JPH06138234A - 車載用リフレクタ識別装置およびその装置を用いた走行路判別装置および走行状態判別装置 - Google Patents

車載用リフレクタ識別装置およびその装置を用いた走行路判別装置および走行状態判別装置

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JPH06138234A
JPH06138234A JP4311445A JP31144592A JPH06138234A JP H06138234 A JPH06138234 A JP H06138234A JP 4311445 A JP4311445 A JP 4311445A JP 31144592 A JP31144592 A JP 31144592A JP H06138234 A JPH06138234 A JP H06138234A
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JP
Japan
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light
distance
reflector
vehicle
minimum peak
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Application number
JP4311445A
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English (en)
Inventor
Satoru Arita
悟 有田
Taiji Yoshikawa
泰司 吉川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Traffic Control Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】路側リフレクタを車両リフレクタと区別して認
識する。 【構成】投光器1により自車両の進行方向へレーザ光を
掃引しながら放射し、そのレーザ光のリフレクタからの
反射光を受光する。レーザ光の放射から反射光の受光に
至るまでの伝播遅延時間に基づいて距離計測回路3は最
も近いリフレクタまでの距離を算出する。信号処理装置
4は距離計測回路3による距離の計測値を入力し、計測
値が極小ピーク値であるかどうかにより路側リフレクタ
を判別する。その上で路側リフレクタの間隔を算出し、
さらに走行中の道路の曲率半径を求め、走行中のカーブ
を現在速度で走行することの適否を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路沿いに設けられ
たリフレクタ(以下、「路側リフレクタ」という)を先
行車両の後面に設けられたリフレクタ(以下、「車両リ
フレクタ」という)と区別して認識するのに用いられる
車載用リフレクタ識別装置と、このリフレクタ認識装置
を用いて走行路がカーブしている度合いや現在の速度で
そのカーブを走行することの適否を判別するための走行
路判別装置および走行状態判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の安全走行を実現するため
に、自車両と先行車両との車間距離を検出して先行車両
との衝突を防止する装置や、自車両と路肩までの距離を
検出して、走行路の進行方向やカーブの状態を判別する
装置などが提案されている。
【0003】一般にこの種の装置では、自車両が進行す
る方向へレーザ光を掃引しながら投射し、そのレーザ光
を車両リフレクタや路側リフレクタで反射させてその反
射波を受光し、レーザ光の投射から反射光の受光に至る
までの伝播遅延時間に基づいて車両リフレクタや路側リ
フレクタまでの距離を算出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の装置におい
て、前記レーザ光の掃引領域内に、いずれか一方のリフ
レクタのみが存在する場合は特に問題はないが、前記掃
引領域内に車両リフレクタと路側リフレクタとが混在し
ている場合、これらリフレクタを区別して認識すること
ができず、適正な計測や判断が期待できないという問題
がある。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、路側リフレクタを車両リフレクタと区別して認
識し得る車載用リフレクタ識別装置を提供することを目
的とする。
