JPH08178017A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH08178017A
JPH08178017A JP32897094A JP32897094A JPH08178017A JP H08178017 A JPH08178017 A JP H08178017A JP 32897094 A JP32897094 A JP 32897094A JP 32897094 A JP32897094 A JP 32897094A JP H08178017 A JPH08178017 A JP H08178017A
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Makoto Kishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピニオンギヤの歯先を充分に潤滑し、耐久性
に優れ安定しかつ充分な差動制限機能を得る。 【構成】 エンジンにより回転駆動されるデフケース2
1と、デフケースの内部に支承された出力側サイドギヤ
37,39と、サイドギヤ37,39を連結するピニオ
ンギヤ67、69と、デフケース21に形成されピニオ
ンギヤ67、69を摺動回転自在に収納する収納孔6
3,65と、ピニオンギヤ67、69の歯先に形成され
収納孔63,65との摺動部に潤滑油を供給する油溝
と、ピニオンギヤ67、69の歯先と歯の側面部との間
に形成され前記油溝に潤滑油を供給する面取り部とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−207645号公報に図5の
ようなデファレンシャル装置201が記載されている。
【0003】各デファレンシャル装置201は、デフケ
ース205と、ヘリカルギヤで形成されたピニオンギヤ
209及びこれらと噛み合って対をなす他のヘリカルギ
ヤで形成されたピニオンギヤからなるピニオンギヤ組
と、ヘリカルギヤで形成された出力側サイドギヤ21
3,215を備えており、デフケース205を回転させ
るエンジンの駆動力はピニオンギヤ組からサイドギヤ2
13、215を介して車輪側に伝達される。各ピニオン
ギヤ組はデフケース205の収納孔221にそれぞれ摺
動回転自在に収納されている。ピニオンギヤ209は第
1と第2のギヤ部225,227とこれらを連結する小
径の軸部229とからなる。
【0004】トルクを伝達している間、各ピニオンギヤ
組はサイドギヤ213、215との噛み合い反力により
歯先を収納孔221の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
生じると共に、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によ
って、各サイドギヤ213、215の間、あるいはピニ
オンギヤ組やサイドギヤ213、215と各デフケース
205との間で摩擦抵抗が生じ、これらの摩擦抵抗によ
り差動制限力を得ている。
【0005】しかし、上記のように収納孔221の壁面
に押し付けられるピニオンギヤ組の歯先には大きな摩擦
力が働くから、これらの歯先と収納孔221との摺動部
は潤滑が不充分であると、焼け、カジリ、磨耗、異音な
どが生じ、差動制限特性が不安定になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】デファレンシャル装置
201ではピニオンギヤ209の歯先摺動部での潤滑油
の流れを阻害せず潤滑性を向上させるために、歯先を極
端に小さくしたチャンファ形状としている。
【0007】しかしながら、ピニオンギヤ209の歯先
を極端に小さくしたチャンファ形状とした場合には、ピ
ニオンギヤ209が回転すると、ピニオンギヤ209と
収納孔221との間での摺動により、ピニオンギヤ20
9の歯先が小さくなっていることから、歯先の摩耗が著
しくなり、各ギヤの噛み合いが悪くなったり、ピニオン
ギヤと収納孔221との間の隙間が大きくなるため駆動
力が掛かる時に異音発生や、円滑な差動回転がてきなく
