JPH04318490A - レーザレーダにおける測距方法 - Google Patents

レーザレーダにおける測距方法

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JPH04318490A
JPH04318490A JP8521091A JP8521091A JPH04318490A JP H04318490 A JPH04318490 A JP H04318490A JP 8521091 A JP8521091 A JP 8521091A JP 8521091 A JP8521091 A JP 8521091A JP H04318490 A JPH04318490 A JP H04318490A
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laser
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中口 智之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザパルスを送信し
、目標で反射されたレーザパルスを受信して、レーザパ
ルスの往復に要した時間から目標までの距離を求めるレ
ーザレーダにおける測距方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平2−49180号公
報に示された従来のレーザレーダ受信機を示す構成図で
あり、図において、1はレーザパルス送信信号発生器、
2は受光回路、3はしきい値処理器、4〜7はバッファ
、8〜11はアンドゲート、12はパルス幅測定回路、
13は補正回路、14はアップカウンタ、15はクロッ
ク発生器である。
【0003】次に動作について説明する。レーザパルス
送信信号発生器1はレーザパルス送信と同時に送信信号
を発生してアップカウンタ14に送る。アップカウンタ
14はレーザパルス送信信号発生器1からの送信信号に
よりクロック発生器15のクロックのカウントアップを
開始する。受光回路2は目標で反射されたレーザパルス
を受光し電気信号に変換して増幅する。しきい値処理器
3は受光回路2からの信号があらかじめ設定したしきい
値を越えている時間幅に等しい時間幅twのパルスを出
す。アップカウンタ14は上記時間幅twのパルスの立
上りでクロックのカウントをストップする。しかし上記
時間幅twのパルスの立上り時刻は受光回路2の出力の
大小により変化する。つまり、出力が大きいときは小さ
いときに比べて上記時刻は早くなる。
【0004】一方、時間幅twのパルスはバッファ4〜
7を順次通過し、1つのバッファで遅延時間taを受け
る。アンドゲート8へはしきい値処理器3とバッファ4
からの時間幅twのパルスが入力され、アンドゲート9
〜11へは同様にしきい値処理器3とそれぞれバッファ
5〜7からの時間幅twのパルスが入力される。しきい
値処理器3、バッファ4〜7およびアンドゲート8〜1
1の出力は図6に示すような時間的関係となり、パルス
幅測定回路12はアンドゲート8〜11の出力のうちパ
ルス出力のあるアンドゲートの数Naを求めtwをNa
・taと決定する。図6の場合Na=3となる。
【0005】補正回路13はあらかじめ設定しておいた
基準パルス幅twsと上記Na・taとを比較しtws
とNa・taの大小関係に応じて、アップカウンタ14
のカウント数Nuとクロック周期tcから(1)式で求
まる目標までの距離Rを補正する。ただし、(1)式の
Cは光速である。     R=C・tc・Nu/2          
                        (
1)ここで、上記公報においては補正回路13における
具体的な補正方法は記載されていないが、図7に示すよ
うに受光回路2の出力として基準パルス幅twsを持つ
基準パルスと、パルス幅tw1を持つ上記基準パルスよ
り出力の大きなパルスとパルス幅tw2を持つ上記基準
パルスより出力の小さなパルスを考え、それぞれがしき
い値を越える時刻をt1 、t2 、t3 とする。例
えばパルス波形が対称な場合 t2 は     t2 +(tw1−tws)/2      
                         
  (2)t3 は     t3 −(tws−tw2)/2      
                         
