JP7412224B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられ差動機構を有する動力伝達装置に関する。
自動車等の車両には、旋回時等の左右車輪の回転速度差を補正する差動機構(デファレンシャル)が設けられる。
差動機構は、一般に車両の最終減速装置の被駆動ギヤであるリングギヤの内径側に設けられる。
差動機構を備える動力伝達装置の潤滑に関する従来技術として、例えば特許文献1には、デファレンシャル機構(差動機構)を収容するデフハウジングの内面に、外径側から軸受に潤滑油を案内するリブ及び案内溝を形成することが記載されている。
特許文献2には、デファレンシャルケースを収容するトランスミッションケースの内面に形成した補強リブ及びガイド板により潤滑油を収集部に貯留し、収集部から軸受を介してデファレンシャルケースの油孔に給油することが記載されている。
特開2010-249256号公報 実開昭62-194242号公報
差動機構(デファレンシャル)は、これを収容するとともにリングギヤとともに回転するデファレンシャルケースの周面部に形成された開口から、ハウジング内に貯留された潤滑油を取り込むことによって潤滑されるが、車両の走行時においては、リングギヤによる潤滑油のかき上げや、車両の振動、加速度などによる油面の波立ち、傾斜などによって、いわゆる動的な油面高さが低下することから、差動機構への潤滑油の供給量が不足することが懸念される。
特に、近年は、動力伝達装置の内部での潤滑油攪拌抵抗の抑制のため、静的な油面高さが低く設定される場合が多く、このような傾向が助長されている。
これに対し、特許文献1に記載された技術は、軸受への給油を行うものであり、デファレンシャルケース内への潤滑油の導入に関しては配慮されていない。
また、特許文献2に記載された技術では、差動機構への給油は可能であるものの、潤滑油の誘導は複数のガイド板を用いて行っており、部品点数が増加して構造が複雑となり、特にデファレンシャルが収容されるハウジング内のスペースが狭小である場合には、成立させることが困難である。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、簡素な構成によりハウジング内部の潤滑油量を抑制しつつ差動機構の潤滑性能を確保した動力伝達装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、同一の回転中心軸回りに回転しドライブシャフトを介して左右車輪にそれぞれ連結される第1の回転部材及び第2の回転部材と、前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材とともに前記回転中心軸回りに回転するとともに、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との回転速度差を補正する差動機構と、前記差動機構を収容した状態で前記回転中心軸回りに回転するとともに、外部から前記差動機構へ潤滑油を導入する開口が形成された差動機構収容部材と、前記差動機構収容部材から外径側に張り出して形成され前記差動機構へ動力を伝達するリングギヤと、前記差動機構収容部材及び前記リングギヤを収容するハウジングと、前記ハウジングの内面から前記差動機構収容部材の少なくとも下部と対向するよう突出し、前記リングギヤの前記回転中心軸方向における一方の端面と協働して上方から供給される潤滑油を貯留する空間部を形成する突出部とを備え、前記突出部は、前記回転中心軸方向から見た平面形が下方に凸となる弧状に延在するリブ状に形成されることを特徴とする動力伝達装置である。
これによれば、ハウジングの内部で上方から滴下、流下される潤滑油を、リングギヤの端面とハウジングの突出部との間で形成される空間部に貯留して、車両走行時の動的な油面高さを局所的に高くし、差動機構収容部材の開口から差動機構へ潤滑油を供給することができる。
このため、ハウジング内部の全体としての潤滑油量は抑制しつつ、簡単な構成により差動機構への潤滑油の供給を改善することができる。
また、突出部が下方に凸となる弧状に形成されることにより、上方から滴下、流下される潤滑油を効果的に貯留し、上述した効果を適切に得ることができる。
請求項に係る発明は、前記突出部は、前記差動機構収容部材の回転時に、前記潤滑油を前記開口の少なくとも一部が浸漬される油面高さ以上となるよう保持することを特徴と
