JP2000297866A - ロータリーサーボバルブおよび同バルブを用いたパンチプレスの液圧サーボ装置 - Google Patents
ロータリーサーボバルブおよび同バルブを用いたパンチプレスの液圧サーボ装置Info
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Abstract
るコンパクトで高精度のロータリーサーボバルブと同バ
ルブを用いたパンチプレスの液圧サーボ装置の提供。 【解決手段】 少なくとも高低圧二種類のポンプポート
33,39を備えたロータリーサーボバルブ1におい
て、バルブ本体9のスプール案内孔7に回転自在かつ直
線的往復移動自在のスプール11を設け、該スプールを
回転駆動するサーボモータ15と往復移動させるリニア
形アクチュエータ13とを設け、前記スプールの往復移
動によって前記ポンプポートを選択切換し、回転によっ
てシリンダポートの選択切換えを行うと共に流量制御を
行うことを特徴とするロータリーサーボバルブ。
Description
ルブおよび同バルブを用いたパンチプレスの液圧サーボ
装置に関する。
械技術分野においての液圧サーボ装置には直動形サーボ
バルブ或いは電磁比例サーボバルブ等の制御弁が多用さ
れている。
は、低騒音、低振動を実現するために、油圧シリンダの
ラムの昇降行程を、クイックアプローチ行程、低速の打
抜き行程、抜きかす払い落とし時の高速下降行程、およ
びクイックリターン行程の4パターンに制御している。
るために、図10に示す油圧回路のように、高圧小流量
のポンプ201と低圧大流量のポンプ203とからなる
油圧源205を設け、この油圧源205と油圧シリンダ
207との間に、高圧ラインと低圧ラインとを切換える
サーボバルブ209を設け、このサーボバルブ209の
吐出側ポートと油圧シリンダ207との間に油圧シリン
ダ207の作動方向を切換えるサーボバルブ211が設
けてある。
ーチ、クイックリターンおよび抜きかす払い落とし行程
においては、低圧大流量の作動油が油圧シリンダ207
に供給され、打抜き行程においては高圧小流量の作動油
が供給されるようにコントロールされている。
従来のコントロールシステムでは、油圧シリンダ207
に供給する油圧の圧力を切換えるためのサーボバルブ2
09に加え、さらに油圧シリンダ207の作動方向を切
り換えるためのサーボバルブ211が必要である。
9、211)を取り付ける油圧マニホールドは、高圧/
低圧の2系統の油圧回路と、上昇/下降の2方向の回路
とが必要となり油圧マニホールド回路が非常に複雑化し
形状も大きなものとなり、装置のコンパクト化を妨げて
いる。
サーボバルブにおいては、内蔵するスプールの変位を差
動トランスで検出し、スプール変位指令信号にフィード
バックをかける方法を用いている。しかし、差動トラン
スはコイルを用いた検出原理を採用しているため、周囲
の温度変化により検出変位がシフト(温度ドリフト)
し、検出誤差を生じるので高精度なスプール位置制御が
難しい。
バルブのバルブ本体とスプールの加工寸法に個体差があ
るので、作動油供給ポートの開口開始位置、並びにスプ
ールの変位量と供給流量との関係に差が生じ、2個のサ
ーボバルブを組合わせた従来の油圧サーボ装置ではサー
ボ装置毎に流量特性が異なるという問題がある。また、
2個のサーボバルブを組合わせた場合は、2個のサーボ
バルブを接続する油路が長くなり制御指令に対するバル
ブの応答速度が遅くなる。
成されたものであり、本発明の課題は、供給流体切換え
機能と流量制御機能とを有するコンパクトで高精度のロ
ータリーサーボバルブと、同バルブを用いたパンチプレ
スの液圧サーボ装置とを提供することである。
として請求項1に記載の発明は、少なくとも高低圧二種
類のポンプポートを備えたロータリーサーボバルブにお
いて、バルブ本体のスプール案内孔に回転自在かつ直線
的往復移動自在のスプールを設け、該スプールを回転駆
動するサーボモータと往復移動させるリニア形アクチュ
エータとを設け、前記スプールの往復移動によって前記
ポンプポートを選択切換えし、前記スプールの回転角度
をサーボモータにより制御してシリンダポートの選択切
換えを行うと共に流量制御を行うことを要旨とするもの
である。
の発明において、前記スプールの回転角度検出手段とし
