JP2967396B2 - ディファレンシャル装置における潤滑構造 - Google Patents

ディファレンシャル装置における潤滑構造

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JP2967396B2
JP2967396B2 JP6313721A JP31372194A JP2967396B2 JP 2967396 B2 JP2967396 B2 JP 2967396B2 JP 6313721 A JP6313721 A JP 6313721A JP 31372194 A JP31372194 A JP 31372194A JP 2967396 B2 JP2967396 B2 JP 2967396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に用いられるデ
ィファレンシャル装置に関し、特にその各部を効果的に
潤滑するための潤滑構造に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるディファレンシャル装置の潤滑構
造として、実公平6−2077号公報に記載されたもの
が公知である。このものは、ディファレンシャルケース
の外部に複数のガイド板を設け、このガイド板で潤滑油
をディファレンシャルケース内部の所望の潤滑部に案内
して潤滑効果を高めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、ディファレンシャル装置の本来の機能とは無関係
な複数のガイド板を必要とするため、部品点数が増加し
てコストの上昇を招く問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ガイド板等の特別の部材を用いることなく、ディフ
ァレンシャル装置の各部を効果的に潤滑することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、左右の車軸を一対の
ボス部によって回転自在に支持するディファレンシャル
ケースと、左右の車軸の相互に対向する内端にそれぞれ
スプライン結合された一対のドライブピニオンと、ディ
ファレンシャルケースに設けたピニオンシャフト支持孔
に支持されたピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに
回転自在に支持されてドライブピニオンに噛合する一対
のディファレンシャルピニオンとを備えたディファレン
シャル装置において、車軸及びボス部内周間に形成さ
れ、ボス部外端に設けられた潤滑油溜まりからドライブ
ピニオンに向けて潤滑油を導く第1潤滑油通路と、車軸
にドライブピニオンを結合するスプライン歯の一部を欠
歯することにより形成され、第1潤滑油通路からピニオ
ンシャフト向けて潤滑油を導く第2潤滑油通路と、ドラ
イブピニオンの先端にピニオンシャフトの外周に対向す
るように設けられ、潤滑油がドライブピニオンの歯面に
沿って逃げることを規制して該潤滑油をピニオンシャフ
トの外周面に案内する潤滑油案内鍔と、ピニオンシャフ
ト及びディファレンシャルピニオン間の摺動面に形成さ
れ、ピニオンシャフトの半径方向外側に潤滑油を導く第
3潤滑油通路と、ディファレンシャルケースのピニオン
シャフト支持孔及びピニオンシャフト間に設けられ、第
3潤滑油通路からディファレンシャルケース外部に潤滑
油を導く第4潤滑油通路とを備えたことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、ディファレンシャルケース及びドラ
イブピニオン背面間に第1潤滑油通路に連なる第5潤滑
油通路を形成し、その第5潤滑油通路の半径方向外端は
スラストワッシャにより閉塞されており、そのスラスト
ワッシャの摺動面からの漏れ量に相当する潤滑油だけが
第5潤滑油通路に供給されるようにして、第1潤滑油通
路から第5潤滑油通路に導かれる潤滑油量が第1潤滑油
通路から第2潤滑油通路に導かれる潤滑油量よりも少な
くなるようにたことを特徴とする。
【0007】
【作 用】請求項1の構成によれば、潤滑油溜まりから
供給された潤滑油は第1潤滑油通路を通過する際に左右
の車軸及びボス部内周間の摺動面を潤滑し、そこから第
2潤滑油通路を経てピニオンシャフトの外周に供給され
る。このとき、ドライブピニオンの潤滑油案内鍔は、潤
滑油がドライブピニオンの歯面に沿って逃げることを規
