JP4086509B2 - 用時混合方法、並びに、用時混合容器セット - Google Patents

用時混合方法、並びに、用時混合容器セット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結乾燥された固形薬剤と溶媒乃至分散媒とを分離して収容しておき、用時に両者を混合して使用するための用時混合方法、並びに、該方法に使用する用時混合容器セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種従来の用時混合容器として、本願出願人は、従来より特開2001−29471号公報や特開平8−280807号公報等に開示したものを開発している。これら従来の用時混合容器は、単一の容器内に、互いに分離された固体成分収容部と液体成分収容部とを設けておき、用時にこれら収容部を互いに連通させて固体成分を液体成分に溶解乃至分散させて、かかる薬液を噴霧し得るように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のタイプの用時混合容器では、充填工場等で無菌状態で容器内に固体成分並びに液体成分を充填・密封し、無菌状態を維持したまま保管・輸送を行い、用時の混合作業においても容器内部が外気に曝されないため、極めて衛生的な取扱いを行い得るものでありながら、使用直前に溶解を行うことで薬効の低下を防止し得るものである。
【0004】
しかし、用途によっては、用時混合作業時に固体成分や液体成分が多少外気に曝されても問題はない場合もある。かかる場合においては、製造設備の新設や充填工場における充填工程の効率低下の要因ともなり得る上記従来の用時混合容器を用いる必要はない。このような場合において、従来、バイアル瓶と、これとは別体の溶媒用容器と、スプレー容器との3つをセット販売し、用時にバイアル瓶内の固体成分を溶媒用容器内の液体成分に混合溶解させ、この混合液剤をスプレー容器内に充填して使用することも行われている。しかしながら、3つの容器を梱包してセット販売すると、梱包材が大きくなり、保管コストや搬送コストが高くなるとともに、混合後にバイアル瓶と溶媒用容器の2つの容器が不要となって、廃棄量が増加し、環境にも好ましいものではない。
【0005】
そこで、本願発明者らは、用時にこれらバイアル瓶と溶媒用容器とを接続して固体成分と液体成分とを混合するか、あるいは溶媒用容器内の液状の溶媒をバイアル瓶に一旦移し代えてバイアル瓶内で混合作業を行った後、混合液剤を溶媒用容器内に収容し、この溶媒用容器にスプレー装置を装着して、スプレー容器として流用する新規な用時混合方法、並びに、該方法に好適に用いることのできる新規な用時混合容器セットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0007】
即ち、本発明の用時混合方法は、(1)第1容器内に固体成分を収容しておくとともに、第1容器とは独立した第2容器内に、前記固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を収容しておき、(2)用時において第1容器内又は互いに連結された第1及び第2容器内で、前記固体成分を前記液体成分と混合して、この混合液剤を第2容器内に収容し、(3)前記混合前に予め、若しくは、混合後に、第2容器に、第2容器内の液体を吐出するためのスプレー装置などの吐出装置を装着することで、第2容器内の前記混合液剤を吐出操作可能として、前記混合前においては液体成分用容器として用いた第2容器を混合液剤の吐出容器として用いることを特徴とするものである。これによれば、用時混合前の保管や輸送時等においては、セットを構成する容器が2つであるので、梱包材が大きくなりすぎることがなく、取扱いの容易化とコスト低減を図ることが可能となる。また、用時混合前においては液体成分用の収容容器として用いた第2容器を、用時混合後は混合液剤の吐出装置として流用しているので、構成要素の削減によるコスト低減と、廃棄量の低減とを図ることができ、環境性の向上をも図ることが可能となる。
【0008】
上記本発明方法において、より好ましくは、第1容器を、ガラス等のガスバリア性に優れた材質からなる瓶体(例えば、従来公知のバイアル瓶など)によって構成することができる。これによれば、瓶体内で凍結乾燥させることにより該瓶体内に無菌状態で固体成分を収容でき、特に、不安定な凍結乾燥製剤を硝子容器によって安定的に保存可能となる。
【0009】
また、第2容器を、上下両端にそれぞれ口部を有する筒状に構成し、上側口部にはスプレー装置などの吐出装置を装着するとともに、下側口部(第2の口部)にはキャップを装着して、第2容器内の液体成分を密封することが可能である。さらに、用時において、下側口部からキャップを取り外して、該下側口部を液体流通口として利用して固体成分と液体成分とを混合し、この混合液剤を下側口部から第2容器内に収容させた後、キャップを再度下側口部に装着することで、第2容器を、点鼻スプレー容器などの吐出容器として用いることが可能となるとともに、吐出装置を第2容器から取り外すことなく用時混合作業を行うことができ、液体成分で塗れている吐出装置の吸い上げ管などを第2容器で保護しつつ混合作業が行われ、また、吐出装置を一旦取り外すことによって机上を濡らすこと等を防止できる。かかる用時混合作業の迅速化や容易化のために、好ましくは、第1容器の口部(第1の口部)を、第2容器の下側口部に液密状に嵌合可能に設けることが好ましく、これによれば、嵌合接続状態で第1及び第2容器を上下に振るだけで、固体成分と液体成分とを均一に混合可能となる。なお、第2容器を有底ボトルにより構成した場合は、第2容器の上側口部から吐出装置を一旦取り外して、この上側口部を液体流通口として用いて固体成分と液体成分とを混合することができる。
【0010】
上記本発明方法は、以下に新規に提案される用時混合容器セットを用いることによって、好適に実施することが可能である。
【0011】
かかる本発明の用時混合容器セットは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、スプレー装置などの吐出装置が上部に装着されるとともに下部に下方に向けて開口する第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップとを備え、該キャップは、第2容器を自立させるための台座として機能することを特徴とするものである。これによれば、第1容器の内部空間には、凍結乾燥法等の適宜の方法で固体成分(粉体乃至粒体を含む)を収容して、第1の口部に栓体を装着する一方、第2容器の内部空間には、固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分(それ自体が有効成分を含有するものであってもよい)を収容して、第2の口部にキャップを装着することにより、固体成分と液体成分とを完全に分離した状態で、かつ、各成分を外気から遮断した状態で保管や輸送等を行うことができる。用時においては、第2の口部からキャップを取り外すとともに、第1の口部から栓体を取り外して、第1容器内の固体成分と第2容器内の液体成分とを混合することができ、その後、キャップを第2の口部に装着することによって、第2容器内に混合物を密封収容することができて、この第2容器の上部に設けた吐出装置によって混合物を吐出可能である。このように、第2容器を、用時混合前の液体成分収容容器と、用時混合後の混合液剤の吐出容器とに兼用することによって、必要部品点数の削減を図り、コスト低減、梱包の軽量小型化を図り得るのみならず、廃棄量の低減により環境性にも優れたものとなる。さらに、上記した混合作業時に、第2容器の上部に設けた吐出装置を第2容器から取り外す必要がないので、上記のような兼用を行いつつも、吐出装置の吸い上げ管などに付着した液体が周囲に撒き散らされることもなく、衛生的にも好ましいものとなる。また、キャップが、第2容器を自立させるための台座として機能するので、下部に下方開口状に上記第2の口部を設けたにもかかわらず、部品点数の削減や構造の簡素化を図りつつも、キャップを装着した状態では第2容器を安定的に棚や机の上に自立させることができ、使用時の利便性が向上される。
【0012】
また、上記用時混合容器セットにおいて、第2容器に装着される吐出装置を、吸い上げ管によって第2容器の内部空間の底部から液体を吸い上げる構成とする場合、第2容器の下部の第2の口部の少なくとも先端側の内径を小さくすることが、吸い上げ可能な最低液量を可及的に少量とするには有効である。この場合においても、第2の口部に装着されるキャップの底面を平坦状かつ可及的に大径とすることにより、該キャップが台座として機能して、第2の容器を安定的に自立させることが可能となる。
【0013】
上記した本発明の用時混合容器セットにおいて、前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、これら第1及び第2の口部の嵌合によって、第1容器と第2容器とが上下に直列状に連結されて、両容器の内部空間が連通されるものとすることができる。これによれば、用時混合作業時に、第1及び第2の口部を嵌合することで、第1容器の内部空間と第2容器の内部空間とが、外気から遮断された状態で上下に連通されるので、かかる嵌合連結状態で容器を縦に強く振ることにより、第1容器内の固体成分と第2容器内の液体成分とを均一に混合することができ、液剤を周囲に撒き散らすことなく容易かつ迅速に混合作業を行える。さらに、第2の口部が下方開口状であるので、両容器を接続した状態での第1容器の内部空間と第2容器の内部空間の全体空間の上下長さを大きくすることができ、混合のために容器を上下に振ると、全体空間内で液体が上下に大きく往復運動するため、固体成分を液体成分に均一に溶解乃至分散させることが可能である。
【0014】
また、第2の口部は、外周にネジ部が設けられた筒状の螺着部と、該螺着部から下方に延出され且つ螺着部よりも小径の筒状のシリンダ部と、該シリンダ部の下端に設けられた漏斗状のフレア部とを備え、前記キャップは、前記螺着部外周に螺着されるとともに、前記シリンダ部に液密状に内嵌される筒状乃至柱状の密栓部を備えているものとすることもできる。これによれば、用時においては、第1容器の栓体を第1の口部から取り外すとともに、第2容器のキャップを第2の口部から取り外し、第2容器内の液体成分を第2の口部から第1の口部内に注ぎ入れることによって、液体成分を第2容器から第1容器に一旦移し換えることができる。この際、第2の口部の先端に、漏斗状のフレア部が設けられているので、極めて作業性が良く、液体成分の零れが生じることを防止できる。そして、第1容器内で固体成分と液体成分とを混合した後、第1容器内の混合液剤を第1の口部から第2の口部内に注ぎ入れることによって、混合液剤を第1容器から第2容器に移し替え、第2の口部に再度キャップを装着することにより、混合液剤を第2容器内に密封状態で収容し得るとともに、吐出装置によって混合液剤を噴霧などの態様で吐出できるようになる。また、フレア部は、密封のためのシリンダ部の下端に設けているので、シール構造としては不必要ともいえるフレア部をキャップ内に収容しつつ、確実に密封することが可能となる。さらに、シリンダ部と密栓部とが、シール性確保のために無理嵌めとしていても、キャップは第2の口部の螺着部に螺着されているものであるから、キャップの着脱を容易に行える。
【0015】
また、上記本発明方法を実施するための本発明の別の用時混合容器セットは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップとを備え、前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、第2の口部と第1の口部とが気密状に嵌合する状態から第1容器と第2容器とを離反させようとする際に、第2の口部と第1の口部との間に容器内部空間を外気に連通させる通気路を形成するための溝部が、第2及び/又は第1の口部の開口端部に設けられていることを特徴とするものである。これによれば、バイアル瓶などの第1容器内に例えば固体成分を収容しておくとともに、樹脂容器などの第2容器内に例えば液体成分を収容しておき、用時に栓体並びにキャップをそれぞれ取り外して第1容器の第1口部と第2容器の第2口部とを気密状に嵌合して、固体成分と液体成分とを混合させることができる。さらに、混合完了後、第1容器と第2容器とを離反させようとする際に、完全に離反する前に通気路が形成されて、混合によって上昇した内圧が解消されるので、離反直後に内部空気が一気に吹き出して混合液剤を容器外部に飛散・付着させることを防止でき、衛生上好ましいものとなる。即ち、上記溝部が形成されていない場合には、用時混合作業時の液漏れを防止するために第1容器と第2容器とを密封嵌合状態で接続すると、混合のために容器を激しく振ることによって蒸気圧の変動等の要因によって容器内の内圧が上昇し、第1容器を第2容器から外した瞬間に容器内の空気が一気に口部から吹き出して内容液剤を周囲に飛散させてしまうが、本発明によれば、この問題を解消して、容器周囲で細菌類が繁殖することを防止できる。したがって、固体成分などの第1物質と、液体成分などの第2物質とをそれぞれ個別の容器内に収容して保管・輸送を行い得るものでありながら、用時混合作業のために接続した第1容器と第2容器とを離反させる際に自然に空気抜きが行われるようにして、容器外面への液剤の飛散・付着を防止できる。
【0016】
この用時混合容器セットにおいて、第2の口部は、第2容器の下部に下方開口状に設けることができる。これによれば、第2容器の上部に、予め吐出装置を装着しておくことが可能であるとともに、この吐出装置を用時混合作業時に第2容器から取り外す必要がない。さらに、第2の口部が下方開口状であるので、両容器を接続した状態での第1容器の内部空間と第2容器の内部空間の全体空間の上下長さを大きくすることができ、混合のために容器を上下に振ると、全体空間内で液体が上下に大きく往復運動するため、固体成分を液体成分に均一に溶解乃至分散させることが可能である。
【0017】
また、上記本発明方法を実施するためのさらに別の用時混合容器セットは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップと、ポンプスプレー装置などの吐出装置とを備え、第2容器は、内容物収容空間を内部に有するとともに第3の口部を有する容器本体と、一端部が第3の口部に気密状に着脱自在に装着されるとともに他端部に第2の口部を有するアダプターとを備え、前記吐出装置は、アダプターに代えて第3の口部に気密状に装着可能であることを特徴とするものである。これによれば、第2容器を、吐出装置が装着される容器本体と、用時混合が完了するまで容器本体に装着されるアダプターとで構成し、このアダプターを介して第1容器と第2容器とを気密状に接続するようにしているので、従来より用いられているポンプスプレー装置やバイアル瓶などを流用しつつも、用時に2つの容器を気密状に接続して混合作業を行うことが可能となる。即ち、従来のバイアル瓶の口部の口径は、内容量等によって業界内でほぼ一定であるとともに、スプレー装置などの吐出装置を容器口部に装着するためのネジ径も業界内でほぼ統一されており、これら口径とネジ径とは異なるものであるが、本発明によれば、従来の規格に沿ったバイアル瓶や吐出装置を用いつつも、アダプターを介して第2容器と第1容器とを気密状に接続できるようになる。
【0018】
本発明の用時混合容器は、好ましくは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップと、スプレー装置などの吐出装置とを備えるものとすることができる。ここで、第2容器は、内容物収容空間を内部に有するとともに第3の口部を有する容器本体と、一端部が第3の口部に気密状に着脱自在に装着されるとともに他端部に第2の口部を有するアダプターとを備えることができる。また、前記吐出装置は、アダプターに代えて第3の口部に気密状に装着可能であってよい。また、前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、第2の口部と第1の口部とが気密状に嵌合する状態から第1容器と第2容器とを離反させようとする際に、第2の口部と第1の口部との間に容器内部空間を外気に連通させる通気路を形成するための溝部が、第2の口部及び/又は第1の口部の開口端部に設けられているものとすることができる。
【0019】
また、上記した通気路を形成するための溝部が設けられた用時混合容器によれば、第1容器内には凍結乾燥してなる固体成分を収容しておくとともに、第2容器内には、前記固体成分が溶解乃至分散する液体成分を収容しておき、用時に第1容器の栓体を第1の口部から取り外すとともに第2容器のキャップを第2の口部から取り外し、第1容器を天地反転して第1の口部を第2容器上端の第2口部に気密状に嵌合し、この状態で適宜の方法により前記固体成分と液体成分とを混合することで固体成分を液体成分に溶解乃至分散させた後、天地反転状態の第1容器を第2容器に対して上方に離反させ、該離反の際に形成される通気路を介して離反完了に先立って容器内部の空気抜きを行うことができる。
【0020】
また、本発明の用時混合容器セットは、第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、ポンプスプレー装置などの吐出装置が上部に装着されるとともに下部に第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップとを備え、第2の口部は、外周にネジ部が設けられた筒状の螺着部と、該螺着部から下方に延出され且つ螺着部よりも小径の筒状のシリンダ部と、該シリンダ部の下端に設けられた漏斗状のフレア部とを備え、前記キャップは、前記螺着部外周に螺着されるとともに、前記シリンダ部に液密状に内嵌される筒状乃至柱状の密栓部を備えているものとすることもできる。これによれば、第1容器には例えば薬剤の有効成分を含有する固体成分を収容する一方、第2容器には、固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を収容した状態で、保管・輸送・販売等を行うことができる。また、用時においては、第1容器の栓体を第1の口部から取り外すとともに、第2容器のキャップを第2の口部から取り外し、第2容器内の液体成分を第2の口部から第1の口部内に注ぎ入れることによって、液体成分を第2容器から第1容器に一旦移し換えることができる。この際、第2の口部の先端に、漏斗状のフレア部が設けられているので、極めて作業性が良く、液体成分の零れが生じることを防止できる。そして、第1容器内で固体成分と液体成分とを混合した後、第1容器内の混合液剤を第1の口部から第2の口部内に注ぎ入れることによって、混合液剤を第1容器から第2容器に移し替え、第2の口部に再度キャップを装着することにより、混合液剤を第2容器内に密封状態で収容し得るとともに、吐出装置によって混合液剤を噴霧などの態様で吐出できるようになる。また、フレア部は、密封のためのシリンダ部の下端に設けているので、シール構造としては不必要なフレア部をキャップ内に収容しつつ、確実に密封することが可能となる。さらに、シリンダ部と密栓部とが、シール性確保のために無理嵌めとしていても、キャップは第2の口部の螺着部に螺着されているものであるから、キャップの着脱を容易に行える。
【0021】
なお、第1容器の第1の口部に装着された栓体を確実に保持するために、第1の口部にさらに蓋部材(例えば、特開平9−278051号公報に開示したロック機構付き環状蓋など)を装着することが可能である。この蓋部材は、円盤状の天板部の周縁に複数の係止舌片を周方向に配設してなる係止部材と、該係止部材の複数の係止舌片の外周側に装着される円筒状のホルダー部材とを備えることができ、前記各係止舌片は、天板部周縁から下方に延設させて、その下端側が径方向に拡縮するように弾性変形可能とすることができる。係止部材の上端とホルダー部材の下端とを、破断可能な連結部を介して一体成形することができ、この蓋部材の使用時に、ホルダー部材を係止部材に対して下方に押し込むことによって連結部を破断して、ホルダー部材を複数の係止舌片の外周に装着させ、該ホルダー部材によって複数の係止舌片を径方向内方に変形させて、この係止舌片を第1の口部外周に係止させることができる。好ましくは、ホルダー部材の内周面と係止舌片の外周面とに、ホルダー部材が係止舌片の外周に装着されたときに互いに係止する係止部(凹部若しくは凸部など)をそれぞれ設けることで、ホルダー部材が不慮に外れてしまうことを防止できる。また、ホルダー部材の内周面と係止舌片の外周面とに、互いに螺合するネジ部を形成して、ホルダー部材を複数の係止舌片に螺着することも可能である。これによれば、不慮にホルダー部材が外れてしまうことを防止できるとともに、ホルダー部材によって係止舌片を径方向内方に強く押し付けていても、ホルダー部材の回転操作によってホルダー部材を比較的軽い力で係止部材から離脱させることが可能となる。また、係止部材外周に装着されているホルダー部材を引き上げたときに、係止部材の上端近傍の外周縁に係止する係止部を、ホルダー部材の下端近傍の内周に設けることもでき、これによれば、ホルダー部材の引き抜きとともに係止部材を口部から取り外すことが可能となる。この蓋部材は、ガラス製バイアル瓶の口部に装着されたブチルゴム製などの栓体の保持、並びに、気密性の確実性の向上等のために好適に使用することができ、本発明の用時混合容器セット以外にも適宜流用できるものである。
【0022】
また、上記栓体は、第1容器の第1の口部内に嵌入されるものであってもよく、口上面に設置される円盤状のシール部材によって構成することも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図5は本発明(特に、請求項2,3,6,7)の第1の実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、該用時混合容器セットは、凍結乾燥製剤からなる固体成分を収容するためのバイアル瓶1(第1容器)と、固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を収容するための樹脂製ボトル2(第2容器)とにより主構成されている。なお、上記液体成分自体が有効成分を含有していてもよい。このセットは、例えば、用時溶解式の点鼻剤ポンプスプレー容器として好適に用いることができ、その他、適宜の用途に使用できる。
【0025】
バイアル瓶1はガラス製であって、有底円筒状の胴部3の上端に円筒状の口部4(第1の口部)を一体に備えるものである。この口部4には、ブチルゴムなどのゴム製の栓体5が気密状に嵌め込まれるとともに、栓体5が不慮に離脱することを防止するとともに気密性を向上するための蓋部材6(ゴム栓押さえ)が被冠されている。また、口部4の上端部には径方向外方に突出するフランジ部7が設けられており、上記蓋部材6は、このフランジ部7に係止することで口部4に取り付けられる。なお、フランジ部7は、口部4の軸方向中途部に設けてもよい。このように、フランジ部7を軸方向中途部に設ければ、バイアル瓶1の口上面構造が2段となり、フランジ部7と栓体5のフランジ部9との間に隙間ができるので、この隙間に指先を差し込んで、栓体5を容易に抜き取れるようになる。
【0026】
栓体5は、口部4内に嵌入する密栓部8と、口部4の口上面に接触する鍔部9とを一体に備えている。鍔部9の外径は、口部4のフランジ部7の外径とほぼ同一となされている。密栓部8の側部には、その下端部から上方に延びる凹部10が形成されており、この凹部10上端が口部4上端よりも上方に位置している半打栓状態においては、栓体5と口部4との間に凹部10による通気路が形成されるようになっている。一方、鍔部9が口部4の口上面に接触するまで栓体5を口部4に嵌め込んだ全打栓状態においては、凹部10上端は口部4上端よりも容器内方(下方)に位置して、口部4を気密状に密封し得るようになっている。
【0027】
蓋部材6は、円盤状の天板部11の周縁に複数の係止舌片12を周方向に配設してなる係止部材13と、該係止部材13の複数の係止舌片12の外周側に装着される円筒状のホルダー部材14とを備えている。これら係止部材13とホルダー部材14とは、図4(d)に示すように製造時において一体成形され、バイアル瓶1への凍結乾燥製剤の充填後のキャッピング時にホルダー部材14の押し込み操作によって連結部15を破断して、両者が別体となるものである。なお、蓋部材6は、焼却廃棄可能な樹脂製とすることが好ましい。
【0028】
図示実施例では、8つの係止舌片12が口部4を包囲するように周方向に均等配置され、隣接する2つの係止舌片12の間にはスリットが形成されている。各係止舌片12は、上下方向に長尺状に構成され、天板部11周縁から下方に延設されており、その下端側が径方向に拡縮するように弾性変形可能であり、非変形状態では下端側が上端側よりも径方向外方に拡がるように形成されている。係止舌片の内周面には、口部4のフランジ部7に軸方向に係止可能な係止凸部15が設けられている。係止舌片12の下端には、径方向外方に突出する張出部16が設けられている。
【0029】
ホルダー部材14は、天板部11の外径とほぼ一致する内径を有する円筒からなり、該ホルダー部材14の上端には径方向外方に突出するフランジ部17が設けられている。このホルダー部材14の軸長は、上記係止部材13の軸長とほぼ等しくなされている。
【0030】
上記バイアル瓶1に凍結乾燥製剤(固体成分)を無菌状態で密封収容するには、まず、図4(a)に示すように、滅菌処理されたバイアル瓶1内に無菌室内で薬液を充填する。次に、図4(b)に示すように、栓体5をバイアル瓶1の口部4に半打栓し、凍結乾燥装置内で薬液の液体成分を蒸発させ、該蒸気を凹部10による通気路を介して瓶外部へ排出する。次に、図4(c)に示すように、栓体5を完全に口部4内に打栓して、凍結乾燥製剤をバイアル瓶1の内部空間に気密状に密封収容する。次に、図4(d),(e)に示すように、蓋部材6の係止部材13を、栓体5並びに口部4に被冠して、ホルダー部材14を下方に強く押し込むと、連結部15が破断してホルダー部材14が係止部材13の外周側に装着され、図1(a)に示すように、該ホルダー部材14によって係止舌片12が径方向内方に弾性変形されて、この係止舌片12の係止凸部15が、口部4のフランジ部7に係止する。かかる蓋部材6の装着状態では、ホルダー部材14が係止部材13から離脱されない限り、蓋部材6によって栓体5を確実に保持できる。
【0031】
上記ボトル2は、上端には上方に開口する上側口部21を有するとともに下端には下方に開口する下側口部22(第2の口部)を有する円筒状の容器本体20と、容器本体20の下側口部22に取り付けられるキャップ23とから主構成されている。容器本体20の上側口部21にはポンプスプレー装置24(吐出装置)が装着されている。各口部21,22の外周にはネジ部が設けられ、ポンプスプレー装置24は上側口部21の外周に螺着されており、また、キャップ23は下側口部22の外周に螺着されている。
【0032】
容器本体20は、円筒状の上部構成部材25と円筒状の下部構成部材26とからなる。上部構成部材25は、上記した上側口部21と、該口部よりも大径の筒状の胴部27とが連設されてなり、該胴部27の軸方向中途部にはフランジ部28が径方向外方に突出するように設けられている。下部構成部材26は、上記した下側口部23と、該口部23よりも大径の筒状の胴部29とが連設されてなる。上下の胴部28,29の端部同士は気密状かつ液密状にインロー嵌合されている。
【0033】
ポンプスプレー装置24は、上側口部に螺着される円筒状キャップ部材30と、容器本体20の内部空間に収容された液体を、該内部空間の底部側から吸い上げるための吸い上げ管31と、該吸い上げ管31を介して液体を吸い上げるための吸引力を生じさせるポンプ部32と、吸い上げた液体を外部に噴霧するためのスプレー部33とを備えている。吸い上げ管31とポンプ部32とスプレー部33とは、軸方向に連設されており、また、ポンプ部32は、キャップ部材30に取付保持されている。吸い上げ管31は、容器本体20の軸中央部に配置され、容器本体20のほぼ全長にわたって軸方向に延設されている。
【0034】
下側口部22についてより詳細に説明すると、該口部22は、外周に上記ネジ部が設けられた円筒状の螺着部22aと、該螺着部22aから下方に延出され且つ螺着部22aよりも小径の円筒状のシリンダ部22bとが軸方向に連設されてなる。この口部の螺着部22aに上記キャップ23の外筒部23aが螺着されている。さらに、キャップ23は、シリンダ部22bに液密状かつ気密状に内嵌される有底円筒状(若しくは、柱状であってもよい)の密栓部23bを軸中央部に一体に備えている。
【0035】
下側口部22の先端(本実施例ではシリンダ部22b)は、バイアル瓶1の口部4に気密状かつ液密状に内嵌可能に構成されており、用時溶解時にはバイアル瓶1とボトル2とを軸方向に結合可能にしている。また、ボトル2の下側口部22の開口端部(本実施例ではシリンダ部22bの端部)の外周には、バイアル瓶1の口部4と下側口部22とが気密状に嵌合する状態からバイアル瓶1とボトル2とを離反させようとする際に、両口部4,22の間に、容器内部空間(バイアル瓶1の内部空間及びボトル2の内部空間)を外気に連通させる通気路を形成するための溝部18が、周方向に複数設けられている。この溝部18の数は一つであってもよいが、好ましくは4つ設けることができ、また、複数の溝部18を周方向に均等配置することが好ましい。また、溝部18は、それが形成される口部22の気密状に嵌合する部位(本実施例ではシリンダ部22b)の軸方向中途部にまで設けることが好ましく、これによれば、嵌合状態における気密性を確保しつつも、エア抜きを確実に行わせることが可能となる。
【0036】
また、図示実施例では、図1(b)に示すように、ボトル2の下側口部22の基端部(上端部)外周に、帯状のスペーサリング19が取り外し可能に設けられている。このスペーサリング19は、キャップ23の裾部と容器本体20の胴部27,29との間に位置して、キャップ23のねじ込み位置を規制している。また、口部22の基端部外周と、キャップ23の裾部内周には、キャップ23を口部22に螺着する方向の回転は許容するがキャップ23を口部から取り外す方向の回転は阻止するように係合する係合突起34,35が、周方向に所定間隔をあけて複数設けられている。したがって、スペーサリング19を取り外す前はキャップ23は口部22に着脱自在であるが、スペーサリングを取り外して、両係合突起34,35が係合するまでキャップ23をより深く口部22に螺着すると、キャップ23は口部22から取り外し不能となる。
【0037】
上記ボトル2に、凍結乾燥製剤の溶解液(液体成分)を収容するには、図4(f)に示すように、キャップ23を口部22から取り外した状態でボトル2を天地反転し、下側口部22から溶解液を充填する。次に、図4(g),(h)に示すように、スペーサリング19並びにキャップ23を順に口部22外周に装着する。
【0038】
而して、凍結乾燥製剤を収容するバイアル瓶1と、溶解液を収容するボトル2とを適宜の梱包材に梱包して、保管、輸送、販売等を行う。
【0039】
上記用時混合容器セットを用いた用時溶解方法(用時混合方法)について説明する。まず、図5(a)に示すように、蓋部材6並びに栓体5をバイアル瓶1の口部4から離脱させるとともに、上下反転させたボトル2の下側口部22からキャップ23並びにスペーサリング19を取り外し、各口部4,22を開放させる。
【0040】
次に、図5(b)並びに図2に示すように、ポンプスプレー装置24をボトル2に装着したまま、バイアル瓶1を上下反転させてその口部4をボトル2の口部22に気密状に嵌合し、バイアル瓶1の内部空間とボトル2の内部空間とを軸方向に連通させる。次に、図5(c)に示すように、連結されたバイアル瓶1並びにボトル2を正転させると、ボトル2内の溶解液がバイアル瓶1内に流入する。次に、図5(d)に示すように、バイアル瓶1とボトル2とを接続した状態でこれら容器を振ることによって、凍結乾燥製剤を溶解液に溶解させて、点鼻液剤などの混合液剤とする。この際、容器内部空間は密封されているので、液剤が漏れることもなく、容易かつ迅速に混合溶解作業を行える。なお、この混合の際に、蒸気圧等の要因によって容器内圧が大気圧よりも上昇する。次に、図5(e)に示すように、連結されたバイアル瓶1並びにボトル2を再度天地反転させると、混合液剤がバイアル瓶1内部からボトル2内部に流入する。次に、図5(f)に示すようにバイアル瓶1をボトル2の口部22から離反させるが、図5(e)に示す状態からバイアル瓶1の口部4をボトル2の口部22に対して軸方向に摺動させる過程で、バイアル瓶1の口部4先端がボトル口部22先端の溝部18に達すると、該溝部18が容器内部空間を外気に連通させる通気路となって、溝部18を介して容器内部の空気が排気される。このように、周方向所定部位の細い通気路を介して予め排気するため、バイアル瓶1をボトル2から完全に離脱させたときに、バイアル瓶1内面の広い範囲に残存している液剤を周囲に撒き散らすことがない。
【0041】
そして、図5(g),(h)並びに図3に示すように、ボトル2の下側口部22にキャップ23を螺着すると、スペーサリング19が取り外されているため、キャップ23裾部が口部22基端に係合して、キャップ23は取り外し不能となる。また、キャップ23の密栓部23bが口部22のシリンダ部22bに気密状かつ液密状に内嵌することにより、下側口部22が密封されるようになる。また、キャップ23の底面は平坦状に構成され、かつ、下側口部22の外径の2倍程度の外径を有するものであるから、このキャップ23がボトル2の台座として機能する。したがって、ボトル2底部に液体流通口となる口部22を設け、かつ、吸い上げ管31によって最後まで液剤を吐出できるように口部22の内径を胴部内径よりも小径としたにも関わらず、ボトル2を机や棚の上に安定的に自立させることが可能となる。
【0042】
図6及び図7は本発明(特に、請求項2,4,6,7)の第2実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、上記第1実施形態と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0043】
本実施形態では、ボトル2の下側口部22の構成が上記第1実施形態と異なる。即ち、本実施形態の下側口部22のシリンダ部22bは、バイアル瓶1の口部4内径よりも小径とされ、このシリンダ部22bの先端(下端)に、漏斗状のフレア部22cが一体成形されている。このフレア部22cは、ボトル2下端側に移行するにしたがって径方向外方に拡がるように形成されており、フレア部22cの最下端(先端)の内径(これが最大径となる)は、バイアル瓶1の口部4内径よりも大径となされているとともに、フレア部22cの断面形状は、先尖状となされている。また、キャップ23を口部に装着した状態では、フレア部22cは、キャップ23の外筒部23aと密栓部23bとの間の空間に収容されるようになっている。
【0044】
そして、本実施形態の用時混合容器セットにおいては、ボトル2内の溶解液をバイアル瓶1内に流入させる際、バイアル瓶1をボトル2に結合させずに、ボトル2を傾斜させてフレア部22cの周方向一部をバイアル瓶1の口部4上に位置させ、このフレア部22cを利用して溶解液をバイアル瓶1内に注ぎ入れることで、液漏れを防止しつつ容易かつ確実に溶解液の移し換えを行うことができる。そして、バイアル瓶1内で凍結乾燥製剤を溶解液に混合溶解させた後、バイアル瓶1を傾斜させてバイアル瓶1の口部4の周方向一部を、天地反転させたボトル2のフレア部22c上に位置させ、このフレア部22cを漏斗として用いて混合液剤をボトル2内に注ぎ入れることで、液漏れを防止しつつ混合液剤の移し換えを行うことができる。
【0045】
図8〜図11は本発明(特に、請求項5〜8)の第3実施形態に係る用時混合容器セットを示しており、該セットを構成するバイアル瓶1については上記第1実施形態と同様であるので詳細説明を省略し、ボトル2(第2容器)の構成について詳細に説明する。
【0046】
本実施形態の用時混合容器セットは、上記第1実施形態と同様のバイアル瓶1(第1容器)と、上端にのみ接続口部42(第2の口部)が設けられた樹脂製ボトル2(第2容器)と、図9に示すポンプスプレー装置24とによって主構成されている。このポンプスプレー装置24は、上記第1実施形態と同様のものであるので詳細説明を省略する。
【0047】
本実施形態のボトル2は、溶解液収容空間を内部に有するとともに口部43(第3の口部)を上部に有する有底円筒状の容器本体44と、一端部が容器本体44の口部43に気密状かつ液密状に着脱自在に装着されるとともに他端部に前記接続口部42を有する円筒状のアダプター45(ジョイント)と、容器本体の下部に装着される有底円筒状の台座47とを備えている。アダプター45の接続口部42には、気密状かつ液密状にキャップ46が着脱自在に装着される。また、ポンプスプレー装置24は、アダプター45に代えて容器本体44の口部43に気密状かつ液密状に装着可能に構成されている。
【0048】
上記容器本体44は、軸方向中央の胴部が径方向外方に膨出形成されるとともに、軸方向中央から底部側に移行するにしたがって徐々に小径となるように形成されている。容器本体44の上端の口部43は、上方に向けて開口する円筒状であって、外周側にはアダプター45とポンプスプレー装置24のいずれかを選択的に螺着するためのねじ部が形成されている。容器本体44の底部に装着される台座47は、有底円筒状であって、容器本体44の胴部の最大径とほぼ同一の外径を有している。
【0049】
上記アダプター45は、容器本体44の口部43外周に螺着される下端筒部48と、該筒部48の上部に連設される中央筒部49と、該筒部49の上部に連設される上記接続口部42とを備えている。接続口部42の外径は中央筒部49の外径よりも小径とされ、これらの間に段差が形成されるようにしている。また、接続口部42は、バイアル瓶1の口部4に気密状かつ液密状に内嵌可能に構成されている。この接続口部42の外周には、バイアル瓶1の口部4と接続口部42とが気密状に嵌合する状態からバイアル瓶1とボトル2とを離反させようとする際に、両口部4,42間に、容器内部空間(バイアル瓶1の内部空間及びボトル2の内部空間)を外気に連通させる通気路を形成するための溝部50が、周方向に複数設けられている。この溝部50の数は一つであってもよいが、好ましくは4つ設けることができ、また、複数の溝部50を周方向に均等配置することが好ましい。また、溝部50は、それが形成される接続口部42の軸方向中途部にまで設けることが好ましく、これによれば、嵌合状態における気密性を確保しつつも、エア抜きを確実に行わせることが可能となる。
【0050】
なお、アダプター45の中央筒部49外周にはねじ部が形成されており、該筒部49に、キャップ46が螺着されている。キャップ46と接続口部42との間には隙間が形成されており、接続口部42を塑性変形させてしまうことを防止している。
【0051】
本実施形態の用時混合容器セットによれば、図10に示すように、アダプター45の接続口部42をバイアル瓶1の口部4内に内嵌することで、アダプター45を介してバイアル瓶1とボトル2とを気密状に接続することができる。したがって、図8に示す状態でバイアル瓶1内には凍結乾燥製剤を、ボトル2内には溶解液を収容密封しておき、用時に、バイアル瓶1の口部4から栓体5並びに蓋部材6を取り外すとともに、ボトル2の接続口部42からキャップ46を取り外して両口部4,42を開放し、図10に示すようにバイアル瓶1とボトル2とを連結することにより、バイアル瓶1内の凍結乾燥製剤をボトル2内の溶解液に混合溶解させることが可能となる。この際、容器内部空間は密封されているので、液剤が漏れることもなく、容易かつ迅速に混合溶解作業を行えるが、この混合の際に、蒸気圧等の要因によって容器内圧が大気圧よりも上昇する。混合作業後、バイアル瓶1をボトル2の口部42から離反させるが、バイアル瓶1の口部4をボトル2の口部42に対して軸方向に摺動させる過程で、バイアル瓶1の口部4先端がボトル口部42先端の溝部50に達すると、該溝部50が容器内部空間を外気に連通させる通気路となって、溝部50を介して容器内部の空気が排気される。このように、周方向所定部位の細い通気路を介して予め排気するため、バイアル瓶1をボトル2から完全に離脱させたときに、バイアル瓶1内面の広い範囲に残存している液剤を周囲に撒き散らすことがない。
【0052】
そして、図11に示すように、ボトル2の容器本体44からアダプター45を取り外し、容器本体44の口部43外周にポンプスプレー装置24のキャップ部材30を螺着することによって、ボトル2内に収容された混合液剤を、その内部空間の底部から吸い上げ管31を介して吸い上げてスプレー部33から噴霧可能となる。
【0053】
図12〜図14は、上記蓋部材6の別の実施例を示しており、本実施例の蓋部材6においては、ホルダー部材14の内周面と、係止舌片12の外周面とに、ホルダー部材14を係止部材13の外周に装着したときに互いに軸方向に係合する係合部12a,14aが設けられている。係止舌片12の係合部12aは、係止舌片12の下端近傍に設けられた小突起によって構成されている。一方、ホルダー部材14の係合部14aは、ホルダー部材14の下端から径方向内方に突出する内向きフランジによって構成されている。なお、ホルダー部材14の係合部14aの内周面は、下端側に従って徐々に径方向外方に傾斜するように形成されている。
【0054】
これら係合部12a,14aは、周方向に延びる凸条からなり、それぞれの周面から若干量突出形成されている。この蓋部材6によれば、図13に示すように、係止部材13の外周にホルダー部材14を押し込み装着した際、互いの係合部12a,14aが係合して、ホルダー部材14を軸方向に抜き出す方向の抵抗が増し、不慮にホルダー部材14が係止部材13から離脱してしまうことを防止できる。
【0055】
さらに、本実施例の蓋部材6においては、天板11の周縁下部に、ホルダー部材14の係合部12aに軸方向に係合する係合部11aが形成されている。この係合部11aの外径は、ホルダー部材14の係合部12a上端の内径よりも若干大きくなされている。したがって、蓋部材6がバイアル瓶1の口部4に装着されている図13に示す状態から、ホルダー部材14を把持して上方に引き上げると、係止舌片12の係止凸部15が口部4のフランジ部7に係止しているため、引き上げ当初はホルダー部材14のみが上方に移動する。そして、ホルダー部材14が係止舌片12から離れると、係止舌片12は復元して口部4に対する係合が解除される。そのまま、ホルダー部材14を引き上げていくと、係合部14aが天板11の係合部11aに係止し、そのときは係止部材13は口部4に係合していないため、図14に示すように、ホルダー部材14とともに口部4から離脱される。
【0056】
なお、上記実施例では、係止舌片12の係合部12aに係合するホルダー部材14の係合部14aを、天板11の係合部11aにも係合させたが、この係合部11aに係合する係合部を上記係合部14aとは別にホルダー部材14に設けることも可能である。また、各係合部の位置は適宜設計することができ、上下方向に多少位置変更してもよく、またその形状も任意に選定することが可能である。
【0057】
図15並びに図16は蓋部材6のさらに別の実施例を示しており、図12に示すものと同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0058】
本実施例の蓋部材6では、ホルダー部材14の内周面に螺旋状のネジ部14bが設けられているとともに、係止部材13の係止舌片12外周面に、上記ネジ部14bに対応する螺旋状のネジ部12bが形成されており、上記の係合部12aは係止舌片12に設けられていない。なお、ホルダー部材14の下端係合部14aと天板11の周縁係合部11aが設けられている点は上記実施例と同様である。
【0059】
言い換えれば、ホルダー部材14の内周面と、各係止舌片12の外周面とに、互いに螺合するネジ部12b,14bが形成されて、係止部材13外周にホルダー部材14が螺着されるようになっている。これによれば、係止舌片12を径方向内方に強く押し付けてバイアル瓶1の口部4の密封を確実なものとした場合に、ホルダー部材14と係止部材13とがきつく嵌合していても、ホルダー部材14の比較的軽い回転操作によって容易かつ迅速にホルダー部材14を係止部材13から離脱させることが可能となる。
【0060】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、第1容器と第2容器の双方に液体成分を収容してもよく、双方に粉状乃至粒状の固体成分を収容してもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、用時において第1容器と第2容器とを接続して固体成分と液体成分とを混合するか、あるいは第2容器内の液体成分を第1容器に一旦移し代えて第1容器内で混合作業を行った後、混合液を第2容器内に収容し、この容器に吐出装置を装着して、スプレー容器などの吐出容器として流用することができ、梱包の小型化、廃棄物の削減を図りつつも用時混合を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)はバイアル瓶、(b)は溶解液容器並びにスプレー容器兼用の樹脂ボトルを示す。
【図2】同用時混合容器セットのバイアル瓶とボトルとを接続した状態を示す縦断面図である。
【図3】同用時混合容器セットの用時混合工程が完了した状態のボトルの縦断面図である。
【図4】同用時混合容器セットの凍結乾燥製剤並びに溶解液の充填工程を示す工程図である。
【図5】同用時混合容器セットの用時混合方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)はバイアル瓶、(b)は溶解液容器並びにスプレー容器兼用の樹脂ボトルを示す。
【図7】同用時混合容器セットの用時混合工程が完了した状態のボトルの縦断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る用時混合容器セットを示す縦断面図であり、特に、(a)はバイアル瓶、(b)は溶解液容器並びにスプレー容器兼用の樹脂ボトルを示す。
【図9】ポンプスプレー装置の縦断面図である。
【図10】第3実施形態の用時混合容器セットのバイアル瓶とボトルとを接続した状態を示す縦断面図である。
【図11】同用時混合容器セットの用時混合工程が完了した状態のボトルの縦断面図である。
【図12】バイアル瓶の口部に装着される蓋部材の別の実施例を示す拡大縦断面図である。
【図13】同蓋部材をバイアル瓶の口部に装着した状態を示す拡大縦断面図である。
【図14】図13に示す状態からホルダー部材を引き上げた状態を示す拡大縦断面図である。
【図15】バイアル瓶の口部に装着される蓋部材のさらに別の実施例を示す拡大縦断面図である。
【図16】同蓋部材をバイアル瓶の口部に装着した状態を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 バイアル瓶(第1容器)
2 ボトル(第2容器)
4 バイアル瓶の口部(第1の口部)
5 栓体
6 蓋部材(コレットキャップ)
10 凹部
11 天板部
12 係止舌片
13 係止部材
14 ホルダー部材
18 溝部
20 容器本体(ボトル本体)
22 接続口部(第2の口部)
22a 螺着部
22b シリンダ部
22c フレア部
23 キャップ
23a 外筒部
23b 密栓部
24 ポンプスプレー装置(吐出装置)
42 接続口部(第2の口部)
43 容器本体の口部(第3の口部)
44 容器本体(ボトル本体)
45 アダプター
50 溝部

Claims (8)

  1. 第1容器内に固体成分を収容しておくとともに、第1容器とは独立した第2容器内に、前記固体成分の溶媒乃至分散媒となる液体成分を収容しておき、
    用時において第1容器内又は互いに連結された第1及び第2容器内で、前記固体成分を前記液体成分と混合して、この混合液を第2容器内に収容し、
    前記混合前に予め、若しくは、混合後に、第2容器に、第2容器内の液体を吐出するためのスプレー装置などの吐出装置を装着することで、第2容器内の前記混合液を吐出操作可能として、前記混合前においては液体成分用容器として用いた第2容器を混合液の吐出容器として用いることを特徴とする用時混合方法。
  2. 第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、スプレー装置などの吐出装置が上部に装着されるとともに下部に下方に向けて開口する第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップとを備え、該キャップは、第2容器を自立させるための台座として機能することを特徴とする用時混合容器セット。
  3. 請求項2に記載の用時混合容器セットにおいて、前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、これら第1及び第2の口部の嵌合によって、第1容器と第2容器とが上下に直列状に連結されて、両容器の内部空間が連通されることを特徴とする用時混合容器セット。
  4. 請求項2に記載の用時混合容器セットにおいて、第2の口部は、外周にネジ部が設けられた筒状の螺着部と、該螺着部から下方に延出され且つ螺着部よりも小径の筒状のシリンダ部と、該シリンダ部の下端に設けられた漏斗状のフレア部とを備え、
    前記キャップは、前記螺着部外周に螺着されるとともに、前記シリンダ部に液密状に内嵌される筒状乃至柱状の密栓部を備えていることを特徴とする用時混合容器セット。
  5. 第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップと、スプレー装置などの吐出装置とを備え、
    第2容器は、内容物収容空間を内部に有するとともに第3の口部を有する容器本体と、一端部が第3の口部に気密状に着脱自在に装着されるとともに他端部に前記第2の口部を有するアダプターとを備え、前記吐出装置は、アダプターに代えて第3の口部に気密状に装着可能であり、
    前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、
    第2の口部と第1の口部とが気密状に嵌合する状態から第1容器と第2容器とを離反させようとする際に、第2の口部と第1の口部との間に容器内部空間を外気に連通させる通気路を形成するための溝部が、第2の口部及び/又は第1の口部の開口端部に設けられていることを特徴とする用時混合容器セット。
  6. 第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップとを備え、
    前記第2の口部は、第1の口部に気密状に嵌合可能であり、第2の口部と第1の口部とが気密状に嵌合する状態から第1容器と第2容器とを離反させようとする際に、第2の口部と第1の口部との間に容器内部空間を外気に連通させる通気路を形成するための溝部が、第2及び/又は第1の口部の開口端部に設けられていることを特徴とする用時混合容器セット。
  7. 請求項6に記載の用時混合容器セットにおいて、第2の口部は、第2容器の下部に下方開口状に設けられていることを特徴とする用時混合容器セット。
  8. 第1の口部を有する第1容器と、該第1容器の内部空間を外気から密封するように第1の口部に装着される栓体と、第2の口部を有する第2容器と、該第2容器の内部空間を外気から密封するように第2の口部に装着されるキャップと、スプレー装置などの吐出装置とを備え、
    第2容器は、内容物収容空間を内部に有するとともに第3の口部を有する容器本体と、一端部が第3の口部に気密状に着脱自在に装着されるとともに他端部に第2の口部を有するアダプターとを備え、前記吐出装置は、アダプターに代えて第3の口部に気密状に装着可能であることを特徴とする用時混合容器セット。
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