JP2003118780A - 用時混合容器 - Google Patents

用時混合容器

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JP2003118780A JP2001313081A JP2001313081A JP2003118780A JP 2003118780 A JP2003118780 A JP 2003118780A JP 2001313081 A JP2001313081 A JP 2001313081A JP 2001313081 A JP2001313081 A JP 2001313081A JP 2003118780 A JP2003118780 A JP 2003118780A
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Yukitomi Tamaoki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用時における固体成分と液体成分との混合・
溶解作業の簡略化を図りつつ異物混入や菌汚染を防止す
る。 【解決手段】 栓体51によって分離された2つのチャ
ンバ3,4を備えるデュアルシリンジ2と、吸上管71
を有するポンプ装置7とを別体に備え、チャンバ4には
固体成分が収容され、チャンバ3には液体成分が収容さ
れ、栓体51が軸方向に移動することで2つのチャンバ
3,4が連通してチャンバ3内の液体成分がチャンバ4
内に流通することにより固体成分と液体成分とを混合可
能であり、チャンバ4内で液体成分に固体成分を溶解さ
せた後、吸上管71によりチャンバ4内の混合液剤を吸
い上げ得るようにポンプ装置7をシリンジ2に装着する
か、或いは、ポンプ装置内の空間内にチャンバ4内の混
合液剤を注入することにより、ポンプ装置を、混合液剤
を吸上管71により吸上げて吐出するように機能させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体成分と液状成
分とが別異のチャンバ内に分離されて収容され、用時に
両者を混合して使用する用時混合容器に関し、特に用時
溶解式の点鼻スプレー容器として好適に使用できるもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、従来より、保存・移送時
等には固体成分と液体状成分とが混合しないように分離
した状態で収容され、用時には両者を混合して得られる
混合液剤を噴出して使用するスプレー容器の開発を行っ
ており、その開発成果を、例えば特開平8−28080
7号公報や、特開2001−29471号公報に開示し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の公報に開示した
用時混合容器は、破断容易な薄膜によって第1チャンバ
及び第2チャンバに分割された容器本体と、使用時にお
いて容器本体に装着され、前記薄膜を破断すると共に容
器本体内の混合液剤を吸い上げる吸入管を有するスプレ
ー部材とを備え、使用時以前においては容器本体とスプ
レー部材とが別体とされており、使用時に、容器本体の
薄膜を破断開口させることで固体成分を液剤成分に溶解
させるものである。しかし、この構造によれば、混合液
剤中に異物が混入する恐れがある。
【0004】一方、後者の公報に開示した用時混合容器
は、収容空間を有する容器本体と、該容器本体の収容空
間を上部チャンバ及び下部チャンバに分離可能な分離部
材と、上部チャンバ内に収容される物質を噴射するスプ
レー部材とを備え、容器本体及び分離部材は相対移動可
能とされ、該相対移動によって上部チャンバ及び下部チ
ャンバが分離/連通するように構成されており、下部チ
ャンバに液体成分を収容するとともに、上部チャンバに
固体成分を収容しておき、使用時に、容器を天地反転さ
せた状態で分離部材を移動させて上部チャンバ内で液体
成分と固体成分を混合するとともに、その後分離部材を
元の位置に戻して混合液剤を上部チャンバ内に滞留させ
るものである。しかし、これによれば液体成分の移し替
え作業や溶解後の分離部材の戻し作業などが煩雑であ
り、使用者が操作を誤ると液体成分の一部が下部チャン
バに残存してしまう。
【0005】そこで、本発明は、用時における二物質の
混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染を防
止し得る用時混合容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。
【0007】即ち、本発明は、口部を有する容器本体
と、容器本体の内部空間を上部チャンバと下部チャンバ
とに分離する分離部材と、容器本体の口部に着脱自在に
装着されるキャップとを備え、上部チャンバに収容した
流動性を有する第1物質と下部チャンバに収容した第2
物質とを用時に混合し得る用時混合容器において、前記
分離部材は、上部チャンバと下部チャンバとの間で容器
本体内周面に離脱可能に圧入される栓体を備え、該分離
部材は、用時に口部から容器本体の外部に取出可能に構
成されるとともに取出時に栓体外周面と上部チャンバ内
周面との間に隙間が生じる構成とされていることを特徴
とするものである。かかる本発明の用時混合容器によれ
ば、第1及び第2物質を用時に混合する際に破断される
部位がなく、栓体を備える分離部材を容器外に取り出す
ことで上部チャンバと下部チャンバが連通して第1物質
と第2物質とを混合することが可能であるから、破断片
などの異物混入のおそれがない。さらに、分離部材の取
出時に、栓体外周面と上部チャンバ内周面との間に隙間
が生じるので、第1物質はこの隙間を介して下部チャン
バに流入し、第1物質が口部から外にこぼれることが防
止される。
【0008】上記本発明の用時混合容器において、前記
キャップは、容器本体に装着された分離部材に軸方向に
圧入嵌合する嵌合部を備え、該キャップの口部からの取
り外しとともに、前記嵌合部が嵌合する分離部材が容器
本体から取り出されるように構成されているものとする
ことができる。これによれば、栓体によって第1物質と
第2物質とが分離された用時混合容器の組み立て並びに
第1物質及び第2物質の充填等の組立・充填工程を容易
かつ迅速に行えるようになる。即ち、まず下部チャンバ
内に第2物質を収容し、次に栓体によって上部チャンバ
と下部チャンバとが分離されるように分離部材を容器本
体に装着し、次に上部チャンバ内に第1物質を収容した
後、キャップを容器本体の口部に装着すると、このキャ
ップの嵌合部が分離部材に軸方向に嵌合した状態とな
る。この状態で流通させ、使用者がキャップを容器本体
から取り外すと、このキャップとともに分離部材が必然
的に容器本体から取り外されて第1物質と第2物質とが
混合する。
【0009】また、上記本発明の用時混合容器におい
て、前記分離部材は、栓体が下端に取り付けられるとと
もに上部チャンバ内に配置される取付体を備え、該取付
体は、容器本体の口部から上部チャンバ内に軸方向に挿
脱可能であり、前記キャップは、前記取付体に対してイ
ンロー嵌合する嵌合部を備え、該嵌合部と前記取付体と
は、分離部材が装着された容器本体の口部にキャップを
装着することにより軸方向に係合しており、この軸方向
の係合力が、栓体の離脱に対する軸方向の抵抗力よりも
大きいことを特徴とするものである。これによれば、栓
体によって第1物質と第2物質とが分離された用時混合
容器の組み立て並びに第1物質及び第2物質の充填等の
組立・充填工程を容易かつ迅速に行えるようになる。即
ち、まず下部チャンバ内に第2物質を収容し、次に下端
の栓体によって上部チャンバと下部チャンバとが分離さ
れるように分離部材を容器本体内に装着して、取付体が
上部チャンバ内で栓体から上方に延びるように配置す
る。次に上部チャンバ内に第1物質を収容した後、キャ
ップを容器本体の口部に装着すると、このキャップの嵌
合部が取付体にインロー嵌合して、嵌合部と取付体とが
軸方向に係合した状態となる。この状態で本発明の用時
溶解容器を流通・販売し、使用者がキャップを容器本体
の口部から軸方向外方に取り外すと、このキャップには
分離部材の取付体が係合しており、この係合力が、栓体
の容器本体からの離脱に対する軸方向の抵抗力よりも大
きいので、キャップとともに分離部材が必然的に容器本
体から取り外されて第1物質と第2物質とが混合する。
【0010】上記のようにキャップとともに分離部材が
取り外される本発明の用時混合容器において、キャップ
は、容器本体の口部外周に螺着されているとともに、分
離部材に対して相対回転自在であるものとすることがで
きる。これによれば、キャップを口部から取り外す際に
キャップを口部に対して取り外し方向に回転させると、
キャップは口部に対して軸方向外方に螺進し、このキャ
ップとともに分離部材を軸方向外方に抜き出すことが可
能となる。さらに、キャップの嵌合部を分離部材に軸方
向に係合させつつ、これら両部材を相対回転自在とする
ことで、キャップを回転させても分離部材は容器本体に
対して回転せず、栓体圧入部分の回転方向の抵抗力がキ
ャップには作用しないので、キャップの取り外しを軽い
力で容易に行えるようになる。
【0011】なお、上記本発明の用時混合容器におい
て、容器本体は、上部チャンバ及び下部チャンバを備え
る一体成形品でも良いが、好ましくは、上部チャンバを
有する上部構成部材と、下部チャンバを有する下部構成
部材とを接続することによって容器本体を構成すること
ができる。上部構成部材は円筒状に構成することがで
き、下部構成部材は、上部構成部材の下端に接続される
接続口部を有する有底円筒状に構成することができる。
より好ましくは、上部構成部材は、円筒状の射出成形部
材であってその上端が容器本体の口部となされたものに
より構成でき、下部構成部材はバイアル容器により構成
できる。上部構成部材の下端面と下部構成部材の上端面
との間には、ブチルゴムなどのゴムパッキンを介在させ
て、この部位の液密性・気密性を確保することができ
る。
【0012】また、容器本体は、栓体が圧入される部位
の内径が、上部チャンバの内径よりも小さいものとする
ことができる。容器本体を上部構成部材と下部構成部材
とで構成する場合、上部構成部材の下端と下部構成部材
の上端とにわたって栓体を圧入するのが良く、かかる構
成を得るために、上部構成部材の下端の内径を、上部チ
ャンバ内径よりも小さくするとともに、下部構成部材の
上端の内径(接続口部の内径)を上部構成部材の下端内
径とほぼ一致させておくのが良い。
【0013】また、圧入された栓体の軸心と、容器本体
口部の軸心とは一致させておくのが好ましく、さらに好
ましくは、分離部材の栓体並びに取付体、キャップの取
付体及び容器本体の口部のすべての軸心を一致させるこ
とができる。
【0014】分離部材の取付体は、外周面が容器本体口
部の内周面に接触する円筒状に形成するのが好ましい
が、栓体から軸方向上方に延びる棒状部材であってもよ
く、その他適宜の構造のものとすることができる。一
方、キャップの嵌合部は、円筒状の取付体の内周側にイ
ンロー嵌合する円筒状に形成するのが好ましいが、棒状
の取付体の外周側にインロー嵌合する筒軸状に形成して
もよく、その他適宜の構造のものとすることができる。
そして、嵌合部の外周面又は内周面の軸方向所定部位に
係合凸部を形成する一方、取付体の外周面又は内周面の
軸方向所定部位に、嵌合部の係合凸部に軸方向に係合す
る係合凸部を形成して、分離部材を容器本体に装着した
状態でキャップを口部に装着して嵌合部を押し込むこと
によって、上記両係合部を互いに係合させることができ
る。上記各係合凸部は、周方向に延びる凸条によって構
成でき、両係合凸部を全周にわたる凸条とすれば、嵌合
部と取付体とを軸方向に係合させつつ、キャップを分離
部材に対して全周にわたって相対回転自在なものとな
る。
【0015】上記分離部材は、栓体が容器本体の内部空
間を上部チャンバと下部チャンバとに分離するように容
器本体の軸方向所定位置に圧入されたときに、容器本体
に対して軸方向内方(奥側)への移動を阻止するように
容器本体に係止させるのが好ましい。例えば、容器本体
の内周面の軸方向所定位置に段部を設けておき、この段
部に係止する係止部を分離部材の取付体に設けておくこ
とができる。これによれば、容器本体内に装着された分
離部材に対してキャップの嵌合部を圧入する際に、分離
部材が容器本体に係止することで該分離部材が押し込ま
れすぎないようになる。
【0016】また、上記本発明の用時混合容器は、さら
に、キャップ及び分離部材を容器本体から離脱すること
により第1物質と第2物質とが混合してなる混合物を下
部チャンバから容器外に吐出するための吐出装置であっ
て、キャップに代えて容器本体の口部に装着される吐出
装置を備えることができる。この吐出装置は、流通・販
売時には容器本体には接続されず、容器本体とともに別
体として梱包することができる。そして、使用者が用時
にキャップを取り外して2物質を混合した後、容器本体
の口部に吐出装置を装着することによって、例えば、点
鼻液剤スプレー容器として使用することが可能となる。
【0017】また、本発明は、軸方向に移動可能な栓体
によって分離された第1チャンバと第2チャンバとを備
える筒状分離収容体と、吸い上げ管を有するポンプ装置
とを別体に備え、第1チャンバには固体成分が収容さ
れ、第2チャンバには液体成分が収容され、栓体が軸方
向に移動することにより第1チャンバと第2チャンバと
が連通して第2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内
に流通することにより前記固体成分と液体成分とを混合
可能であり、第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを
混合して液体成分に固体成分を溶解させた後、吸い上げ
管により第1チャンバ内の混合液剤を吸い上げ得るよう
に前記ポンプ装置を容器に装着するか、或いは、ポンプ
装置に具備された液剤収容空間内に第1チャンバ内の混
合液剤を注入することにより、ポンプ装置が、混合液剤
を吸い上げ管により吸い上げて吐出するように機能する
ことを特徴とする用時混合容器である。かかる本発明の
用時混合容器によれば、固体成分を液体成分に混合・溶
解する際に破断される部位がなく、栓体を軸方向に移動
させることで上部チャンバと下部チャンバが連通して固
体成分と液体成分とを混合することが可能であるから、
破断片などの異物混入のおそれがない。そして、混合後
に、混合液剤をポンプ装置の吸い上げ管により吸い上げ
て容器外に吐出することが可能となる。したがって、用
時以前は、ポンプ装置を誤って操作しても液体成分が吐
出されてしまうことがなく、混合液剤濃度の均一性を保
証できる。
【0018】また、本発明は、軸方向に移動可能な栓体
によって分離された第1チャンバと第2チャンバとを備
えるシリンジと、液剤収容空間とポンプ装置とを備える
スプレー容器とを別体に備え、前記シリンジは、第1チ
ャンバに連通する吐出口を備えるとともに、該吐出口に
は着脱自在にキャップが装着され、流通時には第1チャ
ンバに固体成分が収容されるとともに第2チャンバに液
体成分が収容され、用時には栓体を軸方向に移動させる
ことにより第1チャンバと第2チャンバとが連通して第
2チャンバ内の液体成分が第1チャンバ内に流通するこ
とにより前記固体成分と液体成分とを混合可能であり、
前記スプレー容器は、液剤収容空間に連通する注入口を
備えるとともに、シリンジの吐出口が注入口に連通する
ようにスプレー容器とシリンジとを接続可能であり、第
1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体成
分に固体成分を溶解させた後、キャップをシリンジの吐
出口から取り外してシリンジをスプレー容器に接続し、
液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入する
ことにより、ポンプ装置が、混合液剤を液剤収容空間か
ら吸い上げて外部に吐出するように機能することを特徴
とする用時混合容器である。これによれば、用時以前
は、ポンプ装置を誤って操作しても液体成分が吐出され
てしまうことがなく、混合液剤濃度の均一性を保証でき
る。さらに、用時混合の際に破断する部位がないため、
破断片などの異物が混合液剤中に混入するおそれもな
い。なお、シリンジをスプレー容器に接続したとき、該
シリンジを保持する保持筒部をスプレー容器に設けてお
くことができ、これによれば、混合液剤の注入作業を安
定して行えるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図示実施例に基づいて説明する。
【0020】図1〜図3は本発明の第1実施例に係る用
時混合容器である用時溶解点鼻スプレー容器1を示して
おり、該容器1は、上端に口部2aを有する有底筒状の
容器本体2(筒状分離収容体)と、この容器本体2の内
部空間を上部チャンバ3(第2チャンバ)と下部チャン
バ4(第1チャンバ)とに分離する栓体51を備える分
離部材5と、容器本体2の口部2aに着脱自在に装着さ
れるキャップ6と、このキャップ6に代えて容器本体2
の口部2aに装着されるスプレー式の吐出装置7とを備
えている。なお、流通・販売時には吐出装置7は容器本
体2から取り外された状態で容器本体2とともに梱包さ
れる。
【0021】容器本体2は、ガラス製の片口バイアル容
器などの有底瓶体からなる下部容器本体21(下部構成
部材)の口部21aに、円筒状の上部容器本体22(上
部構成部材)を連結部材23によって取付固定したもの
であって、上部容器本体22内の空間、すなわち上部チ
ャンバ3には液体成分(第1物質)が収容され、下部容
器本体21内の空間、すなわち下部チャンバ4には固体
成分(第2物質)が収容されるデュアルシリンジとして
構成されている。連結部材23は、特開平8−2808
07号公報や特開2001−29471号公報等に開示
されたような適宜のものを採用できる。下部容器本体2
1の開口端面(口部の上端面)と、上部容器本体22の
下部開口端面(下端面)との間にはブチルゴム製のパッ
キン24が配設され、この部位の液密性並びに気密性を
確保している。上部容器本体22の下端部には、下部容
器本体21の口部21a内周とほぼ同径の内径を有する
封止筒部22aが設けられており、この封止筒部22a
の内径が、下部容器本体21の軸方向全体の中で最も小
径となされている。また、上部容器本体22の上端部
が、容器本体2の口部2aであって、この口部2a外周
には、キャップ取付用のネジ部22bが設けられてい
る。さらに、上部容器本体22の軸方向中途部内周には
段部22cが設けられており、この段部22cよりも軸
方向内方(下方)よりも軸方向外方(上方)の内径が大
きくなされている。なお、上部容器本体22は、ポリプ
ロピレン等の適宜の熱可塑性硬質樹脂材の射出成形品に
より構成できる。
【0022】分離部材5は、上部チャンバ3と下部チャ
ンバ4との間で容器本体2の内周面(本実施例では、即
ち下部容器本体21の口部21a内周面と上部容器本体
22の封止筒部22aの内周面)に離脱可能に圧入され
る栓体51と、栓体51が下端に取り付け固定されると
ともに上部チャンバ3内に配置される取付体52とを備
えている。栓体51は、ほぼ円柱状のブチルゴム製のガ
スケットからなり、容器本体2に対して軸方向に移動可
能である。この栓体51の圧入前の外径は、下部容器本
体口部21a並びに上部容器本体封止筒部22aの内径
よりも若干大きく、かつ、封止筒部22a以外の上部容
器本体22の他の部位の内径よりも小さいものである。
また、栓体51の上面中央には取付穴51aが設けられ
ている。取付体52は、栓体51の取付穴51a内に嵌
め込まれて係止する先端ロッド53と、栓体51の上面
に当接するフランジ54と、フランジ54から上方(軸
方向外方)に延びる中間ロッド55と、該中間ロッド5
5に複数の接続リブ56を介して接続されるスリーブ5
7とを備えており、例えば高密度ポリエチレン樹脂材の
射出成形品により構成できる。このスリーブ57の外径
は、段部22cよりも軸方向外方側の上部容器本体22
の内径とほぼ同径となされており、栓体51が上記の所
定位置に圧入されたときにスリーブ57の下端が段部2
2cに係止して、それ以上奥側に分離部材5が押し込ま
れないように構成されている。また、スリーブ57の下
部近傍の内周面には、全周にわたる係止凸条57aが設
けられている。また、分離部材5の装着状態では、図1
に示すように、スリーブ57の上端面は、容器本体の口
部2aの上端面とほぼ面一となされている。
【0023】キャップ6は、ポリプロピレン等の適宜の
熱可塑性樹脂からなり、容器本体口部2a外周に被冠さ
れ螺着されるキャップ本体61と、容器本体2に装着さ
れた分離部材5に軸方向に圧入嵌合する嵌合筒部62と
を一体に備えている。この嵌合筒部62の外径は、分離
部材5のスリーブ57の内径よりも若干小さくされてお
り、この嵌合筒部62が分離部材5の取付体52のスリ
ーブ57にインロー嵌合するようになっている。嵌合筒
部62の先端(下端)近傍の外周面には、全周にわたる
係止凸条6aが設けられている。このキャップ6の係止
凸条6aは、スリーブ57内周の係止凸条57aに軸方
向に係合するものである。この両係止凸条6a,57a
の軸方向の係合力は、容器本体2の上記の所定位置に圧
入された栓体51の軸方向外方への離脱に対する軸方向
の摩擦抵抗力よりも大きくなるように構成されている。
また、上記係止凸条6a,57aは全周にわたるもので
あるため、キャップ6と分離部材5とは相対回転自在で
ある。
【0024】なお、容器本体2の口部2aの上端面並び
に分離部材5のスリーブ57の上端面と、キャップ6の
内側の天面との間にはハイシートパッキン8が設けられ
ており、この部位の液密性・気密性を確保している。
【0025】上記吐出装置7は、吸い上げ管71によっ
て液剤を吸い上げるポンプ装置により主構成されてお
り、その構造は従来公知のものと同様であるので詳細説
明を省略する。なお、吐出装置7を容器本体2の口部2
aに装着すると、吸い上げ管71の先端吸入口は、下部
チャンバ4の底部に位置し、分離部材5をキャップ6と
ともに容器本体2から取り外すことによって下部チャン
バ4内で混合溶解された混合液剤を下部チャンバ4から
吸い上げることができるようになっている。
【0026】次に、本実施例の用時混合容器1の組立・
薬剤充填工程、並びに、用時における溶解・組立工程
を、図3を参照しつつ説明する。
【0027】まず、図3(a)に示すように、下部容器
本体21の口部21aに、連結部材23並びにパッキン
24を用いて上部容器本体22を接続することにより、
容器本体2を構成する。次に、図3(b)に示すよう
に、容器本体2の口部2aから内部に薬液を所定量注入
する。この薬液としては、トラネキサム酸、塩化リゾチ
ウムのような消炎剤のほか、抗生物質、抗ヒスタミン
剤、副腎皮質ホルモン等が水性媒体又は有機媒体等に溶
解又は分散された薬剤液体を挙げることができる。
【0028】次に、図3(c)に示すように、取付体5
2の先端に栓体51を取り付けて、図3(d)に示すよ
うに分離部材5を容器本体2の口部2aから軸方向に挿
入していき、分離部材5の栓体51を半打栓状態として
下部チャンバ4から容器外への通気性を確保した状態
で、下部チャンバ4内の液剤を凍結乾燥させることによ
り、下部チャンバ4内に固体薬剤(固体成分)が収容さ
れた状態とする。凍結乾燥は、上記のようにして液体状
の薬剤が充填された下部チャンバ4を、下部チャンバ4
の開口部からは異物が混入せず且つ下部チャンバ4内の
水分等の揮発性成分は蒸散するように通気性を確保した
状態で栓体51を半打栓して、−80℃〜−20℃程度
に調整された凍結乾燥装置内に容器本体2を収容して、
下部チャンバ4内の薬剤中に含有されている水分等の揮
発性成分を除去することにより行うことができる。この
凍結乾燥後、分離部材5をさらに押し込んで、図3
(e)に示すように栓体51を全打栓する。さらに続い
て、容器本体2の口部2aから上部チャンバ3内に液体
成分を充填する。この液体成分は、固体薬剤を溶解若し
くは分散させることができる液状媒体を用いることがで
き、この液体成分自体も薬効を有するものを媒体として
使用することもできる。このような液剤成分としては、
例えば、水、水とアルコール類とからなる水性媒体、グ
リセリン又はエチレングリコール等の保水剤等を挙げる
ことができる。特に、本実施例のように点鼻スプレーと
して使用する場合には、液体成分としては水又は水とア
ルコール類との混合物を使用するのが好ましい。
【0029】次に、図3(f)に示すように、パッキン
8を介してキャップ6を容器本体2の口部2aに螺着す
ると、キャップ6の嵌合筒部62外周の係止凸条6a
が、取付体52のスリーブ57内周の係止凸条57aを
乗り越えて圧入され、これら係止凸条6a,57aが軸
方向に係合する。そして、図3(g)に示す状態で、吐
出装置7とともに梱包して、流通・販売される。
【0030】患者が点鼻スプレー容器として使用しよう
とするときには、図3(h)に示すように容器本体2か
らキャップ6を軸方向外方に取り出すと、このキャップ
6と分離部材5とは軸方向に係合しているため、キャッ
プ6とともに分離部材5が容器本体2の口部2aから軸
方向に取り出される。この際、栓体51の外径よりも上
部チャンバ3の内周面の内径よりも大きく、取出時に栓
体51外周面と上部チャンバ3の内周面との間に隙間が
生じる構成とされているため、上部チャンバ3内の液体
成分はこの隙間を流通して下部チャンバ4内に流れ込
む。そして、キャップ6に代えて、吐出装置7を容器本
体2の口部2aに装着することにより、この吐出装置7
(ポンプ装置)が、混合液剤を下部チャンバ4(第1チ
ャンバ)から吸い上げ管71により吸い上げて吐出・噴
霧するように機能する。
【0031】図4及び図5は本発明の第2実施例に係る
用時混合容器として、軸方向に移動可能な栓体132に
よって分離された第1チャンバ101と第2チャンバ1
02とを備えるデュアルシリンジ103(筒状分離収容
体)と、吸い上げ管141を有するポンプ式吐出装置1
42を備えるスプレー容器104と、このスプレー容器
104の混合液剤注入口を密栓する栓部材105とを別
体に備える点鼻スプレーセット容器100を例示してお
り、これら3つのパーツを分解した状態で梱包され、流
通・販売されるものである。
【0032】シリンジ103は、基端側が開口されると
ともに先端側には小径の吐出口131aを有するノズル
部135が先端突出状に設けられたシリンダー131
と、該シリンダー131内に軸方向移動可能に圧入され
る2つの栓体132,133と、プランジャ134と、
吐出口131aを閉塞するようにシリンダー131の先
端部に着脱自在に装着されるトップキャップ136とを
備えている。上記2つの栓体132,133は、シリン
ダー131の軸方向所定位置にそれぞれ圧入されてお
り、先端側の栓体132よりも先端側のシリンダー13
1の内部空間が第1チャンバ101とされ、2つの栓体
132,133の間のシリンダー131の内部空間が第
2チャンバ102とされており、第1チャンバ101内
には、凍結乾燥された固体成分が収容され、第2チャン
バ102内には液体成分が収容されている。なお、第1
チャンバ101の内容積は、固体成分の容積と、第2チ
ャンバ102内の液体成分の容積の和とほぼ同一か、該
和よりも大きくなされている。
【0033】シリンダー131の軸方向中途部には径方
向外方に膨出する膨径部131bが設けられている。こ
の膨径部131bの内径は、栓体132の外径よりも大
径とされているとともに、膨径部131bの軸長は、栓
体132の軸長よりも大きい。そして、流通・販売時に
おいては、先端側の栓体132が膨径部131bの後方
に位置した状態で、第1チャンバ101内がほぼ1気圧
となるように充填・組立がなされている。また、プラン
ジャ134の先端は後側の栓体133に取り付けられ、
この栓体133を先端側に押し込むものである。このシ
リンジ103によれば、プランジャ134を先端側に押
し込むと栓体133が先端側に移動するとともに、液体
成分を介して栓体132も先端側に移動する。そして、
先端側の栓体132が膨径部131bに対応する位置に
まで移動すると、栓体132と膨径部131bとの間の
隙間を介して第1チャンバ101と第2チャンバ102
とが連通し、さらにプランジャ134を押し込むと、第
2チャンバ102内の液体成分が第1チャンバ101内
に移し替えられ、液体成分と固体成分とが混合して、液
体成分中に固体成分が溶解乃至分散する。
【0034】上記スプレー容器104は、液剤収容空間
143aを内部に有する容器本体143と、この容器本
体143に装着されたポンプ式吐出装置142とを備え
ている。容器本体143は、ポリプロピレンなどの熱可
塑性硬質樹脂材製のボディ部材144とジョイント部材
145の2部材を接続することにより組み立てられてい
る。ボディ部材144は、ほぼ円筒状であって、その上
部には吐出装置142が装着される口部143bが設け
られており、このボディ部材144の内部が液剤収容空
間143aとなされている。ジョイント部材145はほ
ぼ円筒状の部材であって、その上端には隔壁145aが
設けられ、この隔壁145aの中央には混合液剤注入口
145bが開口形成されている。なお、この注入口14
5bは複数の小孔によってメッシュ状に構成されてお
り、混合液剤を注入する際の異物混入を防止している。
【0035】さらに、隔壁145aの底面側には、注入
口145bを囲むように円筒状のノズル接続部145c
が軸方向に突設されている。このジョイント部材145
の上端とボディ部材144の下端とはインロー嵌合によ
り接続されている。なお、本実施例では容器本体143
を上記二部材により構成したが、本発明はこれに限ら
ず、一体成形品であってもよい。
【0036】また、本実施例では、容器本体143の上
記ノズル接続部145cは、シリンジ103のノズル部
135が気密的に内嵌され接続されるものである。ま
た、ジョイント部材145の周壁145d(容器本体1
43の下端部周壁)は、シリンダー131の外周面に接
触して該シリンダー131を保持する保持筒部として機
能するようになっている。
【0037】吐出装置142は、吸い上げ管141によ
って液剤収容空間143a内の混合液剤を吸い上げて噴
出口から噴霧するポンプ装置によって主構成されてお
り、従来公知のものと同様であるので詳細説明を省略す
る。
【0038】上記栓部材105は、容器本体143の下
端部(本実施例ではジョイント部材145の下端部)に
当接するフランジ部105aと、ノズル接続部145c
内に内嵌される埋栓部105bと、容器本体143の下
端部(本実施例では、ジョイント部材145の内部)に
嵌め込まれる本体部105cとを一体に備えており、例
えばブチルゴムなどの弾性材料によって成形されてい
る。
【0039】次に、本実施例の用時混合容器100の使
用時における混合・液剤移し替え工程を図5を参照しつ
つ説明する。まず、図5(a)に示すように、シリンジ
103のプランジャ134を先端側に押し込んでいく
と、先端側の栓体132が膨径部131bにまで軸方向
に移動して第1及び第2チャンバ101,102が連通
し、さらにプランジャ134を押し込むと第2チャンバ
102内の液体成分が第1チャンバ101内に移し替え
られ、図5(b)に示すように、固体成分と液体成分と
が混合する。そして、トップキャップ136をノズル1
35から取り外し、スプレー容器104を天地反転させ
て、図5(c)に示すようにジョイント部材145にシ
リンジ103の先端を接続すると、ノズル先端の吐出口
131aと容器本体143の注入口145bとが連通し
た状態となるとともに、ノズル135がノズル接続部1
45c内に気密状に内嵌し、かつ、シリンダー131の
先端部外周がジョイント部材145の周壁に内嵌して、
シリンジ103が容器本体底部に安定的に接続保持され
る。
【0040】そして、図5(d)に示すようにプランジ
ャ134を押し込むと、第1チャンバ101内の混合液
剤が、注入口145bを介して容器本体内部の液剤収容
空間143a内に注入される。このとき、空気の逃げ道
がないため、収容空間143aの内圧が上昇するが、こ
の内圧に抗してプランジャ134を最後まで押し込んだ
後、プランジャ134から手を離すと、図5(d)に示
すように、空間143a内の加圧空気によってプランジ
ャ134が押し戻され、その空気の一部がシリンジ10
3の第1チャンバ101内に流入する。このように液剤
注入後に空気を逆流させることで、注入口145b付近
に付着した異物を外部に排出可能である。
【0041】次に、図5(f)に示すようにシリンジ1
03を容器本体143から取り外し、図5(g)に示す
ように、このシリンジ接続部位に上記栓部材105を取
り付けて密栓し、図5(h)に示すようにスプレー容器
104を正転させることで、吐出装置142(ポンプ装
置)が、混合液剤を液剤収容空間143aから吸い上げ
管141により吸い上げて吐出・噴霧するように機能す
る。
【0042】上記第2実施例の用時混合容器100によ
れば、用時における液体成分と固体成分との混合操作
は、プランジャ134を単に押し込むのみであるから、
混合液剤の濃度が不均一となることもなく、この混合液
剤の容器本体143内への注入作業も安定した状態で迅
速に行うことができる。また、混合液剤を容器本体14
3内に移し替えるまでは、吐出装置142を誤って操作
してしまっても混合前の液剤が噴霧されてしまうことも
なく、用時以前に液体成分の分量が所定量よりも少なく
なることがなく、混合液剤の均一な濃度を保証できる。
さらに、用時以前はシリンジ103の吐出口131aを
キャップ136で被覆しているとともに、容器本体14
3の液剤注入口145bは、筒状の接続部145cの奥
側に設けているため、これらの部位に細菌類が付着する
ことが防止され、混合液剤の菌汚染を防止できる。
【0043】図6及び図7は本発明の第3実施例に係る
用時混合容器100を示しており、上記第2実施例とほ
ぼ同様の構成であるので同符号を付して詳細説明を省略
し、異なる構成、作用効果について説明する。
【0044】本実施例では、ジョイント部材145のノ
ズル接続部145cの内周面が、下方に至るにしたがっ
て内径が徐々に大きくなるように構成されているととも
に、このノズル接続部145cの下端が、ジョイント部
材145の下端と一致しており、シリンジ103をジョ
イント部材145に接続したときに、シリンジ103の
ノズル先端部のみが容器本体2に当接し、他の部位はフ
リーとなるようにしている。本実施例によれば、図7の
溶解液押し出し工程に示すようにシリンジ103の先端
を容器本体143の底部に接続しても、シリンジ103
は容器本体143に保持されず、かつ、シリンジ103
の先端ノズル135と接続部145cとの間には気密性
はない。したがって、シリンジ103の第1チャンバ1
01内の混合液剤を容器本体143の液剤収容空間内に
注入する際には、混合液剤が過度に溢れてこぼれないよ
うに少量ずつ注入する。この際、注入速度を調整するこ
とによって、注入口145b付近に付着した異物や細菌
類をオーバーフローさせることもでき、これにより混合
液剤中への混入を防止できる。その他の工程については
ほぼ同様であるので詳細説明を省略する。
【0045】図8及び図9は本発明の第4実施例に係る
用時混合容器100を示しており、上記第3実施例と同
様の構成については同符号を付して詳細説明を省略し、
異なる構成、作用効果について説明する。
【0046】本実施例の用時混合容器100では、容器
本体143への液剤注入口144aが、容器本体143
のボディ部材144の周壁部に設けられており、この注
入口144aにデュアルシリンジ103のノズル135
を挿入接続して、側方から混合液剤を収容空間143a
内に注入し得るようになっている。この注入口144a
は、ノズル135を内嵌し得る程度の大きさの丸孔状で
あって、この注入口143aにフランジ部105aを有
する栓部材105(サイドキャップ)を取り付けて密栓
し得るようになっている。
【0047】本実施例の用時混合容器100の用時にお
ける溶解・組立工程は、図9に示すように、上記第3実
施例と同様であるので詳細説明を省略する。
【0048】本発明は、上記実施例に示した構造に限定
されるものではなく、請求の範囲に記載した技術的思想
に包含される範囲で適宜の変更を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、用時における二物質の
混合作業の簡略化を図りつつも、異物混入や菌汚染を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る用時混合容器の縦断
面図である。
【図2】同用時混合容器の使用時の組立状態を示す縦断
面図である。
【図3】同用時混合容器の組立・薬剤充填工程、並び
に、用時の溶解・組立工程を示す工程図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る用時混合容器の縦断
面図である。
【図5】同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す
工程図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る用時混合容器の縦断
面図である。
【図7】同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す
工程図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る用時混合容器の縦断
面図である。
【図9】同用時混合容器の用時の溶解・組立工程を示す
工程図である。
【符号の説明】 1 用時混合容器 2 容器本体(筒状分離収容体) 2a 口部 3 上部チャンバ(第2チャンバ) 4 下部チャンバ(第1チャンバ) 5 分離部材 51 栓体 52 取付体 6 キャップ 62 嵌合部(嵌合筒部) 7 吐出装置(ポンプ装置) 100 用時混合容器 101 第1チャンバ 102 第2チャンバ 103 シリンジ(筒状分離収容体) 131a 吐出口 104 スプレー容器 132 栓体 136 キャップ 141 吸い上げ管 142 ポンプ装置(吐出装置) 143 ポンプ装置が装着された容器本体 143a ポンプ装置に具備された液剤収容空間 144a 注入口 145b 注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 秦治 大阪府茨木市藤の里2丁目11番6号 大成 化工株式会社内 (72)発明者 玉置 志富 大阪府茨木市藤の里2丁目11番6号 大成 化工株式会社内 Fターム(参考) 3E014 PA01 PA02 PB03 PC03 PC08 PD11 PE11 PF06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部を有する容器本体と、容器本体の内
    部空間を上部チャンバと下部チャンバとに分離する分離
    部材と、容器本体の口部に着脱自在に装着されるキャッ
    プとを備え、上部チャンバに収容した流動性を有する第
    1物質と下部チャンバに収容した第2物質とを用時に混
    合し得る用時混合容器において、 前記分離部材は、上部チャンバと下部チャンバとの間で
    容器本体内周面に離脱可能に圧入される栓体を備え、該
    分離部材は、用時に口部から容器本体の外部に取出可能
    に構成されるとともに取出時に栓体外周面と上部チャン
    バ内周面との間に隙間が生じる構成とされていることを
    特徴とする用時混合容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の用時混合容器におい
    て、前記キャップは、容器本体に装着された分離部材に
    軸方向に圧入嵌合する嵌合部を備え、該キャップの口部
    からの取り外しとともに、前記嵌合部に嵌合する分離部
    材が容器本体から取り出されるように構成されているこ
    とを特徴とする用時混合容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の用時混合容器におい
    て、前記分離部材は、栓体が下端に取り付けられるとと
    もに上部チャンバ内に配置される取付体を備え、該取付
    体は、容器本体の口部から上部チャンバ内に軸方向に挿
    脱可能であり、前記キャップは、前記取付体に対してイ
    ンロー嵌合する嵌合部を備え、該嵌合部と前記取付体と
    は、分離部材が装着された容器本体の口部にキャップを
    装着することにより軸方向に係合しており、この軸方向
    の係合力が、栓体の離脱に対する軸方向の抵抗力よりも
    大きいことを特徴とする用時混合容器。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の用時混合容器に
    おいて、キャップは、容器本体の口部外周に螺着されて
    いるとともに、分離部材に対して相対回転自在であるこ
    とを特徴とする用時混合容器。
  5. 【請求項5】 軸方向に移動可能な栓体によって分離さ
    れた第1チャンバと第2チャンバとを備える筒状分離収
    容体と、吸い上げ管を有するポンプ装置とを別体に備
    え、 第1チャンバには固体成分が収容され、第2チャンバに
    は液体成分が収容され、栓体が軸方向に移動することに
    より第1チャンバと第2チャンバとが連通して第2チャ
    ンバ内の液体成分が第1チャンバ内に流通することによ
    り前記固体成分と液体成分とを混合可能であり、 第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体
    成分に固体成分を溶解させた後、吸い上げ管により第1
    チャンバ内の混合液剤を吸い上げ得るように前記ポンプ
    装置を容器に装着するか、或いは、ポンプ装置に具備さ
    れた液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入
    することにより、ポンプ装置が、混合液剤を吸い上げ管
    により吸い上げて吐出するように機能することを特徴と
    する用時混合容器。
  6. 【請求項6】 軸方向に移動可能な栓体によって分離さ
    れた第1チャンバと第2チャンバとを備えるシリンジ
    と、液剤収容空間とポンプ装置とを備えるスプレー容器
    とを別体に備え、 前記シリンジは、第1チャンバに連通する吐出口を備え
    るとともに、該吐出口には着脱自在にキャップが装着さ
    れ、流通時には第1チャンバに固体成分が収容されると
    ともに第2チャンバに液体成分が収容され、用時には栓
    体を軸方向に移動させることにより第1チャンバと第2
    チャンバとが連通して第2チャンバ内の液体成分が第1
    チャンバ内に流通することにより前記固体成分と液体成
    分とを混合可能であり、 前記スプレー容器は、液剤収容空間に連通する注入口を
    備えるとともに、シリンジの吐出口が注入口に連通する
    ようにスプレー容器とシリンジとを接続可能であり、 第1チャンバ内で固体成分と液体成分とを混合して液体
    成分に固体成分を溶解させた後、キャップをシリンジの
    吐出口から取り外してシリンジをスプレー容器に接続
    し、液剤収容空間内に第1チャンバ内の混合液剤を注入
    することにより、ポンプ装置が、混合液剤を液剤収容空
    間から吸い上げて外部に吐出するように機能することを
    特徴とする用時混合容器。
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CN112912015A (zh) * 2018-10-23 2021-06-04 和德医疗用品有限公司 流体收集装置

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