【0006】またこの発明が他に目的とするところは、
このリフレクタ識別装置を利用して走行路がカーブして
いる度合いや現在の速度でそのカーブを走行することの
適否を正しく判別できる走行路判別装置および走行状態
判別装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
車載用リフレクタ識別装置は、車両の進行方向へ光を掃
引しながら投射する投光手段と、前記投光手段による投
射光の前方のリフレクタからの反射光を受光する受光手
段と、前記投光手段による光の投射から前記受光手段に
よる反射光の受光に至るまでの伝播遅延時間に基づいて
最も近いリフレクタまでの距離を掃引毎に計測する距離
計測手段と、前記距離計測手段による計測値が極小ピー
ク値であるかどうかを判別する極小ピーク値判別手段
と、前記極小ピーク値判別手段が極小ピーク値を判別し
たとき、その極小ピーク値にかかる距離の計測値を路側
リフレクタまで距離として認識する認識手段とを備えた
ものである。
【0008】請求項2の発明にかかる走行路判別装置
は、車両の進行方向へ光を掃引しながら投射する投光手
段と、前記投光手段による投射光の前方のリフレクタか
らの反射光を受光する受光手段と、前記投光手段による
光の投射から前記受光手段による反射光の受光に至るま
での伝播遅延時間に基づいて最も近いリフレクタまでの
距離を掃引毎に計測する距離計測手段と、前記距離計測
手段による計測値が極小ピーク値であるかどうかを判別
する極小ピーク値判別手段と、車両の速度を検出する速
度検出手段と、前記極小ピーク値判別手段により判別さ
れた極小ピーク値の発生時間間隔と前記速度検出手段に
より検出された速度とから路側リフレクタの間隔を算出
するリフレクタ間隔算出手段と、路側リフレクタの間隔
と道路の曲率との関係を記憶する記憶手段と、前記リフ
レクタ間隔算出手段による算出値に応じた曲率を前記記
憶手段より読み出す曲率読出手段とを備えたものであ
る。
【0009】請求項3の発明にかかる走行状態判別装置
は、請求項2の構成に加えて、前記曲率読出手段により
読み出された曲率と前記速度検出手段により検出された
速度とから走行状態の適否を判別する走行状態判別手段
と、前記走行状態判別手段による判別結果に応じて警報
を発する警報手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】車両の走行に伴って路側リフレクタは投光手段
の光の掃引領域から次々に自車両の方向へ外れてゆくの
で、路側リフレクタでの反射光により計測された距離の
計測値は鋸歯状となって極小ピーク値をもつ。従って光
の掃引領域内にたとえ先行車両が存在していても、距離
の計測値には極小ピーク値が確実に現れることになり、
この極小ピーク値にかかる距離の計測値をもって路側リ
フレクタまでの距離と認識することができる。
【0011】また道路の曲率に対する路側リフレクタの
間隔は法令で定められているので、道路の曲率と路側リ
フレクタの間隔との関係を予め記憶しておくことによ
り、極小ピーク値の発生時間間隔と自車両の速度とから
路側リフレクタの間隔を算出したとき、その算出値に応
じた曲率を読み出し、これにより走行中の道路がどの程
度カーブしているかを判断できる。
【0012】走行路のカーブの度合いが判明すれば、現
在の速度でそのカーブを走行することの適否、すなわち
安全性を判断でき、もし危険であれば、警報が発せられ
る。
【0013】
【実施例】図1は、この発明にかかるリフレクタ識別装
置,走行路判別装置および,走行状態判別装置が搭載さ
れた車載装置の概略構成を示しており、投光器1,受光
器2,距離計測回路3,信号処理装置4,メモリ5,車
速センサ6,警報装置7,アクチュエータ8などを構成
として含んでいる。
【0014】前記投光器1は自車両の進行方向へレーザ
光を掃引しながら投射する。このレーザ光の掃引は、レ
ーザ光源より出力されるレーザ光を光学系へ導き、この
光学系をパルスモータなどにより回動することにより実
現される。前記受光器2は、前記投光器1より投射され
たレーザ光の路側リフレクタや車両リフレクタでの反射
光を受光する。
【0015】前記投光器1によるレーザ光の投光タイミ
ングと前記受光器2での反射光の受光タイミングとが距
離計測回路3に与えられ、距離計測回路3は前記投光器
1によるレーザ光の放射から前記受光器2での反射光の
受光に至るまでの伝播遅延時間に基づいて最も近いリフ
レクタまでの距離を掃引毎に計測する。
