JPH08173532A - シリンジ製造装置 - Google Patents

シリンジ製造装置

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JPH08173532A
JPH08173532A JP6337123A JP33712394A JPH08173532A JP H08173532 A JPH08173532 A JP H08173532A JP 6337123 A JP6337123 A JP 6337123A JP 33712394 A JP33712394 A JP 33712394A JP H08173532 A JPH08173532 A JP H08173532A
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carrier
injection
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injection cylinder
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宗隆 本多
Kenju Takakuwa
建樹 高桑
Masahiro Matsuda
政博 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】注射筒12を収容して搬送するキャリア10
を、その注射筒12が正立状態のときと倒立状態のとき
に兼用可能にする。 【構成】注射筒12は、円筒状の本体部12bと、その
一端部側の、外周にフランジ12cが形成されている開
口部12dと、他端側に設けられた小径の注射針取付口
12aとを備えており、この注射筒12が挿入される搬
送用キャリア10は、その内部側の最も下部に設けられ
て注射針取付口12aが挿入される小径孔14aと、そ
の上部に設けられている上記円筒状本体部12bの外径
よりもやや大径の中径孔14bと、最も上部に設けられ
ている上記フランジ12cの外径よりもやや大径の大径
孔12bとを備えており、注射筒12を倒立状態でこの
キャリア10内に挿入した場合には、奥深く挿入され、
倒立状態で挿入した場合には、最も上部の大径孔内に収
容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンジ(注射器)を
製造する装置に係り、特に、注射筒を搬送用キャリア内
に収容して搬送する間に打栓、充填等の各種の処理を行
なうことによりシリンジを製造するシリンジ製造装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビン等の容器に液体を充填した後、キャ
ッピングを行なう充填装置等では、上記容器を安定して
搬送し、かつ、正確な位置決めを行なう等の目的で、各
容器をそれぞれ容器搬送用のキャリア内に収容して、充
填装置内を搬送しつつ各種の処理工程を行なうことが一
般に行なわれている。
【0003】例えば、特開平6−293431号公報に
記載された「物品処理方法および装置」では、「ボトル
搬送ライン16は、ボトル1を保持したボトル固定装置
3(キャリア)をボトル整列供給機11から充填機13
の旋回搬送装置13A、キャップ装着機14の旋回搬送
装置14Aを経て箱詰機15に搬送し、箱詰機15にて
ボトル1を取出されたボトル固定装置3をボトル整列供
給機11に返送する如くに、ボトル固定装置3を循環搬
送する」ようになっている。この公報の装置のように、
通常のボトルに充填およびキャッピング等を行なう場合
には、複数の処理工程の途中でボトルを反転させる必要
はないので、一度キャリア内に収容した後は、各種の処
理工程が完了した後に取出されるまで1つのキャリアに
よって搬送するようになっている。
【0004】また、シリンジ(注射器)を製造する装置
においても、注射筒(この明細書中では、充填および打
栓が行なわれて注射器が完成する前の状態を注射筒と呼
び、完成後をシリンジと呼ぶことにする)は自立するこ
とができない形状をしているため、ハンドリング機構等
によってグリップしていない限り常にキャリア内に収容
して搬送しなければならない。ここで、従来から一般的
に用いられている注射筒の形状について、図1により簡
単に説明する。注射筒12は、円筒状の長い本体部12
bと、その先端部(図の上端部)に設けられた細い筒状
の開口を有する注射針取付口12aと、後にシリンジ
(注射器)として使用する際にプランジャロッドが挿入
される大径開口部12d(図の下端部)とを有してお
り、このプランジャロッドが挿入される側の開口部12
dの周囲にフランジ12cが形成されている。
【0005】上記形状の注射筒12内に薬液を充填する
場合には、先ず、注射針取付口12aが下を向いた状態
で、注射針取付口12aにキャップを打栓してこの取付
口12aを密封した後、上方を向いているプランジャロ
