JP2748064B2 - 反射体検出装置 - Google Patents

反射体検出装置

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JP2748064B2
JP2748064B2 JP4094948A JP9494892A JP2748064B2 JP 2748064 B2 JP2748064 B2 JP 2748064B2 JP 4094948 A JP4094948 A JP 4094948A JP 9494892 A JP9494892 A JP 9494892A JP 2748064 B2 JP2748064 B2 JP 2748064B2
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公章 石川
誠 山ノ井
道夫 荒井
恭史 久保田
利治 柳沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車両と前方の物体と
の間の距離を測定し、この距離が安全車間距離より小さ
くなったときに警報を出す装置において、カーブの道路
の路肩に配列された反射体を前方物体として検出したと
きは、警報を出さないようにした反射体検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、安全車間距離を確認する装置
は広く知られている。この装置は、自動車の前方から超
音波やレーザ光を発射して前方にある物体に反射させ、
この反射光を受信して発射してから受信するまでの時間
から自車両と前方の物体との間の距離を測定し、この測
定距離が所定の安全車間距離より小さくなったときに警
報を出すように構成されている。このような装置を搭載
した車両が走行中にカーブにさしかかったとき、路肩反
射体により警報を出してしまう。この路肩反射体は急な
カーブの道路の外側の路肩に所定の間隔で配列され、ヘ
ッドライトからの光を反射させて運転者に急カーブであ
ることを知らせるものである。
【0003】上記のような安全車間距離確認装置を搭載
した車両が急カーブにさしかかった場合、運転者はカー
ブに沿ってハンドル操作し正常に走行していても、自動
車と路肩反射体との間の距離は安全車間距離以下になっ
てしまうので、警報が発生すする。この警報はカーブを
走行している間中出るので非常にわずらわしいものであ
る。このような問題を解決するために、例えば特開昭62
-130500号公報に示される衝突警報装置などが提案され
ている。しかしながら、このような衝突警報装置におい
ても種々の問題がある。
【0004】図14は自動車がカーブ走行中に路肩反射
体を検出する様子を示した図であり、図15はその検出
信号の波形を示すものである。1は自動車、2は急カー
ブの道路、3は道路2の外側の路肩に沿って所定の間隔
で配列された複数の路肩反射体、4は自動車の前方に設
置された発信器(図示せず)から発射されたレーザ光な
どのビームである。
【0005】ビーム4を受けて路肩反射体3で反射され
た反射光は受信されて、発信から受信までの時間から自
動車1と前方にある最も近い路肩反射体3までの間の距
離が検出される。図に示したビームの形状がほぼ検出範
囲を示しており、前方物体までの距離が例えば100m
以内になると距離測定が可能になる。図14の点線で示
すように、自動車1が走行して検出していた路肩反射体
3aがビーム4の範囲外に出ると次の路肩反射体3bま
での距離が検出される。自動車1の走行とともにこの検
出動作が連続的になされて、図15のAに示すような自
動車の走行にしたがって鋸歯状に変化する波形の検出距
離が得られる。この検出距離は、先ず急変のあった検出
距離sから減少を開始し、最接近の検出距離tまで減少
すると、この路肩反射体3aがビーム4の外に出て次の
路肩反射体3bが検出され、検出距離は急増する。検出
距離が安全車間距離Dr以下になると警報が発生する。
路肩反射体3を通過する毎に警報が周期的に鳴り、非常
にわずらわしい。
【0006】そして、上記の衝突警報装置は、検出距離
sを検出したときこれを記憶しておき、順次検出される
自動車1から路肩反射体3までの距離iを検出距離sか
ら引いた検出距離差(s−i)を監視し、この差の値が
(s−t)に相当する路肩反射体の間隔に応じた所定の
設定値より小さい範囲では、検出物が停止体であること
を判別した後、衝突警報装置の警報を禁止するものであ
る。すなわち、検出距離s〜tがたとえ安全車間距離以
下になったとしても直ちに警報は行わず、検出距離差
(s−i)が設定値よりも小さい場合は、前方の検出物
体は停止物で路肩反射体3であると判断され、衝突が予
測される物体ではないので警報を出す必要はなく、警報
の発生は禁止される。検出距離差(s−i)が設定値よ
りも大きい場合は、現在検出している物体は路肩反射体