【0016】前記メモリ5には、路側リフレタタの間隔
と道路の曲率半径との関係をテーブル化した曲率テーブ
ルTB1や後記する速度テーブルTB2などが記憶さ
れ、図2に前記曲率テーブルTB1の具体例が示してあ
る。道路の曲率半径に対する路側リフレクタの間隔は法
令で定められており、従って路側リフレクタの間隔が分
かれば道路の曲率半径を知ることが可能である。なお前
記車速センサ6は、自車両の現在速度を検出するための
ものである。
【0017】前記信号処理装置4は、前記距離計測回路
3による距離の計測値を入力し、路側リフレクタを車両
リフレクタとを区別して認識した上で路側リフレクタの
間隔を算出し、さらに前記曲率テーブルTB1を用いて
走行中の道路の曲率半径を求めた後、その曲率半径のカ
ーブを現在速度により走行することの適否を判断する。
その判断結果に応じて警報信号が警報装置7へ、また操
作量がアクチュエータ8へ、それぞれ与えられる。
【0018】前記警報装置7は、例えば警報ブザーや表
示器であって、現在速度によるカーブの走行が危険であ
る場合は、警報音を発生させるか、またはその旨のメッ
セージを表示する。前記アクチュエータ8は、例えばア
クセルやブレーキを操作する手段であって、現在速度に
よるカーブの走行が危険である場合は、アクセル操作を
減少させる方向への制御、またブレーキ操作を増加させ
る方向への制御を行う。
【0019】図3および図4は、前記信号処理装置4に
よる路側リフレクタの検出原理を示す。図3(a)
(b)において、10は道路11を走行中の自車両であ
って、その道路沿いには道路11の曲率半径に応じた間
隔で路側リフレクタ12が設けられている。13は前記
投光器1のレーザ光の掃引領域、すなわちリフレクタの
検出が可能な検知エリアであって、図3(a)に示す状
態では、2個の路側リフレクタ12A,12Bが検知エ
リア13内に存在している。図3(b)は、ある時間経
過後の状態を示しており、手前側の路側リフレクタ12
Aは検知エリア13より外れ、遠い側の路側リフレクタ
12Bのみが検知エリア13内に存在している。
【0020】図3(a)に示す状態では、前記距離計測
回路3は手前側、すなわち距離の近い側の路側リフレク
タ12Aまでの距離を出力しているが、図3(b)に示
す状態では、手前側の路側リフレクタ12Aが検知エリ
ア13より外れたため、遠い側の路側リフレクタ12B
までの距離を出力する。
【0021】このように車両10の進行に従って路側リ
フレクタ12が次々に自車両の方向へ検知エリア13か
ら外れることになり、その都度、計測対象が手前側の路
側リフレクタ12Aから遠い側の路側リフレクタ12B
に切り換わる。図4は、前記距離計測回路3による距離
の計測値をプロットして得られた鋸歯状をなす距離計測
曲線14である。
【0022】図4において、横軸は時間(秒)であり、
縦軸は距離計測回路3が出力する距離(m)である。こ
の距離計測曲線14において、右下がりの傾斜部分15
は計測対象の路側リフレクタ12Aが自車両10に近づ
きつつある状態を示す。極小ピーク点Pは計測対象のリ
フレクタ12Aの検知エリア13から外れる直前の位置
を示す。立上がり部分16は計測対象が手前側の路側リ
フレクタ12Aから遠い側の路側リフレクタ12Bに切
り換わる瞬間を示す。極大ピーク点Qは計測対象が遠い
側の路側リフレクタ12Bに切り換わった直後の路側リ
フレクタ12Bの位置を示す。
【0023】図5(1)は、検知エリア13内に先行車
両17が存在するときの状況を示す図であり、この状況
下で得られる距離計測曲線14が図5(2)に示してあ
る。図5(1)に示す状況では、検知エリア13内に先
行車両17の他に、2個の路側リフレクタ12A,12
Bが存在するが、遠い側の路側リフレクタ12Bの方は
先行車両17の影に隠れて自車両10からは見えない。
前記距離計測回路3は、手前側の路側リフレクタ12A
が先行車両17の影に隠れている間は、先行車両17の
車両リフレクタまでの距離を出力しているが、前記路側
リフレクタ12Aが先行車両17の影から脱した後は、
この路側リフレクタ12Aの方が先行車両17より近距
離に位置するようになるから、それ以後は路側リフレク
タ12Aまでの距離を出力することになる。
【0024】図5(2)に示す距離計測曲線14におい
て、水平部分18は前記路側リフレクタ12Aが先行車
両17の影に隠れている状態、すなわち先行車両17が
計測対象となっている状態を示す。ここで水平部分18
は自車両10と先行車両17との車間距離が一定に保持
