JPS625357A - 注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は両端が開いた中空のほぼ円筒状のアンプルと、
プランジャロッドを取付けることができ前記アンプル内
で移動できこのアンプルをシールするプランジャと、前
記アンプル内に設けた物質を前記アンプルの前端から分
離して前記アンプル内をシールするよう移動できる寸法
を有し回転対称であるシールストッパと、前記プランジ
ャと前記シールストッパとの間に前記アンプル内に移動
できるよう設けられた少なくとも１個の回転対称の分離
ストッパとを具え、注射器の使用前、前記分離ストッパ
の周縁を前記アンプルの内壁に隣接させ前記アンプル内
にある異なる物質を互に分離保持し、更に前記アンプル
の外側に連結できるフィンガグリップと、ニードルホル
ダとを具え、シールするよう前記アンプルの前端に連結
したカラーと、滅菌状態に注射針を保持するためニード
ルガードによる覆われたニードルをシール状態に連結で
きるネックと、前記カラーと前記ネックとの間の中空の
ほぼ円筒形の軸とを具え、この軸の内壁と前記ネックの
後面とによって区切られる空間の周囲が前記アンプルの
内壁の周囲と同一であるか僅かに大きく、前記空間の長
さが前記シールストッパの長さより少なくとも長く、注
射器を使用中、前記シールストッパを前記ニードルホル
ダの前記軸の中に前進させた時、前記シールストッパの
背後の注射液が注射針に達するため前記軸の内壁にバイ
パス装置を設けた２個又はそれ以上の異なる物質を使用
前長期間にわたり互に接触させないで別個に保管できる
仕切付きの注射器に関するものである。

長期間にわたり互に接触させない２種又はそれ以上の注
射液を順次注射するようにした注射器は米国特許第４４
３９１１１１４号及び４４９６３４４号から既知である
。米国特許第４４３９１８４号の注射器のアンプル及び
ニードルホルダは１個の組立体から成るので別個のニー
ドルホルダの問題は生じない。これ等米国特許の注射器
は注射液を満して輸送及び保管できるようにしており、
注射液を予め充填できる注射器、即ち注射液を予め充填
した注射器である。

実際上、これ等注射器は長期間にわたって互に共存でき
ない２個又はそれ以上の注射液を順次注射するには満足
なものであることが実証されている。しかし、種々の注
射液を循環系に順次注射して身体内で成る程度混合させ
ることは欠点と考えられることがある。互に共存しない
大部分の注射液は注射の直前に混合すれば問題がない。

これは注射液の相互作用即ち安定の問題は長期間にわた
って互に接触していると始めて問題になることであるか
らである。成る場合には予め混合することが必要な場合
すらある。即ち、一方の注射液が静脈に注射するのに適
していない時である。これは未稀釈の液体薬剤の場合、
又は比較的高濃度に溶解又は混合した薬剤の場合であっ
て、使用できる注射液を得るため、静脈注射する前に薬
剤を稀釈しなければならない場合である。未稀釈の薬剤
又は高濃度の薬剤が安定しているが、注射液を形成する
ために稀釈した組成物が安定していない時は、注射の直
前まで稀釈を延期する必要がある。そのような目的のた
めには、通常は有効である予め充填した注射器又は予め
充填できる注射器は利用できない。

本発明の目的は注射液のための無駄なスペースが少なく
、注射時に抵抗が少なく、拡散が殆どない比較的厚いシ
ールストッパを有し、構成部材が少なく製造コストが低
く、注射液にゴムが混入する恐れがある穿孔して使用す
るゴム構成部材が無いと言うような利点を有し、予め混
合する能力を有する仕切付きの注射器を得るにある。

この目的を達成するため本発明注射器は前記分離ストッ
パと少なくとも同一長さを有し前記アンプルの壁に形成
した液体バイパス装置を設け、前記注射器の使用中、前
記分離ストッパの背後の液体を前記液体バイパス装置に
よって前記分離ストッパの前方の物質に達せしめてこの
物質に混合するか溶解させるが、前記注射器の使用前は
前記分離ストッパによってこの分離ストッパの背後の液
体をシールし、前記シールストッパの前面と前記アンプ
ルの内壁とによって後側と側部とを区切られて形成され
物質を満していない空間を前記アンプルに設け、前記空
間の前面を前記ニードルホルダの前記軸の空間に連通し
、物質を満していない前記アンプル内の前記空間の長さ
を少な（とも前記ピストンの前面から前記液体バイパス
装置の後端までの距離に等しくしたことを特徴とする。

米国特許第２５４９４１７号及び第２７１７６（１１号
は縦方向に延びる１対の突条又は溝の形状の液体のため
のバイパス手段を有する注射器用のアンプルを開示して
いる。しかし、これ等のアンプルはいわゆるウェットド
ライ型の二基注射器に使用するようにしたものである。