する請求項1に記載の動力伝達装置である。
これによれば、差動機構に確実に潤滑油を供給することができ、差動機構の信頼性、耐久性を確保することができる。
請求項に係る発明は、前記リングギヤはヘリカルギヤであり、車両の前進時における噛合箇所が前記回転中心軸方向において前記突出部の反対側から前記突出部側へ推移するようねじれ方向が設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置である。
これによれば、ヘリカルギヤであるリングギヤの噛合い箇所から漏出した潤滑油が突出部に滴下、流下されることにより、上述した効果を促進することができる。
以上説明したように、本発明によれば、簡素な構成によりハウジング内部の潤滑油量を抑制しつつ差動機構の潤滑性能を確保した動力伝達装置を提供することができる。
本発明を適用した動力伝達装置の実施形態の断面図である。 図1のII部拡大図である。 図2のIII-III部矢視模式的断面図である。
<実施形態>
以下、本発明を適用した動力伝達装置の実施形態について説明する。
実施形態の動力伝達装置は、例えば、乗用車等の自動車である電動車両に設けられ、モータジェネレータ、減速装置、デファレンシャルをユニット化した電動ドライブユニットである。
図1は、実施形態の動力伝達装置である電動ドライブユニットを車軸を含む平面で切って見た断面図である。
図2は、図1のII部拡大図である。
電動ドライブユニット1は、ケーシング10、モータジェネレータ20、インターミディエイトシャフト30、リングギヤ40、デファレンシャル50、出力軸60,70等を有して構成されている。
ケーシング10は、電動ドライブユニット1の外殻部を構成する筐体であるとともに、各回転部材を回転可能に支持する軸受を保持するハウジングとして機能する。
ケーシング10は、例えばアルミニウム系合金からなる鋳物に所定の機械加工を施した部材を、回転軸方向に複数組み合わせて構成されている。
また、ケーシング10の内部には、電動ドライブユニット1の内部を潤滑する潤滑油(トランスミッションオイル)が貯留される。
モータジェネレータ20は、車両の走行用動力源であるとともに、減速時に回生発電を行ない制動力を発生させる回転電機である。
モータジェネレータ20として、例えば、永久磁石同期電動機を用いることができる。
モータジェネレータ20は、ステータ21、ロータ22、出力軸23、ドライブギヤ24等を有する。
ステータ21は、磁性体からなるステータコアに巻線を巻き回して構成され、ケーシング10に固定されている。
ロータ22は、ステータ21に対して所定の回転中心軸回りに回転する部分であって、磁性体からなるロータコアに永久磁石を所定の配列で埋設して構成されている。
出力軸23は、ロータ22と同心に配置された回転軸であって、ロータ22が固定されるとともに、ケーシング10に対して回転可能に支持されている。
実施形態において、ロータ22及び出力軸23の回転中心軸は、リングギヤ40、デファレンシャル50、出力軸60,70の回転中心軸と同心に配置されている。
出力軸23は、回転中心軸付近の領域が中空となる円筒状に形成されている。
ドライブギヤ24は、出力軸のデファレンシャル50側の端部に設けられたヘリカルギヤであって、インターミディエイトシャフト30に駆動力を伝達するものである。
インターミディエイトシャフト30は、モータジェネレータ20の出力を、リングギヤ40に伝達する回転軸である。
インターミディエイトシャフト30は、モータジェネレータ20の回転中心軸に対して上方に設けられた回転中心軸回りに回転する回転軸である。
インターミディエイトシャフト30は、軸受を介してケーシング10に対して回転可能に支持されている。
インターミディエイトシャフト30には、ドリブンギヤ31、ドライブギヤ32が設けられている。
ドリブンギヤ31は、モータジェネレータ20のドライブギヤ24と噛合い、モータジェネレータ20からインターミディエイトシャフト30へ動力を伝達するヘリカルギヤである。
ドリブンギヤ31は、モータジェネレータ20のドライブギヤ24に対して歯数が大きくされ、インターミディエイトシャフト30はモータジェネレータ20の出力軸23に対して減速される。