でないので警報を出し、また、検出距離差(s−i)が
あまりにも小さい場合は、自動車1にかなり接近してい
るので危険であり、禁止を解除して警報を出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置では、上記のように相対速度に基づいて
検知物体が停止物か否かを判定し、停止物の場合に走行
距離の検出および警報の禁止等の動作を行なう。この動
作を行なう場合、相対速度を求めるには、10数個の距
離データが必要であり、その検出に時間を要するため
に、走行距離の検出および警報の禁止が遅れるという課
題がある。
【0008】また、さらに、このような装置で実際に路
肩反射体の距離を検出すると、路肩反射体の汚れ、破損
や正規な反射方向を向いていない等の原因で、特に検出
距離の急変時において検出が不能になることがある。す
なわち、自動車の走行にしたがって変化する検出距離
は、図15のBに実線で示すような波形になる。このよ
うな状態になると、検出していた距離が途中で測定でき
なくなったり、また、急変で検出された検出距離uは実
際の距離sよりは小さい値になり、急変前の検出距離v
は実際の距離tよりも大きくなって、前方の路上物体ま
での正確な距離測定ができなくなり、非常に危険な状態
になる可能性があるという課題がある。
【0009】例えば、最遠の検出距離uが実際の路肩反
射体の距離sよりも短いので、この値から現在の距離を
減算した検出距離差(u−i)が設定値よりも小さくて
も、検出物が自動車に最も近づく距離はtではなく実際
はwとなり、これが路肩反射体でなくしかも危険距離以
下のときは、非常に危険である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の走行距
離を測定する手段と、前方物体までの距離を測定する距
離測定手段からの信号により検出距離の急増を検出した
とき急増信号を出力する手段と、急増信号により急増検
出時点からの車両の走行距離を測定する手段と、急増後
測定した走行距離が所定の設定値になったか否かを判定
し、所定の設定値になったとき設定値超過信号を発生
走行距離判定手段と、
【0011】物体までの距離が安全車間距離以下になっ
たときに警報動作信号を発生し、走行距離判定手段が設
定値超過信号を発生する前に次の急増信号を発生したと
きに警報動作信号が発生していればその発生を禁止し、
かつ、走行距離判定手段が設定値超過信号発生したと
きその禁止を解除する警報制御手段とを設けたものであ
る。
【0012】
【作用】物体までの距離が安全車間距離以下となると警
報が発生する。この後、検出距離の急増(1回目)が検
出されると、この急増検出時点からの車両の走行距離が
測定され始める。この急増後測定した走行距離が所定の
設定値に達する前に次の急増(2回目)が検出される
と、前方物体を路肩反射体と判断して、警報が禁止され
る。所定の設定値は、路肩反射体が検出される平均的間
隔よりある程度大きい値に設定されているので、カーブ
走行で路肩反射体が検出されているときは、車両が設定
値まで走行する前に必ず次の検出距離の急増が検出され
る。これにより警報信号の発生の禁止が継続し、カーブ
走行中に警報が鳴りつづけるわずらわしさはなくなる。
もし、前方の物体が路肩反射体でないと、設定値まで走
行しても検出距離の急増は検出されず、この場合は、物
体が車両に接近して危険なので、警報は禁止されず、そ
のまま警報信号を発生し続ける。
【0013】
【実施例】以下、本発明の詳細を実施例に沿って説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック回路構成
図である。同図において、10は自動車の前方に設置さ
れた周知の距離測定手段、4は発射ビーム、11はマイ
クロコンピュータからなる制御手段、12は自動車と距
離測定物体との間の距離が所定の安全車間距離以下にな
ったときに制御手段11から出力される警報情報により
警報を発生する警報手段、13は自動車の走行距離を測
定する走行検出手段である。走行検出手段13は、単位
距離を走行する毎に1つパルスを出力するもので、この
パルス数をカウントすることにより自動車の走行距離を
測定できる。
【0014】制御手段11は、距離測定手段10からの
距離信号を入力して検出距離の急増を検出したとき、急
増信号を出力する急増検出手段11aと、急増検出手段
11aから出力された急増信号および走行検出手段13
からの走行距離信号を入力し、急増検出時点からの車両
の走行距離を測定する急増後走行距離測定手段11b
と、急増後走行距離測定手段11bで測定した走行距離
が所定の設定値になったか否かを判定し、所定の設定値
になったとき設定値超過信号を出力する走行距離判定手
段11cと、距離測定手段10で測定した物体までの距
