JP4604858B2 - 車両の暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の暖房装置に関する。
内燃機関の暖機中には、サーモスタットが閉じられて冷却水がラジエータへ循環しないようにしている。これにより、内燃機関が速やかに暖機される。しかし、暖機中に暖房用ヒータが作動すると、冷却水の温度がまだ低いために冷たい空気が室内に流れ込むので乗員が不快な思いをする。
これに対し、冷却水温度が低く暖房能力が不十分の場合に電動サーモスタットを全閉にしつつ電動ウォータポンプの回転数を次第に増加させて冷却水温度の上昇を図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。冷却水温度が上昇して暖房能力が十分となった場合には、電動サーモスタットの開度を次第に増加させて冷却水温度の過剰な上昇を抑制している。
特開2000−303841号公報 特開平8−232658号公報 特開2003−293768号公報 特開2001−32714号公報
ここで、冷却水を循環させるための電動ポンプを備えた内燃機関では、内燃機関の暖機を速やかに完了させるために冷却水の流通を停止させたり流量を少なくしたりすることがある。そして、乗員が暖房用ヒータを作動させるためのスイッチを入れた場合には、ヒータコアに冷却水を循環させるために電動ポンプが作動される。
しかし、電動ポンプ停止時には内燃機関内部の冷却水温度は上昇するが、内燃機関の外部に設置された冷却水通路、ヒータコア、およびラジエータ内の冷却水温度はほとんど上昇しない。このよう場合、ヒータコアへ冷却水を循環させると、内燃機関内で温度が上昇した冷却水がヒータコアへ到達し急激な温度上昇が起こる。そして、高温の冷却水が通り過ぎると、今度は冷却水通路等に貯留されていた温度の低い冷却水がヒータコアに到達し、急激な温度低下が起こる。これにより、ヒータコアから流れ出る空気の温度が変動するため乗員が不快な思いをする。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、車両の暖房装置において、電動ポンプ作動後のヒータ温度の変動を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために本発明による車両の暖房装置は、以下の手段を採用した。すなわち、
内燃機関の冷却水を循環させ且つ冷却水の流量を変更可能なポンプと、
前記内燃機関の冷却水と空気との熱交換を行うヒータコアと、
前記ヒータコアから空気を流動させるヒータブロアと、
前記内燃機関、ポンプ、およびヒータコアを接続し冷却水が流れる冷却水通路と、
前記ポンプの作動後の所定期間はヒータブロアを停止させるヒータブロア停止手段と、
を備えたことを特徴とする。
ヒータコアに温度の高い冷却水を循環させると、該ヒータコアにおいて冷却水と空気とで熱交換が行われ空気が暖められる。そして、ヒータブロアを作動させることにより、ヒータコアにて暖められた空気が車室内を循環する。
ここで、内燃機関の暖機促進のためにポンプを停止させている場合には、内燃機関からヒータコアまでの間の冷却水通路には温度の低い冷却水が貯留されている。そして、乗員がヒータのスイッチを入れる等してヒータを作動させようとしても、ポンプが停止しているとヒータコアに貯留されている温度の低い冷却水と空気とが熱交換されることとなり、空気の温度を上昇させることができない。そのため、乗員がヒータの作動を要求した場合には、ポンプを作動させて冷却水を循環させる。これにより、内燃機関内の温度の高い冷却水がヒータコアを循環することとなるため、該ヒータコアを通過する空気の温度を上昇させることができる。
しかし、内燃機関で暖められた冷却水がヒータコアを通過した後は、ポンプ作動前に内燃機関外で貯留されていた冷たい冷却水がヒータコアへ流れ込む。そのため、ヒータコアを通過する空気の温度も低下する。このときにヒータブロアが作動していると、ヒータから吹き出す空気の温度が変動し乗員が不快に思う。
ここで、ポンプを作動させていれば、温かい冷却水と冷たい冷却水とが次第に混ざり合い、冷却水の温度が均一に近い状態となり、ヒータコアを通過する空気の温度変動が小さくなる。そして、温度変動が小さくなれば乗員の不快感が小さくなる。しかし、冷却水が混ざり合うまでにはある程度の時間がかかる。そのため、ヒータブロア停止手段は冷却水の温度の変動が十分に小さくなるまではヒータブロアを停止させる。すなわち、前記「所定期間」は、冷却水の温度の変動が十分に小さくなるまでの期間として決定されてもよい。
