JPH08164204A - ダブルチャンバーシリンジのガスケット打栓方法 - Google Patents

ダブルチャンバーシリンジのガスケット打栓方法

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JPH08164204A
JPH08164204A JP6333027A JP33302794A JPH08164204A JP H08164204 A JPH08164204 A JP H08164204A JP 6333027 A JP6333027 A JP 6333027A JP 33302794 A JP33302794 A JP 33302794A JP H08164204 A JPH08164204 A JP H08164204A
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JP
Japan
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gasket
syringe
chamber
freeze
injection
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JP6333027A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takatsuka
博 高塚
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Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B3/00Packaging plastic material, semiliquids, liquids or mixed solids and liquids, in individual containers or receptacles, e.g. bags, sacks, boxes, cartons, cans, or jars
    • B65B3/003Filling medical containers such as ampoules, vials, syringes or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/1782Devices aiding filling of syringes in situ
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/28Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダブルチャンバーシリンジの2つの室6,8を
区画するガスケット4を、半打栓状態に支持した後打栓
することにより、打栓を行なうまでの間に、薬液10a
あるいは乾燥製剤10等が雑菌に汚染されてしまうこと
を防止する。 【構成】注射針取付口2a側の室6内に薬液10aを充
填した後、注射筒2の上方開口部2cに嵌着したガスケ
ットキャップ26にガスケット4を半打栓状態で支持さ
せる。次に、注射筒2を凍結乾燥庫60内に搬入し、凍
結乾燥を行なった後、その凍結乾燥庫60内で直ちにガ
スケット4を注射筒2の開口部2c内に打込む。その
後、凍結乾燥庫60内を常圧に戻すと、注射筒2の内外
の圧力差によってガスケット4が注射筒2の内部まで圧
入される。続いて、ガスケット4の上方の室8内に溶解
液12を充填し、開口部2cに口栓20を打栓して注射
筒2内を密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダブルチャンバーシリン
ジ(二室式の注射器)に係り、特に、注射筒の内部に中
栓(ガスケット)を圧入してこの注射筒内を上下2つの
室に区画し、これら2つの室のうち一方の室内に乾燥製
剤を収容し、他方の室内にこの乾燥製剤を溶解するため
の注射用蒸溜水等の溶解液を充填して成るダブルチャン
バーシリンジの上記ガスケットを打栓する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、薬剤の貯蔵安定性を向上させ
