JPH08175323A - シートベルトリトラクタの仮止め構造 - Google Patents
シートベルトリトラクタの仮止め構造Info
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- JPH08175323A JPH08175323A JP32600194A JP32600194A JPH08175323A JP H08175323 A JPH08175323 A JP H08175323A JP 32600194 A JP32600194 A JP 32600194A JP 32600194 A JP32600194 A JP 32600194A JP H08175323 A JPH08175323 A JP H08175323A
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- B60R22/18—Anchoring devices
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- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R2022/3402—Retractor casings; Mounting thereof
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートベルトリトラクタをアンカブラケット
の係止爪に確実に仮止めすることができるシートベルト
リトラクタの仮止め構造の提供を図る。 【構成】 アンカブラケット１の上縁に突設した係止爪
４の下側の側縁に、シートベルトリトラクタ５が自重に
より回転した際にそのブラケット７の長孔１０の下側の
側縁が係合する切欠部１２を設けてある。
の係止爪に確実に仮止めすることができるシートベルト
リトラクタの仮止め構造の提供を図る。 【構成】 アンカブラケット１の上縁に突設した係止爪
４の下側の側縁に、シートベルトリトラクタ５が自重に
より回転した際にそのブラケット７の長孔１０の下側の
側縁が係合する切欠部１２を設けてある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に装着さ
れるシートベルトリトラクタの仮止め構造に関する。
れるシートベルトリトラクタの仮止め構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】図５〜７は従来のシートベルトリトラク
タの仮止め構造を示すもので、１はシートベルトリトラ
クタ５を固定する車体側のアンカブラケットで、その裏
面にはボルト挿入孔２と同心的にウエルドナット３を配
設してある。
タの仮止め構造を示すもので、１はシートベルトリトラ
クタ５を固定する車体側のアンカブラケットで、その裏
面にはボルト挿入孔２と同心的にウエルドナット３を配
設してある。
【０００３】また、このアンカブラケット１の上縁には
該アンカブラケット１の前側に張り出す一対の逆Ｌ字状
の係止爪４を、ボルト挿入孔２の中心を通る中心線を境
として左右線対称に適宜の開き角度で互いに反対方向に
傾斜して突設してある。
該アンカブラケット１の前側に張り出す一対の逆Ｌ字状
の係止爪４を、ボルト挿入孔２の中心を通る中心線を境
として左右線対称に適宜の開き角度で互いに反対方向に
傾斜して突設してある。
【０００４】一方、シートベルト８を巻取ったシートベ
ルトリトラクタ５のリトラクタハウジング６の下側部に
はブラケット７を延設してあり、このブラケット７のボ
ルト挿入孔９の上方には前記係止爪４に挿入係合する該
係止爪４よりも若干幅広の上下方向の長孔１０を、前記
ボルト挿入孔９の中心を通る中心線を境として左右線対
称に前記係止爪４と略同じ開き角度で互いに反対方向に
傾斜して形成してある。
ルトリトラクタ５のリトラクタハウジング６の下側部に
はブラケット７を延設してあり、このブラケット７のボ
ルト挿入孔９の上方には前記係止爪４に挿入係合する該
係止爪４よりも若干幅広の上下方向の長孔１０を、前記
ボルト挿入孔９の中心を通る中心線を境として左右線対
称に前記係止爪４と略同じ開き角度で互いに反対方向に