ドライブギヤ32は、インターミディエイトシャフト30の中間部に一体に形成され、リングギヤ40と噛合い、インターミディエイトシャフト30からデファレンシャル50に動力を伝達するヘリカルギヤである。
リングギヤ40は、デファレンシャル50のデファレンシャルケース52から外径側につば状に張り出して形成されたヘリカルギヤである。
リングギヤ40は、インターミディエイトシャフト30のドライブギヤ32に対して歯数が多く設定され、これと協働して、実施形態の電動ドライブユニット1における最終減速装置を構成する。
リングギヤ40は、モータジェネレータ20と同心であって、車幅方向にオフセットした箇所に配置されている。
リングギヤ40は、一体に形成されたリム部41、ウェブ部42を有する。
リム部41は、リングギヤ40の外周縁部に設けられた円環状の部分であって、径方向に切って見た断面形状は、回転中心軸方向に沿った長辺を有する矩形状に形成されている。
リム部41の外周面部には、ギヤ歯が形成されている。
リングギヤ40は、上述したようにヘリカルギヤであって、歯すじが回転中心軸方向に対してねじれているが、歯すじのねじれ方向は、ドライブギヤ32の歯との噛合箇所(接触箇所)が、車両の前進時において、後述する突出部12側とは反対側(モータジェネレータ20側・図2における右側)から突出部12側(デファレンシャル50側・図2における左側)へ推移するよう設定されている。
ウェブ部42は、リム部41の内径側に設けられた円盤状の部分である。
ウェブ部42の中央部には、デファレンシャルケース52の外周面部が挿入される開口が形成されている。
ウェブ部42は、デファレンシャルケース52のフランジ部53が例えばボルト等の機械的締結手段により締結され固定される。
ウェブ部42のモータジェネレータ20側とは反対側の端面は、リム部41の端面に対してモータジェネレータ20側へ凹ませて形成されている。
デファレンシャル50は、リングギヤ40から伝達される駆動力を左右車輪に伝達する出力軸60,70に伝達するものである。
図3は、図2のIII-III部矢視模式的断面図である。
デファレンシャル50は、差動機構51、デファレンシャルケース52を有する。
差動機構51は、例えば車両の旋回時等に、左右車輪の回転速度差を補正(吸収)するものである。
差動機構51は、ピニオンギヤ51p、サイドギヤ51s等を有して構成されている。
ピニオンギヤ51pは、デファレンシャル50及びリングギヤ40の回転中心軸に対して直交する軸回りに回転可能に設けられ、デファレンシャルケース52、リングギヤ40とともに回転する。
サイドギヤ51sは、このピニオンギヤ51pと噛合うよう出力軸60,70の車幅方向内側の端部に取り付けられている。
左右車輪(出力軸60,70)に回転速度差がない場合には、ピニオンギヤ51p及びサイドギヤ51sは一体的にリングギヤ40とともに回転する。
左右車輪が回転速度差を有する場合には、ピニオンギヤ51pが自転することにより、左右のサイドギヤ51sの差回転を補正する。
デファレンシャルケース52は、差動機構を収容する部材(差動機構収容部材)である。
デファレンシャルケース52の回転中心軸方向における中央部は円筒状に形成され、差動機構51はその内径側に収容される。
デファレンシャルケース52は、フランジ部53、開口54(図3参照)を有する。
フランジ部53は、デファレンシャルケース52の外周面部におけるモータジェネレータ20側の端部近傍から外径側につば状に張り出して形成されている。
フランジ部53は、デファレンシャル50とリングギヤ40とを締結する部分である。
フランジ部53は、デファレンシャル50の回転中心軸方向において、リングギヤ40に対して突出部12側とは反対側の面部に当接するよう配置されている。
開口54(図3参照)は、デファレンシャルケース52の外周面に形成され、デファレンシャルケース52の外部から差動機構51へ潤滑油を導入するものである。
開口54は、デファレンシャルケース52の周方向に分散して複数形成されている。
出力軸60,70は、差動機構51から左右車輪に駆動力を伝達する回転軸(第1、第2の回転部材)である。
出力軸60,70は、リングギヤ40と同心に配置され、車幅方向内側の端部は、差動機構51のサイドギヤ51sに固定されている。
出力軸60,70の車幅方向外側の端部は、等速ジョイントを用いて可撓性を有するよう構成された図示しないドライブシャフトを介して、車輪が取り付けられるハブに連結される。
