JPH07325153A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH07325153A
JPH07325153A JP6142224A JP14222494A JPH07325153A JP H07325153 A JPH07325153 A JP H07325153A JP 6142224 A JP6142224 A JP 6142224A JP 14222494 A JP14222494 A JP 14222494A JP H07325153 A JPH07325153 A JP H07325153A
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JP
Japan
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signal
reference clock
delay
measurement start
start signal
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JP6142224A
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Inventor
Yasuhiro Ito
保博 伊東
Hisashi Yoshida
久 吉田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廉価に構成し、装置間の干渉確率を低減し、
且つレーザ光に対する目の安全性を高めた距離測定装置
を提供する。 【構成】 タイミング制御手段1から出力する測距開始
信号を、基準クロックに同期してランダムな長さの第1
の遅延時間だけ遅延する第1の遅延手段9と、更に基準
クロックの周期内で変化する長さの第2の遅延時間だけ
遅延する第2の遅延手段10とを有し、送信は第1の遅
延手段9と第2の遅延手段10による遅延測距開始信号
により行い、受信信号のサンプリングは第1の遅延手段
9による遅延測距開始信号と共に開始し、波形をメモリ
4に記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は距離測定装置に関するも
のである。更に詳しくは測距対象物に対して光パルスを
射出し、測距対象物からの反射光を受光するまでの光の
往復時間を計測することにより測距対象物までの距離を
測定する距離測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の分野で安全性の向上や自動
化を目的として、移動物体に測距装置を搭載して距離情
報を得る要求が増大している。例えば、ロボットや自動
車や電車に測距装置を搭載してこれらの移動物体の衝突
を防止したり、又は工場内で使用される搬送車に測距装
置を搭載して搬送車の停止位置を制御することに用いら
れている。このような距離測定装置としては、光源から
パルスレーザ光を測定対象物へ射出し、測定対象物によ
って反射したパルスレーザ光を受光し、測距対象物まで
の距離を測定する装置が広く使用されている。これは短
時間に距離を測定できることから特に移動体等の衝突防
止用センサとして使用されることが多い。
【0003】この種の距離測定装置として、受信波形を
メモリに記憶したデータから目標信号を検出して距離を
求めるものが、特開平3−46589号公報、特開平4
−145391号公報等で開示されている。これらは、
図6にその構成を示すように、マイクロコンピュータ1
から距離測定を開始するために送信部2へ送信開始信号
を出力し、同時にA/D変換器3のサンプリングと受信
波形メモリ部4のアドレス設定を開始する。送信開始信
号,サンプリング信号およびアドレス設定信号は、基準
クロック発生器5の基準クロックに同期している。送信
開始信号を受けた送信部2は、直ちに送信パルスを出射
し、装置外部の物体からの反射信号を受信部6で受信す
る。受信した信号をアンプ7で増幅した信号をA/D変
換器3でデジタル信号にして受信波形メモリ部4に記憶
する。受信波形メモリ部4の内容は、送信開始信号毎に
平均化され、一定回数の受信波形データを収集した後に
目標信号を検出して距離を求めている。
【0004】目標信号から距離を求める方法としては、