このウェットドライ型とは前部隔室に乾燥薬剤を収容し
、後部隔室にその溶剤を収容していることを意味する。

溶解後得られた注射液を注射針に入れるため、このアン
プルは注射針の鋭い後端によって穿孔されるストッパを
その前端に設け、液体のためのバイパスを形成している
。しかし、そのような構造は実際上、大きな欠点がある
こと明らかである。これはゴムの粒子（粒状物質）が注
射液に入り、この粒子が注射されることがあり、或は注
射針を詰まらせることがあるからである。また上記の米
国特許に開示された注射器は２種類又はそれ以上の注射
液を収容するという本発明注射器の目的に適しない。前
部隔室に液体を充填すると、この注射器を使用する時、
アンプルの前端に設けたストッパがアンプルの外に押出
される。中心ストッパが移動できるよう前部隔室の一部
のみに液体を充填することが考えられるが、使用中に前
部隔室内に望ましくない圧力が発生する。更に、後に説
明する欠点として、前部隔室内の液体が長時間にわたり
大量の空気に接触し、酸化し易い物質は望ましくない酸
化による変質を生ずる。また、固体薬剤及びその溶剤を
収容して使用すると、使用中、即ち溶剤のバイパス手段
が現われるまで中心ストッパを前進させると、薬剤を収
容した室内に生じた圧力によって中心ストッパがアンプ
ルの前端から押出される可能性が無いとは言えず、その
ため注射器を使用することができなくなる。この圧力の
発生は注射器を作動させるためにプランジャロッドに著
るしく大きな力を加えなければならない欠点がある。更
に、アンプルのガラス壁は高圧に耐えなければならず、
厚いガラス壁が必要になる。

上述したように、シールストッパの前方に空の空間を設
けて、注射器を使用する時シールストッパを前進させる
。ことができるようにし、本発明ではこの問題を解決す
る。シールストッパの前方にこの充填していない空間を
設けることは本発明の特徴である。ニードルガードを予
め取外しておくか、バクテリヤフィルタ付きのニードル
ガードを使用すれば、注射針を通じてこの空間内に存在
する空気を自由に逃がすことができる。バクテリヤフィ
ルタ付きのニードルガードを使用することは非常に有利
であり、これは混合作用中でもこのようなガードを使用
することによって注射器の内容物を滅菌状態に維持する
ことができるからである。

注射器の予めの混合のために必要な空の空間をシールス
トッパの前方に設けることによって、注射器に薬剤を充
填した時、液体隔室に殆ど空気が存在せず、従って、酸
化し易い薬剤を使用した時でも望ましくない酸化の変質
の可能性を著るしく減らすことができる。

欧州特許出願第１４４５５１号には２個の隔室を有する
注射器が開示されており、固体薬剤と、その溶剤とを収
容している。この注射器では、分離ストッパの前部に空
の空間を設け、分離ストッパを前進させ、次にバイパス
を通じて溶剤を固体薬剤に供給しているが、この注射器
は重大な欠点がある。

固体薬剤を収容する隔室内に圧力を生ずることなく、分
離溶剤を前進させ次に溶剤を供給するため、注前器先端
を閉じているキャップ又はニードルシールドを予め取外
す必要がある。このことは、溶解作用中、注射器の内容
物即ち注射すべき溶剤が大気に開放連通することを意味
し、従ってその滅菌性が失なわれる。また実際的な他の
欠点は溶剤が固体薬剤に達した後、この欧州特許出願第
１４４５５１号の第６図に示すように、希望する注射液
を得るためには固体物質が溶剤に溶けなければならない
ことである。実際上、このために注射器を振動させなけ
ればならない。使用者が注射器を正確に直立させて振動
させたとしても、注射器の先端の通路又は注射針を経て
、注射液が必然的に漏れてしまう。特に、例えばカイト
スタテック（ｃｙｔｏｓｔａｔ　ｉｃ）又はそれに類似
する物質のように周囲に対し危険な物質を含む注射液を
注射器が収容している時、偽のことは非常に望ましくな
い。

上述の既知の注射器は固体と溶剤とを収容するように特
に意図したものであるが、この欧州特許出願第１４４５
５１では２個の液体隔室を設けることも提案されている
。しかし、この既知の注射器は分離ストッパの前方に液
体成分を収容することは実際上行なっておらず、これは
注射器の保管中、液体成分の少なくとも一部は注射器の
先端の内部又は注射針の内部に入り、そのため、使用す
ると分離ストッパの背後の稀釈液体との混合に加わらな
いでしまうからである。更に、この注射器の保管中、分
離ストッパの前部の液体成分は注射器の先端を閉じてい
るキャップ又は注射針に絶えず接触し、このため注射液
の液体成分の質に悪影響を及ぼす。更に、固体と溶剤と
を収容する際の欠点は同時に２種類の液体成分を収容す
る場合にも当はまる。

本発明注射器は上述の欠点を有しない。しかも、注射液
を大気で汚損することなく、注射器をいつでも使用でき
るようになっているから、使用前の十分な時間で予め注
射液を混合することができる。

バクテリヤフィルタを有するニードルガードを使用する
場合は、使用の準備中でも準備後でも注射器の内部は完
全に滅菌状態に維持される。更に、希望する注射液を得
るために振動して液体を混合する時でも注射液が漏れる
ことがない。

本発明注射器は特に２種又はそれ以上の注射液を収容す
るようにするが、そのような使用に限定されない。シー
ルストッパと分離ストッパとの間の空間に固体薬剤を収
容し、その溶剤を分離ストッパの背後の空間内に収容す
るように使用することもできる。本発明注射器は異なる
２種又は２種以上の注射液を収容するため及び固体薬剤
とその溶剤とを収容するための特別な手段を使用するこ
とがなく注射器を使用できる点で融通性が高い利点があ
る。またバクテリヤフィルタを有するニードルガードを
使用することによって、固体薬剤を溶剤に溶かしている
間に、注射器の滅菌を維持し得る利点があり、これはニ
ードルガードを予め取外す必要がないからである。シー
ルストッパの前方に残っている空の空間が少なくとも分
離ストッパの背後の量に匹敵するだけ大きい限り、アン
プル内のシールストッパの位置、即チシールスト、ツバ
と分離ストッパとの間の距離を任意に変えることができ
る。

本発明注射器は２個の室を有する注射器として構成され
、即ち唯１個の分離ストッパを有するように構成される
。本発明注射器はまずシールストッパを設け、次に垂直
位置に順次、第１注射液、分離ストッパ、第２注射液、
最後にプランジ゛ヤを非常に簡単に充填する。反対の順
序も勿論可能である。注射針のあるなしに拘らず、ニー
ドルホルダを設けた後、ニードルガードでカバーし、次
にフィンガグリップを設け、使用者が使用することがで
きる。

このように充填することによって、冷凍乾燥薬剤を前部
隔室に収容し、その溶剤を後部隔室に収容する場合でも
何ら問題を生じないと言う独得の効果がある。粉末の薬
剤の場合でも、このような目的のための隔室に収容する
ことが通常行なわれる。しかし、例えば掃除のため、薬
剤が空中に飛散するため、この方法は好ましくなく、特
に有毒薬剤の場合に不利である。また従来の充填方法で
は、僅かな粉末薬剤がアンプル又はストッパの外側を汚
し、しかも早過ぎて溶剤に達することもある。本発明注
射器の充填方法では、シールス）フパを適切に配置した
後、適当な形状、例えば濃縮溶媒又はペースト状の薬剤
を前部隔室内に収容する。この組成物は乾燥していない
ので、粉末が出ることがなく、従って上述の不利益はな
い。次にこの薬剤を凍結真空乾燥する。即ちアンプル内
に収容した薬剤を減圧下で非常に低い温度で冷凍乾燥す
る。分離ストッパを配置することによってこの冷凍真空
乾燥した薬剤を大気に対しシールし、次にこの薬剤のた
めの溶剤とプランジャとを設ける。バイパス装置の前端
と、シールストッパの後面との間の距離が前部隔室内の
凍結真空乾燥した薬剤の長さより長くなるようなアンプ
ルの壁の位置にバイパス装置を位置させるのが有利であ
る。

この結果、凍結真空乾燥した薬剤がバイパス装置に一杯
になり、使用中、溶剤の通路が詰るのを防止することが
できる。

ニードルホルダの軸の中の注射液のためのバイパス装置
は種々の方法で構成でき、例えば米国特許第４４９６３
４４号に記載したように構成することができる。本発明
の好適な実施例では、シールストッパの長さより僅かに
長い長さに渡り軸の縦方向に延びる少なくとも１個の溝
孔をニードルホルダの軸の内壁に形成し、ネックの後面
の半径方向に形成した少なくとも１個の溝孔に上記溝孔
を隣接させると共にニードルの後側の孔に連通させる。

他の好適な実施例ではシールストッパの長さよりも僅か
に長い長さにわたり上記軸の縦方向に延びる少なくとも
１個の内方に突出する突条をニードルホルダの上記軸の
内壁に設け、シールストッパの前面又はニードルホルダ
のネックの後面に数個の離間支持体を設け、注射器を使
用する時、突条との接触によってシールストッパが変形
してシールストッパの背後の注射液のための通路が形成
されこのシールストッパを経て注射液が注射針に達する
ことができる。この実施例で離間支持体をニードルホル
ダのネックの後面に設ける場合には、上記軸の内壁上の
突条の連続として後面の半径方向に延びる少なくとも１
個の突条を離間支持体によって構成する。また他の好適
な実施例ではニードルホルダの軸の内壁断面を円形又は
卵形の断面にし、シールストッパの前面又はニードルホ
ルダのネックの後面に数個の離間支持体を設け、上記軸
の内壁とニードルホルダのネックの後面又はその後面上
の離間支持体によって区切った空間の周囲が拡張したシ
ールストッパの円周より一層大きく上記空間の長さがシ
ールストッパより長く又は離間支持体を含むシールスト
ッパより長く、最先端位置にあるシールストッパは上記
空間をほぼ完全に満し、シールストッパの周りに開口を
残す。

他の実施例ではニードルホルダの軸の注射液のためのバ
イパス装置を本願人の出願であるオランダ国特許出願第
８５００３４１号に記載のように構成することができる
。この実施例では、軸の前端壁の外側上のニードルホル
ダネックに隣接し軸の側壁に形成したダクトとしてバイ
パス装置を構成し、軸の前端に孔を設ける。この注射器
を使用する時、シールストッパの前部にある空気は前記
孔を経て逃げ、従って脱気することなく、いわゆる「ピ
ークダイレクト（ｐｉｑｕｅ−ｄｉｒｅｃｔｅ）法」に
より注射を行なうことができる。

アンプルの壁のバイパス装置も種々の方法で構成するこ
とができる。−アンプルはガラス又は適当なプラスチッ
ク材料で射出成型によって成型することができる。アン
プルをプラスチックで造る場合には、分離ストッパの長
さより僅かに長い長さにわたりアンプルの縦方向に延び
、アンプルの内壁に形成された少なくとも１個の溝をア
ンプルの壁のバイパス装置に設ける。他の好適な実施例
では分離ストッパの長さより僅かに長い長さにわたりア
ンプルの縦方向に延びる少なくとも１個の突条をバイパ
ス装置の区域のアンプルの内壁に設け、注射器を使用す
る時、突条との接触によって分離ストッパを変形させて
分離ストッパの背後の液体のための通路を形成しこの通
路により液体を分離ストッパに通す。このようなバイパ
ス装置をガラスのアンプル壁に造ることができるが、こ
の目的のためにはプラスチックが一層好適である。ガラ
スのアンプルがプラスチックよりはるかに好適であり、
これはアンプルに収容した物質に空気の酸素が拡散せず
、物質の酸化による分解を生ずることがないからである
。更にプラスチックはガラスに比較し、長期間にわたり
液体を保管するのには適さない。これはプラスチックは
液体を汚損することがあり、液体の安定性に悪影響を及
ぼすからである。ガラスのアンプルの場合にはアンプル
の壁を変形させることにより最も簡単にアンプルの壁に
バイパス装置を設けることができ、分離ストッパの長さ
より僅かに長い長さにわたりバイパス装置の区域でアン
プルの壁を変形させ、注射器を使用する時、分離ストッ
パの背後の液体が変形の区域で分離ストッパを通過する
ことができるようにする。このようにアンプルの壁を変
形させる際の形状は上述の米国特許第２７１７６０１号
に示されている。例えばこのアンプルの壁の部分的な変
形はアンプル壁の少、なくとも１個の外方に突出する縦
方向の膨大部によって構成するのがよく、この注射器を
使用する際、分離ストッパの背後の液体は　　−分離ス
トッパ又はアンプルの少なくとも１個の内方に突出する
縦方向の膨大部の前方の物質に到達し、従って、注射器
を使用する際、内方に突出する膨大部に接触することに
よって分離ストッパは変形し、分離ストッパの背後の液
体のための通路を形成しこれにより、分離ストッパを経
てこの分離ストッパの前方の物質に液体が達する。アン
プルを卵形の断面にしてアンプルを局部的に変形させて
もよく、これにより、注射器を使用する際、分離ストッ
パの背後の液体を分離ストッパの前方の物質に到達させ
る。

外方に突出する１個又はそれ以上の膨大部としてアンプ
ルの壁を局部的に変形させることはガラスのアンプル壁
にバイパス装置を設ける場合に最も好適であり、これは
非常に簡単に設けることができることと、使用する際に
液体にとって信頼性ある通路が形成されるからである。

カラーを設けたニードルホルダによって、フィンガグリ
ップの作用と相持って、ガラスのアンプルの壁の膨大部
は破損しないよう防護される。例えば、この注射器をテ
ーブル又は床の上に落した時、多くの場合、ニードルホ
ルダ上のランド及びフィンガグリップがアンプルの壁を
越えて突出しているから、アンプル壁の膨大部はテーブ
ル又は床に接触しない。

更に、このような注射器の包装は容易であり、輸送中も
破損を容易に生じない。これはニードルホルダのカラー
及びフィンガグリップの保護作用のためである。上述の
米国特許第２７１７６０１号に記載したように、ニード
ルホルダがない注射器ではアンプルのガラス壁のバイパ
ス装置の保護は行なわれない。本発明は特に予め充填で
きる即ち予め充填された注射器、即ち使用前の十分な時
間に使用者又は供給者によって充填することができる注
射器に関すること明らかである。

アンプル、ニードルガード、フィンガグリップ及びプラ
ンジャロッドのような注射器構成部材は通常の方法で、
例えばねじ継手、バヨネット継手又はスナップキャップ
連結によって連結することができる。注射針をニードル
ガードによってカバーし、注射針を滅菌状態に保つのが
よい。注射針を別個に供給する場合には、ニードルホル
ダのネックの外側の形状は円錐形、例えばルーエル（Ｌ
ｕｅｒ）円錐形又はルーエルロック円錐形にするのがよ
く、ニードルスリーブを有する注射針をこの円錐形の周
りに嵌着して連結することができる。通常このネックに
シールして取外し得るようキャップを設け、使用前に注
射器の内容物を滅菌状態に維持する。このキャップにバ
クテリヤフィルタを設けるのがよく、混合作用中及び混
合後でも注射器を滅菌状態に維持することができる。ニ
ードルホルダ、フィンガグリップ及びプランジャロッド
は適当な変形の少ない合成材料即ちプラスチック材料で
造るのがよく、製薬上の特性を有するゴムが好適な適当
な弾性材料でストッパを構成する。

注射の管理のためには、注射針の先端が患者の身体の正
しい位置にあるか、即ち血管内にあるかを確かめること
が通常行なわれている。従って、プランジャをプランジ
ャロッドによって僅かに後退させ、ニードルダクトを通
じて患者の流体をアンプルに達せしめ、又は達しないこ
とを確かめる。

いわゆるナースアスピレーションである。アンプルを透
明な材料で製造した時には、注射器の使用者は注射針が
血管の中にあることが必要の時はそのことを確かめる。

即ち注射液が直接血管の流れの中に注射できるかどうか
を確かめる。このナースアスピレーション中は、シール
ストッパをプランジャと共に後退させない。これは、こ
のようにすれば、アンプルへの通路は阻止されず、従っ
て患者の流体がアンプルに達しないからである。

本発明の特殊な局面として、次の３個の条件が満足され
た時は、障害なくナースアスビレーションを行なうこと
ができる。その条件とは（１）ニードルホルダの軸の内
周がアンプルの内壁の内周より僅かに大きいこと、（２
）シールストッパの周端縁に設けた数個の凹所又は離間
支持体をシールストッパの後面が有すること、及び（３
）シールストッパの後面に凹所を設けた場合、アンプル
に隣接するニードルホルダの軸の最後部に凹所として円
周溝を設けることである。この結果、上述のナースアス
ピレーション中、障害なく身体の流体をアンプルの中に
引入れることができる。

ニードルホルダの軸がアンプルの内壁より僅かに幅広で
あるから、ナースアスビレーション中シールストッパは
アンプル内に吸引されず、従って身体の流体のための通
路が妨げられることがない。

シールストッパの後面の周端縁に離間支持体を設ける場
合には、シールストッパを僅かに後退させ、アンプルの
内壁の先端の内端縁に離間支持体を押しつけ、シールス
トッパが更に後退するのを防止する。即ち、軸のバイパ
ス装置を通じて離間支持体を横切って身体の流体をアン
プルに達せしめる。

シールストッパの後面に凹所を設ける場合には、アスピ
レーション中シールストッパをアンプルの先端の内端縁
に向は僅かに後退させる。軸のバイパス装置と、軸の円
周溝と、シールストッパの凹所を通じて身体の流体はア
ンプルに達する。この構成は本発明注射器に使用できる
だけでなく、注射液のためのバイパス装置を具える軸を
有し、注射器の使用の際シールストッパをこの軸に収容
できるニードルホルダを具える注射器にも使用すること
ができる。

図面につき本発明を説明する。

第１図に示す注射器はアンプル１１を具え、このアンプ
ルの一端にプランジャ１２を設け、他端のニードルホル
ダ１３のネック１４に注射針１５を連結する。

この注射針は滅菌状態にニードルガード１Ｇによってカ
バーされている。ニードルガード１６の先端の孔にバク
テリヤフィルタ１７を設ける。例えばねじによってプラ
ンジャ１２に連結したプランジャロッド１８によってこ
のプランジャを動かす。プランジャがある同一の端部で
、アンプルはその外側にフィンガグリップ１９を有し、
いわゆるスナップキャップの原理によってアンプルの周
りにフィンガグリップを連結する。アンプルをガラスで
造るのがよく、フィンガグリップを例えばプラスチック
のような僅かに弾性があってしかも変形しない材料で造
るのがよい。他の適当な実施例では、フィンガグリップ
がアンプルと共に一組立体を形成する。

また半径方向外方に突出するアップルのフランジ状部分
としてフィンガグリップを形成してもよい。

バクテリヤフィルタを有するニードルガードの代りに、
前端が完全に閉じたニードルガードを使用してもよい。

しかし、バクテリヤフィルタを有するニードルガードを
使用するのは好適である。

これは、この場合、長期間にわたり、即ち混合、脱泡中
、滅菌状態にニードルを保護して保持することができる
からである。更に、混合し、即ち使用できるようにして
使用する前に、この注射器を保管してもよい。

プランジャから遠いアンプルの部分にシールストッパ２
０を設ける。その位置はアンプルの開放端から相当離れ
た距離である。分離ストッパ２３によって互に分離した
２個の異なる液体２１をプランジャとシールストッパ２
０との間のアンプル内に入れる。耐薬剤性のゴムでこれ
等ストッパを造る。更にアンプルに注射液のためのバイ
パス装置を設ける。このバイパス装置はガラス壁の縦膨
大部２４であり、そのため縦方向の溝孔状の孔が形成さ
れる。

この孔の後端は分離ストッパ２３の付近で終っており、
そのため注射器の保管状態での注射液は互に混合しない
。

このバイパス装置は他の構造にしてもよい。例えば、ガ
ラス壁を部分的に内方に縦方向に曲げ、その通路の区域
の内部で、アンプルに縦突条を形成する。この突条に分
離ストッパが接触すると分離ストッパが変形し、突条の
両側に液体のための通路が形成される。２個又は３個以
上の溝孔状孔又は突条を設けてもよいこと勿論である。

バイパスの区域のガラスアンプルの壁も卵形の断面にし
、分離ストッパを液体がバイパスするようにしてもよい
。

ニードルホルダ１３のネック１４をカラー２５によって
アンプルに連結する。ネックとカラーとの間に軸２６を
設ける。変形が少なく僅かに弾性があるプラスチック材
料のような材料でニードルホルダを造るのがよい。いわ
ゆるスナップキャップ連結によってニードルホルダをア
ンプルの先端に連結する。他の実施例では、ネジ又はバ
ヨネット連結によってニードルホルダをアンプルに連結
してもよい。またアンプルがカラー又はフランジを有す
る時はクランプリングによってニードルホルダをアンプ
ルに連結する。軸の内壁と、ネックの後面とに４個の溝
孔２７を形成し、この溝孔を注射器に連通ずる。これ等
溝孔の合計の断面積を注射針のダクトの断面に少なくと
も等しくする。シールストッパを軸線方向に前方に動か
した時、シールストッパが摺動して軸に収容されるよう
、ニードルホルダの軸を構成する。従って、軸２６の内
壁の円周をアンプルの内壁より僅かに大きくする。しか
し軸の内壁の円周は拡張状態でのシールストッパの円周
より大きくない。軸２６の内壁の長さはシールストッパ
の長さより僅かに長く、従ってニードルホルダのネック
の後面に突き当るまでシールストッパをその最前方位置
に動かした時、アンプルに隣接する溝孔の部分２８は露
出する。ナースアスピレーションが可能になるよう、シ
ールストッパの後面に３個の切欠２９（第９図をも参照
）を設ける。

これ等切欠はシールストッパの周端縁の凹所である。一
方、ニードルホルダの軸の溝孔２７に連通ずる円周溝３
０をアンプルに隣接するニードルホルダの軸の一部に凹
所として形成する。これ等溝孔の作用については既に説
明した。

第２．３．４．５及び６図を参照して本発明注射器の使
用方法を説明する。これ等図面に示す注射器は第１図の
注射器と同一であるが、説明にはあまり重要でない部分
、例えばナースアスピレーションに適する構成などはこ
れ等第２〜６図には示していない。第２図はほぼ第１図
と同一である。

本発明注射器を使用する時、プランジャロッドによって
プランジャ１２を前方に押圧する。プランジャに作用す
る圧力は液体２２．２１及び分離ストッパ２３ヲ介して
シールストッパ２０に伝わる。シールストッパ２０の前
方の空間内の空気はニードルガード内の注射針及びバク
テリヤフィルタ１７を経て漏出する。分離ストッパ２３
の後面が第３図に示すようにバイパス装置、即ち膨大部
２４の後端３１を過ぎて移動してしまうと、液体２２は
分離ストッパ２３を通過することが６でき液体２１に達
することができる。

プランジャ１２を更に前方に押すと、液体２２は液体２
１に完全に加えられる。シールストッパ２０はアンプル
内に前進している。この移動は第４図に示すように、プ
ランジャ１２の前面が分離ストッパ２３の後面に掛合し
た時完了する。注射器を振れば、即ち液体２１．２２を
混合させれば、注射液３２は注射することができる。こ
の時シールストッパ２０はアンプルの前端にある。プラ
ンジャ１２に更に圧力を加えればシールストッパ２０は
ニードルホルダの軸２６内に動く。第５図に示すように
、シールストッパの後面がアンプルに隣接する溝孔の部
分２８を通過してしまうまで、シールストッパ２０を軸
２６内に動かすと、（必要なら脱気後に）シールストッ
パ２０の背後にある注射液３２が軸２６の内壁の凹所と
して形成した溝孔２７を経てシールストッパ２０を通過
し、注射針１５に達する。ニードルガード１６を除去す
れば、注射液を患者に注射することができる。第１図の
構成を使用する時は、ナースアスピレーションを必要に
応じて行なうことができ、シールストッパ２０の後面の
周端縁に凹所として形成した切欠２９を設ける効果とし
て、ナースアスピレーションを行なっている間、シール
ストッパをニードルホルダの軸２６内に僅かに後退させ
た時でもアンプルへの流体の収容を阻止しないですむ。

プランジャを前進させている間、第６図に示す状態に達
するまで、注射液３２を完全に押出すことができる。第
６図の状態は、プランジャ１２とストッパ２０．２３が
互に掛合しており、シールストッパ２０の前面がニード
ルホルダ１３のネックの後面に掛合しており、プランジ
ャ１２とストッパ２０．２３がそれぞれ最前進位置にあ
る。

プランジャの前面と、分離ストッパの後面と、更に分離
ストッパの前面とシールストッパの後面とをできるだけ
補足し合う形状にし、好ましくはほぼ平坦面にし、注射
液の残留分ができるだけ少なくなるようにする。同様の
理由で、シールストッパ２０の最前進位置で、シールス
トッパの前面と、ネックの孔の入口との間の空間ができ
るだけ小さくなるように、シールストッパの前面と、ニ
ードルホルダのネックの後面との形状を定める。

【図面の簡単な説明】

第１図は輸送及び保管できる状態にある本発明注射器の
縦断面図、 第２．３．４．５及び６図はそれぞれ本発明注射器の順
次の使用状態を示す縦断面図、第７図はニードルホルダ
を示す第１図の■−■線上の断面図、 第８図はアンプルを示す第１図の■−■線上の断面図、 第９図は第１図の注射器の注射の方向に見たシールスト
ッパの底面図である。 １１・・・アンプル　　　　　　１２プランジヤ１３・
・・ニードルホルダ　　　１４・・・ネック１５・・・
注射針　　　　　　　１６・・・ニードルガード１７・
・・バクテリヤフィルタ　１８・・・プランジャロッド
１９・・・フィンガグリップ　　２０・・・シールスト
ッパ２１、２２・・・液体　　　　　　２３・・・分離
ストッパ２４・・・膨大部　　　　　　　２５・・・カ
ラー２６・・・軸　　　　　　　　２７・・・溝孔２８
・・・部分　　　　　　　　２９・・・切欠３０・・・
円周溝　　　　　　　３１・・・後端特許出願人　　　
デュファル・インチルナチオナル・レセールフ・ベー・
ヴエ−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、両端が開いた中空のほぼ円筒状のアンプルと、プラ
   ンジャロッドを取付けることができ前記アンプル内で移
   動できこのアンプルをシールするプランジャと、前記ア
   ンプル内に設けた物質を前記アンプルの前端から分離し
   て前記アンプル内をシールするよう移動できる寸法を有
   し回転対称であるシールストッパと、前記プランジャと
   前記シールストッパとの間に前記アンプル内に移動でき
   るよう設けられた少なくとも１個の回転対称の分離スト
   ッパとを具え、注射器の使用前、前記分離ストッパの周
   縁を前記アンプルの内壁に隣接させ前記アンプル内にあ
   る異なる物質を互に分離保持し、更に前記アンプルの外
   側に連結できるフィンガグリップと、ニードルホルダと
   を具え、 （ａ）シールするよう前記アンプルの前端に連結したカ
   ラーと、 （ｂ）滅菌状態に注射針を保持するためニードルガード
   による覆われたニードルをシール状態に連結できるネッ
   クと、 （ｃ）前記カラーと前記ネックとの間の中空のほぼ円筒
   形の軸とを具え、この軸の内壁と前記ネックの後面とに
   よって区切られる空間の周囲が前記アンプルの内壁の周
   囲と同一であるか僅かに大きく、前記空間の長さが前記
   シールストッパの長さより少なくとも長く、（ｄ）注射
   器を使用中、前記シールストッパを前記ニードルホルダ
   の前記軸の中に前進させた時、前記シールストッパの背
   後の注射液が注射針に達するため前記軸の内壁にバイパ
   ス装置を設けた２個又はそれ以上の異なる物質を使用前
   長期間にわたり互に接触させないで別個に保管できる仕
   切付きの注射器において、 前記分離ストッパと少なくとも同一長さを 有し前記アンプルの壁に形成した液体バイパス装置を設
   け、前記注射器の使用中、前記分離ストッパの背後の液
   体を前記液体バイパス装置によって前記分離ストッパの
   前方の物質に達せしめてこの物質に混合するか溶解させ
   るが、前記注射器の使用前は前記分離ストッパによって
   この分離ストッパの背後の液体をシールし、前記シール
   ストッパの前面と前記アンプルの内壁とによって後側と
   側部とを区切られて形成され物質を満していない空間を
   前記アンプルに設け、前記空間の前面を前記ニードルホ
   ルダの前記軸の空間に連通し、物質を満していない前記
   アンプル内の前記空間の長さを少なくとも前記ピストン
   の前面から前記液体バイパス装置の後端までの距離に等
   しくした注射器。 ２、前記ニードルホルダの前記ネックに連結した注射針
   を具え、この注射針を滅菌状態に保つためバクテリヤフ
   ィルタを設けたニードルガードによって前記注射針を覆
   った特許請求の範囲第１項に記載の注射器。 ３、前記シールストッパの長さより僅かに長い長さに渡
   り前記軸の縦方向に延びる少なくとも１個の溝孔を前記
   ニードルホルダの前記軸の内壁に形成し、前記ネックの
   後面の半径方向に形成した少なくとも１個の溝孔に前記
   溝孔を隣接させると共に前記ニードルの後側の孔に連通
   させた特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の注射器
   。 ４、前記シールストッパの長さよりも僅かに長い長さに
   わたり前記軸の縦方向に延びる少なくとも１個の内方に
   突出する突条を前記ニードルホルダの前記軸の内壁に設
   け、前記シールストッパの前面又は前記ニードルホルダ
   の前記ネックの後面に数個の離間支持体を設け、注射器
   を使用する時、前記突条との接触によって前記シールス
   トッパが変形して前記シールストッパの背後の注射液の
   ための通路が形成されこのシールストッパを経て前記注
   射液が注射針に達することができる特許請求の範囲第１
   項又は第２項に記載の注射器。 ５、前記離間支持体を前記ニードルホルダの前記ネック
   の後面に設け、前記軸の内壁上の前記突条の連続として
   前記後面の半径方向に延びる少なくとも１個の突条を前
   記離間支持体によって構成した特許請求の範囲第４項に
   記載の注射器。 ６、前記ニードルホルダの前記軸の内壁の断面を円形又
   は卵形の断面にし、前記シールストッパの前面又は前記
   ニードルホルダの前記ネックの後面に数個の離間支持体
   を設け、前記軸の内壁と前記ニードルホルダの前記ネッ
   クの後面又は前記後面上の前記離間支持体によって区切
   った空間の周囲が拡張したシールストッパの円周より一
   層大きく前記空間の長さが前記シールストッパより長く
   又は前記離間支持体を含む前記シールストッパより長く
   、最先端位置にある前記シールストッパは前記空間をほ
   ぼ完全に満し、前記シールストッパの周りには開口が残
   っている特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の注射
   器。 ７、前記分離ストッパの長さより僅かに長い長さにわた
   り前記アンプルの縦方向に延び、前記アンプルの内壁に
   形成された少なくとも１個の溝を前記アンプルの壁の前
   記バイパス装置が具えた前記特許請求の範囲第１〜６項
   のいずれか１項に記載の注射器。 ８、前記分離ストッパの長さより僅かに長い長さにわた
   り前記アンプルの縦方向に延びる少なくとも１個の突条
   を前記バイパス装置の区域の前記アンプルの内壁に設け
   、注射器を使用する時、前記突条との接触によって前記
   分離ストッパを変形させて前記分離ストッパの背後の液
   体のための通路を形成しこの通路により前記液体を前記
   ストッパに通す特許請求の範囲第１〜６項のいずれか１
   項に記載の注射器。 ９、前記分離ストッパの長さより僅かに長い長さにわた
   り前記バイパス装置の区域で前記アンプルの壁を変形さ
   せ、注射器を使用する時、分離ストッパの背後の液体が
   前記変形の区域で前記分離ストッパを通過する特許請求
   の範囲第１〜６項のいずれか１項に記載の注射器。 １０、シールストッパと、アンプルの内壁と、分離スト
   ッパとによって区切られた注射器の前部隔室内に親液性
   の薬剤を収容し、分離ストッパの背後の隔室内に溶剤又
   は稀釈剤を収容し、前記バイパス装置の前端と前記シー
   ルストッパの後面との間の距離が前記前部隔室内に設け
   た前記親液性の薬剤の長さより長くなるような前記アン
   プルの壁の位置に前記液体バイパス装置を設けた前記特
   許請求の範囲第１〜９項のいずれか１項に記載の注射器
   。 １１、前記ニードルホルダの前記軸の周囲を前記アンプ
   ルの内壁の周囲より僅かに大きくし、前記シールストッ
   パの周端縁に設けた数個の凹所又は離間支持体を前記シ
   ールストッパの後面に設け、前記シールストッパの後面
   に凹所を設けた場合、前記アンプルに隣接する前記ニー
   ドルホルダの軸の最後部に円周溝を形成した特許請求の
   範囲第１〜１０項のいずれか１項に記載の注射器。 １２、両端が開いた中空のほぼ円筒状のアンプルと、プ
   ランジャロッドを取付けることができ前記アンプル内で
   移動できこのアンプルをシールするプランジャと、 前記アンプル内にシールするよう移動でき るほぼ回転対称のシールストッパと、所要に応じ注射器
   の使用前に少なくとも２個の異なる物質を互に分離保持
   し得るようシールするため前記アンプル内に設けた少な
   くとも１個の分離ストッパと、前記アンプルの外側に連
   結できるフィンガグリップと、ニードルホルダとを具え
   、 （ａ）シールするよう前記アンプルの前端に連結したカ
   ラーと、 （ｂ）滅菌状態に注射針を保持するためニードルガード
   による覆われた注射針をシール状態に連結できるネック
   と、 （ｃ）前記カラーと前記ネックとの間の中空のほぼ円筒
   形の軸とを具え、この軸の内壁と前記ネックの後面とに
   よって区切られる空間の周囲が前記アンプルの内壁の周
   囲と同一であるか僅かに大きく、前記空間の長さが前記
   シールストッパの長さより少なくとも長く、（ｄ）注射
   器を使用中、前記シールストッパを前記ニードルホルダ
   の前記軸の中に前進させた時、前記シールストッパの背
   後の注射液が注射針に達するため前記軸の内壁にバイパ
   ス装置を設けた２個又はそれ以上の異なる物質を使用前
   長期間にわたり互に接触させないで別個に保管できる仕
   切付きの注射器において、 前記シールストッパの周端縁に設けた数個 の凹所又は離間支持体を前記シールストッパの後面に設
   け、前記シールストッパの後面に凹所を設けた場合前記
   アンプルに隣接する前記ニードルホルダの前記軸の最後
   部に周縁の溝を形成した注射器。