JPH08178059A - 車両用クラッチ制御装置 - Google Patents

車両用クラッチ制御装置

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Publication number
JPH08178059A
JPH08178059A JP32740594A JP32740594A JPH08178059A JP H08178059 A JPH08178059 A JP H08178059A JP 32740594 A JP32740594 A JP 32740594A JP 32740594 A JP32740594 A JP 32740594A JP H08178059 A JPH08178059 A JP H08178059A
Authority
JP
Japan
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range
shift
clutch
valve
position signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP32740594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Inagaki
浩之 稲垣
Hideki Sakaguchi
英樹 坂口
Yasuo Kori
康夫 郡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP32740594A priority Critical patent/JPH08178059A/ja
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトレバーをNレンジからDレンジまたは
Rレンジに操作しても、車両にショックが発生しない。 【構成】 シフトレバーの位置をNレンジからDレンジ
またはNレンジからRレンジに変位したとき、シフトポ
ジション信号発生手段10はシフトポジション信号を発
生する。前記シフトポジション信号発生手段10がNレ
ンジからDレンジまたはNレンジからRレンジに変位し
たことを検出したとき、変速部11を構成する出力側プ
ーリ手段11B及び入力側プーリ手段11Aに導入する
ソレノイド弁32によるパルス幅変調によって油圧を徐
々に増加させ、その油圧をクラッチ部に導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の無段
変速機等の変速機の制御に関するもので、特に、車両用
クラッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の無段変速装置としては、
特開平4−203670号公報に掲載の技術がある。
【0003】この種の無段変速装置は、入力側プーリの
回転力によって発生される圧力が導入されるシフトコン
トロール弁を備えており、車両走行中は前記圧力の導入
によってシフトコントロール弁中のピストンが作動し、
入力側の可動プーリにライン圧が導かれ、所望の変速比
を生み出すように可動プーリの位置が適宜設定され、車
両が停止状態となってプーリの回転が停止すると、シフ
トコントロール弁のピストンがスプリング力によって元
位置に復帰して、入力側の可動プーリに導入された圧力
が排出されて、入力側の可動プーリはN(ニュートラ
ル)レンジに戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術の車両無段変速装置は、シフトレバーをNレ
ンジからD(ドライブ)レンジ、シフトレバーをNレン
ジからR(リヤ)レンジに操作すると、シフトコントロ
ール弁が開き、急激に油圧が入力側の可動プーリに導か
れ、車両にショックが発生する。
【0005】そこで、本発明は、格別部品点数を増加す
ることなく、シフトレバーをNレンジからDレンジまた
はRレンジに操作しても、車両にショックが発生しない
ようにした車両用クラッチ制御装置の提供を課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、請求項1にかかる車両用クラッチ制御装置
は、エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部と、入力側
可動プーリと入力側固定プーリを有する入力側プーリ手
段及び出力側可動プーリと出力側固定プーリを有する出
力側プーリ手段と、前記入力側プーリ手段の駆動力を前
記出力側プーリ手段に伝達する伝導ベルトとを有し、油