傾斜して形成してある。
【０００５】このシートベルトリトラクタ５はブラケッ
ト７をアンカブラケット１の前面に重合し、ボルト挿入
孔２，９にボルト１１を挿入して該ボルト１１をアンカ
ブラケット１の裏面のウエルドナット３に螺合して締結
固定されるが、この取付けに際してブラケット７の長孔
１０をアンカブラケット１の係止爪４に挿入し、シート
ベルトリトラクタ５を自重によりずり下がらせて、該係
止爪４の上側の側縁に長孔１０の上側の側縁を係止させ
ることによって、シートベルトリトラクタ５を該アンカ
ブラケット１に仮止めすることができ、各一対の係止爪
４および長孔１０を前述のように適宜の開き角度で左右
対称に形成してあるため、仮止め時には係止爪４と長孔
１０の各上側の側縁がきっちりと係合してガタツキを回
避することができるものである。
ト７をアンカブラケット１の前面に重合し、ボルト挿入
孔２，９にボルト１１を挿入して該ボルト１１をアンカ
ブラケット１の裏面のウエルドナット３に螺合して締結
固定されるが、この取付けに際してブラケット７の長孔
１０をアンカブラケット１の係止爪４に挿入し、シート
ベルトリトラクタ５を自重によりずり下がらせて、該係
止爪４の上側の側縁に長孔１０の上側の側縁を係止させ
ることによって、シートベルトリトラクタ５を該アンカ
ブラケット１に仮止めすることができ、各一対の係止爪
４および長孔１０を前述のように適宜の開き角度で左右
対称に形成してあるため、仮止め時には係止爪４と長孔
１０の各上側の側縁がきっちりと係合してガタツキを回
避することができるものである。
【０００６】この類似構造は、例えば実開昭６３−１３
７０５９号公報に示されている。
７０５９号公報に示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】シートベルトリトラク
タ５をアンカブラケット１の係止爪４に仮止めした状態
では、シートベルト巻取り部分８ａがアンカブラケット
１の後方ＲＲに向き、該シートベルトリトラクタ５の重
心が係止爪４と長孔１０との係止点よりも後斜上方に位
置するため、該シートベルトリトラクタ５が自重によっ
て、これら係止爪４と長孔１０の各上側の側縁の係止点
間を結ぶ線Ｌ（図６）を回転中心として後方ＲＲ側へ倒
れる方向に回転する傾向にある。
タ５をアンカブラケット１の係止爪４に仮止めした状態
では、シートベルト巻取り部分８ａがアンカブラケット
１の後方ＲＲに向き、該シートベルトリトラクタ５の重
心が係止爪４と長孔１０との係止点よりも後斜上方に位
置するため、該シートベルトリトラクタ５が自重によっ
て、これら係止爪４と長孔１０の各上側の側縁の係止点
間を結ぶ線Ｌ（図６）を回転中心として後方ＲＲ側へ倒
れる方向に回転する傾向にある。
【０００８】このため、作業者がボルト１１や図外の工
具を取るために仮止め後にシートベルトリトラクタ５か
ら手を放すと、該シートベルトリトラクタ５が前記後方
ＲＲ側へ回転し、長孔１０の係止爪４との係止点が係止
爪４の前方ＦＲ側、即ち、自由端側へづれ動いて、該長
孔１０が係止爪４から外れ、図６の２点鎖線で示すよう
に仮止めから外れてしまうおそれがある。
具を取るために仮止め後にシートベルトリトラクタ５か
ら手を放すと、該シートベルトリトラクタ５が前記後方
ＲＲ側へ回転し、長孔１０の係止爪４との係止点が係止
爪４の前方ＦＲ側、即ち、自由端側へづれ動いて、該長
孔１０が係止爪４から外れ、図６の２点鎖線で示すよう
に仮止めから外れてしまうおそれがある。
【０００９】そこで、本発明はシートベルトリトラクタ
をアンカブラケットの係止爪に確実に仮止めすることが
できて、取付け時にシートベルトリトラクタから手を放
しても、該シートベルトリトラクタが係止爪から外れる
ことがないシートベルトリトラクタの仮止め構造を提供
するものである。
をアンカブラケットの係止爪に確実に仮止めすることが
できて、取付け時にシートベルトリトラクタから手を放
しても、該シートベルトリトラクタが係止爪から外れる
ことがないシートベルトリトラクタの仮止め構造を提供
するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】請求項１にあっては、車
