JPH08309599A - 油圧プレス装置のラム駆動制御装置及び同駆動制御方法 - Google Patents

油圧プレス装置のラム駆動制御装置及び同駆動制御方法

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JPH08309599A
JPH08309599A JP7149651A JP14965195A JPH08309599A JP H08309599 A JPH08309599 A JP H08309599A JP 7149651 A JP7149651 A JP 7149651A JP 14965195 A JP14965195 A JP 14965195A JP H08309599 A JPH08309599 A JP H08309599A
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JP
Japan
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hydraulic
valve
ram
proportional seat
stroke
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JP7149651A
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Kyoichi Sato
恭一 佐藤
Hirohisa Tanaka
裕久 田中
Takeshi Nagata
武司 永田
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Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/16Control arrangements for fluid-driven presses
    • B30B15/18Control arrangements for fluid-driven presses controlling the reciprocating motion of the ram
    • B30B15/20Control arrangements for fluid-driven presses controlling the reciprocating motion of the ram controlling the speed of the ram, e.g. the speed of the approach, pressing or return strokes
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    • B30B15/161Control arrangements for fluid-driven presses controlling the ram speed and ram pressure, e.g. fast approach speed at low pressure, low pressing speed at high pressure

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧プレス装置のラム駆動制御に、2つの油
圧動力源を用いて1つの油圧動力源によるシステムより
消費動力を低減させる。 【構成】 ラム1を上下動させる油圧シリンダ2と低圧
大流量の油圧ポンプ3等とを接続した回路に、4個の比
例シート弁PA、PB、TA、TBをフルブリッジ回路
をなすように接続する。加工行程用で油圧供給側の比例
シート弁PAと並列に、加圧行程用の比例シート弁PA
pと高圧小流量の油圧ポンプ40を接続する。比例シー
ト弁PA、PB、TA、TBの動作タイミング制御、比
例シート弁PA、PApの切換制御は、NCコントロー
ラ9により各比例シート弁のパイロット弁8にPWM信
号を出力して制御する。ラム1の下降行程は比例シート
弁PA、TB、上昇行程では比例シート弁PB、TA、
打ち抜き時の加圧行程では比例シート弁PApをオンと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧プレス装置のラム
駆動制御装置と同方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用油圧システムにおいて高応答、高
制御性が要求される場合、油圧制御弁としてスプール弁
構造の電気油圧サーボ弁が多く用いられている。ところ
がこのようなサーボ弁の使用には、油圧システムの組み
方の高級化、サーボ弁の圧力損失を補うための油圧ポン
プ及び電動機のパワーアップ、弁内部漏れによる動力損
失、作業油中のごみの除去と作業油の保守管理等のコス
ト増加要因が存在している。
【0003】近年これらの問題点を改善するために、内
部漏れが少なく、作業油中のごみに強く、低圧力損失
で、パルス流体制御法により連続的な流体制御がおこな
える高速電磁弁制御比例シート弁(例えば最大制御流量
700リットル/分、応答時間20ミリ秒)が開発され
ている。
【0004】そこで本発明者は、油圧プレス装置におい
てラムを連続的に加減速制御するために、微少流量から
大流量まで連続的に油圧制御することができ、また油圧
シリンダの種類にかかわらない汎用的な流量特性を持
ち、NCコントローラ等の制御手段により自由に特性設
定あるいは特性変更ができる駆動制御方法を既に提案し
ている。
【0005】この方法は、複数の比例シート弁で4ポー
トスプール弁と等価なフルブリッジ回路を構成し、コン
ピュータの演算処理により、アクチュエータの流入・流
出流量を制御する個々の絞りの開度と開閉のタイミング
を独立に制御する弁制御方式とし、これによりスプール
弁では困難とされているアクチュエータの作動圧力制御
を可能とし、パンチプレス等の油圧プレスのラムの駆動
制御に適用し、負荷の状態に応じて最適な油圧力を供給
することにより、従来のスプール弁方式フルブリッジ回
路の制御に比べて駆動動力の低減を図ることを目的とす
るものである。
【0006】図1は上述の方法の実施に用いた油圧回路
構造断面図、図2は図1の回路の構成に用いた比例シー
ト弁の構造を示す断面図、図3は図1の油圧回路図であ
る。これらの図中、1はラム、2は油圧シリンダ、3は
ポンプ、4はポンプ駆動用のモータ、5はタンク、6は
リリーフ弁であり、これらを接続する配管等とともに形
成される油圧回路に、4個の比例シート弁PA、PB、
TA、TBをフルブリッジ回路を構成するように接続し
てある。また比例シート弁PA〜TBはそれぞれ、フィ
ードバック絞りを持つシート形の主弁7と、パルス幅変
調(PWM)制御高速電磁弁を用いたパイロット弁8と
からなり、パイロット弁8の開度をNCコントローラ9
により制御して、パイロット流量に比例した微小流量か
ら大流量までの連続的な流体制御をおこなうことができ
るものとなっている。なおラム1の位置は、センサー1
0(図は位置検出の機能を概念的に示しており、実際の
センサーの形態では示していない。)により検出され、
ラム1の位置信号yをNCコントローラ9へフィードバ
ックし、比例シート弁PA〜TBの制御するようになっ
ており、比例シート弁PA、TBを操作すれば図1中の
下方へ、パイロット弁PB、TAを操作すれば図1中の
上方へ、それぞれラム1が動く。なお図中11は打ち抜
き加工を受ける板材である。
【0007】図2に図1中の比例シート弁PA、PB、
TA、TBの構成を拡大して示す。主弁7は、ボディ1
2にP、T両ポートを備え、ボディ12内にスプール1
3を収納しており、スプール13はランド部14の一部
にフィードバック流路15(直列絞り、幅Wc)を形成
するとともに、バランススプール16を備えるようにし
たものである。なおフィードバック流路15は、ボディ
12内のコントロール室17とXのアンダーラップがあ
る。
【0008】またパイロット弁8はノーマルクローズド
2ポート弁で、上部ボディ18内にヨーク19、ソレノ
イド20、プランジャ21、チューブ22、固定子2
3、プッシュピン24を収納し、下部ボディ25内には
ポペット弁26、スリーブ27、ばね29及びストッパ
30を収納し、ソレノイド20への通電のオン・オフに
よってポペット弁26を駆動し、Pポート、Aポート間
の流路を開閉するようになっている。主弁7とパイロッ
ト弁8は、主弁7のコントロール室17に設けたポート
31とパイロット弁8のPポートを接続してある。
【0009】このような構成の比例シート弁PA、P
B、TA、TBは、パイロット弁8が閉じた状態では供
給圧力Psとコントロール室17の圧力Pcとがフィー