圧を導入して前記クラッチ部から出力された駆動力を変
速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部と、シ
フトレバーの位置を検出し、シフトポジション信号を発
生するシフトポジション信号発生手段と、前記シフトポ
ジション信号発生手段がNレンジからDレンジまたはN
レンジからRレンジに変位したことを検出したとき、前
記変速部に導入する油圧をパルス幅変調によって徐々に
上昇させるソレノイド弁とを具備するものである。
【0007】請求項2にかかる車両用クラッチ制御装置
は、エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部と、油圧を
導入して前記クラッチ部から出力された駆動力を変速
し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部と、シフ
トレバーの位置を検出し、シフトポジション信号を発生
するシフトポジション信号発生手段と、前記シフトポジ
ション信号発生手段がNレンジからDレンジまたはNレ
ンジからRレンジに変位したことを検出したとき、前記
変速部に導入する油圧をパルス幅変調によって徐々に上
昇させるソレノイド弁とを具備するものである。
【0008】
【作用】請求項1においては、シフトレバーの位置をN
レンジからDレンジまたはNレンジからRレンジに変位
したとき、シフトポジション信号発生手段はシフトポジ
ション信号を発生する。前記シフトポジション信号発生
手段がNレンジからDレンジまたはNレンジからRレン
ジに変位したことを検出したとき、変速部を構成する出
力側プーリ手段及び入力側プーリ手段に導入するソレノ
イド弁によるパルス幅変調によって油圧を徐々に増加さ
せ、その油圧をクラッチ部に導入する。
【0009】請求項2においては、シフトレバーの位置
をNレンジからDレンジまたはNレンジからRレンジに
変位したとき、シフトポジション信号発生手段はシフト
ポジション信号を発生する。前記シフトポジション信号
発生手段がNレンジからDレンジまたはNレンジからR
レンジに変位したことを検出したとき、変速部に導入す
るソレノイド弁をパルス幅変調して油圧を徐々に増加さ
せ、その油圧をクラッチ部に導入する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本発明の実施例の車両用クラッチ制
御装置の構成図で、図2は本発明の実施例の車両用クラ
ッチ制御装置における切換弁及びシフト弁の構成図であ
る。
【0012】図1において、エンジン(図示せず)と車
輪(図示せず)との間には図示の変速部11とクラッチ
部12とからなる無段変速機1が配設されている。図示
されるように、この無段変速機1の変速部11は、エン
ジン側の回転を増速または減速して車輪側に伝えるもの
であって、エンジン側に連結される有効径が可変可能な
入力側可動プーリ11a,車輪側に連結される有効径が
可変可能な出力側可動プーリ11b及び入力側可動プー
リ11aと出力側可動プーリ11bとに巻き掛けられた
伝導ベルト11cとから構成されている。クラッチ部1
2は、エンジンから車輪への伝達を変速部11よりもエ
ンジン側で遮断または接続するものであって、車両前進
用クラッチ12a及び車両後進用クラッチ12bから構
成されている。
【0013】また、変速部11の動作は、オイルポンプ
5に連結された変速用制御弁21及びレギュレータ弁2
2等で構成される変速制御部2によって制御され、クラ
ッチ部12の動作は、オイルポンプ5にリダクション弁
4を介して連結された後述するクラッチ用制御弁31等
で構成されるクラッチ制御部3によって制御される。
【0014】このように、本実施例の無段変速機は、入
力側可動プーリ11aと入力側固定プーリ11dを有す
る入力側プーリ手段11A及び出力側可動プーリ11b
と出力側固定プーリ11eを有する出力側プーリ手段1
1Bと、前記入力側プーリ手段11Aの駆動力を前記出
力側プーリ手段11Bに伝達する伝導ベルト11cとを
有し、油圧を導入して前記クラッチ部12から出力され
た駆動力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する
変速部11とを具備するものである。
【0015】そして、レギュレータ弁22は、本実施例
の車両用クラッチ制御装置の全体制御を行うマイクロコ
ンピュータからなる制御回路6によりパルス幅変調(P
WM)制御されるソレノイド弁24によって作動させら
れ、オイルポンプ5からの元圧をソレノイド弁24から
のソレノイド圧P2 に基づいて調圧することによって変