されていることを表しており、もし車間距離が変化すれ
ば、この水平部分18はいずれかへ傾くことになる。
【0025】水平部分18から右下がりの傾斜部分15
への移行点Rは、路側リフレクタ12Aが先行車両17
の影から外れかつ先行車両17と等距離に位置した瞬間
を示す。この移行点Qを境に計測対象は路側リフレクタ
12Aへ切り換わる。右下がりの傾斜部分15は計測対
象の路側リフレクタ12Aが自車両10に近づきつつあ
る状態を示す。極小ピーク点Pは計測対象の路側リフレ
クタ12Aの検知エリア13から外れる直前の位置を示
す。立上がり部分16は計測対象が路側リフレクタ12
Aから再び先行車両17の車両リフレクタに切り換わる
瞬間を示す。
【0026】図6(1)は、路側リフレクタ12の間隔
が大きい道路11を自車両10が走行している状況を示
し、また図6(2)はそのときの距離計測曲線14であ
る。この距離計測曲線14は、前記した図5(2)の距
離計測曲線14に比較して全体が縦に長い形状となって
いるが、図5(2)と同様、水平部分18,右下がりの
傾斜部分15,極小ピーク点P,立上がり部分16が存
在する。
【0027】図4,図5(2)および,図6(2)の各
距離計測曲線14から明らかなように、検知エリア12
内に先行車両17が存在していると否とを問わず、距離
特性距離14には路側リフレクタ12A,12を計測対
象とした極小ピーク点Pが現れる。従ってこの極小ピー
ク点Pを検出したとき、その極小ピーク値にかかる距離
の計測値を路側リフレクタ12A,12までの距離とし
て認識する。またこの極小ピーク点Pの発生時間間隔T
と自車両10の現在速度とから路側リフレクタ12の間
隔を算出し、さらに路側リフレクタ12の間隔から道路
11の曲率半径を求める。
【0028】図7は、前記極小ピーク点Pの検出方法の
一例を示す。同図は、所定の時間長さT0 (例えばT0
=10秒)にわたる計測処理により得られた距離特性曲
線14を示すもので、同図中、K1 〜K3 は連続する時
刻t1 〜t3 における計測点である。
【0029】いま計測点K1 〜K3 での距離の各計測値
がd1 〜d3 であり、a=d2 −d1 ,b=d3
2 ,c=d3 −d1 とし、a,b,cの各しきい値を
TH1,TH2,TH3とすると、a<TH1,b>T
H2,c>TH3であるとき、計測点K2 は極小ピーク
点Pであると判断する。前記の各しきい値TH1〜TH
3は自車両10の現在速度により変化するもので、標準
速度を80km/時間としたときの各しきい値をth1
〜th3とし、現在速度をvkm/時間とすると、各し
きい値TH1〜TH3はつぎの(1)〜(3)で与えら
れる。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】
【0032】
【数3】
【0033】上記の方法により極小ピーク点Pを検出す
る毎にその時刻を記憶し、2個以上の極小ピーク点Pが
存在しておれば、極小ピーク点Pの周期T1 , 2 ,
3 の平均値と現在速度vとを用いて路側リフレクタ12
の間隔が求められる。
【0034】図8は、前記信号処理装置4による路側リ
フレクタ12の間隔Dを算出する手順をステップ1(図
中「ST1」で示す)〜ステップ11で示す。同図のス
タート時点では、所定の時間長さT0 にわたる計測処理
により得られた距離の計測値が前記メモリ5に記憶され
ている。
【0035】まずステップ1では、極小ピーク点Pの個
数を計数するカウンタnおよびデータカウンタdc をそ
れぞれ「0」にクリアした後、つぎのステップ2で車速
センサ6より得られる現在速度vを用いて前記の(1)
〜(3)式の演算を実行し、しきい値TH1〜TH3を
算出する。
【0036】つぎのステップ3では、データカウンタd
c の値、すなわち0番目と1番目(dc +1)と2番目
(dc +2)の距離の計測値をメモリ5より読み出して
これらを距離d1 〜d3 とおき、極小ピーク点Pである
か否かの条件判定を行う。すなわち各距離d1 〜d3
ら前記したa,b,cの各値を求め、これら値と前記し
きい値TH1〜TH3とを比較して、a<TH1,b>
TH2,c>TH3の条件を満たすか否かを判断する。
【0037】もしこの条件を満たせば、ステップ4の判
定が「YES」となり、つぎのステップ5で前記データ
カウンタdc の値をメモリ5に記憶させ、続くステップ
6でカウンタnの値をつぎのステップ7でデータカウン
タdc の値を、それぞれインクリメントする。もし条件
を満たさなければ、ステップ4の判定は「NO」であ
