JPH08177892A - クラッチ制御装置 - Google Patents

クラッチ制御装置

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Publication number
JPH08177892A
JPH08177892A JP32741094A JP32741094A JPH08177892A JP H08177892 A JPH08177892 A JP H08177892A JP 32741094 A JP32741094 A JP 32741094A JP 32741094 A JP32741094 A JP 32741094A JP H08177892 A JPH08177892 A JP H08177892A
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JP
Japan
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clutch
shift
pressure
speed
engine
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Pending
Application number
JP32741094A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Inagaki
浩之 稲垣
Hideki Sakaguchi
英樹 坂口
Yasuo Kori
康夫 郡
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆シフト状態の走行移動に対してエンストを
回避できること。 【構成】 シフトレバー9の位置を検出し、シフトポジ
ション信号を出力するシフトポジション検出器10から
シフトレバー9の位置がD,S,Lレンジ等の前進方向
レンジまたはRレンジの後退方向レンジにあるかを判定
し、エンジン回転数が所定の設定回転数以下の走行にな
ったとき、クラッチ圧をその動力伝達を断つ初期圧とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の無段
変速装置等の変速機のクラッチ制御に関するもので、特
に、クラッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の無段変速装置としては、
特開平4−203670号公報に掲載の技術がある。
【0003】この種の無段変速装置は、入力側プーリの
回転力によって発生される圧力が導入されるシフトコン
トロール弁を備えており、車両走行中は前記圧力の導入
によってシフトコントロール弁中のピストンが作動し、
入力側の可動プーリにライン圧が導かれ、所望の変速比
を生み出すように可動プーリの位置が適宜設定され、車
両が停止状態となってプーリの回転が停止すると、シフ
トコントロール弁のピストンがスプリング力によって元
位置に復帰して、入力側の可動プーリに導入された圧力
が排出されて、入力側の可動プーリはN(ニュートラ
ル)レンジに戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術の車両無段変速装置は、例えば、車両の進行
方向に対する登坂路をDレンジの状態で走行し、一旦停
止した後、下り方向に移動する場合、Dレンジの状態で
惰性で下り方向に走行する、所謂、逆シフト状態で登坂
路を下る場合がある。このとき、車両は通常の走行と同
様に車速に応じてクラッチ圧が上昇し、エンジンに逆回
転方向の外力が加わり、エンジン回転数が低下し、エン
ストに陥る可能性がある。勿論、Rレンジで逆シフト状
態とした場合も同様である。
【0005】そこで、本発明は、逆シフト状態の走行移
動に対してエンストを回避できるクラッチ制御装置の提
供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、請求項1にかかるクラッチ制御装置は、エ
ンジンの駆動力を伝達するクラッチと、入力側可動プー
リと入力側固定プーリを有する入力側プーリ手段及び出
力側可動プーリと出力側固定プーリを有する出力側プー
リ手段と、前記入力側プーリ手段の駆動力を前記出力側
プーリ手段に伝達する伝導ベルトとを有し、油圧を導入
して前記クラッチから出力された駆動力を変速し、変速
後の駆動力を駆動輪に伝達する変速機と、シフトポジシ
