JPH08171916A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JPH08171916A
JPH08171916A JP7272808A JP27280895A JPH08171916A JP H08171916 A JPH08171916 A JP H08171916A JP 7272808 A JP7272808 A JP 7272808A JP 27280895 A JP27280895 A JP 27280895A JP H08171916 A JPH08171916 A JP H08171916A
Authority
JP
Japan
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compound
bond
group
positive electrode
negative electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP7272808A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Umemoto
照雄 梅本
Kenji Adachi
健二 足達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08171916A publication Critical patent/JPH08171916A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Primary Cells (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高起電力を有し、エネルギー密度が高く、環
境受容性が高く、しかも正極と負極との間の密着性が優
れた電池を提供する。 【解決手段】 負極の表面にN−F結合を有する化合物
が付着しており、該N−F結合を有する化合物が正極活
物質となりうる電池、表面上に担持体が設けられている
負極に、該担持体を介して該負極にN−F結合を有する
化合物を付着処理することにより、該N−F結合を有す
る化合物が担持体を貫通して負極の表面に付着してお
り、該N−F結合を有する化合物が正極活物質となりう
る電池、またはN−F結合を有する化合物をその一部ま
たは全部に付着処理された担持体が、該N−F結合を有
する化合物が負極の表面に直接接するように張り付けら
れており、該N−F結合を有する化合物が正極活物質と
なりうる電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池に関する。詳
しくは、負極の表面に環境受容性の高いN−F結合を有
する化合物が付着しているエネルギー密度が高く、起電
力の高い電池に関する。
【0002】
【従来の技術】電池は民生用の簡便な電気エネルギー源
として、あるいは高度な機器の重要なエネルギー源とし
て必要不可欠のものとなっており、その種類も要求され
る性能に応じて多種多様のものが研究されている。
【0003】このような状況のもと、コードレスの電子
電気機器がますます普及、またICカードなどの薄型情
報機器の出現などによって、より高エネルギー密度を有
する電池や薄型の電池が必要不可欠のものになってい
る。
【0004】電池の代表的構成は正極集電体/正極活物
質からなる正極/電解質/負極からなる。前記高エネル
ギー密度を有する電池や薄型電池をうるためには、これ
らに適した素材の選択が要求され、さらに電池の内部抵
抗の低下が要求される。
【0005】従来より、これら電池の正極活物質に用い
られる素材としては、二酸化マンガン、五酸化バナジウ
ムなどの無機酸化物、ポリアセチレン、ポリアニリンな
どの有機ポリマーなどが知られている。しかしながら、
これらの無機酸化物または有機ポリマーなどは液状化が
困難なばあいが多く、これらの素材を用いた均質な正極
とくに均質な薄膜型の正極の製造を工業的に実施するば
あいには多くの問題点があった。
【0006】たとえば前記無機酸化物の薄膜を製造する
ためには、この無機酸化物に粘着剤を加え均一に混合し
たものを圧延する方法が知られている。しかし、この方
法を用いて前記薄膜を工業的に製造するばあい、厚さに
おいて均質な製品をうることが困難であるという問題点
がある。また、一方前記有機ポリマーの薄膜を製造する
ためには、電解重合法を用いることが一般的である。し
かし、この電解重合法においては、ポリマーの薄膜は電
極上にしか形成されず、必要とする大きさの電池用の薄
膜型正極を製造する上で大きな制約を受けるという問題
点がある。
【0007】また、電池は通常、正極集電体、正極活物
質からなる正極、セパレータ、負極などの構成成分をそ
れぞれ独立に製造したのちに重ね合わせまたは貼り合わ
せて完成に至るものであるが、各構成成分の密着性が充
分でないばあいには、内部抵抗が増大し、そのため電流
が低くなり電池としての性能が大幅に低下する。とくに
高屈曲性の要求される薄層型電池のばあいにおいては、
屈曲時に各構成成分間にずり応力が生じるために密着性
がとくに優れたものでないばあいには層間剥離が生じる
ばあいさえあり、前記従来の方法による成形方法ではこ
れらの点において充分なものを製造しえなかった。
【0008】前記のように、従来技術における電池の製
造方法によると、所望の厚さや大きさの電池の製造を工
業的に実施しようとするばあい、製造の簡便さ、均質性
および各構成成分の密着性などの点に問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高起電力を有
し、エネルギー密度が高く、環境受容性が高く、しかも
正極と負極との間の密着性が優れた電池を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、負極の表面に
N−F結合を有する化合物が付着しており、該N−F結
合を有する化合物が正極活物質となりうる電池に関す
る。
【0011】また、本発明は、前記N−F結合を有する
化合物の層の上に、該N−F結合を有する化合物と同じ
かまたは異なるN−F結合を有する化合物がさらに付着
し、それには導電剤が添加されており、前記両N−F結
合を有する化合物が共に正極活物質となりうる電池に関
する。
【0012】さらに、本発明は、表面上に担持体が設け
られている負極に、該担持体を介して該負極にN−F結
合を有する化合物を付着処理することにより、該N−F
結合を有する化合物が担持体を貫通して負極の表面に付
着しており、該N−F結合を有する化合物が正極活物質
となりうる電池に関する。
【0013】さらに、本発明は、N−F結合を有する化
合物をその一部または全部に付着処理された担持体が、
該N−F結合を有する化合物が負極の表面に直接接する
ように張り付けられており、該N−F結合を有する化合
物が正極活物質となりうる電池に関する。
【0014】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物の層の上に、該N−F結合を有する化合物と同
じかまたは異なるN−F結合を有する化合物がさらに付
着し、それには導電剤が添加されており、前記両N−F
結合を有する化合物が共に正極活物質となりうる電池に
関する。
【0015】さらに、本発明は、前記担持体が多孔質体
である電池に関する。
【0016】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物に極性化合物が添加されている電池に関する。
【0017】さらに、本発明は、前記N−F結合を有す
る化合物および/または前記導電剤添加N−F結合を有
する化合物に極性化合物が添加されている電池に関す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】従来の電池は、通常、正極活物質
と負極との間に電気の短絡(ショート)を避けるための
セパレータを介する構造になっていた。しかし、本発明
者らが、鋭意研究を重ねた結果、液状化の容易なN−F
結合を有する化合物が、一般に負極として用いられる金
属と接触すると、その接触界面に金属フッ化物からなる
皮膜が形成され、さらにこの皮膜が前記短絡を避け、そ
してさらにこの皮膜が該接触界面に形成されている電池
は、自己放電を充分に防止でき長期間品質が安定しうる
ものであるということを見出し、負極の表面にN−F結
合を有する化合物を付着させ接触させることにより極め
て簡便に、負極と正極活物質との密着性が優れ、そして
そのためにイオン伝導性の向上した、内部抵抗が極めて
低い電池を製造するに至った。さらに、本発明によると
前記のように正極活物質であるN−F結合を有する化合
物(添加剤などを含むばあいもある)を液状化すること
によって厚さにおいて均質な正極を製造することが可能
である。
【0019】本発明における電池は、正極集電体/正極
活物質からなる正極/担持体/負極からなり、付着した
正極が圧迫や折り曲げなどに対して充分な強度をもって
いるばあいや正極の付着量が充分なばあいは、担持体が
用いられないばあいもある。
【0020】また、担持体は、従来の正極活物質と負極
との接触を避ける働きをするセパレータとは異なり、N
−F結合を有する化合物からなる正極活物質を付着また
は吸着し担持しうるものであるか、あるいはそれに加え
て正極活物質層を補強しうるものである。
【0021】本発明において用いられる正極活物質であ
るN−F結合を有する化合物としては、N−フルオロピ
リジニウム化合物、N−フルオロスルホンアミド化合
物、N−フルオロキヌクリジニウム化合物、N−フルオ
ロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ
ン化合物、N−フルオロジスルホンイミド化合物、N−
フルオロアミド化合物、N−フルオロカルバメート化合
物、N−フルオロピリドン化合物などがあげられる。
【0022】N−F結合を有する化合物の多くはフッ素
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49、特開平4−504124号公報、J.Fluor
ine Chem.,55,207(1991)、J.