り、直ちにステップ7へ進む。
【0038】つぎのステップ8では、極小ピーク点Pの
検出処理を継続するか否かをデータカウンタdc の値が
N−2(ただしNはメモリ5に記憶された計測値の個
数)より小さいか否かにより判定しており、その判定が
「YES」であれば、ステップ3へ戻り、つぎに1番目
と2番目と3番目の距離の計測値をメモリ5より読み出
して上記と同様の手順を実行する。
【0039】このようにして3個の距離の計測値を順次
読み出して同じ処理を繰り返した結果、ステップ8の判
定が「YES」になると、つぎにステップ9で極小ピー
ク点Pが2個以上見つかったか否かをカウンタnの値に
より判別する。
【0040】もしカウンタnの値が2以上の値であれ
ば、ステップ9の判定が「YES」となってステップ1
0へ進み、極小ピーク点間の周期の平均値に自車両の現
在速度を掛けることにより路側リフレクタの間隔Dを算
出する。つぎの(4)式は、この路側リフレクタの間隔
Dの算出式であって、同式中、dc (i)は前記条件を
満たしたi個目のデータカウンタdc の値、dc (i−
1)は前記条件を満たしたi−1個目のデータカウンタ
c の値、tS は前記距離の計測値のサンプリング周期
(レーザ光の掃引周期)である。
【0041】
【数4】
【0042】前記ステップ9において、もしカウンタn
の値が「1」または「0」であれば、ステップ9の判定
は「NO」となり、この場合は、路側リフレクタ12の
間隔dは算出不能であるとして、例えば路側リフレクタ
12の間隔Dは無限大であるとする(ステップ11)。
【0043】図9は、前記信号処理装置4による走行路
および走行状態の判別手順をステップ1〜ステップ9で
示す。まず同図のステップ1で所定の時間長さT0 にわ
たり距離の計測を行った後、つぎのステップ2で図8で
示した手順を実行して路側リフレクタ12の間隔Dを算
出する。
【0044】つぎにステップ3で路側リフレクタ12の
間隔Dに対応する曲率半径を前記曲率テーブルTB1よ
り読み出した後、つぎのステップ4でその曲率半径およ
びその曲率半径の大小に応じた走行路のカーブの度合い
をメッセージの形で表示する。
【0045】つぎのステップ5では、車速センサ6より
現在速度を入力し、その現在速度で走行中のカーブを走
行することの適否を図10に示す速度テーブルTB2を
参照して判断する。例えばカーブの曲率半径が250
(m)であって、現在速度が90(km/時間)である
場合、速度テーブルTB2によれば、曲率半径が250
(m)での最大安全速度は80(km/時間)であるか
ら、現在速度をもって走行中のカーブを走行することは
危険であると判断する。この場合はステップ6の判定が
「NO」となってステップ7へ進み、信号処理装置4は
警報装置7へ警報信号を出力して警報動作を行わせる。
またこの場合、アクチュエータ8へ操作量を出力してア
クセル操作やブレーキ操作を制御し、走行速度を安全速
度まで落とすようにする。
【0046】もし安全速度で走行していれば、ステップ
6の判定は「NO」であり、警報装置7による警報動作
は行われない。最後のステップ9は、このシステムを作
動させるシステムスイッチがオン状態か否かを判定して
おり、その判定が「YES」であれば、ステップ1へ戻
って同様の手順を実行し、もし「NO」であれば、リフ
レクタ間隔Dの算出から走行路および走行状態の判断へ
至る一連の動作を終了させる。
【0047】
【発明の効果】この発明は上記のように、路側リフレク
タを車両リフレクタと区別して認識し、さらに路側リフ
レクタの間隔を算出して走行路の曲率を求め、さらにま
たその曲率と現在速度とから走行状態の適否を判別して
警報するようにしたから、たとえ掃引領域内に車両リフ
レクタと路側リフレクタが混在していても、適正な計測
や判断を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施された車載装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】曲率テーブルの具体例を示す説明図である。
【図3】路側リフレクタの検出原理を説明するための車
両走行状態を示す説明図である。
【図4】路側リフレクタの検出原理を説明するための距
離計測曲線を示す説明図である。
【図5】検知エリア内に先行車両が存在している状況下
での路側リフレクタの検出原理を示す説明図である。
【図6】路側リフレクタの間隔が大きいときの路側リフ
レクタの検出原理を示す説明図である。
