JPH08166815A - プラント監視制御システム - Google Patents

プラント監視制御システム

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JPH08166815A
JPH08166815A JP30883294A JP30883294A JPH08166815A JP H08166815 A JPH08166815 A JP H08166815A JP 30883294 A JP30883294 A JP 30883294A JP 30883294 A JP30883294 A JP 30883294A JP H08166815 A JPH08166815 A JP H08166815A
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JP
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control device
process control
simulator
switching
signal
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JP30883294A
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English (en)
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Soichiro Matsumoto
壮一郎 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロセス制御装置のプログラムを入れ替えず
に、他の稼働中のプロセスの監視制御と並行して運転操
作の訓練が可能であり、装置故障発生時の冗長系への切
替時間が短く、システムの運転の連続性が保証されたプ
ラント監視制御システムを得る。 【構成】 対応するプロセス7A〜7Cとの間で信号の
入出力を行う複数台のプロセス制御装置5A〜5Dを、
そのうちの少なくとも1台を待機系として使用する冗長
構成とし、そのプロセスを模擬するプロセスシミュレー
タ9を設けて、信号切替装置8によって、このプロセス
シミュレータを冗長化されたプロセス制御装置中の待機
系のプロセス制御装置5Dに接続するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラント設備の監視
制御を行い、その冗長系を利用してプラントの運転操作
を訓練する機能を実現したプラント監視制御システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば、特開昭63−11348
7号公報に示された従来のプラント監視制御システムの
構成を示すブロック図である。図において、1は集中監
視操作装置であり、CPU(中央演算処理装置)および
メモリを主体とするマイクロコンピュータ2と、このマ
イクロコンピュータ2に接続された1台以上のCRTデ
ィスプレイ装置3およびキーボード4とを具備してい
る。5A、5B、5C、5Dはこの集中監視操作装置1
に接続される、CPU、メモリおよびPI/O(プロセ
ス入出力装置)を主体としたプロセス制御装置である。
6はこのプロセス制御装置5A、5B、5C、5Dと前
記集中監視操作装置1とを接続するデータバスであり、
7A、7B、7C、7Dは対応付けられたプロセス制御
装置5A、5B、5C、5Dに接続されて各種信号のや
りとりを行うプロセスである。なお、これらプロセス制
御装置5A、5B、5C、5Dおよびプロセス7A、7
B、7C、7Dのうちの、プロセス制御装置5Dとプロ
セス7Dは、プラント全体の操業の維持という点から冗
長化された設備である。
【0003】ここで、プラント全体の操業の維持という
点からシステムを冗長化する場合には、プロセス制御装
置5Dだけを冗長な装置として配置するのが一般的であ
る。図10はそのような従来のプラント監視制御システ
ムの構成を示すブロック図である。この場合、プロセス
制御装置5A、5B、5C、5Dとプロセス7A、7
B、7Cの間には信号切替装置8が配置されており、各
プロセス7A、7B、7Cはこの信号切替装置8によっ
て、その各々に対応したプロセス制御装置5A、5B、
5Cと冗長化された設備であるプロセス制御装置5Dと
に切り替え接続が可能になっている。
【0004】次にこの図10に示した従来のプラント監
