JPH08166Y2 - オートブロワ装置 - Google Patents

オートブロワ装置

Info

Publication number
JPH08166Y2
JPH08166Y2 JP8718090U JP8718090U JPH08166Y2 JP H08166 Y2 JPH08166 Y2 JP H08166Y2 JP 8718090 U JP8718090 U JP 8718090U JP 8718090 U JP8718090 U JP 8718090U JP H08166 Y2 JPH08166 Y2 JP H08166Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower
temperature
cooling water
engine
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8718090U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0445111U (ja
Inventor
修 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP8718090U priority Critical patent/JPH08166Y2/ja
Publication of JPH0445111U publication Critical patent/JPH0445111U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH08166Y2 publication Critical patent/JPH08166Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、エンジン冷却水を熱源とするヒータのオー
トブロワ装置に関し、特にエンジン冷間始動時の風量を
制御するオートブロワ装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、エンジンの冷却水を熱源として車室内への
送風を加熱するヒータの風量を自動的に制御するオート
ブロワ装置が提案されている。
このような従来例として実開昭63-94810号公報に開示
された装置においては、風量をエンジン冷却水温度に基
づき制御しており、更にドライバーが設定した低風量固
定状態を解除するためのエンジン冷却水温度を、検出し
た車内温度または外気温度に伴って実質的に変更するよ
う補正していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の実開昭63-94810号公報に開示された装置を備え
た車両においては、運転者がデフロスト(解氷/解霜)
或いは換気等のためエンジンの冷間始動時にヒータのブ
ロワのスイッチをオンにしたとき、ヒータのブロワから
の風量はエンジン冷却水温度の上昇に伴って増大してい
た。
ところが、エンジン冷却水は第4図に示すように温度
上昇率が比較的大きいため、この冷却水温度の上昇に合
わせて車室暖房用ヒータのブロワの風量を増大させる
と、これに伴ってヒータに奪われる(ヒータの熱源とし
ての)エンジン冷却水の熱量も増大するので、温度上昇
速度が低くなってしまい、以てエンジンはこの冷却水に
熱を奪われることから温度上昇が遅くなって通常運転に
適当な完爆温度に中々到達せず、暖機性が悪くなるとい
う問題点があった。
更に、この時のブロワからの送風は、エンジン冷却水
から熱を奪っているにもかかわらず、熱源である冷却水
の温度が低いため、得られる熱量が少ないので低温にな
っており、このため、体感的なヒータ性能(ドライバー
或いは乗客がヒータから何時まで待っても暖風が出て来
ないと感じること)が悪いという問題点もあった。
そこで、本考案は、エンジンの暖機性向上と体感的ヒ
ータ性能の向上を図れるオートブロワ装置を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本考案においては、エン
ジン冷却水を熱源とするヒータで温められた空気を車室
内に送出するブロワと、エンジン潤滑油温度検出手段
と、該検出手段から読み込んだ油温に対応する風量を該
ブロワが送出するように制御する手段と、を備えてい
る。
また、該制御手段は、該油温がブロワ効果が得られな
い所定値以下であると判断したとき、該ブロワを停止さ
せることができる。
〔作用〕
エンジンの冷間始動時において、冷却水及び潤滑油そ
れぞれの温度上昇には、第4図に斜線で示すように冷却
水は早く、潤滑油は冷却水より遅い、という時間差特性
がある。
本考案は、この時間差特性に鑑みてなされたものであ
り、検出した潤滑油温に基づいてブロワからの風量を増
大させて行くと、熱源である冷却水から奪う熱量は増大
する。
しかしながら、冷却水は潤滑油より先に温度上昇して
いるのでその熱量が大きくなっておりブロワからの風量
の増大に伴いヒータに熱を奪われても、その奪われる熱
量は冷却水温度に基づいてブロワからの風量を増大させ
る場合より影響が小さくなる。つまり、冷却水の温度上
昇時に熱を奪うのと、温度上昇がある程度進行した後に
熱を奪うのとの違いに起因するためであり、これにより
エンジン暖機性は冷却水温度に基づいてブロワからの風
量を増大させる場合より向上する。
また、第4図に示すように潤滑油温上昇の勾配が大き
いのでヒータが効き始めてから、送風の温度上昇及び風
量増大の速度が高いため体感的ヒータ性能も向上するこ
とになる。
また、本考案では、制御手段は、検出した潤滑油温
が、この温度以下ではブロワを運転しても何ら効果が無
いとして設定した温度以下であるときには、風量が“0"
になるようにブロワを停止させるように制御することに
より、この温度に達するまでの時間も冷却水より潤滑油
の方が長いため、暖機性と体感性を向上させることがで
きる。
〔実施例〕
第1図は、本考案に係るオートブロワ装置の一実施例
の構成を示す図であり、同図において、1はエンジン、
1aはエンジン1の冷却水が流れるウォタージャケット、
1bはエンジン1の潤滑油を溜めるためのオイルパン、2
はエンジン1の冷却水を熱源とするヒータ、3はウォタ
ージャケット1aとヒータ2とを接続して冷却水を還流さ
せる流路としてのウォターホース、4はヒータ2で加熱
された空気を車室(図示せず)に送るブロワ、5はオイ
ルパン1b中の潤滑油の温度検出手段としての油温センサ
である。
また、6はブロワ4の風量制御のためのリレー、7は
油温センサ5からの出力を読み込んでリレー6に制御信
号を送出する制御手段としてのコントロールユニットで
ある。
次に、この実施例の動作を説明する。
第2図は、第1図に示すコントロールユニット7に記
憶され且つ実行されるプログラムのフローチャート図で
あり、このプログラムがスタートすると、コントロール
ユニット7は、先ず、風量固定を解除する(第1図のス
テップS1)。これは、ドライバーにより操作される風量
コントロールボタンの位置に対して設定・固定された風
量の設定を解除して本考案による潤滑油温に基づいた風
量制御を行うための準備である。
次に、油温センサ5からオイルパン1b中の潤滑油の温
度Tを読み込み(同ステップS2)、油温Tと暖機完了に
対応する完爆温度ta(第4図に示す例では60℃)とを比
較し(同ステップS3)、T≧taの時は暖機完了なので本
考案の制御は必要ないため風量固定(元の設定風量に戻
し)し(同ステップS7)、このプログラムを終了する。
ステップS3においてT<taの時は、本考案の制御を実
行するため、続けて油温Tと設定温度Tbとを比較する
(同ステップS4)。
ここで、この設定温度Tbとは、この温度以下ではブロ
ワを運転しても何ら効果の無い、即ち、ブロワ運転が寒
過ぎて体感上無意味であるものとして設定した温度(第
4図に示す例では−10℃)である。
従って、T<tbの時は風量“0"にするためリレー6は
ブロワ4を運転停止させるための制御信号(第3図のTb
の左側に示す油温Tに対応したデューティー比=0の信
号)を送出する(同ステップS6)。
一方、ステップS4において、T≧tbの時は、ブロワー
4に油温Tに対応した風量を送出させるため第3図に示
す油温Tに対応したデューティー比(同図のtbの右側に
示す曲線)の制御信号をリレー6に送出する(同ステッ
プS5)。
ステップS5及びS6において、それぞれの風量決定の後
は再びステップS2〜S5を繰り返す。
この制御の結果、第5図に示すように風量の増大に対
し油温Tの上昇率は段々に少なくなって行く。つまり、
暖機完了に近づくに従ってブロワ4からの風量が増大す
ることにより暖機性能には影響せずにエンジンの冷却作
用を最適にしていることが分かる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係るオートブロワ装置
によれば、エンジン冷却水より温度上昇が時間的に遅れ
る潤滑油温に基づいてブロワの風量を制御するよう構成
したので、エンジン冷却水温度の上昇を邪魔せずに(即
ち、冷却水がより多くの熱量を内蔵してから)、ブロワ
を運転することができ、以てエンジン暖機性能が向上す
ると共に体感的ヒータ性能も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るオートブロワ装置のシステム構
成図、 第2図は、本考案において実行するプログラムのフロー
チャート図、 第3図は、本考案において実行する制御動作を説明する
ための油温−デューティー比のグラフ図、 第4図は、本考案の原理を説明する時間−温度特性グラ
フ図、 第5図は、本考案の制御結果を説明するための風量−油
温特性グラフ図、である。 第1図において、1はエンジン、1aはウォタージャケッ
ト、1bはオイルパン、2はヒータ、4はブロワ、5は油
温センサ、7はコントロールユニットをそれぞれ示す。 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン冷却水を熱源とするヒータで温め
    られた空気を車室内に送出するブロワと、エンジン潤滑
    油温度検出手段と、該検出手段から読み込んだ油温に対
    応する風量を該ブロワが送出するように制御する手段
    と、を備えたことを特徴とするオートブロワ装置。
  2. 【請求項2】該制御手段は、該油温がブロワ効果が得ら
    れない所定値以下であると判断したとき、該ブロワを停
    止させることを特徴とした請求項1記載のオートブロワ
    装置。
JP8718090U 1990-08-21 1990-08-21 オートブロワ装置 Expired - Lifetime JPH08166Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8718090U JPH08166Y2 (ja) 1990-08-21 1990-08-21 オートブロワ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8718090U JPH08166Y2 (ja) 1990-08-21 1990-08-21 オートブロワ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0445111U JPH0445111U (ja) 1992-04-16
JPH08166Y2 true JPH08166Y2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=31819317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8718090U Expired - Lifetime JPH08166Y2 (ja) 1990-08-21 1990-08-21 オートブロワ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08166Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2470799C2 (ru) * 2008-09-08 2012-12-27 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Автотранспортное управляющее устройство
JP5382188B2 (ja) * 2012-10-18 2014-01-08 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0445111U (ja) 1992-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6037567A (en) Vehicle air-conditioning system with heat exchanger having integrated electric heaters and temperature control system
US4456166A (en) Temperature control system for air conditioners
JPH08166Y2 (ja) オートブロワ装置
JP4604858B2 (ja) 車両の暖房装置
JPH0688487B2 (ja) 自動車用外気温検出装置
JPH023020B2 (ja)
US20210101446A1 (en) Temperature adjustment device controller for convertible vehicle
JP2841391B2 (ja) 自動車用暖房装置
JP4410902B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP2008008264A (ja) ラジエータファン制御装置
JP6241194B2 (ja) 暖房制御装置
JP3852532B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP2646493B2 (ja) オートエアコン
JPS6013688Y2 (ja) カ−ヒ−タ−のコントロ−ル装置
JPS632717A (ja) 自動車用空気調和制御装置
JPH0720358Y2 (ja) アイドル制御装置
JPS6226923B2 (ja)
JPS6328641Y2 (ja)
JPH0578444B2 (ja)
JPH035323B2 (ja)
JPS6144901Y2 (ja)
JPH0314716A (ja) 車両空調用制御装置
JPS6234205B2 (ja)
JPH0617648A (ja) エンジンの冷却系構造
JPH036488Y2 (ja)