ッド挿入側の開口部12dから充填ノズルを挿入して充
填を行なっている。その後、プランジャロッド挿入側開
口部12dからガスケットを打栓して、注射筒12の内
部を完全に密封している。従って、上記薬液の充填工程
は必ず注射針取付口12aを下に向けプランジャロッド
挿入側開口部12dを上に向けた正立状態で行なわなけ
ればならない(なお、この明細書では、注射針取付口1
2a側を下に向けた状態を正立状態、注射針取付口12
aを上に向けた状態を倒立状態と呼ぶことにする)。そ
こで従来は、注射筒12を正立させた状態でシリンジ製
造装置内を搬送しつつ、充填、打栓等のすべての工程を
行なうようにしていた。
【0006】上記注射筒12は、内部に薬液が充填さ
れ、開口部12d側からガスケットが打栓された後、上
記開口部12d側にプランジャロッドを嵌合してシリン
ジとして完成する。このシリンジを注射器として使用す
る際には、注射針取付口12dに注射針を取付け、プラ
ンジャロッドを押し込むことにより内部に充填されてい
る薬液を人体等に注入する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにプランジ
ャロッドを押し込む際に、このプランジャロッドがシリ
ンジの内面を円滑に摺動できるように、従来から、注射
筒12の内面にシリコンを塗布するようにしている。こ
のシリコン塗布工程を上記のように注射針取付口12a
が下を向いている正立状態で行なうと、内面に塗布した
シリコンが垂れて細い注射針取付口12a内に流れ込ん
で詰まってしまうおそれがあった。
【0008】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、注射筒の内面に塗布したシリコンが流れ出しても
注射針取付口内に詰まるおそれがないように、注射針取
付口が上を向いた倒立状態でシリコン塗布工程を行な
い、その後、反転させて正立状態にした後、充填工程等
を行なうようにしたシリンジの製造装置を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシリンジ製
造装置は、注射筒にシリコン塗布、乾燥滅菌、充填その
他の処理を行なうことによりシリンジを製造する装置で
あって、上記注射筒を収容して搬送するキャリアを、注
射筒の注射針取付口を下方に向けた状態と、注射針取付
口を上方を向けた状態の2つの状態で保持可能な形状と
し、上記シリコン塗布工程終了後から乾燥滅菌工程まで
は注射針取付口を上方に向けた状態で保持して搬送し、
それ以降は、注射筒を反転させて注射針取付口を下方に
向けた状態で搬送し処理を行なうようにしたものであ
る。
【0010】
【作用】本発明に係るシリンジ製造装置では、先ず、注
射針取付口が上方を向いた状態でシリコン塗布工程を行
なった後、その注射針取付口が上方を向いた状態のまま
でキャリア内に挿入し、搬送中に乾燥滅菌処理を行な
う。その後、注射筒をキャリアから抜取って反転させ、
注射針取付口が下方を向いた状態にして、再び同一のキ
ャリア内に挿入し、搬送中に充填その他の処理を行な
う。このように一種類のキャリアを注射筒の正立状態で
の搬送と倒立状態での搬送とに兼用することができる。
【0011】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1および図2は、本発明の一実施例に係るシリンジ製
造装置において用いられる注射筒搬送用キャリア10お
よびこの搬送用キャリア10内に挿入されて搬送される
注射筒12の一例を示すものであり、この注射筒12が
キャリア10内に保持されて後に説明するシリンジ製造
装置内を搬送される間に、薬液の充填および打栓等が順
次行なわれることによりシリンジが製造される。注射筒
12は、上述のように、円筒状の長い本体部12bと、
その先端部(図1の上端部)に設けられた細い筒状の開
口を有する注射針取付口12aと、後にシリンジ(注射
器)として使用する際にプランジャロッドが挿入される
大径開口部12dとを有しており、このプランジャロッ
ド挿入側の開口部12dの周囲にフランジ12cが形成
されている。
【0012】注射筒搬送用キャリア10は、外形が円形
をしており、その内部に上下を貫通する段付の注射筒挿
入孔14が形成されている。注射筒挿入孔14は、最も
下側に、注射筒12の注射針取付口12aが間隙を隔て
て嵌合する小径孔14aが、そして中段に、注射筒12
の円筒状本体部12bの外径よりも僅かに内径の大きい
中径孔14bが、さらに最も上部に、注射筒12のフラ
ンジ12cの外径よりも僅かに内径の大きい大径孔14
cが形成されている。従って、注射筒12を倒立した状
態(図1のように注射針取付口12aが上を向いた状
態)で、この搬送用キャリア10内に挿入すると、注射
筒12は、そのフランジ12cの外側端面(図1におけ
る下側の端面)12eが、搬送用キャリア10の大径孔
14cと中径孔14bとの間の段部14e上に載った状
態で支持される。また、注射筒12を正立した状態(図
2のように注射針取付口12aが下を向いている状態)
で、この搬送用キャリア10内に挿入すると、注射筒1
2は、その円筒状本体部12bと注射針取付口12aと
の間の肩部12fが、搬送用キャリア10の中径孔14
bと小径孔14aとの間の段部14f上に載った状態で
支持される。
【0013】図3は、上記注射筒12を搬送用キャリア
10内に挿入して搬送する間に、あるいは、この搬送用
キャリア10から取出した状態で移動させる間に、薬液
の充填および打栓等の各種の処理を行なうことによりシ
リンジを製造するシリンジ製造装置の概略を示す平面図
であり、上記注射筒12は、トレイ等によって支持され
た状態で図示しない供給コンベアにより本製造装置内に
搬入され、アントレイヤー20において、ロボットハン
ド等を備えた取出し手段によって所定本数ずつ取出さ
れ、横倒しにされた状態で洗浄機22内に送られる。な
お、洗浄を行なう際の注射筒12の姿勢は、必ずしも横
倒しの状態に限らず、倒立状態等であっても良い。)
【0014】洗浄機22内で洗浄された注射筒12は、
続いて、シリコン塗布装置24に送られる。このシリコ
ン塗布装置24では、図示しないハンドリング装置によ
って把持され倒立状態(注射針取付口12aが上を向い
た状態)にされて、先ず、水切り用エアノズルの上方に
移動される。ここで、注射筒12の下降またはエアノズ
ルの上昇によって、下方を向いているフランジ12c側
の大径開口部12dから水切り用ノズルが挿入され、内
部にエアが吹込まれて前の工程で行なわれた洗浄によっ
て残留していた水分が除去される。次に、倒立状態のま
まシリコン噴射ノズルの上方に移動され、同様にして注
射筒12の内部に挿入されたシリコン噴射ノズルから、
シリコンが噴射されて内壁面に塗布される。その後、さ
らに吹き伸ばし用エアノズルの上方に移動され、同様に
して注射筒12内に挿入されたノズルから内部にエアが
吹付けられ、上記シリコン噴射ノズルによって内壁面に
塗布されたシリコンが、注射筒12の内面全体に均一に
なるように薄く引き伸ばされる。上記注射筒12は、シ
リコンの塗布が行なわれている間に、上記導入側のハン
ドリング装置から別の排出側のハンドリング装置に引渡
されるようになっており、シリコン塗布工程が終了した
後、この排出側ハンドリング装置によってシリコン塗布
装置の側部を走行する排出側コンベア26上に排出され
る。なお、シリコン塗布装置24は上記構成のもに限定
されるものではなく、その他の構成のものであっても良
い。
【0015】この排出側コンベア26上には、上記注射
筒搬送用のキャリア10が連続的に搬送されてきてお
り、各注射筒1はシリコン塗布が行なわれた姿勢である
倒立状態(注射針取付口12aが上を向いた状態)のま
まこの搬送用キャリア10内に挿入される。注射筒12
を倒立した状態でフランジ12cを下に向けてキャリア
10内に挿入すると、図1に示すように、フランジ12
cの平坦な面12e(図1の下端)が搬送用キャリア1
0の大径孔14cと中径孔14bとの間の広い段部14
e上に載って支持されるので、これら注射筒12は安定
した状態で搬送される。
【0016】上記のように、倒立状態で搬送用キャリア
10内に収容された注射筒12は、上記排出側コンベア
26の下流端に直交するように配置されたコンベア28
を経て、搬送用キャリア10ごとトンネル式の乾燥滅菌
機30内に搬入される。トンネル内を通過することによ
り乾燥滅菌された注射筒12は、搬送用のキャリア10
内に収容されたまま抜取り反転装置32に送られる。こ
の抜取り反転装置32では、図示しないグリップ機構等
によって注射筒12を把持して上記搬送用キャリア10
から抜取り、反転させて正立状態すなわち、注射針取付
口12aが下方を向きフランジ12c側開口部12dが
上を向いた状態にする。
【0017】搬送用キャリア10内から抜取られた後、
反転されてフランジ12c側の開口部12dが上を向い
て正立状態にされた注射筒12は、スターホイール等の
回転搬送手段34に引渡される。この回転搬送手段34
では、上記注射筒12のフランジ12cの内側(筒状本
体部12b側)の面12gを、下側から支持されて吊り
下げられた状態で回転搬送される。
【0018】抜取り反転装置32によって正立状態にさ
れて回転搬送手段34に引渡された注射筒12は、フラ
ンジ12cの下面12g側を支持されて吊り下げられた
状態のまま回転搬送されて次の回転式ルアーキャップ打
栓装置36に受渡される。このルアーキャップ打栓装置
36では、図示しないルアーキャップ供給機から供給さ
れたルアーキャップが、下方を向いている注射針取付口
12a内に打栓される。続いて、次の回転搬送手段38
に受渡され、同様に吊り下げられた状態のまま回転式ト
ップキャップ打栓装置40に送られる。このトップキャ
ップ打栓装置40では、トップキャップ供給機(図示せ
ず)から供給されたトップキャップが、注射針取付口1
2aの上記ルアーキャップの外側から打栓される。
【0019】正立した姿勢で、フランジ12cの下面1
2g側を支持されて吊り下げられた状態で回転搬送され
つつ、下方を向いている注射針取付口12aにルアーキ
ャップおよびトップキャップが順次打栓されて取付口1
2aが密封された注射筒12は、さらに次の回転搬送手
段42を介して回転式のキャリアへの挿入装置44に受
渡される。また、上記抜取り反転装置32によって注射
筒12が抜取られて空になったキャリア10は、回転搬
送されつつ処理される注射筒12の下方を搬送されてお
り、このキャリアへの挿入装置44では、下方を搬送さ
れてきた空のキャリア10内に、注射筒12が正立状態
で挿入される。図2はこのような注射筒12を正立状態
で上記搬送用キャリア内に挿入した場合を示すもので、
注射筒12の円筒形本体部12bと注射針取付口12a
との間の肩部12fが、搬送用キャリア10の中径孔1
4bと小径孔14aとの間の段部14f上に載って支持
されるとともに、円筒形本体部12bがその周囲の中径
孔14bの内壁面に僅かの間隙を隔てて囲まれることに
より保持されるので、注射筒12は極めて安定した状態
で搬送される。
【0020】正立した状態で搬送用キャリア10内に再
び挿入された注射筒12は、回転搬送手段46および搬
送コンベア48を介して充填機50に送られ、この充填
機50の充填ノズルが上方のフランジ12c側開口部1
2dから挿入されて内部に薬液が充填される。薬液の充
填が終了した注射筒12はその後、別の回転搬送手段5
2を介してガスケット打栓機54に送られ、図示しない
ガスケット供給機から供給されたガスケットが、上方の
フランジ12c側の開口部12d内に打込まれる。な
お、このガスケット打栓機54では、ガスケットを打込
む際に注射筒12内のエアを逃がすために、ガスケット
と注射筒12の内壁との間に細いピンを挿入して僅かな
間隙を設けるようになっている。
【0021】開口部12dにガスケットが打栓された注
射筒12は、さらに回転搬送手段56を介して搬送コン
ベア58に引渡されて真空打栓機60内に搬入される。
この真空打栓機60内では、先ず、真空チャンバー内を
弱真空状態にし、注射筒12内と真空チャンバー内との
差圧によって上記ガスケットを押出して一度取り外し、
次に、真空チャンバー内を真空状態にすることにより注
射筒12の内部を真空状態にした後再打栓を行なう。そ
の後、真空チャンバー内を大気圧に戻すことにより、上
記ガスケットを注射筒12の内部に充填されている薬液
の液面付近まで圧入する。
【0022】真空打栓が終了して完成したシリンジは、
その後、上記搬送用のキャリア10内に収容保持された
まま搬出コンベア62によって真空打栓機60から搬出
される。この搬出コンベア62の下流側において、図示
しないシリンジ取出し手段によって、この搬送用キャリ
ア10からシリンジが取出される。取出されたシリンジ
は、プランジャロッドの装着装置およびラベラ等の後工
程に送られる。一方、シリンジ取出し手段によってシリ
ンジが取出されて空になった搬送用キャリア10は、リ
ターンコンベア64を介して、上記シリコン塗布装置2
4の排出側を走行するコンベア26へ戻され、再び、こ
のシリコン塗布装置24のハンドリング機構(図示せ
ず)によって、倒立状態で内面にシリコンが塗布された
注射筒12が、その倒立状態のまま挿入される。
【0023】以上のようにシリンジ製造装置では、、シ
リコン塗布装置24におけるシリコン塗布工程は、注射
筒12を倒立した状態、すなわち、注射針取付口12a
を上に向けた状態で行ない。また、注射筒12内への薬
液の充填は、正立状態すなわち注射針取付口12aを下
方に向け、フランジ12c側の大きい開口部12dを上
方に向けた状態で行なうので、前半の工程と後半の工程
の間で注射筒1を反転させなければならない。しかも、
注射筒12は不安定で自立させて搬送することはできな
いので、搬送および各種の処理工程を行なう際には、キ
ャリア内に挿入して支持させておく必要がある。そこ
で、上記実施例では、1つの搬送用キャリア10を、注
射筒12が正立した状態でも倒立した状態でも挿入可能
な構成とし、前半の工程と後半の工程とで注射筒12を
反転させて同一の搬送用キャリア10によって搬送する
ようにしている。従って、正立用のキャリアと倒立用の
キャリアの2種類のキャリアを用いて注射筒を搬送する
場合よりも低コストであり、しかも、キャリア10の取
扱いも容易である。また、2種類のキャリアを循環させ
て使用する場合には、それぞれ別々のリターンコンベア
等を備えた循環経路を設けなければならず、製造装置が
複雑で大型化し、大きいスペースを必要とするととも
に、コスト高であったが、1種類の搬送用キャリア10
を用いて、正立搬送および倒立搬送を兼用させるように
したので、リターンコンベア64等を含む循環経路が単
一で良く、装置全体の構造が簡素化され、しかもコンパ
クトになるので、低コストであるとともに効率の良いシ
リンジの製造を行なうことができる。
【0024】なお、上記実施例では、プランジャロッド
を嵌合させる開口部12d側の外周にフランジ12cが
設けられているフランジ付きの注射筒12およびこの注
射筒12を収容して搬送するキャリア10を用いてシリ
ンジを製造する場合について説明したが、このような注
射筒12およびキャリア10に限られるものではなく、
例えば図4および図5に示すように、フランジを持たな
いタイプの注射筒112であっても同様に、1種類のキ
ャリア110内に正立状態と倒立状態の2つの姿勢で収
容して搬送し、その間に充填、打栓等の処理を行なって
シリンジを製造することができる。この例では、注射筒
112は、円筒状本体部112bとその両端の注射針取
付口112aおよびプランジャロッドが嵌合される開口
部112dを有している。一方、キャリア110は、上
記注射筒112の注射針取付口112aが遊嵌する底部
側の小径貫通孔114aと、その上方の、注射筒112
の円筒状本体部112bの外径よりも僅かに径の大きい
大径孔114bとから成る段付の注射筒挿入孔114が
形成されており、上記図1および図2の実施例と同様に
注射筒112を倒立状態(図4参照)と正立状態(図5
参照)の2つの姿勢で収容して搬送することができる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、注射
筒にシリコン塗布、乾燥滅菌、充填その他の処理を行な
うことによりシリンジを製造する装置において、上記注
射筒を収容して搬送するキャリアを、注射筒の注射針取
付口を下方に向けた状態と、注射針取付口を上方を向け
た状態の2つの状態で保持可能な形状とし、上記シリコ
ン塗布工程終了後から乾燥滅菌工程までは注射針取付口
を上方に向けた状態で保持して搬送し、それ以降は、注
射筒を反転させて注射針取付口を下方に向けた状態で搬
送し処理を行なうようにしたことにより、一種類の搬送
用キャリアによって、シリンジ製造装置内を注射筒を収
容して搬送しつつ充填および打栓等の処理を行なうこと
が可能である。従って、2種類のキャリアを用いた場合
と比べてキャリアの数が半数で良く、低コストであり、
しかも、キャリアの取扱い等が容易である。また、2種
類のキャリアを用いる場合よりもキャリア搬送経路を簡
素化し、全体として短縮することができる。さらに、製
造装置の構成を単純化にすることができ、しかも、設置
スペースが小さくて良く省スペース化を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシリンジ製造装置にお
いて用いられる注射筒搬送用キャリア内に注射筒が倒立
した姿勢で挿入されて支持された状態を示す縦断面図で
ある。
【図2】上記注射筒搬送用キャリア内に注射筒が正立し
た姿勢で挿入されて支持された状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係るシリンジ製造装置の構
成を簡略化して示す平面図である。
【図4】上記実施例と異なる形状の注射筒が異なる構成
のキャリア内に倒立した姿勢で挿入されて支持されてい
る状態を示す縦断面図である。
【図5】図4の注射筒が同一のキャリア内に正立した姿
勢で挿入されて支持された状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 注射筒搬送用キャリア 12 注射筒 12a 注射筒の注射針取付口 24 シリコン塗布装置 30 乾燥滅菌機 50 充填機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射筒にシリコン塗布、乾燥滅菌、充填
    その他の処理を行なうことによりシリンジを製造するシ
    リンジ製造装置において、上記注射筒を収容して搬送す
    るキャリアを、注射筒の注射針取付口を下方に向けた状
    態と、注射針取付口を上方を向けた状態の2つの状態で
    保持可能な形状とし、上記シリコン塗布工程終了後から
    乾燥滅菌工程までは注射針取付口を上方に向けた状態で
    保持して搬送し、それ以降は、注射筒を反転させて注射
    針取付口を下方に向けた状態で搬送し処理を行なうこと
    を特徴とするシリンジ製造装置。
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KR102409203B1 (ko) 2021-11-17 2022-06-15 케이엠디엔지니어링주식회사 니들 불량을 감소시킬 수 있는 주사기 제조장치

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