速制御部2のライン圧PL を決定している。このライン
圧PL によって出力側可動プーリ11bを作動させるよ
うに油圧系が接続されている。
【0016】変速用制御弁21は、制御回路6によりパ
ルス幅変調制御されるソレノイド弁23によって作動さ
せられ、制御圧PI をソレノイド弁23からのソレノイ
ド圧P1 に基づいて調圧し、入力側可動プーリ11aの
制御圧PI を決定するものである。この制御圧PI によ
って入力側可動プーリ11aを作動させるように油圧系
が接続されている。このソレノイド弁23は無通電状態
でソレノイド圧P1 を発生させないノーマルオープンタ
イプのもので、変速用制御弁21はソレノイド弁23の
所定電流値以下で最小の制御圧PI が発生させられるこ
ととなる。ソレノイド弁24は無通電状態で最大のソレ
ノイド圧P2 を発生させるノーマルクローズタイプのも
のであり、レギュレータ弁22はソレノイド弁24の所
定電流値以下で最大のライン圧PL を発生させることと
なる。したがって、ソレノイド弁23とソレノイド弁2
4の所定電流値以下の電流で、変速部11は入力側可動
プーリ11aの有効径が最小で、出力側可動プーリ11
bの有効径が最大の最低速段となっている。
【0017】リダクション弁4は変速制御部2のライン
圧PL を調圧することによってクラッチ制御部3の制御
圧PE を決定するものであり、クラッチ制御部3のクラ
ッチ用制御弁31は、制御回路6によりパルス幅変調制
御されるソレノイド弁32によって作動させられ、制御
圧PE をソレノイド弁32からのソレノイド圧P3 に基
づいて調圧することによって制御圧PC を決定してい
る。この制御圧PC をクラッチ油圧PFCまたはクラッチ
油圧PRCとし、このクラッチ油圧PFCまたはクラッチ油
圧PRCによって前進用クラッチ12aまたは後進用クラ
ッチ12bを作動させるように後述する切換弁7及びシ
フト弁8を介して油圧系が接続されている。
【0018】また、ソレノイド弁32は、無通電状態で
ソレノイド圧P3 を発生させないノーマルオープンタイ
プのものであり、クラッチ用制御弁31はソレノイド弁
32の所定電流値以下で最小の制御圧PC が発生させら
れることとなる。
【0019】車両の乗員が操作するシフトレバー9に
は、そのシフトレバー9の位置を検出するシフトポジシ
ョン信号発生手段10が配設されており、車両の乗員が
操作可能なシフトレバー9の操作によってシフト弁8が
操作される。
【0020】前記制御回路6は、ソレノイド弁24及び
ソレノイド弁23及びソレノイド弁32を制御し、ま
た、シフトレバー9の位置を検出するシフトポジション
信号発生手段10からの出力を入力している。
【0021】次に、本実施例の切換弁及びシフト弁の構
成を説明する。
【0022】図2に示されるように、切換弁7はソレノ
イド弁32によって作動させられるものであって、ボデ
ィ71とスプール72から構成されている。スプール7
2はボディ71内に摺動自在に配設されており、所定の
大きさの受圧面を持つピストン部72a及び通路72
b,72cを構成するためのランド72dが形成されて
いる。このように構成されたスプール72はボディ71
との間に配設されたスプリング73によって一端側(図
2の左方)に常時付勢されている。ボディ71にはソレ
ノイド弁32からのソレノイド圧P3 がピストン部72
aに作用するように供給される供給口71a、及び通路
72bと連通する入・出力ポート71b,71c及び通
路72cと連通する入・出力ポート71d,71eが形
成されており、入力ポート71bはクラッチ用制御弁3
1からの制御圧PC が供給されるように接続されてお
り、入力ポート71dはリダクション弁4からの制御圧
PE が供給されるように接続されている。
【0023】シフト弁8は、車両の乗員が操作可能なシ
フトレバー9の操作によって作動させられるもので、ボ
ディ81とシフトレバー9によって操作されるスプール
82とから構成されている。スプール82はボディ81
内に摺動自在に配設されており、通路82a及び通路8
2eを構成するためのランド82b,82c,82dが
形成されている。ボディ81には通路82aと連通する
入・出力ポート81a,81b,81cが形成されてい
る。入力ポート81aは制御弁31からの制御圧PC が
切換弁7を介して供給されるように接続されており、出
力ポート81bは後進用クラッチ12bに、出力ポート
81cは前進用クラッチ12aに接続されている。ま
た、ボディ81には通路82aを介して出力ポート81
bと連通可能な供給口81d及び通路82eを介して出
