JP4278362B2 - 用時混合容器、並びに、バイアル瓶 - Google Patents

用時混合容器、並びに、バイアル瓶 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体成分と液状成分とが別異の収容空間内に分離されて収容され、用時に両者を混合して使用する用時混合容器に関し、特に用時溶解式の点鼻スプレー容器として好適に使用できるものに関する。また、本発明は、用時混合容器の固体成分用の下部収容容器として好適に用いることのできるバイアル瓶に関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、従来より、保存・移送時等には固体成分と液体状成分とが混合しないように分離した状態で収容され、用時には両者を混合して得られる混合液剤を噴出して使用するスプレー容器の開発を行っており、その開発成果を、例えば特開平8−280807号公報や、特開2001−29471号公報に開示している。
【特許文献1】
特開平8−280807号公報
【特許文献2】
特開2001−29471号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の公報に開示した用時混合容器は、破断容易な薄膜によって第1チャンバ及び第2チャンバに分割された容器本体と、使用時において容器本体に装着され、前記薄膜を破断すると共に容器本体内の混合液剤を吸い上げる吸入管を有するスプレー部材とを備え、使用時以前においては容器本体とスプレー部材とが別体とされており、使用時に、容器本体の薄膜を破断開口させることで固体成分を液剤成分に溶解させるものである。しかし、この構造によれば、混合液剤中に異物が混入する恐れがある。
【0004】
一方、後者の公報に開示した用時混合容器は、収容空間を有する容器本体と、該容器本体の収容空間を上部チャンバ及び下部チャンバに分離可能な分離部材と、上部チャンバ内に収容される物質を噴射するスプレー部材とを備え、容器本体及び分離部材は相対移動可能とされ、該相対移動によって上部チャンバ及び下部チャンバが分離/連通するように構成されており、下部チャンバに液体成分を収容するとともに、上部チャンバに固体成分を収容しておき、使用時に、容器を天地反転させた状態で分離部材を移動させて上部チャンバ内で液体成分と固体成分を混合するとともに、その後分離部材を元の位置に戻して混合液剤を上部チャンバ内に滞留させるものである。当該公報に開示された用時混合容器の下部容器(バイアル瓶)の内部には、凍結乾燥によって液体成分が昇華されてなる固体成分が収容されるが、薬剤充填工程における固体成分内への異物混入防止等のために、同公報の図9に示すように下部容器の口部に上部容器を接続したときに昇華気体の流通路が形成されるように構成して、上部容器内の栓体(分離部材140)により上方から下部容器内への異物の落下を防止しつつ凍結乾燥を行えるようにしている。しかし、下部容器と上部容器との接続工程で異物が下部容器内に混入するおそれもあるし、また、凍結乾燥工程において下部容器と上部容器とを一体的に取り扱う必要も生じる。
【0005】
そこで、本発明は、用時における二物質の混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染をより確実に防止し得る用時混合容器、並びに、バイアル瓶を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0007】
即ち、本発明の用時混合容器は、口部を有する下部容器と、該下部容器の口部に接続される円筒状の上部容器と、下部容器の口部に軸方向に移動可能に内嵌される栓体とを備えるものである。これによれば、下部容器内で所定の有効成分を有する薬液を凍結乾燥させた後、栓体を下部容器の口部に全打栓することにより口部を密封することにより、その後の上部容器との接続工程や、上部容器内への溶媒等の液体成分の充填工程等において、下部容器内の固体成分に異物が混入することが防止される。
【0008】
上記本発明の用時混合容器において、前記栓体の軸方向内端部のみが口部に嵌め込まれた半打栓状態では、栓体と口部との間に気体が下部容器内部から外部へ流出するための隙間が形成され、前記半打栓状態よりも栓体が軸方向内方に移動した全打栓状態では、該栓体により下部容器内部空間が外部から遮断されるようにすることができる。これによれば、下部容器内で凍結した薬品等を凍結乾燥する際に、栓体を半打栓状態とすることで、昇華した気体の排気用の隙間を確保しつつも、凍結乾燥機内で下部容器内に異物が落下混入することを栓体によって防止し得る。そして、凍結乾燥後に栓体を全打栓状態とすることで、下部容器の内部空間を外部から遮断密閉されるので、下部容器の搬送や保存工程において内部の固体成分中に異物や細菌類が混入することが防止される。