受信波形メモリ部4のアドレスが基準クロックに対応し
て1アドレス当り「1/基準クロック周波数」の時間に
相当するため、受信波形メモリ部4のデータが設定閾値
を越えたデータを目標信号として、この目標信号を検出
したアドレス(n)から目標信号までのパルス信号走行
時間(T)を T=n/基準クロック周波数 とマイクロコンピュータ1で演算し、パルス信号走行時
間とパルス信号の速度から装置外部の物体までの距離を
演算し、演算された距離データは、表示部8に出力され
表示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車の車間距離センサの
ような使用環境を考えた場合に、装置の数が増加するこ
とが予想される。その場合に従来の装置の構成では、パ
ルス信号が干渉して目標物を誤認して、誤った測距値を
表示する可能性がある。例えば、対向車が同一の車間距
離センサを搭載している場合、双方の車間距離センサが
同じタイミングで送信パルスを出力していた時に先行車
と対向車がすれ違った状態では、自車の送信パルスのエ
コーを受信する前に対向車の送信パルスを受信してしま
い、先行車との車間距離より短い車間距離を検出してし
まうという問題があった。
【0006】また、パルス信号をレーザ等の光信号とし
て出力した場合、出力パワーが同一であれば、送信信号
パルス幅が短い方がより目に対して安全であるが、その
ためにはパルス信号のサンプリング時間を高速にする必
要がある。例えば、10nsecパルス幅の信号をサン
プリングする場合、5nsec(200MHz)のサン
プリングクロックが必要になる。このように高速なクロ
ックを使用する場合、高速応答性を有する素子が必要に
なり、汎用のデジタルICは使用できず、特殊で高価な
部品を使用することになり、測距装置の価格は非常に高
価なものとなるという問題があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑み、汎用のデジタ
ルICの使用が可能で廉価に構成し、装置間の干渉確率
を低減して測定精度を向上させ、且つレーザ光に対する
目の安全性を高めた距離測定装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準クロック
を発生する基準クロック発生器と、前記基準クロックと
同期する測距開始信号を出力するタイミング制御手段
と、前記測距開始信号に応答して光パルスを送信する送
信手段と、前記送信手段から送信され測定対象物で反射
した前記光パルスを受信して受信信号を出力する受信手
段と、前記基準クロックに同期して前記受信信号をディ
ジタル受信信号に変換するA/D変換手段と、前記ディ
ジタル受信信号の計数値を記憶する記憶手段と、前記記
憶手段に記憶された前記計数値から形成されたパルス波
形によって前記光パルスが送信されてから受信するまで
の時間を計測して前記測定対象物までの距離を演算する
演算手段とを具備する距離測定装置において、前記測距
開始信号を前記基準クロックに同期してランダムな長さ
の第1の遅延時間だけ遅延し、第1遅延測距開始信号を
出力する第1の遅延手段と、前記第1遅延測距開始信号
を受けて前記基準クロックの周期内で変化する長さの第
2の遅延時間だけ遅延し、第2遅延測距開始信号を出力
する第2の遅延手段とを具備し、前記送信手段は、第2
遅延測距開始信号に同期して光パルスを送信し、前記A
/D変換手段は、前記第1遅延測距開始信号の出力と同
時に前記受信信号のディジタル受信信号への変換を開始
し、前記演算手段は、前記第2の遅延時間が同一な複数
個の第2遅延測距開始信号の出力により、前記記憶手段
に記憶された複数個の前記計数値を平均値に算出する平
均値算出手段と、前記第2の遅延時間が異なる複数個の
第2遅延測距開始信号の出力により、前記記憶手段に記
憶された複数個の前記計数値を前記第2の遅延時間の長
さの順に整列する整列手段とを有し、前記整列手段によ
り合成された前記パルス波形によって前記時間を計測し
て前記測定対象物までの距離を演算するものである。
【0009】前記第1の遅延手段は、擬似ランダム信号
を発生する擬似ランダム信号発生器を有し、前記擬似ラ
ンダム信号を前記基準クロックに上乗せして前記第1の
遅延時間を決定し、前記タイミング制御手段は前記第2
