルを参照し、時間ずれ
(Td−T1)を求める(ステップS11)。この時間
ずれ(Td−T1)を、先に求められた所要時間Tpか
ら減算することにより、反射波の受信レベルの変動に起
因して生じる所要時間Tpの変動を補正する。
【0038】コンピュータ部17は、このように補正さ
れた所要時間[Tp−(Td−T1)]にレーザ光の伝
搬速度を乗じて、物標までの往復距離を算出する(ステ
ップS12)。以上のようにして、本実施例の距離計測
装置では、受信波形のパルス幅Twに応じて、所要時間
Tpを正確に補正できるので、距離の計測精度を大幅に
高めることができる。
【0039】また、レーザ受光部14の活性領域および
飽和領域にわたり、受信波形のパルス幅Twは、時間ず
れ(Td−T1)と相互に対応するので、反射波の受信
レベルが、レーザ受光部14のダイナミックレンジを越
えた状態においても、所要時間Tpの補正を確実に行う
ことができる。そのため、従来より広範囲の受信レベル
において、距離を高精度に測定することができる。
【0040】また、レーザ受光部14の飽和領域が使用
できるので、従来に比較して、レーザ受光部14のダイ
ナミックレンジおよびスルーレートを大幅に下げること
もできる。そのため、レーザ受光部14に、雑音レベル
が低く、かつ高速な受光素子などを使用する必要がない
ので、従来に比べて、レーザ受光部14の実現が格段に
容易となり、かつレーザ受光部14の低コスト化を図る
ことができる。
【0041】さらに、テーブルを参照することにより、
所要時間Tpの補正値を求めるので、簡便かつ高速に補
正値を得ることができる。また、パルス幅・電圧変換回
路24を時分割に兼用して、計数値Nの量子化誤差を補
正するので、より高精度に距離を計測することができ
る。なお、本実施例では、光を測定波として使用してい
るが、それに限定されるものではなく、物標において反
射する測定波であればよいので、例えば、音波、電磁波
を測定波として使用してもよい。
【0042】また、本実施例では、テーブルを参照する
ことにより、時間ずれ(Td−T1)を求めているが、
それに限定されるものではなく、受信波形のパルス幅T
wと時間ずれ(Td−T1)との対応関係を示す数式な
どを用いて、時間ずれ(Td−T1)を算出してもよ
い。さらに、本実施例では、2つのコンパレータ15,
16を並行に使用して、受信波形の整形を行っている
が、それに限定されるものではなく、コンパレータ1
5,16を1つのコンパレータで兼用することもでき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の距離計
測装置では、受信波形のパルス幅に応じて、受信レベル
の変化に起因する所要時間のずれを補正するので、距離
の計測精度を大幅に高めることができる。また、受信手
段の活性領域および飽和領域にわたり、所要時間のずれ
を補正できるので、受信手段の動作領域として飽和領域
を使用することができる。
【0044】したがって、従来より広範囲の受信レベル
において、高精度に距離を計測することができる。ま
た、受信手段の飽和領域を動作領域として使用できるの
で、受信手段のダイナミックレンジおよびスルーレート
を大幅に下げることができる。そのため、従来と比較し
て受信手段の実現が容易となり、かつ低コスト化を図る
ことができる。
【0045】請求項2の距離計測装置では、パルス幅に
基づいてテーブルを参照し、所要時間の補正値を求める
ので、簡便かつ高速に補正値を得ることができる。請求
項3の距離計測装置では、パルス幅計測手段を兼用し
て、所要時間の量子化誤差の補正を行うので、構成を単
純にしつつ、より高精度に距離を計測することができ
る。
【0046】このように、本発明の距離計測装置では、
反射波の受信波形が飽和した状態においても、高精度に
距離を計測できるので、この装置を搭載した自動車や電
車その他の移動体では、従来よりも広範囲に位置する物
標に対して、距離が高精度に計測され、走行上の安全性
を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に対応するブロック図である。
【図2】請求項1〜3の実施例を示す図である。
【図3】誤差パルス出力回路の一例を示す図である。
【図4】誤差パルス出力回路の動作を示す図である。
【図5】本実施例の動作を示す流れ図である。
【図6】受信波形を示す図である。
【図7】第1の従来例を説明する図である。
【図8】第2の従来例を説明する図である。
【図9】第2の従来例を説明する図である。
【図10】飽和レベルを越えた反射波の受信波形を示す
図である。
【符号の説明】
1 送信手段 2 受信手段 3 時間計測手段 4 パルス幅計測手段 5 補正値算出手段 6 距離算出手段 11 タイミングコントロール部 12 レーザ発光部 13 時間計測部 14 レーザ受光部 15 第1コンパレータ 16 第2コンパレータ 17 コンピュータ部 21 粗測定部 22 誤差パルス出力回路 23 切換スイッチ 24 パルス幅・電圧変換回路 25 AD変換回路 31 Dフリップフロップ 32 論理積回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス波を送信する送信手段と、 前記パルス波が物標に反射して生じた反射波を受信する
    受信手段と、 前記送信手段により前記パルス波が送信されてから、前
    記受信手段により前記反射波が検出されるまでの所要時
    間を計測する時間計測手段と、 前記受信手段より出力される前記反射波の受信波形を取
    り込み、その受信波形のパルス幅を計測するパルス幅計
    測手段と、 前記パルス幅計測手段により計測されたパルス幅を取り
    込み、前記受信手段における活性領域および飽和領域の
    入出力特性に基づいて、前記パルス幅に対応する前記所
    要時間の補正値を算出する補正値算出手段と、 前記補正値算出手段により算出された補正値を用いて、
    前記時間計測手段により計測された前記所要時間を補正
    し、前記パルス波の伝搬速度を乗じて前記物標までの距
    離を算出する距離算出手段とを備えたことを特徴とする
    距離計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の距離計測装置におい
    て、 前記補正値算出手段は、 前記反射波の受信レベルにより互いに変化する前記受信
    波形のパルス幅と前記所要時間のずれとを記憶したテー
    ブルと、 前記パルス幅計測手段により計測されたパルス幅に基づ
    いて前記テーブルを参照し、前記所要時間のずれを補正
    値として求めるテーブル参照手段とからなることを特徴
    とする距離計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の距離計
    測装置において、 前記時間計測手段は、 周期が一定であるクロックの計数を行い、前記所要時間
    の計測値を求める粗測定手段と、 前記粗測定手段により求められた前記計測値の量子化誤
    差をパルス幅として出力する誤差出力手段と、 前記パルス幅計測手段に対し、前記誤差出力手段より出
    力される波形と前記受信手段より出力される前記受信波
    形とを順次に与える切換手段と、 前記パルス幅計測手段で計測された前記量子化誤差に基
    づいて、前記粗測定手段により求められた前記計測値を
    補正する精密補正手段とからなることを特徴とする距離
    計測装置。
JP6316566A 1994-12-20 1994-12-20 距離計測装置 Pending JPH08179032A (ja)

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JP6316566A JPH08179032A (ja) 1994-12-20 1994-12-20 距離計測装置

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JPH08179032A true JPH08179032A (ja) 1996-07-12

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