て光学式ロータリーエンコーダを設けたことを要旨とす
るものである。
圧二種類の圧力源を使用したパンチプレスの液圧シリン
ダ駆動回路において、前記圧力源をスプールの往復移動
により選択供給する圧力源切換え機能と、前記スプール
の回転角度をサーボモータにより制御してシリンダポー
トの選択切換えを行うと共に流量制御を行う機能とを備
えたロータリーサーボバルブを制御バルブとして設け、
前記液圧シリンダの速度と加圧力を制御する構成である
ことを要旨とするものである。
の発明において、前記スプールの回転角度検出手段とし
て光学式ロータリーエンコーダを用いることを要旨とす
るものである。
によって説明する。
ルブにより、油圧シリンダ3のピストン5を高圧または
低圧で上下動させる場合を例にした説明図である。図1
を参照するに、ロータリーサーボバルブ1にはスプール
案内孔7を有するバルブ本体9にこのスプール案内孔7
において回転および摺動自在のスプール11が設けてあ
る。
7に沿って移動させる往復移動機構として電磁ソレノイ
ド、リニアモータなどのリニア形アクチュエータ13
と、スプール11を回転させる回転機構として、ACサ
ーボモータ、DCサーボモータまたはパルスモータなど
のサーボモータ15と、スプール11の回転角度を検出
する光学式ロータリーエンコーダ16とが設けてある。
モータ15自体のベクトル制御と回転角度のフィードバ
ックにも使用している。また、回転角度検出器には磁気
回転検出器またはレゾルバなどを使用してもよい。
ブ本体9の右端面に(図1において)取り付けられてお
り、スプール11の回転を許容して左右に押したり引い
たりするため、回転のみ許容する軸受け17により接続
してある。
体9の左端面にブロック27を介して取り付けてある。
そして、サーボモータ15の回転軸19に取り付けたス
プライン軸21が、前記スプール11から左端面に突出
して設けた突出部23に設けたスプライン穴25に挿入
してある。
ル11の左右往復動を許容して回転を伝達することがで
きる。
面)には、低圧の圧力流体を供給する低圧ポンプ29に
管路31により接続した取入口としての低圧ポンプポー
ト33、高圧の圧力流体を供給する高圧ポンプ35に管
路37により接続した取入口としての高圧ポンプポート
39、油圧シリンダ3の上室41に圧力流体を供給すべ
く管路43により接続した供給口としてのAポート穴4
5、油圧シリンダ3の下室47に圧力流体を供給すべく
管路49により接続した供給口としてのBポート穴5
1、油圧シリンダ3の下室47から圧力流体を排出すべ
く管路53により接続したシリンダポートとしてのTB
ポート穴55、油圧シリンダ3の上室41から圧力流体
を排出すべく管路57により接続したTAポート穴5
9、および油圧シリンダ3から排出された圧力流体を油
タンク61に戻すべく管路63により油タンク61に接
続したTポート穴65が設けてある。
駆動される高圧ポンプ35と低圧ポンプ29が設けられ
ている。高圧ポンプ35は高圧回路(詳細回路図は図示
省略)によりロータリーサーボバルブ1の高圧ポンプポ
ート39に接続してあり、低圧ポンプ29は低圧回路
(詳細回路図は図示省略)によりロータリーサーボバル
ブ1の低圧ポンプポート33に接続してある。
隔壁66を挟んで右側のリニア形アクチュエータ13側
に高圧または低圧の圧油が入る第一油室68が、左側の
サーボモータ15側には、ほぼ大気圧の排出油が入る第
二油室70が設けてある。
対の矩形状の圧油供給穴73(図1では下側の穴のみを
示す)と、上下一対の細長い矩形状切欠き77U、77
Lとが設けてある。なお、切欠き77U、77Lはバル
ブ内の圧力バランスによりスプールの往復動および回転
をスムーズにする役割をも果たしている。
い矩形状の切欠き81U、81Lと、この切欠き81
U、81Lの左側に幅広の細長い矩形状の切欠き83が
設けてある(図3、図4参照)。
U、81L、83の長さは、スプール11が前記リニア
形アクチュエータ13により左右に移動しても後述する
ポート穴との連通が可能な長さに設けてある。また、ス
プール11の左側端部外周には、多数の溝85が設けて
あり、また、低圧ポート穴33または高圧ポンプポート
39等からバイパスポート123により圧油を溝85に
供給し、スプール案内孔7とスプール11との間に油膜