の遅延時間を制御する遅延時間制御信号を出力し、前記
第2の遅延手段は、前記遅延時間制御信号を受け、nを
2以上の整数としたとき、前記基準クロックの1/n周
期の整数倍に前記第2の遅延時間を決定することが好ま
しい。
【0010】
【作用】基準クロックに同期してランダムな長さの第1
の遅延時間だけ遅延した測距開始信号により、A/D変
換手段での受信信号のディジタル受信信号への変換が開
始され、演算手段では基準クロックの周期内で変化する
長さの第2の遅延時間が同一な複数個の計数値の平均値
が算出されて、第2の遅延時間が異なる複数個の計数値
は第2の遅延時間の長さの順に整列し、パルス波形が合
成されてそれに基づき時間が計測され、測定対象物まで
の距離が演算される。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図5により説明す
る。図1において、マイクロコンピュータ1は本距離測
定装置の全体の制御を行うと共に、距離測定を開始する
ための送信開始信号S1、第2の遅延時間を決定するた
めの遅延制御信号S2及びメモリ制御信号S3を出力す
るシングルチップマイクロコンピュータである。送信開
始信号S1は距離測定範囲に相当する時間間隔より長い
一定周期で出力される。又,メモリ制御信号S3は、後
述する受信波形メモリ部4の全メモリにアクセス可能な
メモリアドレスバスとアクセスを制御する信号とを有す
る。
【0012】第1の遅延動作部9はマイクロコンピュー
タ1から入力した送信開始信号S1を、内在する擬似ラ
ンダム信号発生部から発生する擬似ランダムデータと基
準クロック発生部5から出力する基準クロックS4とに
よる第1の遅延時間だけ遅延して第1遅延送信開始信号
S5を出力する回路である。第2の遅延動作部10は、
マイクロコンピュータ1から遅延制御信号S2を受け
て、第1の遅延動作部9から入力する第1遅延送信開始
信号S5を可変の第2の遅延時間だけ遅延して第2遅延
送信開始信号S6を出力する回路である。
【0013】パルス信号送信部2は、第2の遅延動作部
10から第2遅延送信開始信号S6を受けて点灯するパ
ルス発光レーザダイオードと、光パルスS7を装置外部
に送信する送信光学系とから構成されている。この光パ
ルスS7はパルス幅が狭く、又強度も目に対して安全な
レベルに抑えられている。又パルス信号受信部6は、装
置外部の目標物から反射した光パルスS7が入力する受
信光学系と受信した光を光電変換して受信信号S8に変
換して出力するPINフォトダイオード等の受光素子で
あり、受信信号アンプ部7は受信信号S8をA/D変換
部3で必要なレベルに増幅してアナログ受信信号S9を
出力する回路である。
【0014】A/D変換部3はアナログ受信信号S9を
あらかじめ決めたビット数のA/D変換器でディジタル
受信信号S10に変換する回路である。
【0015】サンプリング信号発生部11は、基準クロ
ック発生部5から出力する基準クロックS4及び第1の
遅延動作部9から出力する第1遅延送信開始信号S5を
受け、サンプリング信号S11及びアドレス設定信号S
12を基準クロックS4に同期して出力する回路であ
る。アドレス設定信号S12は、基準クロックS4の1
クロック毎にインクリメントもしくはデクリメントされ
る。
【0016】受信波形メモリ部4は、時間経過と共に変
化するディジタル受信信号S10のレベルを記憶する回
路であり、メモリアドレスがパルス走行時間情報に対応
し、メモリデータが受信信号の有無を決定するための受
信信号レベル情報に対応する。ディジタル受信信号S1
0は、送信開始信号S1が複数回出力される毎に、同一
メモリアドレスのメモリデータに加算され再度記憶され
る。送信開始信号S1を一定回数出力後、マイクロコン
ピュータ1は、合計されたメモリデータをアドレス順に
読みに行き、一定レベル以上のメモリデータを目標信号
として検出し、そのメモリアドレスから距離を演算す
る。演算された距離は表示部8に表示される。
【0017】次に、第1の遅延動作部9及び第2の遅延
動作部10の構成について詳述する。第1の遅延動作部
9は、例えば図2のように、D−FF20をシフトレジ
スタとして使用してEXORゲート21で帰還をかける
M系列発生器と、ダウンカウンタ22と、電源投入時に
M系列発生器とダウンカウンタ22との初期設定を行う