制して、潤滑油をピニオンシャフトの外周面に案内す
る。ピニオンシャフトの外周に達した潤滑油は、遠心力
でピニオンシャフトの外端に向かって流れ、第3潤滑油
通路を通過する際に、ピニオンシャフト及びディファレ
ンシャルピニオン間の摺動面を潤滑し、そこから第4潤
滑油通路を通ってディファレンシャルケースの外部に排
出される。
【0008】請求項2の構成によれば、第1潤滑油通路
から第5潤滑油通路に導かれた潤滑油がディファレンシ
ャルケース及びドライブピニオン背面間の摺動面を潤滑
する。特に第5潤滑油通路の半径方向外端はスラストワ
ッシャにより閉塞されて実質的に袋小路になっており、
そのスラストワッシャの摺動面からの漏れ量に相当する
潤滑油だけが第5潤滑油通路に供給されるようにしたか
ら、少量の潤滑油しか必要としない第5潤滑油通路に対
する潤滑油供給量は少なく、多量の潤滑油を必要とする
第2〜第4潤滑油通路への潤滑油供給量は多くなるよう
に設定される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はディファレンシャル装置の断面図、図2は図
1の要部拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は
ドライブピニオンの斜視図、図5はピニオンシャフトの
平面図、図6は図5の6−6線拡大断面図、図7は図2
の7−7線断面図である。
【0011】図1に示すように、自動車のディファレン
シャル装置Dはミッションケースを構成する左ケース半
体1及び右ケース半体2の内部に配置されるもので、左
ケース半体1及び右ケース半体2に左右一対のボールベ
アリング3L ,3R を介して回転自在に支持されたディ
ファレンシャルケース4を備える。ディファレンシャル
ケース4の外周には、図示せぬファイナルドライブギヤ
に噛合するファイナルドリブンギヤ5が複数本のボルト
6…により固着される。
【0012】ディファレンシャルケース4には車体左右
方向に延びる左右一対ののボス部7 L ,7R が形成され
ており、左側のボス部7L 内周に左車軸8L の軸端部が
回転自在に支持されるとともに、右側のボス部7R 内周
に右車軸8R の軸端部が回転自在に支持される。ディフ
ァレンシャルケース4に形成された一対のピニオンシャ
フト支持孔41 ,41 に、両車軸8L ,8R の対向端部
間に位置し、且つ両車軸8L ,8R の軸線と直交するよ
うにピニオンシャフト9が支持される。ピニオンシャフ
ト9は、その一端に形成されたピン孔91 とディファレ
ンシャルケース4に形成されたピン孔42 とにピン10
を挿通することにより、ディファレンシャルケース4に
回転不能且つ挿抜不能に固定される。
【0013】ピニオンシャフト9には一対のディファレ
ンシャルピニオン11,11が回転自在に支持されてお
り、これら一対のディファレンシャルピニオン11,1
1に噛合する一対のドライブピニオン12,12が前記
左車軸8L 及び右車軸8R にそれぞれスプライン結合さ
れる。ディファレンシャルピニオン11,11の背面と
ディファレンシャルケース4との間には曲面状のスラス
トワッシャ13,13が介装されるとともに、ドライブ
ピニオン12,12とディファレンシャルケース4との
間には平面状のスラストワッシャ14,14が介装され
る。
【0014】尚、スラストワッシャ13,13には螺旋
状の油溝が設けられており、この油溝を介して潤滑油の
一部をディファレンシャルピニオン11,11の背面と
ディファレンシャルケース4との間に導くことができ
る。この場合、前記油溝はディファレンシャルピニオン
11,11の背面側に設けても、ディファレンシャルケ
ース4側に設けても良い。
【0015】左車軸8L 及び左ケース半体1間に設けた
シール部材15L と左側のボールベアリング3L との間
に、図示せぬオイルポンプから供給された潤滑油が、又
はギヤによりかき上げられて飛び散り、ケースに設けた
リブ形状の樋を伝って集められた潤滑油が供給される潤
滑油溜まり16L が形成され、また右車軸8R 及び右ケ
ース半体2間に設けたシール部材15R と右側のボール
ベアリング3R との間に、同様にして潤滑油が供給され
る潤滑油溜まり15R が形成される。以下、前記潤滑油
溜まり16L ,16R からの潤滑油によってディファレ
ンシャル装置Dを潤滑する潤滑構造について説明する。
【0016】尚、ボールベアリング3L ,3R をシール