離が安全車間距離以下になったときに警報手段12を駆
動するための警報動作信号を発生し、急増検出手段11
aが急増信号を発生したときに警報動作信号が発生して
いれば、この急増信号が警報禁止信号となって警報動作
信号の発生を禁止し、かつ、走行距離判定手段11cが
設定値超過信号を発生したときその禁止を解除する警報
制御手段11dとから構成されている。
【0015】図2は、自動車の走行距離と距離測定手段
10によって測定された検出距離との関係を示す図であ
る。この図は基本的には図15のAと同じである。自動
車がカーブにさしかかり路肩反射体が検出されると、自
動車の走行と共に検出距離は減少して行き、検出距離が
安全車間距離Dr以下になると、警報制御手段11dの
作用で警報動作信号が出力され警報手段12から警報信
号が発生する。自動車が最初の路肩反射体に近づき検出
距離がさらに小さくなってa点になったときに、次の路
肩反射体が検出されて急増検出手段11aにより検出距
離の急増が検出される。
【0016】この検出距離の急増により、それまで発生
していた警報動作信号は警報制御手段11dの作用で停
止する。ここで、a点で検出距離が急増したとき、路肩
反射体による検出であろうと予測して、このa点(走行
距離r1)から急増後走行距離測定手段11bが動作し
て自動車の走行距離を測定する。そして、走行距離が、
路肩反射体の配置距離に基づいて予めこの配置距離より
やや大きめに設定された設定値Rになる前に、b点にお
いて急増検出手段11aにより次の検出距離の急増が検
出されると、急増後走行距離測定手段11bが再度動作
してこのb点から新たに自動車の走行距離を測定する。
すなわち、走行距離を示すカウンタが一度リセットされ
た後に再動作し、この急増点からの走行距離をカウント
して行く。
【0017】以後、カーブ走行中は同様な検出状態が継
続し、設定値Rに達する前にc点,d点でそれぞれ検出
距離の急増が検出され、路肩反射体による距離検出が続
く限り、走行距離判定手段11cが設定値超過信号を発
生することはなく、したがって、警報制御手段11dの
作用で警報動作信号の禁止が解除されることはない。設
定値Rを走行しても、次の検出距離の急増が発生しない
場合は、路肩反射体の領域を通過したものとして、警報
制御手段11dの作用で警報動作信号の発生禁止は行わ
れず、警報手段12から警報信号が発生する。もし、こ
の時点で距離測定手段10によって測定された検出距離
が安全車間距離Dr以上であれば、勿論警報動作信号は
発生しない。
【0018】次に、図3は制御手段11の動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップ20にて、距
離測定手段10により自動車と前方の物体との間の距離
が測定され、ステップ21にて、この検出距離が安全車
間距離Dr以下かどうか判断される。前方の物体が路肩
反射体の場合は、やがて検出距離は安全車間距離Dr以
下になるので、ステップ22にて前方物体接近の警報信
号が発生する。やがて、検出していた路肩反射体がビー
ムからはずれ、図2のa点に示すような検出距離の急増
があったか否かがステップ23で判断される。検出距離
の急増があるとステップ24へ進んで警報の禁止が行わ
れ、同時にステップ25で急増後走行距離測定手段11
bの作用により、この時点から自動車の走行距離を測定
すべくカウンタがスタートする。ステップ23で検出距
離の急増がないと判断されると、ステップ20に戻る。
【0019】そして、ステップ26にて、この走行距離
(カウント値)が設定値Rを越えたか否かが判断され
る。最初は当然越えていないので、ステップ27へ進
み、ここで次の検出距離の急増が検出されたか否かが判
断される。このステップ27で急増が検出されたとき、
すなわち、前の急増から所定値Rを走行する前に次の急
増が検出されたとき、ステップ2以降の動作を繰り返
し、警報禁止を継続する。次の検出距離の急増が検出さ
れないうちにステップ26で、走行距離がRを越えたこ
とが判断されると、フローはそのままステップ20に戻
り、検出距離が安全車間距離以下なら警報信号が発生す
る。検出距離が安全車間距離以上なら警報信号の停止が
そのまま継続する。すなわち、検出距離が安全車間距離
以下になったときに警報信号を発生するが、前方物体が
路肩反射体と判断されたときのみその警報信号の発生を
禁止するようにしたものである。
【0020】この実施例によると、従来のような停止物
判別手段を備えていないので構成が簡単になり、また、
検出距離の急増が検出されると直ちに警報の禁止が行わ
れるので、走行距離をカウントする必要がなく警報禁止
動作が速くなる。次に、この図2、図3の実施例を改良
した他の実施例を図4を参照して、図5および図6のフ
ローチャートにて制御手段11の処理を説明する。
【0021】ステップ30にて初期設定を行い、走行距
離をカウントするAカウンタ,Bカウンタ(制御手段1
1の中に設けられている)をそれぞれ51mにセット
し、検出距離を表すデータα,βをほぼ検出最大距離に
相当する99mにそれぞれセットし、さらに警報禁止フ
ラグを「0」にセットする。次にステップ31で、自動
車と前方の距離測定物体との間の距離である検出距離D
nを測定するが、ステップ32で、この検出距離Dnが
測定不能か否かが判断される。測定可能である場合は、
ステップ33で、αに今回の測定値である検出距離Dn
をセットするとともに、βに前回のαをセットする。最
初は前回のαがないのでβは99mにセットされてい
る。
【0022】次にステップ34で、検出距離の検知開始
か否か、すなわち前回は距離測定不能で今回は距離測定
可能か否かが判断される。最初は、今回初めて距離測定
可能になったわけであるので、ステップ35に進み、5
1mにセットされているBカウンタを0mにリセットす
る。そして、次のステップ36に進む。ステップ34で
距離測定可能が2回続いたと判断されたときは、ステッ
プ35を通らずそのままステップ36に進みBカウンタ
はリセットされない。ステップ36では、今回の検出距
離Dnであるαと前回の検出距離Dn-1であるβとの差
が所定値(例えば5m)以上であるか否かが判断され
る。つまり、検出距離の急増があったか否かが判断され
る。
【0023】なお、距離測定手段10による前方物体の
距離検出は周期的にデータをサンプシングして行われ、
そのサンプリング周期は例えば36ミリ秒である。距離
検出は0.1ミリ秒毎に行い10回の検出値をハード的
に平均して1ミリ秒毎に取り入れ、これをソフト的に3
6回平均して検出距離のサンプリング値としている。上
記の検出距離Dn-1、Dnは各サンプリング値である。
ステップ36で、図4のa点(2回目のb点でも同様で
ある)に示すように、検出距離の急増が判断されると、
同時にステップ37で、急増直前の距離の記憶がなさ
れ、前回の検出距離Dn-1であるβがデータX(急増直
前の距離)としてセットされ、次のステップ38で「X
−20」mが演算され、このデータがメモリに記憶され
る。なお、この20mの距離は、安全性に応じて任意に
設定された距離である。
【0024】同時に、ステップ39にて警報禁止信号が
発生して警報禁止フラグが「1」にセットされるととも
に、ステップ40でAカウンタが0mにリセットされ
る。次に、ステップ41で、警報禁止信号が発生してい
るか否か(警報禁止フラグが「1」か否か)が判断され
るが、警報禁止信号はステップ39で既に発生している
ので、ステップ42に進む。ステップ42では、距離の
急増後からの走行距離、すなわち距離の急増後から発生
しているAカウンタのカウント値が50mを超えたか否
かが判断される。なお、この50mの距離は、路肩反射
体の通常の間隔よりある程度大きい値に設定された所定
距離である。ステップ42で、カウンタリセット後の走
行距離が50mに達さない間は、フローはステップ43
に進み、ここで今回の検出距離αが所定距離11m(図
4のd’点)より大きいか否かが判断され、大きい場合
はステップ44に進む。ステップ44では、さらに今回
の検出距離αがステップ38で記憶されているデータ
「X−20」m(図4のc’点)より大きいか否かが判
断され、大きい場合は次のステップ45に進む。
【0025】ステップ42でAカウンタのカウント値が
50mを超えたと判断されたときは、路肩反射体の領域
を通過したものと判断し、フローはステップ46に進ん
で警報禁止信号を解除し、警報禁止フラグを「0」にす
る。また、ステップ43で検出距離αが11mより小さ
くなったとき、また、ステップ44で検出距離αが「X
−20」mより小さくなったときは、前方検出物との距
離が近づき過ぎているのでいずれもフローはステップ4
6に進み、警報禁止信号を解除する。また、ステップ4
1で警報禁止信号が発生していないと判断されたとき
は、そのままステップ45に進む。
【0026】ステップ45では、検出距離Dnが安全車
間距離Drより小さいか否かが判断され、小さい場合は
ステップ47に進んで、警報禁止信号が発生しているか
否かが判断される。ステップ47で警報信号は既に発生
しており、警報禁止フラグが「1」の場合は、ステップ
48に進み、ここで警報動作信号の発生が停止される。
以下、フローはステップ31に戻って、以上の動作が繰
り返えされる。そして、ステップ47で警報禁止フラグ
が「0」の判断された場合は、ステップ49にて警報動
作信号が発生される。ステップ45で検出距離Dnが安
全車間距離Drより大きいと判断された場合には、もは
や警報の必要はないのでフローはステップ48に直接進
む。
【0027】また、ステップ32で検出距離Dnの測定