  (3)と補正すると、受光回路2の出力の大小すな
わちパルス幅にかかわらず上記しきい値を越える時刻は
t1 に等しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザレーダ受
信機は以上のように構成されているのでこの発明が有効
であるためには、上記t1 、t2 、t3 の測定精
度が十分高くそれぞれを区別できねばならない。ところ
で、レーザレーダでは受光回路2の出力においてできる
だけ高い信号対雑音比(S/N)を確保するため、でき
るだけピークパワーの大きなレーザパルスを出す必要が
ある。 このためレーザはQスイッチを用いたパルスレーザが用
いられるがパルス波形の1/2幅は通常10ns程度で
ある。一方、クロック発生器15は水晶発振器などで構
成されクロックの最大周波数はせいぜい100MHz程
度である。このためアップカウンタ14でカウントする
クロックの周期tcは最小10nsとなり、上記のしき
い値を越える時刻の測定精度はせいぜい10nsである
のが現状である。このような測定精度では上記レーザパ
ルス幅と同程度であるため、受信パルスの出力が大幅に
異なるときを除いて上記t1 、t2 、t3 は区別
できず同一時刻で求まる。このとき、(2)式および(
3)式を適用するとt2 はt1 より遅い時刻で、t
3 はt1 より早い時刻で求まることになりこの発明
の構成では目的および効果が達成されない。この発明は
どのような補正方法を用いても時刻の測定精度はクロッ
ク周期tcで規定され、したがって距離の測定精度は1
0nsのクロック周期tcで規定され3mが限度であり
、これ以上の高精度化は困難であるという問題点があっ
た。
【0007】一方、大気の視程が悪い場合は良い場合に
比べて、同一距離に存在する目標からの反射光を受信し
ても送信したレーザパルスの大気における減衰が大きい
ため受光回路2からの信号のレベルが低下して信号のS
/Nが低下する。測距レートの高いレーザレーダを構成
する場合、高速変調が可能な半導体レーザを励起光源と
して用いたパルス繰り返しの高速な固体レーザを用いる
ことができる。上記固体レーザは例えば平野らにより文
献レーザー学会研究会報告、RTM−89−14、(1
989)に記載されている。ところがこのようなレーザ
は低繰り返しのレーザに比べてピークパワーが低いため
同一の距離を測定すると受光回路2からの信号のレベル
が低下するため信号のS/Nが低下する。したがって、
しきい値処理器3は受光回路2からの信号を、大気の視
程のよいときや大きなパワーの低繰り返しのレーザを用
いた場合と同一のFAR(フォールス・アラーム・レイ
ト)および検出確率を確保して、測距することができな
くなる問題点があった。この発明は上記のような問題点
を解決するためになされたもので、距離測定精度の向上
と受光回路2からの信号のS/Nを改善し所要のFAR
および検出確率を確保して測距できるようにすることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のレーザレーダ
における測距方法においては、レーザパルスの送信およ
び受信手段と、信号処理および制御手段とを備え、レー
ザパルスを送信し、目標で反射された上記レーザパルス
を受信してレーザパルスの往復に要した時間から目標ま
での距離を求めるレーザレーダにおいて、第1のレーザ
パルスを送信し、上記第1のレーザパルスの送信時を基
準とし、目標で反射されて受信された第1のレーザパル
スの受信信号が第1のしきい値としてあらかじめ設定し
た所定の受信レベルに達するまでの時間trを第1の時
間間隔で求め、次に、第1のレーザパルス送信後に送信
され目標で反射されて受信された第2のレーザパルスの
受信信号を、上記第2のレーザパルスの送信時を基準と
し、上記時間tr経過した時刻に対し、それ以前に第1
の時間間隔に基づいて設定した時刻から、上記第1の時
間間隔より短い第2の時間間隔でサンプルホールドし、
上記サンプルホールドした値のうちの最大値を与えるサ
ンプルホールド時刻を時間trと第2の時間間隔に基づ
いて求めるものである。請求項2のレーザレーダにおけ
る測距方法においては、レーザパルスの送信および受信
手段と、信号処理および制御手段とを備え、レーザパル