ョン検出器から前進方向レンジまたは後退方向レンジを
判定し、エンジン回転数が所定の設定回転数以下の走行
になったとき、クラッチ圧を初期圧とする制御回路とを
具備するものである。
【0007】
【作用】請求項1においては、シフトレバーの位置を検
出し、シフトポジション信号を出力するシフトポジショ
ン検出器から前進方向レンジまたは後退方向レンジにあ
るかを判定し、エンジン回転数が所定の設定回転数以下
の走行になったとき、エンジンの駆動力を変速機に伝達
するクラッチ圧を初期圧とし、エンジンに対して加えら
れる逆回転力を、クラッチによってその動力伝達を断つ
ようにした。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は本発明の第一実施例のクラッチ制御
装置の構成図で、図2は本発明の第一実施例のクラッチ
制御装置における切換弁及びシフト弁の構成図である。
【0010】図1において、エンジン(図示せず)と車
輪(図示せず)との間には図示の変速機11とクラッチ
12とからなる無段変速機1が配設されている。図示さ
れるように、この無段変速機1の変速機11は、エンジ
ン側の回転を増速または減速して車輪側に伝えるもので
あって、エンジン側に連結される有効径が可変可能な入
力側可動プーリ11a,車輪側に連結される有効径が可
変可能な出力側可動プーリ11b及び入力側可動プーリ
11aと出力側可動プーリ11bとに巻き掛けられた伝
導ベルト11cとから構成されている。クラッチ12
は、エンジンから車輪への伝達を変速機11よりもエン
ジン側で遮断または接続するものであって、車両前進用
クラッチ12a及び車両後進用クラッチ12bから構成
されている。
【0011】また、変速機11の動作は、オイルポンプ
5に連結された変速用制御弁21及びレギュレータ弁2
2等で構成される変速制御部2によって制御され、クラ
ッチ12の動作は、オイルポンプ5にリダクション弁4
を介して連結された後述するクラッチ用制御弁31等で
構成されるクラッチ制御部3によって制御される。
【0012】このように、本実施例の無段変速機は、入
力側可動プーリ11aと入力側固定プーリ11dを有す
る入力側プーリ手段11A及び出力側可動プーリ11b
と出力側固定プーリ11eを有する出力側プーリ手段1
1Bと、前記入力側プーリ手段11Aの駆動力を前記出
力側プーリ手段11Bに伝達する伝導ベルト11cとを
有し、油圧を導入して前記クラッチ12から出力された
駆動力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変
速機11とを具備するものである。
【0013】そして、レギュレータ弁22は、本実施例
のクラッチ制御装置の全体制御を行うマイクロコンピュ
ータからなる制御回路6によりパルス幅変調(PWM)
制御されるソレノイド弁24によって作動させられ、オ
イルポンプ5からの元圧をソレノイド弁24からのソレ
ノイド圧P2 に基づいて調圧することによって変速制御
部2のライン圧PL を決定している。このライン圧PL
によって出力側可動プーリ11bを作動させるように油
圧系が接続されている。
【0014】変速用制御弁21は、制御回路6によりパ
ルス幅変調制御されるソレノイド弁23によって作動さ
せられ、制御圧PI をソレノイド弁23からのソレノイ
ド圧P1 に基づいて調圧し、入力側可動プーリ11aの
制御圧PI を決定するものである。この制御圧PI によ
って入力側可動プーリ11aを作動させるように油圧系
が接続されている。このソレノイド弁23は無通電状態
でソレノイド圧P1 を発生させないノーマルオープンタ
イプのもので、変速用制御弁21はソレノイド弁23の
所定電流値以下で最小の制御圧PI が発生させられるこ
ととなる。ソレノイド弁24は無通電状態で最大のソレ
ノイド圧P2 を発生させるノーマルクローズタイプのも
のであり、レギュレータ弁22はソレノイド弁24の所
定電流値以下で最大のライン圧PL を発生させることと
なる。したがって、ソレノイド弁23とソレノイド弁2
4の所定電流値以下の電流で、変速機11は入力側可動
プーリ11aの有効径が最小で、出力側可動プーリ11
bの有効径が最大の最低速段となっている。
【0015】リダクション弁4は変速制御部2のライン
圧PL を調圧することによってクラッチ制御部3の制御
圧PE を決定するものであり、クラッチ制御部3のクラ
ッチ用制御弁31は、制御回路6によりパルス幅変調制
御されるソレノイド弁32によって作動させられ、制御