が不能と判断されたときは、ステップ50で、距離測定
が可能になってから所定距離走行しか否かが判断され
る。すなわち、ステップ35で距離測定が可能になった
ときにリセットされたBカウンタのカウント値が50m
を超えたか否かが判断される。最初から測定不能の場合
には、Bカウンタは初期に51mに設定されているの
で、50mより大きく、ステップ51に進む。ステップ
35でBカウンタが0mにリセットされていると、この
時点から50m走行するまでは「NO」と判断されてス
テップ41に進む。50m走行後はステップ51に進
み、ここで、距離の急増後の走行距離が所定値以内かど
うかが判断される。ステップ40でAカウンタが0mに
リセットされていると、この時点から50m走行するま
では「YES」と判断されてステップ52に進む。ステ
ップ51を設けた理由は、これがないと、検知開始後5
0mを過ぎた後に測定不能になると、カーブ路中にもか
かわらずα,βが99mにセットされてしまうからであ
る。
【0028】ステップ52では、α,βがそれぞれ99
mにセットされる。最初から測定不能の場合には、α,
βは初期に99mに設定されているのでそのまま変わら
ないことになる。ここで、ステップ52でα,βがそれ
ぞれ99mにセットするのは次の理由である。図7に示
すように、検出可能のp点から検出距離が減少し、p’
点で測定不能になった場合、次に所定時間後のq点の距
離検出がなされたとき、路肩反射体の検出でないのに
p’との差で距離の急増が検出されてしまう。このた
め、Bカウンタが50m走行した時点で、検出距離α,
βを99mにセットしてしまうと、この点r(99m)
とq点との差は距離の急増にはならないので、q点が距
離の急増として検出されるようなことはない。ステップ
52の次にフローはステップ41に進む。
【0029】次に、本発明の他の実施例である路肩反射
体が汚れている場合の例を図8、図9により説明する。
図8は、図2と同様に自動車の走行距離と距離測定手段
10によって測定された検出距離との関係を示す図であ
る。この図は基本的には図15のBと同じである。自動
車がカーブにさしかかり路肩反射体が検出されると、自
動車の走行と共に検出距離は減少して行き、検出距離が
安全車間距離Dr以下になると、警報制御手段11dの
作用で警報動作信号が出力され警報手段12から警報信
号が発生する。なお、構成図は図1と同様である。制御
手段11の特に警報制御手段11dの内容がやや異な
る。
【0030】自動車が最初の路肩反射体に近づき検出距
離がさらに小さくなって、検出距離がf点になったとき
に測定不能になるが、このときの検出距離は制御手段1
1内のメモリ(図示せず)に記憶される。やがて、次の
路肩反射体が検出されg点で検出距離が急増する。メモ
リに記憶されている前回の最低検出距離とg点で検出さ
れた距離とを対比して検出距離の急増が検出される。以
下も同様である。
【0031】このように路肩反射体が検出され検出距離
が急増して、g点から再び路肩反射体の距離が検出され
る。このとき警報は停止するが、自動車の走行と共に検
出距離が減少して安全車間距離Dr以下になると、再び
警報信号が発生する。さらに走行して検出距離がh点に
なったときに測定不能になり、このときの検出距離は同
様にメモリに記憶される。ここで、検出距離がfからg
に急増したとき、路肩反射体による検出であろうと予測
して、このg点(走行距離r1)から距離走行測定手段
が動作して自動車の走行距離を測定する。そして、走行
距離が、路肩反射体の配置距離に基づいて予め設定され
た設定値Rになる前にi点において次の検出距離の急増
が検出されると、間違いなく路肩反射体による周期的な
検出であると判定して、鳴っている警報を停止させる。
【0032】以後、カーブ走行中は同様な検出状態が継
続し、j点,k点,l点,m点と変化して行く。検出距
離が急増したi点,k点およびm点では、距離走行測定
手段による走行距離の測定は、一度リセットされた後に
再動作し、この急増点からの走行距離をそれぞれ測定す
る。したがって、路肩反射体による距離検出が続く限
り、警報信号の発生は禁止されることになる。設定値R
を走行しても、次の検出距離の急増が発生しない場合
は、警報禁止は行われず、警報信号は継続して発生す
る。
【0033】次に、この実施例の制御手段11の動作に
ついて、図9のフローチャートを用いて説明する。ステ
ップ60にて、距離測定手段10により自動車と前方の
物体との間の距離が測定され、ステップ61にて、この
検出距離が安全車間距離Dr以下かどうか判断される。
前方の物体が路肩反射体の場合は、やがて検出距離は安
全車間距離Dr以下になるので、ステップ62にて前方
物体接近の警報信号が発生する。やがて、検出していた
路肩反射体がビームからはずれ、図8のf点に示すよう
な測定不能になる。ステップ63にて、検出距離の測定
