JPH08175249A - アシストグリップの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付け，取外し作業を容易化し、簡単且つ確
実に取付けを行い得るアシストグリップの取付構造を提
供する。 【構成】 アシストグリップの把持部の両端部２０ａに
てドア本体２のドアトリム２ａを介してブラケット３に
固定するようになっている。把持部の端部２０ａから突
出して設け、外周部に係合凹部２１ｂを有するグリップ
ピン２１と、ブラケット３に固設されており、グリップ
ピン２１が嵌入する嵌合孔２２ａとグリップピン２１の
係合凹部２１ｂを露出させ得るように形成した切欠部２
２ｂとを有する支持部材２２と、支持部材２２の切欠部
２２ｂに装着され、グリップピン２１の係合凹部２１ｂ
と係合するようにしたスナップ２３と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乗用車等の車両におけ
る、例えばサイドドアにおけるアシストグリップの取付
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えばリヤドアにおいて、図３に示した
ようにアシストグリップ１が取り付けられる。図４は図
３に示す従来のアシストグリップの取付構造例を示して
おり、ドア本体２のドアトリム２ａの適所にてアシスト
グリップ１の端部１ａをブラケット３に固定するように
なっている。この取付構造において、ドア本体２側のブ
ラケット３にナット４が固着されており、このナット４
にグリップ組込用ボルト５を螺合させることによりアシ
ストグリップ１を取付け固定するというものである。

【０００３】上記の場合、グリップ組込用ボルト５は、
図５に示したように螺子部５ａの至近位置に断面矩形形
状の面取部５ｂを有していて、この面取部５ｂがナット
６の角孔６ａと係合する。また、ナット６はグリップベ
ース７と当接するようになっている。

【０００４】アシストグリップ１を取り付ける場合、ナ
ット６を回転することによりグリップ組込用ボルト５を
回転させ、そして、該グリップ組込用ボルト５の螺子部
５ａをナット４と螺合させて締め付けることによってア
シストグリップ１の端部１ａを固定することができる。

【０００５】従来の別のアシストグリップの取付構造例
によれば、図６に示されるようにアシストグリップ１０
の端部１０ａから芯材１０ｂを突出させ、この突出した
芯材１０ｂをブラケット３とグリップベース１７との間
に挟み込むかたちで、ビス１５によって締付け固定する
というものである。なお、図６において、この例では回
り止め１８がグリップベース１７と一体形成されてお
り、またアシストグリップ１０の取付部は、キャップ１
９によって覆われるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アシストグリップの取付構造では、グリップ組込用ボル
ト５或いはビス１５を用いて締付・固定するようにして
いたため、アシストグリップ１，１０の取付けもしくは
取外しに手間がかかっていた。またその取付作業に際し
て、例えばグリップ組込用ボルト５を回転させるための
所定の工具が必要であるばかりか、一定のワークスペー
スを確保する必要があった。

【０００７】本発明は上記の点に鑑み、取付け，取外し
作業を容易化し、簡単且つ確実に取付けを行い得るアシ
ストグリップの取付構造を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のアシストグリッ
プの取付構造は、把持部の両端部にてドア本体の適所に
固定されるようになっているが、特に、アシストグリッ
プの把持部の端部から突出して設けられ、外周部に係合
凹部を有するグリップピンと、前記ドア本体のブラケッ
トに固設されており、このグリップピンが嵌入する嵌合
孔とグリップピンの前記係合凹部を露出させ得るように
形成した切欠部とを有する支持部材と、この支持部材の
前記切欠部に装着され、グリップピンの前記係合凹部と
係合するようにしたスナップと、を備えた構成とした。

【０００９】

【作用】本発明によれば、アシストグリップを取り付け
る場合、把持部の端部から突出するグリップピンを支持
部材の嵌合孔に嵌入させることにより、それぞれの係合
凹部及び切欠部が整合して、係合凹部が切欠部から露出
する。そして、この切欠部にスナップを装着することに
より、該スナップが係合凹部と係合し、アシストグリッ
プの端部をドア本体のブラケットに簡単に固定すること
ができる。

【００１０】

【実施例】以下、図１及び図２に基づき、従来例と実質
的に同一部材には同一符号を用いて、本発明によるアシ
ストグリップの取付構造の好適な実施例を説明する。こ
の実施例において、既に説明したように例えば、リヤド
ア（図３参照）にてアシストグリップ２０が取り付けら
れるものとする。即ち、アシストグリップ２０は、その
把持部の両端部にてドア本体２のドアトリム２ａの適所
に固定されるようになっている。

【００１１】本実施例においてアシストグリップ２０
は、図１に示すように、把持部の端部２０ａから突出し
て設けられたグリップピン２１と、ドア本体２のブラケ
ット３に固設された支持部材２２と、支持部材２２の後
述する切欠部に装着されたスナップ２３とを備えてい
る。またアシストグリップ２０の取付部は、キャップ２
４によって覆われるようになっている。

【００１２】グリップピン２１は、図２に示したように
アシストグリップの端部２０ａから突出する先端部２１
ａが先細、好適には適宜の大きさのテーパ状に形成され
ている。なお、テーパ状の他に球面状等に形成すること
もできる。またグリップピン２１の外周部には、その軸
方向の適所にて係合凹部２１ｂが形成されている。この
係合凹部２１ｂは例えば断面円弧状の凹部として形成す
ることができる。

【００１３】支持部材２２は、グリップピン２１が嵌入
する嵌合孔２２ａを有している。また支持部材２２の外
周部には、図示のように一対の切欠部２２ｂ，２２ｂが
形成されている。この切欠部２２ｂは、グリップピン２
１が嵌合孔２２ａに嵌入した際に、該グリップピン２１
の係合凹部２１ｂが対応する位置に設けられる。従っ
て、グリップピン２１が嵌合孔２２ａに嵌入すると、係
合凹部２１ｂがそれぞれ支持部材２２の切欠部２２ｂ，
２２ｂから露出するようになっている。

【００１４】スナップ２３は、例えば、ばね鋼等の弾性
に富んだ材料により概略Ｃ字状に形成され、その端部２
３ａが図示例のように反り返り、或いは外側に拡開する
ように形成される。そして、支持部材２２の切欠部２２
ｂに装着されたスナップ２３は、グリップピン２１の係
合凹部２１ｂと係合するようになっている。なお、図２
に示されるように、適宜の工具もしくは引掛け手段３０
等を用いて、この工具３０により、一旦装着されたスナ
ップ２３を矢印のように引っ張って、簡単に取り外すこ
とができる。

【００１５】上述のように構成された本発明のアシスト
グリップの取付構造において、アシストグリップ２０を
ドア本体に取り付ける場合、その把持部の端部２０ａか
ら突出するグリップピン２１を支持部材２２の嵌合孔２
２ａに嵌入させる。なお、この場合グリップピン２１の
先端部２１ａが先細になっているため、そのグリップピ
ン２１を支持部材の嵌合孔２２ａに簡単且つ確実に嵌入
させることができる。これにより、グリップピン２１の
係合凹部２１ｂと支持部材２２の切欠部２２ｂの位置が
整合して、係合凹部２１ｂが切欠部２２ｂから露出す
る。そして、この切欠部２２ｂにスナップ２３を装着す
ることにより、該スナップ２３が係合凹部２１ｂと係合
し、これによりアシストグリップ２０の端部をドア本体
２のブラケット３に固定することができる。

【００１６】このようにグリップピン２１を支持部材２
２の嵌合孔２２ａに嵌入して、スナップ２３を装着する
だけの簡単な作業により、アシストグリップ２０を確実
に取付け固定することができる。その場合、取付用の特
別な工具類等を何ら必要とせず、しかも、その時に要す
るワークスペースはかなり小さい、もしくは狭いもので
十分である。一方、このように取り付けられたアシスト
グリップ２０は、工具３０を用いてスナップ２３を取り
外すことにより、容易に外すことができる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
シストグリップの取付け，取外し作業を容易化し、作業
工数を格段に減少させることができ、またその取付部は
比較的簡単な構造となっており、これにより大幅なコス
トダウンを図ることができる。更にワークスペースが実
質的に不必要となり、また取付部もしくは締付部の面積
を縮小化することにより、設計自由度を有効に高めるこ
とができる等の利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のアシストグリップの取付構造の実施例
における要部断面図である。

【図２】本発明のアシストグリップの取付構造に係る要
部斜視図である。

【図３】従来のアシストグリップの取付構造に係るリヤ
ドアの正面図である。

【図４】従来のアシストグリップの取付構造に係る図３
のＡ部断面図である。

【図５】従来のアシストグリップの取付構造に係るグリ
ップ組込用ボルトとナットの結合構造を示す斜視図であ
る。

【図６】従来の別のアシストグリップの取付構造に係る
要部断面図である。

【符号の説明】

２０ アシストグリップ ２０ａ 端部 ２１ グリップピン ２１ａ 先端部 ２１ｂ 係合凹部 ２２ 支持部材 ２２ａ 嵌合孔 ２２ｂ 切欠部 ２３ スナップ ２３ａ スナップの端部 ３０ 工具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持部の両端部にてドア本体に固定され
   るようにしたアシストグリップの取付構造において、 該アシストグリップの把持部の端部から突出して設けら
   れ、外周部に係合凹部を有するグリップピンと、 前記ドア本体のブラケットに固設されており、前記グリ
   ップピンが嵌入する嵌合孔と前記グリップピンの前記係
   合凹部を露出させ得るように形成された切欠部とを有す
   る支持部材と、 前記支持部材の前記切欠部に装着され、前記グリップピ
   ンの前記係合凹部と係合するようにしたスナップと、を
   備えたことを特徴とするアシストグリップの取付構造。