【0009】
さらに、前記栓体は、前記全打栓状態からさらに軸方向内方に押し込むことで口部から離脱可能とすることができる。これによれば、下部容器の口部を栓体により密栓した状態で該口部に上部容器を接続する構成としつつも、用時に栓体を口部から軸方向内方に離脱させることで下部容器の口部を開口させることが可能となり、この開口を介して上部容器と下部容器のそれぞれの内部空間、即ち、液体成分収容空間と固体成分収容空間とを連通させ、両成分を混合し得る。
【0010】
また、前記上部容器は、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離する第1の姿勢と、上部容器の内部空間を下部容器の内部空間に連通させる第2の姿勢とに姿勢変更可能であり、上部容器の第1の姿勢から第2の姿勢への姿勢変更に伴って全打栓状態の栓体が軸方向内方に押し込まれて口部から離脱されるものとすることができる。これによれば、上部容器を第1姿勢とすることで、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離し、固体成分と液体成分とを隔離した状態で流通・販売することができる。また、用時には、使用者が上部容器を第2姿勢に姿勢変更させると、栓体が口部から離脱されるとともに、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とが連通されるため、上部容器内の液体成分が下部容器内に流入して液体成分と固体成分とを混合できる。
【0011】
なお、上部容器の姿勢変更とは、上部容器全体若しくは一部の変形、上部容器の構成部材の他の何らかの部材に対する相対移動や相対回転、上部容器の構成部材の着脱、上部容器の内圧の増減などを少なくとも含む概念である。
【0012】
また、液体成分に固体成分を溶解乃至分散してなる混合液剤は、上部容器を第2姿勢としたままで容器全体を天地反転することで、上部容器の内部空間内に移し替えることができ、その状態で上部容器を第1姿勢に姿勢変更すれば、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを再度分離することができ、上部容器内部に混合液剤を保持させておくことが可能である。したがって、混合液剤を吐出する噴霧ノズルなどの吐出装置を上部容器に装着する場合でも、その吐出装置の液剤吸い上げ管は上部容器の内部空間内に配設すればよく、用時以前は栓体によって密封された下部容器内に配設する必要がないので、吐出装置を上部容器に装着した状態で流通可能である。
【0013】
上記栓体の軸方向内端部には、下部容器の口部に嵌め込まれる凸部と、半打栓状態における栓体と口部との間の隙間を形成するための凹部とを形成することができる。これによれば、下部容器の口部側に上記隙間を形成するための加工を施す必要がなく、従来のバイアル瓶などを下部容器として用いることが可能である。
【0014】
また、上記栓体は、ゴムなど(より好ましくはブチルゴムなど)の弾性部材からなるものとするのが好ましく、全打栓状態において栓体の軸方向内端部が口部から軸方向内方に離反可能であるものとすることができる。これによれば、栓体の軸方向内端部に、半打栓状態で栓体と口部との間の隙間を形成するための構造を具備させても、全打栓状態では栓体の軸方向内端部が口部から離反することで、全打栓状態で気密性を確保するために栓体外周に設けられた円環状シール部が周方向全周にわたって均一な圧力で口部内面に密接し、不慮に上部容器内の液体成分や外気が下部容器内に流入することを防止できる。
【0015】
また、上部容器には、下部容器の口部に内嵌された栓体を軸方向内方に押し込み得るように栓体に当接する押し込み部を備えることができる。この押し込み部は、上部容器の第1姿勢と第2姿勢との間の姿勢変更に応じて軸方向に移動し、第1姿勢のときには押し込み部は全打栓状態の栓体に当接しており、第1姿勢から第2姿勢への姿勢変更に伴って押し込み部が軸方向内方へ移動して栓体を口部から離脱させるものとすることができる。これによれば、上部容器の姿勢変更によって下部容器の口部に内嵌された栓体を口部から軸方向内方に離脱させることができ、かかる栓体の移動を伴う用時における混合作業を容易かつ迅速に行えるようになる。また、第1姿勢の上部容器の押し込み部を全打栓状態の栓体に当接させて、該栓体の軸方向内端を口部から軸方向内方に離反させることで、栓体が打栓された下部容器の口部に第1姿勢の上部容器を装着すれば、上記のように栓体の軸方向内端が口部から離反され、シール性の向上が図られる。
【0016】
