JPH1123713A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

Info

Publication number
JPH1123713A
JPH1123713A JP9177178A JP17717897A JPH1123713A JP H1123713 A JPH1123713 A JP H1123713A JP 9177178 A JP9177178 A JP 9177178A JP 17717897 A JP17717897 A JP 17717897A JP H1123713 A JPH1123713 A JP H1123713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
distance measuring
data
measuring device
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9177178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3935560B2 (ja
Inventor
Masahiko Kato
正彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP17717897A priority Critical patent/JP3935560B2/ja
Publication of JPH1123713A publication Critical patent/JPH1123713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3935560B2 publication Critical patent/JP3935560B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】測定されたデータから障害物の判別を行い、よ
り信頼性の高い測距データが得られるようにすること。 【解決手段】第1又は第2距離測定器(51又は52)
は、測定対象物までの距離に対応する測距データを得
る。差分データ生成部(62A)は、この距離測定器に
より得た先行する測距データと後続の測距データとの差
分データを順次生成し、2値化処理部(62B)にて、
この差分データを所定の閾値を用いて2値化する。そし
て、判別器(63)は、この2値化処理部により得られ
た2値データ列の周期性に基づいて測定対象物が前の車
両かそれ以外のものであるかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車間距離を測定す
る距離測定装置に関し、特に、障害物の判別に係る構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】追突警報等を行うために、自車両と前の
車両との間の距離を測定する距離測定装置が使用されて
いる。例えば、特開平7−140247号公報には、測
定された距離データのうち連続する3個以上が±0.5
mの範囲内にある場合には適正な距離データとして採用
し、そうでない場合には不適正値とする構成が開示され
ている。
【0003】また、特開平6−109844号公報に
は、車間距離が0.1秒間に3m以上低下した場合を車
間距離信号の立ち下がりとし、0.1秒間に3m以上増
加した場合を立ち上がりとした場合に、信号の立ち下が
り後一定時間内に信号が立ち上がった場合をノイズとし
て処理する測距対象物の推定方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−140247号公報や特開平6−109844
号公報に開示された技術では、比較的単純な論理で測定
対象物との距離を表すデータか否かを判断することはで
きるが、測定された距離データがどのような障害物との
距離を測定したデータかを判別することはできなかっ
た。従って、測定対象物である前車両以外のものとの距
離を測定してしまう恐れがある。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、測定されたデータから障害物の判別を行い、より信
頼性の高い測距データが得られる距離測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による距離測定装置は、測定対象物までの
距離に対応する測距データを得る距離測定器と、上記距
離測定器により得た先行する測距データと後続の測距デ
ータとの差分データを順次生成する差分データ生成手段
と、上記差分データ生成手段により生成された差分デー
タを所定の閾値を用いて2値化して2値データ列とする
2値化手段と、上記2値化手段により得られた2値デー
タ列の周期性に基づいて測定対象物を判別する判別手段
とを備えることを特徴とする。
【0007】即ち、本発明の距離測定装置によれば、2
値データ列(ai )の周期性(「0」,「1」各々の連
続性)から測定対象物が前の車両かそれ以外のものであ