スを送信し、目標で反射された上記レーザパルスを受信
してレーザパルスの往復に要した時間から目標までの距
離を求めるレーザレーダにおいて、レーザパルスを送信
し、上記レーザパルスの送信時を基準とし、目標で反射
されて受信されたレーザパルスの受信信号が第1のしき
い値としてあらかじめ設定した所定の受信レベルに達す
るまでの時間trを第1の時間間隔で求め、その後、順
々に複数のレーザパルスを送信し、それぞれのレーザパ
ルスに対する受信信号について、それぞれのレーザパル
スの送信時を基準とし、上記時間tr経過した時刻に対
し、それ以前に第1の時間間隔に基づいて設定した時刻
から、上記第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で上
記それぞれの受信信号をサンプルホールドし、それぞれ
の受信信号についてサンプルホールドした値のうちの最
大値と上記最大値を与えるサンプルホールド時刻をそれ
ぞれのレーザパルスの送信時を基準として求めて、複数
のレーザパルスに対するサンプルホールド値の最大値の
平均値とそれぞれの最大値を与える時刻の平均値を求め
、次に、上記サンプルホールド値の最大値の平均値が第
2のしきい値としてあらかじめ設定された上記第1のし
きい値より高い所定の受信レベルを越えた時に、上記最
大値を与える時刻の平均値に基づいて目標までの距離を
求めるものである。
【0009】
【作用】請求項1のレーザレーダにおける測距方法にお
いては、第1のレーザパルスを送信し、上記第1のレー
ザパルスの送信時を基準として目標で反射されて受信さ
れた第1のレーザパルスの受信信号が第1のしきい値と
してあらかじめ設定した所定の受信レベルに達するまで
の時間trを第1の時間間隔で求め、次に、第1のレー
ザパルス送信後に送信され目標で反射されて受信された
第2のレーザパルスの受信信号を、上記第2のレーザパ
ルスの送信時を基準とし、上記時間tr経過した時刻に
対し、それ以前に第1の時間間隔に基づいて設定した時
刻から、上記第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で
サンプルホールドするので、時間の測定精度は第1の時
間間隔より短い第2の時間間隔で規定できる。さらに、
上記サンプルホールドした値のうちの最大値を与えるサ
ンプルホールド時刻を時間trと第2の時間間隔に基づ
いて求めるので、時間の測定精度が高く、かつ、受信信
号のレベルに依存しない高精度の距離測定を実現する。
【0010】請求項2のレーザレーダにおける測距方法
においては、順々に複数のレーザパルスを送信し、それ
ぞれのレーザパルスに対する受信信号について、第1の
時間間隔より短い第2の時間間隔で上記それぞれの受信
信号をサンプルホールドし、それぞれの受信信号につい
てサンプルホールドした値のうちの最大値と上記最大値
を与えるサンプルホールド時刻をそれぞれのレーザパル
スの送信時を基準として求めて、複数のレーザパルスに
対するサンプルホールド値の最大値の平均値とそれぞれ
の最大値を与える時刻の平均値を求め、次に、上記サン
プルホールド値の最大値の平均値が第2のしきい値とし
てあらかじめ設定された上記第1のしきい値より高い所
定の受信レベルを越えた時に、上記最大値を与える時刻
の平均値に基づいて目標までの距離を求めるので、1個
のレーザパルスを受光して発生した電気信号が所要のF
AR(フォールス・アラーム・レイト)および検出確率
を確保してしきい値処理するには不十分なS/Nである
場合に、S/Nを向上させて所要のFARおよび検出確
率を確保できる。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はレーザパルスの送信および受信手段と、信
号処理および制御手段とを備え、レーザパルスを送信し
、目標で反射された上記レーザパルスを受信してレーザ
パルスの往復に要した時間から目標までの距離を求める
レーザレーダにおいて使用されるこの発明のレーザレー
ダにおける測距方法の一実施例を示すフローチャートで
あり、図2は図1に示したこの発明のレーザレーダにお
ける測距方法を使用するレーザレーダの一実施例を示す
構成図である。図2ではレーザパルスの送信および受信
手段と、信号処理および制御手段などのうち、この発明