なる虞れがあった。また、ピニオンギヤ209の歯先が
小さくなっている事から充分な差動制限力が得られない
という問題も有していた。
【0008】そこでピニオンギヤの歯先の大きさを充分
に確保するために歯先をチャンファ形状とせず、歯先端
部に微少の面取りを施す事が考えられ、このような形状
として図6は、ピニオンギヤ231の歯先端部に小さな
面取り部235を形成したものである。また、図7のよ
うにピニオンギヤ237の歯239の歯先に油溝を形成
することも考えられる。
【0009】そこで、本出願人は図6と図7の対策を施
した各デファレンシャル装置(図1に示す全体構造)に
後述のような耐久試験を行い車両搭載の可否を判定し
た。
【0010】図10の試料No1とNo2はそれぞれ図
6と図7の各対策の条件と耐焼き付き試験の結果を示し
ている。試料No1のように、図6の従来例はピニオン
ギヤ231の歯先に微少の面取りだけを施したものであ
り、面取り角度aは25°、面取り幅bは0.21mm
である。又、試料No2のように、図7の従来例はピニ
オンギヤ237の歯先に油溝だけを設けたものであり、
油溝241はローレット加工により網目に形成され、そ
の溝幅は0.21〜0.25mmであり、歯239の回
転方向両側にバリ取りが形成されている。
【0011】耐焼き付き試験の結果、図6の従来例で
は、図8に示すように、ピニオンギヤ231の歯233
の軸方向中央部両脇にテンパーカラー部(青焼き法での
青色の皮膜に似た変色部)が発生し、更に、図10に示
すように、デフケース243の収納孔245(短いピニ
オンギヤ231用)に焼けとカジリが発生した。これ
は、油切れによる潤滑不足が原因と考えられる。
【0012】又、図7の従来例では、図8に示すよう
に、ピニオンギヤ237の歯239の軸方向中央部にテ
ンパーカラー部が発生し、更に溝241の軸方向中央部
に磨耗が発生した。又、図10に示すように、デフケー
ス247の収納孔249(短いピニオンギヤ237用)
に焼けとカジリが発生した。これは、歯の両側の端部が
他方のピニオンギヤ又はサイドギヤとの噛み合い時に潰
れて歯先外周方向にダレが発生することにより歯先油溝
を塞いで油切れが発生したことによる潤滑不足が原因と
考えられる。
【0013】これに加えて、短いピニオンギヤ231、
237は、デファレンシャル装置の長いピニオンギヤと
異なって、小径の軸部を持たずギヤ部が長いから、中央
部でこのような潤滑不足が発生し易いことも考えられ
る。
【0014】そこで、この発明は、ピニオンギヤと収納
孔との摺動部を充分に潤滑して焼けやカジリなどを防止
し、耐久性があり安定しかつ充分な差動制限機能を得る
デファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転するデフケー
スと、デフケースの内部に回転自在に支承された一対の
出力側サイドギヤと、これらのサイドギヤと各別に噛み
合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有する
ピニオンギヤと、デフケースに形成されピニオンギヤを
摺動回転自在に収納する収納孔と、ピニオンギヤの歯先
に形成され収納孔との摺動部に潤滑油を供給する油溝
と、ピニオンギヤの歯先と歯の側面部との間に形成され
前記油溝に潤滑油を供給する面取り部とを備えたことを
特徴とする。
【0016】請求項2のデファレンシャル装置は、ピニ
オンギヤが、第1と第2のギヤ部の間に小径の軸部を有
する長いピニオンギヤと、第1と第2のギヤ部が連続し
て形成された短いピニオンギヤとからなり、軸方向一側
のサイドギヤが短いピニオンギヤと噛み合い、軸方向他
側のサイドギヤが長いピニオンギヤと噛み合うと共に、
各第2ギヤ部がサイドギヤの軸方向一側で噛み合った請
求項1のデファレンシャル装置である。
【0017】
【作用】請求項1のデファレンシャル装置では、ピニオ
ンギヤの歯先に油溝を形成して収納孔との摺動部に潤滑
油を供給すると共に、ピニオンギヤの歯先と歯の側面部
との間に前記油溝に潤滑油を供給する面取り部を形成し
たから、これらの相乗効果によってピニオンギヤの歯先