ドベアリングとすることにより、潤滑油溜まり16L
16R に効果的に潤滑油を保持することができる。
【0017】図2に示すように、ディファレンシャルケ
ース4のボス部7L ,7L 内周には螺旋状の第1潤滑油
通路O1 ,O1 が刻設されており、この第1潤滑油通路
1,O1 を通って前記潤滑油溜まり16L ,16R
らドライブピニオン12,12に向けて潤滑油が供給さ
れる。
【0018】図3は左車軸8L とドライブピニオン12
とのスプライン結合部を示すもので、相互に噛合する左
車軸8L のスプライン歯81 …とドライブピニオン12
のスプライン歯121 …とのうち、ドライブピニオン1
2の相互に120°離間する3枚のスプライン歯121
…を欠歯することにより、3本の第2潤滑油通路O2
が形成される。尚、右車軸8R とドライブピニオン12
とのスプライン結合部にも、前述と同一構造の第2潤滑
油通路O2 …が形成される。
【0019】図4から明らかなように、ドライブピニオ
ン12の先端部にはリング状の潤滑油案内鍔122 が一
体に形成される。この潤滑油案内鍔122 はピニオンシ
ャフト9の外表面に0mm〜1.0mmの隙間を介して
対向しており(図2参照)、前記ドライブピニオン12
の第2潤滑油通路O2 …を介してピニオンシャフト9に
供給された潤滑油を、該ピニオンシャフト9の表面に沿
って案内するように機能する。
【0020】図5及び図6から明らかなように、一対の
ディファレンシャルピニオン11,11の内周面に対向
するように、ピニオンシャフト9の表面のトルク伝達に
影響の無い位置に4本の面取りが軸方向に施されてお
り、これら面取りによって第3潤滑油通路O3 …が形成
される。各第3潤滑油通路O3 …の内端はドライブピニ
オン12,12の潤滑油案内鍔122 ,122 の手前位
置で終わっており、また各第3潤滑油通路O3 …の外端
はスラストワッシャ13,13の外側に達している(図
2参照)。従って、ドライブピニオン12,12の潤滑
油案内鍔122 ,122 とピニオンシャフト9間に供給
された潤滑油は、第3潤滑油通路O3 …を通ってピニオ
ンシャフト9の両端部に導かれる。
【0021】ピニオンシャフト9の第3潤滑油通路O3
…を該ピニオンシャフト9の全長に亘って形成すると、
その外周をセンターレス研磨することができなくなって
コストが上昇するが、前述したように第3潤滑油通路O
3 …をピニオンシャフト9の長手方向の必要部分にのみ
形成して完全円形断面部分を残すことにより、ピニオン
シャフト9の研磨作業を容易に行うことができる。
【0022】図7から明らかなように、ピニオンシャフ
ト9の両端部を支持するディファレンシャルケース4の
ピニオンシャフト支持孔41 ,41 の内周面に、それぞ
れ2本の溝を刻設することにより第4潤滑油通路O4
4 が形成される。従って、第3潤滑油通路O3 …から
供給された潤滑油は第4潤滑油通路O4 ,O4 を介して
ディファレンシャルケース4の外部に排出される。
【0023】図2に戻り、ドライブピニオン12,12
の背面に対向するディファレンシャルケース4の内壁面
に、ボス部7L ,7R 内周から半径方向外側に延びる環
状の第5潤滑油通路O5 ,O5 が形成される。第5潤滑
油通路O5 ,O5 の半径方向内端はボス部7L ,7R
第1潤滑油通路O1 ,O1 に連通しており、また半径方
向外端はスラストワッシャ14,14によって閉塞され
ている。
【0024】このとき、第5潤滑油通路O5 の下流端は
スラストワッシャ14,14で閉塞されているため、第
1潤滑油通路O1 から第5潤滑油通路O5 に流れる潤滑
油は少量であり、大部分の潤滑油が第1潤滑油通路O1
から第2潤滑油通路O2 に供給される。
【0025】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0026】左右の潤滑油溜まり16L ,16R 内の潤
滑油はディファレンシャルケース4のボス部7L ,7R
内周に刻設した第1潤滑油通路O1 ,O1 を介して両車
軸8 L ,8R の対向端に向けて流れ、その際に両車軸8
L ,8R 外周とボス部7L ,7R 内周間の摺動面が潤滑
される。ボス部7L ,7R 内端に達した潤滑油の一部は
第5潤滑油通路O5 ,O5 に流入し、ディファレンシャ
ルケース4内面及びドライブピニオン12,12背面間
の摺動面を潤滑する。第5潤滑油通路O5 ,O 5 の半径
方向外端はスラストワッシャ14,14により閉塞され
て実質的に袋小路になっており、スラストワッシャ1
4,14の摺動面からの漏れ量に相当する潤滑油だけが
第5潤滑油通路O5 ,O5 に供給される。
【0027】第5潤滑油通路O5 ,O5 に流入しなかっ
た大部分の潤滑油は、両車軸8L ,8R とドライブピニ
オン12,12とのスプライン結合部に形成した第2潤
滑油通路O2 ,O2 を通り、両車軸8L ,8R の軸端部
からピニオンシャフト9の中央部に供給される。このと
き、潤滑油案内鍔122 ,122 は、潤滑油がドライブ
ピニオン12,12の歯面に沿って逃げることを規制
し、その潤滑油をピニオンシャフト9の外周面に沿って
流すように機能する。
【0028】ピニオンシャフト9の外周に達した潤滑油
は遠心力で半径方向外側に流れ、その一部は第3潤滑油
通路O3 …に流入してピニオンシャフト9及びディファ
レンシャルピニオン11,11間の摺動面を潤滑すると
ともに、その残部はドライブピニオン12,12の歯面
とディファレンシャルピニオン11,11の歯面との噛
合部を潤滑する。
【0029】そして第3潤滑油通路O3 …の半径方向外
端に達した潤滑油は、ディファレンシャルケース4及び
ピニオンシャフト9間に形成した第4潤滑油通路O4
を介してディファレンシャルケース4の外部に排出され
る。上述したように、潤滑油が遠心力で第4潤滑油通路
4 …からディファレンシャルケース4の外部に排出さ
れることにより吸引負圧が発生し、この吸引負圧によっ
てピニオンシャフト9の外周面に付着した潤滑油を第4
潤滑油通路O4 …に効果的に導くことができる。
【0030】而して、既存のディファレンシャル装置D
に第1潤滑油通路O1 ,O1 〜第5潤滑油通路O5 …を
形成し、更にドライブピニオン12,12の形状を一部
変更して潤滑油案内鍔122 ,122 を形成するだけ
で、特別の部材を付加することなく、ディファレンシャ
ル装置Dの各部を効果的に潤滑することができる。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0032】例えば、第2潤滑油通路O2 …を形成する
際に、ドライブピニオン12,12のスプライン歯12
1 …を欠歯する代わりに、車軸8L ,8R のスプライン
歯8 1 …を欠歯しても良い。また、第4潤滑油通路O4
…をディファレンシャルケース4側に形成する代わり
に、ピニオンシャフト9側に形成しても良い。また、第
5潤滑油通路O5 …をディファレンシャルケース4側に
形成する代わりに、ドライブピニオン12,12側に形
成しても良い。更に、ドライブピニオン12,12の潤
滑油案内鍔122 ,122 を該ドライブピニオン12,
12と一体に形成する代わりに、別部材で形成してドラ
イブピニオン12,12に後付けしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、潤滑油溜まりの潤滑油を第1潤滑油通路〜第
4潤滑油通路及びドライブピニオンの潤滑油案内鍔で案
内することにより、ディファレンシャル装置の各部を効
果的に潤滑することができるばかりか、そのための特別
の部材を設ける必要がないために部品点数の増加やコス
トの上昇を最小限に抑えることができる。特に潤滑油溜
まりから供給された潤滑油は第1潤滑油通路を通過する
際に左右の車軸及びボス部内周間の摺動面を潤滑し、そ
こから第2潤滑油通路を経てピニオンシャフトの外周に
供給されるが、このとき、ドライブピニオンの潤滑油案
内鍔は、潤滑油がドライブピニオンの歯面に沿って逃げ
ることを規制して、潤滑油をピニオンシャフトの外周面
に案内するので、そのシャフト外周に達した潤滑油は遠
心力でピニオンシャフトの外端に向かって流れ、第3潤
滑油通路を通過する際にピニオンシャフト及びディファ
レンシャルピニオン間の摺動面を潤滑し、そこから第4
潤滑油通路を通ってディファレンシャルケースの外部に
排出される。
【0034】また請求項2に記載された発明によれば、
第5潤滑油通路を設けたことによりディファレンシャル
ケース及びドライブピニオン背面間の摺動面を確実に潤
滑することができ、しかもその際に第1潤滑油通路〜第
4潤滑油通路に供給される潤滑油の流量に与える影響を
最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディファレンシャル装置の断面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】ドライブピニオンの斜視図
【図5】ピニオンシャフトの平面図
【図6】図5の6−6線拡大断面図
【図7】図2の7−7線断面図
【符号の説明】
4 ディファレンシャルケース 41 ピニオンシャフト支持孔 7L ,7R ボス部 8L ,8R 車軸 81 スプライン歯 9 ピニオンシャフト 11 ディファレンシャルピニオン 12 ドライブピニオン 121 スプライン歯 122 潤滑油案内鍔 16L ,16R 潤滑油溜まり O1 第1潤滑油通路 O2 第2潤滑油通路 O3 第3潤滑油通路 O4 第4潤滑油通路 O5 第5潤滑油通路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−38962(JP,A) 実開 平5−92567(JP,U) 実開 昭53−77527(JP,U) 実開 平4−84852(JP,U) 実開 昭59−21163(JP,U) 実開 平6−35726(JP,U) 実開 平3−44261(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/00 - 57/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車軸(8L ,8R )を一対のボス
    部(7L ,7R )によって回転自在に支持するディファ
    レンシャルケース(4)と、左右の車軸(8L ,8R
    の相互に対向する内端にそれぞれスプライン結合された
    一対のドライブピニオン(12)と、ディファレンシャ
    ルケース(4)に設けたピニオンシャフト支持孔
    (41 )に支持されたピニオンシャフト(9)と、ピニ
    オンシャフト(9)に回転自在に支持されてドライブピ
    ニオン(12)に噛合する一対のディファレンシャルピ
    ニオン(11)とを備えたディファレンシャル装置にお
    いて、 車軸(8L ,8R )及びボス部(7L ,7R )内周間に
    形成され、ボス部(7L ,7R )外端に設けられた潤滑
    油溜まり(16L ,16R )からドライブピニオン(1
    2)に向けて潤滑油を導く第1潤滑油通路(O1 )と、 車軸(8L ,8R )にドライブピニオン(12)を結合
    するスプライン歯(81 ,121 )の一部を欠歯するこ
    とにより形成され、第1潤滑油通路(O1 )からピニオ
    ンシャフト(9)に向けて潤滑油を導く第2潤滑油通路
    (O2 )と、 ドライブピニオン(12)の先端にピニオンシャフト
    (9)の外周に対向するように設けられ、潤滑油がドラ
    イブピニオン(12)の歯面に沿って逃げることを規制
    して該潤滑油をピニオンシャフト(9)の外周面に案内
    する潤滑油案内鍔(122 )と、 ピニオンシャフト(9)及びディファレンシャルピニオ
    ン(11)間の摺動面に形成され、ピニオンシャフト
    (9)の半径方向外側に潤滑油を導く第3潤滑油通路
    (O3 )と、 ディファレンシャルケース(4)のピニオンシャフト支
    持孔(41 )及びピニオンシャフト(9)間に設けら
    れ、第3潤滑油通路(O3 )からディファレンシャルケ
    ース(4)外部に潤滑油を導く第4潤滑油通路(O4
    と、 を備えたことを特徴とする、ディファレンシャル装置に
    おける潤滑構造。
  2. 【請求項2】 ディファレンシャルケース(4)及びド
    ライブピニオン(12)背面間に第1潤滑油通路
    (O1 )に連なる第5潤滑油通路(O5 )を形成し、
    の第5潤滑油通路(O 5 )の半径方向外端はスラストワ
    ッシャ(14)により閉塞されており、そのスラストワ
    ッシャ(14)の摺動面からの漏れ量に相当 する潤滑油
    だけが第5潤滑油通路(O 5 )に供給されるようにし
    て、第1潤滑油通路(O1 )から第5潤滑油通路
    (O5 )に導かれる潤滑油量が第1潤滑油通路(O1
    から第2潤滑油通路(O2 )に導かれる潤滑油量よりも
    少なくなるようにたことを特徴とする、請求項1記載
    のディファレンシャル装置における潤滑構造。
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