るかを判定する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は、その構成を示す図で、
この距離測定装置は、光源10、駆動回路20、乱数発
生器30、受光部40、距離測定部50、判別部60、
及び出力端子70から構成される。
【0009】ここで、光源10は、駆動回路20によっ
て駆動されて、光パルスを発光する。このとき、乱数発
生器30によって発生された乱数に基づいて駆動回路2
0が制御される。これにより、乱数発生器30で発生し
た乱数に対応する時間だけ光源10の駆動に遅延が与え
られ、光パルスの発光時刻が所定の間隔から変化させら
れる。例えば、簡単のために乱数発生器30によって発
生される乱数を一桁で表し、1,5,9,2,6,…と
し、単位の遅延時間を5nsとすれば、発光時刻は、発
生された乱数に対応して5ns×1,5ns×5,5n
s×9,5ns×2,5ns×6,…だけ所定のタイミ
ングからずらされる。このとき、距離測定値のばらつき
を時間に換算して、その標準偏差をσとすれば、σより
十分大きな値を単位の遅延時間とすることが望ましい。
こうすることで、距離測定値のばらつきに比較して十分
大きなタイミングの差が生じ、他の車両からの発光パル
スあるいはその散乱光を、自車両からの発光パルスによ
る散乱光とたまたま同時に受光したとしても、次のパル
スの発光タイミングは大きくずれることになるので、他
車両からの光パルスと明確に区別できるからである。例
えば、σ=0.5nsとすると、単位の遅延時間は、そ
の少なくとも2倍以上、好ましくは10倍に当たる10
σ=5nsに設定される。
【0010】上記のように乱数発生器30を備え、光パ
ルスの発光タイミングをランダムにすることによって、
他の車両からの光パルスの発光に基づく散乱光と混信す
る可能性を低くすることができる。
【0011】このようにして光源10から発光された光
パルスは、図示しない障害物に照射され、その散乱光が
受光部40に入射する。そして、受光部40において電
気信号に変換された後、この電気信号が距離測定部50
に供給される。
【0012】ここで、距離測定部50は、スタートパル
ス生成器51、ストップパルス生成器52、切り替え器
53、第1距離測定器54、及び第2距離測定器55よ
り構成されている。
【0013】上記受光部40からの電気信号は、ストッ
プパルス生成器52に入力される。そして、このストッ
プパルス生成器52で、入力された電気信号が所定の閾
値で2値化され、ストップパルスとして切り替え器53
に供給される。切り替え器53は、受け取ったストップ
パルスの順序に応じて、第1距離測定器54と第2距離
測定器55に、ストップパルスを選択的に供給する。
【0014】即ち、1回の発光について、1回だけ散乱
光を受光した場合は、第1距離測定器54にストップパ
ルスが供給される。これに対して、距離測定の対象物以
外の障害物からの散乱光を含めて1回の発光について2
回の散乱光を受光した場合には、2回の散乱光に対応す
る2つのストップパルスは第1距離測定器54に、2回
目の散乱光に対応するストップパルスは第2距離測定器
55に供給される。このとき、第1の距離測定器54
は、2発目以降のストップパルスは無視されるように構
成されている。
【0015】このような切り替え器53は、例えば図2
の(A)に示すように、フリップフロップ(F.F.)
53A、遅延回路53B、及び論理積(AND)回路5
3Cから構成されている。
【0016】上記ストップパルス生成器52から出力さ
れたストップパルス81は、該切り替え器53をスルー
して第1距離測定器54に出力されると共に、フリップ
フロップ53A及び論理積回路53Cの一方の入力端に
供給される。フリップフロップ53Aに入力されたスト
ップパルス81は、該フリップフロップ53Aの出力を
反転させ、この反転された出力が、遅延回路53Bを経
ることで所定の遅延Td を与えられた後に、論理積回路
53Cの他方の入力端に入力される。而して、論理積回
路53Cでは、この遅延Td を与えられたフリップフロ
ップ53Aの出力とストップパルス生成器52の出力と
の論理積が求められ、その結果が第2距離測定器55に
供給される。
【0017】即ち、このような切り替え器53の構成に
おいて、図2の(B)の一番上に示すように、2発のス
トップパルス81,82がストップパルス生成器52か
ら出力されると、この2つのストップパルス81,82
が両方とも第1距離測定器54に入力される。また、最
初のストップパルス81が、フリップフロップ53Aに
入力されて、その出力を反転し、遅延回路53BでTd
の遅延を与えられることになる。この遅延回路53Bの
出力波形は、図2の(B)の真ん中に示される。このよ
うな遅延回路53Bの出力波形と上記ストップパルス生
成器52からの2つのストップパルス81,82とが論
理積回路53Cに供給され、論理積がとられた結果、図
2の(B)の一番下に示すように、2個目のストップパ
ルス82が論理積回路53Cを経てストップパルス83
として、第2距離測定器55に出力される。
【0018】以上のように、光源10からの1回の発光
について、1個の散乱光パルスを受け取ったときには、