の使用を説明するに要する部分を示した。図2において
、1はレーザパルス送信信号発生器、2は受光回路、3
はしきい値処理器、14はアップカウンタ、15はクロ
ック発生器、16は第1のスイッチ、17は第2のスイ
ッチ、18はコントローラ、19はダウンカウンタ、2
0は遅延信号発生器、21は第1のサンプルホールド器
、22は第2のサンプルホールド器、23は第3のサン
プルホールド器、24は第4のサンプルホールド器であ
る。
【0012】次に、図2のレーザレーダにおける図1の
レーザレーダにおける測距方法を使用した動作について
説明する。コントローラ18は第1のスイッチ16をし
きい値処理器3の方向に、第2のスイッチ17をアップ
カウンタ14の方向に開く。レーザパルス送信信号発生
器1はレーザパルスが送信されると同時に送信信号を発
生し、送信信号は第2のスイッチ17を介してアップカ
ウンタ14に入力される。アップカウンタ14は上記送
信信号が入力されると同時にクロック発生器からのクロ
ックのカウントを開始する。受光回路2は上記送信され
たレーザパルスが目標で反射して戻って来る光を受光し
電気信号に変換して増幅する。上記電気信号は第1のス
イッチを介してしきい値処理器3に入力され、あらかじ
め設定されたしきい値で処理される。このしきい値は上
記電気信号に対して所要のFARおよび検出確率を確保
できるよう設定され、しきい値処理器3は上記電気信号
が上記しきい値を越えると同時に信号を発生して上記ア
ップカウンタ14を停止させる。コントローラ18はア
ップカウンタ14のカウント数Nuを読取り、クロック
発生器15のクロック周期tcを用いてレーザパルスが
送信されてから目標で反射された後受光されるまでの時
間trを(4)式で求める。     tr=tc・Nu             
                         
  (4)次に、コントローラ18は第1のスイッチ1
6を第1〜第4のサンプルホールド器の方向に、第2の
スイッチ17をダウンカウンタ19の方向に開く。さら
にコントローラ18は、例えばNu−1の数をダウンカ
ウンタ19に設定する。新たにレーザパルスが発振され
るとレーザパルス送信信号発生器1からの送信信号は、
第2のスイッチ17を介してダウンカウンタ19に入力
される。ダウンカウンタ19は上記送信信号が入力され
ると同時に、上記カウントNu−1からクロック発生器
のクロックによりカウントダウンを開始する。ダウンカ
ウンタ19はカウントが0になると信号0を発し、遅延
信号発生器20は上記tcより短い時間間隔tsで互い
に遅延した信号1、信号2、信号3および信号4を発生
する。これらの時間的関係を図3に示す。第1のサンプ
ルホールド器21、第2のサンプルホールド器22、第
3のサンプルホールド器23および第4のサンプルホー
ルド器24はそれぞれ上記信号1、信号2、信号3およ
び信号4の立上りで受光回路2から第1のスイッチ16
を介して入力される上記新たに発振されたレーザパルス
の受信信号をサンプルホールドする。
【0013】コントローラ18は第1のサンプルホール
ド器21、第2のサンプルホールド器22、第3のサン
プルホールド器23および第4のサンプルホールド器2
4からサンプルホールドした値を読取り最大値Pと最大
値を与える時刻tを求める。時刻tは第M番目のサンプ
ルホールド器の値が最大ならば(5)式で求まる。     t=tr−tc+(M−1)・ts     
                 (5)したがって
、目標までの距離Rは(6)式で求まる。     R=C・t/2              
                         
 (6)以上のように、(4)式で求まる距離の精度は
第1の時間間隔であるtcで規定され、(6)式で求ま
る距離の精度は第1の時間間隔より短い第2の時間間隔
であるtsで規定されるため、この発明を使用するレー
ザレーダにおいては測距精度が向上する。例えば、tc
は10nsが最小限度なのに対して、tsは市販の高速
サンプルホールド器を用いて1nsも可能であり、1n
sは0.3mの距離精度に相当する。さらに、この発明
を使用するレーザレーダにおいてはサンプルホールドし
た複数の受信信号の最大値を与える時刻を用いるため、
この時刻は受信信号のレベルに依存せず、求まる距離も