を形成しスプール案内孔7とスプール11との固着を防
止してる。
部には種々の油路が設けてある。スプール11がリニア
形アクチュエータ13により右側へ移動した時、前記下
側の圧油供給穴73の位置に対応するスプール案内孔7
の下側には低圧開口87が設けてあり、この低圧開口8
7と前記低圧ポンプポート33とを連通する油路89が
設けてある。
スプール11が所定角度回転した場合でも低圧開口87
よりずれない大きさに設けてある。また、スプール11
がリニア形アクチュエータ13により左側へ移動した
時、(図1の状態)前記下側の位置に対応する前記スプ
ール案内孔7の下側には高圧開口91が設けてあり、こ
の高圧開口91と前記高圧ポンプポート39とを連通す
る油路93が設けてある。
低圧開口87と同様に、スプール11が所定角度回転し
た場合でも高圧開口91よりはずれない大きさに設けて
ある。
の圧油は低圧ポンプ29、管路31、低圧ポンプポート
33、油路89、低圧開口87および圧油供給穴73を
経由してスプール11の第一油室68に流入する。ま
た、スプール11が左側位置へ移動した場合、高圧の圧
油は、高圧ポンプ35、管路37、高圧ポンプポート3
9、油路93、高圧開口91および圧油供給穴73を経
由して、やはりスプール11の第一油室68に流入す
る。
リンダポートとしてのAポート出口97および103、
Bポート出口101および105が対向して設けてあ
る。Aポート出口97および103は、バブル本体9内
部にて1つとなり、油路107を介してAポート穴45
に連通している。Bポート出口101および105も同
様に、バブル本体9内部で1つとなり、油路109を介
してBポート穴51に連通している。
示さすように、Aポート出口103のとなりにもう一つ
のAポート出口103′とBポート出口101′を設け
ることにより、A,Bポート出口の面積を2倍にするこ
とができる。
0には、油路111によりTBポート穴55に連通した
上下1対のTB開口113と、油路115によりTAポ
ート穴59と連通した上下一対のTA開口117が設け
てある。TAポートおよびTBポートについても、より
多くの流量を確保したければ、図1に示すように、前記
Aポート穴45、Bポート穴51と同様に、TA開口1
17およびTB開口113のとなりにTA開口117’
とTB開口113’を設けることにより面積を2倍にす
ることができる。
の左側端部付近の上下にはTポート出口119が設けて
ある。このTポート出口119は、スプール11が所定
角度回転した場合にもスプール11の切欠き83から外
れることがないような大きさで設けてある。このTポー
ト出口119と前記Tポート穴65を連通する油路12
1が設けてある。
ル11の移動を円滑にするために、低圧ポンプポート3
3または高圧ポンプポート39からバイパスポート12
3が設けられ溝85へ圧力流体を供給している。
動作を説明する。
について説明する。図1を参照するに、リニア形アクチ
ュエータ13によりスプール11を左側へ移動させて高
圧供給に設定する(図1に示されている状態)と共に、
サーボモータ15によりスプール11を反時計方向(図
2において)へ回転させる。
ール11の圧油供給穴73が位置すると共に、低圧開口
87はスプール11の外周面により閉じられる。このと
き、第一油室68においては、スプール11の切欠き7
7L,77UがBポート出口101、106の上にある
ため、Aポート出口97,103はスプール11の外周
面により閉じられている。また、第二油室70において
は、切欠き81L、81UがTA開口117上に位置
し、TB開口113はスプール11の外周面により閉じ
られている。
圧ポンプポート39および油路93を経て供給された高
圧の圧力流体は、高圧開口91から第一油室68に入
り、切欠き77Lおよび77UからりBポート出口10
5および101を通り、油路109、Bポート穴51、
管路49を介して油圧シリンダ3の下室47に供給さ
れ、ピストン5が上昇する。
上室41に充填されている圧力流体は、管路57、TA
ポート穴59、油路115、TA開口117、切欠き8
1L、81Uを介して、第二油室70に排出され、さら
に切欠き83、Tポート出口119、油路121、Tポ
ート穴65、管路63を介して油タンク61に排出され
る。