第1距離測定器54にのみストップパルスが供給され
る。また、2個の散乱光パルスを受け取ったときには、
2個の散乱光パルスについて第1距離測定器54にスト
ップパルスが供給され、2個目の散乱光パルスについて
は第2距離測定器55にストップパルスが供給される。
但しこのとき、第1距離測定器54及び第2距離測定器
55は、2発目以降のストップパルスを無視するように
構成されているので、最初のストップパルスに対応する
距離データのみが測定されることになる。
【0019】他方、光源10から発光された光パルスの
一部は、例えば光ファイバのような導波路90によっ
て、スタートパルス生成器51に導かれ、所定の閾値で
二値化された後、スタートパルスとして第1距離測定器
54及び第2距離測定器55に供給される。そして、第
1距離測定器54及び第2距離測定器55ではそれぞ
れ、このスタートパルスが入力されてから上記切り替え
器53よりストップパルスが入力されるまでの時間をカ
ウンタで計測しする。この計測結果である時間データが
距離に対応し、これを測距データとして判別部60に出
力する。
【0020】このように、2系統の距離測定手段を有す
ることによって、ノイズが混入した場合でも正しいデー
タを保持することが可能となる。判別部60は、記憶回
路61、2値化処理回路62、及び判別器63よりな
り、上記距離測定部50の第1距離測定器54及び第2
距離測定器55から供給された測距データは、記憶回路
61に記憶される。そして、この記憶回路61に格納さ
れた測距データに基づいて、2値化処理回路62及び判
別器63では次のような処理を行う。
【0021】ここで、2値化処理回路62は、差分生成
部62Aと2値化処理部62Bよりなり、差分生成部6
2Aでは、測距データの系列をXi (i=1,2,3,
…とすると、 Xi+1 −Xi なる先行する測距データと後続の測距データとの差分を
順次生成する。そして、2値化処理部62Bでは、測距
データの標準偏差をσ、δ=10σとして、 ai =|Xi+1 −Xi |≦δ、 i=1,2,3,…な
らばai =0 ai =|Xi+1 −Xi |>δ、 i=1,2,3,…な
らばai =1 に従って、数列ai を生成する。
【0022】このとき、2個のストップパルスが発生
し、記憶回路61に2個のXi が格納されている場合に
は、2個のai が生成されることになる。即ち、第1距
離測定器54によるai (1)と第2距離測定器55に
よるai (2)が生成される。他の車両からの信号が混
信している場合には、いずれか一方のai がゼロとなる
ことが期待される。なお、以下の説明では、特に断らな
い限りai はai (1)を表すものとする。
【0023】このようにして生成された発光パルスに対
応する時系列数列ai は、判別器63に送られ、以下の
ように処理される。即ち、時系列数列ai はai を構成
する2値化数が20〜200個となるようなブロックに
分けられ、次式に従って総和bj が求められる。
【0024】bj =Σai =a(j-1)(p+1)+a
(j-1)(p+2)+…+aj(p-1)+ajp ここで、pはあらかじめ定められた1ブロック内のai
を構成する2値化数の個数であり、上述のように20か
ら200の間で定められる。例えば、時速100km/
hで走行している場合には20msの間に約0.5m移
動するため、高速に移動する車両間の衝突予知では20
msという時間が距離測定時間の目安になる。光源の発
光周波数を1kHzとすると20msで20個の測距デ
ータが得られ、10kHzで200個の測距データが得
られることになる。
【0025】また、bj はj番目のブロック内の数列a
i の総和を表す。即ち、bj はj番目のブロックを1つ
の符号語とみたときに、ハミング重みを表すことにな
る。bj は具体的には次のような値を取る。
【0026】(1)他の車両が発光した光パルスを受光
するようないわゆる混信の場合。この場合には、数列a
i は、「0」、「0」、「0」、「1」、「1」、
「1」、「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、
「0」、のように、何箇所かに「1」が立つことがあり
得るが、上述したように発光タイミングを乱数に従って
ずらしているので、他の車両の発光するパルスと全く同
期して距離測定が続けられるという確率は低くなる。し
たがって、p=20とすると、bj ≧0.7p=14を
満足する。
【0027】(2)バイクや人間が車両の前を横切った
とき、または隣のレーンあるいは反対車線からバイクや
他の車両が自車両の走行レーンに侵入してきた場合。こ
の場合には、数列ai は、「0」、「0」、「0」、
「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、「0」、
「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、「0」、の
ように連続する「1」の間に「0」が連続し、連続する
「1」の前後に「0」が連続する。最初の連続する
「1」は、バイクや人間を検出するまでの過渡的期間を
表し、その間の「0」はバイクや人間が車両の前を通過