るためにその薬剤を凍結乾燥法等により乾燥製剤とし、
通常はバイアル中に保存しておき、使用時には、注射用
の蒸溜水等によって溶解して投与することが一般に行な
われている。上記乾燥製剤を使用時に溶解する操作は、
先ず、バイアル内に注射器によって注射用の蒸溜水を注
入して、上記乾燥製剤を溶解させ、その後、薬剤が溶解
された液をその注射器によって吸入する操作が行なわれ
るため、手順が煩雑であり、手間を要し、かつ、その操
作時に雑菌が混入するおそれがあるという問題点があっ
た。そこで、上記乾燥製剤と蒸溜水等の溶解液とを、1
つの注射器の内部を2つの室に区画して、各室内にそれ
ぞれ別々に封入し、使用時には、両室間を連通して乾燥
製剤が収容された室内に溶解液を流入させるようにした
ダブルチャンバーシリンジ(二室式注射器)がすでに提
案されている(特開平5−139977号公報)。
【0003】上記公報に記載されたダブルチャンバーシ
リンジは、注射筒の先端の注射針取付口にキャップを装
着して密封し、正立状態(この明細書中では、図1に示
すように、注射針取付け口を下に向けた状態を正立、上
に向けた状態を倒立と呼ぶことにする)にして、その注
射針取付口側すなわち下側の室内に液状の薬剤を充填
し、この薬剤を凍結乾燥法等によって乾燥製剤とした
後、注射筒の中間部まで中栓(第1ガスケット)を圧入
し、次いで、この中栓の上部の室内に、上記乾燥製剤を
溶解するための注射用蒸溜水等の溶媒を充填し、その
後、開口部に口栓(第2ガスケット)を施すようにした
ものである。
【0004】上述の公報中には、ダブルチャンバーシリ
ンジの室内に充填される薬剤の製造に関しては具体的に
記載されているが、注射筒の内部の中間部付近に嵌着さ
れてこの注射筒内を2つの室に区画する中栓や、開口部
を密封する口栓の打栓方法等を含むダブルチャンバーシ
リンジの製造方法については何も開示されていない。一
般に、薬液を凍結乾燥して乾燥製剤を製造する場合に
は、先ず、薬液を注射器等の容器内に充填した後、凍結
乾燥庫内に搬入して凍結乾燥を行ない、その後、開口部
に口栓を打込んで容器内を密封するようになっており、
薬液を容器内に充填した後打栓が行なわれるまでの間
は、薬液または凍結乾燥後の乾燥製剤が大気中の雑菌に
よって汚染されるおそれがある。そこで、薬液を充填し
た後、口栓(または中栓)を半打栓の状態(口栓等を容
器の開口部に完全に打込まず、容器の内外を気体が流通
可能な状態)にして凍結乾燥室内に搬入し、凍結乾燥後
その室内で直ちに打栓を行なうようにすることにより、
雑菌等からの汚染を防止するようにした製造方法が従来
から知られている(特公昭49−26878号公報、特
公昭52−21396号公報等)。
【0005】また、凍結乾燥を行なうものではないが、
シリンジの注射筒内に薬液を充填した後、中栓を注射筒
内の薬液の液面近くまで挿入するために、薬液が充填さ
れた注射筒とその上方に保持された中栓とを真空函内に
搬入し、真空圧力下において打栓を行なうようにした真
空打栓機が既に知られている(特公平4−28386号
公報)。
【0006】上記2件の公報(特公昭49−26878
号および特公昭52−21396号)に記載されている
凍結乾燥後直ちに打栓を行なう方法は、いずれも、壜等
の容器内に薬液を充填し、凍結乾燥をした後、その口部
に打栓を行なうものであるため、壜の口部に、口栓を半
打栓状態に保持させておくことが可能であるが、注射器
の注射筒の場合には、その開口部に口栓を直接半打栓状
態に保持させておくことができないため、薬液を充填し
た後、口栓を半打栓状態にして凍結乾燥を行なうことは
不可能であった。
【0007】また、注射器に打栓を行なう真空打栓機が
記載された公報(特公平4−28386号)の構成で
は、多数の中栓を中栓保持プレートに保持させ、多数の
注射筒をラック本体に支持させ、これら両者を真空函内
にセットして一度に打栓を行なうので、装置が複雑でし
かも大型化し、また、中栓を中栓把持プレートに保持さ
せる作業および薬液が充填された注射筒をラック本体に
保持させる作業を人手によって行なっており、しかも、