パワーオンリセット回路26と、論理の整合をとるため
のインバータ23、24、25で構成している。M系列
発生器で擬似ランダム信号発生器を形成し、この信号発
生器から出力される擬似ランダムデータは、マイクロコ
ンピュータ1からの測距開始信号S1の立下りエッジに
より更新される。更新された擬似ランダムデータは、測
距開始信号S1がローレベルの時にダウンカウンタ22
にロードされる。ダウンカウンタ22はマイクロコンピ
ュータ1から測距開始信号S1及び基準クロック発生部
5から基準クロックS4が入力し、擬似ランダムデータ
の値と基準クロックS4の周期の積の時間である第1の
遅延時間だけマイクロコンピュータ1からの測距開始信
号S1(立上りエッジ)を遅延させて第1遅延測距開始
信号S5を第2の遅延動作部10及びサンプリング信号
発生部11に出力する回路である。
【0018】本実施例の第1の遅延動作部9による第1
の遅延時間は、8ビットのM系列発生器を使用している
ため、1×基準クロック周期から255×基準クロック
周期までの時間で擬似的にランダムな変化をする。
【0019】第2の遅延動作部10は、例えば図3のよ
うな構成で、第1の遅延動作部9からの信号を受けるイ
ンバータ31に接続するトランジスタ32を介して、ト
ランジスタ32がオフになった時に定電流源33で充電
され電位の上がるコンデンサ34の電圧と、マイクロコ
ンピュータ1からの遅延制御信号S2に基づきD/A変
換器30により変換された出力電位とを比較し、コンデ
ンサ34の電圧がD/A変換器30の出力電位を超える
とき動作して第2遅延測距開始信号S6をパルス信号送
信部2に出力するレベルコンパレータ35から構成され
ている。
【0020】本実施例での第2の遅延動作部10による
第2の遅延時間(T2)は、D/A変換器30の出力電
位(V)と定電流源33からの電流(I)とコンデンサ
34の容量(C)とからT2=I/(C×V)の関係に
なっている。第2の遅延動作部10に必要な遅延時間分
解能は、パルス信号のパルス幅を10nsecとした場
合、5nsecとなるから、基準クロックの周期を40
nsec(周波数:25MHz)とした場合、40ns
ec/5nsecから8データの遅延時間が第2の遅延
動作部10で必要である。
【0021】次に動作について説明する。マイクロコン
ピュータ1から送信開始信号S1が第1の遅延動作部9
へ出力されると、第1の遅延動作部9は基準クロックS
4を受け、擬似ランダム信号により定められる第1の遅
延時間T1だけ送信開始信号S1を遅延して第1遅延送
信開始信号S5を第2の遅延動作部10に出力する。そ
の出力と同時に又サンプリング信号発生部11から、サ
ンプリング信号S11をA/D変換部3に、及びアドレ
ス設定信号12を受信波形メモリ部4に出力させる。こ
れを図4の(a)に、タイミングチャートとして示す。
【0022】第2の遅延動作部10はマイクロコンピュ
ータ1から遅延制御信号S2を受け第2の遅延時間T2
を決定するためのD/A変換器30の出力であるレベル
信号301を設定し、第1遅延送信開始信号S5を待
ち、第1の遅延動作部9から第1遅延送信開始信号S5
を受けると、電荷がコンデンサ34に充電されてコンデ
ンサ34の電位が上がる。この動作により、第1遅延送
信開始信号S5は、コンデンサ34にD/A変換器30
の出力電位レベル信号301まで電荷が充電されるまで
の時間遅延する。そして、第2遅延送信開始信号S6が
出力される。
【0023】パルス信号送信部2に第2遅延送信開始信
号S6が入力すると、光パルスS7が送信され、反射し
た光パルスS7の一部はパルス信号受信部6に受信さ
れ、受信信号S8は受信信号アンプ部7で増幅されてア
ナログ受信信号S9を出力し、アナログ受信信号S9は
A/D変換部3でディジタル受信信号S10に変換され
る。
【0024】A/D変換部3でのディジタル受信信号S
10への変換は、第1遅延送信開始信号S5の出力と同
時に開始され、サンプリング信号発生部11からのサン
プリング信号S11の立ち上がりごとにサンプリングが
行われる。したがって第2遅延送信開始信号S6に同期
して送信された光パルスS7の受信によって発生した受
信信号S8が増幅されたアナログ受信信号S9のディジ
タル受信信号S10への変換は、第1遅延送信開始信号
