JPH08174299A - 油圧プレス装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法 - Google Patents

油圧プレス装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法

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JPH08174299A
JPH08174299A JP6335501A JP33550194A JPH08174299A JP H08174299 A JPH08174299 A JP H08174299A JP 6335501 A JP6335501 A JP 6335501A JP 33550194 A JP33550194 A JP 33550194A JP H08174299 A JPH08174299 A JP H08174299A
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hydraulic
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proportional
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JP6335501A
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Hirohisa Tanaka
裕久 田中
Takeshi Nagata
武司 永田
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Nisshinbo Holdings Inc
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Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/16Control arrangements for fluid-driven presses
    • B30B15/22Control arrangements for fluid-driven presses controlling the degree of pressure applied by the ram during the pressing stroke

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Servomotors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧プレス装置のラムを用いた打ち抜き加工
のように、負荷が急になくなる場合に、ラムのオーバー
シュートを抑える制御を最適に行なう。 【構成】 ラム1を上下動させる油圧シリンダ2と油圧
ポンプ3等とを接続した回路に、4個の比例シート弁V
1〜V4をフルブリッジ回路をなすように接続する。比
例シート弁V1〜V4の動作タイミングはNCコントロ
ーラ9により制御する。通常は、比例シート弁V2、V
3をオン・オフ及びメータアウト制御して油圧シリンダ
2の上室2Uに油圧PUを掛け、ピストン10を下方へ
移動させてラム1を駆動し、材料を打ち抜く。材料を打
ち抜いた瞬間のラム1の自走状態をNCコントローラ9
で検出し、その瞬間に比例シート弁V1のパイロット弁
8を駆動して油圧シリンダ2の下室2L側の背圧PLを
制御し、ラム1の自走を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧プレス装置のラム
駆動用油圧シリンダの駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】油圧プ
レス装置のラムを駆動する油圧シリンダの駆動制御に
は、サーボ弁や切換弁に代表される4ポートスプール弁
や、これと等価な4個のロジック弁で構成されるブリッ
ジ回路を組み合わせた油圧回路が用いられている。
【0003】4ポートスプール弁による油圧シリンダの
駆動制御では、流量を制御する4個の絞りの開度がスプ
ールの変位で機械的に決定され、油圧シリンダの動作圧
力を自由に設定することはできず、油圧シリンダの上下
室の面積差があるようなものでは、スプールの上室側と