Chem.Soc.,Chem.Commun,199
、595、J.Org.Chem.,58,2791
(1993)、J.Am.Chem.Soc.,10
,452(1984)、J.Am.Chem.So
c.,108,2445(1986)、J.Fluor
ine Chem.,46,297(1990)、Te
trahedron Lett,32,1779(19
91)、Tetrahedron Lett.,29
6087(1988)、J.Am.Chem.So
c.,109,7194(1987)、特開昭62−2
6264号公報、Synlett,1991,187、
Tetrahedron Lett.,32,1631
(1991)、Tetrahedron,47,744
7(1991)、Tetrahedron,48,15
95(1992)、J.Org.Chem.,34,2
840(1969)、J.Org.Chem.,35
1545(1970)、J.FluorineChe
m.,52,389(1991)、J.Fluorin
e Chem.,34,281(1986))。
【0023】本発明はかかるN−F結合を有する化合物
を負極の表面に付着させることにより、所望の厚さであ
り均一な正極がえられることを見出し完成されたもので
ある。
【0024】本発明において用いうるN−F結合を有す
る化合物のうち、N−フルオロピリジニウム化合物とし
て好ましい化合物は、つぎの式(I)、(II)、(I
II)および(IV)で表わされるものである。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】式(I)、式(II)、式(III)およ
び式(IV)中、隣接するR1 とR2 、R2 とR3 、R
3 とR4 またはR4 とR5 は連結して、−CR6 =CR
7 −CR8 =CR9 −を、また、R1 ´とR2 ´、R
2 ´とR3 ´、R3 ´とR4 ´またはR4 ´とR5 ´
連結して、−CR6 ´=CR7 ´−CR8 ´=CR9 ´
−を形成していてもよく、R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R1 ´、R2 ´
3 ´、R4 ´、R5 ´、R6 ´、R7 ´、R8 ´およ
びR9 ´は同じかまたは異なり、いずれも、水素原子、
ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シアノ基また
はカルバモイル基;炭素数1〜15のアルキル基または
該アルキル基をハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜5の
アルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオキシ基、炭
素数1〜5のアシル基、炭素数1〜5のアシルオキシ基
もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭
素数1〜15のアルケニル基または該アルケニル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基;炭素数1〜15のアルキニル基または該アルキ
ニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリー
ル基で置換した基;炭素数6〜15のアリール基または
該アリール基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のア
ルキル基で置換した基;炭素数1〜15のアシル基また
は該アシル基をハロゲン原子で置換した基;炭素数2〜
15のアルコキシカルボニル基または該アルコキシカル
ボニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリ
ール基で置換した基;炭素数7〜15のアリールオキシ
カルボニル基または該アリールオキシカルボニル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基;炭素数1〜15のアルキルスルホニル基または該
アルキルスルホニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6
〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のア
リールスルホニル基または該アリールスルホニル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基;炭素数1〜15のアルキルスルフィニル基または
該アルキルスルフィニル基をハロゲン原子もしくは炭素
数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15
のアリールスルフィニル基または該アリールスルフィニ
ル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基
で置換した基;炭素数1〜15のアルコキシ基または該
アルコキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10の
アリール基で置換した基;炭素数6〜15のアリールオ
キシ基または該アリールオキシ基をハロゲン原子もしく
は炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜
15のアシルオキシ基または該アシルオキシ基をハロゲ
ン原子で置換した基;炭素数1〜15のアシルチオ基ま
たは該アシルチオ基をハロゲン原子で置換した基;炭素
数1〜15のアルカンスルホニルオキシ基または該アル
カンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数
6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15の
アレーンスルホニルオキシ基または該アレーンスルホニ
ルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアル
キル基で置換した基;炭素数1〜5のアルキル基で置換
されたカルバモイル基または該アルキル置換カルバモイ
ル基を炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素
数6〜10のアリール基で置換されたカルバモイル基ま
たは該アリール置換カルバモイル基を炭素数1〜5のア
ルキル基で置換した基;炭素数1〜5のアシル基で置換
されたアミノ基または該アシル置換アミノ基をハロゲン
原子で置換した基;炭素数6〜15のN−アルキルピリ
ジニウム塩基または該N−アルキルピリジニウム塩基を
ハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭
素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数11〜1
5のN−アリールピリジニウム塩基または該N−アリー
ルピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10の
アリール基もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基;または有機ポリマー鎖であり、R1 、R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R1 ´
2 ´、R3 ´、R4 ´、R5 ´、R6 ´、R7 ´、R
8 ´およびR9 ´は種々の組合せでヘテロ原子を介して
または介さずに環構造を形成してもよく、式(II)に
おいて、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7
8 およびR9 の1つは
【0030】
【化5】
【0031】(Rは単結合または炭素数1〜5のアルキ
レン基)であり、式(III)において、R1 、R2
3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 およびR9 のうち
の1つとR1 ´、R2 ´、R3 ´、R4 ´、R5 ´、R
6 ´、R、R8 ´およびR9 ´のうちの1つとは単
結合で結合鎖を形成しており、また、式(IV)におい
ては、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 およびR9 はそれらのうち2つが単結合で重合鎖を形
成しており、式(IV)で示される繰り返し単位は同種
のものでも異種のものでもよい。また
【0032】
【外1】
【0033】はブレンステッド酸の共役塩基である。
【0034】
【外2】
【0035】を生成するブレンステッド酸としては、た
とえばメタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、ニトロベンゼンスル
ホン酸、ジニトロベンゼンスルホン酸、トリニトロベン
ゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、パー
フルオロブタンスルホン酸、パーフルオロオクタンスル
ホン酸、パーフルオロ(2−エトキシエタン)スルホン
酸、パーフルオロ(4−エチルシクロヘキサン)スルホ
ン酸、トリクロロメタンスルホン酸、ジフルオロメタン
スルホン酸、トリフルオロエタンスルホン酸、フルオロ
スルホン酸、クロロスルホン酸、カンファースルホン
酸、ブロムカンファースルホン酸、Δ4 −コレステン−
3−オン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシ−p−メン
タン−2−スルホン酸、p−スチレンスルホン酸、β−
スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、パーフルオロ
−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンスルホ
ン酸などのスルホン酸;ポリ(ビニルスルホン酸)、ポ
リ(p−スチレンスルホン酸)、ポリ(2−アクリルア
ミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)およびこ
れらとスチレンとの共重合体、ポリ(パーフルオロ−
3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンスルホン
酸)およびこれらとテトラフルオロエチレンとの共重合
体などのポリスルホン酸;硫酸、リン酸、硝酸などの鉱
酸;フッ化水素、フッ化水素酸、塩化水素、塩酸、臭化
水素、臭化水素酸、ヨウ化水素、ヨウ化水素酸、過塩素
酸、過臭素酸、過ヨウ素酸、塩素酸、臭素酸などのハロ
ゲン酸;モノメチル硫酸、モノエチル硫酸などのモノア
ルキル硫酸;酢酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ジクロロ酢酸、
アクリル酸などのカルボン酸;ポリアクリル酸、ポリ
(パーフルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−
オクテン酸)およびこれらとテトラフルオロエチレンと
の共重合体などのポリカルボン酸;HBF4 、HP
6 、HSbF4 、HSbF6、HAsF6 、HBCl
3 F、HSbCl6 、HSbCl5 Fなどのルイス酸と
ハロゲン化水素との化合物;
【0036】
【化6】
【0037】などのアリール置換ホウ素化合物;(FS
2 2 NH、(PhSO2 2 NH、(CF3
2 2 NH、(C4 9 SO2 2 NH、CF3 SO
2 NHSO2 6 13
【0038】
【化7】
【0039】などの酸性アミド化合物;(FSO2 3
CH、(CF3 SO2 3 CH、(PhOSO2 3
H、(CF3 SO2 2 CH2 、(CF3 SO2 3
H、(C4 9 SO2 3 CH、(C8 17SO2 3
CHなどの炭素酸化合物などがあげられる。
【0040】安定性の高いN−F結合を有する化合物を
用いるためには、
【0041】
【外3】
【0042】として酢酸(pKaが4.56)よりも強
い酸性度のブレンステッド酸の共役塩基がとくに好まし
い。
【0043】前記共役塩基としては、 -BF4 -PF
6 -AsF6 -SbF6 - AlCl4 -SbC
6 -SbCl5 F、 -Sb2 11 -2 7 -
OClO3 -OSO2 F、 -OSO2 Cl、 -OSO
2 OH、 -OSO2 OCH3 -OSO2 CH3 -
SO2 CF3 -OSO2 CCl3 -OSO2 4
q -OSO2 6 5 -OSO2 6 4 CH3
-OSO2 6 4 NO2 などがとくに好ましい。
【0044】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(I)で表わされる化合物としては、たとえば表I
に示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限ら
れるものではない。
【0045】
【化8】
【0046】表Iにおいて、kは1〜10の整数、nは
10〜100,000の整数、mは10〜10,000
の整数であり、pおよびqはそれぞれ正の整数であって
1<p+q≦1000である。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】
【表13】
【0060】
【表14】
【0061】
【表15】
【0062】
【表16】
【0063】
【表17】
【0064】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(II)で表わされる化合物としては、たとえば表
IIに示すものが好ましくあげられるが、これらのみに
限られるものではない。
【0065】
【化9】
【0066】
【表18】
【0067】
【表19】
【0068】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(III)で表わされる化合物の例としては、たと
えば表IIIに示すものが好ましくあげられるが、これ
のみに限られるものではない。
【0069】
【化10】
【0070】
【表20】
【0071】
【表21】
【0072】前記N−フルオロピリジニウム化合物のう
ち式(IV)で表わされる化合物の例としては、たとえ
ば構造式がつぎの式により示されるものが好ましくあげ
られるが、これのみに限られるものではない。
【0073】
【化11】
【0074】
【化12】
【0075】
【化13】
【0076】
【化14】
【0077】式(IV)で表わされる繰り返し単位を含
むN−フルオロピリジニウム塩含有重合体は、共重合成
分として置換または非置換のフェニレン、ナフタレンジ
イル、チオフェンジイル、ピロールジイル、フランジイ
ルなどの単位が含まれていてもよい。前記置換基のうち
好ましいものとしては、低級アルキル基やハロゲン原子
などが例示できる。また、前記N−フルオロピリジニウ
ム塩含有体は、異なるN−フルオロピリジニウム塩を共
重合成分とする2元または3元以上の共重合体であって
もよく、さらに該共重合体に前記のN−フルオロピリジ
ニウム塩以外の成分が1種以上共重合されていてもよ
い。また、共重合体はブロック共重合体、ランダム共重
合体あるいはグラフト共重合であってもよい。共重合体
であるばあいは、式(IV)で示される単位の含有率
(モル分率)は、電池の電気容量の観点から、少なくと
も50%以上、好ましくは60%以上である。また、式
(IV)で示される繰り返し単位を含むN−フルオロピ
リジニウム塩含有重合体の平均分子量は製造のしやすさ
の点から500,000までのものが好ましい。さらに
またこのN−フルオロピリジニウム塩含有重合体は、つ
ぎの式(V):
【0078】
【化15】
【0079】に相当するピリジン含有重合体をブレンス
テッド酸および/またはブレンステッド酸塩、および/
またはルイス酸の存在下に、フッ素(F2 )と反応せし
めることによって製造されるものであるが、この際に反
応が不完全なときは、前記の式(V)で示される単位、
および/またはつぎの式(VI):
【0080】
【化16】
【0081】で示される単位が、また、ルイス酸
【0082】
【外4】
【0083】を使用したばあいは、前記の式(V)およ
び/または式(VI)および/またはつぎの式(VI
I):
【0084】
【化17】
【0085】で示される単位が該N−フルオロピリジニ
ウム塩含有重合体に含まれている。
【0086】また、N−フルオロピリジニウム化合物と
して、構造式がつぎの式により示されるN−フルオロピ
リジニウムピリジンヘプタフルオロジボラートも例示す
ることができる。
【0087】
【化18】
【0088】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロスルホンアミド化合物として、とくに好ましい化
合物はつぎの式(VIII):
【0089】
【化19】
【0090】(式中、Ra 、Rb は同じかまたは異なる
炭素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハロ
ゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換し
た基、炭素数6〜15のアリール基または該アリール基
をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5の
アシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基、ピリジル基または該ピリジル基をハロゲン原子で
置換した基であり、RaとRb はヘテロ原子を介してま
たは介さずに環状構造を形成してもよいし、また、Rb
は水素原子もとりうる。)で示されるものである。具体
的には
【0091】
【化20】
【0092】などがあげられる。
【0093】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロキヌクリジニウム化合物として、とくに好ましい
化合物はつぎの式(IX):
【0094】
【化21】
【0095】で示されるものである(
【0096】
【外5】
【0097】は前記のブレンステッド酸の共役塩基であ
る)。具体的には、
【0098】
【化22】
【0099】などがあげられる。
【0100】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オ
クタン化合物としてとくに好ましい化合物はつぎの式
(X):
【0101】
【化23】
【0102】で示されるものである(Rc は炭素数1〜
15のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカル
ボニル基、もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基であり、
【0103】
【外6】
【0104】は同じかまたは異なる前記のブレンステッ
ド酸の共役塩基である)。具体的には
【0105】
【化24】
【0106】などがあげられる。
【0107】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロジスルホンイミド化合物としてとくに好ましい化
合物はつぎの式(XI):
【0108】
【化25】
【0109】(式中、Rd とRe は、同一または異なる
炭素数1〜15のアルキル基、または該アルキル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換
した基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール
基をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5
のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換
した基であり、Rd とRe はヘテロ原子を介してまたは
介さずに環状構造をとってもよいし、または、Rd とR
e は一体となって炭素数6〜10の芳香環構造をまたは
該芳香環構造をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭
素数1〜5のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した構造を形成する)で示されるものであ
る。具体的には、
【0110】
【化26】
【0111】などがあげられる。
【0112】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロアミド化合物としてとくに好ましい化合物はつぎ
の式(XII):
【0113】
【化27】
【0114】(式中、Rf とRg は同じかまたは異な
り、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基または該アミノ
基を炭素数1〜5のアルキル基で置換した基、炭素数1
〜15のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子
もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基、炭
素数6〜15のアリール基または該アリール基をハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル
基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基で
あり、Rf とRg はヘテロ原子を介してまたは介さずに
環状構造を形成してもよい。)で示され、具体的には
【0115】
【化28】
【0116】などがあげられる。
【0117】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロカルバメート化合物としてとくに好ましい化合物
はつぎの式(XIII):
【0118】
【化29】
【0119】(式中、Rh とRi は、同じかまたは異な
る炭素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換
した基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール
基をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5
のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換
した基であり、また、Ri は水素原子であってもよく、
h とRi はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構
造をとってもよいし、または、Rh とRi は一体となっ
て炭素数6〜10の芳香環構造をまたは該芳香環構造を
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のア
シル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
構造を形成する。)で示されるものである。具体的には
【0120】
【化30】
【0121】などがあげられる。
【0122】N−F結合を有する化合物のうち、N−フ
ルオロピリドン化合物としてとくに好ましい化合物はつ
ぎの式(XIV):
【0123】
【化31】
【0124】(式中、Rj〜mは式(I)中のR1 〜R
5 で定義された基と同じ)で示されるものである。具体
的には
【0125】
【化32】
【0126】などがあげられる。
【0127】また、N−F結合を有する化合物として
は、
【0128】
【化33】
【0129】などを用いてもよい。
【0130】本発明に好ましく用いられるN−F結合を
有する化合物としては、N−フルオロピリジニウム化合
物があげられるが、とくに好ましい化合物としては、つ
ぎの式(Ia):
【0131】
【化34】
【0132】(ここで、R1a、R2a、R3a、R4aおよび
5aは同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級ア
ルキル基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子であ
る)で表わされる化合物および、つぎの式(IIa):
【0133】
【化35】
【0134】(ここで、R1a、R2a、R3a、R4aおよび
5aのうち1つが
【0135】
【化36】
【0136】(nは0〜5の整数)であり、その他が同
じかまたは異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル
基、低級ハロアルキル基またはハロゲン原子である)で
表わされる化合物よりなる群から選ばれたN−フルオロ
ピリジニウム化合物があげられ、また、前記低級アルキ
ル基の炭素数が1〜4の範囲内にあり、前記低級ハロア
ルキル基の炭素数が1〜4の範囲内にあり、前記nが0
〜2の整数であり、前記の式(Ia)の
【0137】
【外7】
【0138】がpKaが4.56以下のブレンステッド
酸の共役塩基であるN−フルオロピリジニウム化合物が
さらに好ましく、また、つぎの式
【0139】
【化37】
【0140】(ここでR1a、R2a、R3a、R4a、R5a
1a´、R2a´、R3a´、R4a´およびR5a´は同じか
または異なり、それぞれ水素原子、低級アルキル基、炭
素数1個のハロアルキル基、炭素数1〜8のまたはハロ
ゲン原子であり、R1a〜R5aのうち1つはR1a´〜R
5a´のうちの1つと単結合で結合鎖を形成し、
【0141】
【外8】
【0142】がpKaが4.56以下のブレンステッド
酸の共役塩基である)で表わされる化合物および、つぎ
の式(IVa):
【0143】
【化38】
【0144】(ここでR1a、R2a、R3a、R4aおよびR
5aは同じかまたは異なり、それぞれ水素原子、炭素数1
〜8のアルキル基、炭素数1個のハロアルキル基、炭素
数6〜8のアリール基またはハロゲン原子であり、R1a
〜R5aは、それらのうち2つが単結合で重合鎖を形成
し、
【0145】
【外9】
【0146】がpKaが4.56以下のブレンステッド
酸の共役塩基である)で表わされる化合物よりなる群か
ら選ばれたN−フルオロピリジニウム化合物があげられ
る。
【0147】また、式(I)で示されるN−フルオロピ
リジニウム化合物としては、N−フルオロピリジニウム
トリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロピリジ
ニウムテトラフルオロボラート、N−フルオロピリジニ
ウムヘキサフルオロアンチモナート、N−フルオロピリ
ジニウムヘキサフルオロホスファート、N−フルオロ
(メチル)ピリジニウムテトラフルオロボラート、N−
フルオロジメチルピリジニウムテトラフルオロボラー
ト、N−フルオロトリメチルピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナート、N−フルオロトリメチルピリジニ
ウムテトラフルオロボラート、N−フルオロクロロピリ
ジニウムテトラフルオロボラート、N−フルオロジクロ
ロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート、また
はN−フルオロジクロロピリジニウムテトラフルオロボ
ラートなどがとくに好ましく、また、式(II)で示さ
れるN−フルオロピリジニウム化合物としてはN−フル
オロピリジニウムスルホナート、N−フルオロクロロピ
リジニウムスルホナート、N−フルオロ(メチル)ピリ
ジニウムスルホナート、N−フルオロ(トリフルオロメ
チル)ピリジニウムスルホナートまたはN−フルオロ
(ジメチル)ピリジニウムスルホナートなどがとくに好
ましく、式(III)で示されるN−フルオロピリジニ
ウム化合物としてはN,N´−ジフルオロビピリジニウ
ムビス(テトラフルオロボラート)、N,N´−ジフル
オロビピリジニウムビス(ヘキサフルオロホスファー
ト)、N,N´−ジフルオロビピリジニウムビス(ヘキ
サフルオロアルセナート)、N,N´−ジフルオロビピ
リジニウムビス(ヘキサフルオロアンチモナート)、
N,N´−ジフルオロビピリジニウムビス(トリフルオ
ロメタンスルホナート)、N,N´−ジフルオロジメチ
ルビピリジニウムビス(テトラフルオロボラート)、
N,N´−ジフルオロジクロロビピリジニウムビス(テ
トラフルオロボラート)などがとくに好ましく、式(I
V)で示されるN−フルオロピリジニウム化合物として
は、ポリ(N−フルオロピリジニウムテトラフルオロボ
ラート−ジイル)、ポリ(N−フルオロピリジニウムヘ
キサフルオロホスファート−ジイル)、ポリ(N−フル
オロピリジニウムヘキサフルオロアルセナート−ジイ
ル)、ポリ(N−フルオロピリジニウムヘキサフルオロ
アンチモナート−ジイル)、ポリ(N−フルオロピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナート−ジイル)、ポ
リ[N,N´−ジフルオロビピリジニウムビス(テトラ
フルオロボラート)−ジイル]、ポリ[N,N´−ジフ
ルオロビピリジニウムビス(ヘキサフルオロホスファー
ト)−ジイル]、ポリ[N,N´−ジフルオロビピリジ
ニウムビス(ヘキサフルオロアルセナート)−ジイ
ル]、ポリ[N,N´−ジフルオロビピリジニウムビス
(ヘキサフルオロアンチモナート)−ジイル]、ポリ
[N,N´−ジフルオロビピリジニウムビス(トリフル
オロメタンスルホナート)−ジイル]、ポリ[N,N´
−ジフルオロジメチルビピリジニウムビス(テトラフル
オロボラート)−ジイル]、ポリ[N,N´−ジフルオ
ロジクロロビピリジニウムビス(テトラフルオロボラー
ト)−ジイル]、ポリ[N,N´−ジフルオロジヘキシ
ルビピリジニウムビス(テトラフルオロボラート)−ジ
イル]などがとくに好ましい。
【0148】また、本発明において用いられる負極とし
ては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金
属、アルミニウムなどの両性化合物、亜鉛、カドミウ
ム、銅、鉛などの遷移金属、リチウム−アルニミウム、
リチウム−スズ、リチウム−鉛、リチウム−金、リチウ
ム−白金、リチウム−亜鉛、リチウム−カドミウム、リ
チウム−銀、リチウム−マグネシウム、リチウム−ウッ
ドメタルなどの各種のリチウム合金などが使用できる
が、高起電力、高エネルギーを有する電池になりうると
いう点および柔軟であるという点からリチウム、カルシ
ウム、マグネシウム、亜鉛、リチウム合金が好ましい。
負極の厚さは、電池の種類により、適宜選択すればよい
が、とくに薄型電池のばあい、これに限られるものでは
ないが、0.1〜0.01mm程度のものが適当であ
る。
【0149】本発明において好ましく用いられる前記担
持体としては、該担持体に前記正極活物質を付着させた
ときに該正極活物質が該担持体を貫通して負極表面に接
触しうる構造であればよく、また正極活物質を担持しう
るものであればよい。さらに、正極活物質が層として充
分な強さをもちえないばあいは前記担持体は補強材にも
なりうるものであることが好ましい。とくにN−F結合
を有する化合物が常温で液体のばあいもあり、このばあ
いには前記担持体がよい補強材になりうるものであるこ
とが好ましい。またさらに、前記担持体は負極と良好に
接着しうるものであることが好ましい。
【0150】前記担持体としては多孔質体であることが
好ましく、該多孔質体の構造の例としては、この構成材
料が多数の連通孔を有しているたとえばスポンジ様の構
造(以下、スポンジ状という。ここでスポンジ状と表現
したが必ずしも弾性を有している必要はない)、繊維材
料を様々な組織でシート状に形成した構造(以下、繊維
構造または繊維構造状という。該繊維構造では、たとえ
ば不織布のような構造ではフィラメント間に、またたと
えば織物のような構造ではフィラメント間およびヤーン
間に隙間または空間を有するが、本発明においてはこの
ような隙間または空間を含めて孔という)、また樹脂を
フィルム状としてごく微細な穴を多数開けたもの、ある
いは、これらのものを貼り合わせたものなどがあげら
れ、とくに前記スポンジ状、繊維構造のものが好まし
い。
【0151】本発明に用いられるスポンジ状多孔質体の
孔径は、とくに限られるものではないが、平均200〜
1μm程度、好ましくは平均150〜5μm程度であ
る。前記範囲より平均の孔径が小さいかまたは大きい
と、充分に正極活物質が付着されにくい傾向がある。ま
た、前記スポンジ状多孔質体の多孔度(スポンジ状多孔
質体の体積に対する孔の体積の比率)は、とくに限られ
るものではないが、95〜30%、好ましくは平均90
〜50%である。前記範囲より多孔度が小さいと、電気
容量が不充分になり、また大きいと正極活物質が付着さ
れにくい傾向がある。
【0152】また、本発明に用いられる担持体用スポン
ジ状多孔質体の素材としては、スポンジ状のポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどの樹脂あるいは
またスポンジ状のセラミックスなどが好ましく、柔軟性
がよく、また安価であるという点から発泡ポリスチレン
などの発泡樹脂がとくに好ましい。
【0153】本発明に用いられる繊維構造状多孔質体と
しては、織り構造、編み構造、組み構造、不織構造、網
構造などの構造が例としてあげられ、折り曲げなどの柔
軟性がよく、かつ含浸力が大きいという点から、不織構
造(不織布などの構造を含む)、編み構造、網構造が好
ましい。
【0154】本発明に用いられる繊維構造状多孔質体の
繊維密度(繊維構造の多孔質体の体積に対する繊維の体
積の比率)は、とくに限られるものではないが、70〜
5%、好ましくは平均50〜10%である。前記範囲よ
り密度が小さいと含浸力あるいは付着力が劣る傾向があ
り、一方前記範囲より密度が大きいと、電気容量が劣る
傾向がある。
【0155】また、前記繊維構造の多孔質体に用いられ
る繊維の直径は、200〜0.5μmが好ましく、10
0〜1μmがさらに好ましい。前記範囲より直径が小さ
いと強度が弱くなる傾向があり、一方前記範囲より直径
が大きいと、含浸力あるいは付着力が劣る傾向がある。
【0156】なお、前記繊維の断面構造は真円形である
必要はなく、たとえば異形断面であってもよい。
【0157】また、本発明に用いられる繊維構造の多孔
質体に用いられる繊維としては、綿、ウール、麻などの
天然繊維、セルロース繊維、ガラス繊維などの半合成繊
維、ポリオレフィン、ビニロン、ポリアミド、レーヨ
ン、セロハン、ビニヨンなどの合成繊維などがあげら
れ、柔軟性がよく、電解液などの吸収量が大きいという
点から、天然繊維や合成繊維などが好ましい。
【0158】また、本発明において用いられる担持体
は、柔軟性のある電池をえる点から可とう性であること
が好ましく、このような可とう性のものとしては、ポリ
オレフィン、ビニロン、ポリアミド、レーヨン、セロハ
ンを例としてあげられる。
【0159】前記担持体の厚さは、0.005〜0.5
mmであることが好ましく0.01〜0.1mmである
ことがさらに好ましい。前記範囲より担持体が薄いばあ
いには機械的強度が弱くなる傾向があり、一方前記範囲
より担持体が厚いばあいには電池の内部抵抗が大きくな
る傾向がある。
【0160】つぎに、本発明におけるN−F結合を有す
る化合物を負極に付着させる方法の例について説明す
る。
【0161】(A)負極の表面に担持体が設けられない
ばあい (1)N−F結合を有する化合物に必要により導電剤、
極性化合物、その他の添加剤などを加え必要なら加温
し、溶融化または粘性化させてえられた正極材料を負極
にローラコーティング、ブレードコーティング、スプレ
ーコーティング、ハケ塗り、ヘラ塗り、コテ塗りなどの
方法もしくはこの溶融体または粘性体に負極を浸漬する
方法により付着させ、加温して溶融化させたばあいなど
は、そののち、冷却または放冷してN−F結合を有する
化合物(添加剤を含むばあいもありうる)を固化させ
る。加温は、N−F結合を有する化合物の種類または加
えられる導電剤、極性化合物、その他の添加材により適
宜調節すればよいが、30〜200℃程度が好ましく、
さらに30〜100℃程度が好ましい。
【0162】(2)N−F結合を有する化合物に必要に
より導電剤、極性化合物、その他の添加剤などを加え溶
剤に溶解または分散させ溶液状にするか、ペースト状に
してえられた正極材料を、負極にローラコーティング、
ブレードコーティング、スプレーコーティング、ハケ塗
り、ヘラ塗り、コテ塗りなどの方法もしくはこの溶液ま
たはペースト状体に負極を浸漬し吸着する方法により付
着させ、そののち必要なら減圧、もしくは送風、加温な
どの方法により溶媒を除去する。
【0163】前記吹き付け、塗布または浸漬吸着および
乾燥は数回繰り返してもよい。
【0164】前記溶媒は、N−F結合を有する化合物を
溶解または分散しうる溶媒であり、たとえば、アセトニ
トリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニト
リル化合物、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第2
ブチルアルコール、第3ブチルアルコール、トリフルオ
ロエタノール、ヘキサフルオロイソプロパノールなどの
アルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドンなどのアミド化合物、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、などのカルボン酸、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン、塩
化メチル、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、トリクロロエタン、トリクロロトリフルオロエタン
などのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、クロ
ルベンゼンなどの芳香族化合物、水またはこれらを適宜
混合した混合物を例示することができる。
【0165】使用する溶媒の量は、N−F結合を有する
化合物を液状化またはペースト状化させるのに必要な量
を適宜選択すればよく、これらに限られるものではない
が、1〜90重量%程度、好ましくは3〜60重量%程
度であればよい。また、前記したようにN−F結合を有
する化合物が液体のばあいは溶媒を用いずに使用される
こともある。
【0166】(B)負極の表面に担持体が設けられるば
あい (3)負極の表面の一部に、通常、紙、板、金属等に使
用される接着剤やデンプン、ゼラチン、カンテン、ゴム
などの接着剤を用いるかまたは加圧、加熱などの方法に
より圧着することにより担持体を張り付ける。つづいて
前記(1)と同じ方法により、また負極表面の担持体に
前記(1)と同様にして作製されたN−F結合を有する
化合物からなる正極材料を浸漬吸着させる方法によりN
−F結合を有する化合物を担持体を介して付着させる。
【0167】(4)負極表面に前記(3)と同じ方法に
より担持体を張り付け、つづいて前記(2)と同じ方法
により、また負極表面の担持体に前記(2)と同様にし
て作製されたN−F結合を有する化合物からなる正極材
料を浸漬吸着させる方法によりN−F結合を有する化合
物を担持体を介して付着させる。
【0168】(5)前記(1)または(2)と同様にし
て作製されたN−F結合を有する化合物からなる正極材
料を、担持体に浸漬吸着させるか、もしくは前記ローラ
ーコーティング、ブレードコーティング、スプレーコー
ティング、ハケ塗り、ヘラ塗り、コテ塗りなどの方法に
より付着させたのち、この担持体を負極に前記(3)の
方法と同様にして張り付ける。溶媒を用いたばあいは、
必要ならば、そののち減圧、もしくは送風、加温などの
方法により溶媒を除去する。また加温して溶融化などさ
せたばあいは、そののち冷却または放冷する。
【0169】前記(1)〜(5)の付着方法のほかに、
前記N−F結合を有する化合物の溶融体または溶液を負
極表面または担持体が設けられた負極表面に流す方法、
真空蒸着を用いる方法などが例示される。
【0170】前記(1)〜(5)の方法により負極に付
着させるN−F結合を有する化合物の量は、これに限ら
れるものではないが、0.001〜10g/cm2 であ
ることが好ましく、0.01〜5g/cm2 であること
がさらに好ましい。前記N−F結合を有する化合物の量
が前記範囲より少ないばあいには、電気容量が小さくな
る傾向があり、一方前記N−F結合を有する化合物の量
が前記範囲より多いばあいは、内部抵抗が大きくなる傾
向がある。また、前記の方法により付着させたN−F結
合を有する化合物に、さらに同じかまたは異なるN−F
結合を有する化合物を付着させることによりその合計量
を前記範囲としてもよい。
【0171】また、前記N−F結合を有する化合物に導
電剤を1種または2種以上添加することにより内部抵抗
を小さくすることができ、大きな電流を取り出しうる。
【0172】N−F結合を有する化合物に好ましく添加
される導電剤としては、黒鉛、アセチレンブラックなど
のカーボンブラック、炭素繊維、ピッチ、タールなどの
炭素;ニッケル粉末、白金粉末などの金属粉末などを例
示することができる。前記導電剤の添加量はN−F結合
を有する化合物に対して1〜50重量%であることが好
ましく、2〜25重量%であることがさらに好ましい。
導電剤の量が前記の範囲より少ないと前記の効果を生じ
えない傾向があり、前記範囲より多いと電気容量が減少
する。
【0173】また、前記N−F結合を有する化合物に、
さらに極性化合物を1種または2種以上添加させること
により、内部抵抗のより低い正極を製造しうる正極活物
質をえることができる。
【0174】前記極性化合物としては、ジメチルスルホ
ン、炭酸ジメチル、ジフェニルスルホン、メチルフェニ
ルスルホン、1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクト
ン、スルホラン、エチレンカーボナート、炭酸プロピレ
ン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、トリ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジメトキシエタン、エチレン
グリコール、エタノール、メタノール、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ジ
ニトロベンゼン、トリニトロベンゼン、クロロジニトロ
ベンゼン、フルオロジニトロベンゼン、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、ピリジニウム
トリフルオロメタンスルホナート、ピリジニウムテトラ
フルオロボラート、ピリジニウムヘキサフルオロホスホ
ナート、ピリジニウムヘキサフルオロアルセナート、ピ
リジニウムヘキサフルオロアンチモナート、2,6−ジ
クロロピリジニウムテトラフルオロボラート、3,5−
ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート、2,
4,5−トリメチルピリジニウムテトラフルオロボラー
トなどの極性有機化合物、ならびにリチウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、リチウムテトラフルオロボラー
ト、リチウムヘキサフルオロホスファート、リチウムヘ
キサフルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオロア
ンチモナート、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウ
ム、過塩素酸カリウム、アンモニウムトリフルオロメタ
ンスルホナート、アンモニウムテトラフルオロボラー
ト、アンモニウムクロリド、ナトリウムトリフルオロメ
タンスルホナート、カリウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、亜鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜鉛テ
トラフルオロボラート、マグネシウムトリフルオロメタ
ンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラー
ト、水などの極性無機化合物またはこれらの混合物を例
示することができる。
【0175】前記好適に用いられる極性化合物の添加量
は、N−F結合を有する化合物重量に対して、0.5〜
60重量%、好ましくは1〜50重量%より好ましくは
2〜40重量%である。前記極性物質の添加量が前記範
囲より少ないと、所期の効果をうることができず、一方
前記範囲より多いと電気容量が減少し、内部抵抗が増加
することになる。
【0176】また、本発明のN−F結合を有する化合物
(導電剤、極性化合物そのほかの添加物を含むばあいも
ある)の層としての均質性や負極への粘着性を向上させ
るために、該N−F結合を有する化合物に、バインダ
ー、粘性剤またはフィルム形成剤などを1種または2種
以上添加することができる。
【0177】前記バインダー、粘着剤およびフィルム形
成剤の合計量は、N−F結合を有する化合物に対して
0.1〜20重量%であることが好ましく0.5〜10
重量%であることがさらに好ましい。前記バインダー、
粘着剤およびフィルム形成剤の合計量が前記範囲より少
ないと所期の効果もうることができず、一方前記範囲よ
り多いと電気容量が減少し、内部抵抗が増加する傾向が
ある。
【0178】前記バインダー、粘性剤またはフィルム形
成剤としては、たとえばポリエチレンオキシド、ポリエ
チレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアセ
テート、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメチルアクリレートなどの高分子材料、ゼラチ
ン、デンプン、天然デンプン、架橋デンプン、メチルセ
ルロース、天然ゴムなどを例示することができる。
【0179】負極表面へのN−F結合を有する化合物の
付着状態は、気体を含まず負極表面全体に均一に密着し
ていることが好ましい。
【0180】本発明においては、前記の方法により負極
表面に付着させたN−F結合を有する化合物(導電剤、
極性化合物そのほかの添加剤を含むばあいもある)の上
にさらに該N−F結合を有する化合物と同じかまたは異
なるN−F結合を有する化合物が付着していてもよい。
前記のさらに付着させる前記N−F結合を有する化合物
には、前記の導電剤を少なくとも含み、さらに前記の極
性化合物またはそのほかの添加剤を含んでいることが好
ましい。
【0181】このようなN−F結合を有する化合物が2
重に設けられた構造(以下、2層構造というばあいもあ
る。また、先に付着させられる層を第1層といい、その
第1層にさらに付着させられる層を第2層というばあい
もある)にすることにより、エネルギー容量が大きく取
り出せる電流値が大きい電池をうることができる。ま
た、この層に少なくとも導電剤が含まれていることによ
り、内部抵抗が低くさらに取り出せる電流値が大きい電
池をうることができる。
【0182】前記の第2層のN−F結合を有する化合物
の付着方法としては、前記の第1層の方法と同様にN−
F結合を有する化合物を溶融して付着させる方法または
溶液にして付着させる方法、N−F結合を有する化合物
に導電剤および要すれば、極性化合物またはそのほかの
添加剤を均一混合させ、プレス、ヘラ、コテ、などを用
いる塗布、また溶融体あるいは溶液にて流し込むなどの
方法により所望の形(錠剤状、板状、シート状など)に
成形したのちに、前記第1層であるN−F結合を有する
化合物からなる層に重ね合わせ、必要があれば共にプレ
スする方法などが例示できる。また、そのほかの方法と
しては多孔質体(前記担持体において用いられうるもの
と同じ構造)に前記(1)または(2)と同様の方法に
より、前記の少なくとも導電剤を含むN−F結合を有す
る化合物を溶融化または溶液化させ、該多孔質体に付着
させ、これを前記第1層のN−F結合を有する化合物か
らなる層に重ね合わせ、必要あれば共にプレスする方法
などがあげられる。この方法における多孔質体への前記
の付着の状態は均一含浸状態であることが好ましい。ま
た、ここで用いられる多孔質体としては、導電性の多孔
質体が好ましい。導電性の多孔質体を用いることによっ
て、内部抵抗が低くそのために高電流、高電圧を発生で
きる電池を製造することができ、また正極集電体を用い
ずに電池を構成することもできるという有利な点があ
る。
【0183】前記第2層に用いられる多孔質体の構造の
例としては、構成材料が多数の連通孔を有しているたと
えばスポンジ様の構造(前記の担持体のばあいと同じく
以下、スポンジ状という。必ずしも弾性を有している必
要がないのも同じ)、繊維材料を様々な組織でシート状
に形成した構造(前記の担持体のばあいと同じく以下、
繊維構造または繊維構造状という。)などがあげられ、
とくに前記スポンジ状、繊維構造のものが好ましい。前
記スポンジ状多孔質体としては、スポンジ状炭素、スポ
ンジ状ニッケル、スポンジ状白金、スポンジ状銀、スポ
ンジ状鉛などがあげられる。また前記繊維構造状多孔質
体としては、ニッケル、白金、銀などの繊維を焼結して
作製した金属繊維不織布、金属繊維織物、炭素繊維の織
物などを例示することができる。
【0184】前記の第2層としてのN−F結合を有する
化合物の量は所望の電気容量などにより決定される。
【0185】また、前記第2層に用いられるN−F結合
を有する化合物に添加される導電剤の量は該N−F結合
を有する化合物に対して1〜50重量%であることが好
ましく、2〜25重量%であることがさらに好ましい。
前記導電剤の添加量が前記の範囲より少ないと前記の効
果を生じえない傾向があり、一方前記の範囲より多いと
電気容量が減少する傾向がある。前記導電剤としては、
前記の第1層に用いうるものと同じものを使用できる。
【0186】また、前記第2層に用いられるN−F結合
を有する化合物にはさらに極性化合物を添加されること
が好ましい。前記極性化合物の量は、N−F結合を有す
る化合物に対して0.5〜60重量%であることが好ま
しく1〜50重量%であることがさらに好ましい。前記
極性化合物の量が前記の範囲より少ないと前記の効果を
生じえない傾向があり、一方前記の範囲より多いと内部
抵抗が上昇し、電気容量が減少する傾向がある。前記極
性化合物としては、前記の第1層に用いうるものと同じ
ものを使用できる。
【0187】また、さらに、N−F結合を有する化合物
にバインダー、粘性剤またはフィルム形成剤を添加して
もよい。これら用いうる極性物質およびバインダー、粘
性剤またはフィルム形成剤の種類や量は前記の第1層の
N−F結合を有する化合物に添加されるものと同様であ
る。
【0188】本発明における電池に用いうる正極集電体
としては、たとえば黒鉛、石墨などのグラファイト、ア
セチレンブラックなどのカーボンブラック、炭素繊維、
ピッチ、タールなどの炭素、白金、金、ニッケル、ステ
ンレススチール、鉄、銅、アルミニウムなどの板、ネッ
ト、パンチングメタル(発泡メタル)、金属繊維網など
が好ましく用いられる。
【0189】正極集電体の厚さは、電池の種類により、
適宜選択すればよいが、とくに薄型電池のばあい、これ
らに限られるものではないが、2〜0.01mm程度の
ものが適当である。
【0190】また、前記多孔質体が導電性の多孔質体で
あるときは、正極集電体が使用されないばあいがある。
【0191】また、電流をより多く取り出せる電池とす
るためには、電解質をN−F結合を有する化合物が付着
した負極上表面に均一に吸着させるかまたは浸るように
して使用してもよい。前記電解質としては、通常使用さ
れているものが使用できる。好ましい液体電解質として
は、たとえば過塩素酸リチウム、過塩素酸テトラブチル
アンモニウム、リチウムテトラフルオロボラート、リチ
ウムヘキサフルオロホスホナート、リチウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、
塩化アンモニウムなどを溶解したエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボネート、スルホラン、γ−ブチロ
ラクトン、1,3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、アセトニトリル、メタノール、エタ
ノール、水またはこれらの混合液などがあげられる。
【0192】本発明において用いられるN−F結合を有
する化合物が、N−フルオロピリジニウム化合物、N−
フルオロキヌクリジニウム化合物、N−フルオロ−1,
4−ジアゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン化合物
などの塩構造であるばあいは、該N−F結合を有する化
合物が電解質の性質を兼備えているので、必ずしも電解
質を用いなくてもよく、また、これらを極性溶媒に溶解
させた溶液を電解質として用いることもできる。
【0193】以上の構成材料を適宜通常の方法で電池と
して組み立てればよい。
【0194】本発明における電池の型の例としては、薄
型電池、ペーパー電池、ボタン形電池、コイン電池、マ
イクロ電池、単1、単2、単3電池、平形電池、角形電
池などの種々の形状の一次および二次電池などがあげら
れる。
【0195】また、本発明によってえらえる電池の用途
としては、これに限られるものではないが、定期券、キ
ャシュカード、ペースメーカー、時計、電卓、電子玩
具、小型ラジオ、電子ライター、カメラ、電子体温計、
医療用機器、グリーティングカード、補聴器、ページャ
ー、電子手帳、キーレスエントリー、RAMメモリー、
ICメモリー、携帯電話、ノートパソコン、ポータブル
AV機器、太陽電池のバックアップ、カードなどの電源
などに好適に用いられる。
【0196】
【実施例】本発明において用いることのできるN−F結
合を有する化合物の電気エネルギー材料としての特徴を
示すために、まず種々のN−F結合を有する化合物を正
極(このN−F結合を有する化合物は固体電解質を兼用
する。また、このばあい前記正極材料である多孔質体は
用いないで作製した)とする全固体電池をつぎの要領で
作製し、この電池の起電力を測定した。以下、すべての
実験は室温で行った。
【0197】参考例1〜8 表IV記載のN−F結合を有する化合物をよく粉砕し、
1cm×1cmの白金板上に約0.1mmの厚さの該化
合物の薄層ができるようにプレスして正極集電体が密着
した正極を作成した。密着性のよい薄層がうまくできな
いばあいには、前記N−F結合を有する化合物に粘着剤
としてスルホランを約5〜10重量%程度混合させ前記
と同じ方法で白金板上に薄層を成型した。
【0198】つぎに前記薄層の表面上に約1cm×1c
mの表IV記載の金属板を設け、白金板/N−F結合を
有する化合物/該金属板の積層構造体を作製した。
【0199】前記積層構造体が充分に密着するように白
金板と前記金属間をピンチコックで挟み、全固体電池を
作製し、電圧計により開回路電圧(起電力)を測定し
た。結果を表IVに示す。
【0200】
【表22】
【0201】参考例9〜15 次に、前記N−F結合を有する化合物として、表V記載
のN−フルオロピリジニウム化合物のピリジン環に種々
の置換基を有する化合物を用いたほかは、参考例1〜8
と同じ方法により全固体電池を作製し、電圧計により開
回路電圧(起電力)を測定した。結果を表Vに示す。
【0202】
【表23】
【0203】表IVおよび表V記載の結果などにより、
本発明に用いるN−F結合を有する化合物を用いると高
エネルギー密度であり、高起電力を有する電池になり
え、また広い範囲の起電力を有する電池になりうること
がわかる。
【0204】さらに、前記N−F結合を有する化合物は
環境受容体が高く、また、たとえばN−フルオロピリジ
ニウムテトラフルオロボラートの熱分解温度は198℃
以上(その他のN−F結合を有する化合物も高熱分解温
度である)と熱安定性が良いために、該N−F結合を有
する化合物を用いて製造した電池は広い温度範囲におい
て使用可能であるとともに重金属などを構成成分とする
必要がないので、環境受容性が高いものになりうる。こ
のような優れた性能をもつN−F結合を有する化合物を
多孔質体に含浸させた正極を用いれば、非常に簡便に一
次および二次電池を作製することができる。とくに、フ
レキシブルな一次および二次の薄型電池の作製に有利で
ある。
【0205】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限られるものではな
い。
【0206】実施例1、2 (N−F結合を有する化合物を負極上に塗布した電池の
作製)N−フルオロピリジニウムテトラフルオロボラー
ト(小野田セメント(株)製)とLiBF4 と3−メチ
ルスルホラン(重量比60.4:30.6:9)との均
一の混合物を正極電池材料とし、負極上にヘラを用いて
塗布した後、常法にしたがい、ボタン電池を作製した。
作製した電池の概略部分断面図を図1に示す。
【0207】図1において、1は負極端子(ステンレス
スチール製)、2はリチウムを負極活物質とする負極、
3はニッケル網、4は絶縁パッキング、5は正極缶(ス
テンレススチール製)、6はカーボン板(ニラコ(株)
製の品番C−073328)、7は正極活物質である。
なお、カーボン板6と正極缶5の間に高い導電性を確保
するためにニッケル網3(直径12mm×0.03m
m)を入れた。
【0208】作製した電池の起電力と内部抵抗を測定し
た。結果を表VIに示す。
【0209】実施例3 (N−F結合を有する化合物を担持体を設置した負極上
へ塗布した電池の作製)N−フルオロピリジニウムテト
ラフルオロボラートとLiBF4 と3−メチルスルホラ
ン(重量比60.4:30.6:9)との均一の混合物
を正極電池材料とし、繊維構造を持つ担持体として旭化
成工業(株)製のベンリーゼクリーンワイプ−Pを設置
した負極上にヘラを用いて塗布した後、実施例1、2と
同様に常法にしたがい、ボタン電池を作製した。作製し
た電池の起電力と内部抵抗を測定した。結果を表VIに
示す。
【0210】
【表24】
【0211】実施例4、5、6、7、8、9 (負極表面に設けられた担持体に付着処理されたN−F
結合を有する化合物の層の上に該N−F結合を有する化
合物と同じかまたは異なるN−F結合を有する化合物が
付着し、それには導電剤が添加されており、前記N−F
結合を有する化合物が共に正極活物質となりうる電池の
作製)第1層として表VIIに示したN−フルオロピリ
ジニウム塩と添加物との均一の混合物を加温して溶融さ
せて繊維構造を持つ担持体であるベンリーゼクリーンワ
イプ−P(直径18mm、厚さ0.06mm)(旭化成
工業(株)製)に浸漬させたのち、この担持体を放冷さ
せ、負極としてリチウム(直径16mm、厚さ0.38
mm)の片面上に圧着させた。
【0212】さらに第2層として、表VIIに示した該
N−F結合を有する化合物と同じかまたは異なるN−F
結合を有する化合物と添加物の均一な混合物をプレス機
を用いて成形し(0.5t/cm2、1分間)、直径1
6mmの錠剤をつくり、先の第1層の上にはり合わせ、
第2層側に正極集電体のカーボン板(直径16mm、厚
さ0.1mm)をはり合わせて常法に従い、ボタン電池
を作製した。
【0213】なお、高い導電性を確保するために正極集
電体と正極缶との間にニッケル網(直径12mm、厚さ
0.03mm)を入れた。
【0214】作製した電池の概略部分断面図を図2に示
す。図2において、1は負極端子、2はリチウムを負極
活物質とする負極、3はニッケル網、4は絶縁パッキン
グ、5は正極缶、6はカーボン板、8は第1層正極活物
質と担持体、9は第2層正極活物質である。作製した電
池の起電力と内部抵抗を測定した。結果を表VIIに示
す。また、前記実施例4で作製した電池の20℃におけ
る1MΩの定抵抗放電図を図3に示す。
【0215】
【表25】
【0216】
【表26】
【0217】
【発明の効果】本発明によれば、負極にN−F結合を有
する化合物を液状またはペースト状にしたものを種々の
コーティング方法により付着させるため、負極と正極活
物質である該N−F結合を有する化合物との密着性が優
れており、そのためにイオン電導性の向上した、内部抵
抗値が極めて低い電池を製造しうる。また、密着性がよ
いために高屈曲性の要求される薄層型電池としたばあい
においても、屈曲時に負極から正極活物質であるN−F
結合を有する化合物が剥れにくい。また、前記の電池は
負極と該N−F結合を有する化合物の接触界面に金属フ
ッ化物からなる皮膜が形成されているために、該接触界
面にて短絡(ショート)を起こすことがなく、該皮膜が
該接触界面に形成されているために自己放電を充分に防
止でき長期間品質が安定しうるものである。また、該N
−F結合を有する化合物は電気エネルギー材料として優
れたものであるために高エネルギー密度を有する電池を
製造しうる。また、液状またはペースト状にした正極活
物質である該N−F結合を有する化合物を負極に付着さ
せるために厚さにおいて均質な正極を容易にうることが
できる。
【0218】また、本発明によれば、前記N−F結合を
有する化合物の層の上に、該N−F結合を有する化合物
と同じかまたは異なるN−F結合を有する化合物がさら
に付着し、それには導電剤が添加されているために、さ
らに内部抵抗値が低く、高エネルギー密度を有する電池
を製造しうる。
【0219】また、本発明によれば、表面上に担持体が
設けられている負極に、該担持体を介して該負極にN−
F結合を有する化合物を付着処理することにより、該N
−F結合を有する化合物が担持体を貫通して負極の表面
に付着しているので該担持体が正極活物質の層を担持し
補強することで薄層型の電池が均一にかつ容易に製造し
うる。
【0220】また、本発明によれば、前記担持体が多孔
質体であることにより、前記正極活物質が充分に該担持
体を貫通することができるので、充分な量の正極活物質
を負極表面に密着させることができ、また充分な量の正
極活物質を担持することができ、高エネルギー密度を有
する電池を製造しうる。
【0221】また、本発明によれば、前記N−F結合を
有する化合物および/または前記導電剤が添加されてい
る、該N−F結合を有する化合物と同じかまたは異なる
N−F結合を有する化合物(第2層が設けられない電池
のばあいもある)に極性化合物が添加されていることに
より内部抵抗の低い高起電力を有する電池を製造しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2で作製した電池の概略部分断面図
である。
【図2】実施例4、5、6、7、8、9で作製した電池
の概略部分断面図である。
【図3】実施例4で作製した電池の20℃における1M
Ωの定抵抗放電図である。
【符号の説明】
1 負極端子 2 負極 3 ニッケル網 4 絶縁パッキング 5 正極缶 6 カーボン板 7 正極活物質 8 第1層正極活物質と担持体 9 第2層正極活物質
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 10/36 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極の表面にN−F結合を有する化合物
    が付着しており、該N−F結合を有する化合物が正極活
    物質となりうる電池。
  2. 【請求項2】 前記N−F結合を有する化合物の層の上
    に、該N−F結合を有する化合物と同じかまたは異なる
    N−F結合を有する化合物がさらに付着し、それには導
    電剤が添加されており、前記両N−F結合を有する化合
    物が共に正極活物質となりうる請求項1記載の電池。
  3. 【請求項3】 表面上に担持体が設けられている負極
    に、該担持体を介して該負極にN−F結合を有する化合
    物を付着処理することにより、該N−F結合を有する化
    合物が担持体を貫通して負極の表面に付着しており、該
    N−F結合を有する化合物が正極活物質となりうる電
    池。
  4. 【請求項4】 N−F結合を有する化合物をその一部ま
    たは全部に付着処理された担持体が、該N−F結合を有
    する化合物が負極の表面に直接接するように張り付けら
    れており、該N−F結合を有する化合物が正極活物質と
    なりうる電池。
  5. 【請求項5】 前記N−F結合を有する化合物の層の上
    に、該N−F結合を有する化合物と同じかまたは異なる
    N−F結合を有する化合物がさらに付着し、それには導
    電剤が添加されており、前記両N−F結合を有する化合
    物が共に正極活物質となりうる請求項3または4記載の
    電池。
  6. 【請求項6】 前記担持体が多孔質体である請求項3、
    4または5記載の電池。
  7. 【請求項7】 前記N−F結合を有する化合物に極性化
    合物が添加されている請求項1、3、4または6記載の
    電池。
  8. 【請求項8】 前記N−F結合を有する化合物および/
    または前記導電剤添加N−F結合を有する化合物に極性
    化合物が添加されている請求項2、5または6記載の電
    池。
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