JPH081777A - 成形品被覆方法 - Google Patents
成形品被覆方法Info
- Publication number
- JPH081777A JPH081777A JP16634494A JP16634494A JPH081777A JP H081777 A JPH081777 A JP H081777A JP 16634494 A JP16634494 A JP 16634494A JP 16634494 A JP16634494 A JP 16634494A JP H081777 A JPH081777 A JP H081777A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- terminal portion
- terminal part
- molding
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Landscapes
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の成形品表皮被覆方法は、表皮材に本体
基材よりはみ出し一体成形した後、人手により折り曲げ
て粘着剤等で基材裏面に張り合わせる、または金型内で
移動させ自動的に成形品表皮被覆され容易なものではな
い。本発明は簡便に正確にきれいに被覆する成形品被覆
方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、表皮材−1に折りしろ分離れた間
隔で基材−2と端末部−3を一体成形し、一体成形後に
端末部−3を基材−2の裏面へ折り曲げ固定する成形品
被覆方法である。
基材よりはみ出し一体成形した後、人手により折り曲げ
て粘着剤等で基材裏面に張り合わせる、または金型内で
移動させ自動的に成形品表皮被覆され容易なものではな
い。本発明は簡便に正確にきれいに被覆する成形品被覆
方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、表皮材−1に折りしろ分離れた間
隔で基材−2と端末部−3を一体成形し、一体成形後に
端末部−3を基材−2の裏面へ折り曲げ固定する成形品
被覆方法である。
Description
【0010】
【産業上の利用分野】 本発明は、成形品被覆方法に関
する。さらに詳しくは、成形品端末を、簡便に正確にき
れいに被覆する成形品被覆方法に関する。
する。さらに詳しくは、成形品端末を、簡便に正確にき
れいに被覆する成形品被覆方法に関する。
【0011】
【従来の技術】 従来の成形品の表皮被覆方法は、表皮
材を本体基材よりはみ出すような形状で一体成形した
後、はみ出し部分を形状に沿って人手により折り曲げて
粘着剤接着剤等で貼る方法、タッカー等で固定する方
法、または金型にスライドコア等を用いて表皮材端末部
分を金型内で移動させて本体基材裏面側まで到達し得る
ように配置した後に一体成形する方法が知られている。
また特開平2−103108号公報に低圧による表皮一
体成形および折り曲げる表皮一体成形が記載されてい
る。
材を本体基材よりはみ出すような形状で一体成形した
後、はみ出し部分を形状に沿って人手により折り曲げて
粘着剤接着剤等で貼る方法、タッカー等で固定する方
法、または金型にスライドコア等を用いて表皮材端末部
分を金型内で移動させて本体基材裏面側まで到達し得る
ように配置した後に一体成形する方法が知られている。
また特開平2−103108号公報に低圧による表皮一
体成形および折り曲げる表皮一体成形が記載されてい
る。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】 しかし形状に沿っ
て貼るには、熟練した人手を要するなど多大な工数を要
する。このためコストが増加し粘着剤接着剤に含まれる
溶剤による環境汚染等の問題があり、金型内部で被覆処
理するには、構造の複雑化とそれに伴う装置価格の上昇
のみならず効果そのものも充分でなかった。均一肉厚を
一体成形したものであっては折り曲時に大きな応力を要
する、または再加熱の工数を増さなければ成形を破損す
る。本発明者らは表皮材が成形品裏面側へ容易に被覆す
る方法を発明するため鋭意研究した。以上の記述から明
らかなように本発明の目的は、成形品被覆端末処理を簡
便に実施すると共に新たな付加価値を得られる被覆方法
を提供することである。
て貼るには、熟練した人手を要するなど多大な工数を要
する。このためコストが増加し粘着剤接着剤に含まれる
溶剤による環境汚染等の問題があり、金型内部で被覆処
理するには、構造の複雑化とそれに伴う装置価格の上昇
のみならず効果そのものも充分でなかった。均一肉厚を