下室側の流量比を油圧シリンダにあわせた専用の弁が必
要となる等の欠点がある。またサーボ弁では流量を比例
制御することができるが、圧力損失が大きく高価である
という欠点がある。
【0004】一方、ロジック弁はブリッジ回路の4つの
絞りを独立して制御できるものの、微少流量の制御が困
難で比例制御ができないために、油圧シリンダの加減速
制御が行いにくいという欠点がある。
【0005】また一般に、通常の油圧プレスでは油圧回
路や制御方法は固定であり、負荷に応じて回路や制御を
変更することは行なわれておらず、このため必要以上の
出力や速度を出していることになり、エネルギー効率が
悪かった。
【0006】即ち、油圧プレス装置においてラムを駆動
するための油圧シリンダを連続的に加減速制御するため
に、微少流量から大流量まで連続的に油圧制御すること
ができ、また油圧シリンダの種類にかかわらない汎用的
な流量特性を持ち、NCコントローラ等の制御手段によ
り自由に特性設定あるいは特性変更ができる駆動制御方
法の開発が望まれていた。さらに、負荷の状態に応じて
最適な回路構成や制御方法を選択でき、エネルギー効率
が高い制御方法も望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧プレス
装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法は上記課
題を解決するために、油圧プレス装置のラムを上下動さ
せるための油圧シリンダと油圧ポンプとを接続した回路
に、シート形の主弁と該主弁の動作を制御するパイロッ
ト弁からなる比例シート弁を4個フルブリッジ回路をな
すように接続して上記油圧シリンダの駆動制御を行なう
方法であって、打ち抜き加工等の負荷変動の大きな加工
時に、上記比例シート弁のうち、上記油圧シリンダの下
室への油圧供給側となるものを打ち抜き負荷がなくなっ
た瞬間に作動させ、上記ラムが目標位置よりもオーバー
シュートすることを抑えるための油圧を上記油圧シリン
ダの下室側へ供給する構成とすることができる。
【0008】本発明に係る油圧プレス装置のラム駆動用
油圧シリンダの駆動制御方法は、上記比例シート弁のう
ち油圧供給側の一対の比例シート弁をともにオンとし、
油圧排出側の一対の比例シート弁をともにオフとし、N
Cコントローラ等の演算制御手段により算出した必要な
負荷の大きさに応じて上記油圧シリンダの動作速度を優
先させる回路構成を選択可能とし、また、必要な負荷が
上記算出値よりも大きい場合に、上記ラムの速度を検出
して該ラムの停止直前に、上記油圧供給側の一対の比例
シート弁の一方をオフとするとともに上記油圧排出側の
一対の比例シート弁の一方をオンとして回路構成を瞬時
に切り換え可能とした構成とすることもできる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明に係る油圧プレス装置のラム
駆動用油圧シリンダの駆動制御方法を実施する油圧回路
の一例を示す図である。
【0010】図中、1はラム、2は油圧シリンダ、3は
ポンプ、4はポンプ駆動用のモータ、5はタンク、6は
リリーフ弁であり、これらを接続する配管等とともに形
成される油圧回路に、4個の比例シート弁V1、V2、
V3、V4をフルブリッジ回路を構成するように接続し
てある。また比例シート弁V1〜V4はそれぞれ、シー
ト形の主弁7と高速電磁弁を用いたパイロット弁8とか
らなり、パイロット弁8の開度をNCコントローラ9に
より制御するようになっている。なお油圧シリンダ2の
ピストン10の位置は、センサー11(図は位置検出の
機能を概念的に示しており、実際のセンサーの形態では
示していない。)により検出されてNCコントローラ9
へフィードバックされるようになっていおり、油圧シリ
ンダ2のピストン10は、パイロット弁V1、V4を操
作すれば図1中の上方へ、パイロット弁V2、V3を操
作すれば図1中の下方へ動くようになっている。
【0011】図2は、図1中の比例シート弁V1〜V4
の構成を拡大して示す断面図である。主弁7は、ボディ
12にP、T両ポートを備え、ボディ12内にスプール
13を収納してなり、スプール13はランド部14の一
部にフィードバック流路15(直列絞り、幅Wc)を形
成するとともに、バランススプール16を備えるように
したものである。なおフィードバック流路15は、ボデ
ィ12内のコントロール室17とXのアンダーラップが
ある。
【0012】またパイロット弁8はノーマルクローズド
2ポート弁で、上部ボディ18内にヨーク19、ソレノ
イド20、プランジャ21、チューブ22、固定子2
3、プッシュピン24を収納し、下部ボディ25内には
ポペット弁26、スリーブ27、ばね29及びストッパ
30を収納し、ソレノイド20への通電のオン・オフに
よってによってポペット弁26を駆動してPポート、A
ポート間の流路を開閉するようになっている。主弁7と
パイロット弁8は、主弁7のコントロール室17に設け
たポート31とパイロット弁8のPポートを接続してあ
る。
【0013】このような構成の比例シート弁V1〜V4
は、パイロット弁8が閉じた状態では供給圧力Psとコ
ントロール室17の圧力Pcとがフィードバック流路1
5を介して等しくなり、ランド部14の受圧面積(コン
トロール室17側をAc、圧力供給側をApとする:A
c>Ap)の関係からスプール13は弁座32に押し付
けられて弁閉状態となっている。この状態でパイロット
弁8のソレノイド20に通電すると、プランジャ21が
固定子23に吸引され、プッシュピン24を押してポペ
ット弁26を開き、流体がPポートから流入し、スリー
ブ27上部の傾斜流路、ポペット弁26の絞り部を経て
Aポートから流出できるようになる。そしてパイロット
弁8のポペット弁26が開いて流体が主弁7のコントロ
ール室17からポート31を経て流出し始めると、コン
トロール室17内の圧力Pcが低下し、ランド部14の
受圧面に作用する圧力が釣り合い(PcAc=PsA
p)、スプール13が図2中の左方へ動き弁開状態とな
る。
【0014】そしてコントロール室17のポート31か
ら流出する量(パイロット流量)Qpとフィードバック
流路15の流量Qcとが等しくなると、ランド部14の
受圧面に作用する圧力が再び釣り合い、スプール13の
動きが止まる。即ち、主弁7のスプール13は、パイロ
ット弁8の開度に応じて位置制御されることになるの
で、小流量のパイロット流量Qpを制御することにより
それに比例した大流量の主弁流量Qvを得ることができ
る。またパイロット弁8のソレノイド20への通電を止
めると、ばね29によってポペット弁26が元の位置へ
戻され、弁閉状態となる。
【0015】なお図示の比例シート弁V1〜V4は、ス
プール13とパイロット流量Qpが負荷圧力Prの影響
を受けて弁開度が小さいところで発振しやすくなる。こ
のため、図示は省略するがパイロット弁8のドレン回路
を大気に解放するとともに、主弁7にバランススプール
16を設けて負荷圧力Prの影響を受けにくくしてあ
る。
【0016】図3は、比例シート弁V1〜V4のパイロ
ット弁8とNCコントローラ9との間の接続態様を示す
概念図である。図中33はI/0ポート、34は高速駆
動回路、35はその直流電源(例えば+24V)であ
り、NCコントローラ9は開くべき比例シート弁を判断
し、I/0ポート33から高速駆動回路34を介して各
パイロット弁8の励磁回路に操作指令パルス信号を出力
するようになっている。
【0017】次に本実施例の動作を説明する。本実施例
は4個の比例シート弁V1〜V4をフルブリッジに構成
し、それぞれの比例シート弁V1〜V4の動作タイミン
グを独立に制御する。制御形態としては、(1)比例シ
ート弁V1〜V4の油圧供給側をオン・オフ的に、油圧
排出側をメータアウト的に制御する場合、(2)打ち抜
き加工のように負荷変動の大きな場合、(3)負荷の大
きさによって動作速度優先か出力優先かを自動的に決定
する制御を行なう場合の3つが考えられ、これらを以下
順に説明する。
【0018】まず油圧供給側の比例シート弁V1、V2
をオン・オフ的に、油圧排出側の比例シート弁V3、V
4をPWM制御によって比例制御するメータアウト的に
制御する場合を説明する。NCコントローラ9は目標シ
リンダ変位yr(フィードバック制御の場合はシリンダ
変位yに対応する制御偏差e)に対応する入力信号電庄
と各パイロット弁8に出力する変調率の関係から開くべ
き比例シート弁V1〜V4を判断し、I/0ポート33
より各パイロット弁8の励磁回路の操作指令パルス信号
である入力信号Uを出力する。
【0019】具体的には、制御プログラムは図4に示さ
れるフローチャートにより各パイロット弁を制御する。
まずスタート後イニシャライズを行ない(ステップ