圧PE をソレノイド弁32からのソレノイド圧P3 に基
づいて調圧することによって制御圧PC を決定してい
る。この制御圧PC をクラッチ油圧PFCまたはクラッチ
油圧PRCとし、このクラッチ油圧PFCまたはクラッチ油
圧PRCによって前進用クラッチ12aまたは後進用クラ
ッチ12bを作動させるように後述する切換弁7及びシ
フト弁8を介して油圧系が接続されている。
【0016】また、ソレノイド弁32は、無通電状態で
ソレノイド圧P3 を発生させないノーマルオープンタイ
プのものであり、クラッチ用制御弁31はソレノイド弁
32の所定電流値以下で最小の制御圧PC が発生させら
れることとなる。
【0017】車両の乗員が操作するシフトレバー9に
は、そのシフトレバー9の位置を検出するシフトポジシ
ョン検出器10が配設されており、車両の乗員が操作可
能なシフトレバー9の操作によってシフト弁8が操作さ
れる。
【0018】前記制御回路6はマイクロコンピュータか
らなり、車速及びアクセルの踏込量によって目標変速比
並びに入力側油圧の目標値及び出力側油圧の目標値を設
定する変速マップを格納したメモリを内蔵している。ま
た、ソレノイド弁24及びソレノイド弁23及びソレノ
イド弁32を制御し、シフトレバー9の位置を検出する
シフトポジション信号発生手段10からの出力を入力し
ている。また、入力側可動プーリ11aと入力側固定プ
ーリ11dを有する入力側プーリ手段11Aの軸の回転
数を入力側回転検出器13で検出し、また、出力側可動
プーリ11bと出力側固定プーリ11eを有する出力側
プーリ手段11Bの軸の回転数を出力側回転検出器14
で検出し、それらの出力を入力し、現在の変速比を判断
している。更に、図示しないアクセルペダルの踏圧力に
応じた信号を出力、即ち、アクセルセンサ出力を入力し
ている。また、出力側プーリ手段11Bの軸の回転数か
ら車速を算出して入力している。
【0019】次に、本実施例の切換弁及びシフト弁の構
成を説明する。
【0020】図2に示されるように、切換弁7はソレノ
イド弁32によって作動させられるものであって、ボデ
ィ71とスプール72から構成されている。スプール7
2はボディ71内に摺動自在に配設されており、所定の
大きさの受圧面を持つピストン部72a及び通路72
b,72cを構成するためのランド72dが形成されて
いる。このように構成されたスプール72はボディ71
との間に配設されたスプリング73によって一端側(図
2の左方)に常時付勢されている。ボディ71にはソレ
ノイド弁32からのソレノイド圧P3 がピストン部72
aに作用するように供給される供給口71a、及び通路
72bと連通する入・出力ポート71b,71c及び通
路72cと連通する入・出力ポート71d,71eが形
成されており、入力ポート71bはクラッチ用制御弁3
1からの制御圧PC が供給されるように接続されてお
り、入力ポート71dはリダクション弁4からの制御圧
PE が供給されるように接続されている。
【0021】シフト弁8は、車両の乗員が操作可能なシ
フトレバー9の操作によって作動させられるもので、ボ
ディ81とシフトレバー9によって操作されるスプール
82とから構成されている。スプール82はボディ81
内に摺動自在に配設されており、通路82a及び通路8
2eを構成するためのランド82b,82c,82dが
形成されている。ボディ81には通路82aと連通する
入・出力ポート81a,81b,81cが形成されてい
る。入力ポート81aは制御弁31からの制御圧PC が
切換弁7を介して供給されるように接続されており、出
力ポート81bは後進用クラッチ12bに、出力ポート
81cは前進用クラッチ12aに接続されている。ま
た、ボディ81には通路82aを介して出力ポート81
bと連通可能な供給口81d及び通路82eを介して出
力ポート81cと連通可能な供給口81eが形成されて
おり、供給口81d,81eはリダクション弁4からの
制御圧PE が切換弁7を介して供給されるように接続さ
れている。
【0022】これらランド82b,82c,82dによ
って入・出力ポート81a,81b81c,供給口81
d,81e及びボディ81に形成された排出口81fの
相互関係をシフトレバー9の操作によって選択された作
動レンジ毎に決定する。更に、制御圧PE が流通する切
換弁7の出力ポート71eとシフト弁8の供給口81
d,81eとの間にはオリフィス90が形成されてい
る。
【0023】次に、切換弁7とシフト弁8の動作につい
て説明する。