出力軸70は、モータジェネレータ20の出力軸23の内部を貫通し、ドライブシャフト側の端部は、モータジェネレータ20に対してデファレンシャル50側とは反対側に設けられている。
実施形態において、ケーシング10には、デファレンシャル50、リングギヤ40が収容される空間部であるハウジング11が設けられている。
ハウジング11の内面部は、デファレンシャル50、リングギヤ40の表面と、所定の間隔を隔てて対向して配置されている。
ハウジング11の内面部における一部から突出して、以下説明する突出部12が設けられる。
突出部12は、ハウジング11の内面部において、リングギヤ40のウェブ部42の端面(図1,2における左側の面部)と対向する領域から、リングギヤ40の回転中心軸方向にほぼ沿って突出したリブ状あるいは壁状の部分である。
突出部12は、リングギヤ40の回転中心軸に対して下方側に配置され、その上面部がデファレンシャルケース52の下部と対向する。
突出部12の突端部は、リングギヤ40のウェブ部42の端面と、回転中心軸方向に所定の間隔を隔てて対向して配置されている。
突出部12の一部は、リングギヤ40のリム部41と回転中心軸方向においてラップする(重複する)よう、ウェブ部42周辺の凹部内へ挿入された状態(リム部41の端面よりも内側へ挿入された状態)となっている。
図3に示すように、突出部12をリングギヤ40等の回転中心軸方向から見た形状は、リングギヤ40の回転中心軸と同心の円弧状となっている。
突出部12は、回転中心軸に対して下方側の領域において、上方に開いた凹部状となるように配置され、ハウジング11の上方から滴下、流下する潤滑油を捕集して、一時的に貯留可能となっている。
突出部12を含むハウジング11の内面と、リングギヤ40のウェブ部42の端面との間に形成される空間部S内に貯留された潤滑油Oは、突出部12の突端部とウェブ部42との隙間から漏出し流下するが、車両の走行時(リングギヤ40の回転時)には、上方から滴下、流下する油量と、上述した隙間から流出する油量とが均衡することにより所定の動的油面高さを維持することが可能である。
この動的油面高さが、車両の通常走行時にデファレンシャルケース52の開口54から潤滑油Oを差動機構51に供給可能なレベル(開口54が回転中に少なくとも一部の角度位置(位相)で潤滑油Oに浸漬されるレベル)を維持できるよう、突出部12の両端部の高さや、隙間の間隔などを設定するとよい。
例えば、図3に示すように、突出部12の両端部の高さは、デファレンシャルケース52の開口54が回転中に通過する箇所の少なくとも一部より高い位置に設定される。
突出部12の突端部と、リングギヤ40のウェブ部42との間隔は、車両の停止時に空間部Sから潤滑油Oを排出可能な程度(例えば、3mm程度)に設定される。
また、突出部12の上面部は、突端部側が低くなるようわずかに傾斜した構成とすると、このような停車時の潤滑油Oの排出を促進することができる。このような傾斜として、ハウジングを鋳造する際の抜き勾配を利用することができる。
図3においては、車両の前進時にリングギヤ40及びデファレンシャル50は反時計回りに回転する。
突出部12の上方に貯留された潤滑油Oの一部は、デファレンシャルケース52の開口54から差動機構51へ供給されてこれを潤滑し、他の一部はデファレンシャルケース52にかき上げられて飛沫として再びハウジング11の上方へ飛散する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ハウジング11の内部で上方から滴下、流下される潤滑油Oを、リングギヤ40のウェブ部42の端面と、ハウジング11の突出部12との間で形成される空間部Sに貯留して動的な(車両走行時の)油面高さを局所的に高くし、デファレンシャルケース52の開口54から差動機構51へ潤滑油Oを供給することができる。
このため、ケーシング10の内部の全体としての潤滑油量は抑制しつつ、簡単な構成により差動機構51への潤滑油の供給を改善することができる。
(2)突出部12が下方に凸となる弧状に形成されることにより、上方から滴下、流下される潤滑油Oを効果的に貯留し、上述した効果を適切に得ることができる。
また、突出部12よりも下方の空間部において、潤滑油の整流効果を発揮し、リングギヤ40による攪拌抵抗を抑制することができる。