サーボモータ15によりスプール11を時計方向(図2
において)へ回転させる。
ール11の圧油供給穴73が位置すると共に、低圧開口
87はスプール11の外周面により閉じられているた
め、高圧の圧力流体が第一油室68に供給されるのは前
述のピストン5を上昇させる場合とまったく同様であ
る。また、このとき、第一油室68においては、Bポー
ト出口101,105はスプール11の外周面により閉
じた状態となる。
体は、今度は切欠き77L,77Uを通ってAポート出
口97,103から出て、油路107、Aポート穴4
5、管路43を介して油圧シリンダ3の上室41に供給
されピストン5を下降させる。
下室47に充填されている圧力流体は、管路53、TB
ポート穴55、油路111、TB開口113、切欠き8
1L,81Uを介してスプール11の第二油室70に排
出され、さらに切欠き83、Tポート出口119、油路
121、Tポート穴65、管路63を介して油タンク6
1に排出される。
させる場合には、リニア形アクチュエータ13によりス
プール11をスプール案内孔7に沿って右方向へ移動さ
せる。この状態では、低圧開口87の真上にスプール1
1の圧油供給穴73が位置すると共に、高圧開口91は
スプール11の外周面により閉じられる。
低圧ポンプポート33および油路89を経て供給された
低圧の圧力流体は、低圧開口87から圧油供給穴73を
介して第一油室68に供給される。その後の圧力流体の
動きは、前述した高圧の場合とまったく同様である。
従来例では二個必要であった制御用バルブを一個のロー
タリーサーボバルブ1に置き換えることができる。これ
により、装置の省スペース化およびコンパクト化が可能
になると共に、油圧用の配管および電気配線が少なくな
るため、装置を簡潔化することができる。また、バルブ
の数を減少させることにより油リークを減少させること
ができ、省エネ化を図ることができる。
よれば、圧油の方向切換弁の機能のほかにスプール11
の回転角度を光学式ロータリーエンコーダ16で検出
し、サーボモータ15を適宜に制御することにより無段
階の流量制御を行うことができる。
されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の
態様で実施し得るものである。上述の実施の形態におい
ては、バルブ本体9に設けられている開口や出入り口を
丸穴とし、スプール11に設けられている切欠きを矩形
状の切欠きとしたが、丸穴や切欠きの形状の組み合わせ
は適宜変更できるものである。
換弁として使用するA,Bポートのほかに、C,D,
E,Fポートを追加することも可能である。また、図6
に示すように、T1,T2,T3およびT4ポート穴などを
追加することも可能である。
を用いてスプール11の回転角度を制御することによっ
て、バルブ本体9に設けたポート穴、例えば、高圧ポー
ト穴39とスプール11の圧油供給穴73、およびスプ
ール11の切欠き77とシリンダポート穴B(またはA
ポート)とが作り出す圧油通過開口部の面積を調整でき
る。
例するため、図7(A)、(B)および(C)に示すよ
うに、断面積の変化は通過流量の変化となる。
は圧油の通過流量の制御となる。バルブ本体9を通過し
た圧油が油路49を経て油圧シリンダ3の下室47に流
入すると、ピストン5が上昇するが、このときの上昇速
度は流入した圧油の流量に比例する。従って、スプール
11の回転角度の制御することにより、ピストン5の移
動速度(上昇速度または下降速度)を制御できる。
いているが、水とグリコールとの混合液、純水、または
水に防錆剤を添加した液体などを用いることもできる。
レスの油圧サーボ装置への応用例を図8および図9を参
照しながら説明する。なお、図8はパンチプレスの油圧
サーボ装置135の一例を示したものであり、前記図1
のロータリーサーボバルブ1の部品の符号は同一にして
ある。図9は制御対象である油圧シリンダ3のピストン
5の行程図の一例である。
は、NC装置137、サーボドライバ139、ロータリ
ーサーボバルブ1、パンチプレスの油圧シリンダ3およ
びピストン5、ピストン5の変位を検出する位置センサ
ー141などから構成してある。
ロセスに対応して、NC装置137からサーボドライバ
139にピストン変位指令aを出力すると共に、油圧を