なお、上記押し込み部は、第1姿勢の上部容器の内部空間の下端を閉塞する栓部材によって構成することができる。この栓部材は、上部容器が第1姿勢のとき上部容器の下端に内嵌して内部空間の下端を画するものとすることができる。また、栓部材は、上部容器が第2姿勢のとき上部容器から軸方向内方に離反して内部空間の下端を開口させるものとすることができる。この栓部材の外径は、下部容器の口部内径よりも小さいものとすることで、栓部材が口部内に移動しても該口部が密栓されてしまうことを防止できる。
【0017】
また、上記押し込み部は、上部容器が第1姿勢のときに栓体の軸方向内端部のみを口部から軸方向内方に離反させるように栓体側に向けて突出されているのがよい。これによれば、栓体が打栓された下部容器の口部に第1姿勢の上部容器を装着すれば、上記のように栓体の軸方向内端が口部から離反され、シール性の向上が図られる。
【0018】
さらに、上部容器は、下部容器の口部外周に装着される第1部材と、該第1部材に対して相対回転可能な第2部材と、該第2部材の回転操作に連動して第1部材に対して軸方向に移動する筒状の第3部材とを備え、該第3部材の内部空間が前記液体成分の収容空間とされ、該第3部材の下端に押し込み部が設けられているものとすることができる。これによれば、第2部材の回転操作によって上部容器の内部空間、即ち第3部材の内部空間を下部容器の内部空間と連通させることができ、用時における混合操作を容易かつ迅速に行うことができるとともに、上部容器を可及的簡素かつコンパクトに構成できる。なお、上記第1〜第3部材は、それぞれ円筒状に構成することが可能であり、また、第3部材は第2部材に内嵌させることができ、さらに、第3部材は第1部材に対して軸方向の相対移動は許容するが相対回転は阻止するように、例えばスプライン嵌合等によって係合させることが好ましい。
【0019】
また、本発明は、瓶内部で薬液を凍結乾燥させるバイアル瓶において、口部を有する有底状の瓶体と、該瓶体の口部に内嵌される栓体とからなり、該栓体の軸方向内端部のみが口部に嵌め込まれた半打栓状態では、栓体と口部との間に凍結乾燥時の昇華気体が瓶体内部から外部へ流出するための隙間が形成され、前記半打栓状態よりも栓体が軸方向内方に移動した全打栓状態では、該栓体により瓶体内部空間が外部から遮断されることを特徴とするものとすることができる。このバイアル瓶は、上記用時混合容器の下部容器として好適に用いることが可能である。
【0020】
また、上記本発明のバイアル瓶において、瓶体の口部内面は円筒面であり、栓体は円柱状の弾性部材であり、栓体の軸方向内端部には、瓶体の口部に嵌め込まれる凸部と、半打栓状態における栓体と口部との間の隙間を形成するための凹部とが形成されており、全打栓状態において栓体の軸方向内端部が口部から軸方向内方に離反可能であるものとすることができる。
【0021】
また、本発明は、口部を有する下部容器と、該下部容器の口部に接続される上部容器と、下部容器の口部に軸方向に移動可能に内嵌される栓体とを備え、前記栓体は、前記軸方向内方に押し込むことで口部から離脱可能であり、前記上部容器は、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離する第1の姿勢と、上部容器の内部空間を下部容器の内部空間に連通させる第2の姿勢とに姿勢変更可能であり、上部容器の第1の姿勢から第2の姿勢への姿勢変更に伴って栓体が軸方向内方に押し込まれて口部から離脱されることを特徴とする用時混合容器として実施してもよい。なお、上部容器は、好ましくは円筒状とすることができるが、角筒状、異形容器などの適宜の形状や構造であってよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図示実施例に基づいて説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施例に係る用時混合容器である用時溶解点鼻スプレー容器1を示しており、該容器1は、ガラス製の片口バイアル瓶などの、上端に口部2aを有する有底瓶体からなる下部容器2と、この下部容器2の口部2aに接続される円筒状の上部容器3と、下部容器2の口部2aに軸方向移動可能に内嵌される栓体4と、上部容器3の上端開口部3aに装着されるスプレー式の吐出装置5とを備えており、下部容器2の内部空間(下部チャンバ6)には固体成分Aが収容され、上部容器3の内部空間(上部チャンバ7)には液体成分Bが収容され、流通・販売時には上部チャンバ7と下部チャンバ6とを分離しておき、用時において両チャンバ6,7を連通させて固体成分Aに液体成分Bを混合し得るようになっている。
【0024】
下部容器2の口部2aの内周面は円筒面とされ、口部2aの外周にはネジ部2bが設けられている。下部容器2の口部2aには、円柱状の栓体4が打栓されている。この栓体4は、ブチルゴムなどの弾性体からなり、全体としてほぼ円柱状に形成されている。この栓体4の軸方向内端部のみが口部2aに嵌め込まれた半打栓状態では、栓体4の外周面と口部2aの内周面との間に気体が下部容器内部から外部へ流出するための隙間が形成されるようになっている。即ち、本実施例では、図2乃至図4にも例示するように、栓体4の軸方向内端部(図示において下端部)に、下部容器2の口部2aに嵌め込まれる凸部41と、半打栓状態における栓体4と口部2aとの間の上記隙間を形成するための凹部42とが形成されている。凸部41の外径は、口部2aに嵌め込まれていない非収縮変形時においては口部2a内径よりも大きくするのが好ましい。これら凸部41と凹部42の形状や構造はどのようなものであってもよく、図2乃至図4に示す各実施例の他、適宜の構造とすることができる。
【0025】
また、栓体4は、蛇腹状の外周面を有し、そのリング状凸部が環状シール部4aを構成している。この環状シール部4aの最大径は、口部2a内径よりも大きくなされており、上記した半打栓状態よりも栓体を軸方向内方に移動させた全打栓状態では、環状シール部4aが縮径するように弾性変形し、その変形時の内部応力によって環状シール部4aの外周面が口部2a内周面に押圧されて、気密かつ液密状にシールされ、かかる栓体4により下部容器2の内部空間6が容器外部から遮断される。図2乃至図4に示した例では、環状シール部4aは軸方向に複数設けられている。また、最も下端側(軸方向内端側)の環状シール部4aから下方(軸方向内方)に至るにしたがって栓体4は徐々に縮径されており、その軸方向内端部に上記凸部41並びに凹部42が形成されている。
【0026】
栓体4は、全打栓状態において、即ち本実施例では図1に示すように上記環状シール部4aが口部2a内周面に密接された状態において、上記凸部41と凹部42とが形成された栓体4の軸方向内端部が口部2aから軸方向内方に離反可能であり、この全打栓状態からさらに軸方向内方に押し込むことで栓体4は口部2から軸方向内方に離脱されるようになっている。
【0027】
下部容器2内に固体成分を凍結乾燥法により収容した後、栓体4を打栓する工程は、次のように行われる。まず、図5(a)〜(b)に示すように、下部容器2の内部に、固体成分Aが溶解乃至分散された液剤(薬液)を所定量注入する。なお、上記液剤としては、トラネキサム酸、塩化リゾチウムのような消炎剤のほか、抗生物質、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン等が水性媒体又は有機媒体等に溶解又は分散された薬剤液体を挙げることができる。次に、図5(b)〜(c)に示すように、栓体4の軸方向内端部のみを口部2aに嵌め込み、凸部41の外周面を口部2aの先端に当接させて栓体4を半打栓状態で保持し、凹部42が設けられた部位が容器内外を連通する隙間を構成するようにする。この図5(c)に示す状態で、所定の凍結乾燥装置内に下部容器2を搬入し、下部容器2内の液剤を凍結乾燥させる。このように、栓体4を半打栓状態とすることで、下部容器2の口部2aからは異物が混入せず且つ下部容器2内の水分等の揮発性成分は昇華・発散するように通気性を確保でき、この状態で−80℃〜−20℃程度に調整された凍結乾燥装置内に容器本体2を収容して、下部チャンバ4内の薬剤中に含有されている水分等の揮発性成分を除去することができる。凍結乾燥後、図5(d)に示すように、適宜のハンマー8を用いて栓体4を口部2a内に全打栓し、口部2aを密封する。
【0028】
上部容器3は、図6にも示すように、下部容器2の口部2a外周に螺着される第1部材31と、第1部材31に対して相対回転可能な第2部材32と、第2部材の回転操作に連動して第1部材に対して軸方向に移動する筒状の第3部材33とを備えており、第3部材33の内部空間が上記した液体成分Bの収容空間とされている。
【0029】
第1部材31は、ほぼ筒状の部材からなり、口部2aの外周のねじ部2bに係合するねじ部が内周に設けられた中間筒部31aと、該中間筒部31aの下端から下方に延出するとともに中間筒部31aよりも大径の下部筒部31bと、中間筒部31aの上端から上方に延出するとともに中間筒部31aよりも小径の上部筒部31cとを一体に備えている。なお、下部筒部31bは設けられていなくてもよい。上部筒部31cは、第2部材32の回転支軸として機能するものであり、第2部材32を安定的に支持するために所要の肉厚を有している。また、中間筒部31aの内周部には、下部容器2の口部2a上端面に当接する環状シール部材34が配設されている。図示例では、環状シール部材34の内周面に当接する支持筒31dが上部筒部31cの下端から下方に延設されている。また、上部筒部31cの内面には、軸方向中途部から上端に至って延びるスプライン31eが設けられており、このスプライン31eよりも下方部位の上部筒部31cの内面は、後述する栓部材36用のシール面として機能する。
【0030】
第2部材32は、ほぼ筒状の部材からなり、第1部材31の上部筒部31cに相対回転自在に外嵌される下部筒部32aと、該下部筒部32aの上端から上方に延出するとともに下部筒部32aよりも小径の上部筒部32bとを一体に備えている。第1部材31の上部筒部31cと第2部材の下部筒部32aとはほぼ同じ軸長を有している。第2部材32の下部筒部32aと上部筒部32bとの間の内面の段部は、第1部材31の上端面(上部筒部31cの上端)に当接しており、第2部材32の下部筒部32aの下端には径方向外方に突出するフランジ部32cが設けられ、このフランジ部32cは、第1部材31の中間筒部31aと上部筒部31cとの間の外面の段部に当接されている。また、第1部材31の上部筒部31cの内周面と、第2部材32の下部筒部32aの外周面とには、互いに軸方向に係合して第1部材31に対する第2部材32の抜けを防止する凹凸が設けられている。また、第2部材32の内周には、ねじ部32dが設けられている。なお、第1部材31の上端と第2部材32の内面の段部との間にはOリング37が介設されており、この部位の気密性・液密性を確保している。
【0031】
第3部材33は、有底筒状の部材からなり、第2部材32の上部筒部32bに軸方向移動可能に内嵌保持される。この第3部材33の軸方向中途部には径方向外方に突出するフランジ部33aが設けられており、このフランジ部33aは、第2部材32の下部筒部32aと上部筒部32bとの間の内面の段部に当接して、第3部材33の軸方向外方(上方)への移動を規制する。また、フランジ部33aの外周縁には、第1部材31の内面に設けたスプライン31eに軸方向移動自在に係合するスプラインが設けられている。第3部材33の上記フランジ部33aよりも上方部位の外周面には、第2部材32の内周に設けたねじ部32dが係合するねじ部33cが設けられており、図示例では、ねじ部33cは螺旋状のネジ溝により構成されている。また、第3部材33の上記フランジ部33aよりも下方部位の外径は、第1部材31の上部筒部31cの内径よりも小さく、これらの間に隙間が形成されるようにしている。
【0032】
また、第3部材33の周壁下端部には、径方向に貫通する連通孔33dが設けられている。この連通孔33dは、周方向複数カ所に設けるのが好ましいが、1箇所にのみ設けてもよい。また、第3部材33の下端には、第1部材31の上部筒部31cの下部に下方側から着脱自在に内嵌される栓部材36が取り付けられている。この栓部材36はブチルゴムなどの弾性体からなり、底面の軸中央部には上記栓体4側に向けて突出する押し込み部36aが一体に設けられている。
【0033】
上記構成の上部容器3は、図1並びに図6(c)に示す第1の姿勢においては、栓部材36によって上部チャンバ7の下端が画され、上部チャンバ7と下部チャンバ6とが分離されるようになっている。また、第2部材32を第1部材31に対して回転操作すると、この第2部材32に螺着されている第3部材33が軸方向内方(下方)に螺進し、この第3部材33の下端に取り付けられた栓部材36も第1部材31に対して軸方向内方に移動して、図8に示すように栓部材36が第1部材31の上部筒部31cから下方に離脱するとともに、この栓部材36の押し込み部36aによって口部2aに内嵌された全打栓状態の栓体4が軸方向内方に押し込まれて口部2aから離脱される。本実施例では、かかる栓部材36が上部筒部31cから軸方向内方に離脱された状態が、上部容器3の第2姿勢となる。
【0034】
次に、上部容器3の組立工程について説明すると、図6(a)に示すように、第3部材33の下端に栓部材36を取り付けるとともに、第3部材33を第2部材32の下方側から上部筒部32b内に回転させつつフランジ部33aが第2部材32内面の段部に当接するまで挿入し、第3部材33が第2部材32内に螺着された状態とする。次に、図6(b)〜(c)に示すように、第1部材31の上部筒部31cを、Oリング37が介設されるように第2部材32の下部筒部32a内に下方から挿入・嵌合すると、第1部材31に対して第2部材32が回転操作可能に装着されるとともに、第1部材31と第3部材33とがスプライン嵌合構造によって相対回転不能かつ軸方向相対移動自在に係合し、第2部材32の回転操作によって第3部材33が第1部材31に対して軸方向に往復移動可能となる。また、第1部材31の内部に、シール部材34を内嵌しておく。このようにして組み立てられた第1姿勢にある上部容器3の第1部材31を、固体成分Aが収容され密栓された下部容器2の口部2aに被冠して螺着すると、シール部材34が口部2aの上端面に圧接されて、この部位の気密性・液密性が確保されるとともに、栓部材36の押し込み部36aによって口部2aに内嵌された栓体4が全打栓状態のまま軸方向内方に押し込まれ、図1に示すように、この栓体4の軸方向内端部のみが口部2aから軸方向内方に離反された状態となる。
【0035】
上記吐出装置5は、吸い上げ管51によって液剤を吸い上げるポンプ装置により主構成されており、その構造は従来公知のものと同様であるので詳細説明を省略する。なお、吐出装置5を上部容器3の上端開口部に装着すると、吸い上げ管51の先端吸入口は、上部チャンバ7の底部に位置し、上部チャンバ7内の混合液剤を吸い上げることができるようになっている。
【0036】
次に、上記した下部容器2と上部容器3とを接続して、上部容器3の内部空間に、固体成分Aの溶媒乃至分散媒となる液体成分Aを充填する工程について説明する。まず、図7(a)〜(b)に示すように、第1姿勢の上部容器3の内部空間7内に、所定の液体成分Bを所定量注入・充填する。この液体成分は、固体成分Aを溶解若しくは分散させることができる液状媒体を用いることができ、この液体成分自体も薬効を有するものを媒体として使用することもできる。このような液剤成分としては、例えば、水、水とアルコール類とからなる水性媒体、グリセリン又はエチレングリコール等の保水剤等を挙げることができる。特に、本実施例のように点鼻スプレーとして使用する場合には、液体成分としては水又は水とアルコール類との混合物を使用するのが好ましい。そして、液体成分の充填後、図7(b)〜(c)に示すように、上部容器3の上端に吐出装置5を外嵌装着し、このように固体成分Aと液体成分Bとを分離して収容した状態で用時混合容器1を流通・販売することが可能である。
【0037】
次に、用時における混合工程を説明すると、まず、図8に示すように、上部容器3の第2部材32を約90°回転操作して上部容器2を第2姿勢に姿勢変更させると、第3部材33が軸方向内方に移動して栓部材36が第1部材31から軸方向内方に離脱するとともに栓体4が口部2aから軸方向内方に離脱し、上部チャンバ7が連通孔33dを介して下部チャンバ6に連通され、上部チャンバ7内の液体成分Bが下部チャンバ6内に流入して、固体成分Aと液体成分Bが混合される。
【0038】
固体成分Aを液体成分Bに十分に溶解乃至分散させた後、図9に示すように容器1を上下反転すると、下部チャンバ6内の混合液剤が上部チャンバ7内に流入する。なお、このとき、第2姿勢の上部容器3の押し込み部36aによって栓体4が口部2a内端に当接することが阻止され、栓体4と口部2a内面との間に隙間が確保されるので、混合液剤の上部チャンバ7への流入を円滑に行うことができる。
【0039】
ほぼ全ての混合液剤が上部チャンバ7内に流入したら、図10に示すように、容器1を上下反転姿勢のまま、その上部容器3を第1姿勢に姿勢変更して、栓部材36を第1部材31の上部筒部31c内面に再度内嵌させ、上部チャンバ7と下部チャンバ6とを分離する。これにより、混合液剤は、図11に示すように、上部チャンバ7内に保持され、吐出装置5によって混合液剤を噴霧可能となる。
【0040】
図12〜図14は本発明の他の実施例に係る用時混合容器1’を示しており、上記実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0041】
本実施例の用時混合容器1’では、吐出装置5は、図14の工程(e)及び(f)に示すように用時混合後に装着し、用時混合前の保管・流通時においては容器1’とは別に収容梱包されている。
【0042】
また、本実施例では、全体として円筒状の上部容器3は、溶媒を収容するプラスチックボトル41と、下部容器2の口部2aに装着されるコレットキャップ42と、ボトル41とキャップ42とを接続するジョイント43と、プラグ44とにより主構成されている。即ち、ボトル41の内部空間が上部チャンバ7とされている。
【0043】
ボトル41の底部には台座45が装着されており、ボトル41の口部41a外周にはネジが設けられている。ジョイント43は、ボトル口部41aに着脱可能に螺着される上部円筒部43aと、コレットキャップ42に軸方向相対移動可能に外嵌可能な下部円筒部43bと、上部円筒部43aと下部円筒部43bとの間の中間円筒部43cと、これら円筒部43a〜43cの内周側に設けられた連通管部43dとを一体に備えている。連通管部43dと中間円筒部43cとの間には案内用空間が全周にわたって設けられている。中間円筒部43cは、ボトル口部41aの内径よりも小さい外径を有し、中間円筒部43cの上端はボトル口部41a内に挿入されている。なお、連通管部43dは、その上端部が、周方向複数箇所に設けられたリブ43eによって中間円筒部43cに接続されている。また、ボトル41の口上面とジョイント43との間にはパッキン45が配設されている。
【0044】
コレットキャップ42は、連通管部43dに軸方向相対移動自在に外嵌される接続管部42aを備えている。この接続管部42aの下端はフレア状に形成されており、該接続管部42aの下端周縁には、複数の係止舌片42bが周方向に離間して配設されている。この複数(例えば8つ)の係止舌片42bは、下部容器2の口部2aを包囲するように周方向に配置され、隣接する2つの係止舌片の間にはスリットが形成されている。各係止舌片42bは、上下方向に長尺状に構成され、接続管部42aの下端周縁から下方に延設されており、その下端側が径方向に拡縮するように変形可能である。係止舌片42bの内周面には、口部2aの外周に設けたフランジ部50に軸方向に係止可能な係止凸部42cが設けられ、係止舌片42bの下端には、径方向外方に突出する張出部42dが設けられている。上記ジョイント43の下部円筒部43bの内径は、複数の係止舌片42bの外径にほぼ等しい。なお、下部容器2の口上面とコレットキャップ42との間にはゴムリング51が配設されている。
【0045】
上部容器3を下部容器2の口部2aに装着するには、まず、コレットキャップ42とジョイント43とを離反させた状態で、キャップ42の係止舌片42bを拡径させて該キャップ42を口部2aに被冠し、係止舌片42bが口部2aのフランジ部50に係止させるようにジョイント43の下部円筒部43bを複数の係止舌片42a外周に装着する。なお、一度コレットキャップ42に装着したジョイント43がキャップ42から取り外されることを防止すべく、キャップ42とジョイント43の接触部に軸方向に係合する凹凸を設けることができる。また、ジョイント43が不慮に押し込まれることを防止すべく、ジョイント43の下端部と係止舌片42bの張出し部42dとの間に着脱自在にストッパー53が取付けられている。
【0046】
また、ジョイント43の連通管部43dの下端は、図13に示すように、下部容器2の口部2aに内嵌された栓体4を軸方向内方に押し込み得るように栓体4の上面に当接されており、而して、該連通管部43dにより押し込み部が構成されている。この連通管部43dには、下端部から上方に向けて延びるスリット55が設けられており、該スリット55を介して液体が連通管部43dの内外に流通可能である。また、連通管部43dの上端は開口されている。
【0047】
上記プラグ44は、上端が閉塞された円筒状であって、ジョイント43の中間円筒部43cの上端に液密状に内嵌されているとともに、その下端部は、コレットキャップ42の接続管部42aの上端に当接している。さらに、プラグ44には、その下端から上方に向けて延びるスリット56が設けられている。このスリット56は、図13に示す第1の姿勢においては流通管部43d並びに中間円筒部43cにより閉塞されている。一方、下部容器2並びにコレットキャップ42に対してボトル41並びにジョイント43を下方に押し込んだ第2の姿勢(図14の工程(b)〜(d)参照)においては、スリット56が開口形成され、該スリット56を介してボトル41の内部空間と連通管部43dの内部流路とが連通される。
【0048】
図13に示す第1の姿勢から、図14(b)に示す第2の姿勢に至るまでのキャップ42に対するジョイント43の押し込み量(軸方向移動量)は、全打栓状態の栓体4を下部容器2の口部2aから離脱させるに必要かつ十分なものとされている。
【0049】
本実施例の用時混合容器1’によれば、図14に示す混合工程によって、下部容器2内の固体成分と上部容器3のボトル41内の液体成分とを混合させ(工程(a)〜(c)参照)、混合後の混合液をボトル41内に流入させた後(工程(d)参照)、ボトル41から、コレットキャップ42、ジョイント43及びプラグ44とともに下部容器2を取り外し(工程(e)参照)、ボトル41の口部にポンプスプレー装置などの吐出装置5を装着して(工程(f)参照)、ポンプスプレー装置として利用できる。
【0050】
本発明は、上記実施例に示した構造に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想に包含される範囲で適宜の変更を行うことができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、用時における二物質の混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染をより一層確実に防止することができる。特に、凍結乾燥時に栓体を半打栓状態とすることで、この栓体により異物混入を防止しつつも昇華気体を発散させることができ、凍結乾燥を円滑に進行させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る用時混合容器の縦断面図である。
【図2】栓体の第1実施例を示す斜視図である。
【図3】栓体の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】栓体の第3実施例を示す斜視図である。
【図5】下部容器(バイアル瓶)内での凍結乾燥工程並びに打栓工程を順次示す工程図である。
【図6】上部容器の組立工程を順次示す工程図である。
【図7】上部容器内への液体成分充填工程と最終組立工程を順次示す工程図である。
【図8】上部容器を第1姿勢から第2姿勢に姿勢変更したときの用時混合容器の縦断面図である。
【図9】図8に示す状態から上下反転したときの用時混合容器の縦断面図である。
【図10】図9に示す状態から上部容器を第2姿勢から第1姿勢へと姿勢変更したときの用時混合容器の縦断面図である。
【図11】使用時の用時混合容器の縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る用時混合容器を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図13】図12のA−A線断面拡大図である。
【図14】用時混合工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1,1’ 用時混合容器
2 下部容器(瓶体)
3 上部容器
31 第1部材
32 第2部材
33 第3部材
36 栓部材
36a,43d 押し込み部
4 栓体
5 吐出装置
6 下部容器の内部空間
7 上部容器の内部空間

Claims (5)

  1. 口部を有し且つ固体成分を収容する下部容器と、該下部容器の口部に接続され且つ液体成分を収容する円筒状の上部容器と、上部容器に装着される吐出装置と、下部容器の口部に軸方向に移動可能に内嵌される栓体とを備え、
    前記栓体の軸方向内端部のみが口部に嵌め込まれた半打栓状態では、栓体と口部との間に気体が下部容器内部から外部へ流出するための隙間が形成され、前記半打栓状態よりも栓体が軸方向内方に移動した全打栓状態では、該栓体により下部容器内部空間が外部から遮断され、前記栓体は、前記全打栓状態からさらに軸方向内方に押し込むことで口部から離脱可能であり、
    前記上部容器は、上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離する第1の姿勢と、上部容器の内部空間を下部容器の内部空間に連通させる第2の姿勢とに姿勢変更可能であり、上部容器の第1の姿勢から第2の姿勢への姿勢変更に伴って全打栓状態の栓体が軸方向内方に押し込まれて口部から離脱され
    前記上部容器が第1姿勢にあるとき上部容器の内部空間の下端を画して上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離する栓部材をさらに備え、該栓部材は、上部容器が第2姿勢にあるとき上部容器から下方に離脱し、該栓部材によって前記全打栓状態の栓体が軸方向内方に押し込まれて口部から離脱され、
    上部容器を第2姿勢として前記固体成分と前記液体成分とを混合してなる混合液剤を上部容器の内部空間に流入させて上部容器を第1姿勢に姿勢変更することにより、栓部材によって上部容器の内部空間と下部容器の内部空間とを分離して混合液剤を上部容器の内部空間内に保持し得るように構成したことを特徴とする用時混合容器。
  2. 請求項1に記載の用時混合容器において、
    栓体の軸方向内端部には、下部容器の口部に嵌め込まれる凸部と、半打栓状態における栓体と口部との間の隙間を形成するための凹部とが形成され、栓体は弾性部材からなり、全打栓状態において栓体の軸方向内端部が口部から軸方向内方に離反していることを特徴とする用時混合容器。
  3. 請求項1又は2に記載の用時混合容器において、
    栓部材は、下部容器の口部に内嵌された栓体を軸方向内方に押し込み得るように栓体に当接する押し込み部を備え、該押し込み部は、上部容器の第1姿勢と第2姿勢との間の姿勢変更に応じて軸方向に移動し、第1姿勢のときには押し込み部は全打栓状態の栓体に当接しており、第1姿勢から第2姿勢への姿勢変更に伴って押し込み部が軸方向内方へ移動して栓体を口部から離脱させることを特徴とする用時混合容器。
  4. 請求項3に記載の用時混合容器において、押し込み部は、上部容器が第1姿勢のときに栓体の軸方向内端部のみを口部から軸方向内方に離反させるように栓体側に向けて突出されていることを特徴とする用時混合容器。
  5. 請求項3又は4に記載の用時混合容器において、上部容器は、下部容器の口部外周に装着される第1部材と、該第1部材に対して相対回転可能な第2部材と、該第2部材の回転操作に連動して第1部材に対して軸方向に移動する筒状の第3部材とを備え、該第3部材の内部空間が前記液体成分の収容空間とされ、該第3部材の下端に前記栓部材が設けられていることを特徴とする用時混合容器。
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