ドバック流路15を介して等しくなり、ランド部14の
受圧面積(コントロール室17側をAc、圧力供給側を
Asとする:Ac>As)の関係からスプール13は弁
座32に押し付けられて弁閉状態となっている。この状
態でパイロット弁8のソレノイド20に通電すると、プ
ランジャ21が固定子23に吸引され、プッシュピン2
4を押してポペット弁26を開き、流体がPポートから
流入し、スリーブ27上部の傾斜流路、ポペット弁26
の絞り部を経てAポートから流出できるようになる。そ
してパイロット弁8のポペット弁26が開いて流体が主
弁7のコントロール室17からポート31を経て流出し
始めると、コントロール室17内の圧力Pcが低下し、
ランド部14の受圧面に作用する圧力が釣り合い(Pc
・Ac=Ps・As)、スプール13が図2中の左方へ
動き弁開状態となる。
【0010】そしてコントロール室17のポート31か
ら流出する量(パイロット流量)Qpとフィードバック
流路15の流量Qcとが等しくなると、ランド部14の
受圧面に作用する圧力が再び釣り合い、スプール13の
動きが止まる。またパイロット弁8のソレノイド20へ
の通電を止めると、ばね29によってポペット弁26が
元の位置へ戻され、弁閉状態となる。即ち、主弁7のス
プール13は、パイロット弁8の開度に応じて、即ちパ
イロット弁8への指令PWM信号の変調率τに比例して
位置制御されることになるので、小流量のパイロット流
量Qpを制御することによりそれに比例した大流量の主
弁流量Qvを得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のスプー
ル弁制御では、アクチュエータの油圧供給側と排出側の
両方を同量絞るために、2つの流体抵抗を有することに
なるのに対し、上述のような比例シート弁のフルブリッ
ジ回路構成では、フルブリッジ回路の絞りを構成する各
弁を独立に制御できるので、油圧供給側弁をオン・オフ
的に、排出側弁を比例制御するように各比例シート弁の
制御パラメータを設定すると、排出側のみを絞るメータ
アウト回路を構成でき、慣性負荷の制御に有利となる。
なお各比例シート弁の制御パラメータの設定例を図4に
示す。図4中の符号PA、PB、TA、TBは各比例シ
ート弁のゲイン、δPB、δTAは比例シート弁PB、
TAの不感帯幅である。各弁ごとにゲインを設定すれば
制御流量の異なる片ロッドシリンダなどにも対応でき、
また1つの流体抵抗でアクチュエータを制御するのでア
クチュエータ駆動動力の低減が図れる。
【0012】ところで図5に示すような油圧パンチプレ
スの作動行程を考えると、(A)板材11までのアプロ
ーチ、(B)打ち抜き(矩形の枠で囲んだ範囲)、
(C)戻り、(D)保持の4行程に分けられる。
(A)、(C)の行程では負荷はシールの摺動抵抗と慣
性力であるから、油圧動力には比較的低圧力で大流量を
必要とする。また(B)の打ち抜き行程では、板材11
が薄いので油圧動力は小流量でよいが高圧力が必要であ
る。この全行程で必要な動力需要を1つの油圧動力源で
供給するには、ポンプ3に高圧大流量用の油圧ポンプを
用いて、余剰流量をリリーフ弁6によってタンク5へ逃
がす方法や、ポンプ3に可変容量ポンプを用いて流量制
御を行なう方法などが一般的に用いられている。
【0013】前者の方法では油圧回路の構成が簡単で最
も一般的であるが、消費動力が大きくなるという問題が
あり、後者の方法では1サイクル時間が比較的長い鍛造
プレスなどでは適用可能なものの、1000サイクル/
分以上のような高速の油圧パンチプレス等では数リット
ル/分〜数百リットル/分の流量範囲を短時間で流量制
御する必要があり、このような場合には実用的とはいえ
ないという問題がある。
【0014】そこで本発明は、2つの油圧動力源を用
い、かつ従来の1油圧動力源によるものに比べて消費動
力を低減できる油圧プレス装置のラム駆動制御装置及び
同駆動制御方法を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧プレス
装置のラム駆動制御装置は上記目的を達成するために、
油圧プレス装置のラムを上下動させるための油圧シリン
ダと低圧大流量の油圧ポンプとを接続した回路に、シー
ト形の主弁と該主弁の動作を制御するパイロット弁から
なる4個の比例シート弁を、一対を上記ラムの下降行程
用に、他の一対を上記ラムの上昇行程用にしてフルブリ