と収納孔との摺動部が充分に潤滑され、焼け、カジリ、
磨耗、異音などが防止されると共に、安定した差動制限
機能が得られる。
【0018】請求項2のデファレンシャル装置は、ピニ
オンギヤを、第1と第2のギヤ部の間に小径の軸部を有
する長いピニオンギヤと、第1と第2のギヤ部が連続し
た、全長が短くギヤ部が長いピニオンギヤとで構成した
ものであり、請求項1のデファレンシャル装置と同様
に、油溝と面取り部の相乗効果によって潤滑効果が向上
し、焼けやカジリなどが防止され、安定した差動制限機
能が得られる。
【0019】これに加えて、短いピニオンギヤにおいて
第1と第2のギヤ部によって形成された長いギヤ部の中
央部も充分に潤滑される。このように、この発明による
潤滑効果は長短のピニオンギヤ用いたデファレンシャル
装置で、特に有効である。
【0020】
【実施例】図1乃至図4と図10により本発明の実施例
を説明する。この実施例は請求項1、2の発明の特徴を
備えている。図1は実施例の縦断面図であり、図4は各
実施例を用いた車両の動力系を示す。左右の方向はこの
車両及び図1での左右の方向であり、符号を与えていな
い部材等は図示されていない。
【0021】図4のように、この動力系はエンジン1、
トランスミッション3、プロペラシャフト5、リヤデフ
7(後輪側に配置された図1のデファレンシャル装
置)、後車軸9,11、左右の後輪13,15、左右の
前輪17,19などから構成されている。
【0022】リヤデフ7のデフケース21はデフキャリ
ヤ23内に回転自在に配置されており、デフケース21
にはリングギヤ25が固定されている。このリングギヤ
25はドライブピニオンギヤ27と噛み合っており、ド
ライブピニオンギヤ27はプロペラシャフト5側に連結
されたドライブピニオンシャフト29と一体に形成され
ている。
【0023】こうして、エンジン1の駆動力はトランス
ミッション3とプロペラシャフト5とを介してデフケー
ス21を回転駆動する。なお、デフキャリヤ23内には
オイル溜りが形成されている。
【0024】図1のように、デフケース21はケーシン
グ本体31とカバー33とをボルト35で固定して構成
されている。デフケース21の内部には左右のヘリカル
ギヤで形成されたサイドギヤ37,39が配置されてい
る。
【0025】各サイドギヤ37,39の中空のボス部4
1,43はデフケース21の支承部45,47によって
回転自在に支承されている。ボス部41,43の内側に
形成された大径部49,51には、これらの内周に跨が
ってスラストブロック53が配置され、サイドギヤ3
7,39の各自由端を支承しセンターリングしている。
【0026】左右の後車軸9,11はそれぞれデフケー
ス21のボス部55,57を貫通し、サイドギヤ37,
39にスプライン連結されている。サイドギヤ37,3
9とデフケース21との間にはスラストワッシャ59が
それぞれ配置されており、サイドギヤ37,39の間
(スラストブロック53の外周側)にはスラストワッシ
ャ61が配置されている。
【0027】デフケース21には長短の収納孔63,6
5が周方向に複数組形成されている。これらの収納孔6
3,65にはそれぞれ長短のヘリカルピニオンギヤ6
7,69が摺動回転自在に収納されている。
【0028】長いピニオンギヤ67は、第1と第2のギ
ヤ部71,73とこれらを連結する小径の軸部75とか
らなり、第1ギヤ部71は右のサイドギヤ39(軸方向
他側のサイドギヤ)と噛み合っている。また、短いピニ
オンギヤ69は、互いに連続して形成された第1と第2
のギヤ部77,79からなり、第1ギヤ部77は左のサ
イドギヤ37(軸方向一側のサイドギヤ)と噛み合い、
第2ギヤ部79はピニオンギヤ67の第2ギヤ部73と
噛み合っている。
【0029】図2に示すように、ピニオンギヤ67,6
9の各ギヤ部71,73、77,79の歯先にはローレ
ット加工により網目の油溝81が形成されている。図3
のように、油溝81の溝幅cは0.21〜0.25mm
であり、各凸部の高さdは0.06〜0.07mmであ
り、各凸部の摺動面幅eは縦横それぞれ0.35〜0.