【図7】極小ピーク点の検出方法を示す説明図である。
【図8】路側リフレクタの間隔を算出する手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】走行路および走行状態を判別する手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】速度テーブルの具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 投光器 2 受光器 3 距離計測回路 4 信号処理装置 5 メモリ 6 車速センサ 7 警報装置 12,12A,12B 路側リフレクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行方向へ光を掃引しながら投射
    する投光手段と、前記投光手段による投射光の前方のリ
    フレクタからの反射光を受光する受光手段と、 前記投光手段による光の投射から前記受光手段による反
    射光の受光に至るまでの伝播遅延時間に基づいて最も近
    いリフレクタまでの距離を掃引毎に計測する距離計測手
    段と、 前記距離計測手段による計測値が極小ピーク値であるか
    どうかを判別する極小ピーク値判別手段と、 前記極小ピーク値判別手段が極小ピーク値を判別したと
    き、その極小ピーク値にかかる距離の計測値を路側リフ
    レクタまで距離として認識する認識手段とを備えて成る
    車載用リフレクタ識別装置。
  2. 【請求項2】 車両の進行方向へ光を掃引しながら投射
    する投光手段と、前記投光手段による投射光の前方のリ
    フレクタからの反射光を受光する受光手段と、 前記投光手段による光の投射から前記受光手段による反
    射光の受光に至るまでの伝播遅延時間に基づいて最も近
    いリフレクタまでの距離を掃引毎に計測する距離計測手
    段と、 前記距離計測手段による計測値が極小ピーク値であるか
    どうかを判別する極小ピーク値判別手段と、 車両の走行速度を検出する速度検出手段と、 前記極小ピーク値判別手段により判別された極小ピーク
    値の発生時間間隔と前記速度検出手段により検出された
    速度とから路側リフレクタの間隔を算出するリフレクタ
    間隔算出手段と、 路側リフレクタの間隔と道路の曲率との関係を記憶する
    記憶手段と、 前記リフレクタ間隔算出手段による算出値に応じた曲率
    を前記記憶手段より読み出す曲率読出手段とを備えて成
    る走行路判別装置。
  3. 【請求項3】 車両の進行方向へ光を掃引しながら投射
    する投光手段と、前記投光手段による投射光の前方のリ
    フレクタからの反射光を受光する受光手段と、 前記投光手段による光の投射から前記受光手段による反
    射光の受光に至るまでの伝播遅延時間に基づいて最も近
    いリフレクタまでの距離を掃引毎に計測する距離計測手
    段と、 前記距離計測手段による計測値が極小ピーク値であるか
    どうかを判別する極小ピーク値判別手段と、 車両の走行速度を検出する速度検出手段と、 前記極小ピーク値判別手段により判別された極小ピーク
    値の発生時間間隔と前記速度検出手段により検出された
    速度とから路側リフレクタの間隔を算出するリフレクタ
    間隔算出手段と、 路側リフレクタの間隔と道路の曲率との関係を記憶する
    記憶手段と、 前記リフレクタ間隔算出手段による算出値に応じた曲率
    を前記記憶手段より読み出す曲率読出手段と、 前記曲率読出手段により読み出された曲率と前記速度検
    出手段により検出された速度とから走行状態の適否を判
    別する走行状態判別手段と、 前記走行状態判別手段による判別結果に応じて警報を発
    する警報手段とを備えて成る走行状態判別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2358975B (en) * 2000-02-05 2004-05-05 Jaguar Cars Motor vehicle trajectory measurement
JP2012104027A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Honda Motor Co Ltd 車両用物体判定装置

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