ッジ回路をなすように接続して上記油圧シリンダの駆動
制御を行なう装置であって、油圧供給側の上記下降行程
用の比例シート弁に対して、打ち抜き等の加圧行程用の
比例シート弁1個と高圧小流量の可変ポンプを並列に挿
入接続してなり、上記ラムの高速駆動時には上記低圧大
流量の油圧ポンプを動力源とし、負荷変動の大きな打ち
抜き等の加工時には、上記高圧小流量の可変ポンプを動
力源とするように、上記各比例シート弁を制御するNC
コントローラ等の制御手段を有する構成としたものであ
る。
【0016】本発明に係る油圧プレス装置のラム駆動制
御方法は上記目的を達成するために、上記制御装置を用
いる油圧プレス装置のラム駆動制御方法であって、上記
制御手段によって設定された被加工材の板厚から、上記
加圧行程用の比例シート弁をオンとするタイミングを演
算制御するようにしたものである。なお本発明方法を用
いれば、打ち抜き加工に必要な上記ラムによる負荷荷重
を算出し、このラムにより上記被加工材に掛ける圧力が
必要値以上にならないように圧力制御することも可能で
ある。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお以下では従来と共通する部分には共通
する符号を付して説明する。
【0018】図6は本発明に係る油圧プレス装置のラム
駆動制御装置の一実施例を示す油圧回路図である。本実
施例装置は、図5の行程(A)、(C)、(D)用に低
圧大流量油圧動力源、行程(B)用に高圧小流量油圧動
力源を設けるようにしたものである。具体的には図1に
示した油圧回路に、行程(B)用の加圧用比例シート弁
PApと高圧小流量油圧動力源となるポンプ40を加
え、ラム1の位置情報をもとにこの2つの動力系統を切
り換えるようになっている。加圧用比例シート弁PAp
とポンプ40を接続する配管部位は、図示のように下降
行程時に油圧供給側となる比例シート弁PAと並列にな
る配置とする。
【0019】本実施例の構成においてもラム1の下降行
程における動作は図1〜図3に示した例と同じであり、
下降行程中は比例シート弁PApは閉じておく。即ち、
油圧供給側の比例シート弁PB、PAをオン・オフ的
に、油圧排出側の比例シート弁TB、TAをPWM制御
によって比例制御するメータアウト的に制御する場合、
NCコントローラ9は目標シリンダ変位yr(フィード
バック制御の場合はシリンダ変位yに対応する制御偏差
e)に対応する入力信号電庄と各パイロット弁8に出力
する変調率の関係から開くべき比例シート弁PA〜TB
を判断し、各パイロット弁8の励磁回路の操作指令パル
ス信号である入力信号Uを出力する。具体的には、制御
プログラムによりスタート後のイニシャライズを行な
い、制御パラメータを各比例シート弁PA〜TBごとに
入力し、次いで入力信号Uを入力させて入力信号Uの値
と各比例シート弁PA〜TBに出力する変調率τの関係
から、オンとすべき比例シート弁PA〜TBのパイロッ
ト弁8を判断する。ここで設定するパラメータの例とし
ては、PWMゲイン、不感帯幅、PWM制御サンプリン
グ周期、最小変調率(スレショルド)がある。
【0020】一方、動力系統の切り換えは、NCコント
ローラ9が通常比例シート弁PAのパイロット弁8に出
力するPWM信号を、図5の行程(B)の範囲で加圧用
の比例シート弁PApのパイロット弁8に出力し、下降
用の比例シート弁PAを閉じることにより行なうもの
で、この場合もフルブリッジ回路が構成される。
【0021】このように制御すると、全消費動力は低圧
大流量のポンプ3と高圧小流量のポンプ40という2つ
の油圧源消費動力の和となり、ラム1の行程のほとんど
で低圧大流量の油圧源を使用することになり、従来の1
つの油圧動力源によるものに比べて消費動力が低減す
る。即ち、1つの動力源による駆動方式での消費動力W
1と、本実施例装置の2つの動力源による駆動方式での
消費動力W2とは、それぞれ概ね
【数1】W1=Qs・Ps
【数2】W2=Qsm・Psm+Qsp・Psp で表わされる。ここに、Qsはポンプ吐出流量、Psは
ポンプ吐出圧力(リリーフ設定圧力)、添字Mはシリン
ダの移動行程、Pは加圧行程を表わす。通常Qs=Qs
m、Ps=Psp、Qsm>Qsp、Psp>Psmで
あるから、
【数3】 W2/W1≒(Psm/Psp+Qsp/Qsm)<1 となる。
【0022】次に、本発明に係る駆動制御装置及び方法
の有効性を確認するため、従来の1つの動力源による駆
動方式との比較を板材の打ち抜き試験の消費動力評価に
よって行なった結果を説明する。
【0023】供試シリンダは油圧パンチプレスのラム
(ピストン径120mm、ロッド径100mm、最大ス
トローク50mm、質量20kg)を用い、φ20mm
円形金型により板材の打ち抜きを行なう。従来の1つの
油圧動力源による駆動方式では、1内接歯車式ポンプ
(流量60リットル/分)により供給された油圧動力
を、4個の比例シート弁(PA、PB、TA、TB)で
構成されたフルブリッジ回路で制御し、ラムを駆動す
る。以下ではこれを方式1という。一方、本発明に係る
省動力駆動方式では、低圧大流量油圧源の1内接歯車式
ポンプ(流量60リットル/分)と、高圧小流量油圧源
の2可変容量斜板式ピストンポンプ(流量4リットル/
分に固定)を組み合わせ、板材打ち抜き時は図6におい
てPAp、PB、TA、TBで構成するフルブリッジ回
路によりラムを駆動する。以下ではこれを方式2とい
う。
【0024】上述のような実験を行なった結果を図7に
示す。図7の左側の列(A)は方式1において実際に板
材を打ち抜く代わりに、ピストンをシリンダエンド(y
=0)にあてて見かけ上負荷を作用させ、シリンダヘッ
ド側圧力Ph、ロッド側圧力Pr、供給圧力Ps、油圧
源動力W、シリンダ駆動力Fを測定したものである。こ
こで、油圧源消費動力はW=Qs×Ps、シリンダ駆動
力はF=Ah×Ph−Ar×Prより求めている。Ah
はシリンダヘッド側面積、Arはシリンダロッド側面積
である。供給圧力(リリーフ弁セット圧力)Psは10
MPaに設定してある。図示のように、方式1における
油圧源消費動力は最大10kW、平均7kWである。
【0025】一方、図7の右側の列(B)は方式2によ
るものと想定して、この間は高圧小流量油圧源に切り換
えている。供給圧力はPsm=3MPa、Psp=10
MPaに設定した。シリンダ駆動力は方式1とほぼ同じ
であるが、全油圧源動力W(シリンダ移動用油圧源動力
Wmと打ち抜き加圧用油圧源動力Wpの和)は最大4.
5kW、平均3kWとなり、40%に省動力化されてい
る。即ち、従来(方式1)で22kw、15kwクラス
の電動機を持つ油圧パンチプレスの油圧システムを、本
発明に係る装置、方法では7.5kwクラスの電動機で
駆動できることがわかる。
【0026】図8(A)、(B)にそれぞれ方式1と方
式2により厚さ2mmの鉄板を打ち抜いた結果を示す。
なお、方式2では、打ち抜き反力による油圧シリンダ支
持フレームの弾性変形を考慮して図9に示す加圧範囲
(図中斜線で示す。)を設定した。図9中の1aはラム
1の先端のパンチを示す。両方式とも鉄板を打ち抜くこ
とができ、また、図8によりシリンダ駆動力もほぼ同様
に得られていることがわかる。
【0027】なお上述の評価のための本発明の実施にお
いては、低圧大流量ポンプとしてギヤポンプを使用して
いるが、ベーンポンプ、ピストンポンプあるいは可変容
量ポンプを使用することもでき、特に可変容量ポンプを
使用すると、動作していないときの動力効率がアップす
る。また低圧大流量の油圧回路、高圧小流量の油圧回路
中にそれぞれアキュームレータを取り付ける(各ポンプ
と弁との間にそれぞれ取り付ける)と、可変ポンプを使
用した場合の初期の動作遅れを解消できる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る油圧プレス装置のラム駆動
制御装置及び同駆動制御方法は、以上説明してきたよう
に、低動力でラムの高速作動を実現するため、ラムの無
負荷高速作動用の大流量低圧油圧ポンプ系統と、打ち抜
き用の小流量高圧油圧ポンプ系統の2つの動力源を設
け、この2系統の油圧動力供給系を負荷の状態に応じて
切り換えるようにしたので、1系統での油圧供給方式に
比べ全消費動力の低減が行えるようになるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】比例シート弁で4ポートスプール弁と等価なフ
ルブリッジ回路を構成した1油圧動力源の油圧回路構造
断面図である。
【図2】図1の回路の構成に用いた比例シート弁の構造
を示す断面図である。
【図3】図1の油圧回路図である。
【図4】図1の回路の構成に用いた比例シート弁の制御
パラメータの設定例である。