受信信号のレベルに依存しない。従って、この発明によ
れば、第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で受信信
号をサンプルホールドし、サンプルホールドした値のう
ちの最大値を与えるサンプルホールド時刻に基づいて目
標までの距離を求めるため、時間の測定精度が高く、か
つ、受信信号のレベルに依存しない測定ができ、高精度
のレーザレーダを得られる効果がある。なお、上記はダ
ウンカウンタ19にカウント数Nu−1を設定したが、
もっと少ない数を設定するならばサンプルホールドする
信号波形のピーク近傍をサンプルホールドできるようサ
ンプルホールド器の数を増加させればよい。
【0014】実施例2.図4はレーザパルスの送信およ
び受信手段と、信号処理および制御手段とを備え、レー
ザパルスを送信し、目標で反射された上記レーザパルス
を受信してレーザパルスの往復に要した時間から目標ま
での距離を求めるレーザレーダにおいて使用されるこの
発明のレーザレーダにおける測距方法の他の実施例を示
すフローチャートである。なお、上記図2のレーザレー
ダの一実施例を示す構成図は、信号処理および制御手段
における方法を変更することにより、この発明のレーザ
レーダにおける測距方法を使用できるものである。
【0015】レーザパルスを送信させて目標からの反射
を受光して発生した電気信号を第1のしきい値で処理す
る。上記電気信号が上記第1のしきい値を越えれば、レ
ーザパルスを発振してから上記第1のしきい値越えるま
での時間trを第1の時間間隔で求める。このtrは例
えば図2のレーザレーダでは(4)式で求まる。上記電
気信号が上記第1のしきい値を越えなければ新たにレー
ザパルスを発振させて第1のしきい値で処理する動作を
trが求まるまで繰り返す。上記時間trを求めた後、
新たにi=1番目のレーザパルスを送信し、送信時刻か
ら上記時間tr経過した時刻に対し、それ以前に第1の
時間間隔に基づいて設定した時刻から、第1の時間間隔
より短い第2の時間間隔tsでサンプルホールドされた
上記電気信号の値のうち最大値P(i)とP(i)を与
えるサンプルホールド時刻t(i)を求める。さらに、
続けてi=2番目からN番目まで複数レーザパルスを送
信させ、それぞれに対して上記のようにP(i)とt(
i)を求める。次に(7)式および(8)式によりN個
のP(i)およびt(i)の平均値Pavおよびtav
を求める。     Pav=ΣP(i)/N          
                        (
7)    tav=Σt(i)/N        
                         
 (8)上記Pavを上記第1のしきい値より高い第2
のしきい値で処理し、Pavが上記第2のしきい値を越
えれば上記tavより目標までの距離Rを(9)式によ
り求める。     R=C・tav/2            
                         
 (9)Pavが上記第2のしきい値を越えなければ、
フローチャートの最初に戻りレーザパルスを送信させて
第1のしきい値で処理することからやり直す。
【0016】ところで、レーザレーダで距離を測定する
場合、FAR=0.001、検出確率99.9%を確保
できることが望まれる。このときしきい値処理される信
号のS/Nとして100以上必要である。しかし、従来
のように1個のレーザパルスを受光して発生した電気信
号をしきい値処理する方法では、大気の視程が悪かった
り、パワーの小さなレーザを用いたりした場合、受信機
で受光される目標からの反射光量が低下するため上記所
要のS/N=100を確保できないことが多い。上記の
測距方法においては、(7)式はN個のレーザパルスの
受信信号の最大値の平均をとっている。このとき、雑音
がランダムとすると(7)式のようにN個の受信信号を
平均すると雑音が1/Nに低減されることはよく知られ
ている。レーザレーダ受信機では雑音はほぼランダムと
考えられるため、1個のレーザパルスを受光して発生し
た電気信号のS/NをS1 とすると、(7)式により
S/NはN・S1 になりN倍向上する。したがって、
上記の測距方法においては1個のレーザパルスを受光し
て発生する電気信号のS/Nは100/Nで足りる。
【0017】ところが、上記方法では上記電気信号をt
s間隔でサンプルホールドするため、上記電気信号の発
生時刻とサンプルホールド時刻のタイミングをいかにと
るかが重要である。そこで上記方法では第1のしきい値
による処理によりサンプルホールド時刻のタイミングを
求め、複数の信号の平均値を求めることによりS/Nを
向上させた後、この結果に対して、所要のFARおよび
検出確率が得るための第2のしきい値で処理する方法と
している。
【0018】上記サンプルホールド時刻のタイミングを
求める方法について詳しく述べる。大気の視程や使用す
るレーザのパワーから上記S1 を推定できる。したが
って、平均すべき信号の個数はN=100/S1 個と
なる。S1 が同一であっても設定する第1のしきい値
により第1のしきい値処理におけるFARおよび検出確
率は種々の組合わせが存在する。ここでは第1のしきい
値を、1秒間に所要のFAR=0.001、検出確率9
9.9%を確保して測距できる回数Nrが最も多くなる
ように決定する。Nrは式10で与えられる。     Nr=[Np−FAR1 ×{(1/Pd1 
)+N}]/                   
                 {(1/Pd1 
)+N}  (10)ここで、Npは1秒間に発振でき
るレーザパルスの数、FAR1 およびPd1 はそれ
ぞれ第1のしきい値処理におけるFARおよび検出確率
である。(10)式において(1/Pd1 )+Nは所
要のFARおよび検出確率を確保して測距するのに必要
なレーザパルスの数、FAR1×{(1/Pd1 )+
N}は1秒間に誤って第1のしきい値を越えたために浪
費される平均レーザパルスの数である。したがって、(
10)式の分子は1秒間に所要のFARおよび検出確率
を確保して測距するのに利用できる平均レーザパルスの
数である。
【0019】(10)式に種々の第1のしきい値に対応
するFAR1 およびPd1 を代入して、最大のNr
が得られる第1のしきい値を決定し、これを用いた第1
のしきい値処理によりレーザパルスを発振してから受光
されるまでの時間trを求める。trを求めた後発振さ
せるN個のレーザパルスに対しては、発振させた時刻か
ら上記tr経過した時刻を基準にサンプルホールドのタ
イミングを設定する。もし、第1のしきい値による処理
により誤ってサンプルホールド時刻のタイミングが求め
られても、N個の受信信号の平均は雑音のみの平均とな
るため第2のしきい値を越えて誤りを発生することはま
ず無い。この場合フローチャートの最初に戻り第1のし
きい値による処理からやり直す。例えば、レーザパルス
幅10ns、レーザパルスの繰り返し1000パルス/
s、S1 =32の場合、この測定方法を用いればFA
R1 およびPd1 をそれぞれ10および0.58と
しN=4とすることにより、FAR=0.001、検出
確率99.9%を確保して1秒間に約165回の測距が
可能となる。以上のように、複数個の信号の平均をとる
ことにより、1個のレーザパルスを受光して発生した電
気信号が所要のFARおよび検出確率を確保してしきい
値処理するには不十分なS/Nである場合に、S/Nを
向上させて所要のFARおよび検出確率を確保できる効
果がある。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の時間間
隔より短い第2の時間間隔で受信信号をサンプルホール
ドし、サンプルホールドした値のうちの最大値を与える
サンプルホールド時刻に基づいて目標までの距離を求め
るため、時間の測定精度が高く、かつ、受信信号のレベ
ルに依存しない測定ができ、高精度のレーザレーダを得
られる効果がある。請求項2の発明によれば、複数個の
信号の平均をとることにより、1個のレーザパルスを受
光して発生した電気信号が所要のFAR(フォールス・
アラーム・レイト)および検出確率を確保してしきい値
処理するには不十分なS/Nである場合に、S/Nを向
上させて所要のFARおよび検出確率を確保できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザレーダにおける測距方法の一
実施例を示すフローチャートである。
【図2】この発明のレーザレーダにおける測距方法を使
用するレーザレーダの一実施例を示す構成図である。
【図3】遅延信号発生器から発生される信号の時間的関
係を示す図である。
【図4】この発明のレーザレーダにおける測距方法の他
の実施例を示すフローチャートである。
【図5】従来のレーザレーダ受信機を示す構成図である
【図6】従来のレーザレーダ受信機におけるしきい値処
理器、バッファおよびアンドゲートの出力の時間的関係
を示す図である。
【図7】従来のレーザレーダ受信機における受光回路の
出力の大小としきい値を横切る時間の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1  レーザパルス送信信号発生器 2  受光回路 3  しきい値処理器 4  バッファ 5  バッファ 6  バッファ 7  バッファ 8  アンドゲート 9  アンドゲート 10  アンドゲート 11  アンドゲート 12  パルス幅測定回路 13  補正回路 14  アップカウンタ 15  クロック発生器 16  第1のスイッチ 17  第2のスイッチ 18  コントローラ 19  ダウンカウンタ 20  遅延信号発生器 21  第1のサンプルホールド器 22  第2のサンプルホールド器 23  第3のサンプルホールド器 24  第4のサンプルホールド器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  レーザパルスの送信および受信手段と
    、信号処理および制御手段とを備え、レーザパルスを送
    信し、目標で反射された上記レーザパルスを受信してレ
    ーザパルスの往復に要した時間から目標までの距離を求
    めるレーザレーダにおいて、第1のレーザパルスを送信
    し、上記第1のレーザパルスの送信時を基準とし、目標
    で反射されて受信された第1のレーザパルスの受信信号
    が第1のしきい値としてあらかじめ設定した所定の受信
    レベルに達するまでの時間trを第1の時間間隔で求め
    、次に、第1のレーザパルス送信後に送信され目標で反
    射されて受信された第2のレーザパルスの受信信号を、
    上記第2のレーザパルスの送信時を基準とし、上記時間
    tr経過した時刻に対し、それ以前に第1の時間間隔に
    基づいて設定した時刻から、上記第1の時間間隔より短
    い第2の時間間隔でサンプルホールドし、上記サンプル
    ホールドした値のうちの最大値を与えるサンプルホール
    ド時刻を時間trと第2の時間間隔に基づいて求めるこ
    とを特徴とするレーザレーダにおける測距方法。
  2. 【請求項2】  レーザパルスの送信および受信手段と
    、信号処理および制御手段とを備え、レーザパルスを送
    信し、目標で反射された上記レーザパルスを受信してレ
    ーザパルスの往復に要した時間から目標までの距離を求
    めるレーザレーダにおいて、レーザパルスを送信し、上
    記レーザパルスの送信時を基準とし、目標で反射されて
    受信されたレーザパルスの受信信号が第1のしきい値と
    してあらかじめ設定した所定の受信レベルに達するまで
    の時間trを第1の時間間隔で求め、その後、順々に複
    数のレーザパルスを送信し、それぞれのレーザパルスに
    対する受信信号について、それぞれのレーザパルスの送
    信時を基準とし、上記時間tr経過した時刻に対し、そ
    れ以前に第1の時間間隔に基づいて設定した時刻から、
    上記第1の時間間隔より短い第2の時間間隔で上記それ
    ぞれの受信信号をサンプルホールドし、それぞれの受信
    信号についてサンプルホールドした値のうちの最大値と
    上記最大値を与えるサンプルホールド時刻をそれぞれの
    レーザパルスの送信時を基準として求めて、複数のレー
    ザパルスに対するサンプルホールド値の最大値の平均値
    とそれぞれの最大値を与える時刻の平均値を求め、次に
    、上記サンプルホールド値の最大値の平均値が第2のし
    きい値としてあらかじめ設定された上記第1のしきい値
    より高い所定の受信レベルを越えた時に、上記最大値を
    与える時刻の平均値に基づいて目標までの距離を求める
    ことを特徴とするレーザレーダにおける測距方法。
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