【0024】車両のエンジンを始動させると、ソレノイ
ド弁23,24,32は制御回路6により所定電流値で
通電されて所定値のソレノイド圧P1 ,P2 ,P3 を発
生させ、レギュレータ弁22によってライン圧PL が、
リダクション弁4によって制御圧PE が、変速用制御弁
21によって制御圧PI が、クラッチ用制御弁31によ
って制御圧PC が夫々発生させられる。レギュレータ弁
22によって発生させられたライン圧PL は出力側可動
プーリ11bに、変速用制御弁21により発生させられ
た制御圧PI は入力側可動プーリ11aに、クラッチ用
制御弁31によって発生させられた制御圧PC は切換弁
7に夫々供給される。更に、切換弁7のスプール72
は、供給口71aからのソレノイド圧P3 をピストン7
2aで受けてスプリング73の付勢力に抗して他端側
(図2右方)に移動させられ、出力ポート71cと通路
72bとが連通し、出力ポート71dと通路72cとが
遮断される。結果、切換弁7の入力ポート71bに供給
されている制御圧PC は通路72bを介して出力ポート
71cからシフト弁8に供給される。このとき、切換弁
7の入力ポート71dに供給されている制御圧PE はシ
フト弁8に供給されない。
【0025】この状態において、シフトレバー9の操作
によってPレンジまたはNレンジが選択されると、シフ
ト弁8は入力ポート81aと出力ポート81bまたは出
力ポート81cとの通路82aを介した連通が遮断され
る。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給されて
いる制御圧PC は、出力ポート81bまたは出力ポート
81cからクラッチ油圧PRCまたはクラッチ油圧PFCと
して排出されず、後進用クラッチ12b及び前進用クラ
ッチ12aにはクラッチ油圧PRCまたはクラッチPFCが
供給されない。よって、エンジンと変速機11、即ち、
車輪との間は後進用クラッチ12b及び前進用クラッチ
12aによって遮断される。
【0026】また、シフトレバー9の操作によってD,
S,Lレンジが選択されると、シフト弁8は、入力ポー
ト81aと出力ポート81cとが通路82aを介して連
通される。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給
されている制御圧PC は、出力ポート81cからクラッ
チ油圧PFCとして排出されて前進用クラッチ12aに供
給され、これにより、エンジンと変速機11、即ち、車
輪との間が前進用クラッチ12aを介してクラッチ油圧
PFC(制御圧PC )に基づいて接続される。なお、制御
圧PC のもととなるソレノイド圧P3 を発生させるソレ
ノイド弁32は、制御回路6からの信号により、シフト
レバー9の操作開始から所定のD,S,Lレンジ対応す
る制御圧PC となるようにパルス幅変調制御されている
ので、前進用クラッチ12aはエンジンと車輪との接続
をショックの少ないスムーズなものとするように作動す
る。そして、Dレンジが選択された際には、制御回路6
からの信号によりソレノイド弁23,24はパルス幅変
調制御されて変速用制御弁21及びレギュレータ弁22
の作動によりラインPL ,制御圧PI に基づいて入力側
可動プーリ11a及び出力側可動プーリ11bが作動さ
せられ、変速機11は最低速段から最高速段までの間で
無段変速がなされる。更に、Lレンジに選択された際に
は、変速用制御弁21及びレギュレータ弁22の作動に
より変速機11は最低速段で一定となるように変速がな
され、Sレンジに選択された際には、変速用制御弁21
及びレギュレータ弁22の作動により変速機11は最低
速段よりも高い段で変速がなされる。
【0027】更にまた、シフトレバー9の操作によって
Rレンジが選択されると、シフト弁8は、入力ポート8
1aと出力ポート81bとが通路82aを介して連通さ
れる。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給され
ている制御圧PC は、出力ポート81bからクラッチ油
圧PRCとして排出されて後進用クラッチ12bに供給さ
れ、これにより、エンジンと変速機11、即ち、車輪と
の間が後進用クラッチ12bを介してクラッチ油圧PR
C、即ち、Rレンジに設定された制御圧PC に基づいて
接続される。なお、制御圧PC のもととなるソレノイド
圧P3 を発生させるソレノイド弁32は、制御回路6か
らの信号により、シフトレバー9の操作開始から所定の