37mmである。又、各歯の歯先と歯の側面部との間で
ある歯先端部84には面取り角度a、面取り幅bの面取
り部83,83が形成されている。
【0030】図10の試料No3ないしNo5におい
て、各面取り部83の面取り角度aと面取り幅bはそれ
ぞれa3 =27°、b3 =0.26mm、a4 =45
°,b4=0.21mm、a5 =25°,b5 =0.2
1mmである。試料No3とNo4とは面取り角度a及
び面取り幅bを異ならせたものであり、a,b各値を任
意とした時の耐焼き付き性を比較することができる。ま
た、試料No5はNo4に対し面取り角度aを異ならせ
ている。これは面取り幅bを一定としたときの任意の面
取り角度での耐焼き付き性を比較することができる。な
お、白抜きの矢印はピニオンギヤ67,69の差動回転
方向である。
【0031】図1のように、デフケース21には開口8
5,87,89が設けられており、ボス部55,57の
内周には螺旋状のオイル溝91,91が形成されてい
る。リヤデフ7が回転するとオイル溜りから撥ね上げら
れたオイルが、これらの開口85,87,89とオイル
溝91,91からデフケース21に流出入し、各ギヤの
噛み合い部や各摺動部に供給されて潤滑する。
【0032】このとき、ギヤ部71,73、77,79
の歯先ではピニオンギヤ67,69の回転によりオイル
が面取り部83から油溝81に導かれるから、ピニオン
ギヤ67,69と収納孔63,65との摺動部が充分に
潤滑されて、焼け、カジリ、磨耗、異音などが防止され
る。
【0033】デフケース21を回転させるエンジン1の
駆動力はピニオンギヤ67,69からサイドギヤ37,
39を介して左右の後輪13,15に分配され、悪路で
の片輪空転などによって、後輪間に駆動抵抗差が生じる
とピニオンギヤ67,69の自転によりエンジン1の駆
動力は左右各側に差動分配される。
【0034】トルクの伝達中、各ピニオンギヤ67,6
9の歯先はサイドギヤ37,39との噛み合い反力によ
り収納孔63,65の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生する。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によ
って各ピニオンギヤ67,69の端面とデフケース21
との間で摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ59を介
してサイドギヤ37,39とデフケース21との間で、
又スラストワッシャ61を介してサイドギヤ37,39
の間で摩擦抵抗が発生する。これらの摩擦抵抗により、
トルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0035】リヤデフ7は、上記のような油溝81と面
取り部83とによる潤滑の向上効果を確認するために、
次のような条件で耐焼き付き試験を行い、車両搭載の可
否を判定した。
【0036】この耐焼き付き試験は、デフケース21内
のオイルを低温(油流れの悪い不利な条件)にし、差動
回転数と入力トルクとを所定の値(例えば、実車走行で
遭遇し得る条件)にした状態で、車両の左右旋回を想定
し、所定の時間間隔を置いて左右の差動回転を与えるサ
イクルを数回繰り返した後、リヤデフ7を分解して内部
を調査し、焼けやカジリなどの有無を確認した。
【0037】その結果、図10の試料No3ないしNo
5に示すように、テーパーカラー、焼け、カジリ、磨
耗、異音などは認められず、焼付き耐久性はOKと判定
された。又、このような潤滑の向上効果によって安定か
つ充分な差動制限機能が得られた。
【0038】こうして、リヤデフ7が構成されている。
【0039】図4の車両は、安定したリヤデフ7の差動
制限機能によって、優れた操縦性と安定性とが得られ
る。
【0040】なお、面取り角度aと面取り幅bは任意に
形成でき、また油溝のパターンは任意であり、網目に限
らず溝が交差しないものでもよい。溝の間隔や深さも任
意に選択できる。又、面取り部の面取り角度と面取り幅
も任意に選択してよい。
【0041】なお、本発明において、各ギヤはヘリカル
ギヤでなくスパーギヤでもよい。
【0042】以上、リヤデフ7を例にして説明したが、
この発明のデファレンシャル装置はリヤデフに限らず、