S5の出力時から距離測定範囲に相当する時間の間、順
次繰り返される。
【0025】これを図4の(b)及び図5に、タイミン
グチャートとして示す。遅延制御信号S2を受けてレベ
ル信号301が出力し、この出力電位を超えると第2遅
延送信開始信号S6が出力する。光パルスS7が走行時
間T0後に受信されてアナログ受信信号S9が発生す
る。A/D変換の結果のディジタル受信信号S10は、
サンプリング信号S11の各立ち上がりで検出される。
第2遅延送信開始信号S6の遅延時間T2 が図4の
(b)の場合では、アナログ受信信号S9が高レベルの
時にサンプリングのいずれのタイミングt1 〜t9 も一
致することなく、そのため低レベルのディジタル受信信
号S10が出力されてしまい、アナログ受信信号S9が
発生しているにもかかわらずA/D変換の結果として検
出されないことになる。それに対し、第2遅延送信開始
信号S6の遅延時間T2 が変化した図5ではサンプリン
グのタイミングt7 において、アナログ受信信号S9と
一致するため、ディジタル受信信号S10として高レベ
ルが検出される。
【0026】一方、受信波形メモリ部4はその結果をデ
ィジタル受信信号S10として受け、受信信号レベルと
して記憶する。受信波形メモリ部4内には、送信開始信
号S1の出力と共にマイクロコンピュータ1から入力す
るメモリ制御信号S3とサンプリング信号発生部11か
ら入力するアドレス設定信号S12とにより、記憶領域
を決定するためのアドレスが設定されている。
【0027】次にサンプリングとアドレス設定、及びこ
れによる受信波形データを時系列的にならべ、且つ平均
することができることについて詳述する。サンプリング
信号発生部11は、サンプリング信号S11を出力する
と同時に受信波形メモリ部4へアドレス設定信号12を
基準クロックS4に同期して出力する。そして距離測定
範囲に相当する時間が経過するとこれを検出し、この動
作を停止する。
【0028】アドレスの設定は、サンプリング信号S1
1入力で開始し基準クロックS4でカウンタをカウント
アップしたカウンタデータを、受信波形メモリ部4の下
位から4ビットより上位ビットに入力することで行う。
受信波形メモリ部の下位3ビットのアドレス設定は、マ
イクロコンピュータ1からのメモリ制御信号3のアドレ
スバス下位3ビットを使用し、第2の遅延時間の最長時
間設定から最短時間設定までを遅延時間順に2進数で0
00から111としている。このように受信波形メモリ
部4のアドレスを設定することでディジタル受信信号S
10による受信波形データを時系列的にならべることが
できる。ディジタル受信信号S10は、一定回数の送信
開始信号S1の出力毎に受信波形メモリ部4の同一アド
レスの受信波形データに加算されて記憶される。この加
算により一定回数の受信波形データを平均したことにな
る。但し、距離測定を開始する前に受信波形メモリ部4
の全メモリデータをクリアするか、初回の受信波形デー
タだけは加算処理を行わずに記憶する。
【0029】必要な全ての受信波形データを受信波形メ
モリ部4に記憶後、マイクロコンピュータ1は受信波形
メモリ部4のメモリ内容を受信波形データ13として読
み込み、マイクロコンピュータ1は設定したレベル以上
のデータを目標物と判断して距離を演算し、表示部8に
距離が表示される。
【0030】本実施例において、第1の遅延時間をラン
ダムに与えてあるが他の方法による不規則な遅延時間と
してもよいし、同様に第2の遅延時間をコンパレータか
ら作っているが他の方法による不規則な遅延時間として
もよい。
【0031】
【発明の効果】本発明の距離測定装置により、パルス信
号の送信タイミングを第1の遅延時間でずらし、しかも
装置内部で送信タイミングのずれた信号の同期を取って
加算し、複数回の受信波形を平均化して、外部から同期
して規則的にはいるパルス信号をランダムな雑音と同様
に低減できるから、干渉による誤測距を防止できる。ま
た、同じ距離測定装置からの送信パルス信号でも、擬似
ランダムのタイミングが同一になることは極めて稀れで
あり、干渉確率が低く抑えられる。また、狭いパルス幅
の信号が目の安全のため好ましいのであるが、パルス信
号の送信タイミングを第2の遅延時間でわずかにずらし
て測距するから、遅いサンプリングタイミングでは検出