【図5】油圧パンチプレスの作動行程を示す図である。
【図6】本発明の一実施例を示す油圧回路図である。
【図7】1つの動力源による駆動方式と2つの動力源に
よる駆動方式による板材の打ち抜き試験の消費動力評価
試験の結果を示す図である。
【図8】1つの動力源による駆動方式と2つの動力源に
よる駆動方式による鉄板の打ち抜き試験結果を示す図で
ある。
【図9】図8の試験における2つの動力源による駆動方
式に対する設定加圧範囲を示す図である。
【符号の説明】
1 ラム 2 油圧シリンダ 3 ポンプ(低圧大流量) 5 タンク 7 比例シート弁の主弁 8 比例シート弁のパイロット弁 9 NCコントローラ 11 板材 40 ポンプ(高圧小流量) PA、TB 下降行程用比例シート弁 PB、TA 上昇行程用比例シート弁 PAp 加圧行程用比例シート弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 恭一 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町1159番地の 18 ヴィラ市ケ尾202号室 (72)発明者 田中 裕久 東京都目黒区大岡山1丁目15番3号 (72)発明者 永田 武司 愛知県岡崎市美合町字小豆坂30 日清紡績 株式会社美合工機工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧プレス装置のラムを上下動させるた
    めの油圧シリンダと低圧大流量の油圧ポンプとを接続し
    た回路に、シート形の主弁と該主弁の動作を制御するパ
    イロット弁からなる4個の比例シート弁を、一対を上記
    ラムの下降行程用に、他の一対を上記ラムの上昇行程用
    にしてフルブリッジ回路をなすように接続して上記油圧
    シリンダの駆動制御を行なう装置であって、油圧供給側
    の上記下降行程用の比例シート弁に対して、打ち抜き等
    の加圧行程用の比例シート弁1個と高圧小流量の可変ポ
    ンプを並列に挿入接続してなり、上記ラムの高速駆動時
    には上記低圧大流量の油圧ポンプを動力源とし、負荷変
    動の大きな打ち抜き等の加工時には、上記高圧小流量の
    可変ポンプを動力源とするように、上記各比例シート弁
    を制御するNCコントローラ等の制御手段を有すること
    を特徴とする油圧プレス装置のラム駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置を用いる油圧プレス装置
    のラム駆動制御方法であって、上記制御手段によって設
    定された被加工材の板厚から、上記加圧行程用の比例シ
    ート弁をオンとするタイミングを演算制御することを特
    徴とする油圧プレス装置のラム駆動制御方法。
JP7149651A 1995-05-23 1995-05-23 油圧プレス装置のラム駆動制御装置及び同駆動制御方法 Pending JPH08309599A (ja)

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GB9610756A GB2301460B (en) 1995-05-23 1996-05-22 Apparatus and method for controlling driving of a ram of a hydraulic cylinder of a hydraulic press equipment
US08/651,997 US5682742A (en) 1995-05-23 1996-05-23 Apparatus and method for controlling driving of a ram of a hydraulic cylinder of a hydraulic press equipment
DE19620809A DE19620809A1 (de) 1995-05-23 1996-05-23 Vorrichtung und Verfahren zur Regelung des Antriebs eines Preßstempels eines Hydraulikzylinders einer hydraulischen Presse

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