真空函内に上記中栓把持プレートとラック本体を出し入
れする必要もあるため、作業効率が悪いという問題もあ
った。
【0008】そこで本出願人は、注射器の注射筒に対し
ても中栓を半打栓状態に保持させることが可能になり、
注射筒内に薬液を充填した後、凍結乾燥庫内に搬入して
凍結乾燥および打栓を行なう間に、薬液あるいは乾燥製
剤が雑菌等によって汚染されることを防止でき、しか
も、構造が簡単でコンパクトな装置によってダブルチャ
ンバーシリンジを製造することが可能な製造方法を提案
した(特願平6−80860号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記出願に係るダブル
チャンバーシリンジの製造方法によれば、簡単な構成で
中栓を注射筒に対して半打栓状態に保持することができ
るので、注射筒内に薬液を充填した後、凍結乾燥庫内に
搬入して凍結乾燥および打栓を行なう間に、薬液あるい
は乾燥製剤が雑菌等によって汚染されることを防止でき
るが、内部に注射筒を収容して搬送するキャリア(上記
明細書中ではホルダ22と呼んでいる)の上端に中栓保
持手段を取付けるようになっているため、キャリアが注
射筒全体を収容する大型のものになっている。
【0010】このような装置では、多数の注射筒を連続
的に搬送しつつ充填等の処理を行なうようになっている
ので、多数のキャリアを必要としている。そのため、キ
ャリアが大型であるとコスト高になり、また、キャリア
の保管場所として大きなスペースが必要である。さら
に、注射筒全体がキャリア内に収納される構成であるた
め、注射筒内に充填および打栓を行なって完成したダブ
ルチャンバーシリンジをキャリアから抜き取る操作も面
倒である等若干の問題があった。
【0011】本発明は上記問題点を除くためになされた
もので、上記出願(特願平6−80860号)と同様に
極めて簡単な構成で、しかも、小型で低コストなキャリ
アを用いて、中栓(ガスケット)を半打栓状態に保持し
て凍結乾燥を行なった後、その中栓を注射筒の中間位置
付近まで打込むことができるダブルチャンバーシリンジ
のガスケット打栓方法を提供することを目的とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダブルチャ
ンバーシリンジのガスケット打栓方法は、注射針取付口
を下側に向けた注射筒の上方開口部にガスケットホルダ
を取付けた後、このガスケットホルダに、ガスケットを
半打栓状態で装着し、続いて、注射筒を凍結乾燥室内に
搬入し、この室内で上記薬液の凍結乾燥を行なった後、
所定の真空圧力下で上記ガスケットを注射筒の上方開口
部内に打ち込み、その後、凍結乾燥室内を常圧に戻すこ
とにより、ガスケットを注射筒の内部まで圧入するよう
にしたものである。
【0013】
【作用】上記構成に係るダブルチャンバーシリンジのガ
スケット打栓方法では、注射筒の内部に薬液を充填し、
その後、すぐにこの注射筒の上端の開口部にガスケット
ホルダを取付け、さらに、このガスケットホルダにガス
ケットを半打栓状態、すなわち、注射筒の内部と外部と
の間が一部連通している状態になるように装着した後、
注射筒を凍結乾燥室内に搬入し、凍結乾燥処理および打
栓を行なうようにしたので、注射筒内に充填された薬液
や、この薬液を凍結乾燥処理した後の乾燥製剤が雑菌等
によって汚染されるおそれがなく、しかも、上記半打栓
状態を簡単な構成によって作り出すことができ、また、
注射筒を支持するホルダは小型のもので良く低コストで
ある。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図3は本発明方法により製造されるダブルチャン
バータイプのシリンジ(二室式注射器)の完成状態の一
例を示すものであり、注射筒2内が、その中間部に圧入
されたゴム等の弾性体から成る中栓(第1ガスケット)
4によって上下2つの室6,8に区画され、これら2つ
の室6,8の一方(下方の室6)に凍結乾燥法等により
製造された乾燥製剤10が収容され、他方の室(上方の
室8)内には、この乾燥製剤10を溶解するための注射
用蒸溜水等の溶解液12が充填されている。
【0015】注射筒2の先端(図の下端)の注射針取付
口2aには、この取付口2aを密封するパッキン14お
よび取付口2aとパッキン14の外面を覆うキャップ1
6が順次装着されて、この注射針取付口2a側が密封さ
れている。第1ガスケット4は、注射筒2のほぼ中間部
内に圧入されてこの注射筒2内を上下2つの室6,8に
区画している。この第1ガスケット4の外周には、注射
筒2の内径よりもやや大径の環状シール部4aが複数本
設けられており、この環状シール部4aによって、上下
2つの室6,8間の液密を保持している。第1ガスケッ
ト4が嵌着されている位置よりもやや注射針取付口2a
寄り(図3の下方側)の、注射筒2の内面には、外方へ
向けて突出する液通路用の溝2bが形成されている。こ
の液通路用の溝2bの軸方向(図の上下方向)の長さ
は、上記第1ガスケット4の厚さよりもやや大きい寸法
を有しており、このダブルチャンバーシリンジを注射器
として使用する際に、第1ガスケット4が注射針取付口
2a側に押されてこの液通路用の溝2bの位置まで移動
すると、第1ガスケット4によって遮断されていた注射
針取付口2a側の室6と逆側の上方室8とを連通させる
ことができるようになっている。
【0016】上記注射筒2の注射針取付口2aと反対側
の開口部(図の上端)2cには、上記第1ガスケット4
と同様にゴム等の弾性体から成る口栓(第2のガスケッ
ト)20が嵌着されている。この第2ガスケット20の
外周には、注射筒2の内径よりもやや大径の環状シール
部20bが複数本設けられており、この環状シール部2
0bによって、注射筒2の内部を密封するようになって
いる。また、第2ガスケット20の上面側の中央部に
は、雌ねじ部20aが形成されており、このシリンジを
使用する際にプッシャ(図示せず)の先端部を螺合固着
できるようになっている。
【0017】さらに、注射筒2の上端開口部2cには、
ガスケット保持用のホルダ18が嵌着されている。この
ガスケットホルダ18は、注射筒2の外径とほぼ一致す
る内径を有する円筒形をしており、その内周面にフラン
ジ状の部分18aが形成されている。このフランジ部1
8aの内周面は、円形孔18bの一部18cが切り欠か
れた形状をしており、円形のガスケット4を装着した場
合でも気体が内外を流通できるようになっている。この
円形孔18bは、上記ガスケット4,20の環状シール
部4a,20aの外径よりも僅かに小さい内径を有して
おり、フランジ部18a上に載せられたガスケット4,
20を支持することができるとともに、これらガスケッ
ト4,20が上方から加圧された場合には、注射筒2の
内部側に通過させるようになっている。また、ガスケッ
トホルダ18のフランジ部18aの下方側に隣接して、
浅い環状凹部18dが形成されており、注射筒2の上端
開口部2cの外周に設けられた環状膨出部2dがこの環
状凹部18d内に嵌着されることにより、ガスケットホ
ルダ18が注射筒2の上端に取付けられて一体になって
いる。
【0018】上記ガスケットホルダ18の外周側には、
図4に示すように、対称の位置に薄い板状の2つの鍔部
18fが設けられている。従って、本実施例のような鍔
無しの注射筒2であっても、このガスケットホルダ18
をその上端に取付けた後は、この注射筒2をシリンジ製
造装置内に亘って搬送する場合に、一般に用いられてい
る鍔付きの注射筒と同様に、2つの鍔部18fの下面側
を支持して吊り下げた状態で搬送を行なう、いわゆる鍔
搬送が可能である。また、以下に説明するシリンジ製造
装置によってシリンジとして完成された後、そのシリン
ジを用いて注射をする場合には、上記2つの鍔部18f
の下面側にそれぞれ指(例えば人指し指と中指)を当
て、親指によってプランジャロッドを押し込むという操
作を行なうことができる。このように図1、図3および
図4に示すガスケットホルダ18は、本発明方法により
打栓を行なう際にガスケット4,20を保持するという
機能を有することに加えて、通常の鍔付きシリンジの鍔
(注射筒自体に一体的に設けられている鍔)と同様の機
能も果たすことができる。なお、本実施例では、ガスケ
ットホルダ18の外周側の対称位置に2つの独立した鍔
部18fが設けられているが、鍔部18fの形状は図4
に示す形状に限られるものではなく、製造時にその下面
側を支持して搬送することが可能であり、しかも、注射
をする際にプランジャロッドの押し込み操作を行なえる
ものであれば円形等どのような形状であっても良い。
【0019】上記注射筒2は、後に説明するように、ガ
スケットホルダ18が装着される前に、注射筒搬送用の
キャリア22内に挿入されて支持されるようになってい
る。このキャリア22は、樹脂製でほぼ円筒形をしてお
り、その内周には、注射筒2の外径より僅かに径の大き
い大径孔22aと、この大径孔22aよりもやや径の小
さい小径孔22bとが形成されており、これら大径孔2
2aと小径孔22bとの間の段部22cに、注射筒2の
肩部2eが載って支持される。
【0020】次に、図2に示す製造装置によって、図3
に示すダブルチャンバーシリンジを製造する工程につい
て説明する。30はアントレイヤーであり、トレイ上に
支持されて搬入されてくる多数の注射筒2を、ロボット
ハンド等を備えた取出し手段32によって所定本数ずつ
取出し、図示しないスクリュー等の搬送手段上に、横倒
しにした状態で載置する。これら注射筒2はこの搬送手
段によって洗浄機34内に搬入されて洗浄される。
【0021】洗浄機34内で洗浄された注射筒2は、次
の工程のシリコン塗布装置36に送られ、注射器として
使用される際にピストンが円滑に摺動できるように注射
筒2の内面にシリコンが塗布される。このシリコン塗布
装置36では、ハンドリング機構(図示せず)等により
倒立状態(注射針取付口2aを上方に向けた状態)にさ
れ、下方側に位置している開口部2cから水切り用のエ
アノズルが挿入されて内部にエアが吹込まれ、前の工程
で行なわれた洗浄によって残留していた水分が除去され
る。次に、下方の開口部2cからシリコン噴射ノズルの
先端が挿入され、注射筒2の内壁面にシリコンが噴射、
塗布される。続いて、吹き伸ばし用エアノズルが挿入さ
れ、シリコンが塗布された内壁面にエアを吹付けること
により、上記シリコンを注射筒2の内面全体に均一な薄
膜となるように引伸す。なお、シリコン塗布装置の構成
は、上述のものに限られるものではなく、その他の構成
の塗布装置であっても良く、また、シリコン塗布装置を
備えていないものであっても良い。
【0022】内面にシリコンが塗布された注射筒2は、
その後、倒立状態のままシリコン塗布装置36の側部を
走行する搬送コンベア38上に排出される。この搬送コ
ンベア38上を、上記図3に示すキャリア22とは異な
り、注射筒2を倒立した状態で収容する第1のキャリア
(図示せず)が連続的に搬送されており、シリコン塗布
装置36から排出された注射筒2はその倒立状態のまま
下方の開口部2c側からこの第1キャリア内に挿入され
る。第1キャリア内に挿入された注射筒2は、このキャ
リアごと搬送されて次のトンネル式乾燥滅菌機40内に
導入され、このトンネル式乾燥滅菌機40内を通過する
間に乾燥および滅菌が行なわれる。
【0023】乾燥滅菌機40から排出された注射筒2
は、抜取り反転装置42によって、上記第1キャリアか
ら抜き取られて反転される。反転されて正立状態になっ
た注射筒2は、回転搬送手段43を介して回転式のパッ
キン打栓装置44に受渡される。このパッキン打栓装置
44では、パッキン供給機45から供給されたパッキン
14が下方の注射針取付口2a内に打栓される。パッキ
ン14が打栓された注射筒2は、回転搬送手段46を介
してキャップ打栓装置47に受渡される。このキャップ
打栓装置47では、キャップ供給機48から供給された
キャップ16が、上記パッキン14の外側から打栓され
る。なお、抜取り反転装置42によって注射筒2が抜取
られた後の倒立搬送用の第1キャリアは、キャリア搬送
コンベア50を介して循環され、再び、シリコン塗布装
置36の排出部に送られて、新たにシリコンが塗布され
た注射筒2が挿入される。
【0024】注射針取付口2aにパッキン14およびキ
ャップ16が打栓されて密封された注射筒2は、第1充
填機52に送られて内部に所定量の薬液10a(図1参
照)が充填される。内部に薬液10aが充填された後、
これら注射筒2は、第2キャリア挿入装置53におい
て、第2キャリア供給装置54から供給された正立搬送
用の第2キャリア22内に挿入される。なお、この第2
キャリア22が上記図3および図1に示すキャリアであ
る。さらに、注射筒2は、次のホルダ装着装置56によ
って、上端の開口部2c側にホルダ供給機57から供給
された上記円筒状のガスケットホルダ18が装着され
る。その後、第1ガスケットの装着装置58において、
このガスケットホルダ18上に、第1ガスケット供給機
59から供給された中栓(第1ガスケット)4が装着さ
れる。図1は、第1ガスケット4がガスケットホルダ1
8に装着された状態を示しており、この状態では、第1
ガスケット4がいわゆる半打栓状態になり、ガスケット
ホルダ18のフランジ部18aに形成された切欠き18
cを介して、注射筒2の内部と外部との間で気体の流通
が可能な状態になっている。
【0025】ガスケットホルダ18上に第1ガスケット
4が半打栓状態に装着されたされた注射筒2は、次にコ
ンベア69によって凍結乾燥室60内に搬入される。こ
の凍結乾燥室60内では、従来周知の凍結乾燥処理が行
なわれる。すなわち、真空引きをしながら薬液10aを
凍結させ、その後乾燥を行なうことにより、粉末状の乾
燥製剤10にする。この凍結乾燥工程を行なった後、凍
結乾燥室60内の湿度を10%以下に維持したまま、庫
内に窒素ガスを注入し、さらに、この庫内の真空圧力を
200トール程度まで上昇させる。この真空圧力中で、
昇降プレート等のガスケット打込み手段(図示せず)に
よって第1ガスケット4を注射筒2の開口部2内に打込
む。上記第1ガスケット4は、上面4bがガスケットホ
ルダ18の上面18eと一致する高さまで押込まれ、そ
の下部は、注射筒2の内面に圧入される。
【0026】次に、凍結乾燥室60内を常圧に復帰させ
る。凍結乾燥室60内が常圧になると、注射筒2内の圧
力と凍結乾燥室室60内の圧力との差圧によって、第1
ガスケット4は、注射筒2の内部まで押込まれる。上述
のように、第1ガスケット4を注射筒2の上端開口部2
cに圧入した際には、凍結乾燥室60内の真空圧力が2
00トール程度になっていたので、注射筒2の内部に封
入された窒素ガスにより、第1ガスケット4は注射筒2
のほぼ中間部まで押込まれて停止する。逆にいうと、上
記打栓時における凍結乾燥室60内の真空圧力は、第1
ガスケット4が注射筒2のほぼ中間部の上記液通路用の
溝2bよりもやや上方に停止するような分量の窒素ガス
が注射筒2内に残留するように設定される。
【0027】第1ガスケット4の打栓が終了した後、樹
脂製の第2キャリア22内に保持されている注射筒2を
凍結乾燥室60から搬出する。搬出された注射筒2は、
コンベア61等を介して第2充填機62に送られ、第2
回目の充填が行なわれる。この第2充填機62では、上
記第1ガスケット4によって下方の室6内と区画された
上方の室8内に、下方室6内に収容されている乾燥製剤
10を溶解するための注射用蒸溜水等の溶解液12を充
填する。第1ガスケット4によって上下2つの室6,8
に区画された注射筒2は、上記各工程によって、その下
方の室6内に、充填された薬液10aを凍結乾燥するこ
とにより製造された乾燥製剤10が収容され、上方の室
8内には、その乾燥製剤10を溶解する注射用の蒸溜水
12が充填されており、その後、第2ガスケット装着装
置64によって、口栓(第2ガスケット)供給機63か
ら供給された第2ガスケット20が開口部2c内に打栓
されてこの注射筒2内が完全に密封され、図3に示すよ
うなダブルチャンバーシリンジ(二室式注射器)が完成
する。完成したダブルチャンバーシリンジは、上記樹脂
キャリア22から抜き取られ、ラベラ等の次の工程に送
られる。
【0028】上記実施例では、注射筒2の上端開口部2
cに嵌着したガスケットホルダ18に中栓(第1ガスケ
ット)4を保持させた半打栓状態で、注射筒2を凍結乾
燥室60内に搬入し、凍結乾燥工程を行なった後、その
凍結乾燥室60内で直ちに中栓(第1ガスケット)4を
打込むようにしたので、注射筒2内に薬液を充填した後
打栓が行なわれるまでの間に、その薬液10aあるいは
凍結乾燥後の乾燥製剤10が雑菌等によって汚染されて
しまうおそれがない。また、構造が簡単でコンパクトな
装置によってダブルチャンバーシリンジを製造すること
ができる。しかも、中栓(第1ガスケット)4を半打栓
状態に支持するガスケットホルダ18を、注射筒2自体
に取付けるようにしたので、キャリア22は注射筒2だ
けを保持できるようにすれば良く、小型化することがで
きる。
【0029】なお、上記実施例では、第1充填機52に
より注射筒2内に薬液10aを充填し、樹脂製の第2キ
ャリア22に挿入した後、ホルダ装着装置56によって
注射筒2の上端開口部2cにガスケットホルダ18を装
着するようにしたが、このガスケットホルダ18は、必
ずしもこの時点で装着しなければならないものではな
く、中栓(第1ガスケット)4を装着するガスケット装
着装置58に送られる以前に装着しておけば良い。従っ
て、アントレイヤー30によってこの製造装置内に搬入
した後、ガスケット装着装置58に到達する以前のいず
れかでガスケットホルダ18を装着すれば良い。また、
例えば、洗浄機34に導入する以前あるいはその他の段
階で注射筒2にガスケットホルダ18を装着すれば、そ
れ以後は、このガスケットホルダ18の鍔部18f(図
1参照)を利用して、通常用いられている鍔付きシリン
ジと同様に、吊り下げ搬送を行なうことができる。この
ように吊り下げ搬送を行なうようにすれば、グリッパ等
の複雑な機構を省略することができ、ダブルチャンバー
シリンジの製造装置の構成を簡素化することができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、注射
針取付口を下側に向けた注射筒の上方開口部にガスケッ
トホルダを取付けた後、このガスケットホルダに、注射
筒の内外を連通可能な状態すなわち半打栓状態でガスケ
ットを装着し、続いて、この注射筒を凍結乾燥室内に搬
入し、この凍結乾燥室内で上記薬液の凍結乾燥処理を行
なって乾燥製剤にした後、凍結乾燥室内を所定の真空圧
力にし、この真空圧力下で上記ガスケットを注射筒の上
方開口部内に打込み、その後、凍結乾燥室内を常圧に戻
すことにより、上記ガスケットを注射筒の内部まで圧入
するようにしたことにより、注射筒内に充填された薬液
または乾燥製剤が雑菌等により汚染されることを防止で
き、しかも、ガスケットの半打栓の状態を簡単な構成で
作り出すことができ、さらに、注射筒を収容保持して搬
送するキャリアが小型のもので良いため、低コストであ
り、また、キャリアの取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るダブルチャンバーシリ
ンジのガスケット打栓方法の1工程(半打栓状態)を示
す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るダブルチャンバーシリ
ンジのガスケット打栓方法を実施するダブルチャンバー
シリンジの製造装置の平面図である。
【図3】上記製造装置によって製造されたダブルチャン
バーシリンジの完成した状態を示す縦断面図である。
【図4】ガスケットホルダの平面図である。
【符号の説明】
2 注射筒 2a 注射針取付口 2c 注射筒の上方開口部 4 ガスケット 10 乾燥製剤 10a 薬液 16 キャップ 18 ガスケットホルダ 60 凍結乾燥室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射針取付口を下側に向けた注射筒の上
    方開口部にガスケットホルダを取付けた後、このガスケ
    ットホルダに、ガスケットを半打栓状態で装着し、続い
    て、注射筒を凍結乾燥室内に搬入し、この室内で上記薬
    液の凍結乾燥を行なった後、所定の真空圧力下で上記ガ
    スケットを注射筒の上方開口部内に打ち込み、その後、
    凍結乾燥室内を常圧に戻すことにより、上記ガスケット
    を注射筒の内部まで圧入することを特徴とするダブルチ
    ャンバーシリンジのガスケット打栓方法。
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