力ポート81cと連通可能な供給口81eが形成されて
おり、供給口81d,81eはリダクション弁4からの
制御圧PE が切換弁7を介して供給されるように接続さ
れている。
【0024】これらランド82b,82c,82dによ
って入・出力ポート81a,81b81c,供給口81
d,81e及びボディ81に形成された排出口81fの
相互関係をシフトレバー9の操作によって選択された作
動レンジ毎に決定する。更に、制御圧PE が流通する切
換弁7の出力ポート71eとシフト弁8の供給口81
d,81eとの間にはオリフィス90が形成されてい
る。
【0025】次に、切換弁7とシフト弁8の動作につい
て説明する。
【0026】車両のエンジンを始動させると、ソレノイ
ド弁23,24,32は制御回路6により所定電流値で
通電されて所定値のソレノイド圧P1 ,P2 ,P3 を発
生させ、レギュレータ弁22によってライン圧PL が、
リダクション弁4によって制御圧PE が、変速用制御弁
21によって制御圧PI が、クラッチ用制御弁31によ
って制御圧PC が夫々発生させられる。レギュレータ弁
22によって発生させられたライン圧PL は出力側可動
プーリ11bに、変速用制御弁21により発生させられ
た制御圧PI は入力側可動プーリ11aに、クラッチ用
制御弁31によって発生させられた制御圧PC は切換弁
7に夫々供給される。更に、切換弁7のスプール72
は、供給口71aからのソレノイド圧P3 をピストン7
2aで受けてスプリング73の付勢力に抗して他端側
(図2右方)に移動させられ、出力ポート71cと通路
72bとが連通し、出力ポート71dと通路72cとが
遮断される。結果、切換弁7の入力ポート71bに供給
されている制御圧PC は通路72bを介して出力ポート
71cからシフト弁8に供給される。このとき、切換弁
7の入力ポート71dに供給されている制御圧PE はシ
フト弁8に供給されない。
【0027】この状態において、シフトレバー9の操作
によってPレンジまたはNレンジが選択されると、シフ
ト弁8は入力ポート81aと出力ポート81bまたは出
力ポート81cとの通路82aを介した連通が遮断され
る。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給されて
いる制御圧PC は、出力ポート81bまたは出力ポート
81cからクラッチ油圧PRCまたはクラッチ油圧PFCと
して排出されず、後進用クラッチ12b及び前進用クラ
ッチ12aにはクラッチ油圧PRCまたはクラッチPFCが
供給されない。よって、エンジンと変速部11、即ち、
車輪との間は後進用クラッチ12b及び前進用クラッチ
12aによって遮断される。
【0028】また、シフトレバー9の操作によってD,
S,Lレンジが選択されると、シフト弁8は、入力ポー
ト81aと出力ポート81cとが通路82aを介して連
通される。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給
されている制御圧PC は、出力ポート81cからクラッ
チ油圧PFCとして排出されて前進用クラッチ12aに供
給され、これにより、エンジンと変速部11、即ち、車
輪との間が前進用クラッチ12aを介してクラッチ油圧
PFC(制御圧PC )に基づいて接続される。このとき、
Lレンジにおいて制御圧PE が供給される供給口81e
と出力ポート81cとが連通されるが、切換弁7によっ
て制御圧PE のシフト弁8への供給が遮断されているの
で制御圧PE が前進用クラッチ12aまたは後進用クラ
ッチ12bにクラッチ油圧PRCまたはクラッチ油圧PFC
として供給されることはない。なお、制御圧PC のもと
となるソレノイド圧P3 を発生させるソレノイド弁32
は、制御回路6からの信号により、シフトレバー9の操
作開始から所定のD,S,Lレンジ対応する制御圧PC
となるように、パルス幅変調制御されているので、前進
用クラッチ12aはエンジンと車輪との接続をショック
の少ないスムーズなものとするように作動する。そし
て、Dレンジが選択された際には、制御回路6からの信
号によりソレノイド弁23,24はパルス幅変調制御さ
れて変速用制御弁21及びレギュレータ弁22の作動に
よりラインPL ,制御圧PI に基づいて入力側可動プー
リ11a及び出力側可動プーリ11bが作動させられ、
変速部11は最低速段から最高速段までの間で無段変速
がなされる。更に、Lレンジに選択された際には、変速
用制御弁21及びレギュレータ弁22の作動により変速
部11は最低速段で一定となるように変速がなされ、S
レンジに選択された際には、変速用制御弁21及びレギ
ュレータ弁22の作動により変速部11は最低速段より
も高い段で変速がなされる。
【0029】更にまた、シフトレバー9の操作によって
Rレンジが選択されると、シフト弁8は、入力ポート8
1aと出力ポート81bとが通路82aを介して連通さ
れる。結果、シフト弁8の入力ポート81aに供給され
ている制御圧PC は、出力ポート81bからクラッチ油
圧PRCとして排出されて後進用クラッチ12bに供給さ
れ、これにより、エンジンと変速部11、即ち、車輪と
の間が後進用クラッチ12bを介してクラッチ油圧PR
C、即ち、Rレンジに設定された制御圧PC に基づいて
接続される。なお、制御圧PC のもととなるソレノイド
圧P3 を発生させるソレノイド弁32は、制御回路6か
らの信号により、シフトレバー9の操作開始から所定の
Rレンジ対応する制御圧PC となるように、パルス幅変
調制御されているので、後進用クラッチ12bはエンジ
ンと車輪との接続をスムーズなものするように作動す
る。また、この場合、制御弁21及びレギュレータ弁2
2の作動により変速部11は最低速段で一定となるよう
に変速がなされる。
【0030】次に、図3を用いて本実施例の車両用クラ
ッチ制御装置の動作について説明する。
【0031】図3は本発明の実施例の車両用クラッチ制
御装置の制御動作を示すフローチャートである。なお、
このフローチャートは、図示しないメインプログラムの
実行中にコールされる。
【0032】まず、ステップS1でシフトレバー9の操
作をシフトポジション信号発生手段10から得て、シフ
ト開始でないとき、ステップS3でNからのシフト処理
完了時に“1(立てる)”にセットするフラグが“0
(降ろす)”であるか判定し、シフト処理完了フラグが
“1”にセットされているとき、このルーチンを脱す
る。
【0033】ステップS1でシフトレバー9の操作をシ
フトポジション信号発生手段10から得て、シフト開始
と判定されるとき、ステップS2でシフト処理完了フラ
グを“0”にセットし、ステップS3でシフト処理完了
フラグが“1”か、“0”かを判定し、シフト処理完了
フラグが“0”にセットされているとき、ステップS4
でシフトレバー9の操作がシフトポジション信号発生手
段10の信号をみて、NからD,S,LまたはNからR
レンジへのチェンジであるかを判定し、NからRレンジ
へのチェンジのとき、ステップS5でタイマがカウント
中であるかを判定し、タイマがカウント中でないときに
は、ステップS6でタイマのカウントをスタートさせ、
また、タイマがカウント中のときには、ステップS7で
タイマ値Tをインクリメントし、ステップS8でクラッ
チ油圧PC をNレンジのときの初期値に比例定数KR と
カウント値Tの積を加算した値とし、ソレノイド弁32
をデューティ比制御し、それをクラッチ油圧PRCとして
出力する。
【0034】ステップS9でクラッチ油圧PRCが所定の
Rレンジのときの初期値と比較し、クラッチ油圧PRCが
所定のRレンジの初期値に到達するまで、ステップS1
からステップS9のルーチンを繰返し実行し、クラッチ
油圧PRCが所定のRレンジの初期値に到達したとき、ス
テップS10でシフト処理完了フラグを“1”にセット
し、爾後、このルーチンの処理は、ステップS1及びス
テップS3により脱する。
【0035】また、ステップS4でシフトレバー9の操
作がシフトポジション信号発生手段10の信号をみて、
NからD,S,Lへのチェンジであると判定したとき、
ステップS11でタイマがカウント中であるかを判定
し、タイマがカウント中でないときには、ステップS1
2でタイマのカウントをスタートさせ、また、タイマが
カウント中のときには、ステップS13でタイマ値Tを
インクリメントし、ステップS14でクラッチ油圧PC
をNレンジのときの初期値に比例定数KD とカウント値
Tの積を加算した値とし、ソレノイド弁32をデューテ
ィ比制御し、それをクラッチ油圧PFCとして出力する。
【0036】ステップS15でクラッチ油圧PFCが所定
のDレンジのときの初期値と比較し、クラッチ油圧PFC
が所定のDレンジの初期値に到達するまで、ステップS
1からステップS4及びステップS11からステップS
15及びステップS10のルーチンを繰返し実行し、ク
ラッチ油圧PFCが所定のDレンジの初期値に到達したと
き、ステップS10でシフト処理完了フラグを“1”に
セットし、爾後、このルーチンの処理は、ステップS1
及びステップS3により脱する。
【0037】このように、本実施例の車両用クラッチ制
御装置は、エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部12
