JP3935560B2 - 距離測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車間距離を測定する距離測定装置に関し、特に、障害物の判別に係る構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
追突警報等を行うために、自車両と前の車両との間の距離を測定する距離測定装置が使用されている。
例えば、特開平7−140247号公報には、測定された距離データのうち連続する3個以上が±0.5mの範囲内にある場合には適正な距離データとして採用し、そうでない場合には不適正値とする構成が開示されている。
【0003】
また、特開平6−109844号公報には、車間距離が0.1秒間に3m以上低下した場合を車間距離信号の立ち下がりとし、0.1秒間に3m以上増加した場合を立ち上がりとした場合に、信号の立ち下がり後一定時間内に信号が立ち上がった場合をノイズとして処理する測距対象物の推定方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平7−140247号公報や特開平6−109844号公報に開示された技術では、比較的単純な論理で測定対象物との距離を表すデータか否かを判断することはできるが、測定された距離データがどのような障害物との距離を測定したデータかを判別することはできなかった。従って、測定対象物である前車両以外のものとの距離を測定してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、測定されたデータから障害物の判別を行い、より信頼性の高い測距データが得られる距離測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による距離測定装置は、車両に搭載し、前方を走行する車両までの距離を測定すると共に障害物を判別することが可能な距離測定装置であって、光源と、上記光源から照射された光パルスの測定対象物による反射光を検出して当該測定対象物までの距離に対応する測距データを得る距離測定手段と、上記光源の光パルス発光タイミングを決定する乱数発生手段と、上記距離測定手段により得られた先行する測距データと後続の測距データとの差分データを順次生成する差分データ生成手段と、上記差分データ生成手段により順次生成された差分データを所定の閾値を用いて2値化して2値データ列とする2値化手段と、上記2値化手段により得られた2値データ列を所定長さごとに区切って総和を計算する計算手段と、上記計算手段で得られた総和と所定の値との比較に基づいて障害物を判別する障害物判別手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、その構成を示す図で、この距離測定装置は、光源10、駆動回路20、乱数発生器30、受光部40、距離測定部50、判別部60、及び出力端子70から構成される。
【0009】
ここで、光源10は、駆動回路20によって駆動されて、光パルスを発光する。このとき、乱数発生器30によって発生された乱数に基づいて駆動回路20が制御される。これにより、乱数発生器30で発生した乱数に対応する時間だけ光源10の駆動に遅延が与えられ、光パルスの発光時刻が所定の間隔から変化させられる。例えば、簡単のために乱数発生器30によって発生される乱数を一桁で表し、1,5,9,2,6,…とし、単位の遅延時間を5nsとすれば、発光時刻は、発生された乱数に対応して5ns×1,5ns×5,5ns×9,5ns×2,5ns×6,…だけ所定のタイミングからずらされる。このとき、距離測定値のばらつきを時間に換算して、その標準偏差をσとすれば、σより十分大きな値を単位の遅延時間とすることが望ましい。こうすることで、距離測定値のばらつきに比較して十分大きなタイミングの差が生じ、他の車両からの発光パルスあるいはその散乱光を、自車両からの発光パルスによる散乱光とたまたま同時に受光したとしても、次のパルスの発光タイミングは大きくずれることになるので、他車両からの光パルスと明確に区別できるからである。例えば、σ=0.5nsとすると、単位の遅延時間は、その少なくとも2倍以上、好ましくは10倍に当たる10σ=5nsに設定される。
【0010】
上記のように乱数発生器30を備え、光パルスの発光タイミングをランダムにすることによって、他の車両からの光パルスの発光に基づく散乱光と混信する可能性を低くすることができる。
【0011】
このようにして光源10から発光された光パルスは、図示しない障害物に照射され、その散乱光が受光部40に入射する。そして、受光部40において電気信号に変換された後、この電気信号が距離測定部50に供給される。
【0012】
ここで、距離測定部50は、スタートパルス生成器51、ストップパルス生成器52、切り替え器53、第1距離測定器54、及び第2距離測定器55より構成されている。
【0013】
上記受光部40からの電気信号は、ストップパルス生成器52に入力される。そして、このストップパルス生成器52で、入力された電気信号が所定の閾値で2値化され、ストップパルスとして切り替え器53に供給される。切り替え器53は、受け取ったストップパルスの順序に応じて、第1距離測定器54と第2距離測定器55に、ストップパルスを選択的に供給する。
【0014】
即ち、1回の発光について、1回だけ散乱光を受光した場合は、第1距離測定器54にストップパルスが供給される。これに対して、距離測定の対象物以外の障害物からの散乱光を含めて1回の発光について2回の散乱光を受光した場合には、2回の散乱光に対応する2つのストップパルスは第1距離測定器54に、2回目の散乱光に対応するストップパルスは第2距離測定器55に供給される。このとき、第1の距離測定器54は、2発目以降のストップパルスは無視されるように構成されている。
【0015】
このような切り替え器53は、例えば図2の(A)に示すように、フリップフロップ(F.F.)53A、遅延回路53B、及び論理積(AND)回路53Cから構成されている。
【0016】
上記ストップパルス生成器52から出力されたストップパルス81は、該切り替え器53をスルーして第1距離測定器54に出力されると共に、フリップフロップ53A及び論理積回路53Cの一方の入力端に供給される。フリップフロップ53Aに入力されたストップパルス81は、該フリップフロップ53Aの出力を反転させ、この反転された出力が、遅延回路53Bを経ることで所定の遅延Td を与えられた後に、論理積回路53Cの他方の入力端に入力される。而して、論理積回路53Cでは、この遅延Td を与えられたフリップフロップ53Aの出力とストップパルス生成器52の出力との論理積が求められ、その結果が第2距離測定器55に供給される。
【0017】
即ち、このような切り替え器53の構成において、図2の(B)の一番上に示すように、2発のストップパルス81,82がストップパルス生成器52から出力されると、この2つのストップパルス81,82が両方とも第1距離測定器54に入力される。また、最初のストップパルス81が、フリップフロップ53Aに入力されて、その出力を反転し、遅延回路53BでTd の遅延を与えられることになる。この遅延回路53Bの出力波形は、図2の(B)の真ん中に示される。このような遅延回路53Bの出力波形と上記ストップパルス生成器52からの2つのストップパルス81,82とが論理積回路53Cに供給され、論理積がとられた結果、図2の(B)の一番下に示すように、2個目のストップパルス82が論理積回路53Cを経てストップパルス83として、第2距離測定器55に出力される。
【0018】
以上のように、光源10からの1回の発光について、1個の散乱光パルスを受け取ったときには、第1距離測定器54にのみストップパルスが供給される。また、2個の散乱光パルスを受け取ったときには、2個の散乱光パルスについて第1距離測定器54にストップパルスが供給され、2個目の散乱光パルスについては第2距離測定器55にストップパルスが供給される。但しこのとき、第1距離測定器54及び第2距離測定器55は、2発目以降のストップパルスを無視するように構成されているので、最初のストップパルスに対応する距離データのみが測定されることになる。
【0019】
他方、光源10から発光された光パルスの一部は、例えば光ファイバのような導波路90によって、スタートパルス生成器51に導かれ、所定の閾値で二値化された後、スタートパルスとして第1距離測定器54及び第2距離測定器55に供給される。そして、第1距離測定器54及び第2距離測定器55ではそれぞれ、このスタートパルスが入力されてから上記切り替え器53よりストップパルスが入力されるまでの時間をカウンタで計測しする。この計測結果である時間データが距離に対応し、これを測距データとして判別部60に出力する。
【0020】
このように、2系統の距離測定手段を有することによって、ノイズが混入した場合でも正しいデータを保持することが可能となる。
判別部60は、記憶回路61、2値化処理回路62、及び判別器63よりなり、上記距離測定部50の第1距離測定器54及び第2距離測定器55から供給された測距データは、記憶回路61に記憶される。そして、この記憶回路61に格納された測距データに基づいて、2値化処理回路62及び判別器63では次のような処理を行う。
【0021】
ここで、2値化処理回路62は、差分生成部62Aと2値化処理部62Bよりなり、差分生成部62Aでは、測距データの系列をXi (i=1,2,3,…とすると、
i+1 −Xi
なる先行する測距データと後続の測距データとの差分を順次生成する。そして、2値化処理部62Bでは、測距データの標準偏差をσ、δ=10σとして、
i =|Xi+1 −Xi |≦δ、 i=1,2,3,…ならばai =0
i =|Xi+1 −Xi |>δ、 i=1,2,3,…ならばai =1
に従って、数列ai を生成する。
【0022】
このとき、2個のストップパルスが発生し、記憶回路61に2個のXi が格納されている場合には、2個のai が生成されることになる。即ち、第1距離測定器54によるai (1)と第2距離測定器55によるai (2)が生成される。他の車両からの信号が混信している場合には、いずれか一方のai がゼロとなることが期待される。なお、以下の説明では、特に断らない限りai はai (1)を表すものとする。
【0023】
このようにして生成された発光パルスに対応する時系列数列ai は、判別器63に送られ、以下のように処理される。
即ち、時系列数列ai はai を構成する2値化数が20〜200個となるようなブロックに分けられ、次式に従って総和bj が求められる。
【0024】
j =Σai =a j,1 +a j,2 +…+aj, (p-1) +aj, p
ここで、pはあらかじめ定められた1ブロック内のai を構成する2値化数の個数であり、上述のように20から200の間で定められる。例えば、時速100km/hで走行している場合には20msの間に約0.5m移動するため、高速に移動する車両間の衝突予知では20msという時間が距離測定時間の目安になる。光源の発光周波数を1kHzとすると20msで20個の測距データが得られ、10kHzで200個の測距データが得られることになる。
【0025】
また、bj はj番目のブロック内の数列ai の総和を表す。即ち、bj はj番目のブロックを1つの符号語とみたときに、ハミング重みを表すことになる。bj は具体的には次のような値を取る。
【0026】
(1)他の車両が発光した光パルスを受光するようないわゆる混信の場合。
この場合には、数列ai は、「0」、「0」、「0」、「1」、「1」、「1」、「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、「0」、のように、何箇所かに「1」が立つことがあり得るが、上述したように発光タイミングを乱数に従ってずらしているので、他の車両の発光するパルスと全く同期して距離測定が続けられるという確率は低くなる。したがって、p=20とすると、bj ≧0.7p=14を満足する。
【0027】
(2)バイクや人間が車両の前を横切ったとき、または隣のレーンあるいは反対車線からバイクや他の車両が自車両の走行レーンに侵入してきた場合。
この場合には、数列ai は、「0」、「0」、「0」、「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、「0」、「1」、「1」、「1」、「0」、「0」、「0」、のように連続する「1」の間に「0」が連続し、連続する「1」の前後に「0」が連続する。最初の連続する「1」は、バイクや人間を検出するまでの過渡的期間を表し、その間の「0」はバイクや人間が車両の前を通過していることを示し、それらまでの距離が測定されている。次の連続する「1」はバイクや人間等が距離測定の領域から出ていく過渡状態を表している。「1」の前後の「0」は障害物が何もない状態か、前の車両までの距離が測定されていることを示す。このような場合には、p=20とすると0.1p≦bj ≦0.5pとなる。
【0028】
(3)カーブ走行中にガードレール支柱等に設けられたリフレクタでの散乱光が入射した場合。
この場合は、上記の(2)の場合と同様に、ai は連続する「1」と連続する「0」が交互に現れる。従って、bj の値は上記(2)の場合と同様の値となるが、この(3)の場合のほうが「0」の連続と「1」の連続がより周期的に現れるので、上記(2)と区別することが可能となる。
【0029】
以上では、数列ai の周期性に着目したが、受信信号のSNがそれほど高くないときにはbj の周期性に着目しても良い。これを図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0030】
まず、処理に用いられるパラメータ(C,j,n,k)を「0」に初期化する(ステップS10)。次に、パラメータjをインクリメントした後(ステップS12)、2値化処理回路62で求められたai からbj を求める(ステップS14)。
【0031】
このbj が0.1pよりも小さい(即ち、bj <0.1p)ならば(ステップS16)、測距データは連続性(本来測定されるべき前の車両との距離が正しく測定されているかどうかを表す指標で正しく測定されている場合には連続性があるとされる)が確認されたことになるので、記憶回路61に格納されている現測距データを図示しない別のメモリに格納する(ステップS18)。さらに、速度を求めて(ステップS20)、安全車間距離かどうかを判別する(ステップS22)。ここで、安全車間距離とは、
|相対距離/自車両速度|≧T2
を満足する距離のことである。この場合、相対距離とは、自車両と障害物との距離、即ち測定された測距データであり、T2 は自動車速度や天候、路面状態によって定まる定数である。上記不等式の左辺の分母は自車の速度になっており、障害物を発見してブレーキをかけて停車できるまでの距離が判断の基準となっている。
【0032】
この不等式を満たさない場合は、出力端子70より危険信号を出力し、図示しない警告灯等により危険警告を表示する(ステップS24)。
また、上記不等式を満たす場合には、データの連続性をあらわすパラメータCが「0」かどうかを調べる(ステップS26)。ここで、パラメータCが「0」のときには、測距データが連続性を有すること、即ち正しく測距されていることを表し、「1」のときにはbj が0.1pから0.5pの間にあることを表すために用いられる。このステップS26でパラメータCが「0」と判定されたならば、前回の測定データも正しく測定されているということを意味するので、連続して正しく測定された回数を表すカウンタパラメータnをインクリメントすると共に、該カウンタパラメータnの値を変数d1に格納する(ステップS28)。また、パラメータCが「1」のときには、前回のデータはbj が0.1pから0.5pであったことを表すため、初めて正しく距離が測定できたことを意味する。そこで、この場合には、連続して正しく測定された回数を表すカウンタパラメータnを「0」にセットすると共に、パラメータCを「0」にする(ステップS30)。
【0033】
一方、上記ステップS14で計算されたbj が0.5pよりも大きい(即ち、bj >0.5p)ときには(ステップS32)、他の車両から光パルスが混信していることを表すため、混信信号を出力端子70より出力し、図示しない警告灯等により混信警告を表示する(ステップS34)。なお、前述したところでは、混信の場合はbj ≧0.7pとしていたが、判断の信頼性を確保するため、このフローチャートではbj >0.5pを判断基準としている。このような混信の表示の後、bj の各要素であるすべてのai につき、ai (1)及びai (2)のいずれか一方が「0」か否かの判別をして(ステップS36)、「0」であれば、上記ステップS18に進んで、この「0」のほうの距離データをメモリに格納する。これに対してai (1)=1且つai (2)=1ならば、次の測定に移る。
【0034】
上記ステップS14で計算されたbj が0.5p乃至0.1p(即ち、0.5p≧bj ≧0.1p)の場合は、自車両の前を障害物が横切ったこと若しくはカーブを走行していることを表す。そこで、この場合には、まず、パラメータCが「1」かどうかを調べる(ステップS38)。そして、このパラメータCが「1」ならば、前回の測定に続いて障害物が横切っているか、カーブを走行中であることを表すので、bj の周期性を表すカウンタパラメータkを「0」にセットする(ステップS40)。
【0035】
また、パラメータCが「0」ならば、該パラメータCに「1」をセットすると共に、カウンタパラメータkをインクリメントする(ステップS42)。即ち、パラメータCが「0」のときは前回正しく測定されていたが、今回は正しく測定されなかった場合、(0.5p≧bj ≧0.1pの場合)を意味し、正しく測定されなかった回数を表すカウンタパラメータkをインクリメントする。
【0036】
そして、カウンタパラメータkが「3」になるまで(ステップS44)、連続して正しく測定された回数を示す変数d1をd2にコピーする(ステップS46)。
【0037】
而して、カウンタパラメータkが「3」以上になると、連続して正しく測定された回数を表す変数d2とd1とを比較し、その差の絶対値がある定数r以下であれば(ステップS48)、安全相対距離にあるかどうか判定する(ステップS50)。ここで、安全相対距離とは、
|相対距離/相対速度|≧T1
を満足する自車両と障害物との距離をいう。ただし、T1 は定数である。通常、カーブではガードレールとの間隔は大きく変化しないので、相対速度は「0」に近く、上記不等式の左辺は大きな値をとるため上記不等式を満足する。上記不等式を満足しない場合には、出力端子70より危険信号を出力し、図示しない警告灯等により危険警告を表示する(ステップS52)。
【0038】
また、上記ステップS48において、上記変数d2とd1の差の絶対値がある定数rよりも大きいと判定されたとき、これはbj が周期的に変化しない場合で、人間やバイクなどの障害物が自車両の前を横切った場合を示す。したがって、この場合は、上記ステップS22に進み、安全車間距離かどうかの判別がなされる。
【0039】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のようになる。
【0040】
(1) 測定対象物までの距離に対応する測距データを得る距離測定器(51又は52)と、
上記距離測定器により得た先行する測距データと後続の測距データとの差分データを順次生成する差分データ生成手段(62A)と、
上記差分データ生成手段により生成された差分データを所定の閾値を用いて2値化して2値データ列(ai )とする2値化手段(62B)と、
上記2値化手段により得られた2値データ列の周期性に基づいて測定対象物を判別する判別手段(63)と、
を具備することを特徴とする距離測定装置。
【0041】
即ち、2値データ列(ai )の周期性(「0」,「1」各々の連続性)から測定対象物を判定するようにしたことにより、より信頼性の高い測距データが得られる。
【0042】
(2) 上記判別手段(63)は、
上記2値化手段によって得られた2値データ列を所定データ数毎のブロックに分け、各ブロック内の2値データの総和(bj )を求める手段(63内)を有することを特徴とする(1)に記載の距離測定装置。
【0043】
即ち、各ブロック内の2値データの総和(bj )に基づいて測定対象物を判別するようにしたことにより、データ信頼性を向上できる。
(3) 上記2値化手段における閾値は、測距データの標準偏差の少なくとも2倍以上(好ましくは10倍以上)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の距離測定装置。
【0044】
このようにすることで、距離測定値のばらつきに比較して十分大きなタイミングの差が生じ、他の車両からの発光パルスあるいはその散乱光を、自車両からの発光パルスによる散乱光とたまたま同時に受光したとしても、次のパルスの発光タイミングは大きくずれることになるので、他車両からの光パルスと明確に区別できるようになる。
【0045】
(4) 上記距離測定器は、照射した光が測定対象物との間を往復するのに要する時間から測定対象物までの距離を求めるものであって、
乱数発生器で発生した乱数を用いて、光の照射タイミングを可変としたことを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載の距離測定装置。
【0046】
即ち、光パルスの発光タイミングをランダムにすることにより、他の車両からの光パルスの発光に基づく散乱光と混信する可能性が低くなる。
(5) 上記距離測定器は、
最初に受光した上記光パルスの散乱光に基づいて障害物との距離を測定する第1の距離測定手段と、
次に受光した上記光パルスの散乱光に基づいて障害物との距離を測定する第2の距離測定手段と、
を含み、
上記2値化手段からの出力に基づいて上記第1の距離測定手段からの出力と第2の距離測定手段からの出力を選択することを特徴とする(4)に記載の距離測定装置。
【0047】
即ち、2系統の距離測定手段を有しているので、1回の光パルスの発光についてノイズが混入して2発の受光パルスを受け取った場合でも正しいデータを保持することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、測定されたデータから障害物の判別を行い、より信頼性の高い測距データが得られる距離測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る距離測定装置のブロック構成図である。
【図2】(A)は図1中の切り替え器の構成を示すブロック図であり、(B)はそのタイミングチャートである。
【図3】一実施の形態に係る距離測定装置の動作フローチャートである。
【符号の説明】
10 光源
20 駆動回路
30 乱数発生器
40 受光部
50 距離測定部
51 スタートパルス生成器
52 ストップパルス生成器
53 切り替え器
53A フリップフロップ(F.F.)
53B 遅延回路
53C 論理積(AND)回路
54 第1距離測定器
55 第2距離測定器
60 判別部
61 記憶回路
62 2値化処理回路
62A 差分生成部
62B 2値化処理部
63 判別器
70 出力端子
81,82,83 ストップパルス
90 導波路

Claims (2)

  1. 車両に搭載し、前方を走行する車両までの距離を測定すると共に障害物を判別することが可能な距離測定装置であって、
    光源と、
    上記光源から照射された光パルスの測定対象物による反射光を検出して当該測定対象物までの距離に対応する測距データを得る距離測定手段と、
    上記光源の光パルス発光タイミングを決定する乱数発生手段と、
    上記距離測定手段により得られた先行する測距データと後続の測距データとの差分データを順次生成する差分データ生成手段と、
    上記差分データ生成手段により順次生成された差分データを所定の閾値を用いて2値化して2値データ列とする2値化手段と、
    上記2値化手段により得られた2値データ列を所定長さごとに区切って総和を計算する計算手段と、
    上記計算手段で得られた総和と所定の値との比較に基づいて障害物を判別する障害物判別手段と、
    を具備することを特徴とする距離測定装置。
  2. 上記前方を走行する車両までの距離及び自車の速度により安全距離にあるか否かを判定する車間距離判定手段を具備し、
    上記距離測定手段は、上記光源から照射された1つの光パルスに対して、最初に受光した第1の反射光に基づく第1の測距データと、次に受光した第2の反射光に基づく第2の測距データとをそれぞれ順次取得して得られた距離データの列をそれぞれ前記第1の距離データ列及び第2の距離データ列として記憶し
    上記2値化手段は、上記第1の距離データ列に属する上記第1の測距データに基づいて上記差分データ生成手段により生成された差分データを2値化し、
    上記計算手段は、上記第1の距離データ列に属する上記第1の測距データに基づいて上記2値化手段により得られた2値データ列を所定長さごとに区切って総和を計算し、
    上記障害物判別手段は、上記第1の距離データ列に属する上記第1の測距データに基づいて上記2値化手段により得られた2値データ列を所定長さごとに区切って上記計算手段で計算された総和と所定の値との比較に基づいて障害物を判別し、
    上記差分データ生成手段は、上記第1の距離データ列に属する先行する測距データと後続の測距データとの第1の差分データ、及び上記第2の距離データ列に属する先行する測距データと後続の測距データとの第2の差分データ生成し、
    上記車間距離判定手段は、上記第1の差分データ又は上記第2の差分データの一方が上記閾値以下の場合に、その閾値以下の差分となる上記測距データを上記前方を走行する車両までの距離として安全距離にあるか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
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