フロントデフ(前輪側の車軸デフ)やセンターデフ(前
輪と後輪とに駆動力を分配するデファレンシャル装置)
にも用いられる。
【0043】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置では、
ピニオンギヤの歯先部に油溝と、この油溝に潤滑油を供
給する面取り部とを形成したから、これらの相乗効果に
よってピニオンギヤの歯先と収納孔との摺動部が充分に
潤滑され、焼け、カジリ、磨耗、異音などが防止され耐
久性に優れ、安定しかつ必要充分な差動制限機能が得ら
れる。
【0044】請求項2のデファレンシャル装置は、ピニ
オンギヤを、第1と第2のギヤ部の間に小径の軸部を有
する長いピニオンギヤと、第1と第2のギヤ部が連続し
て形成されギヤ部が長く全長が短いピニオンギヤとで構
成したものであり、請求項1のデファレンシャル装置と
同様に、油溝と面取りの相乗効果によって潤滑効果が向
上し、焼けやカジリなどが防止され、安定しかつ必要充
分な差動制限機能が得られる。
【0045】これに加えて、潤滑の困難な長いギヤ部の
中央部も充分に潤滑されるから、この発明による潤滑向
上効果はギヤ幅の長いピニオンギヤ用いたデファレンシ
ャル装置で、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本実施例に用いられたピニオンギヤの歯先を示
す斜視図である。
【図3】各実施例においてピニオンギヤの歯先に形成さ
れた油溝を示す斜視図である。
【図4】実施例を用いた車両の動力系を示すスケルトン
機構図である。
【図5】従来例の断面図である。
【図6】面取りだけを施した従来のピニオンギヤの歯先
を示す斜視図である。
【図7】油溝だけを形成した従来のピニオンギヤの歯先
を示す斜視図である。
【図8】テンパーカラーなどが発生した従来のピニオン
ギヤの側面図である。
【図9】焼けなどが発生した従来のデフケースの斜視図
である。
【図10】各実施例の低温焼き付き試験の結果を従来例
と比較する図表である。
【符号の説明】
7 リヤデフ(デファレンシャル装置) 21 デフケース 37,39 出力側ヘリカルサイドギヤ 63,65 収納孔 67 長いヘリカルピニオンギヤ 69 短いヘリカルピニオンギヤ 71,77 第1ギヤ部 73,79 第2ギヤ部 81 油溝 83 面取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 賢司 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 岸 誠 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転するデフケ
    ースと、デフケースの内部に回転自在に支承された一対
    の出力側サイドギヤと、これらのサイドギヤと各別に噛
    み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有す
    るピニオンギヤと、デフケースに形成されピニオンギヤ
    を摺動回転自在に収納する収納孔と、ピニオンギヤの歯
    先に形成され収納孔との摺動部に潤滑油を供給する油溝
    と、ピニオンギヤの歯先と歯の側面部との間に形成され
    前記油溝に潤滑油を供給する面取り部とを備えたことを
    特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 ピニオンギヤが、第1と第2のギヤ部の
    間に小径の軸部を有する長いピニオンギヤと、第1と第
    2のギヤ部が連続して形成された短いピニオンギヤとか
    らなり、軸方向一側のサイドギヤが短いピニオンギヤと
    噛み合い、軸方向他側のサイドギヤが長いピニオンギヤ
    と噛み合うと共に、各第2ギヤ部がサイドギヤの軸方向
    一側で噛み合った請求項1のデファレンシャル装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008164176A (ja) * 2008-03-28 2008-07-17 Jtekt Corp 遊星歯車機構を備えた車輌用差動歯車装置およびその製造方法
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