していることを示し、それらまでの距離が測定されてい
る。次の連続する「1」はバイクや人間等が距離測定の
領域から出ていく過渡状態を表している。「1」の前後
の「0」は障害物が何もない状態か、前の車両までの距
離が測定されていることを示す。このような場合には、
p=20とすると0.1p≦bj ≦0.5pとなる。
【0028】(3)カーブ走行中にガードレール支柱等
に設けられたリフレクタでの散乱光が入射した場合。こ
の場合は、上記の(2)の場合と同様に、ai は連続す
る「1」と連続する「0」が交互に現れる。従って、b
j の値は上記(2)の場合と同様の値となるが、この
(3)の場合のほうが「0」の連続と「1」の連続がよ
り周期的に現れるので、上記(2)と区別することが可
能となる。
【0029】以上では、数列ai の周期性に着目した
が、受信信号のSNがそれほど高くないときにはbj
周期性に着目しても良い。これを図3のフローチャート
に基づいて説明する。
【0030】まず、処理に用いられるパラメータ(C,
j,n,k)を「0」に初期化する(ステップS1
0)。次に、パラメータjをインクリメントした後(ス
テップS12)、2値化処理回路62で求められたai
からbj を求める(ステップS14)。
【0031】このbj が0.1pよりも小さい(即ち、
j <0.1p)ならば(ステップS16)、測距デー
タは連続性(本来測定されるべき前の車両との距離が正
しく測定されているかどうかを表す指標で正しく測定さ
れている場合には連続性があるとされる)が確認された
ことになるので、記憶回路61に格納されている現測距
データを図示しない別のメモリに格納する(ステップS
18)。さらに、速度を求めて(ステップS20)、安
全車間距離かどうかを判別する(ステップS22)。こ
こで、安全車間距離とは、 |相対距離/自車両速度|≧T2 を満足する距離のことである。この場合、相対距離と
は、自車両と障害物との距離、即ち測定された測距デー
タであり、T2 は自動車速度や天候、路面状態によって
定まる定数である。上記不等式の左辺の分母は自車の速
度になっており、障害物を発見してブレーキをかけて停
車できるまでの距離が判断の基準となっている。
【0032】この不等式を満たさない場合は、出力端子
70より危険信号を出力し、図示しない警告灯等により
危険警告を表示する(ステップS24)。また、上記不
等式を満たす場合には、データの連続性をあらわすパラ
メータCが「0」かどうかを調べる(ステップS2
6)。ここで、パラメータCが「0」のときには、測距
データが連続性を有すること、即ち正しく測距されてい
ることを表し、「1」のときにはbj が0.1pから
0.5pの間にあることを表すために用いられる。この
ステップS26でパラメータCが「0」と判定されたな
らば、前回の測定データも正しく測定されているという
ことを意味するので、連続して正しく測定された回数を
表すカウンタパラメータnをインクリメントすると共
に、該カウンタパラメータnの値を変数d1に格納する
(ステップS28)。また、パラメータCが「1」のと
きには、前回のデータはbj が0.1pから0.5pで
あったことを表すため、初めて正しく距離が測定できた
ことを意味する。そこで、この場合には、連続して正し
く測定された回数を表すカウンタパラメータnを「0」
にセットすると共に、パラメータCを「0」にする(ス
テップS30)。
【0033】一方、上記ステップS14で計算されたb
j が0.5pよりも大きい(即ち、bj >0.5p)と
きには(ステップS32)、他の車両から光パルスが混
信していることを表すため、混信信号を出力端子70よ
り出力し、図示しない警告灯等により混信警告を表示す
る(ステップS34)。なお、前述したところでは、混
信の場合はbj ≧0.7pとしていたが、判断の信頼性
を確保するため、このフローチャートではbj >0.5
pを判断基準としている。このような混信の表示の後、
j の各要素であるすべてのai につき、ai (1)及
びai (2)のいずれか一方が「0」か否かの判別をし
て(ステップS36)、「0」であれば、上記ステップ
S18に進んで、この「0」のほうの距離データをメモ
リに格納する。これに対してai (1)=1且つai
(2)=1ならば、次の測定に移る。
【0034】上記ステップS14で計算されたbj
0.5p乃至0.1p(即ち、0.5p≧bj ≧0.1
p)の場合は、自車両の前を障害物が横切ったこと若し
くはカーブを走行していることを表す。そこで、この場
合には、まず、パラメータCが「1」かどうかを調べる
(ステップS38)。そして、このパラメータCが
「1」ならば、前回の測定に続いて障害物が横切ってい
るか、カーブを走行中であることを表すので、bj の周
期性を表すカウンタパラメータkを「0」にセットする
(ステップS40)。
【0035】また、パラメータCが「0」ならば、該パ
ラメータCに「1」をセットすると共に、カウンタパラ
メータkをインクリメントする(ステップS42)。即
ち、パラメータCが「0」のときは前回正しく測定され
ていたが、今回は正しく測定されなかった場合、(0.
5p≧bj ≧0.1pの場合)を意味し、正しく測定さ
れなかった回数を表すカウンタパラメータkをインクリ
メントする。
【0036】そして、カウンタパラメータkが「3」に
なるまで(ステップS44)、連続して正しく測定され
た回数を示す変数d1をd2にコピーする(ステップS
46)。
【0037】而して、カウンタパラメータkが「3」以
上になると、連続して正しく測定された回数を表す変数
d2とd1とを比較し、その差の絶対値がある定数r以
下であれば(ステップS48)、安全相対距離にあるか
どうか判定する(ステップS50)。ここで、安全相対
距離とは、 |相対距離/相対速度|≧T1 を満足する自車両と障害物との距離をいう。ただし、T
1 は定数である。通常、カーブではガードレールとの間
隔は大きく変化しないので、相対速度は「0」に近く、
上記不等式の左辺は大きな値をとるため上記不等式を満
足する。上記不等式を満足しない場合には、出力端子7
0より危険信号を出力し、図示しない警告灯等により危
険警告を表示する(ステップS52)。
【0038】また、上記ステップS48において、上記
変数d2とd1の差の絶対値がある定数rよりも大きい
と判定されたとき、これはbj が周期的に変化しない場
合で、人間やバイクなどの障害物が自車両の前を横切っ
た場合を示す。したがって、この場合は、上記ステップ
S22に進み、安全車間距離かどうかの判別がなされ
る。
【0039】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0040】(1) 測定対象物までの距離に対応する
測距データを得る距離測定器(51又は52)と、上記
距離測定器により得た先行する測距データと後続の測距
データとの差分データを順次生成する差分データ生成手
段(62A)と、上記差分データ生成手段により生成さ
れた差分データを所定の閾値を用いて2値化して2値デ
ータ列(ai )とする2値化手段(62B)と、上記2
値化手段により得られた2値データ列の周期性に基づい
て測定対象物を判別する判別手段(63)と、を具備す
ることを特徴とする距離測定装置。
【0041】即ち、2値データ列(ai )の周期性
(「0」,「1」各々の連続性)から測定対象物を判定
するようにしたことにより、より信頼性の高い測距デー
タが得られる。
【0042】(2) 上記判別手段(63)は、上記2
値化手段によって得られた2値データ列を所定データ数
毎のブロックに分け、各ブロック内の2値データの総和
(bj )を求める手段(63内)を有することを特徴と
する(1)に記載の距離測定装置。
【0043】即ち、各ブロック内の2値データの総和
(bj )に基づいて測定対象物を判別するようにしたこ
とにより、データ信頼性を向上できる。 (3) 上記2値化手段における閾値は、測距データの
標準偏差の少なくとも2倍以上(好ましくは10倍以
上)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の
距離測定装置。
【0044】このようにすることで、距離測定値のばら
つきに比較して十分大きなタイミングの差が生じ、他の
車両からの発光パルスあるいはその散乱光を、自車両か
らの発光パルスによる散乱光とたまたま同時に受光した
としても、次のパルスの発光タイミングは大きくずれる
ことになるので、他車両からの光パルスと明確に区別で
きるようになる。
【0045】(4) 上記距離測定器は、照射した光が
測定対象物との間を往復するのに要する時間から測定対
象物までの距離を求めるものであって、乱数発生器で発
生した乱数を用いて、光の照射タイミングを可変とした
ことを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載の距
離測定装置。
【0046】即ち、光パルスの発光タイミングをランダ
ムにすることにより、他の車両からの光パルスの発光に
基づく散乱光と混信する可能性が低くなる。 (5) 上記距離測定器は、最初に受光した上記光パル
スの散乱光に基づいて障害物との距離を測定する第1の
距離測定手段と、次に受光した上記光パルスの散乱光に
基づいて障害物との距離を測定する第2の距離測定手段
と、を含み、上記2値化手段からの出力に基づいて上記
第1の距離測定手段からの出力と第2の距離測定手段か
らの出力を選択することを特徴とする(4)に記載の距
離測定装置。
【0047】即ち、2系統の距離測定手段を有している
ので、1回の光パルスの発光についてノイズが混入して
2発の受光パルスを受け取った場合でも正しいデータを
保持することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
測定されたデータから障害物の判別を行い、より信頼性
の高い測距データが得られる距離測定装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る距離測定装置のブ
ロック構成図である。
【図2】(A)は図1中の切り替え器の構成を示すブロ
ック図であり、(B)はそのタイミングチャートであ
る。
【図3】一実施の形態に係る距離測定装置の動作フロー
チャートである。
【符号の説明】
10 光源 20 駆動回路 30 乱数発生器 40 受光部 50 距離測定部 51 スタートパルス生成器 52 ストップパルス生成器 53 切り替え器 53A フリップフロップ(F.F.) 53B 遅延回路 53C 論理積(AND)回路 54 第1距離測定器 55 第2距離測定器 60 判別部 61 記憶回路 62 2値化処理回路 62A 差分生成部 62B 2値化処理部 63 判別器 70 出力端子 81,82,83 ストップパルス 90 導波路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物までの距離に対応する測距デ
    ータを得る距離測定器と、 上記距離測定器により得た先行する測距データと後続の
    測距データとの差分データを順次生成する差分データ生
    成手段と、 上記差分データ生成手段により生成された差分データを
    所定の閾値を用いて2値化して2値データ列とする2値
    化手段と、 上記2値化手段により得られた2値データ列の周期性に
    基づいて測定対象物を判別する判別手段と、 を具備することを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 上記2値化手段における閾値は、測距デ
    ータの標準偏差の少なくとも2倍以上であることを特徴
    とする請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 【請求項3】 上記距離測定器は、照射した光が測定対
    象物との間を往復するのに要する時間から測定対象物ま
    での距離を求めるものであって、 最初に受光した上記光パルスの散乱光に基づいて障害物
    との距離を測定する第1の距離測定手段と、 次に受光した上記光パルスの散乱光に基づいて障害物と
    の距離を測定する第2の距離測定手段と、 を含み、 上記2値化手段からの出力に基づいて上記第1の距離測
    定手段からの出力と第2の距離測定手段からの出力を選
    択することを特徴とする請求項1又は2に記載の距離測
    定装置。
JP17717897A 1997-07-02 1997-07-02 距離測定装置 Expired - Fee Related JP3935560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17717897A JP3935560B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17717897A JP3935560B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 距離測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1123713A true JPH1123713A (ja) 1999-01-29
JP3935560B2 JP3935560B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=16026553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17717897A Expired - Fee Related JP3935560B2 (ja) 1997-07-02 1997-07-02 距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3935560B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001067600A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Honda Motor Co Ltd 車間距離計測装置
JP2002156226A (ja) * 2000-11-20 2002-05-31 Honda Motor Co Ltd 距離測定装置
WO2010098454A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 パナソニック電工株式会社 距離測定装置
DE102009022588A1 (de) 2009-05-26 2010-12-02 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Verfahren und System zur Überwachung eines Umgebungsbereichs eines Fahrzeugs
JP2019056567A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 株式会社東芝 距離計測装置
WO2021010176A1 (ja) * 2019-07-16 2021-01-21 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測定装置および測定方法、並びにプログラム
JP2021009160A (ja) * 2020-10-15 2021-01-28 株式会社東芝 距離計測装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149879A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Meisei Electric Co Ltd 受信パルス誤検出防止装置
JPH05232228A (ja) * 1992-02-21 1993-09-07 Honda Motor Co Ltd 距離測定装置
JPH05256942A (ja) * 1992-03-11 1993-10-08 Toyota Motor Corp 車間距離検出装置
JPH07229965A (ja) * 1994-02-22 1995-08-29 Nikon Corp 距離測定装置