(3)突出部12は、デファレンシャルケース52の回転時に、潤滑油Oを開口54の少なくとも一部が浸漬される動的油面高さ以上となるよう保持することにより、差動機構51に確実に潤滑油Oを供給することができ、差動機構51の信頼性、耐久性を確保することができる。
(4)ヘリカルギヤであるドライブギヤ32及びリングギヤ40が、車両の前進時における噛合箇所が回転中心軸方向において突出部12の反対側から突出部12側へ推移するようねじれ方向が設定されることにより、リングギヤ40の噛合い箇所から漏出した潤滑油Oが突出部12に滴下、流下されることになり、上述した効果を促進することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)動力伝達装置の構成は、上述した実施形態に限定されることなく、適宜変更することができる。
例えば、実施形態の動力伝達装置は、電動モータを走行用動力源とする電動ドライブユニットであったが、本発明はこれに限らず、エンジン車や、エンジン電気ハイブリッドのパワートレーンにも適用することができる。
例えば、エンジンの回転出力を変速する変速機を有するトランスミッションケース内に収容された前輪用のデファレンシャルや、トランスミッションからプロペラシャフトで駆動されるデファレンシャル装置のみからなる動力伝達装置にも、本発明は適用することができる。
(2)実施形態においては、リングギヤ及びこれを駆動するドライブギヤは、平行軸に設けられたヘリカルギヤであったが、本発明は、最終減速装置として回転方向を変換するハイポイドギヤや、その他のギヤ列を有するものにも適用することができる。
(3)実施形態において、突出部は一様の突出量を有するリブ状に形成されているが、貯油量を調節するため、突出部の一部に開口やスリット等を形成して、潤滑油の流出を促進するようにしてもよい。
1 電動ドライブユニット 10 ケーシング
11 ハウジング 12 突出部
20 モータジェネレータ 30 インターミディエイトシャフト
40 リングギヤ 41 リム部
42 ウェブ部 50 デファレンシャル
51 差動機構 51p ピニオンギヤ
51s サイドギヤ 52 デファレンシャルケース
53 フランジ 54 開口
60 出力軸 70 出力軸
S 空間部 O 潤滑油

Claims (3)

  1. 同一の回転中心軸回りに回転しドライブシャフトを介して左右車輪にそれぞれ連結される第1の回転部材及び第2の回転部材と、
    前記第1の回転部材及び前記第2の回転部材とともに前記回転中心軸回りに回転するとともに、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との回転速度差を補正する差動機構と、
    前記差動機構を収容した状態で前記回転中心軸回りに回転するとともに、外部から前記差動機構へ潤滑油を導入する開口が形成された差動機構収容部材と、
    前記差動機構収容部材から外径側に張り出して形成され前記差動機構へ動力を伝達するリングギヤと、
    前記差動機構収容部材及び前記リングギヤを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの内面から前記差動機構収容部材の少なくとも下部と対向するよう突出し、前記リングギヤの前記回転中心軸方向における一方の端面と協働して上方から供給される潤滑油を貯留する空間部を形成する突出部と
    を備え
    前記突出部は、前記回転中心軸方向から見た平面形が下方に凸となる弧状に延在するリブ状に形成されること
    を特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記突出部は、前記差動機構収容部材の回転時に、前記潤滑油を前記開口の少なくとも一部が浸漬される油面高さ以上となるよう保持すること
    を特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記リングギヤはヘリカルギヤであり、車両の前進時における噛合箇所が前記回転中心軸方向において前記突出部の反対側から前記突出部側へ推移するようねじれ方向が設定されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達装置。
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