一体成形したものであっては折り曲時に大きな応力を要
する、または再加熱の工数を増さなければ成形を破損す
る。本発明者らは表皮材が成形品裏面側へ容易に被覆す
る方法を発明するため鋭意研究した。以上の記述から明
らかなように本発明の目的は、成形品被覆端末処理を簡
便に実施すると共に新たな付加価値を得られる被覆方法
を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。本発明は、表皮材−1に基材−2と端末部−3を
同時一体成形し、一体成形後に端末部−3を基材−2の
裏面へ折り曲げ固定することにより基材−2の裏面まで
表皮材−1を被覆することを特徴とする成形品被覆方法
であり、このときの基材−2と端末部−3の関係は以下
に規定する所定の距離離れている、または、極薄肉厚形
状に形成することを特徴とする上記の成形品被覆方法で
あり、嵌合する、ネジ止めする、接着する、超音波溶着
する、振動溶着するまたは熱板溶着することで端末部−
3と基材−2を固定する上記の成形品被覆方法であり、
基材−2と端末部−3の片方または両方にリブ形状を設
ける、あるいは基材−2と端末部−3との間にポケット
構造になるリブ形状を設けることを特徴とする上記の成
形品被覆方法である。
する。本発明は、表皮材−1に基材−2と端末部−3を
同時一体成形し、一体成形後に端末部−3を基材−2の
裏面へ折り曲げ固定することにより基材−2の裏面まで
表皮材−1を被覆することを特徴とする成形品被覆方法
であり、このときの基材−2と端末部−3の関係は以下
に規定する所定の距離離れている、または、極薄肉厚形
状に形成することを特徴とする上記の成形品被覆方法で
あり、嵌合する、ネジ止めする、接着する、超音波溶着
する、振動溶着するまたは熱板溶着することで端末部−
3と基材−2を固定する上記の成形品被覆方法であり、
基材−2と端末部−3の片方または両方にリブ形状を設
ける、あるいは基材−2と端末部−3との間にポケット
構造になるリブ形状を設けることを特徴とする上記の成
形品被覆方法である。
【0014】 図面をもって本発明を詳細に説明する
が、これに限定されるものではない。図1は本発明例の
成形品被覆方法説明の側面図であり、(1A)は一体成
形図であり、(1B)は折り曲げ部拡大図であり、(1
C)は折り曲げ加工説明図であり、(1D)は端末被覆
処理された成形品である。図2は極薄肉厚形状を有する
成形品被覆方法説明の側面図であり、(2A)は一体成
形図であり、(2B)は折り曲げ部拡大図であり、(2
C)は折り曲げ加工説明図であり、(2D)は端末被覆
処理された成形品である。図3はリブを有し、ネジ止め
加工する成形品側面図であり、図4は本発明例の折り曲
げ部間隔説明の側面図である。本発明の表皮材−1は、
端末部−3の一部または全部と一体成形できるものであ
り、基材−2の裏面へ折り曲げできる可撓性を持つもの
であれば良く、軟質ビニール、本皮、ポリオレフィン系
エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル
系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の材質
からなるシート成形品、及び、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリエリエチレン、綿、麻(天然
繊維)等の素材からなるファブリック製品を挙げること
ができる。表皮材−1は、単層または表飾層、クッショ
ン層(発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン、発泡ポ
リ塩化ビニル、発泡ポリウレタン低密度ポリエチレンな
ど)、フイルム層、補強層をなどを含む多層であっても
よい。基材−2に表皮材−1を被覆することにより基材
−2表面の外観、質感、触感等を向上することができ
る。
が、これに限定されるものではない。図1は本発明例の
成形品被覆方法説明の側面図であり、(1A)は一体成
形図であり、(1B)は折り曲げ部拡大図であり、(1
C)は折り曲げ加工説明図であり、(1D)は端末被覆
処理された成形品である。図2は極薄肉厚形状を有する
成形品被覆方法説明の側面図であり、(2A)は一体成
形図であり、(2B)は折り曲げ部拡大図であり、(2
C)は折り曲げ加工説明図であり、(2D)は端末被覆
処理された成形品である。図3はリブを有し、ネジ止め
加工する成形品側面図であり、図4は本発明例の折り曲
げ部間隔説明の側面図である。本発明の表皮材−1は、
端末部−3の一部または全部と一体成形できるものであ
り、基材−2の裏面へ折り曲げできる可撓性を持つもの