Rレンジ対応する制御圧PC となるように、パルス幅変
調制御されているので、後進用クラッチ12bはエンジ
ンと車輪との接続をスムーズなものするように作動す
る。また、この場合、制御弁21及びレギュレータ弁2
2の作動により変速機11は最低速段で一定となるよう
に変速がなされる。
【0028】次に、図3を用いて本実施例のクラッチ制
御装置の動作について説明する。
【0029】図3は本発明の実施例のクラッチ制御装置
における制御回路の逆シフト制御のフローチャートであ
る。なお、この逆シフト制御のフローチャートは、図示
しないメインプログラムの実行中にコールされる。
【0030】まず、ステップS1で図示しないアクセル
ペダルの踏込量がゼロで、車速が前にこのルーチンに入
ったときよりも増加しているかを判断し、アクセルペダ
ルの踏込量がゼロ、かつ、車速が増加しているときの
み、ステップS2の処理に入る。即ち、アクセルペダル
の踏込量がゼロで、同時に、車速が増加しているときで
ないときには、このルーチンを脱する。
【0031】アクセルペダルの踏込量がゼロで、同時
に、車速が増加しているときには、ステップS2でシフ
トレバー9の位置を判定するため、シフトポジション検
出器10によってシフトレバー9の位置がRレンジか、
D,S,Lレンジかを判定する。シフトレバー9の位置
がNレンジのとき、このルーチンを脱する。
【0032】ステップS2でシフトレバー9の位置がR
レンジと判定されたとき、ステップS3でエンジン回転
数が所定のアイドリング回転数よりも若干高い回転数に
設定した所定回転数TR 以下であるか判定し、エンジン
回転数が所定回転数TR 以下でないとき、ステップS4
でRレンジの車速マップからクラッチ油圧PRCを選択
し、ステップS5でクラッチ油圧PRCを後進用クラッチ
12bに出力し、車速に応じた所定のクラッチ圧を得
る。
【0033】また、ステップS3でエンジン回転数が所
定のアイドリング回転数よりも若干高い回転数に設定し
た所定回転数TR 以下であると判定したとき、ステップ
S6でクラッチ油圧PRCを初期圧とし、ステップS5で
クラッチ油圧PRCの初期圧を後進用クラッチ12bに出
力し、クラッチ12を解放する。
【0034】また、ステップS2でシフトレバー9の位
置がD,S,Lレンジと判定されたとき、ステップS7
でエンジン回転数が所定のアイドリング回転数よりも若
干高い回転数に設定した所定回転数TD 以下であるか判
定し、エンジン回転数が所定回転数TD 以下でないと
き、ステップS8でD,S,Lレンジの車速マップから
クラッチ油圧PFCを選択し、ステップS10でクラッチ
油圧PFCを前進用クラッチ12aに出力し、車速に応じ
た所定のクラッチ圧を得る。
【0035】また、ステップS7でエンジン回転数が所
定のアイドリング回転数よりも若干高い回転数に設定し
た所定回転数TD 以下であると判定したとき、ステップ
S9でクラッチ油圧PFCを初期圧とし、ステップS10
でクラッチ油圧PFCの初期圧を後進用クラッチ12aに
出力し、クラッチ12を解放する。
【0036】このように、本実施例のクラッチ制御装置
は、エンジンの駆動力を伝達するクラッチ12と、入力
側可動プーリ11aと入力側固定プーリ11dを有する
入力側プーリ手段11A及び出力側可動プーリ11bと
出力側固定プーリ11eを有する出力側プーリ手段11
Bと、前記入力側プーリ手段11Aの駆動力を前記出力
側プーリ手段11Bに伝達する伝導ベルト11cとを有
し、油圧を導入して前記クラッチ12から出力された駆
動力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速
機11と、エンジン回転数を検出するエンジン回転検出
器と、車両の速度を検出する車速検出器と、シフトレバ
ー9の位置を検出し、シフトポジション信号を出力する
シフトポジション検出器10と、前記シフトポジション
検出器10からシフトレバー9の位置がD,S,Lレン
ジ等の前進方向レンジまたはRレンジの後退方向レンジ
にあるかを判定し、エンジン回転数が所定の設定回転数
以下の走行になったとき、クラッチ圧をその動力伝達を
断つ初期圧とする制御回路6とを具備するものであり、
これを請求項1に対応する実施例とすることができる。
【0037】したがって、シフトレバー9の位置を検出
し、シフトポジション信号を出力するシフトポジション
検出器10からシフトレバー9の位置がD,S,Lレン
ジ等の前進方向レンジまたはRレンジの後退方向レンジ
