JPH08165347A - ポリアミドイミド樹脂およびこれを含む接着剤およびコーティング剤 - Google Patents

ポリアミドイミド樹脂およびこれを含む接着剤およびコーティング剤

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JPH08165347A
JPH08165347A JP31029894A JP31029894A JPH08165347A JP H08165347 A JPH08165347 A JP H08165347A JP 31029894 A JP31029894 A JP 31029894A JP 31029894 A JP31029894 A JP 31029894A JP H08165347 A JPH08165347 A JP H08165347A
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英雄 西野
Tadashi Inukai
忠司 犬飼
Tomoharu Kurita
智晴 栗田
Keiichi Uno
敬一 宇野
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式〔I〕、〔II〕及び〔III〕: 【化1】 〔RはCOOR1 OOC(R1 はアルキレン)、COO
(R2 O)n OC(R2はアルキレン、nは2〜1
0)、SO2 又はO〕で表される構造単位を必須構造単
位とするポリアミドイミド樹脂。また、これを含む粘着
剤及びコーティング剤。 【効果】 本発明によれば、低沸点でかつ極性の小さい
汎用溶媒に可溶なポリアミドイミド樹脂、また該ポリア
ミドイミド樹脂を含む作業性に優れた接着剤、コーティ
ング剤を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミドイミド樹脂
に関する。さらに詳しくは、ケトン類やニトリル類等の
様々な極性が小さく沸点の低い汎用溶媒に可溶なポリア
ミドイミド樹脂に関し、該ポリアミドイミド樹脂を含む
接着剤およびコーティング剤に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来、開
発使用されてきたポリアミドイミド樹脂は、N−メチル
−2−ピロリドン等のアミド系溶媒等にしか溶解せず、
これら溶媒は極めて極性が大きく、沸点が高いため、乾
燥に高温を必要としたり、溶媒の溶解力が強いためにプ
ラスチック等へのコーティング等には使用出来ない場合
が多かった。さらに、従来のポリアミドイミド樹脂は、
接着剤として使用しようとすると、溶解させている溶媒
の沸点が高すぎる等の使用上困難な問題をかかえてい
た。またポリアミドイミド樹脂は、イソシアネート法に
よる直接重合またはアミン法によるポリアミド酸を経由
する方法で合成されている。しかし、従来のポリアミド
イミド樹脂は上記のような極性が大きく沸点も高い溶媒
にしか溶解せず、極性が小さく沸点の低い溶媒中では、
反応が進行せず、物性的に不十分な樹脂しか合成できな
い等の問題があった。
【0003】すなわち本発明の目的は、極性が小さく沸
点の低い汎用溶媒に可溶なポリアミドイミド樹脂を提供
することであり、また当該ポリアミドイミド樹脂を含有
する接着剤およびコーティング剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究を行った結果、後記構造単位
〔A〕、構造単位〔B〕および構造単位〔C〕を必須構
造単位とするポリアミドイミド樹脂が、極性が小さく沸
点の低い汎用溶媒に可溶となることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【0005】すなわち本発明は、(1) 一般式〔I〕:
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、RはCOOR1 OOC(R1 はア
ルキレンを示す)、COO(R2 O) n OC(R2 はア
ルキレン、nは2〜10を示す)、SO2 またはOを示
す〕で表される構造単位〔A〕、および式〔II〕:
【0008】
【化5】
【0009】で表される構造単位〔B〕、および式〔I
II〕:
【0010】
【化6】
【0011】で表される構造単位〔C〕を必須構造単位
とするポリアミドイミド樹脂、(2) 全構造単位中、構造
単位〔A〕を10〜30モル%、構造単位〔B〕を20
〜40モル%および構造単位〔C〕を8〜50モル%含
有する (1)記載のポリアミドイミド樹脂に関し、また
(3) (1)記載のポリアミドイミド樹脂を含む接着剤、
(4) (1)記載のポリアミドイミド樹脂を含むコーティン
グ剤に関する。
【0012】本明細書中、R1 におけるアルキレンと
は、炭素数2〜10個の直鎖または分岐状アルキレンを