体側のアンカブラケットの上縁に逆Ｌ字状の一対の係止
爪を適宜の角度で互いに反対方向に傾斜して左右対称に
突設する一方、リトラクタハウジングの下側部に設けた
ブラケットに前記係止爪に挿入係合する上下方向の長孔
を該係止爪と略同じ角度で互いに反対方向に傾斜して左
右対称に形成し、シートベルトリトラクタの自重により
長孔の上側の側縁が係止爪の上側の側縁に係止して仮止
めするようにした構造において、前記係止爪の下側の側
縁に、シートベルトリトラクタが自重により前記係止爪
の上側の側縁との係止点間を結ぶ線を回転中心として回
転した際に、長孔の下側の側縁を係合する切欠部を設け
たことを特徴としている。
体側のアンカブラケットの上縁に逆Ｌ字状の一対の係止
爪を適宜の角度で互いに反対方向に傾斜して左右対称に
突設する一方、リトラクタハウジングの下側部に設けた
ブラケットに前記係止爪に挿入係合する上下方向の長孔
を該係止爪と略同じ角度で互いに反対方向に傾斜して左
右対称に形成し、シートベルトリトラクタの自重により
長孔の上側の側縁が係止爪の上側の側縁に係止して仮止
めするようにした構造において、前記係止爪の下側の側
縁に、シートベルトリトラクタが自重により前記係止爪
の上側の側縁との係止点間を結ぶ線を回転中心として回
転した際に、長孔の下側の側縁を係合する切欠部を設け
たことを特徴としている。
【００１１】請求項２にあっては、請求項１に記載の切
欠部を長孔の下側の側縁を誘導するスロープ部と、該長
孔の下側の側縁が衝接する係止縁とで構成したことを特
徴としている。
欠部を長孔の下側の側縁を誘導するスロープ部と、該長
孔の下側の側縁が衝接する係止縁とで構成したことを特
徴としている。
【００１２】請求項３にあっては、請求項１，２に記載
の切欠部によるシートベルトリトラクタの自重回転の規
制角度を最大１３度に設定したことを特徴としている。
の切欠部によるシートベルトリトラクタの自重回転の規
制角度を最大１３度に設定したことを特徴としている。
【００１３】
【作用】請求項１によれば、リトラクタハウジング下側
のブラケットの長孔をアンカブラケット上縁の係止爪に
挿入係合させてシートベルトリトラクタを仮止めした状
態で、該シートベルトリトラクタから手を放すと、シー
トベルトリトラクタは自重により長孔の上側の側縁と係
止爪の上側の側縁との係止点間を結ぶ線を回転中心とし
て回転するが、長孔の下側の側縁が係止爪の下側の側縁
に設けた切欠部に進入して係合し、該シートベルトリト
ラクタの自重回転が規制されて係止爪からの離脱が防止
される。
のブラケットの長孔をアンカブラケット上縁の係止爪に
挿入係合させてシートベルトリトラクタを仮止めした状
態で、該シートベルトリトラクタから手を放すと、シー
トベルトリトラクタは自重により長孔の上側の側縁と係
止爪の上側の側縁との係止点間を結ぶ線を回転中心とし
て回転するが、長孔の下側の側縁が係止爪の下側の側縁
に設けた切欠部に進入して係合し、該シートベルトリト
ラクタの自重回転が規制されて係止爪からの離脱が防止
される。
【００１４】請求項２によれば、シートベルトリトラク
タが仮止め状態で自重回転すると、長孔の下側の側縁が
係止爪下縁の切欠部のスロープ部に誘導され、該切欠部
に適正に進入して係止縁に衝接係合するから、長孔の下
側の側縁が係止爪下縁との干渉によりずれ動いて切欠部
との係合が不安定となることがなく、シートベルトリト
ラクタの係止爪からの離脱防止をより一層確実に行うこ
とができる。
タが仮止め状態で自重回転すると、長孔の下側の側縁が
係止爪下縁の切欠部のスロープ部に誘導され、該切欠部
に適正に進入して係止縁に衝接係合するから、長孔の下
側の側縁が係止爪下縁との干渉によりずれ動いて切欠部
との係合が不安定となることがなく、シートベルトリト
ラクタの係止爪からの離脱防止をより一層確実に行うこ
とができる。
【００１５】請求項３によれば、切欠部によるシートベ
ルトリトラクタの自重回転の規制角度を最大１３度に設
定してあるから、シートベルトリトラクタが回転規制さ
れた仮止め状態でリトラクタハウジング下側のブラケッ
トがアンカブラケットから大きく離間することがなく、
該ブラケットのアンカブラケットへの締結作業を容易に
行うことができる。
ルトリトラクタの自重回転の規制角度を最大１３度に設
定してあるから、シートベルトリトラクタが回転規制さ
れた仮止め状態でリトラクタハウジング下側のブラケッ
トがアンカブラケットから大きく離間することがなく、
該ブラケットのアンカブラケットへの締結作業を容易に
行うことができる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に前記従来
の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【００１７】図１〜３において、車体側のアンカブラケ
ット１の上縁には該アンカブラケット１の前側に張り出
す一対の逆Ｌ字状の係止爪４を、ボルト挿入孔２の中心
を通る中心線を境として左右線対称に適宜の開き角度で
互いに反対方向に傾斜して突設してある。
ット１の上縁には該アンカブラケット１の前側に張り出
す一対の逆Ｌ字状の係止爪４を、ボルト挿入孔２の中心
を通る中心線を境として左右線対称に適宜の開き角度で
互いに反対方向に傾斜して突設してある。
【００１８】一方、シートベルトリトラクタ５のリトラ
クタハウジング６の下側部に設けたブラケット７には、
ボルト挿入孔９の上方に前記係止爪４に挿入係合する該
係止爪４よりも若干幅広の上下方向の長孔１０を、ボル
ト挿入孔９の中心を通る中心線を境として左右線対称に
前記係止爪４と略同じ開き角度で互いに反対方向に傾斜
して形成してあり、この長孔１０を係止爪４に挿入して
シートベルトリトラクタ５の自重によりこれら長孔１０
と係止爪４の各上側の側縁を相互に係合させて、該シー
トベルトリトラクタ５を仮止めできるようにしてある。
クタハウジング６の下側部に設けたブラケット７には、
ボルト挿入孔９の上方に前記係止爪４に挿入係合する該
係止爪４よりも若干幅広の上下方向の長孔１０を、ボル
ト挿入孔９の中心を通る中心線を境として左右線対称に
前記係止爪４と略同じ開き角度で互いに反対方向に傾斜
して形成してあり、この長孔１０を係止爪４に挿入して
シートベルトリトラクタ５の自重によりこれら長孔１０
と係止爪４の各上側の側縁を相互に係合させて、該シー
トベルトリトラクタ５を仮止めできるようにしてある。
【００１９】これらの基本的な構造は前記従来の構成と
同様であるが、前記係止爪４の下縁にはシートベルトリ
トラクタ５が仮止め状態で自重により前記係止爪４の上
側の側縁と長孔１０の上側の側縁との係止点間を結ぶ線
Ｌ（図７参照）を回転中心として回転した際に、該長孔
１０の下側の側縁に係合する切欠部１２を設けてある。
同様であるが、前記係止爪４の下縁にはシートベルトリ
トラクタ５が仮止め状態で自重により前記係止爪４の上
側の側縁と長孔１０の上側の側縁との係止点間を結ぶ線
Ｌ（図７参照）を回転中心として回転した際に、該長孔
１０の下側の側縁に係合する切欠部１２を設けてある。
【００２０】本実施例にあっては、前述の切欠部１２を
長孔１０の下側の側縁を誘導するスロープ部１２ａと、
係止爪４の下側の側縁と略直角に形成されて長孔１０の
下側の側縁が衝接する係止縁１２ｂとで構成している。
長孔１０の下側の側縁を誘導するスロープ部１２ａと、
係止爪４の下側の側縁と略直角に形成されて長孔１０の
下側の側縁が衝接する係止縁１２ｂとで構成している。
【００２１】以上の実施例構造によれば、シートベルト
リトラクタ５をアンカブラケット１に固定する場合、リ
トラクタハウジング６下側のブラケット７の長孔１０を
アンカブラケット１の前方ＦＲ側に張り出す係止爪４に
挿入し、シートベルトリトラクタ５を自重によりづり下
がらせて、係止爪４の上側の側縁に長孔１０の上側の側
縁を係止させることによって、シートベルトリトラクタ
５がアンカブラケット１に仮止めされる。
リトラクタ５をアンカブラケット１に固定する場合、リ
トラクタハウジング６下側のブラケット７の長孔１０を
アンカブラケット１の前方ＦＲ側に張り出す係止爪４に
挿入し、シートベルトリトラクタ５を自重によりづり下
がらせて、係止爪４の上側の側縁に長孔１０の上側の側
縁を係止させることによって、シートベルトリトラクタ
５がアンカブラケット１に仮止めされる。
【００２２】このような仮止め状態で作業者がシートベ
ルトリトラクタ５から手を放すと、該シートベルトリト
ラクタ５は自重によって前記長孔１０の上側の側縁と係
止爪４の上側の側縁との係止点間を結ぶ線Ｌを回転中心
として後方ＲＲ側へ倒れる方向に回転するが、この回転
により長孔１０の下側の側縁が係止爪４の下側の側縁に
設けた切欠部１２に進入して係合し、該シートベルトリ
トラクタ５の自重回転が規制されて係止爪４からの離脱
が防止される。
ルトリトラクタ５から手を放すと、該シートベルトリト
ラクタ５は自重によって前記長孔１０の上側の側縁と係
止爪４の上側の側縁との係止点間を結ぶ線Ｌを回転中心
として後方ＲＲ側へ倒れる方向に回転するが、この回転
により長孔１０の下側の側縁が係止爪４の下側の側縁に
設けた切欠部１２に進入して係合し、該シートベルトリ
トラクタ５の自重回転が規制されて係止爪４からの離脱
が防止される。
【００２３】特に本実施例にあってはこの切欠部１２
を、長孔１０の下側の側縁を誘導するスロープ部１２ａ
と、該長孔１０の下側の側縁が衝接する係止縁１２ｂと
で構成しているから、前述のシートベルトリトラクタ５
の自重回転時に長孔１０の下側の側縁がスロープ部１２
ａに誘導されて切欠部１２に適正に進入して係止縁１２
ｂに衝接係合するようになり、該長孔１０の下側の側縁
が係止爪４の下側の側縁との干渉によりづれ動いて切欠
部１２との係合が不安定となることがなく、シートベル
トリトラクタ５の係止爪４からの離脱防止をより一層確
実に行うことができる。
を、長孔１０の下側の側縁を誘導するスロープ部１２ａ
と、該長孔１０の下側の側縁が衝接する係止縁１２ｂと
で構成しているから、前述のシートベルトリトラクタ５
の自重回転時に長孔１０の下側の側縁がスロープ部１２
ａに誘導されて切欠部１２に適正に進入して係止縁１２
ｂに衝接係合するようになり、該長孔１０の下側の側縁
が係止爪４の下側の側縁との干渉によりづれ動いて切欠
部１２との係合が不安定となることがなく、シートベル
トリトラクタ５の係止爪４からの離脱防止をより一層確
実に行うことができる。
【００２４】ここで、シートベルトリトラクタ５はアン
カブラケット１に前述のように切欠部１２により自重回
転を規制して仮止めして、ボルト１１とウエルドナット
３とにより締結固定するが、図２に示すように該シート
ベルトリトラクタ５の自重回転の規制角度ａが大きいと
ブラケット７がアンカブラケット１の前面から離れ過ぎ
て、ボルト挿入孔２，９へのボルト１１の挿入性が悪く
なってしまうばかりでなく、ボルト１１をウエルドナッ
ト３に螺合する際にシートベルトリトラクタ５の荷重が
ボルト１１に抜け方向に作用してボルト締結トルクが高
くなり作業性が悪化してしまう。
カブラケット１に前述のように切欠部１２により自重回
転を規制して仮止めして、ボルト１１とウエルドナット
３とにより締結固定するが、図２に示すように該シート
ベルトリトラクタ５の自重回転の規制角度ａが大きいと
ブラケット７がアンカブラケット１の前面から離れ過ぎ
て、ボルト挿入孔２，９へのボルト１１の挿入性が悪く
なってしまうばかりでなく、ボルト１１をウエルドナッ
ト３に螺合する際にシートベルトリトラクタ５の荷重が
ボルト１１に抜け方向に作用してボルト締結トルクが高
くなり作業性が悪化してしまう。
【００２５】そこで、このシートベルトリトラクタ５の
自重回転の規制角度ａは、経験的に確認されている最大
１３度に設定してあり、この角度設定によりブラケット
７のアンカブラケット１前面からの離間寸法を極力短く
して、ボルト挿入孔２，９へのボルト１１の挿入性を良
好にすると共に、ボルト締結トルクを小さくして作業性
の向上を図っている。
自重回転の規制角度ａは、経験的に確認されている最大
１３度に設定してあり、この角度設定によりブラケット
７のアンカブラケット１前面からの離間寸法を極力短く
して、ボルト挿入孔２，９へのボルト１１の挿入性を良
好にすると共に、ボルト締結トルクを小さくして作業性
の向上を図っている。
【００２６】前記実施例では係止爪４および長孔１２を
上向きに開き角度をもって互いに反対方向へ傾斜して左
右対称に設けているが、これとは反対に図４に示すよう
にこれら係止爪４と長孔１２とを下向きに開き角度をも
って設けるようにしてもよい。
上向きに開き角度をもって互いに反対方向へ傾斜して左
右対称に設けているが、これとは反対に図４に示すよう
にこれら係止爪４と長孔１２とを下向きに開き角度をも
って設けるようにしてもよい。
【００２７】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に述べる効果を
奏せられる。
奏せられる。
【００２８】請求項１によれば、係止爪の下側の側縁に
シートベルトリトラクタが仮止め状態で自重により回転
した際に長孔の下側の側縁が係合する切欠部を形成して
あるから、仮止め状態で手を放してもシートベルトリト
ラクタが係止爪から離脱することがなく、従って、該シ
ートベルトリトラクタのアンカベルトへの固定作業を一
段と向上することができる。
シートベルトリトラクタが仮止め状態で自重により回転
した際に長孔の下側の側縁が係合する切欠部を形成して
あるから、仮止め状態で手を放してもシートベルトリト
ラクタが係止爪から離脱することがなく、従って、該シ
ートベルトリトラクタのアンカベルトへの固定作業を一
段と向上することができる。
【００２９】請求項２によれば、シートベルトリトラク
タが仮止め状態で自重回転すると、長孔の下側の側縁が
係止爪下縁の切欠部のスロープ部に誘導され、該切欠部
に適正に進入して係止縁に衝接係合するから、長孔の下
側の側縁が係止爪下縁との干渉によりずれ動いて切欠部
との係合が不安定となることがなく、シートベルトリト
ラクタの係止爪からの離脱防止をより一層確実に行うこ
とができる。
タが仮止め状態で自重回転すると、長孔の下側の側縁が
係止爪下縁の切欠部のスロープ部に誘導され、該切欠部
に適正に進入して係止縁に衝接係合するから、長孔の下
側の側縁が係止爪下縁との干渉によりずれ動いて切欠部
との係合が不安定となることがなく、シートベルトリト
ラクタの係止爪からの離脱防止をより一層確実に行うこ
とができる。
【００３０】請求項３によれば、切欠部によるシートベ
ルトリトラクタの自重回転の規制角度を最大１３度に設
定して、シートベルトリトラクタが回転規制された仮止
め状態でリトラクタハウジング下側のブラケットがアン
カブラケットから大きく離間しないようにしてあるか
ら、該ブラケットのアンカブラケットへの締結作業を容
易に行うことができる。
ルトリトラクタの自重回転の規制角度を最大１３度に設
定して、シートベルトリトラクタが回転規制された仮止
め状態でリトラクタハウジング下側のブラケットがアン
カブラケットから大きく離間しないようにしてあるか
ら、該ブラケットのアンカブラケットへの締結作業を容
易に行うことができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す斜視図。
【図２】本発明の第１実施例のシートベルトリトラクタ
仮止め状態を示す側面図。
仮止め状態を示す側面図。
【図３】本発明の第１実施例の係止爪の切欠部を示す平
面図。
面図。
【図４】本発明の第２実施例の係止爪と長孔の配置状態
を示す正面図。
を示す正面図。
【図５】従来の構造を示す分解斜視図。
【図６】従来構造のシートベルトリトラクタ仮止め状態
を示す側面図。
を示す側面図。
【図７】従来構造の係止爪と長孔の配置状態を示す正面
図。
図。
１ アンカブラケット ４ 係止爪 ５ シートベルトリトラクタ ６ リトラクタハウジング ７ ブラケット １０ 長孔 １２ 切欠部
Claims (3)
- 【請求項１】 車体側のアンカブラケットの上縁に逆Ｌ
字状の一対の係止爪を適宜の角度で互いに反対方向に傾
斜して左右対称に突設する一方、リトラクタハウジング
の下側部に設けたブラケットに前記係止爪に挿入係合す
る上下方向の長孔を該係止爪と略同じ角度で互いに反対
方向に傾斜して左右対称に形成し、シートベルトリトラ
クタの自重により長孔の上側の側縁が係止爪の上側の側
縁に係止して仮止めするようにした構造において、前記
係止爪の下側の側縁に、シートベルトリトラクタが自重
により前記係止爪の上側の側縁との係止点間を結ぶ線を
回転中心として回転した際に、長孔の下側の側縁を係合
する切欠部を設けたことを特徴とするシートベルトリト
ラクタの仮止め構造。 - 【請求項２】 切欠部を長孔の下側の側縁を誘導するス
ロープ部と、該長孔の下側の側縁が衝接する係止縁とで
構成したことを特徴とする請求項１記載のシートベルト
リトラクタの仮止め構造。 - 【請求項３】 切欠部によるシートベルトリトラクタの
自重回転の規制角度を最大１３度に設定したことを特徴
とする請求項１，２記載のシートベルトリトラクタの仮
止め構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32600194A JP3341508B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | シートベルトリトラクタの仮止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32600194A JP3341508B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | シートベルトリトラクタの仮止め構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175323A true JPH08175323A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3341508B2 JP3341508B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18182993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32600194A Expired - Fee Related JP3341508B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | シートベルトリトラクタの仮止め構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3341508B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2761316A1 (fr) * | 1997-03-25 | 1998-10-02 | Mc Micro Compact Car Ag | Dispositif de fixation d'un enrouleur de ceinture de securite |
| KR100775368B1 (ko) * | 2006-10-20 | 2007-11-12 | 현대자동차주식회사 | 리트랙터의 범용 장착 브라켓트 장치 |
| JP2016037181A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウェビング巻取装置 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32600194A patent/JP3341508B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2761316A1 (fr) * | 1997-03-25 | 1998-10-02 | Mc Micro Compact Car Ag | Dispositif de fixation d'un enrouleur de ceinture de securite |
| KR100775368B1 (ko) * | 2006-10-20 | 2007-11-12 | 현대자동차주식회사 | 리트랙터의 범용 장착 브라켓트 장치 |
| JP2016037181A (ja) * | 2014-08-07 | 2016-03-22 | 株式会社東海理化電機製作所 | ウェビング巻取装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3341508B2 (ja) | 2002-11-05 |
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