と、入力側可動プーリ11aと入力側固定プーリ11d
を有する入力側プーリ手段11A及び出力側可動プーリ
11bと出力側固定プーリ11eを有する出力側プーリ
手段11Bと、前記入力側プーリ手段11Aの駆動力を
前記出力側プーリ手段11Bに伝達する伝導ベルト11
cとを有し、油圧を導入して前記クラッチ部12から出
力された駆動力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝
達する変速部11と、シフトレバー9の位置を検出し、
シフトポジション信号を発生するシフトポジション信号
発生手段10と、前記シフトポジション信号発生手段1
0がNレンジからDレンジまたはNレンジからRレンジ
に変位したことを検出したとき、前記クラッチ部12に
導入する油圧をパルス幅変調によって徐々に上昇させる
ソレノイド弁32とを具備する実施例である。
【0038】したがって、シフトレバー9の位置をNレ
ンジからDレンジまたはNレンジからRレンジに変位し
たとき、シフトポジション信号発生手段10はシフトポ
ジション信号を発生し、クラッチ部12に導入するソレ
ノイド弁32によるパルス幅変調によって油圧を徐々に
増加させ、その油圧をクラッチ部12に導入するもので
あるから、シフトレバー9の位置をNレンジからDレン
ジまたはNレンジからRレンジに変位したとき、瞬時に
所定の油圧がクラッチ部12に導入されないから、シフ
トレバー9の操作したときに車両に発生するショックを
なくすことができる。したがって、所定のレンジの油圧
を得るソレノイド弁32を使用して、徐々に油圧を上昇
させるものであるから、格別部品点数を増加することな
く、シフトレバー9をNレンジからDレンジまたはRレ
ンジに操作しても、車両にショックが発生しない。
【0039】ところで、上記実施例では、入力側可動プ
ーリ11aと入力側固定プーリ11dを有する入力側プ
ーリ手段11A及び出力側可動プーリ11bと出力側固
定プーリ11eを有する出力側プーリ手段11Bと、前
記入力側プーリ手段11Aの駆動力を前記出力側プーリ
手段11Bに伝達する伝導ベルト11cとを有し、油圧
を導入して前記クラッチ部12から出力された駆動力を
変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部11
とを具備する、所謂、連続無段変速するCVT(無段変
速機)を前提に説明したが、他にトラクション駆動等の
他の構成に使用することもできる。
【0040】即ち、上記実施例の車両用クラッチ制御装
置は、エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部12と、
油圧を導入して前記クラッチ部12から出力された駆動
力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部
11と、シフトレバー9の位置を検出し、シフトポジシ
ョン信号を発生するシフトポジション信号発生手段10
と、前記シフトポジション信号発生手段10がNレンジ
からDレンジまたはNレンジからRレンジに変位したこ
とを検出したとき、前記クラッチ部12に導入する油圧
をパルス幅変調によって徐々に上昇させるソレノイド弁
32とを具備する実施例とすることもできる。
【0041】したがって、シフトレバー9の位置をNレ
ンジからDレンジまたはNレンジからRレンジに変位し
たとき、シフトポジション信号発生手段10はシフトポ
ジション信号を発生し、ソレノイド弁32によるパルス
幅変調によって油圧を徐々に増加させ、その油圧をクラ
ッチ部12に導入するものであるから、シフトレバー9
の位置をNレンジからDレンジまたはNレンジからRレ
ンジに変位したとき、瞬時に所定の油圧がクラッチ部1
2に導入されないから、シフトレバー9の操作をしたと
きに車両に発生するショックをなくすことができる。し
たがって、所定のレンジの油圧を得るソレノイド弁32
を使用して、徐々に油圧を上昇させるものであるから、
格別部品点数を増加することなく、シフトレバー9をN
レンジからDレンジまたはRレンジに操作しても、車両
にショックが発生しない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のクラッ
チ制御装置は、シフトレバーの位置をNレンジからDレ
ンジまたはNレンジからRレンジに変位したとき、シフ
トポジション信号発生手段はシフトポジション信号を発
生し、変速部を構成する出力側プーリ手段及び入力側プ
ーリ手段に導入するソレノイド弁によるパルス幅変調に
よって油圧を徐々に増加させ、その油圧をクラッチ部に
導入するものであるから、シフトレバーの位置をNレン
ジからDレンジまたはNレンジからRレンジに変位した
とき、瞬時に所定の油圧がクラッチ部に導入されないか
ら、シフトレバー操作したときに車両に発生するショッ
クをなくすことができる。したがって、格別部品点数を
増加することなく、シフトレバーをNレンジからDレン
ジまたはRレンジに操作しても、車両にショックが発生
しない効果がある。
【0043】請求項2のクラッチ制御装置は、シフトレ
バーの位置をNレンジからDレンジまたはNレンジから
Rレンジに変位したとき、シフトポジション信号発生手
段がそれを検出し、変速部に導入するソレノイド弁をパ
ルス幅変調して油圧を徐々に増加させ、その油圧をクラ
ッチ部に導入するものであり、瞬時に所定の油圧がクラ
ッチ部に導入されないから、シフトレバー操作したとき
に車両に発生するショックをなくすことができる。した
がって、格別部品点数を増加することなく、シフトレバ
ーをNレンジからDレンジまたはRレンジに操作して
も、車両にショックが発生しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例の車両用クラッチ制御
装置の構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施例の車両用クラッチ制御
装置における切換弁及びシフト弁の構成図である。
【図3】 図3は本発明の実施例の車両用クラッチ制御
装置における制御回路の制御動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
9 シフトレバー 10 シフトポジション信号発生手段 11a 入力側可動プーリ 11b 出力側可動プーリ 11c 伝導ベルト 11d 入力側固定プーリ 11e 出力側固定プーリ 11A 入力側プーリ手段 11B 出力側プーリ手段 12 クラッチ部 32 ソレノイド弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部
    と、 入力側可動プーリと入力側固定プーリを有する入力側プ
    ーリ手段及び出力側可動プーリと出力側固定プーリを有
    する出力側プーリ手段と、前記入力側プーリ手段の駆動
    力を前記出力側プーリ手段に伝達する伝導ベルトとを有
    し、油圧を導入して前記クラッチ部から出力された駆動
    力を変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部
    と、 シフトレバーの位置を検出し、シフトポジション信号を
    発生するシフトポジション信号発生手段と、 前記シフトポジション信号発生手段がNレンジからDレ
    ンジまたはNレンジからRレンジに変位したことを検出
    したとき、前記変速部に導入する油圧をパルス幅変調に
    よって徐々に上昇させるソレノイド弁とを具備すること
    を特徴とする車両用クラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの駆動力を伝達するクラッチ部
    と、 油圧を導入して前記クラッチ部から出力された駆動力を
    変速し、変速後の駆動力を駆動輪に伝達する変速部と、 シフトレバーの位置を検出し、シフトポジション信号を
    発生するシフトポジション信号発生手段と、 前記シフトポジション信号発生手段がNレンジからDレ
    ンジまたはNレンジからRレンジに変位したことを検出
    したとき、前記変速部に導入する油圧をパルス幅変調に
    よって徐々に上昇させるソレノイド弁とを具備すること
    を特徴とする車両用クラッチ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100350144B1 (ko) * 1999-12-30 2002-08-22 현대자동차주식회사 차량용 벨트식 무단 변속기의 변속 제어 방법
KR100380053B1 (ko) * 2000-05-12 2003-04-14 현대자동차주식회사 수동변속기 엔-알 조작력 저감장치
US6767309B2 (en) 2001-06-12 2004-07-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Automatic transmission control system

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