視制御システムの動作について説明する。運転操作の訓
練を行わず、通常のプラント監視制御システムとして運
用しているときには、プロセス制御装置5A、5B、5
Cは対応するプロセス7A、7B、7Cから流量、圧力
などの各種測定信号を入力する。そして、それらについ
てプログラミングされた演算処理を行い、その結果を各
種バルブ、ポンプなどの現場機器に対する操作信号とし
て出力して、それぞれのプロセス7A、7B、7Cを制
御する。その時、冗長化された設備であるプロセス制御
装置5Dは制御演算を停止させた待機状態にある。一
方、集中監視操作装置1は、オペレータのキーボード4
の操作などによる要求によって、現用系のプロセス制御
装置5A、5B、5Cに入力されている各種信号をデー
タバス6を介して取り込み、CRTディスプレイ装置3
上にバーグラフや系統図の形式で表示する。また、オペ
レータのキーボード4の操作による現場機器の操作など
の各種信号を、データバス6を介して現用系のプロセス
制御装置5A、5B、5Cに伝える。
【0005】一方、現用系のプロセス制御装置5A、5
B、5C中の1つ、例えばプロセス制御装置5Cに故障
が発生した場合、信号切替装置8が切り替えられて、故
障したプロセス制御装置5Cに接続されていたプロセス
7Cは待機状態にあったプロセス制御装置5Dに接続さ
れる。以降、待機系のプロセス制御装置5Dが故障の発
生したプロセス制御装置5Cに代わって、前述のプロセ
ス7Cに対する監視制御の処理を実行する。
【0006】また、運転操作の訓練を行う際には、待機
状態にあるプロセス制御装置5Dのプログラムを入れ替
えて、プロセス制御装置5Dの機能を、図11に示すよ
うに制御演算と入出力処理の機能から、制御演算とプロ
セスシミュレータの機能へと変化させる。このようにプ
ログラムを入れ替えることにより、このプロセス制御装
置5Dを稼働プロセスの制御実行状態と同等にすること
ができる。従って、集中監視操作装置1から見た場合、
本来停止中のプロセスでありながら、当該プロセス制御
装置5Dは稼働中のプロセスとみなすことができ、すな
わち運転操作シミュレータ装置になる。このように、他
の稼働中のプロセス7A、7B、7Cの監視制御と並行
して、このプロセス制御装置5Dを対象にした運転操作
の訓練を実行することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラント監視制
御システムは以上のように構成されているので、待機状
態のプロセス制御装置5Dをプロセスシミュレータへと
変化させるためにはプログラムを入れ替えなければなら
ず、そのための手間と時間、さらにプログラムの入れ替
え作業を行うための専用の装置が必要となるばかりか、
プログラムの入れ替え中や運転操作の訓練中に、現用系
のプロセス制御装置5A、5B、5Cのうちの1台に故
障が発生した場合には、プロセスシミュレータとして使
用していた待機系のプロセス制御装置5Dを、故障した
プロセス制御装置の代替装置として機能させるために再
度プログラムの入れ替えを行わなければならず、その間
は故障したプロセス制御装置に対応付けられたプロセス
の監視制御ができなくなるなどの問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、プロセス制御装置のプログ
ラムを入れ替えずに、他の稼働中のプロセスの監視制御
と並行して、運転操作の訓練を行うことができるプラン
ト監視制御システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るプラント監視制御システムは、プロセスを模擬する
プロセスシミュレータを設け、このプロセスシミュレー
タを信号切替装置によって、冗長化されたプロセス制御
装置中の待機系のプロセス制御装置に接続するようにし
たものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係るプラン
ト監視制御システムは、複数台の現用系プロセス制御装
置に少なくとも1台の待機系プロセス制御装置を対応さ
せてプロセス制御装置を冗長化し、待機系のプロセス制
御装置とプロセスシミュレータとの接続をプロセスシミ
ュレータからの切替信号によって制御する機能を、信号
切替装置に持たせたものである。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係るプラン
ト監視制御システムは、さらに現用系の各プロセス制御
装置とプロセスシミュレータとの接続を制御する機能
を、信号切替装置に持たせたものである。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係るプラン
ト監視制御システムは、1台の現用系プロセス制御装置
に1台の待機系プロセス制御装置を対応させてプロセス
制御装置を冗長化し、プロセスおよびプロセスシミュレ
ータと、待機系および現用系のプロセス制御装置との間
の接続を交叉切り替えする機能を、信号切替装置に持た
せたものである。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係るプラン
ト監視制御システムは、さらに現用系のプロセス制御装
置をプロセスとプロセスシミュレータとに切り替え接続
する機能も、信号切替装置に持たせたものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明における信号切替装置
は、プロセスシミュレータを冗長化されたプロセス制御
装置中の待機系のプロセス制御装置に接続し、プロセス
シミュレータは、その後プロセスを模擬するための信号
を入出力することにより、プログラムの入れ替えなどを
行わずに、他の稼働中のプロセスの監視制御と並行して
運転操作の訓練を実行することを可能とし、さらに、運
転操作の訓練時に現用系のプロセス制御装置に故障が発
生した場合でも、プログラムの入れ替えなどを行うこと
なく、待機系のプロセス制御装置で即座にその故障した
プロセス制御装置を代替し、システムの運転の連続性を
保証する。
【0015】また、請求項2に記載の発明における信号
切替装置は、プロセスシミュレータからの切替信号に従
ってその切替ロジックが動作し、複数台の現用系装置に
対して少なくとも1台の待機系装置を対応させて冗長化
したプロセス制御装置の、待機系プロセス制御装置をプ
ロセスシミュレータと接続させ、プロセスシミュレータ
は、その後プロセスを模擬するための信号を入出力する
ことにより、複数台の現用系装置に少なくとも1台の待
機系装置を対応させることでプロセス制御装置が冗長化
されたプラント監視制御システムにおいても、他の稼働
中のプロセスの監視制御と並行して即座に運転操作の訓
練を実行することを可能とし、加えて故障発生時の冗長
系への切替時間を短縮してシステムの運転の連続性を保
証する。
【0016】また、請求項3に記載の発明における信号
切替装置は、さらに現用系の各プロセス制御装置とプロ
セスシミュレータとの接続の制御も行い、プロセスシミ
ュレータは現用系プロセス制御装置に接続された後、そ
れに対して模擬測定信号を入力してプロセスに関する機
能試験を行うことにより、プロセスシミュレータをシス
テム試験用に転用することを可能とする。
【0017】また、請求項4に記載の発明における信号
切替装置は、その交叉切り替え機能によって、1台の現
用系装置に対して1台の待機系装置を対応させて冗長化
したプロセス制御装置の、現用系プロセス制御装置をプ
ロセスに、待機系プロセス制御装置をプロセスシミュレ
ータにそれぞれ接続させ、プロセスシミュレータは、そ
の後プロセスを模擬するための信号を入出力することに
より、現用系装置と待機系装置を1対1に対応させるこ
とでプロセス制御装置が冗長化されたプラント監視制御
システムにおいても、他の稼働中のプロセスの監視制御
と並行して即座に運転操作の訓練を実行することを可能
とし、加えて故障発生時の冗長系への切替時間を短縮し
てシステムの運転の連続性を保証するとともに、訓練の
開始・終了を伝達する切替信号を不要とする。
【0018】また、請求項5に記載の発明における信号
切替装置は、さらに現用系プロセス制御装置のプロセス
とプロセスシミュレータとの切り替え接続の制御も行
い、プロセスシミュレータは現用系プロセス制御装置に
接続された後、それに対して模擬測定信号を入力してプ
ロセスに関する機能試験を行うことにより、プロセスシ
ミュレータをシステム試験用に転用することを可能とす
る。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例1によるプラント監視
制御システムの構成を示すブロック図である。図におい
て、1は集中監視操作装置、2はマイクロコンピュー
タ、3はCRTディスプレイ装置、4はキーボード、5
A、5B、5C、5Dはプロセス制御装置、6はデータ
バス、7A、7B、7Cはプロセス、8は信号切替装置
であり、図10に同一符号を付した従来のそれらと同
一、もしくは相当部分であるためその説明は省略する。