1)、制御パラメータを各比例シート弁V1〜V4のパ
イロット弁8ごとに入力し(ステップ2)する。ここで
設定するパラメータの例としては、PWMゲインK、不
感帯幅δ、PWM制御サンプリング周期ts、最小変調
率(スレショルド)τ0がある。次に入力信号Uを入力
させ(ステップ3)、入力信号Uの値と各パイロット弁
8に出力する変調率τの関係から、オンとすべきパイロ
ット弁8を判断する(ステップ4)。
【0020】例えばステップ4で、比例シート弁V1、
V3のパイロット弁8をオンとすべきであると判断する
と、それらの不感帯幅δ1、δ3と入力信号Uをそれぞ
れ比較し(ステップ5)、入力信号Uが不感帯幅δ1、
δ3より大きければ各パイロット弁8に与えるべきパル
ス幅を演算し(ステップ6)、比例シート弁V1、V3
ともにパイロット弁8をオンとし(ステップ7)、オン
となってからの経過時間tをPWM制御パルス時間幅t
pと比較し、t>tsとなったときに(ステップ8)各
パイロット弁8をオフとする(ステップ9)。さらに、
オフとなってからの経過時間tがPWM制御サンプリン
グ周期ts以上になると(ステップ10)、経過時間t
を0に戻し(ステップ11)、再びステップ3からの処
理を行なう。なおステップ5において入力信号Uが不感
帯幅δ1、δ3より小さければ処理フローはステップ9
へ飛んで各比例シート弁V1、V3ともパイロット弁8
はオフのままとされる。
【0021】次にフルブリッジを構成した比例シート弁
V1〜V4に上述のような制御を行なった場合における
流量特性を説明する。一般的なフルブリッジ制御形のス
ブール弁の流量特性は、4ポートゼロラッブ弁を考えた
場合
【数1】 と表される。ここで、QLは負荷流量、PLは負荷圧
力、dは弁径 Xvは主弁開度である。上記数式1を
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
【数7】 で無次元化する。各弁開度が一定の状態において、負荷
に流せる流量QLバーと負荷の圧力差PLバーの関係を
図5に示す。無次元化に用いた基準流量QsMは、4ポ
ートゼロラップ弁の最大弁開度における最大流量に相当
する。弁の出力Wvは、
【数8】 となる。弁の最大出力条件は、
【数9】 より
【数10】 となり、弁の最大出力Wvmaxは、
【数11】 となる。
【0022】これに対し、上述のようなフルブリッジ比
例シート弁V1〜V4を用いて制御すると、その流量特
性QLは、
【数12】 と表される。ここで、Xvは比例制御弁の弁開度であ
る。弁開度(Xv)ごとのフルブリッジ比例シート弁V
1〜V4の負荷流量特性は図6に示す。数式1と数式1
2を比較すると、フルブリッジ比例シート弁はスプール
弁の√2倍の流量が制御できることがわかる。また弁の
最大出力条件は、数式10と同一になり、弁の最大出力
Wvmaxは、
【数13】 となり、スプール弁制御時の√2倍の油圧出力を与えら
れる。
【0023】図7は、入力信号Uが正弦波入力である場
合に各パイロット弁8に出力される制御信号の例を示す
もので、油圧供給側の比例シート弁V2、V4のパイロ
ット弁8がオン・オフ的に、油圧排出側の比例シート弁
V1、V3のパイロット弁8がPWM制御的に作動して
いることがわかる。
【0024】従ってこの方法で油圧シリンダ2を制御す
ると、サーボ弁に比べて圧力損失が小さくなり、エネル
ギー効率が向上し、また油圧排出側のメータアウト制御
によって背圧が立ち、位置制御精度が向上する。
【0025】次に打ち抜き加工のように負荷変動が大き
な場合の制御方法について説明する。打ち抜き加工のよ
うに負荷が急になくなった場合には、ラム1が目標位置
に対してオーバーシュート(自走現象)することがあ
る。このオーバーシュートは高頻度でラム1を駆動して
いる場合には、空走距雑となり制御上の無駄時間である
ので、できるだけ小さく抑えなければならず、従来サー
ボ弁を使用した油圧回路では、スプールの流量ゲインを
油圧シリンダの上下室の面積比にあわせたものを使用し
ている。本実施例の制御では、前述したオン・オフ及び
メータアウト制御に、さらにオーバーシュートを抑える
制御を加えている。
【0026】通常動作時は、比例シート弁V2、V3を
オン・オフ及びメータアウト制御して油圧シリンダ2の
上室2Uに油圧PUを掛け、ピストン10を下方へ移動
させてラム1を駆動し、材料(図示せず)を打ち抜く。