また、冷却水の温度の変化率が所定範囲内になるまでにかかると思われる時間を予め定めておき、この定められた時間が経過するまではヒータブロアを停止させてもよい。さらに、この定められた時間は内燃機関の運転状態、ポンプの作動状態、外気温等の条件の変化に応じて変わるものでもよい。例えば、予めマップを作成しておき、該マップに基づいて前記時間を定めてもよい。さらに、予め設定された計算式により前記時間を定めてもよい。
そして、本発明においては、前記ポンプの作動後の前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率を推定する温度変化率推定手段をさらに備え、
前記ヒータブロア停止手段は、前記ポンプの作動後の前記温度変化率推定手段により推定される冷却水の温度の変化率が所定範囲内となるまでの間は前記ヒータブロアを停止させることができる。
ここで、冷却水の温度の変化率が所定範囲外の場合には、ヒータブロアが停止される。そして、「所定範囲」は、乗員が不快に思わない範囲として決定されてもよい。また、冷却水の温度の変化率は、冷却水の温度の変動量としてもよい。
また、本発明においては、前記温度変化率推定手段は、前記ポンプの作動後において、前記冷却水通路の少なくとも2箇所における冷却水温度を検出または推定し、前記ヒータブロア停止手段は、これら検出または推定された冷却水温度の差が所定値よりも小さい場合に、前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率が所定範囲内であると判定することができる。
ここで、前記ポンプの停止時には、内燃機関内の冷却水温度とヒータコア内の冷却水温度との差は大きい。また、ポンプ作動開始後すぐには冷却水の温度が均一とならない。そして、ポンプが作動して冷却水が混ざり合うと冷却水の温度が均一となり、一の箇所における冷却水温度と他の箇所における冷却水温度との差が小さくなる。前記ヒータブロア停止手段は、この差が十分に小さくなった場合にヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率が所定範囲内であると判定する。
すなわち、前記「所定値」とは、ポンプ停止中に内燃機関内部で温度が上昇した冷却水と、ポンプ停止中の内燃機関外部の温度の低い冷却水と、がまだ十分に混ざり合っていないとされる冷却水温度差の最小値である。
例えば、内燃機関内の冷却水温度とヒータコア内の冷却水温度との差が所定値以上の場合に、前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率が所定範囲外であると判定してもよい。
本発明に係る車両の暖房装置は、電動ポンプ作動後のヒータ温度の変動を抑制することができる。
以下、本発明に係る車両の暖房装置の具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る車両の暖房装置を適用する内燃機関1の概略構成を示す図である。
内燃機関1は、4サイクル機関であり、シリンダヘッド2およびシリンダブロック3を備えて構成されている。
内燃機関1の内部には冷却水を循環させるためのウォータジャケット4が形成されている。また、内燃機関1には冷却水を循環させるための通路が接続されている。この冷却水を循環させるための通路は、ラジエータ5を循環する第1循環通路6、ヒータコア71を循環する第2循環通路8、バイパス通路9を循環する第3循環通路10を備えて構成されている。各循環通路の一部には、他の循環通路と共有されている箇所があり、例えばウォータジャケット4は全ての循環通路に含まれている。
第1循環通路6は、ラジエータ5、サーモスタット11、電動ポンプ12、ウォータジャケット4を備えて構成されている。サーモスタット11は、冷却水温度が高いときに第1循環通路6に冷却水を流し、冷却水温度が低いときに第3循環通路10に冷却水を流す。
第1循環通路6では、電動ポンプ12から吐出された冷却水が、ウォータジャケット4、ラジエータ5、サーモスタット11の順に流れる。
第2循環通路8は、ヒータコア71、電動ポンプ12、ウォータジャケット4を備えて構成されている。
第2循環通路8では、電動ポンプ12から吐出された冷却水が、ウォータジャケット4、ヒータコア71の順に流れる。
第3循環通路10は、バイパス通路9、サーモスタット11、電動ポンプ12、ウォータジャケット4を備えて構成されている。
第3循環通路10では、電動ポンプ12から吐出された冷却水が、ウォータジャケット4、バイパス通路9、サーモスタット11の順に流れる。
第1循環通路6および第2循環通路8の内燃機関1からの出口付近には、該第1循環通路6および第2循環通路8内の冷却水の温度に応じた信号を出力する冷却水温度センサ13が取り付けられている。
ヒータコア71は、車室内のヒータユニット7に格納されている。このヒータユニット7は、ヒータコア71の他、ヒータブロア72およびヒータ吹出口73を備えて構成されている。ヒータブロア72は、車室外または車室内の空気を取り込み、この空気をヒータコア71に向けて送風する。この空気はヒータコア71を流れる冷却水と熱交換をすることにより温度が上昇される。この温度が上昇した空気が、ヒータ吹出口73から車室内へ向けて吹き出す。
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU14が併設されている。このECU14は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
ECU14には、冷却水温度センサ13の他、アクセル開度すなわち機関負荷に応じた信号を出力するアクセル開度センサ15、内燃機関1の回転数に応じた信号を出力するクランクポジションセンサ16、内燃機関1の吸入空気量に応じた信号を出力するエアフローメータ17が電気配線を介して接続され、これらセンサの出力信号がECU14に入力されるようになっている。
一方、ECU14には、電動ポンプ12およびヒータブロア72が電気配線を介して接続され、ECU14はこの電動ポンプ12およびヒータブロア72を制御する。電動ポンプ12は、該電動ポンプ12へ供給する電力を調整することにより、冷却水の吐出量すなわち冷却水の流量を調整することができる。また、内燃機関1の運転中であっても、電動ポンプ12を停止することができる。
そして、内燃機関1の冷間始動時には、内燃機関1の始動後であっても電動ポンプ12を停止させることにより、ウォータジャケット4内の冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。これにより、内燃機関1の暖機を速やかに行うことができ、燃費の向上および有害物質の排出の抑制を図ることができる。
さらに、本実施例においては、内燃機関1の始動後であって電動ポンプ12が停止されているときに乗員がヒータユニット7を作動させるスイッチを入れた(ヒータの作動要求があった)場合には、電動ポンプ12を作動させて第2循環通路8に冷却水を循環させる。このときに、第2循環通路8の他、第3循環通路10にも冷却水が流れる。
ところで、電動ポンプ12の停止時には、内燃機関1の外部の第2循環通路8およびヒータコア71内の冷却水温度は低く、ウォータジャケット4内の冷却水温度は高い。また、バイパス通路9が内燃機関1の内部に設けられているとすると、該バイパス通路9内の冷却水温度は高い。このように、第2循環通路8内では、冷却水温度が均一ではない。このような状態で電動ポンプ12を作動させると、第2循環通路8および第3循環通路10内の冷却水が混ざり合い温度が均一となるまでは、ヒータコア71を通過する冷却水の温
度が変動する。
そこで、本実施例においては、ヒータの作動要求があったことにより電動ポンプ12を作動させた後、ヒータコア71を通過する冷却水の温度の変動量が、乗員を不快にさせるほど大きくなるおそれのある間はヒータブロア72を停止させる。このようにして、ヒータから吹き出す空気の温度が変動することを抑制でき、乗員が不快に思うことを抑制することができる。
次に、本実施例による電動ポンプ制御について説明する。
図2は、本実施例による電動ポンプ制御のフローを示したフローチャートである。本フローは所定の時間毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、内燃機関1が運転中であって電動ポンプ12の停止条件が成立しているか否か、または内燃機関1が停止中であるか否か判定される。ここで、冷却水温度センサ13により得られる値が所定値Twよりも小さく、ウォータジャケット4内の冷却水温度が所定値Twよりも小さく、内燃機関1のシリンダ壁温が所定値Tcよりも小さく、内燃機関1の出力が所定値Peよりも小さく、さらにヒータの作動要求がないことを全て満たしているときに電動ポンプ12の停止条件が成立していると判定される。すなわち、本ステップにおいては、電動ポンプ12を停止させるべき状態であるか否か判定している。
ウォータジャケット4内の冷却水温度およびシリンダ壁温は、センサを取り付けて実際に計測してもよく、例えば特許第2666366号公報で示されているような方法により推定してもよい。
また、冷却水温度センサ13により得られる値とウォータジャケット4内の冷却水温度との両方を判定しているのは、電動ポンプ12の停止中にはこれらの値が異なっているからである。
ここで、Twは冷却水が沸騰するおそれのある温度であり、実際に沸騰する温度よりも余裕を持たせて低い値に設定する。Tcは内燃機関1の耐久性が低下するおそれのある温度、若しくはノックの発生するおそれのある温度の下限値であり、実際に内燃機関1が毀損したりノックが発生したりする温度よりも余裕を持たせて低い値に設定する。Peは、ウォータジャケット4内の冷却水が局所的に沸騰するおそれのある機関出力の下限値である。これは、電動ポンプ12の停止時に内燃機関1の出力が大きくなると該内燃機関1での発熱量が増加するために、冷却水が局所的に沸騰するおそれがあることによる。
以上の条件のうち1つでも該当しないものがある場合には冷却水の循環が必要となる。
また、本実施例においては、内燃機関1の停止中に冷却水を循環させる必要はないので、この場合には電動ポンプ12が停止される。
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS103へ進む。
ステップS102では、電動ポンプ12が停止される。
ステップS103では、第2循環通路8において、内燃機関1の内部と外部との冷却水温度の差が所定値以上であるか否か判定される。内燃機関1の内部とはウォータジャケッ
ト4のことであり、内燃機関1の外部とはウォータジャケット4以外の第2循環通路8のことである。ヒータコア71および電動ポンプ12も内燃機関1の外部に含まれる。
また、本ステップでの「所定値」とは、電動ポンプ12およびヒータブロア72を作動させたときに、乗員が不快となる温度変動が起こり得る冷却水温度差の下限値である。すなわち、内燃機関1の内部と外部との冷却水温度の差が所定値よりも小さい場合には、前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率は乗員を不快にさせるものではないとされる。
ステップS103で肯定判定がなされた場合にはステップS104へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS106へ進む。
ステップS104では、冷却水流量が最低となるように電動ポンプ12がデューティ制御される。ここで、温度の低い冷却水と温度の高い冷却水とが流れると、第2循環通路8を構成する部材が膨張・収縮を繰り返すことになり、これらの部材の耐久性を低下させる。これを抑制するために、冷却水の流量を可及的に少なくして、各部材の温度をゆっくりと変化させる。
なお、次のステップS105でヒータブロア72が停止されれば、乗員に不快感を与えることがないため、本ステップは必ずしも必要ではない。
ステップS105では、ヒータブロア72が停止される。なお、ヒータブロア72は、ヒータ7の作動要求があった後から継続して停止されている。
ステップS106では、冷却水流量が通常流量となるように電動ポンプ12が通常制御される。この通常制御とは、内燃機関1のシリンダ壁温、冷却水温度、および内燃機関1の運転領域(例えば機関回転数および機関負荷)に応じて冷却水流量のデューティ制御を行うものである。
このようにして、電動ポンプ12の作動開始直後におけるヒータ吹出口73から吹き出る空気の温度変動を抑制することができる。
なお、ステップS103では、第2循環通路8における内燃機関1の外部の冷却水温度を求める必要がある。これは、温度センサにより計測してもよいが、以下のようにして得てもよい。
図3は、第2循環通路8における内燃機関1の外部の冷却水温度を推定するフローを示したフローチャートである。本フローは、所定の時間毎に繰り返し実行される。
本フローでは、電動ポンプ12の流量の積算値が所定値以上となった場合に、内燃機関1の内部と外部との冷却水温度が略等しいとして、冷却水温度センサ13により得られる冷却水温度を内燃機関1の外部の温度としている。また、電動ポンプ12の流量の積算値が所定値未満の場合には、電動ポンプ12の作動前の冷却水温度と、電動ポンプ12の作動後に冷却水温度センサ13により得られる冷却水温度と、に基づいて、内燃機関1の外部の冷却水温度を算出している。このときに、冷却水流量に応じたなまし処理を行っている。
ステップS201では、内燃機関1を始動させるためのスイッチであるIGスイッチ18が乗員によりOFFからONとされたか否か判定される。ここでは、内燃機関1の始動時であるか否か判定される。
ステップS201で肯定判定がなされた場合にはステップS202へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS203へ進む。
ステップS202では、冷却水温度センサ13により計測された冷却水温度(以下、計測冷却水温度Ewとする。)を第2循環通路8の冷却水温度(以下、ヒータ系冷却水温度Ewhとする。)とする。すなわち、IGスイッチ18がOFFからONとされたときには、ウォータジャケット4内の冷却水温度はまだ上昇していない。したがって、第2循環通路8内の冷却水温度は略均一である。そのため、本ステップでは、第2循環通路8内の冷却水温度と計測冷却水温度Ewとが等しいとしている。
ステップS203では、冷却水流量の積算値が所定値以下であるか否か判定される。ここでは、第2循環通路8内の冷却水温度が均一となるほど冷却水が循環されたか否か判定される。冷却水流量は、電動ポンプ12に供給された電力と冷却水流量との関係を予め実験等により求めマップ化し、該マップへ電動ポンプ12に供給された電力を代入することにより得ることができる。このようにして得られた電動ポンプ12の流量が積算され、所定値と比較される。本ステップでの「所定値」とは、第2循環通路8内の冷却水温度が均一である場合の積算冷却水流量の下限値である。
ステップS203で肯定判定がなされた場合にはステップS204へ進み、一方、否定判定がなされた場合にはステップS206へ進む。
ステップS204では、電動ポンプ12が作動中であるか否か判定される。電動ポンプ12が停止中であれば、第2循環通路8内の冷却水温度は不均一のままなの以下の処理は行わない。
ステップS204で肯定判定がなされた場合にはステップS205へ進み、一方、否定判定がなされた場合には本ルーチンを一旦終了させる。
ステップS205では、なまし処理によりヒータ系冷却水温度Ewhを算出する。
ここで、図4は、冷却水流量となまし定数との関係を示した図である。この関係は予め実験等により求めてマップ化し、ECU14に記憶させておく。冷却水流量は、ステップS203と同様にして求める。そして、図4に示したマップからなまし定数Tnを得た後、以下の式によりヒータ系冷却水温度Ewhを算出する。
Ewh←(Ew−Ewh)/Tn+Ewh
ステップS206では、計測冷却水温度Ewをヒータ系冷却水温度Ewhに代入する。ここでは、第2循環通路8内の冷却水温度は略均一となっているため、計測冷却水温度Ewを第2循環通路8内の冷却水温度としている。
このようにして、電動ポンプ12が作動してから第2循環通路8内の温度が均一となるまでの間の冷却水温度、および第2循環通路8内の温度が均一となった後の冷却水温度を算出することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、ヒータ吹き出し温度が変動するおそれのあるときにはヒータブロア72を停止させるので、乗員が不快な思いをすることが抑制される。
実施例に係る車両の暖房装置を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。 実施例による電動ポンプ制御のフローを示したフローチャートである。 第2循環通路における内燃機関の外部の冷却水温度を推定するフローを示したフローチャートである。 電動ポンプによる冷却水流量となまし定数との関係を示した図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 ウォータジャケット
5 ラジエータ
6 第1循環通路
7 ヒータユニット
8 第2循環通路
9 バイパス通路
10 第3循環通路
11 サーモスタット
12 電動ポンプ
13 冷却水温度センサ
14 ECU
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
17 エアフローメータ
18 IGスイッチ
71 ヒータコア
72 ヒータブロア
73 ヒータ吹出口

Claims (2)

  1. 内燃機関の冷却水を循環させ且つ冷却水の流量を変更可能なポンプと、
    前記内燃機関の冷却水と空気との熱交換を行うヒータコアと、
    前記ヒータコアから空気を流動させるヒータブロアと、
    前記内燃機関、ポンプ、およびヒータコアを接続し冷却水が流れる冷却水通路と、
    前記ポンプの作動後の所定期間はヒータブロアを停止させるヒータブロア停止手段と、
    前記ポンプの作動後の前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率を推定する温度変化率推定手段と、
    を備え、
    前記ヒータブロア停止手段は、前記ポンプの作動後の前記温度変化率推定手段により推定される冷却水の温度の変化率が所定範囲内となるまでの間は前記ヒータブロアを停止させることを特徴とする車両の暖房装置。
  2. 前記温度変化率推定手段は、前記ポンプの作動後において、前記冷却水通路の少なくとも2箇所における冷却水温度を検出または推定し、前記ヒータブロア停止手段は、これら検出または推定された冷却水温度の差が所定値よりも小さい場合に、前記ヒータコアを通過する冷却水の温度の変化率が所定範囲内であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の暖房装置。
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