また、9はプロセスを模擬する機能を持ったプロセスシ
ミュレータで、信号切替装置8を経由して待機系のプロ
セス制御装置5Dに接続可能となっている。10はこの
プロセスシミュレータ9から信号切替装置8およびプロ
セス制御装置5Dに出力される、訓練開始・終了を伝達
する切替信号である。なお、11〜21は信号切替装置
8内の接点であり、接点11〜13はプロセス7Aをプ
ロセス制御装置5A、5Dに切り替え接続するスイッ
チ、接点14〜16はプロセス7Bをプロセス制御装置
5B、5Dに切り替え接続するスイッチ、接点17〜1
9はプロセス5Cをプロセス制御装置5C、5Dに切り
替え接続するスイッチ、接点20、21はプロセスシミ
ュレータ9とプロセス制御装置5Dの接続をオン/オフ
するスイッチをそれぞれ構成している。
【0020】次に動作について説明する。ここで、図2
〜図4は信号切替装置8の切替ロジックを示す説明図で
あり、図2は通常時、図3は運転操作の訓練時、図4は
プロセス制御装置5A、5Bあるいは5Cの故障発生時
における信号切替装置8の切替ロジックを示している。
まず、運転操作の訓練を行わず、通常のプラント監視制
御システムとして運用しているときには、図2に示すよ
うに、信号切替装置8の接点11と接点13が接続され
ることでプロセス制御装置5Aとプロセス7Aの間が、
接点14と接点16が接続されることでプロセス制御装
置5Bとプロセス7Bの間が、接点17と接点19が接
続されることでプロセス制御装置5Cとプロセス7Cの
間が接続され、各種信号の入出力が可能となる。このと
き、切替信号10は訓練終了を示しているため、信号切
替装置8の接点20と接点21はオフ状態にあり、プロ
セスシミュレータ9とプロセス制御装置5Dとは接続さ
れていない。従って、待機系のプロセス制御装置5Dは
そのまま待機状態を保持する。
【0021】次に、プロセスシミュレータ9から運転操
作の訓練開始を示す切替信号10が出力されると、図3
に示すように、信号切替装置8の接点20と接点21が
オン状態になることで、待機系のプロセス制御装置5D
とプロセスシミュレータ9とが接続され、各種信号の入
出力が可能となる。一方、訓練開始を示す切替信号10
を受けたプロセス制御装置5Dは、他のプロセス制御装
置5A、5B、5Cと同様の動作を行う。これにより、
プロセスシミュレータ9から出力された模擬測定信号は
プロセス制御装置5Dを経由して集中監視操作装置1へ
上げられ、実データと同様に処理される。このデータを
もとにオペレータが運転操作を行い、プロセス制御装置
5Dを経由してプロセスシミュレータ9に操作信号が送
られる。この操作信号から模擬測定信号を変化させてプ
ロセス制御装置5Dへ出力するということを繰り返すこ
とで運転操作の訓練が実現する。
【0022】次に、この運転操作訓練中にプロセス制御
装置5A、5B、5C中の1つ、例えばプロセス制御装
置5Aが故障した場合には、図4に示すように、信号切
替装置8の接点20と接点21がオフ状態となること
で、待機系のプロセス制御装置5Dとプロセスシミュレ
ータ9の接続が解放され、運転操作の訓練は中断され
る。一方、接点11と接点13の接続が解放され、接点
12と接点13が接続されることで、故障したプロセス
制御装置5Aに接続されていたプロセス7Aは待機系の
プロセス制御装置5Dに接続が切り替えられる。これに
より、プロセス制御装置5Dをプロセス制御装置5Aの
代替装置として動作させることができ、故障したプロセ
ス制御装置5Aに対応付けられたプロセス7Aの監視制
御を、時間的に間をおくことなく連続して実行すること
が可能となる。
【0023】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図5はこの発明の実施例2によ
るプラント監視制御システムの構成を示すブロック図
で、相当部分には図1と同一符号を付してその説明を省
略する。図において、22〜24は信号切替装置8に追
加された接点であり、接点22は接点11とともにプロ
セスシミュレータ9とプロセス制御装置5Aの接続をオ
ン/オフするスイッチを、接点23は接点14とともに
プロセスシミュレータ9とプロセス制御装置5Bの接続
をオン/オフするスイッチを、接点23は接点17とと
もにプロセスシミュレータ9とプロセス制御装置5Cの
接続をオン/オフするスイッチを形成している。信号切
替装置8はこれらの接点22〜24が追加されている点
で、実施例1のものとは異なっている。
【0024】次に動作について説明する。この実施例2
では、信号切替装置8内にプロセスシミュレータ9につ
ながる接点22〜24を追加することによって、プロセ
スシミュレータ9をシステム試験用に転用することを可
能としている。ここで、図6はシステム試験時の信号切
替装置8の切替ロジックを示す説明図である。図6に示
すように、接点11を接点13から切り離して、その接
点11と接点22を接続することで、プロセス制御装置
5Aの接続をプロセス7Aからプロセスシミュレータ9
に切り替える。これにより、プロセスシミュレータ9で
発生させた模擬測定信号をプロセス制御装置5Aに入力
することが可能となり、プロセス7Aが存在しない状態
でのプラント監視制御システムのプロセス7Aに関する
機能の試験が実施できる。なお、その他の動作について
は実施例1の場合と同様であるため、その説明は割愛す
る。
【0025】実施例3.この発明のさらに他の実施例を
図に基づいて説明する。図7はこの発明の実施例3によ
るプラント監視制御システムの構成を示すブロック図
で、相当部分には図1と同一符号を付してその説明を省
略する。図において、30A、30Bはデュプレクスに
二重化されたプロセス制御装置であり、31はこのプロ
セス制御装置30A、30Bと各種信号のやりとりをす
るプロセスである。32はプロセス制御装置30A、3
0Bと、プロセス31およびプロセスシミュレータ9と
の間に配置され、プロセス制御装置30Aがプロセス3
1に接続されているときにはプロセス制御装置30Bを
プロセスシミュレータ9に接続し、プロセス制御装置3
0Aがプロセスシミュレータ9に接続されているときに
はプロセス制御装置30Bをプロセス31に接続する、
交叉切り替えを行うための信号切替装置であり、33〜
38はその接点である。
【0026】次に動作について説明する。ここで、上記
実施例1および実施例2では、プロセス制御装置5A〜
5Dが、複数台(3台)の現用系装置に対して1台の待
機系装置を対応させた、n+1タイプの冗長系を構成す
る場合について述べたが、この実施例3はプロセス制御
装置5A、5Bが、1台の現用系装置に対して1台の待
機系装置を対応させた、デュプレクスタイプの冗長系を
構成している。従って、正常時においては、信号切替装
置32の切替ロジックを図7に示すように、接点33と
接点34、接点36と接点38を接続するようにすれ
ば、プロセス制御装置30Aにはプロセス31が、プロ
セス制御装置30Bにはプロセスシミュレータ9がそれ
ぞれ接続される。これにより、プロセス制御装置30A
が現用系となって、プロセス制御装置30Aによってプ
ロセス31の監視制御が実行される。なお、そのときプ
ロセス制御装置30Bは待機系となっているため、この
プロセス制御装置30Bを経由したプロセスシミュレー
タ9による運転操作の訓練が可能となる。
【0027】この運転操作の訓練中にプロセス制御装置
30Aに故障が発生した場合、信号切替装置32では接
点33が接点34から接点35に、接点36が接点38
から接点37にそれぞれ接続が切り替えられる。従っ
て、プロセス31は正常なプロセス制御装置30Bに接
続され、故障したプロセス制御装置30Aはプロセスシ
ミュレータ9に接続される。これによって、プロセス制
御装置30Bを経由してプロセスシミュレータ9で実行
されていた運転操作の訓練は中断され、プロセス31の
監視制御はプロセス制御装置30Bによって代替され、
時間的に間をおくことなく連続して実行される。なお、
このようなデュプレクスタイプの冗長系を構成した場合
には、運転操作の訓練開始・終了を伝達するための切替
信号10が不要となる。
【0028】実施例4.次に、この発明のさらに他の実
施例を図に基づいて説明する。図8はこの発明の実施例
4によるプラント監視制御システムの構成を示すブロッ
ク図で、相当部分には図7と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、39〜41は信号切替装置3
2に追加された接点であり、これらの接点39〜41
は、現用系となっているプロセス制御装置30A(30
B)の接続をプロセス31とプロセスシミュレータ9と
に切り替えるスイッチを形成している。信号切替装置3
2はこれらの接点39〜41が追加されている点で、実
施例3のものとは異なっている。
【0029】次に動作について説明する。この実施例4
では、信号切替装置32に接点39〜40を増やすこと
によって、プロセスシミュレータ9をシステム試験用に
転用することを可能としている。例えば図8に示すよう
に、接点39が接点40と接続されている場合には、信
号切替装置32の切替ロジックは実施例3の場合と同一
になり、それと同様の動作をする。ここで、信号切替装
置32の接点39の接続を接点40から接点41に、す
なわち図8に示したものとは逆側に切り替えると、現用
系となっているプロセス制御装置30Aもプロセスシミ
ュレータ9に接続され、プロセスシミュレータ9の発生
した模擬測定信号をプロセス制御装置30Aに入力する
ことが可能となる。従って、プロセス31が存在しない
状態でのプラント監視制御システムのプロセス31に関
する機能の試験を実施することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、プロセスシミュレータを信号切替装置によっ
て、冗長化されたプロセス制御装置のうちの待機系のプ
ロセス制御装置に接続し、その後そのプロセスシミュレ
ータによってプロセスを模擬する信号を入出力するよう
に構成したので、運転操作の訓練をプログラムの入れ替
えなどを行うことなく、他の稼働中のプロセスの監視制
御と並行して実行することが可能となり、また、運転操
作の訓練時に現用系のプロセス制御装置の1つに故障が
発生した場合でも、プログラムの入れ替えなどを行わず
に、即座に待機系のプロセス制御装置でその故障したプ
ロセス制御装置を代替することが可能となるため、シス
テムの運転の連続性を保証することができるプラント監
視制御システムが得られる効果がある。
【0031】また、請求項2に記載の発明によれば、プ
ロセスシミュレータからの切替信号に従ってその切替ロ
ジックが動作する信号切替装置によって、複数台の現用
系装置に対して少なくとも1台の待機系装置を対応させ
て冗長化したプロセス制御装置の待機系プロセス制御装
置をプロセスシミュレータと接続させ、その後プロセス
シミュレータによってプロセスを模擬する信号を入出力
するように構成したので、プロセス制御装置を複数台の
現用系装置に対して少なくとも1台の待機系装置を対応
させることで冗長化したプラント監視制御システムにお
いても、他の稼働中のプロセスの監視制御と並行して即
座に運転操作の訓練を実行することが可能となり、さら
に故障発生時の冗長系への切替時間も短縮されるため、
システムの運転の連続性を保証することができるプラン
ト監視制御システムが得られる効果がある。
【0032】また、請求項3に記載の発明によれば、信
号切替装置に現用系の各プロセス制御装置とプロセスシ
ミュレータとの接続の制御を行う機能も持たせ、現用系
プロセス制御装置に接続されたプロセスシミュレータ
が、そのプロセス制御装置に対して模擬測定信号を入力
してプロセスに関する機能試験を行うように構成したの
で、プロセスシミュレータをシステム試験用に転用する
ことが可能なプラント監視制御システムが得られる効果
がある。
【0033】また、請求項4に記載の発明によれば、信
号切替装置の交叉切り替え機能によって、1台の現用系
装置に対して1台の待機系装置を対応させて冗長化した
プロセス制御装置の、現用系プロセス制御装置をプロセ
スに、待機系プロセス制御装置をプロセスシミュレータ
に接続させ、その後プロセスシミュレータによってプロ
セスを模擬する信号を入出力するように構成したので、
プロセス制御装置を現用系装置と待機系装置を1対1に
対応させて冗長化したプラント監視制御システムにおい
ても、他の稼働中のプロセスの監視制御と並行して即座
に運転操作の訓練を実行することが可能となり、さらに
故障発生時の冗長系への切替時間も短縮されるため、シ
ステムの運転の連続性を保証することができるプラント
監視制御システムが得られるばかりか、運転操作の訓練
開始・終了を伝達するための切替信号も不要にできる効
果がある。
【0034】また、請求項5に記載の発明によれば、信
号切替装置に現用系プロセス制御装置のプロセスとプロ
セスシミュレータとの切り替え接続の制御を行う機能も
持たせ、現用系プロセス制御装置に接続されたプロセス
シミュレータが、そのプロセス制御装置に対して模擬測
定信号を入力してプロセスに関する機能試験を行うよう
に構成したので、プロセスシミュレータをシステム試験
用に転用することが可能なプラント監視制御システムを
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるプラント監視制御
システムを示すブロック図である。
【図2】 上記実施例における通常時の信号切替装置の
切替ロジックを示す説明図である。
【図3】 上記実施例における運転操作訓練時の信号切
替装置の切替ロジックを示す説明図である。
【図4】 上記実施例におけるプロセス制御装置故障発
生時の信号切替装置の切替ロジックを示す説明図であ
る。
【図5】 この発明の実施例2によるプラント監視制御
システムを示すブロック図である。
【図6】 上記実施例における試験時の信号切替装置の
切替ロジックを示す説明図である。
【図7】 この発明の実施例3によるプラント監視制御
システムを示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施例4によるプラント監視制御
システムを示すブロック図である。
【図9】 従来のプラント監視制御システムの一例を示
すブロック図である。
【図10】 従来のプラント監視制御システムの他の例
を示すブロック図である。
【図11】 従来のプラント監視制御システムにおける
プロセス制御装置の機能の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 集中監視操作装置、5A〜5D,30A,30B
プロセス制御装置、6データバス、7A〜7C,31
プロセス、8,32 信号切替装置、9 プロセスシミ
ュレータ、10 切替信号。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対応するプロセスとの間で信号の入出力
    を行う複数台のプロセス制御装置と、前記各プロセス制
    御装置にデータバスで接続され、前記各プロセス制御装
    置から渡されたデータの変換、演算、蓄積、表示を行う
    集中監視操作装置を有するプラント監視制御システムに
    おいて、前記複数台のプロセス制御装置を、そのうちの
    少なくとも1台を待機系として使用する冗長構成とし、
    前記プロセスを模擬するプロセスシミュレータと、前記
    待機系のプロセス制御装置に前記プロセスシミュレータ
    を接続する信号切替装置を設けたことを特徴とするプラ
    ント監視制御システム。
  2. 【請求項2】 前記プロセス制御装置の冗長構成を、複
    数台の現用系のプロセス制御装置に少なくとも1台の待
    機系のプロセス制御装置を対応させて形成し、前記信号
    切替装置が、前記各プロセスを前記待機系のプロセス制
    御装置と対応付けられた前記現用系のプロセス制御装置
    にと切り替え接続する機能と、前記プロセスシミュレー
    タからの切替信号によって、前記待機系のプロセス制御
    装置と前記プロセスシミュレータとの接続を制御する機
    能を有するものであることを特徴とする請求項1に記載
    のプラント監視制御システム。
  3. 【請求項3】 前記信号切替装置がさらに、前記現用系
    の各プロセス制御装置と前記プロセスシミュレータとの
    接続を制御する機能を有するものであることを特徴とす
    る請求項2に記載のプラント監視制御システム。
  4. 【請求項4】 前記プロセス制御装置の冗長構成を、1
    台の現用系のプロセス制御装置に1台の待機系のプロセ
    ス制御装置を対応させて形成し、前記信号切替装置が、
    前記プロセスおよび前記プロセスシミュレータと、前記
    待機系のプロセス制御装置および現用系のプロセス制御
    装置との間の接続を交叉切り替えする機能を有するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のプラント監視
    制御システム。
  5. 【請求項5】 前記信号切替装置がさらに、前記現用系
    のプロセス制御装置を前記プロセスと前記プロセスシミ
    ュレータとに切り替え接続する機能を有するものである
    ことを特徴とする請求項4に記載のプラント監視制御シ
    ステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6450818B1 (en) 1998-12-28 2002-09-17 Daicel Chemical Industries, Ltd. Activity-support instructional systems
JP2006518894A (ja) * 2003-02-26 2006-08-17 エンベディッド・テクノロジーズ・コーポレイション・プロプライエタリー・リミテッド プロセス制御システムおよびプロセス制御システムを設定するための方法
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