このときラム1あるいはピストン10の速度変化をNC
コントローラ9で常に監視し、打ち抜き加工時に材料を
打ち抜いた瞬間のラム1の自走状態(速度センサによっ
て急激な速度変化を検出した場合)をNCコントローラ
9で検出し、その瞬間に比例シート弁V1のパイロット
弁8に指令を出し、油圧シリンダ2の下室2L側の背圧
PLを制御してラム1の自走を抑える。ラム1が停止し
た瞬間に比例シート弁V2、V3への指令を切って、代
わりに比例シート弁V4のパイロット弁8に指令を出
し、瞬時にラム1を上昇させる。
【0027】さらに負荷の大きさによって動作速度優先
か出力優先かを自動的に決定する制御方法について説明
する。この制御方法は、NCコントローラ9に接続する
NC装置により、打ち抜き加工時の負荷の大ききを入力
された材質、材料の板厚、工具の大きさなどから計算
し、算出した負荷の大きさと加工時間の設定により、ラ
ム1の動作速度を優先させる回路(スピード回路)か、
ラム1の負荷出力を優先させる回路(パワー回路)を自
動的に選択し、比例シート弁に最適な指令を出力するよ
うに制御するものである。
【0028】パワー回路は、前述の通常の動作を行なう
回路構成と同じであり、負荷の出力は概略ピストン10
の面積に上室2U内の圧力を乗じることで計算できる。
一方スピード回路は、ラム1の下降時に比例シート弁V
1、V2への指令をオンとし、比例シート弁V3、V4
への指令をオフとするものである。これによって油圧ポ
ンプ3から比例シート弁V2を経て油圧シリンダ2の上
室2Uへ流れる圧油に加えて、油圧シリンダ2の下室2
Lから排出される圧油も比例シート弁V1、V2を経て
(詳細には下室2Lから比例シート弁V1の主弁7のT
ポートからPポートへ流れ、さらに比例シート弁V2主
弁7のPポートからTポートの順に経て)油圧シリンダ
2の上室2Uへ有効に循環させることができるようにな
る。その結果、見かけ上油圧ポンプ3の定格流量が増加
したことになり、ラム1の下降速度は速くなる。例えば
油圧シリンダ2のシリンダ径をφ125mm、ロッド径
をφ90mmとすると、ラム1の下降速度は通常の下降
速度の約1.5倍となる。但し、負荷の出力はピストン
10の面積に油圧シリンダ2の上室2U内の圧力を乗じ
た値となるため、スピード回路では打ち抜き力が減少す
る。ラム1の上昇時には、通常の回路構成と同じように
比例シート弁V1、V3に指令を与えればよい。
【0029】なお、NC装置への入力が間違っていてス
ピード回路では負荷出力が小さすぎて打ち抜き加工がで
きない状態が発生することを防止するためには、センサ
11等を用いて油圧シリンダ2のピストン10あるいは
ラム1の位置と速度を検出し、ピストン10が下死点に
達せずに停止したと判断される場合には、瞬時にパワー
回路に変更するようにNCコントローラ9から比例シー
ト弁V1〜V4に制御指令を出してラム1の制御を行な
えばよい。また以上の制御はNCコントローラ9を用い
たデジタル制御であるので、油圧シリンダの構造変更や
ラムの速度制御などの動作状態変更は、NCコントロー
ラ9内のパラメータ設定や、センサから得られる情報に
よって簡単に対応でき、またデジタル制御であるので、
耐ノイズ性が高く、安全性が向上する。
【0030】
【発明の効果】請求項1の油圧プレス装置のラム駆動用
油圧シリンダの駆動制御方法は以上説明してきたよう
に、打ち抜き加工等の負荷変動の大きな加工時に、油圧
シリンダの下室への油圧供給側となる比例シート弁を打
ち抜き負荷がなくなった瞬間に作動させ、ラムが目標位
置よりもオーバーシュートすることを抑えるための油圧
を油圧シリンダの下室側へ供給するようにしたので、負
荷変動が大きくてもラムの自走が簡単に抑えられ、最適
な制御が行えるようになるという効果がある。
【0031】請求項2の油圧プレス装置のラム駆動用油
圧シリンダの駆動制御方法は、油圧供給側の一対の比例
シート弁をともにオンとし、油圧排出側の一対の比例シ
ート弁をともにオフとし、必要な負荷の大きさに応じて
油圧シリンダの動作速度を優先させる回路構成を選択可
能とし、また、必要な負荷が算出値よりも大きい場合
に、ラムの速度を検出してラムの停止直前に、油圧供給
側の一対の比例シート弁の一方をオフとするとともに油
圧排出側の一対の比例シート弁の一方をオンとして回路
構成を瞬時に切り換えるようにしたので、上記共通の効