が可能か否かが判断され、f点まで接近して測定不能と
判断されると、ステップ64へ進み、測定不能になる直
前の最終測定の検出距離がメモリに記憶される。
【0034】次いで、ステップ65にて、図8のg点に
示すような検出距離の急増があったか否かが判断され
る。検出距離の急増があるとステップ66へ進み、急増
後走行距離測定手段の作用により、この時点から自動車
の走行距離を測定すべくカウンタがスタートする。急増
が発生したので、前方物体は路肩反射体であろうと予測
され、その確認動作が開始されるわけである。そして、
ステップ67にて、この走行距離(カウント値)が設定
値Rを越えたか否かが判断される。最初は当然越えてい
ないので、ステップ68へ進み、ここで次の検出距離の
急増が検出されたか否かが判断される。
【0035】このステップ68で急増が検出されたと
き、すなわち、前の急増から所定値Rを走行する前に次
の急増が検出されたとき、これはもう路肩反射体である
と確定され、これ以上警報する必要はないので、ステッ
プ69にて警報が禁止され、警報信号は停止する。ステ
ップ68で検出距離の急増が検出されないうちにステッ
プ67で、走行距離がRを越えたことが判断されると、
フローはそのままステップ60に戻り、警報信号が停止
することはない。
【0036】すなわち、検出距離が安全車間距離以下に
なっときに警報信号を発生するが、2回の距離急増によ
り前方物体が路肩反射体と判断されたときのみその警報
信号の発生を禁止するようにしたものである。この実施
例では路肩反射体が汚れてその検出距離の測定が断続さ
れても、路肩反射体を正確に判定できる。このように図
2の実施例では、検出距離の急増が検出されると直ちに
警報禁止するとともに走行距離を検出して走行距離がR
を越えたか否かが判断されたが、図8の実施例では検出
距離の急増が2回続けて検出されてから警報禁止すると
ともに走行距離の検出を行うようにしている。
【0037】次に、この図8、図9の実施例を改良した
他の実施例について、図10を参照して、図11、図1
2のフローチャートにて制御手段11の処理を説明す
る。図11、図12のフローチャートにおけるステップ
70〜92は、図5、図6におけるステップ30〜52
と同じであるため、その説明は省略する。なお、図11
のステップ70は図5のステップ30に対して、初期設
定でAフラグに「0」をセットする点、およびステップ
91は図5のステップ51のAカウンタの監視に対して
Aフラグを監視している点だけが異なる。ステップ93
では、2回目の距離の急増があったか否かが判断され、
最初はステップ76で図10のq点で示すように1回距
離の急増があっただけなので、ステップ94に進み、こ
こでAフラグに「1」がセットされる。したがって、ス
テップ79は通過しないので、警報禁止信号はまだ発生
しない。次にフローがステップ93に回って来たときは
(図10のh点)、既にAフラグは「1」にセットされ
ているので、[YES」と判断されてステップ79に進
み、警報禁止信号が発生する。
【0038】また、ステップ95では、ステップ86で
警報禁止信号が解除されたので、Aフラグに「0」をセ
ットして元の状態に戻す。また、ステップ90,91,
92は、図5のステップ50,51,52と同様に途中
で測定不能になったときに、次の距離検出で距離の急増
を検出しないためのステップである。図13に示すよう
に、検出可能のp点からBカウンタの走行距離カウント
が開始されるとともに、p点から検出距離が減少してい
く途中で、p”点で距離の急増が検出され、さらに検出
距離が減少していく途中でp’点で測定不能になった場
合、Bカウンタが50m走行をカウントした時点で、距
離の急増はなかったか否かが、すなわちAフラグの内容
が判断される。図13の例では距離の急増が1回検出さ
れているのでAフラグは「1」であるため、ステップ9
5では「NO」と判断され、フローはステップ81に進
む。距離の急増がなければステップ92に進んでα,β
が99mにセットされる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、従
来のような停止物判別手段を備えていないので構成が簡
単になり、また、急増後測定した走行距離が所定の設定
値に達する前に次の急増が検出されると警報の禁止が行
われるので、すなわち2回の急増で警報の禁止が行われ
るので、路肩反射体の検出に正確性が増し、走行距離を
カウントする必要がなく警報禁止動作が速くなるとい
う効果がある。また、簡単な構成によって、汚れなどに
より路肩反射体の検出距離の測定が断続されても、路肩
反射体を判定して測定したものが路肩反射体であれば警
報信号の発生を禁止することができると共に、測定した
ものが路肩反射体でないときはそのまま警報を行うこと
ができる。したがって、警報信号による安全性を確保し
ながら、カーブを走行する際に路肩反射体を検出して警
報信号が鳴り続けるというわずらわしさがなくなるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック回路構成図で
ある。
【図2】本発明の一実施例における自動車の走行距離と
距離測定手段によって測定された検出距離との関係を示
す波形図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を示す制御手段の処理
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例における自動車の走行距離
と距離測定手段によって測定された検出距離との関係を
示す波形図である。
【図5】図4の実施例の動作を示す制御手段の処理を示
すフローチャートである。
【図6】同じく図4の実施例の動作を示す制御手段の処
理を示すフローチャートである。
【図7】図5のフローチャートのステップ50、51、
52を説明するための波形図である。
【図8】本発明の他の実施例における自動車の走行距離
と距離測定手段によって測定された検出距離との関係を
示す波形図である。
【図9】図8の実施例の動作を示す制御手段の処理を示
すフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施例における自動車の走行距
離と距離測定手段によって測定された検出距離との関係
を示す波形図である。
【図11】図10の実施例の動作を示す制御手段の処理
を示すフローチャートである。
【図12】同じく図10の実施例の動作を示す制御手段
の処理を示すフローチャートである。
【図13】図11のフローチャートのステップ90、9
1、92を説明するための波形図である。
【図14】自動車がカーブ走行中に路肩反射体を検出す
る様子を示した平面図である。
【図15】路肩反射体の検出信号の波形を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1 自動車 2 道路 3 路肩反射体 4 ビーム 10 距離測定手段 11 制御手段 11a 急増検出手段 11b 急増後走行距離測定手段 11c 走行距離判定手段 11d 警報制御手段 12 警報手段 13 走行検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山ノ井 誠 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 荒井 道夫 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 久保田 恭史 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 柳沢 利治 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (56)参考文献 特開 平2−202700(JP,A) 特開 平3−44800(JP,A) 特開 平4−51400(JP,A) 特開 平3−154820(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両から前方の物体までの距離を測定す
    る距離測定手段と、距離測定手段で測定した物体までの
    距離が所定の安全車間距離以下のときは警報を発生する
    警報手段とを備えた反射体検出装置において、 車両の走行距離を測定する走行距離測定手段と、 距離測定手段からの信号により検出距離の急増を検出し
    たとき、急増信号を出力する急増検出手段と、 急増検出手段からの急増信号により急増検出時点からの
    車両の走行距離を測定する急増後走行距離測定手段と、 急増後走行距離測定手段で測定した走行距離が所定の設
    定値になったか否かを判定し、所定の設定値になったと
    き設定値超過信号を発生する走行距離判定手段と、 距離測定手段で測定した物体までの距離が安全車間距離
    以下になったときに警報手段を駆動するための警報動作
    信号を発生し、走行距離判定手段が設定値超過信号を発
    生する前に急増検出手段が次の急増信号を発生したとき
    に警報動作信号が発生していればその発生を禁止し、か
    つ、走行距離判定手段が設定値超過信号を発生したとき
    その禁止を解除する警報制御手段とを備えたことを特徴
    とする反射体検出装置。
JP4094948A 1991-11-01 1992-03-23 反射体検出装置 Expired - Lifetime JP2748064B2 (ja)

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