であれば良く、軟質ビニール、本皮、ポリオレフィン系
エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル
系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の材質
からなるシート成形品、及び、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリエリエチレン、綿、麻(天然
繊維)等の素材からなるファブリック製品を挙げること
ができる。表皮材−1は、単層または表飾層、クッショ
ン層(発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン、発泡ポ
リ塩化ビニル、発泡ポリウレタン低密度ポリエチレンな
ど)、フイルム層、補強層をなどを含む多層であっても
よい。基材−2に表皮材−1を被覆することにより基材
−2表面の外観、質感、触感等を向上することができ
る。
【0015】 本発明の端末部−3は、基材−2の裏面
へ折り曲げ固定することにより、基材−2の裏面まで表
皮材−1を被覆するするに充分な大きさであればよく、
一般的には、3〜10cmの幅があればよいが、必要に
応じ、この範囲に限定するものではない。また端末部−
3の形状は、基材−2に適合する形状、後記するリブ形
状など例示できる。本発明の基材−2は、成形品本体の
形状をなすものである。これら基材−2と端末部−3に
用いる材料は、変形防止および剛性保持のため使用する
表皮材−1の1.3倍以上好ましくは2倍以上の剛性を
有することが望ましく、具体的にはポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリスチレン系、塩化ヒ゛ニル樹脂などの熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れであってもよく、安定
剤、タルクなどの充填材等の添加を本発明の目的を損な
わない範囲でできる。
へ折り曲げ固定することにより、基材−2の裏面まで表
皮材−1を被覆するするに充分な大きさであればよく、
一般的には、3〜10cmの幅があればよいが、必要に
応じ、この範囲に限定するものではない。また端末部−
3の形状は、基材−2に適合する形状、後記するリブ形
状など例示できる。本発明の基材−2は、成形品本体の
形状をなすものである。これら基材−2と端末部−3に
用いる材料は、変形防止および剛性保持のため使用する
表皮材−1の1.3倍以上好ましくは2倍以上の剛性を
有することが望ましく、具体的にはポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリスチレン系、塩化ヒ゛ニル樹脂などの熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂の何れであってもよく、安定
剤、タルクなどの充填材等の添加を本発明の目的を損な
わない範囲でできる。
【0016】 本発明の一体成形は、あらかじめ表皮材
−1を置き、この表皮材−1に端末部−3を一体化する
成形法であり、射出成形、射出プレス成形、押出プレス
成形、シートプレス成形、中空成形およびこれらの改良
成形法の何れかの一体成形できる加工方法であればよ
い。本発明の成形品被覆方法は、表皮材−1に端末部−
3を一体成形し、端末部−3を基材−2の裏面へ折り曲
げ、基材−2の裏面と端末部−3を固定する方法であ
る。表皮材−1に基材−2と端末部−3を同時一体成
形する成形品被覆方法でもよく、表皮材−1と基材−
2をあらかじめ一体成形しその後端末部−3を一体成形
する成形品被覆方法でもよく、基材−2と端末部−3
を薄肉形状部のヒンジ部を介し連続成形し成形品被覆し
てもよい。特にの基材−2と端末部−3を同質材料で
同時に一体成形すると容易に一体成形品が得られる。固
定としては、嵌合する、ネジ止めする、粘着剤または接
着剤接着する、超音波溶着する、振動溶着するまたは熱
板溶着する方法などがありいずれであってもよい。また
嵌合は、嵌合用ボスと嵌合用穴との嵌合タイプでも、ス
ナップファスナータイプでもよく、いかり型嵌合などで
あってもよく、このような押さえ込みすることで嵌合固
定するタイプであると、基材−2と端末部−3を容易に
固定することができ好ましい。特に図1に示すように端
末部−3に嵌合用穴があり、基材−2の接合部分に嵌合
用ボスを一体成形時に成形すると、接着剤などを要せ
ず、より端末処理が容易である。
−1を置き、この表皮材−1に端末部−3を一体化する
成形法であり、射出成形、射出プレス成形、押出プレス
成形、シートプレス成形、中空成形およびこれらの改良
成形法の何れかの一体成形できる加工方法であればよ
い。本発明の成形品被覆方法は、表皮材−1に端末部−
3を一体成形し、端末部−3を基材−2の裏面へ折り曲
げ、基材−2の裏面と端末部−3を固定する方法であ
る。表皮材−1に基材−2と端末部−3を同時一体成
形する成形品被覆方法でもよく、表皮材−1と基材−
2をあらかじめ一体成形しその後端末部−3を一体成形
する成形品被覆方法でもよく、基材−2と端末部−3
を薄肉形状部のヒンジ部を介し連続成形し成形品被覆し
てもよい。特にの基材−2と端末部−3を同質材料で
同時に一体成形すると容易に一体成形品が得られる。固
定としては、嵌合する、ネジ止めする、粘着剤または接
着剤接着する、超音波溶着する、振動溶着するまたは熱
板溶着する方法などがありいずれであってもよい。また
嵌合は、嵌合用ボスと嵌合用穴との嵌合タイプでも、ス
ナップファスナータイプでもよく、いかり型嵌合などで
あってもよく、このような押さえ込みすることで嵌合固
定するタイプであると、基材−2と端末部−3を容易に
固定することができ好ましい。特に図1に示すように端
末部−3に嵌合用穴があり、基材−2の接合部分に嵌合
用ボスを一体成形時に成形すると、接着剤などを要せ
ず、より端末処理が容易である。
【0017】 基材−2と端末部−3との間隔は、折り
しろ分離れればよく、この折りしろ分とは図1(1B)
で示すとことのaの距離であり、一体成形後折り曲げ固
定時に表皮材−1が不足することなく余ることがないど
に離れた間隔があればよい。形状の異なる端末部を図4
に示すことができる。 (4A):a=t1+t2 (4B):a=2b (4C):a=b+t2 (4D):a=t1 また図3に示すように基材−2と端末部−3の片方また
は両方にリブ形状を設ける、あるいは基材−2と端末部
−3との間にポケット構造を形成するリブを設ける、こ
れにより、剛性強度が増し、小物入れポケットとして有
効である。
しろ分離れればよく、この折りしろ分とは図1(1B)
で示すとことのaの距離であり、一体成形後折り曲げ固
定時に表皮材−1が不足することなく余ることがないど
に離れた間隔があればよい。形状の異なる端末部を図4
に示すことができる。 (4A):a=t1+t2 (4B):a=2b (4C):a=b+t2 (4D):a=t1 また図3に示すように基材−2と端末部−3の片方また
は両方にリブ形状を設ける、あるいは基材−2と端末部
−3との間にポケット構造を形成するリブを設ける、こ
れにより、剛性強度が増し、小物入れポケットとして有
効である。
【0018】
【実施例】 以下、実施例および比較例によって本発明
を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定され
るものではない。 [実施例1]実施例1として基材−2、端末部−3共に
単純な平板構造の端末処理を実施した。(図1参照)
基材−2と端末部−3との間隔は、基材−2と端末部−
3の板厚の和とした。(a=t1+t2) 基材−2と端
末部−3にタルク20%添加ポリプロピレン樹脂を用い
た。表皮材−1には加飾層にPVCレザー、クッション
層に発泡ポリプロピレンシートを有する複層表皮材を用
いた。一体成形は通常の射出成型機を用い表皮材の破壊
を防ぐために充填に必要な最小の射出圧力で成形した。
基材−2と端末部−3の固定には基材−2にボスを設
け、端末部−3に基材−2に穴を設けることにより、一
体成形後折り曲げてこのボスに穴を嵌合することで固定
する構造とした。本実施例の結果、特別な工具や治具を
使うことなく表皮材端末処理に不慣れな人員によっても
容易に良好な端末処理を行うことができた。
を具体的に説明するが、本発明はこれによって限定され
るものではない。 [実施例1]実施例1として基材−2、端末部−3共に
単純な平板構造の端末処理を実施した。(図1参照)
基材−2と端末部−3との間隔は、基材−2と端末部−
3の板厚の和とした。(a=t1+t2) 基材−2と端
末部−3にタルク20%添加ポリプロピレン樹脂を用い
た。表皮材−1には加飾層にPVCレザー、クッション
層に発泡ポリプロピレンシートを有する複層表皮材を用
いた。一体成形は通常の射出成型機を用い表皮材の破壊
を防ぐために充填に必要な最小の射出圧力で成形した。
基材−2と端末部−3の固定には基材−2にボスを設
け、端末部−3に基材−2に穴を設けることにより、一
体成形後折り曲げてこのボスに穴を嵌合することで固定
する構造とした。本実施例の結果、特別な工具や治具を
使うことなく表皮材端末処理に不慣れな人員によっても
容易に良好な端末処理を行うことができた。
【0019】[実施例2]実施例2として基材−2と端
末部−3の各々が曲面を持ち最終形状で基材裏面にポケ
ット形状を有する製品形状の端末処理を実施した。(図
3参照)基材−2と端末部−3との距離は基材−2のP
L面と表皮材−1のPL面との距離bの2倍とした。基
材−2と端末部−3にタルク20%添加ポリプロピレン
樹脂を用いた。表皮材−1としては、加飾層にPVCレ
ザー、クッション層に発泡ポリプロピレンシートを有す
る複層表皮材を用いた。一体成形は通常の射出成型機を
用い表皮材の破壊を防ぐために充填に必要な最小の射出
圧力で成形した。基材−2と端末部−3の固定には基材
−2にセルフタッピング用のボスおよびボス穴を設け端
末部−3の相対する部分にネジ穴を設けておき、一体成
形後折り曲げて基材−2のネジ穴より基材−2のボス穴
にセルフタップネジで固定する構造とした。本実施例の
結果、ポケット構造を有し良好な端末形状と裏面側にも
表皮層を有する成形品を工程の増加および特別な装置や
工具を用いることなく容易に得ることができた。図4
(4D)に示すように基材−2に収まる大きさの端末部
−3を作成すると折り曲げ加工後、基材−2に収まり好
ましい。
末部−3の各々が曲面を持ち最終形状で基材裏面にポケ
ット形状を有する製品形状の端末処理を実施した。(図
3参照)基材−2と端末部−3との距離は基材−2のP
L面と表皮材−1のPL面との距離bの2倍とした。基
材−2と端末部−3にタルク20%添加ポリプロピレン
樹脂を用いた。表皮材−1としては、加飾層にPVCレ
ザー、クッション層に発泡ポリプロピレンシートを有す
る複層表皮材を用いた。一体成形は通常の射出成型機を
用い表皮材の破壊を防ぐために充填に必要な最小の射出
圧力で成形した。基材−2と端末部−3の固定には基材
−2にセルフタッピング用のボスおよびボス穴を設け端
末部−3の相対する部分にネジ穴を設けておき、一体成
形後折り曲げて基材−2のネジ穴より基材−2のボス穴
にセルフタップネジで固定する構造とした。本実施例の
結果、ポケット構造を有し良好な端末形状と裏面側にも
表皮層を有する成形品を工程の増加および特別な装置や
工具を用いることなく容易に得ることができた。図4
(4D)に示すように基材−2に収まる大きさの端末部
−3を作成すると折り曲げ加工後、基材−2に収まり好
ましい。
【0020】
【発明の効果】 本発明の成形品被覆方法は、従来の表
皮材端末部を人手により折り曲げ粘着剤あるいは接着剤
若しくはタッカー等によって表皮材を成形品裏面に張り
付ける方法や、金型内で表皮材を移動させるなど格段の
精度や著しく異なる装置方法と異なり、小さな応力の折
り曲げで成形品端末を被覆できた。また再加熱すること
なく成形品端末を被覆でき、位置決めなどの熟練を要す
ることなく正確に成形品端末を被覆でき、成形品端末部
はきれいな被覆であった。このため著しく工数、工程、
コスト、時間を合理化、低減させることができた。本発
明の端末処理は熟練を要しない、したがって自動化が容
易であり表皮材の端末処理を著しく合理化し得た。基材
−2と端末部−3の間を極薄肉厚形状にすると、端末部
−3にゲートなしで樹脂を充填でき金型作成上またゲー
ト切り作業がなく容易であった。また基材−2と端末部
−3の片方または両方にリブ形状を設ける、あるいは基
材−2と端末部−3との間にポケット構造になるリブ形
状を設けることにより、製品裏面側にも空間を設ける等
の付加価値増大に寄与させることができた。ボス、スナ
ップなどで嵌合する方法は、より容易に成形品端末を被
覆できた。本発明は、簡便に基材−2の裏面まで表皮材
−1を被覆することができ、表皮の成形品被覆方法の新
たな発展に道を開くものであることは明らかである。
皮材端末部を人手により折り曲げ粘着剤あるいは接着剤
若しくはタッカー等によって表皮材を成形品裏面に張り
付ける方法や、金型内で表皮材を移動させるなど格段の
精度や著しく異なる装置方法と異なり、小さな応力の折
り曲げで成形品端末を被覆できた。また再加熱すること
なく成形品端末を被覆でき、位置決めなどの熟練を要す
ることなく正確に成形品端末を被覆でき、成形品端末部
はきれいな被覆であった。このため著しく工数、工程、
コスト、時間を合理化、低減させることができた。本発
明の端末処理は熟練を要しない、したがって自動化が容
易であり表皮材の端末処理を著しく合理化し得た。基材
−2と端末部−3の間を極薄肉厚形状にすると、端末部
−3にゲートなしで樹脂を充填でき金型作成上またゲー
ト切り作業がなく容易であった。また基材−2と端末部
−3の片方または両方にリブ形状を設ける、あるいは基
材−2と端末部−3との間にポケット構造になるリブ形
状を設けることにより、製品裏面側にも空間を設ける等
の付加価値増大に寄与させることができた。ボス、スナ
ップなどで嵌合する方法は、より容易に成形品端末を被
覆できた。本発明は、簡便に基材−2の裏面まで表皮材
−1を被覆することができ、表皮の成形品被覆方法の新
たな発展に道を開くものであることは明らかである。
【図1】 本発明の成形品被覆方法説明の側面図
【図2】 本発明の極薄肉厚形状部を有する成形品被
覆方法説明の側面図
覆方法説明の側面図
【図3】 本発明のリブ部を有する成形品被覆方法説
明の側面図
明の側面図
【図4】 本発明の折り曲げ部間隔の側面図
1−表皮材 a−折りしろ分 2−基材 3−端末部 (1A):一体成形の説明図 (1B):折り曲げ部拡大図 (1C):折り曲げ加工説明図 (1D):端末被覆処理された成形品 (2A):一体成形品の説明図 (2B):折り曲げ部拡大図 (2C):折り曲げ加工説明図 (2D):端末被覆処理された成形品 (3A):折り曲げ加工説明図 (3B):端末被覆処理された成形品のネジ固定説明図
Claims (4)
- 【請求項1】 表皮材−1に折りしろ分離れた間隔で基
材−2と端末部−3を一体成形し、一体成形後に端末部
−3を基材−2の裏面へ折り曲げ固定する成形品被覆方
法。 - 【請求項2】 基材−2と端末部−3の間を極薄肉厚形
状にすることを特徴とする請求項1の成形品被覆方法。 - 【請求項3】 嵌合する、ネジ止めする、接着する、超
音波溶着する、振動溶着するまたは熱板溶着することで
端末部−3と基材−2を固定する請求項1の成形品被覆
方法。 - 【請求項4】 基材−2と端末部−3の片方または両方
にリブ形状を設ける、あるいは基材−2と端末部−3と
の間にポケット構造になるリブ形状を設けることを特徴
とする請求項1の成形品被覆方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16634494A JPH081777A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 成形品被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16634494A JPH081777A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 成形品被覆方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081777A true JPH081777A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15829642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16634494A Pending JPH081777A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 成形品被覆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081777A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1375110A2 (de) * | 2002-06-18 | 2004-01-02 | R+S Technik GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen des freien Randes eines selbsttragenden, dünnwandigen Formteiles |
JP2006193097A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Mazda Motor Corp | 樹脂パネル接合構造 |
JP2011218898A (ja) * | 2010-04-06 | 2011-11-04 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 車両用内装部品 |
WO2019097707A1 (ja) * | 2017-11-20 | 2019-05-23 | 河西工業株式会社 | 自動車用内装部品 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP16634494A patent/JPH081777A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1375110A2 (de) * | 2002-06-18 | 2004-01-02 | R+S Technik GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen des freien Randes eines selbsttragenden, dünnwandigen Formteiles |
EP1375110A3 (de) * | 2002-06-18 | 2005-04-27 | R+S Technik GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen des freien Randes eines selbsttragenden, dünnwandigen Formteiles |
JP2006193097A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Mazda Motor Corp | 樹脂パネル接合構造 |
JP4670357B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2011-04-13 | マツダ株式会社 | 樹脂パネル接合構造 |
JP2011218898A (ja) * | 2010-04-06 | 2011-11-04 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 車両用内装部品 |
WO2019097707A1 (ja) * | 2017-11-20 | 2019-05-23 | 河西工業株式会社 | 自動車用内装部品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5571597A (en) | Molded trim panel with integrally formed simulated leather appliques and a method for molding same | |
JP3371607B2 (ja) | 表皮付き蓋体 | |
JP2834671B2 (ja) | 表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造方法およびそれに用いる発泡成形型 | |
KR20090017627A (ko) | 장식 요소를 포함한 성형품 및 장식 요소를 차량 부품에 부착시키는 방법 | |
JP2009505855A (ja) | パネル状ラミネートおよび該ラミネートを製造するためのスキン | |
US20070199797A1 (en) | Molded parts with fabric surface areas and processes for their production | |
US5456786A (en) | Trim strip and method for making same | |
JPH0767711B2 (ja) | 表皮インモールド成形品及びその成形方法 | |
EP3375605B1 (en) | Method for molding a part, and corresponding part | |
JPH081777A (ja) | 成形品被覆方法 | |
EP0343245A1 (en) | Method of manufacturing decorative sheet-carrying laminated molding | |
JP2003252081A (ja) | エアバッグドア一体インストルメントパネルの製造方法 | |
KR960029075A (ko) | 텍스틸로 덮힌 플래스틱 부재를 제조하는 방법 | |
JPH08197648A (ja) | パッド付きプラスチック成形品およびその製造方法 | |
JPH02124315A (ja) | ウインドウモールディングおよびその製造方法 | |
JPH0764011B2 (ja) | 表皮層張込み内装品の製造方法 | |
JPS62257826A (ja) | 表皮成形法 | |
JP3119348B2 (ja) | 自動車用内装部品 | |
JP2822292B2 (ja) | 絞り成形用複合シートの製造方法 | |
JP2001277439A (ja) | 積層樹脂成形体 | |
JP2888327B2 (ja) | 表皮切断用受け溝を有する真空成形品 | |
JPH06106555A (ja) | 表皮一体成形品の成形方法 | |
JPS6179635A (ja) | ドアトリムの製造方法 | |
JP4400961B2 (ja) | 模様付きプラスチック製成形品 | |
JPS5924500Y2 (ja) | 表皮付フレキシブル発泡体の構造 |