果に加え、サーボ弁を使用した油圧回路では実現が困難
であった油圧システムの変更を伴わずに必要に応じて性
格の異なる油圧回路構成への切り換えができ、最適な打
ち抜き条件で加工ができるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧プレス装置のラム駆動用油圧
シリンダの駆動制御方法を実施する油圧回路の一例を示
す図である。
【図2】図1の実施例で用いた比例シート弁を示す拡大
断面図である。
【図3】図1の比例シート弁のパイロット弁とNCコン
トローラとの間の接続態様を示す概念図である。
【図4】本実施例の制御方法の制御プログラムを簡単に
示すフローチャートである。
【図5】4ポートゼロラップスプール弁の負荷圧力−流
量特性を示す図である。
【図6】フルブリッジ比例シート弁の負荷圧力−流量特
性を示す図である。
【図7】図1の実施例で入力信号が正弦波入力である場
合の比例シート弁のパイロット弁に出力される制御信号
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ラム 2 油圧シリンダ 2U 油圧シリンダの上室 2L 油圧シリンダの下室 3 ポンプ 4 ポンプ駆動用のモータ 5 タンク 6 リリーフ弁 7 主弁 8 パイロット弁 9 NCコントローラ 10 ピストン 11 センサー 12 ボディ 13 スプール 14 ランド部 15 フィードバック流路 16 バランススプール 17 コントロール室 18 上部ボディ 19 ヨーク 20 ソレノイド 21 プランジャ 22 チューブ 23 固定子 24 プッシュピン 25 下部ボディ 26 ポペット弁 27 スリーブ 29 ばね 30 ストッパ 31 ポート 32 弁座 33 I/0ポート 34 高速駆動回路 35 直流電源 V1、V2、V3、V4 比例シート弁 Pc コントロール室圧力 Pr 負荷圧力 Ps 供給圧力 Ac、Ap ランド部受圧面積 Qc フィードバック流路流量 Qp パイロット流量 Qv 主弁流量 y シリンダ変位 yr 目標シリンダ変位 e 制御偏差 K PWMゲイン δ 不感帯幅 ts PWM制御サンプリング周期 tp PWM制御パルス時間幅 τ0 最小変調率 U 入力信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧プレス装置のラムを上下動させるた
    めの油圧シリンダと油圧ポンプとを接続した回路に、シ
    ート形の主弁と該主弁の動作を制御するパイロット弁か
    らなる比例シート弁を4個フルブリッジ回路をなすよう
    に接続して上記油圧シリンダの駆動制御を行なう方法で
    あって、打ち抜き加工等の負荷変動の大きな加工時に、
    上記比例シート弁のうち、上記油圧シリンダの下室への
    油圧供給側となるものを打ち抜き負荷がなくなった瞬間
    に作動させ、上記ラムが目標位置よりもオーバーシュー
    トすることを抑えるための油圧を上記油圧シリンダの下
    室側へ供給することを特徴とする請求項2の油圧プレス
    装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 上記比例シート弁のうち油圧供給側の一
    対の比例シート弁をともにオンとし、油圧排出側の一対
    の比例シート弁をともにオフとし、NCコントローラ等
    の演算制御手段により算出した必要な負荷の大きさに応
    じて上記油圧シリンダの動作速度を優先させる回路構成
    を選択可能とし、また必要な負荷が上記算出した必要な
    負荷の大きさよりも大きい場合に、上記ラムの速度を検
    出して該ラムの停止直前に、上記油圧供給側の一対の比
    例シート弁の一方をオフとするとともに上記油圧排出側
    の一対の比例シート弁の一方をオンとして回路構成を切
    り換え可能としたことを特徴とする請求項1の油圧プレ
    ス装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法。
JP6335501A 1994-12-20 1994-12-20 油圧プレス装置のラム駆動用油圧シリンダの駆動制御方法 Pending JPH08174299A (ja)

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