JPH07325153A (ja) * 1994-06-02 1995-12-12 Nikon Corp 距離測定装置
JPH0815415A (ja) * 1994-06-28 1996-01-19 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149879A (ja) * 1984-12-24 1986-07-08 Meisei Electric Co Ltd 受信パルス誤検出防止装置
JPH05232228A (ja) * 1992-02-21 1993-09-07 Honda Motor Co Ltd 距離測定装置
JPH05256942A (ja) * 1992-03-11 1993-10-08 Toyota Motor Corp 車間距離検出装置
JPH07229965A (ja) * 1994-02-22 1995-08-29 Nikon Corp 距離測定装置
JPH07325153A (ja) * 1994-06-02 1995-12-12 Nikon Corp 距離測定装置
JPH0815415A (ja) * 1994-06-28 1996-01-19 Mitsubishi Electric Corp 距離測定装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001067600A (ja) * 1999-08-27 2001-03-16 Honda Motor Co Ltd 車間距離計測装置
JP2002156226A (ja) * 2000-11-20 2002-05-31 Honda Motor Co Ltd 距離測定装置
WO2010098454A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 パナソニック電工株式会社 距離測定装置
JP5261571B2 (ja) * 2009-02-27 2013-08-14 パナソニック株式会社 距離測定装置
US8699008B2 (en) 2009-02-27 2014-04-15 Panasonic Corporation Distance measuring device
DE102009022588A1 (de) 2009-05-26 2010-12-02 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Verfahren und System zur Überwachung eines Umgebungsbereichs eines Fahrzeugs
JP2019056567A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 株式会社東芝 距離計測装置
US11204420B2 (en) 2017-09-19 2021-12-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Distance measurement apparatus
WO2021010176A1 (ja) * 2019-07-16 2021-01-21 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 測定装置および測定方法、並びにプログラム
JP2021009160A (ja) * 2020-10-15 2021-01-28 株式会社東芝 距離計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3935560B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3042278B2 (ja) 距離測定装置
JP3280033B2 (ja) 自動車用車間距離警報装置
JPH11203588A (ja) 車種判別装置
JPH1123713A (ja) 距離測定装置
JP3341186B2 (ja) 対象判別装置および方法,ならびに対象判別装置を搭載した車両
JP2004184333A (ja) 距離測定装置
JP2004184332A (ja) 車両用物体認識装置及び車間制御装置
JP2576638B2 (ja) 先行車両認識装置
JP3465374B2 (ja) 車両用レーダ装置
JPH0743469A (ja) 車々間通信システム
JP3156473B2 (ja) 車両用距離測定装置
JPH0680436B2 (ja) 浮遊微粒子検出装置
JPH04279890A (ja) スキャンニング・レーダ
JPH0330117B2 (ja)
JPH05238367A (ja) 車両の安全装置
JP3147675B2 (ja) 車両用レーダ装置
JPH0357984A (ja) 車両識別装置
JPH10153660A (ja) 距離測定装置
JPH10253759A (ja) 距離測定装置
JPH04295787A (ja) 車間距離検出装置
JPH0735863A (ja) パルス・エコー型車間距離計測装置
JP2594482B2 (ja) 反射体検出装置
JP2748064B2 (ja) 反射体検出装置
JPH08293099A (ja) 車間距離警報装置
GB2329779A (en) Distance measuring device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070320

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees