JPH08174569A - 発泡成形品の製造方法 - Google Patents
発泡成形品の製造方法Info
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- JPH08174569A JPH08174569A JP6336005A JP33600594A JPH08174569A JP H08174569 A JPH08174569 A JP H08174569A JP 6336005 A JP6336005 A JP 6336005A JP 33600594 A JP33600594 A JP 33600594A JP H08174569 A JPH08174569 A JP H08174569A
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- foam
- opening
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- liquid foaming
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クローズド注入法において、キャビティ内で
の液状発泡原料の攪拌混合効果を高め、発泡体のセル荒
れを防止することのできる発泡成形品の製造方法を提供
する。 【構成】 液状発泡原料28の注入用開口11を囲む開
口周縁部12を芯材裏面側へくぼむ凹状とした芯材10
を分割型の一方の型面にセットし、該凹状の開口周縁部
12とその対向面間に液状発泡原料混合用の拡大空間2
9を形成して該分割型を閉じた後、前記注入用開口から
前記分割型のキャビティ23内に液状発泡原料28を注
入し、生成する発泡体と前記芯材を一体にする
の液状発泡原料の攪拌混合効果を高め、発泡体のセル荒
れを防止することのできる発泡成形品の製造方法を提供
する。 【構成】 液状発泡原料28の注入用開口11を囲む開
口周縁部12を芯材裏面側へくぼむ凹状とした芯材10
を分割型の一方の型面にセットし、該凹状の開口周縁部
12とその対向面間に液状発泡原料混合用の拡大空間2
9を形成して該分割型を閉じた後、前記注入用開口から
前記分割型のキャビティ23内に液状発泡原料28を注
入し、生成する発泡体と前記芯材を一体にする
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発泡成形品の製造方法
に関し、特には閉じた成形型内に液状発泡原料を注入す
るクローズド注入法により自動車のインストルメントパ
ネルなどを製造するのに好適な方法に関する。
に関し、特には閉じた成形型内に液状発泡原料を注入す
るクローズド注入法により自動車のインストルメントパ
ネルなどを製造するのに好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、芯材の一側に所定厚みの発泡
体が形成された発泡成形品は、図8に示すように、自動
車のインストルメントパネルなどに広く用いられてい
る。なお、前記インストルメントパネルには、発泡体表
面が表皮で覆われた発泡成形品が用いられる。符号60
はインストルメントパネル、62は発泡体、63は表皮
である。また、符号64は後記する芯材61に設けられ
た液状発泡原料の注入用開口である。
体が形成された発泡成形品は、図8に示すように、自動
車のインストルメントパネルなどに広く用いられてい
る。なお、前記インストルメントパネルには、発泡体表
面が表皮で覆われた発泡成形品が用いられる。符号60
はインストルメントパネル、62は発泡体、63は表皮
である。また、符号64は後記する芯材61に設けられ
た液状発泡原料の注入用開口である。
【0003】かかる発泡成形品の製造方法の一つとして
はクローズド注入法がある。そのクローズド注入法は、
図9に示されるように、分割型71,72とによって成
形品キャビティ73を形成する成形型70において、ま
ず一の分割型71の型面には芯材61を、他方の分割型
72の型面には表皮63を配置して型閉めする。前記分
割型71には、液状発泡原料を注入する注入ヘッド65
が取り付けられるヘッド挿入部75が設けられる。注入
ヘッド65の先端のキャビティ73側は、注入ヘッドの
注入口74になっている。また、芯材61の所定位置に
は前記注入ヘッドの注入口74に対応する注入用開口6
4が設けられている。そして、前記芯材の注入用開口6
4を介して、前記芯材61と表皮63との間に液状発泡
原料66が注入され、生成する発泡体により前記芯材6
1と表皮63とを一体にする。
はクローズド注入法がある。そのクローズド注入法は、
図9に示されるように、分割型71,72とによって成
形品キャビティ73を形成する成形型70において、ま
ず一の分割型71の型面には芯材61を、他方の分割型
72の型面には表皮63を配置して型閉めする。前記分
割型71には、液状発泡原料を注入する注入ヘッド65
が取り付けられるヘッド挿入部75が設けられる。注入
ヘッド65の先端のキャビティ73側は、注入ヘッドの
注入口74になっている。また、芯材61の所定位置に
は前記注入ヘッドの注入口74に対応する注入用開口6
4が設けられている。そして、前記芯材の注入用開口6
4を介して、前記芯材61と表皮63との間に液状発泡
原料66が注入され、生成する発泡体により前記芯材6
1と表皮63とを一体にする。
【0004】ところで、かかる発泡成形品における発泡
体の厚み、すなわち芯材61と表皮63間の距離(表皮
63がない場合は芯材61と対向する型面との距離)
は、通常、成形品のどこの部分でもほぼ一定とされる。
そのため、前記芯材61の注入用開口64部の位置は、
芯材61の他の部分と同一平面上であることが多い。そ
の結果、前記注入ヘッド65からキャビティ内に注入さ
れた液状発泡原料は、芯材の注入用開口64と対向する
型面に当たってそのままその型面に沿ってキャビティ7
3内を層流状態で流れることとなり、キャビティ内での
液状発泡原料の攪拌混合効果は極めて少ないものであっ
た。特に、ウレタン原料のように注入ヘッドで二成分を
混合させて注入するタイプの液状発泡原料にあっては、
注入ヘッド内の混合だけでは不十分な場合があり、その
場合には発泡体にセル荒れなどを生じて成形品の感触が
悪くなることがあった。
体の厚み、すなわち芯材61と表皮63間の距離(表皮
63がない場合は芯材61と対向する型面との距離)
は、通常、成形品のどこの部分でもほぼ一定とされる。
そのため、前記芯材61の注入用開口64部の位置は、
芯材61の他の部分と同一平面上であることが多い。そ
の結果、前記注入ヘッド65からキャビティ内に注入さ
れた液状発泡原料は、芯材の注入用開口64と対向する
型面に当たってそのままその型面に沿ってキャビティ7
3内を層流状態で流れることとなり、キャビティ内での
液状発泡原料の攪拌混合効果は極めて少ないものであっ
た。特に、ウレタン原料のように注入ヘッドで二成分を
混合させて注入するタイプの液状発泡原料にあっては、
注入ヘッド内の混合だけでは不十分な場合があり、その
場合には発泡体にセル荒れなどを生じて成形品の感触が
悪くなることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点に鑑み提案されたものであって、クローズド注
入法において、キャビティ内での液状発泡原料の攪拌混
合効果を高め、発泡体のセル荒れを防止することのでき
る発泡成形品の製造方法を提供しようとするものであ
る。
な問題点に鑑み提案されたものであって、クローズド注
入法において、キャビティ内での液状発泡原料の攪拌混
合効果を高め、発泡体のセル荒れを防止することのでき
る発泡成形品の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
液状発泡原料の注入用開口を設けた芯材を分割型の一方
の型面にセットし、該分割型を閉じた後、前記注入用開
口から前記分割型のキャビティ内に液状発泡原料を注入
し、生成する発泡体と前記芯材を一体にする発泡成形品
の製造方法において、前記芯材の注入用開口を囲む開口
周縁部を芯材裏面側へくぼむ凹状として、該凹状の開口
周縁部とその対向面間に液状発泡原料混合用の拡大空間
を形成したことを特徴とする発泡成形品の製造方法に係
る。
液状発泡原料の注入用開口を設けた芯材を分割型の一方
の型面にセットし、該分割型を閉じた後、前記注入用開
口から前記分割型のキャビティ内に液状発泡原料を注入
し、生成する発泡体と前記芯材を一体にする発泡成形品
の製造方法において、前記芯材の注入用開口を囲む開口
周縁部を芯材裏面側へくぼむ凹状として、該凹状の開口
周縁部とその対向面間に液状発泡原料混合用の拡大空間
を形成したことを特徴とする発泡成形品の製造方法に係
る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の製造方法に用いられる芯材の
一例を裏面から見た要部の斜視図、図2はその断面図、
図3は前記芯材を用いたこの発明の製造方法を示す断面
図、図4は得られた発泡成形品の断面図、図5は芯材の
他の例を示す要部の斜視図、図6は同じく芯材の他の例
を示す斜視図、図7は前記芯材を用いた発泡成形品の製
造方法を示す断面図である。
明する。図1はこの発明の製造方法に用いられる芯材の
一例を裏面から見た要部の斜視図、図2はその断面図、
図3は前記芯材を用いたこの発明の製造方法を示す断面
図、図4は得られた発泡成形品の断面図、図5は芯材の
他の例を示す要部の斜視図、図6は同じく芯材の他の例
を示す斜視図、図7は前記芯材を用いた発泡成形品の製
造方法を示す断面図である。
【0008】この発明の製造方法は、分割式成形型を閉
じた後、その成形型のキャビティ内に液状発泡原料を注
入して発泡体を形成するいわゆるクローズド注入法に関
し、特には前記分割型の型面にあらかじめ芯材をセット
し生成する発泡体と芯材とを一体にする発泡成形品の製
造方法に関するものである。
じた後、その成形型のキャビティ内に液状発泡原料を注
入して発泡体を形成するいわゆるクローズド注入法に関
し、特には前記分割型の型面にあらかじめ芯材をセット
し生成する発泡体と芯材とを一体にする発泡成形品の製
造方法に関するものである。
【0009】図1にこの発明の製造方法に用いられる芯
材の一例を示す。この芯材10は、金属または硬質プラ
スチックなどが所定の芯材形状に成形されており、その
所定の位置には注入用開口11が設けられている。この
注入用開口11は、発泡成形品を製造する際に、液状発
泡原料を芯材10一側のキャビティに注入するためのも
ので、成形型のヘッド挿入部の開口に対応した位置に設
けられている。
材の一例を示す。この芯材10は、金属または硬質プラ
スチックなどが所定の芯材形状に成形されており、その
所定の位置には注入用開口11が設けられている。この
注入用開口11は、発泡成形品を製造する際に、液状発
泡原料を芯材10一側のキャビティに注入するためのも
ので、成形型のヘッド挿入部の開口に対応した位置に設
けられている。
【0010】前記注入用開口11を囲む開口周縁部12
は、前記注入用開口11を含んで芯材10の裏面側(本
図では上側)へくぼんだ形状となっている。なお、芯材
の裏面側とは、発泡成形の際に分割型の型面と接してセ
ットされる側を示す。すなわち、図2に示されるよう
に、芯材10において発泡体が形成される側の面の開口
周縁部12は、前記注入用開口11を略円形に包囲する
周壁面13によって、裏面側に向かってくぼんだ凹状と
されている。
は、前記注入用開口11を含んで芯材10の裏面側(本
図では上側)へくぼんだ形状となっている。なお、芯材
の裏面側とは、発泡成形の際に分割型の型面と接してセ
ットされる側を示す。すなわち、図2に示されるよう
に、芯材10において発泡体が形成される側の面の開口
周縁部12は、前記注入用開口11を略円形に包囲する
周壁面13によって、裏面側に向かってくぼんだ凹状と
されている。
【0011】それによって、前記芯材10を分割型の型
面に配置した場合に、前記開口周縁部12におけるキャ
ビティが他の部分のキャビティと比較して大となる。こ
の凹状の開口周縁部12によって広がったキャビティ
は、液状発泡原料混合用の拡大空間29として機能す
る。
面に配置した場合に、前記開口周縁部12におけるキャ
ビティが他の部分のキャビティと比較して大となる。こ
の凹状の開口周縁部12によって広がったキャビティ
は、液状発泡原料混合用の拡大空間29として機能す
る。
【0012】図3に前記芯材を用いたこの発明の製造方
法について示す。符号20は分割型21,22からなる
成形型で、型閉めにより所定の成形品キャビティ23が
形成される。符号24は一方の分割型21に設けられた
注入ヘッド挿入部、26は注入ヘッド25先端のキャビ
ティ23に形成された注入口である。
法について示す。符号20は分割型21,22からなる
成形型で、型閉めにより所定の成形品キャビティ23が
形成される。符号24は一方の分割型21に設けられた
注入ヘッド挿入部、26は注入ヘッド25先端のキャビ
ティ23に形成された注入口である。
【0013】前記一方の分割型21の型面には、当該型
面に設けられたクリップ(図示せず)などを利用して前
記芯材10がセットされる。なお、本実施例では、芯材
10が配置されない他方の分割型22の型面には、あら
かじめ表皮14が配置されている。
面に設けられたクリップ(図示せず)などを利用して前
記芯材10がセットされる。なお、本実施例では、芯材
10が配置されない他方の分割型22の型面には、あら
かじめ表皮14が配置されている。
【0014】前記芯材10は、前記凹状開口周縁部12
のくぼんでいる面がキャビティ23側となるようにする
とともに、その注入用開口11を前記注入口26に合う
ようにして型面に取り付けられ、閉型される。その際、
前記凹状の開口周縁部12とその対向面(本例では分割
型22上の表皮14内面)との間には、周辺のキャビテ
ィの厚みより大なる厚みの液状発泡原料混合用拡大空間
29が形成される。なお、前記芯材10がセットされる
型面には、前記凹状の開口周縁部12が嵌まる凹部27
が形成されている。
のくぼんでいる面がキャビティ23側となるようにする
とともに、その注入用開口11を前記注入口26に合う
ようにして型面に取り付けられ、閉型される。その際、
前記凹状の開口周縁部12とその対向面(本例では分割
型22上の表皮14内面)との間には、周辺のキャビテ
ィの厚みより大なる厚みの液状発泡原料混合用拡大空間
29が形成される。なお、前記芯材10がセットされる
型面には、前記凹状の開口周縁部12が嵌まる凹部27
が形成されている。
【0015】しかる後、前記ヘッド挿入部24に挿入し
た注入ヘッド25の先端を芯材10の注入用開口11周
辺に当接させるとともに、前記注入ヘッド25からウレ
タン原料等の液状発泡原料28を吐出させる。この液状
発泡原料28は、芯材10の注入用開口11を介して芯
材10と表皮14間のキャビティ23に注入される。そ
の際、図の矢印で示したように、液状発泡原料28は芯
材の注入用開口11と対向する面(本例では分割型22
上の表皮14内面)に一旦衝突し、その際の反発力で芯
材10側へ流れる。芯材10側へ流れた液状発泡原料
は、芯材10に形成された凹状の開口周縁部12によっ
て、その開口周縁部12と対向面間の拡大空間29内に
集められ、この拡大空間29内でぶつかり合った後に周
辺のキャビティへ流れてキャビティ全体に充満する。そ
のため、前記液状発泡原料の攪拌混合が確実となり、発
泡体のセル荒れなどの発生を抑えることができる。
た注入ヘッド25の先端を芯材10の注入用開口11周
辺に当接させるとともに、前記注入ヘッド25からウレ
タン原料等の液状発泡原料28を吐出させる。この液状
発泡原料28は、芯材10の注入用開口11を介して芯
材10と表皮14間のキャビティ23に注入される。そ
の際、図の矢印で示したように、液状発泡原料28は芯
材の注入用開口11と対向する面(本例では分割型22
上の表皮14内面)に一旦衝突し、その際の反発力で芯
材10側へ流れる。芯材10側へ流れた液状発泡原料
は、芯材10に形成された凹状の開口周縁部12によっ
て、その開口周縁部12と対向面間の拡大空間29内に
集められ、この拡大空間29内でぶつかり合った後に周
辺のキャビティへ流れてキャビティ全体に充満する。そ
のため、前記液状発泡原料の攪拌混合が確実となり、発
泡体のセル荒れなどの発生を抑えることができる。
【0016】キャビティ23内に充満した液状発泡原料
28は前記芯材10の一側に発泡体を生成し、前記芯材
10と表皮14とを一体にする。硬化後、脱型すれば図
4に示すような発泡成形品が得られる。得られた発泡成
形品は、芯材10の一側に成形された発泡体15に、セ
ル荒れなどがなく、表面感触も良好である。
28は前記芯材10の一側に発泡体を生成し、前記芯材
10と表皮14とを一体にする。硬化後、脱型すれば図
4に示すような発泡成形品が得られる。得られた発泡成
形品は、芯材10の一側に成形された発泡体15に、セ
ル荒れなどがなく、表面感触も良好である。
【0017】ところで、前記芯材は、発泡成形品の表面
形状に合わせてゆるやかに湾曲していることが多い。そ
のため、従来にあっては、前記注入用開口付近も湾曲し
ており、注入ヘッド25の先端を注入用開口周辺に確実
に密着させにくくなっていた。その結果、そのまま注入
したのでは注入ヘッドと注入用開口との間の隙間から液
状発泡原料が漏出してバリをが発生するため、前記注入
用開口の周りにシール材を貼着して、注入ヘッド25の
先端をシール材に圧接するようにしていた。それに対し
て、本発明の製造方法によれば、注入用開口を囲む開口
周縁を芯材裏面側へくぼむ凹状とするため、注入用開口
付近を平面にすることができる。したがって、シール材
を貼着することなく注入ヘッドの先端を芯材に隙間なく
密着させることができ、作業性が良好となる。
形状に合わせてゆるやかに湾曲していることが多い。そ
のため、従来にあっては、前記注入用開口付近も湾曲し
ており、注入ヘッド25の先端を注入用開口周辺に確実
に密着させにくくなっていた。その結果、そのまま注入
したのでは注入ヘッドと注入用開口との間の隙間から液
状発泡原料が漏出してバリをが発生するため、前記注入
用開口の周りにシール材を貼着して、注入ヘッド25の
先端をシール材に圧接するようにしていた。それに対し
て、本発明の製造方法によれば、注入用開口を囲む開口
周縁を芯材裏面側へくぼむ凹状とするため、注入用開口
付近を平面にすることができる。したがって、シール材
を貼着することなく注入ヘッドの先端を芯材に隙間なく
密着させることができ、作業性が良好となる。
【0018】図5は芯材の他の例を示したものである。
この例の芯材30は、注入用開口31を囲む開口周縁部
32が楕円凹状からなる。また、前記楕円凹状の開口周
縁部32の長径を発泡成形品の長手方向と略一致させて
いる。この構造によれば、前記楕円凹状の開口周縁部3
2と対向面との間に楕円状の拡大空間が形成され、その
拡大空間で攪拌された液状発泡原料は楕円の長径側へ流
れる。そのため、液状発泡原料の流れを楕円の長径方
向、すなわち発泡成形品の長手方向に制御することがで
き、長い発泡成形品でもその両端付近に液状発泡原料の
充填不良を生じるおそれがない。
この例の芯材30は、注入用開口31を囲む開口周縁部
32が楕円凹状からなる。また、前記楕円凹状の開口周
縁部32の長径を発泡成形品の長手方向と略一致させて
いる。この構造によれば、前記楕円凹状の開口周縁部3
2と対向面との間に楕円状の拡大空間が形成され、その
拡大空間で攪拌された液状発泡原料は楕円の長径側へ流
れる。そのため、液状発泡原料の流れを楕円の長径方
向、すなわち発泡成形品の長手方向に制御することがで
き、長い発泡成形品でもその両端付近に液状発泡原料の
充填不良を生じるおそれがない。
【0019】また、図6は芯材のさらに他の例を示した
ものである。この芯材40は、注入用開口41が芯材の
裏面側へ突出する筒状に形成されるとともに、その内面
が筒の先端方向へ拡開するテーパー状に形成されたもの
である。その筒部の内径は拡大側が注入ヘッドの先端外
径より大、縮小側が注入ヘッドの先端外径より小とす
る。前記芯材40は、図7に示されるように、注入用開
口41の筒部分を分割型51の型面側にして取り付けら
れる。なお、この型面には凹状の開口周縁部42が嵌ま
る凹部53のほかに、筒部分が収まる凹部54が設けら
れている。また、注入ヘッド25は、前記分割型51の
ヘッド挿入部55から芯材40の注入用開口41に挿入
される。
ものである。この芯材40は、注入用開口41が芯材の
裏面側へ突出する筒状に形成されるとともに、その内面
が筒の先端方向へ拡開するテーパー状に形成されたもの
である。その筒部の内径は拡大側が注入ヘッドの先端外
径より大、縮小側が注入ヘッドの先端外径より小とす
る。前記芯材40は、図7に示されるように、注入用開
口41の筒部分を分割型51の型面側にして取り付けら
れる。なお、この型面には凹状の開口周縁部42が嵌ま
る凹部53のほかに、筒部分が収まる凹部54が設けら
れている。また、注入ヘッド25は、前記分割型51の
ヘッド挿入部55から芯材40の注入用開口41に挿入
される。
【0020】前記注入ヘッド25は、注入用開口の筒部
の内径が当該ヘッド25の外径と同じまたは僅かに小と
なるところまで挿入され、その先端の側面が注入用開口
41の筒部の内面と当接し密着するようにされる。それ
によって、注入ヘッド25から吐出される液状発泡原料
が前記注入用開口41から芯材40と分割型51の型面
との間に漏出して不要なバリとなるのを防ぐことができ
る。
の内径が当該ヘッド25の外径と同じまたは僅かに小と
なるところまで挿入され、その先端の側面が注入用開口
41の筒部の内面と当接し密着するようにされる。それ
によって、注入ヘッド25から吐出される液状発泡原料
が前記注入用開口41から芯材40と分割型51の型面
との間に漏出して不要なバリとなるのを防ぐことができ
る。
【0021】なお、図示は省略するが、前記注入用開口
11の内周面を、型面側が注入ヘッド先端の外径より大
なる径に拡開し、反対側が注入ヘッドの先端外径より小
に縮小するテーパー状とし、その注入用開口内に注入ヘ
ッドの先端を挿入して注入ヘッド先端の側面を注入用開
口内周面と密着するようにしてもよい。また、前記実施
例においては表皮を用いる例を示したが、この発明は表
皮を用いることなく芯材の一側に発泡体を成形する場合
も含むものである。
11の内周面を、型面側が注入ヘッド先端の外径より大
なる径に拡開し、反対側が注入ヘッドの先端外径より小
に縮小するテーパー状とし、その注入用開口内に注入ヘ
ッドの先端を挿入して注入ヘッド先端の側面を注入用開
口内周面と密着するようにしてもよい。また、前記実施
例においては表皮を用いる例を示したが、この発明は表
皮を用いることなく芯材の一側に発泡体を成形する場合
も含むものである。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
製造方法によれば、芯材の注入用開口を囲む開口周縁を
芯材裏面側へくぼませることにより、成形時に液状発泡
原料混合用の拡大空間を注入用開口付近に形成するた
め、注入用開口からキャビティ内に注入された液状発泡
原料は、前記拡大空間内でぶつかり合って効率良く攪拌
混合される。そのため、注入ヘッドで攪拌混合不足を生
じ易い液状発泡原料でも、再度キャビティ内で十分攪拌
混合させることができるので、得られる発泡成形品には
セル荒れなどがなく極めて外観良好となる。特に、凹状
開口周縁部を楕円状としたものにあっては、前記楕円の
長径側を発泡成形品の長手方向に合わせることにより、
従来原料の充填不良を生じがちな成形品の長手方向にも
液状発泡原料を確実に充填することができる。
製造方法によれば、芯材の注入用開口を囲む開口周縁を
芯材裏面側へくぼませることにより、成形時に液状発泡
原料混合用の拡大空間を注入用開口付近に形成するた
め、注入用開口からキャビティ内に注入された液状発泡
原料は、前記拡大空間内でぶつかり合って効率良く攪拌
混合される。そのため、注入ヘッドで攪拌混合不足を生
じ易い液状発泡原料でも、再度キャビティ内で十分攪拌
混合させることができるので、得られる発泡成形品には
セル荒れなどがなく極めて外観良好となる。特に、凹状
開口周縁部を楕円状としたものにあっては、前記楕円の
長径側を発泡成形品の長手方向に合わせることにより、
従来原料の充填不良を生じがちな成形品の長手方向にも
液状発泡原料を確実に充填することができる。
【図1】この発明の製造方法に用いられる芯材の一例を
裏面から見た要部の斜視図である。
裏面から見た要部の斜視図である。
【図2】その断面図である。
【図3】前記芯材を用いたこの発明の製造方法を示す断
面図である。
面図である。
【図4】得られた発泡成形品の断面図である。
【図5】芯材の他の例を示す要部の斜視図である。
【図6】同じく芯材の他の例を示す斜視図である。
【図7】前記芯材を用いた発泡成形品の製造方法を示す
断面図である。
断面図である。
【図8】一般的な発泡成形品の例を示す自動車のインス
トルメントパネルの斜視図である。
トルメントパネルの斜視図である。
【図9】その製造方法の一例を示す断面図である。
10 芯材 11 注入用開口 12 凹状の開口周縁 21 分割型 23 キャビティ 25 注入ヘッド 29 拡大空間
Claims (3)
- 【請求項1】 液状発泡原料の注入用開口を設けた芯材
を分割式成形型の一方の型面にセットし、該成形型を閉
じた後、前記注入用開口から前記成形型のキャビティ内
に液状発泡原料を注入し、生成する発泡体と前記芯材を
一体にする発泡成形品の製造方法において、前記芯材の
注入用開口を囲む開口周縁部を芯材裏面側へくぼむ凹状
として、該凹状の開口周縁部とその対向面間に液状発泡
原料混合用の拡大空間を形成したことを特徴とする発泡
成形品の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、芯材の開口周縁部が
楕円凹状からなることを特徴とする発泡成形品の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項2において、楕円凹状の長径が発
泡成形品の長手方向と略一致することを特徴とする発泡
成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336005A JP2960861B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 発泡成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336005A JP2960861B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 発泡成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08174569A true JPH08174569A (ja) | 1996-07-09 |
JP2960861B2 JP2960861B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=18294715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6336005A Expired - Fee Related JP2960861B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 発泡成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960861B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001073997A (ja) * | 1999-08-16 | 2001-03-21 | General Electric Co <Ge> | 注入成形ハイブリッド翼形部 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP6336005A patent/JP2960861B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001073997A (ja) * | 1999-08-16 | 2001-03-21 | General Electric Co <Ge> | 注入成形ハイブリッド翼形部 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2960861B2 (ja) | 1999-10-12 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |