JP4073189B2 - 用時混合容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体成分と液状成分とが別異のチャンバ内に分離されて収容され、用時に両者を混合して使用する用時混合容器に関し、特に用時溶解式の点鼻スプレー容器として好適に使用できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
本願出願人は、従来より、保存・移送時等には固体成分と液体状成分とが混合しないように分離した状態で収容され、用時には両者を混合して得られる混合液剤を噴出して使用するスプレー容器の開発を行っており、その開発成果を、例えば特開平8−280807号公報や、特開2001−29471号公報に開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の公報に開示した用時混合容器は、破断容易な薄膜によって第1チャンバ及び第2チャンバに分割された容器本体と、使用時において容器本体に装着され、前記薄膜を破断すると共に容器本体内の混合液剤を吸い上げる吸入管を有するスプレー部材とを備え、使用時以前においては容器本体とスプレー部材とが別体とされており、使用時に、容器本体の薄膜を破断開口させることで固体成分を液剤成分に溶解させるものである。しかし、この構造によれば、混合液剤中に異物が混入する恐れがある。
【0004】
一方、後者の公報に開示した用時混合容器は、収容空間を有する容器本体と、該容器本体の収容空間を上部チャンバ及び下部チャンバに分離可能な分離部材と、上部チャンバ内に収容される物質を噴射するスプレー部材とを備え、容器本体及び分離部材は相対移動可能とされ、該相対移動によって上部チャンバ及び下部チャンバが分離/連通するように構成されており、下部チャンバに液体成分を収容するとともに、上部チャンバに固体成分を収容しておき、使用時に、容器を天地反転させた状態で分離部材を移動させて上部チャンバ内で液体成分と固体成分を混合するとともに、その後分離部材を元の位置に戻して混合液剤を上部チャンバ内に滞留させるものである。しかし、これによれば液体成分の移し替え作業や溶解後の分離部材の戻し作業などが煩雑であり、使用者が操作を誤ると液体成分の一部が下部チャンバに残存してしまう。
【0005】
そこで、本発明は、用時における二物質の混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染を防止し得る用時混合容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0007】
即ち、本発明は、口部を有する容器本体と、容器本体の内部空間を上部チャンバと下部チャンバとに分離する分離部材と、容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャップとを備え、上部チャンバに収容した流動性を有する第1物質と下部チャンバに収容した第2物質とを用時に混合し得る用時混合容器において、前記分離部材は、上部チャンバと下部チャンバとの間で容器本体内周面に離脱可能に圧入される栓体を備え、該分離部材は、用時に口部から容器本体の外部に取出可能に構成されるとともに取出時に栓体外周面と上部チャンバ内周面との間に隙間が生じる構成とされていることを特徴とするものである。かかる本発明の用時混合容器によれば、第1及び第2物質を用時に混合する際に破断される部位がなく、栓体を備える分離部材を容器外に取り出すことで上部チャンバと下部チャンバが連通して第1物質と第2物質とを混合することが可能であるから、破断片などの異物混入のおそれがない。さらに、分離部材の取出時に、栓体外周面と上部チャンバ内周面との間に隙間が生じるので、第1物質はこの隙間を介して下部チャンバに流入し、第1物質が口部から外にこぼれることが防止される。
【0008】
上記本発明の用時混合容器において、前記キャップは、容器本体に装着された分離部材に軸方向に圧入嵌合する嵌合部を備え、該キャップの口部からの取り外しとともに、前記嵌合部が嵌合する分離部材が容器本体から取り出されるように構成されているものとすることができる。これによれば、栓体によって第1物質と第2物質とが分離された用時混合容器の組み立て並びに第1物質及び第2物質の充填等の組立・充填工程を容易かつ迅速に行えるようになる。即ち、まず下部チャンバ内に第2物質を収容し、次に栓体によって上部チャンバと下部チャンバとが分離されるように分離部材を容器本体に装着し、次に上部チャンバ内に第1物質を収容した後、キャップを容器本体の口部に装着すると、このキャップの嵌合部が分離部材に軸方向に嵌合した状態となる。この状態で流通させ、使用者がキャップを容器本体から取り外すと、このキャップとともに分離部材が必然的に容器本体から取り外されて第1物質と第2物質とが混合する。
【0009】
また、上記本発明の用時混合容器において、前記分離部材は、栓体が下端に取り付けられるとともに上部チャンバ内に配置される取付体を備え、該取付体は、容器本体の口部から上部チャンバ内に軸方向に挿脱可能であり、前記キャップは、前記取付体に対してインロー嵌合する嵌合部を備え、該嵌合部と前記取付体とは、分離部材が装着された容器本体の口部にキャップを装着することにより軸方向に係合しており、この軸方向の係合力が、栓体の離脱に対する軸方向の抵抗力よりも大きいことを特徴とするものである。これによれば、栓体によって第1物質と第2物質とが分離された用時混合容器の組み立て並びに第1物質及び第2物質の充填等の組立・充填工程を容易かつ迅速に行えるようになる。即ち、まず下部チャンバ内に第2物質を収容し、次に下端の栓体によって上部チャンバと下部チャンバとが分離されるように分離部材を容器本体内に装着して、取付体が上部チャンバ内で栓体から上方に延びるように配置する。次に上部チャンバ内に第1物質を収容した後、キャップを容器本体の口部に装着すると、このキャップの嵌合部が取付体にインロー嵌合して、嵌合部と取付体とが軸方向に係合した状態となる。この状態で本発明の用時溶解容器を流通・販売し、使用者がキャップを容器本体の口部から軸方向外方に取り外すと、このキャップには分離部材の取付体が係合しており、この係合力が、栓体の容器本体からの離脱に対する軸方向の抵抗力よりも大きいので、キャップとともに分離部材が必然的に容器本体から取り外されて第1物質と第2物質とが混合する。
【0010】
上記のようにキャップとともに分離部材が取り外される本発明の用時混合容器において、キャップは、容器本体の口部外周に螺着されているとともに、分離部材に対して相対回転自在であるものとすることができる。これによれば、キャップを口部から取り外す際にキャップを口部に対して取り外し方向に回転させると、キャップは口部に対して軸方向外方に螺進し、このキャップとともに分離部材を軸方向外方に抜き出すことが可能となる。さらに、キャップの嵌合部を分離部材に軸方向に係合させつつ、これら両部材を相対回転自在とすることで、キャップを回転させても分離部材は容器本体に対して回転せず、栓体圧入部分の回転方向の抵抗力がキャップには作用しないので、キャップの取り外しを軽い力で容易に行えるようになる。
【0011】
なお、上記本発明の用時混合容器において、容器本体は、上部チャンバ及び下部チャンバを備える一体成形品でも良いが、好ましくは、上部チャンバを有する上部構成部材と、下部チャンバを有する下部構成部材とを接続することによって容器本体を構成することができる。上部構成部材は円筒状に構成することができ、下部構成部材は、上部構成部材の下端に接続される接続口部を有する有底円筒状に構成することができる。より好ましくは、上部構成部材は、円筒状の射出成形部材であってその上端が容器本体の口部となされたものにより構成でき、下部構成部材はバイアル容器により構成できる。上部構成部材の下端面と下部構成部材の上端面との間には、ブチルゴムなどのゴムパッキンを介在させて、この部位の液密性・気密性を確保することができる。
【0012】
また、容器本体は、栓体が圧入される部位の内径が、上部チャンバの内径よりも小さいものとすることができる。容器本体を上部構成部材と下部構成部材とで構成する場合、上部構成部材の下端と下部構成部材の上端とにわたって栓体を圧入するのが良く、かかる構成を得るために、上部構成部材の下端の内径を、上部チャンバ内径よりも小さくするとともに、下部構成部材の上端の内径(接続口部の内径)を上部構成部材の下端内径とほぼ一致させておくのが良い。
【0013】
また、圧入された栓体の軸心と、容器本体口部の軸心とは一致させておくのが好ましく、さらに好ましくは、分離部材の栓体並びに取付体、キャップの取付体及び容器本体の口部のすべての軸心を一致させることができる。
【0014】
分離部材の取付体は、外周面が容器本体口部の内周面に接触する円筒状に形成するのが好ましいが、栓体から軸方向上方に延びる棒状部材であってもよく、その他適宜の構造のものとすることができる。一方、キャップの嵌合部は、円筒状の取付体の内周側にインロー嵌合する円筒状に形成するのが好ましいが、棒状の取付体の外周側にインロー嵌合する筒軸状に形成してもよく、その他適宜の構造のものとすることができる。そして、嵌合部の外周面又は内周面の軸方向所定部位に係合凸部を形成する一方、取付体の外周面又は内周面の軸方向所定部位に、嵌合部の係合凸部に軸方向に係合する係合凸部を形成して、分離部材を容器本体に装着した状態でキャップを口部に装着して嵌合部を押し込むことによって、上記両係合部を互いに係合させることができる。上記各係合凸部は、周方向に延びる凸条によって構成でき、両係合凸部を全周にわたる凸条とすれば、嵌合部と取付体とを軸方向に係合させつつ、キャップを分離部材に対して全周にわたって相対回転自在なものとなる。
【0015】
上記分離部材は、栓体が容器本体の内部空間を上部チャンバと下部チャンバとに分離するように容器本体の軸方向所定位置に圧入されたときに、容器本体に対して軸方向内方(奥側)への移動を阻止するように容器本体に係止させるのが好ましい。例えば、容器本体の内周面の軸方向所定位置に段部を設けておき、この段部に係止する係止部を分離部材の取付体に設けておくことができる。これによれば、容器本体内に装着された分離部材に対してキャップの嵌合部を圧入する際に、分離部材が容器本体に係止することで該分離部材が押し込まれすぎないようになる。
【0016】
また、上記本発明の用時混合容器は、さらに、キャップ及び分離部材を容器本体から離脱することにより第1物質と第2物質とが混合してなる混合物を下部チャンバから容器外に吐出するための吐出装置であって、キャップに代えて容器本体の口部に装着される吐出装置を備えることができる。この吐出装置は、流通・販売時には容器本体には接続されず、容器本体とともに別体として梱包することができる。そして、使用者が用時にキャップを取り外して2物質を混合した後、容器本体の口部に吐出装置を装着することによって、例えば、点鼻液剤スプレー容器として使用することが可能となる。
【0017】
また、本発明は、軸方向に移動可能な栓体によって分離された第1チャンバと第2チャンバとを備える筒状分離収容体と、吸い上げ管を有するポンプ装置とを別体に備え、第1チャンバには固体成分が収容され、第2チャンバには液体成分が収容され、栓体が軸方向に移動することにより第1チャンバと第2チャンバとが連通して第2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内に流通することにより前記固体成分と液体成分とを混合可能であり、第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体成分に固体成分を溶解させた後、吸い上げ管により第1チャンバ内の混合液剤を吸い上げ得るように前記ポンプ装置を容器に装着するか、或いは、ポンプ装置に具備された液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入することにより、ポンプ装置が、混合液剤を吸い上げ管により吸い上げて吐出するように機能することを特徴とする用時混合容器である。かかる本発明の用時混合容器によれば、固体成分を液体成分に混合・溶解する際に破断される部位がなく、栓体を軸方向に移動させることで上部チャンバと下部チャンバが連通して固体成分と液体成分とを混合することが可能であるから、破断片などの異物混入のおそれがない。そして、混合後に、混合液剤をポンプ装置の吸い上げ管により吸い上げて容器外に吐出することが可能となる。したがって、用時以前は、ポンプ装置を誤って操作しても液体成分が吐出されてしまうことがなく、混合液剤濃度の均一性を保証できる。
【0018】
また、本発明は、軸方向に移動可能な栓体によって分離された第1チャンバと第2チャンバとを備えるシリンジと、液剤収容空間とポンプ装置とを備えるスプレー容器とを別体に備え、前記シリンジは、第1チャンバに連通する吐出口を備えるとともに、該吐出口には着脱自在にキャップが装着され、流通時には第1チャンバに固体成分が収容されるとともに第2チャンバに液体成分が収容され、用時には栓体を軸方向に移動させることにより第1チャンバと第2チャンバとが連通して第2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内に流通することにより前記固体成分と液体成分とを混合可能であり、前記スプレー容器は、液剤収容空間に連通する注入口を備えるとともに、シリンジの吐出口が注入口に連通するようにスプレー容器とシリンジとを接続可能であり、第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体成分に固体成分を溶解させた後、キャップをシリンジの吐出口から取り外してシリンジをスプレー容器に接続し、液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入することにより、ポンプ装置が、混合液剤を液剤収容空間から吸い上げて外部に吐出するように機能することを特徴とする用時混合容器である。これによれば、用時以前は、ポンプ装置を誤って操作しても液体成分が吐出されてしまうことがなく、混合液剤濃度の均一性を保証できる。さらに、用時混合の際に破断する部位がないため、破断片などの異物が混合液剤中に混入するおそれもない。なお、シリンジをスプレー容器に接続したとき、該シリンジを保持する保持筒部をスプレー容器に設けておくことができ、これによれば、混合液剤の注入作業を安定して行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図示実施例に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図3は本発明の第1実施例に係る用時混合容器である用時溶解点鼻スプレー容器1を示しており、該容器1は、上端に口部2aを有する有底筒状の容器本体2(筒状分離収容体)と、この容器本体2の内部空間を上部チャンバ3(第2チャンバ)と下部チャンバ4(第1チャンバ)とに分離する栓体51を備える分離部材5と、容器本体2の口部2aに着脱自在に装着されるキャップ6と、このキャップ6に代えて容器本体2の口部2aに装着されるスプレー式の吐出装置7とを備えている。なお、流通・販売時には吐出装置7は容器本体2から取り外された状態で容器本体2とともに梱包される。
【0021】
容器本体2は、ガラス製の片口バイアル容器などの有底瓶体からなる下部容器本体21(下部構成部材)の口部21aに、円筒状の上部容器本体22(上部構成部材)を連結部材23によって取付固定したものであって、上部容器本体22内の空間、すなわち上部チャンバ3には液体成分(第1物質)が収容され、下部容器本体21内の空間、すなわち下部チャンバ4には固体成分(第2物質)が収容されるデュアルシリンジとして構成されている。連結部材23は、特開平8−280807号公報や特開2001−29471号公報等に開示されたような適宜のものを採用できる。下部容器本体21の開口端面(口部の上端面)と、上部容器本体22の下部開口端面(下端面)との間にはブチルゴム製のパッキン24が配設され、この部位の液密性並びに気密性を確保している。上部容器本体22の下端部には、下部容器本体21の口部21a内周とほぼ同径の内径を有する封止筒部22aが設けられており、この封止筒部22aの内径が、下部容器本体21の軸方向全体の中で最も小径となされている。また、上部容器本体22の上端部が、容器本体2の口部2aであって、この口部2a外周には、キャップ取付用のネジ部22bが設けられている。さらに、上部容器本体22の軸方向中途部内周には段部22cが設けられており、この段部22cよりも軸方向内方(下方)よりも軸方向外方(上方)の内径が大きくなされている。なお、上部容器本体22は、ポリプロピレン等の適宜の熱可塑性硬質樹脂材の射出成形品により構成できる。
【0022】
分離部材5は、上部チャンバ3と下部チャンバ4との間で容器本体2の内周面(本実施例では、即ち下部容器本体21の口部21a内周面と上部容器本体22の封止筒部22aの内周面)に離脱可能に圧入される栓体51と、栓体51が下端に取り付け固定されるとともに上部チャンバ3内に配置される取付体52とを備えている。栓体51は、ほぼ円柱状のブチルゴム製のガスケットからなり、容器本体2に対して軸方向に移動可能である。この栓体51の圧入前の外径は、下部容器本体口部21a並びに上部容器本体封止筒部22aの内径よりも若干大きく、かつ、封止筒部22a以外の上部容器本体22の他の部位の内径よりも小さいものである。また、栓体51の上面中央には取付穴51aが設けられている。取付体52は、栓体51の取付穴51a内に嵌め込まれて係止する先端ロッド53と、栓体51の上面に当接するフランジ54と、フランジ54から上方(軸方向外方)に延びる中間ロッド55と、該中間ロッド55に複数の接続リブ56を介して接続されるスリーブ57とを備えており、例えば高密度ポリエチレン樹脂材の射出成形品により構成できる。このスリーブ57の外径は、段部22cよりも軸方向外方側の上部容器本体22の内径とほぼ同径となされており、栓体51が上記の所定位置に圧入されたときにスリーブ57の下端が段部22cに係止して、それ以上奥側に分離部材5が押し込まれないように構成されている。また、スリーブ57の下部近傍の内周面には、全周にわたる係止凸条57aが設けられている。また、分離部材5の装着状態では、図1に示すように、スリーブ57の上端面は、容器本体の口部2aの上端面とほぼ面一となされている。
【0023】
キャップ6は、ポリプロピレン等の適宜の熱可塑性樹脂からなり、容器本体口部2a外周に被冠され螺着されるキャップ本体61と、容器本体2に装着された分離部材5に軸方向に圧入嵌合する嵌合筒部62とを一体に備えている。この嵌合筒部62の外径は、分離部材5のスリーブ57の内径よりも若干小さくされており、この嵌合筒部62が分離部材5の取付体52のスリーブ57にインロー嵌合するようになっている。嵌合筒部62の先端(下端)近傍の外周面には、全周にわたる係止凸条6aが設けられている。このキャップ6の係止凸条6aは、スリーブ57内周の係止凸条57aに軸方向に係合するものである。この両係止凸条6a,57aの軸方向の係合力は、容器本体2の上記の所定位置に圧入された栓体51の軸方向外方への離脱に対する軸方向の摩擦抵抗力よりも大きくなるように構成されている。また、上記係止凸条6a,57aは全周にわたるものであるため、キャップ6と分離部材5とは相対回転自在である。
【0024】
なお、容器本体2の口部2aの上端面並びに分離部材5のスリーブ57の上端面と、キャップ6の内側の天面との間にはハイシートパッキン8が設けられており、この部位の液密性・気密性を確保している。
【0025】
上記吐出装置7は、吸い上げ管71によって液剤を吸い上げるポンプ装置により主構成されており、その構造は従来公知のものと同様であるので詳細説明を省略する。なお、吐出装置7を容器本体2の口部2aに装着すると、吸い上げ管71の先端吸入口は、下部チャンバ4の底部に位置し、分離部材5をキャップ6とともに容器本体2から取り外すことによって下部チャンバ4内で混合溶解された混合液剤を下部チャンバ4から吸い上げることができるようになっている。
【0026】
次に、本実施例の用時混合容器1の組立・薬剤充填工程、並びに、用時における溶解・組立工程を、図3を参照しつつ説明する。
【0027】
まず、図3(a)に示すように、下部容器本体21の口部21aに、連結部材23並びにパッキン24を用いて上部容器本体22を接続することにより、容器本体2を構成する。次に、図3(b)に示すように、容器本体2の口部2aから内部に薬液を所定量注入する。この薬液としては、トラネキサム酸、塩化リゾチウムのような消炎剤のほか、抗生物質、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン等が水性媒体又は有機媒体等に溶解又は分散された薬剤液体を挙げることができる。
【0028】
次に、図3(c)に示すように、取付体52の先端に栓体51を取り付けて、図3(d)に示すように分離部材5を容器本体2の口部2aから軸方向に挿入していき、分離部材5の栓体51を半打栓状態として下部チャンバ4から容器外への通気性を確保した状態で、下部チャンバ4内の液剤を凍結乾燥させることにより、下部チャンバ4内に固体薬剤(固体成分)が収容された状態とする。凍結乾燥は、上記のようにして液体状の薬剤が充填された下部チャンバ4を、下部チャンバ4の開口部からは異物が混入せず且つ下部チャンバ4内の水分等の揮発性成分は蒸散するように通気性を確保した状態で栓体51を半打栓して、−80℃〜−20℃程度に調整された凍結乾燥装置内に容器本体2を収容して、下部チャンバ4内の薬剤中に含有されている水分等の揮発性成分を除去することにより行うことができる。この凍結乾燥後、分離部材5をさらに押し込んで、図3(e)に示すように栓体51を全打栓する。さらに続いて、容器本体2の口部2aから上部チャンバ3内に液体成分を充填する。この液体成分は、固体薬剤を溶解若しくは分散させることができる液状媒体を用いることができ、この液体成分自体も薬効を有するものを媒体として使用することもできる。このような液剤成分としては、例えば、水、水とアルコール類とからなる水性媒体、グリセリン又はエチレングリコール等の保水剤等を挙げることができる。特に、本実施例のように点鼻スプレーとして使用する場合には、液体成分としては水又は水とアルコール類との混合物を使用するのが好ましい。
【0029】
次に、図3(f)に示すように、パッキン8を介してキャップ6を容器本体2の口部2aに螺着すると、キャップ6の嵌合筒部62外周の係止凸条6aが、取付体52のスリーブ57内周の係止凸条57aを乗り越えて圧入され、これら係止凸条6a,57aが軸方向に係合する。そして、図3(g)に示す状態で、吐出装置7とともに梱包して、流通・販売される。
【0030】
患者が点鼻スプレー容器として使用しようとするときには、図3(h)に示すように容器本体2からキャップ6を軸方向外方に取り出すと、このキャップ6と分離部材5とは軸方向に係合しているため、キャップ6とともに分離部材5が容器本体2の口部2aから軸方向に取り出される。この際、栓体51の外径よりも上部チャンバ3の内周面の内径よりも大きく、取出時に栓体51外周面と上部チャンバ3の内周面との間に隙間が生じる構成とされているため、上部チャンバ3内の液体成分はこの隙間を流通して下部チャンバ4内に流れ込む。そして、キャップ6に代えて、吐出装置7を容器本体2の口部2aに装着することにより、この吐出装置7(ポンプ装置)が、混合液剤を下部チャンバ4(第1チャンバ)から吸い上げ管71により吸い上げて吐出・噴霧するように機能する。
【0031】
図4及び図5は本発明の第2実施例に係る用時混合容器として、軸方向に移動可能な栓体132によって分離された第1チャンバ101と第2チャンバ102とを備えるデュアルシリンジ103(筒状分離収容体)と、吸い上げ管141を有するポンプ式吐出装置142を備えるスプレー容器104と、このスプレー容器104の混合液剤注入口を密栓する栓部材105とを別体に備える点鼻スプレーセット容器100を例示しており、これら3つのパーツを分解した状態で梱包され、流通・販売されるものである。
【0032】
シリンジ103は、基端側が開口されるとともに先端側には小径の吐出口131aを有するノズル部135が先端突出状に設けられたシリンダー131と、該シリンダー131内に軸方向移動可能に圧入される2つの栓体132,133と、プランジャ134と、吐出口131aを閉塞するようにシリンダー131の先端部に着脱自在に装着されるトップキャップ136とを備えている。上記2つの栓体132,133は、シリンダー131の軸方向所定位置にそれぞれ圧入されており、先端側の栓体132よりも先端側のシリンダー131の内部空間が第1チャンバ101とされ、2つの栓体132,133の間のシリンダー131の内部空間が第2チャンバ102とされており、第1チャンバ101内には、凍結乾燥された固体成分が収容され、第2チャンバ102内には液体成分が収容されている。なお、第1チャンバ101の内容積は、固体成分の容積と、第2チャンバ102内の液体成分の容積の和とほぼ同一か、該和よりも大きくなされている。
【0033】
シリンダー131の軸方向中途部には径方向外方に膨出する膨径部131bが設けられている。この膨径部131bの内径は、栓体132の外径よりも大径とされているとともに、膨径部131bの軸長は、栓体132の軸長よりも大きい。そして、流通・販売時においては、先端側の栓体132が膨径部131bの後方に位置した状態で、第1チャンバ101内がほぼ1気圧となるように充填・組立がなされている。また、プランジャ134の先端は後側の栓体133に取り付けられ、この栓体133を先端側に押し込むものである。このシリンジ103によれば、プランジャ134を先端側に押し込むと栓体133が先端側に移動するとともに、液体成分を介して栓体132も先端側に移動する。そして、先端側の栓体132が膨径部131bに対応する位置にまで移動すると、栓体132と膨径部131bとの間の隙間を介して第1チャンバ101と第2チャンバ102とが連通し、さらにプランジャ134を押し込むと、第2チャンバ102内の液体成分が第1チャンバ101内に移し替えられ、液体成分と固体成分とが混合して、液体成分中に固体成分が溶解乃至分散する。
【0034】
上記スプレー容器104は、液剤収容空間143aを内部に有する容器本体143と、この容器本体143に装着されたポンプ式吐出装置142とを備えている。容器本体143は、ポリプロピレンなどの熱可塑性硬質樹脂材製のボディ部材144とジョイント部材145の2部材を接続することにより組み立てられている。ボディ部材144は、ほぼ円筒状であって、その上部には吐出装置142が装着される口部143bが設けられており、このボディ部材144の内部が液剤収容空間143aとなされている。ジョイント部材145はほぼ円筒状の部材であって、その上端には隔壁145aが設けられ、この隔壁145aの中央には混合液剤注入口145bが開口形成されている。なお、この注入口145bは複数の小孔によってメッシュ状に構成されており、混合液剤を注入する際の異物混入を防止している。
【0035】
さらに、隔壁145aの底面側には、注入口145bを囲むように円筒状のノズル接続部145cが軸方向に突設されている。このジョイント部材145の上端とボディ部材144の下端とはインロー嵌合により接続されている。なお、本実施例では容器本体143を上記二部材により構成したが、本発明はこれに限らず、一体成形品であってもよい。
【0036】
また、本実施例では、容器本体143の上記ノズル接続部145cは、シリンジ103のノズル部135が気密的に内嵌され接続されるものである。また、ジョイント部材145の周壁145d(容器本体143の下端部周壁)は、シリンダー131の外周面に接触して該シリンダー131を保持する保持筒部として機能するようになっている。
【0037】
吐出装置142は、吸い上げ管141によって液剤収容空間143a内の混合液剤を吸い上げて噴出口から噴霧するポンプ装置によって主構成されており、従来公知のものと同様であるので詳細説明を省略する。
【0038】
上記栓部材105は、容器本体143の下端部(本実施例ではジョイント部材145の下端部)に当接するフランジ部105aと、ノズル接続部145c内に内嵌される埋栓部105bと、容器本体143の下端部(本実施例では、ジョイント部材145の内部)に嵌め込まれる本体部105cとを一体に備えており、例えばブチルゴムなどの弾性材料によって成形されている。
【0039】
次に、本実施例の用時混合容器100の使用時における混合・液剤移し替え工程を図5を参照しつつ説明する。まず、図5(a)に示すように、シリンジ103のプランジャ134を先端側に押し込んでいくと、先端側の栓体132が膨径部131bにまで軸方向に移動して第1及び第2チャンバ101,102が連通し、さらにプランジャ134を押し込むと第2チャンバ102内の液体成分が第1チャンバ101内に移し替えられ、図5(b)に示すように、固体成分と液体成分とが混合する。そして、トップキャップ136をノズル135から取り外し、スプレー容器104を天地反転させて、図5(c)に示すようにジョイント部材145にシリンジ103の先端を接続すると、ノズル先端の吐出口131aと容器本体143の注入口145bとが連通した状態となるとともに、ノズル135がノズル接続部145c内に気密状に内嵌し、かつ、シリンダー131の先端部外周がジョイント部材145の周壁に内嵌して、シリンジ103が容器本体底部に安定的に接続保持される。
【0040】
そして、図5(d)に示すようにプランジャ134を押し込むと、第1チャンバ101内の混合液剤が、注入口145bを介して容器本体内部の液剤収容空間143a内に注入される。このとき、空気の逃げ道がないため、収容空間143aの内圧が上昇するが、この内圧に抗してプランジャ134を最後まで押し込んだ後、プランジャ134から手を離すと、図5(d)に示すように、空間143a内の加圧空気によってプランジャ134が押し戻され、その空気の一部がシリンジ103の第1チャンバ101内に流入する。このように液剤注入後に空気を逆流させることで、注入口145b付近に付着した異物を外部に排出可能である。
【0041】
次に、図5(f)に示すようにシリンジ103を容器本体143から取り外し、図5(g)に示すように、このシリンジ接続部位に上記栓部材105を取り付けて密栓し、図5(h)に示すようにスプレー容器104を正転させることで、吐出装置142(ポンプ装置)が、混合液剤を液剤収容空間143aから吸い上げ管141により吸い上げて吐出・噴霧するように機能する。
【0042】
上記第2実施例の用時混合容器100によれば、用時における液体成分と固体成分との混合操作は、プランジャ134を単に押し込むのみであるから、混合液剤の濃度が不均一となることもなく、この混合液剤の容器本体143内への注入作業も安定した状態で迅速に行うことができる。また、混合液剤を容器本体143内に移し替えるまでは、吐出装置142を誤って操作してしまっても混合前の液剤が噴霧されてしまうこともなく、用時以前に液体成分の分量が所定量よりも少なくなることがなく、混合液剤の均一な濃度を保証できる。さらに、用時以前はシリンジ103の吐出口131aをキャップ136で被覆しているとともに、容器本体143の液剤注入口145bは、筒状の接続部145cの奥側に設けているため、これらの部位に細菌類が付着することが防止され、混合液剤の菌汚染を防止できる。
【0043】
図6及び図7は本発明の第3実施例に係る用時混合容器100を示しており、上記第2実施例とほぼ同様の構成であるので同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0044】
本実施例では、ジョイント部材145のノズル接続部145cの内周面が、下方に至るにしたがって内径が徐々に大きくなるように構成されているとともに、このノズル接続部145cの下端が、ジョイント部材145の下端と一致しており、シリンジ103をジョイント部材145に接続したときに、シリンジ103のノズル先端部のみが容器本体2に当接し、他の部位はフリーとなるようにしている。本実施例によれば、図7の溶解液押し出し工程に示すようにシリンジ103の先端を容器本体143の底部に接続しても、シリンジ103は容器本体143に保持されず、かつ、シリンジ103の先端ノズル135と接続部145cとの間には気密性はない。したがって、シリンジ103の第1チャンバ101内の混合液剤を容器本体143の液剤収容空間内に注入する際には、混合液剤が過度に溢れてこぼれないように少量ずつ注入する。この際、注入速度を調整することによって、注入口145b付近に付着した異物や細菌類をオーバーフローさせることもでき、これにより混合液剤中への混入を防止できる。その他の工程についてはほぼ同様であるので詳細説明を省略する。
【0045】
図8及び図9は本発明の第4実施例に係る用時混合容器100を示しており、上記第3実施例と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0046】
本実施例の用時混合容器100では、容器本体143への液剤注入口144aが、容器本体143のボディ部材144の周壁部に設けられており、この注入口144aにデュアルシリンジ103のノズル135を挿入接続して、側方から混合液剤を収容空間143a内に注入し得るようになっている。この注入口144aは、ノズル135を内嵌し得る程度の大きさの丸孔状であって、この注入口143aにフランジ部105aを有する栓部材105(サイドキャップ)を取り付けて密栓し得るようになっている。
【0047】
本実施例の用時混合容器100の用時における溶解・組立工程は、図9に示すように、上記第3実施例と同様であるので詳細説明を省略する。
【0048】
本発明は、上記実施例に示した構造に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想に包含される範囲で適宜の変更を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、用時における二物質の混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る用時混合容器の縦断面図である。
【図2】 同用時混合容器の使用時の組立状態を示す縦断面図である。
【図3】 同用時混合容器の組立・薬剤充填工程、並びに、用時の溶解・組立工程を示す工程図である。
【図4】 本発明の第2実施例に係る用時混合容器の縦断面図である。
【図5】 同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す工程図である。
【図6】 本発明の第3実施例に係る用時混合容器の縦断面図である。
【図7】 同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す工程図である。
【図8】 本発明の第4実施例に係る用時混合容器の縦断面図である。
【図9】 同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 用時混合容器
2 容器本体(筒状分離収容体)
2a 口部
3 上部チャンバ(第2チャンバ)
4 下部チャンバ(第1チャンバ)
5 分離部材
51 栓体
52 取付体
6 キャップ
62 嵌合部(嵌合筒部)
7 吐出装置(ポンプ装置)
100 用時混合容器
101 第1チャンバ
102 第2チャンバ
103 シリンジ(筒状分離収容体)
131a 吐出口
104 スプレー容器
132 栓体
136 キャップ
141 吸い上げ管
142 ポンプ装置(吐出装置)
143 ポンプ装置が装着された容器本体
143a ポンプ装置に具備された液剤収容空間
144a 注入口
145b 注入口

Claims (1)

  1. 軸方向に移動可能な先端側栓体によって分離された第1チャンバと第2チャンバとを備えるシリンジと、液剤収容空間とポンプ装置とを備えるスプレー容器とを別体に備え、
    前記シリンジは、第1チャンバに連通する吐出口を備えるとともに、該吐出口には着脱自在にキャップが装着され、流通時には第1チャンバに固体成分が収容されるとともに第2チャンバに液体成分が収容され、用時には先端側栓体を軸方向に移動させることにより第1チャンバと第2チャンバとが連通して第2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内に流通することにより前記固体成分と液体成分とを混合可能であり、
    前記スプレー容器は、液剤収容空間に連通する注入口を備えるとともに、シリンジの吐出口が注入口に連通するようにスプレー容器とシリンジとを接続可能であり、
    第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体成分に固体成分を溶解させた後、キャップをシリンジの吐出口から取り外してシリンジをスプレー容器に接続し、液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入することにより、ポンプ装置が、混合液剤を液剤収容空間から吸い上げて外部に吐出するように機能する用時混合容器において、
    前記シリンジは、先端側に前記吐出口を有するシリンダーと、該シリンダー内に軸方向移動可能に圧入される後側栓体と、該後側栓体よりも軸方向先端側でシリンダー内に軸方向移動可能に圧入される前記先端側栓体と、後側栓体に取付けられるプランジャとを備え、シリンダーの軸方向中途部には径方向外方に膨出する膨径部が設けられ、膨径部の軸長は先端側栓体の軸長よりも大きく、流通時には先端側栓体が膨径部の後方に位置され、前記先端側栓体よりも先端側のシリンダーの内部空間が第1チャンバとされ且つ2つの栓体の間のシリンダーの内部空間が第2チャンバとされており、
    これにより用時にはプランジャを先端側に押し込むことにより後側栓体を先端側に移動させると液体成分を介して先端側栓体が先端側に移動され、該先端側栓体が膨径部に対応する位置にまで移動すると先端側栓体と膨径部との間の隙間を介して第1チャンバと第2チャンバとが連通し、さらにプランジャを押し込むと第2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内に移し替えられて該液体成分と固体成分とが混合され、さらにプランジャを押し込むことにより第1チャンバ内の混合液剤がスプレー容器の液剤収容空間内に注入されるように構成されていることを特徴とする用時混合容器。
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