できない狭いパルス幅の信号まで検出できる。従って、
送信パルス信号のパルス幅を狭くすることが可能で、よ
り安全な距離測定装置を提供可能になる。汎用の素子で
も高速のサンプリングタイミングが可能であるから、安
価で高精度な距離測定装置が生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例にかかる第1の遅延動作部の
回路図。
【図3】本発明の一実施例にかかる第2の遅延動作部の
回路図。
【図4】本発明の一実施例にかかるタイミングチャー
ト。
【図5】本発明の一実施例にかかるタイミングチャー
ト。
【図6】従来例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1・・・・マイクロコンピュータ 2・・・・パルス信号送信部 3・・・・A/D変換部 4・・・・受信波形メモリ部 5・・・・基準クロック発生部 6・・・・パルス受信送信部 7・・・・受信信号アンプ部 8・・・・表示部 9・・・・第1の遅延動作部 10・・・・第2の遅延動作部 11・・・・サンプリング信号発生部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準クロックを発生する基準クロック発生
    器と、前記基準クロックと同期する測距開始信号を出力
    するタイミング制御手段と、前記測距開始信号に応答し
    て光パルスを送信する送信手段と、前記送信手段から送
    信され測定対象物で反射した前記光パルスを受信して受
    信信号を出力する受信手段と、前記基準クロックに同期
    して前記受信信号をディジタル受信信号に変換するA/
    D変換手段と、前記ディジタル受信信号の計数値を記憶
    する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記計数値
    から形成されたパルス波形によって前記光パルスが送信
    されてから受信するまでの時間を計測して前記測定対象
    物までの距離を演算する演算手段とを具備する距離測定
    装置において、前記測距開始信号を前記基準クロックに
    同期してランダムな長さの第1の遅延時間だけ遅延し、
    第1遅延測距開始信号を出力する第1の遅延手段と、前
    記第1遅延測距開始信号を受けて前記基準クロックの周
    期内で変化する長さの第2の遅延時間だけ遅延し、第2
    遅延測距開始信号を出力する第2の遅延手段とを具備
    し、前記送信手段は、第2遅延測距開始信号に同期して
    光パルスを送信し、前記A/D変換手段は、前記第1遅
    延測距開始信号の出力と同時に前記受信信号のディジタ
    ル受信信号への変換を開始し、前記演算手段は、前記第
    2の遅延時間が同一な複数個の第2遅延測距開始信号の
    出力により、前記記憶手段に記憶された複数個の前記計
    数値を平均値に算出する平均値算出手段と、前記第2の
    遅延時間が異なる複数個の第2遅延測距開始信号の出力
    により、前記記憶手段に記憶された複数個の前記計数値
    を前記第2の遅延時間の長さの順に整列する整列手段と
    を有し、前記整列手段により合成された前記パルス波形
    によって前記時間を計測して前記測定対象物までの距離
    を演算することを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】前記第1の遅延手段は、擬似ランダム信号
    を発生する擬似ランダム信号発生器を有し、前記擬似ラ
    ンダム信号を前記基準クロックに上乗せして前記第1の
    遅延時間を決定し、前記タイミング制御手段は前記第2
    の遅延時間を制御する遅延時間制御信号を出力し、前記
    第2の遅延手段は、前記遅延時間制御信号を受け、nを
    2以上の整数としたとき、前記基準クロックの1/n周
    期の整数倍に前記第2の遅延時間を決定することを特徴
    とする請求項1に記載の距離測定装置。
JP6142224A 1994-06-02 1994-06-02 距離測定装置 Pending JPH07325153A (ja)

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