にあるかを判定し、エンジン回転数が所定の設定回転数
TR 以下または所定の設定回転数TF 以下の走行になっ
たとき、クラッチ圧をその動力伝達を断つ初期圧とする
ものである。
【0038】例えば、車両の進行方向に対する登坂路を
Dレンジの状態で走行し、一旦停止した後、下り方向に
移動する場合、Dレンジの状態で惰性で下り方向に走行
する、所謂、逆シフト状態で登坂路を下る場合、車両は
通常の走行と同様に車速に応じてクラッチ圧が上昇する
が、エンジン回転数が所定の設定回転数TR 以下になっ
たとき、クラッチ圧をその動力伝達を断つ初期圧とす
る。これによって、エンジンに逆回転方向の外力が加わ
っても、エンストに陥るのを回避できる。当然、逆方向
に走行移動する逆シフト状態の場合も同じである。故
に、逆シフト状態の走行移動に対してエンストを回避で
きる。
【0039】ところで、上記実施例によれば、ステップ
S3で判定したエンジン回転数が所定のアイドリング回
転数よりも若干高い回転数に設定した所定回転数TR 以
下であるかの設定回転数と、ステップS7で判定したエ
ンジン回転数が所定のアイドリング回転数よりも若干高
い回転数に設定した所定回転数TF 以下であるかの設定
回転数とは、同一の閾値とすることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のクラッ
チ制御装置は、シフトレバーの位置を検出し、シフトポ
ジション信号を出力するシフトポジション検出器から前
進方向レンジまたは後退方向レンジにあるかを判定し、
エンジン回転数が所定の設定回転数以下の走行になった
とき、エンジンの駆動力を変速機に伝達するクラッチ圧
を初期圧とし、エンジンに対して加えられる逆回転力
を、クラッチによってその動力伝達を断つようにしたも
のである。
【0041】したがって、シフトポジション検出器から
シフトレバーの位置を判定し、エンジン回転数が所定の
設定回転数以下の走行になったとき、クラッチ圧をその
動力伝達を断つ初期圧とするものであるから、逆シフト
状態の走行移動に対してエンストを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例のクラッチ制御装置
の構成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例のクラッチ制御装置
における切換弁及びシフト弁の構成図である。
【図3】 図3は本発明の実施例のクラッチ制御装置に
おける制御回路の逆シフト制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
6 制御回路 9 シフトレバー 10 シフトポジション検出器 11a 入力側可動プーリ 11b 出力側可動プーリ 11c 伝導ベルト 11d 入力側固定プーリ 11e 出力側固定プーリ 11A 入力側プーリ手段 11B 出力側プーリ手段 12 クラッチ 23,24,32 ソレノイド弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を伝達するクラッチ
    と、 入力側可動プーリと入力側固定プーリを有する入力側プ
    ーリ手段及び出力側可動プーリと出力側固定プーリを有
    する出力側プーリ手段と、前記入力側プーリ手段の駆動
    力を前記出力側プーリ手段に伝達する伝導ベルトとを有
    し、油圧を導入して前記クラッチから出力された駆動力
    を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速機
    と、 シフトレバーの位置を検出し、シフトポジション信号を
    出力するシフトポジション検出器と、 前記シフトポジション検出器によってシフトレバーの位
    置が前進方向レンジまたは後退方向レンジにあることが
    判定され、かつ、エンジン回転数が所定の設定回転数以
    下の走行になったとき、クラッチ圧をその動力伝達を断
    つ初期圧とする制御回路とを具備することを特徴とする
    クラッチ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017180375A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 本田技研工業株式会社 不整地走行車両

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