高圧または低圧に切り換えるための圧力切換え指令bを
ロータリーサーボバルブ1のリニア形アクチュエータ1
3に出力する。
ュエータ13を作動させて、スプール11を左側(図1
において)へ移動する。サーボドライバ139は、ピス
トン変位指令aを電圧に変換して、ロータリーサーボバ
ルブ1のサーボモータ15に回転指令cとして出力す
る。
と、ロータリーサーボバルブ1のスプール11が回転
し、圧油(作動油)が管路43または管路49を経由し
て、油圧シリンダ3の上室41または下室47に流入す
る。
1のスプール11の回転角度によって変わり、回転角度
の変化がピストン5の移動速度の変化となる。
43が設けてあり、ピストン5でこの金型を打撃してパ
ンチング加工を実施する。
ーボモータ15の尾端に設けた光学式ロータリーエンコ
ーダ16で検出する。この検出値dはサーボドライバ1
39にフィードバックして前記回転指令cとこの検出値
dとを比較照合する。
検出する。この位置センサー141で検出したピストン
変位量eは、前記NC装置137にフィードバックし
て、前記ピストン変位指令aの照合に使用すると共に、
速度フィードバック信号eとしてサーボドライバ139
に通知する。
駆動のパンチプレスの油圧シリンダの駆動制御への適用
例を図8、図9を参照しながら説明する。
5の行程曲線において、A,E点はピストン5の上死点
に位置し、この位置において、油圧源からの圧油(作動
油)はロータリーサーボバルブ1のスプール11でロッ
クされており油圧シリンダ3の油室(41,47)に流
入していない。
り、大きな加圧力は必要としないがピストン5の下降速
度が最も高速となる区間である。この区間においては、
NC装置137から、圧油を低圧に切り換えるための圧
力切換え指令bをリニア形アクチュエータ13に出力す
ると共に、ピストン変位指令a(高速下降指令)をサー
ボドライバ139を介して回転指令cとしてサーボモー
タ15に出力する。
が低圧開口87側に移動して、低圧の圧油がロータリー
サーボバルブ1に供給される。また、サーボモータ15
によって、スプール11が反時計方向に回動してAポー
トとTBポートが開くと同時にBポートとTAポートが
閉じて、低圧P2 の圧油が管路43から油圧シリンダ3
の上室41に流入して、ピストン5が高速度で下降す
る。また、油圧シリンダ3の下室の油は管路53および
TBポートを経由して油タンク61へ排出される。な
お、ピストン5の速度はスプールのポート開口度が全開
になったときに最高速度となる。
度の下降速度で大きな加圧力が必要となる区間である。
なお、B点はピストン5の下方に準備されたパンチ金型
の先端が被加工材表面よりも僅かに上方に位置決めされ
た時の、ピストン先端の位置を示している。
ら、圧油を高圧に切り換えるための圧力切換え指令bを
リニア形アクチュエータ13に出力すると共に、ピスト
ン変位指令a(低速下降指令)をサーボドライバ139
を介して回転指令cとしてサーボモータ15に出力す
る。
が高圧開口91側に移動して、高圧の圧油がロータリー
サーボバルブ1に供給される。また、サーボモータ15
によって、スプール11を回動させ、油圧シリンダ3へ
供給する圧油の通過流量を所望する下降速度になるよう
に絞り込む。これにより低騒音での打ち抜きが可能とな
る。
程であり、大きな加圧力は必要としないが大きな下降速
度を必要とする区間である。
様に、圧油を低圧P2 に切換えるための圧力切換え指令
bをNC装置137からリニア形アクチュエータ13に
出力すると共に、ピストン変位指令a(高速下降指令)
をサーボドライバ139を介して回転指令cとしてサー
ボモータ15に出力する。
バルブ1に供給される。また、サーボモータ15によっ
て、圧油の通過流量調節部の開口度が大きくなる方向に
スプール11を回動し、油圧シリンダ3が所望する下降
速度になるように調節する。これにより、大流量の圧油
が油圧シリンダ3へ供給されてピストン5が高速度で下
降する。
戻すクイックリターン行程である。
ら、圧油を低圧に切り換えるための圧力切換え指令bを
リニア形アクチュエータ13に出力すると共に、ピスト
ン変位指令a(高速上昇指令)をサーボドライバ139
を介して回転指令cとしてサーボモータ15に出力す
る。
が低圧開口87側に移動して、低圧の圧油がロータリー
サーボバルブ1に供給される。また、サーボモータ15
によって、スプール11が時計方向に回動されて、Bポ
ートとTAポートが開くと同時にAポートとTBポート
が閉じて、低圧P2 の圧油が管路49から油圧シリンダ
3の下室47に流入して、ピストン5が高速度上昇す
る。また、圧油の通過流量調節部の開口度が最大になる
ようにスプール11が回動されるのでピストン5が高速
度で上死点まで上昇する。なお、戻り油は管路57およ
びTAポートを経て油タンク61に戻る。
Eの4行程が高圧/低圧を使い分ける打ち抜き加工のプ
ロセスであり、打ち抜き荷重が大きい場合、すなわち、
加工穴サイズが大きい場合や、板厚が厚い場合或いは被
加工材の抗張力が高い場合の打ち抜き加工に使用するシ
ステムである。
圧を使用する必要がなく、低圧の状態で連続してピスト
ンの昇降を繰り返して加工を行うシステムもある。この
場合には、リニア形アクチュエータ13を作動させるこ
となく、スプール11の回転動作のみでピストン5の昇
降動作を制御すればよい。
供給する供給圧力源切換え機能と、シリンダポート切換
へ機能および連続的な流量制御機能とを1個のバルブに
備えているので、従来2個のバルブでそれぞれの機能を
処理していたものを1個のバルブで処理できる。また、
供給圧力源切換え機能と、サーボモータを用いたスプー
ル回転角度制御によるシリンダポート切換え機能および
連続的流量制御機能とを1個のバルブに複合したので、
従来2個のバルブ間に在った管路が不要となり管路長が
短縮できる。その結果、圧力伝播時間が従来に比し大幅
に短縮しバルブの応答速度が向上し高速な液圧制御が可
能となる。
角度検出手段として光学式ロータリーエンコーダを使用
しているので、温度変化の影響が殆どなく高精度な制御
が可能となる。
圧二種類の圧力源を使用したパンチプレスの液圧シリン
ダ駆動回路において、圧力源を選択供給する供給圧力源
切換え機能と、シリンダポート切換へ機能および連続的
な流量制御機能とを備えた応答速度の早いサーボバルブ
を制御バルブとして使用したので、液圧シリンダの速度
と加圧力を高速かつ高精度に制御することが可能とな
る。
角度検出手段として光学式ロータリーエンコーダを使用
しているので、温度変化の影響が殆どなく高精度な制御
が可能となる。
の断面図。
係の説明図。
ピストン行程図。
ーボ装置の例。
油路 91 高圧開口 97,103,103′ Aポート出口 101,101′,105 Bポート出口 113,113′ TB開口 117 TA開口 119 Tポート出口 123 バイパスポート 135 油圧サーボ装置 137 NC装置 139 サーボドライバ 141 位置センサー 143 パンチ金型
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも高低圧二種類のポンプポート
を備えたロータリーサーボバルブにおいて、バルブ本体
のスプール案内孔に回転自在かつ直線的往復移動自在の
スプールを設け、該スプールを回転駆動するサーボモー
タと往復移動させるリニア形アクチュエータとを設け、
前記スプールの往復移動によって前記ポンプポートを選
択切換えし、前記スプールの回転角度をサーボモータに
より制御してシリンダポートの選択切換えを行うと共に
流量制御を行うことを特徴とするロータリーサーボバル
ブ。 - 【請求項2】 前記スプールの回転角度検出手段として
光学式ロータリーエンコーダを設けたことを特徴とする
請求項1に記載のロータリーサーボバルブ。 - 【請求項3】 少なくとも高低圧二種類の圧力源を使用
したパンチプレスの液圧シリンダ駆動回路において、前
記圧力源をスプールの往復移動によって選択供給する圧
力源切換え機能と、前記スプールの回転角度をサーボモ
ータにより制御してシリンダポートの選択切換えを行う
と共に流量制御を行う機能とを備えたロータリーサーボ
バルブを制御バルブとして設け、前記液圧シリンダの速
度と加圧力を制御する構成であることを特徴とするパン
チプレスの液圧サーボ装置。 - 【請求項4】 前記スプールの回転角度検出手段として
光学式ロータリーエンコーダを用いることを特徴とする
請求項3に記載のパンチプレスの液圧サーボ装置。
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