示し、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキサ
メチレン、ネオペンチレン、イソプロピレン等が挙げら
れ、好ましくはエチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキ
サメチレン、ネオペンチレンが挙げられる。また、R2
におけるアルキレンとは、炭素数2〜10個の直鎖また
は分岐状アルキレンを示し、例えばエチレン、プロピレ
ン、イソプロピレン、ブチレン、t−ブチレン等が挙げ
られ、好ましくはエチレン、プロピレン、ブチレン、t
−ブチレンが挙げられる。また、nは2〜10の整数を
示し、好ましくは2〜4の整数である。
【0013】本発明において、構造単位〔A〕、〔B〕
および〔C〕は、一般式〔I’〕:
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rは前記と同義)で表されるテト
ラカルボン酸(以下、化合物〔I’〕という)またはそ
の反応性誘導体、および下記式で表されるトリメリット
【0016】
【化8】
【0017】またはその反応性誘導体と、一般式〔II
I’〕:
【0018】
【化9】
【0019】(式中、XはNCOまたはNH2 を示す)
で表されるイソシアネートまたはアミン(以下、化合物
〔III’〕ともいう)とを、反応させることによって
誘導される。
【0020】ここで、カルボン酸の反応性誘導体とは、
その無水物、そのハロゲン化物等を示す。
【0021】すなわち、本発明のポリアミドイミド樹脂
は、化合物〔I’〕およびトリメリット酸またはその反
応性誘導体からなるカルボン酸成分と、化合物〔II
I’〕からなるイソシアネート成分またはアミン成分と
を、反応させることによって得られる。以下、カルボン
酸成分とは、カルボン酸のみならず、その反応性誘導体
の形態であるものも含む。
【0022】本発明に使用されるカルボン酸成分は、化
合物〔I’〕およびトリメリット酸からなる。化合物
〔I’〕の具体例としては、エチレングリコールジトリ
メリテート、プロピレングリコールジトリメリテート、
1,4−ブタンジオールジトリメリテート、ヘキサメチ
レングリコールジトリメリテート、ネオペンチルグリコ
ールジトリメリテート等のアルキレングリコールジトリ
メリテート、ポリエチレングリコールジトリメリテー
ト、ポリプロピレングリコールジトリメリテート等のポ
リアルキレングリコールジトリメリテート、3,3’,
4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸、4,
4’−オキシジフタル酸等が挙げられる。これらは2種
以上併用してもよい。
【0023】本発明に使用されるイソシアネート成分ま
たはアミン成分は、化合物〔II’〕、即ち、それぞれ
2,4−トリレンジイソシアネートまたは2,4−トリ
レンジアミンからなる。
【0024】本発明のポリアミドイミド樹脂を得るため
に、上記した化合物〔I’〕およびトリメリット酸から
なるカルボン酸成分および化合物〔II’〕からなるイ
ソシアネート成分またはアミン成分から、所望に応じて
反応組成物を適宜選択し、重合に供すればよい。カルボ
ン酸成分(即ち、化合物〔I’〕およびトリメリット
酸)と、イソシアネート成分またはアミン成分とを重合
させる際の反応組成物の割合は、重合度と副反応抑制の
点から、イソシアネート成分またはアミン成分1モルに
対して、カルボン酸成分0.9〜1.3モルが好まし
く、0.95〜1.2モルがより好ましい。
【0025】本発明のポリアミドイミド樹脂の製造は、
常法に従って行えばよく、例えば溶液重合、溶融重合、
界面重合等が挙げられ、操作性、副反応抑制の点から、
溶液重合が好ましい。
【0026】溶液重合の場合、使用する溶媒としては、
反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定され
ず、例えばシクロヘキサノン、アセトニトリル、ブチロ
ニトリル、シクロペンタノン、メチルエチルケトン、
1,4−ジオキサン、メトキシベンゼン、2−メチルテ
トラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙
げられる。中でも、重合度、後のドープの使用等の点か
ら、シクロヘキサノン、アセトニトリル、ブチロニトリ
ル、シクロペンタノン、メチルエチルケトン、1,4−
ジオキサン、メトキシベンゼン、2−メチルテトラヒド
ロフラン等の汎用溶媒が好ましい。ここで、汎用溶媒と
は、極性が小さく沸点の低い溶媒であり、好ましくは誘
電率37以下、沸点160℃以下の溶媒である。
【0027】イソシアネートを使用する溶液重合の場合
は、例えば、カルボン酸またはその無水物の形態のカル
ボン酸成分とイソシアネート成分とを、前記のような溶
媒中、反応温度100℃以下で4〜6時間、溶媒の沸点
付近で3〜6時間反応させて、溶媒を除去してポリアミ
ドイミド樹脂を得る。
【0028】また、アミンを使用する溶液重合の場合
は、例えば、カルボン酸、その無水物またはそのハロゲ
ン化物の形態のカルボン酸成分とアミン成分とを、前記
のような溶媒中、反応温度50℃以下、好ましくは20
℃以下、反応時間3〜12時間、好ましくは4〜6時間
反応させてポリアミド酸とし、脱水閉環してポリアミド
イミド樹脂を得る。また、ポリアミド酸の状態で成形加
工してから、脱水閉環してポリアミドイミド樹脂を得て
もよい。
【0029】重合時間を短時間にする目的や重合度を大
きくするために、三級アミン(例えば、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N−エチ
ルモルホリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
メチルアニリン等)、金属触媒(例えば、トリ−n−ブ
チルチタンアセテート、ジ−n−ブチルチタンジアセテ
ート等)等を添加して重合してもよい。
【0030】上記のようにして溶液重合されたポリアミ
ドイミド樹脂より溶媒を除去する方法は、加熱乾燥、真
空乾燥や不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)下の
乾燥によってもよい。乾燥は、酸素存在下において20
0℃を越えると樹脂がゲル化することがあり、250℃
以上では明らかにゲル化する。このため乾燥は、200
℃以下で行うことが好ましく、150℃以下がより好ま
しい。また、真空中や不活性ガス下においても、200
℃以下で乾燥することが好ましく、150℃以下がより
好ましい。
【0031】また、貧溶媒を加えて溶媒の蒸発速度を調
節してもよい。該貧溶媒としては、例えばトルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサンやオクタン
等の脂肪族炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イ
ソホロン等のケトン系溶媒、ジオキサン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸−n−ブチ
ル、酢酸セロソルブ等のエステル系溶媒等が挙げられ
る。中でも、トルエンやキシレン等の芳香族炭化水素系
溶媒、ヘキサンやオクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒が
好ましい。但し、メタノールやエタノール等アルコール
系溶媒のように活性水素を持つ溶媒は適さない。
【0032】溶媒を除去した後、ポリアミドイミド樹脂
の強度を持たすための熱処理を行うこともでき、この処
理は真空下もしくは窒素等の不活性ガス雰囲気下で行う
ことが好ましく、熱処理温度は200〜400℃が好ま
しく、250〜350℃がより好ましい。また、熱処理
時間は3〜72時間が好ましく、3〜12時間がより好
ましい。ポリアミドイミド樹脂の物性は、上記熱処理条
件等によっても調節できる。
【0033】前述のアミンを用いる重合において、ポリ
アミド酸の脱水閉環は、上記の強度を持たすための熱処
理と同時に行ってもよいし、無水酢酸等の化学閉環剤を
使用して行ってもよい。また、ポリアミド酸の分子量低
下を防止するために、トリフェニルフォスファイト等の
リン化合物を併用してもよい。
【0034】前述のように、本発明のポリアミドイミド
樹脂は、化合物〔I’〕およびトリメリット酸からなる
カルボン酸成分と、化合物〔III’〕からなるイソシ
アネート成分またはアミン成分とを反応させることによ
って得られるが、これら以外に以下に示すようなカルボ
ン酸、イソシアネートまたはアミンを加えて反応して得
られたポリアミドイミド樹脂も、本発明の範囲に包含さ
れる。
【0035】本発明に用いられるカルボン酸成分は、上
記化合物〔I’〕およびトリメリット酸の他に、次に示
すようなカルボン酸を含んでいてもよい。その他のカル
ボン酸成分としては、例えばピロメリット酸、3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン酸等の
テトラカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、4,
4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニル
エーテルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルスルホン
ジカルボン酸、4,4’−ベンゾフェノンジカルボン
酸、アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、フマール
酸、ダイマー酸、スチルベンジカルボン酸等のジカルボ
ン酸等が挙げられる。これらは2種以上併用してもよ
い。
【0036】本発明に用いられるイソシアネート成分
は、2,4−トリレンジイソシアネートの他に、次に示
すようなイソシアネートを含んでいてもよい。その他の
イソシアネート成分としては、例えば2,6−トリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジエチルジフ
ェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’
−ジクロロジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、3,3’−ジクロロジフェニル−4,4’−ジイ
ソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル−4,
4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、オルトクロロパラ
フェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシ
アネート、メタフェニレンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,4’−ジ
フェニルエーテルジイソシアネート、3,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルス
ルホンジイソシアネート、3,4’−ジフェニルスルホ
ンジイソシアネート、4,4’−ベンゾフェノンジイソ
シアネート、3,4’−ベンゾフェノンジイソシアネー
ト、2,2’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、
パラキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。これ
らは2種以上併用してもよい。
【0037】同様に、本発明に用いられるアミン成分
は、2,4−トリレンジアミンの他に、次に示すような
アミンを含んでいてもよい。その他のアミン成分として
は、例えばオルトクロロパラフェニレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、2,2’−
ビス(アミノフェニル)プロパン、2,6−トリレンジ
アミン、パラキシリレンジアミン、イソホロンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、3,3’−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4’−ジアミン、3,3’−ジエチ
ルジフェニルメタン−4,4’−ジアミン、3,3’−
ジクロロジフェニルメタン−4,4’−ジアミン、3,
3’−ジクロロジフェニル−4,4’−ジアミン、3,
3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジアミン等が挙
げられる。これらは2種以上併用してもよい。
【0038】本発明のポリアミドイミド樹脂において、
構造単位〔A〕の割合は、全構造単位中10〜30モル
%が好ましく、15〜25モル%がより好ましい。ま
た、構造単位〔B〕の割合は、全構造単位中20〜40
モル%が好ましく、25〜35モル%がより好ましい。
さらに、構造単位〔C〕の割合は、全構造単位中8〜5
0モル%が好ましく、15〜50モル%がより好まし
い。上記範囲外であると、ドープが不安定となり、急冷
により沈澱が発生し易くなる傾向がある。
【0039】本発明のポリアミドイミド樹脂の分子量
は、その使用目的によって異なるが、通常はゲル・パー
ミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によるポ
リスチレン換算より求めた分子量が6,000〜30,
000の範囲であることが好ましく、8,000〜2
0,000の範囲であることがより好ましい。
【0040】本発明のポリアミドイミド樹脂の対数粘度
は、その使用目的によって異なるが、通常は溶媒にN−
メチル−2−ピロリドンを用いてウベローデ型粘度管に
て30℃保持下により求めた対数粘度が0.2〜1.0
dl・g-1の範囲であることが好ましく、0.3〜0.
7dl・g-1の範囲であることがより好ましい。
【0041】本発明のポリアミドイミド樹脂には、さら
に物性調節等の目的に応じて無機の微粒子、可塑剤、硬
化促進剤、硬化防止剤、調色材、色材等の公知の添加剤
を加えて使用することもできる。
【0042】本発明のポリアミドイミド樹脂は、接着剤
としても使用することができる。本発明のポリアミドイ
ミド樹脂を含有する接着剤としては、特に限定されない
が、溶剤型接着剤等が挙げられる。例えば溶剤型接着剤
の場合、当該ポリアミドイミド樹脂を汎用溶媒に溶かし
て得ることができる。また、ポリアミドイミド樹脂以外
にも、必要に応じてエポキシ樹脂、アクリル樹脂等を配
合することができる。なお、汎用溶媒としては、前述の
反応溶媒と同様のものが挙げられる。
【0043】接着剤の製造は、常法に従って行えばよい
が、例えば溶剤型接着剤の場合、固形樹脂を溶媒に溶解
させて調整してもよいし、また溶剤型接着剤として使用
する溶媒と同じ溶媒を用いて溶液重合を行い、溶媒を除
去せずに接着剤を調整してもよい。
【0044】また、本発明のポリアミドイミド樹脂は、
コーティング剤としても使用することができる。本発明
のポリアミドイミド樹脂を含有するコーティング剤とし
ては、自体既知のものであれば特に限定されないが、例
えば塗料等が挙げられ、耐熱性、耐薬品性等の点から、
電材用、耐薬品コーティングとして用いることが好まし
い。例えば塗料として用いる場合、当該ポリアミドイミ
ド樹脂を汎用溶媒に溶かして得ることができる。また、
ポリアミドイミド樹脂以外にも、必要に応じてエポキシ
樹脂、アクリル樹脂等を配合することができる。なお、
汎用溶媒としては、前述の反応溶媒と同様のものが挙げ
られる。
【0045】コーティング剤の製造は、常法に従って行
えばよいが、例えば塗料の場合、接着剤と同様に、固形
樹脂を溶媒に溶解させて調整してもよいし、また塗料と
して使用する溶媒と同じ溶媒を用いて溶液重合を行い、
溶媒を除去せずにコーティング剤を調整してもよい。
【0046】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例を用いてその
詳細を説明するが、本発明はこれによって限定されな
い。
【0047】実施例中、対数粘度は以下の方法によって
測定した。0.5gの試料を100mlのN−メチル−
2−ピロリドンに溶解した溶液を、ウベローデ型粘度管
を用いて30℃で測定した。
【0048】実施例1 反応容器に、カルボン酸成分としてエチレングリコール
ジアンヒドロトリメリテート(TMEG)22.96g
およびトリメリット酸無水物(TMA)10.76g、
イソシアネート成分として2,4−トリレンジイソシア
ネート(TDI)3.90gおよび4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)22.42g、溶
媒シクロヘキサノン60gを仕込み、窒素雰囲気下10
0℃×5時間反応させ、さらにシクロヘキサノン80g
を加えて150℃×5時間反応させた。ドープ液はやや
黒褐色で透明であった。ドープ液をアルコール中に入れ
て沈澱させ、濾過によって溶媒を除去し、ポリアミドイ
ミド樹脂を得た(対数粘度0.25dl・g-1)。全構
造単位中、構造単位〔A〕、〔B〕および〔C〕は、そ
れぞれ25、25および10モル%であった。
【0049】実施例2 反応容器に、カルボン酸成分として4,4’−ジフェニ
ルスルホンテトラカルボン酸二無水物(DSDA)1
2.42gおよびTMA17.28g、イソシアネート
成分としてTDI4.48gおよびMDI25.73
g、溶媒シクロヘキサノン90gを仕込み、窒素雰囲気
下100℃×5時間反応させ、さらにシクロヘキサノン
50gを加えて150℃×5時間反応させた。ドープ液
は黒褐色で透明であった。ドープ液をアルコール中に入
れて沈澱させ、濾過によって溶媒を除去し、ポリアミド
イミド樹脂を得た(対数粘度0.23dl・g-1)。全
構造単位中、構造単位〔A〕、〔B〕および〔C〕は、
それぞれ15、35および10モル%であった。
【0050】実施例3 反応容器に、カルボン酸成分としてTMEG18.59
gおよびTMA20.31g、イソシアネート成分とし
てTDI10.52gおよび4,4’−ジイソシアネー
ト−3,3’−ジメチルビフェニル(TODI)23.
94g、溶媒シクロヘキサノン90gを仕込み、窒素雰
囲気下100℃×5時間反応させ、さらにシクロヘキサ
ノン50gを加えて150℃×5時間反応させた。ドー
プ液はやや黒褐色で透明であった。ドープ液をエタノー
ル中に入れて沈澱させ、濾過によって溶媒を除去し、ポ
リアミドイミド樹脂を得た(対数粘度0.28dl・g
-1)。全構造単位中、構造単位〔A〕、〔B〕および
〔C〕は、それぞれ15、35および20モル%であっ
た。
【0051】実施例4 反応容器に、カルボン酸成分として4,4’−オキシジ
フタル酸二無水物(ODPA)19.39gおよびTM
A12.01g、イソシアネート成分としてTDI6.
53gおよびTODI21.90g、溶媒シクロヘキサ
ノン102gを仕込み、窒素雰囲気下100℃×5時間
反応させ、さらにシクロヘキサノン63gを加えて15
0℃×5時間反応させた。ドープ液はやや褐色で透明で
あった。ドープ液をエタノール中に入れて沈澱させ、濾
過によって溶媒を除去し、ポリアミドイミド樹脂を得た
(対数粘度0.21dl・g-1)。全構造単位中、構造
単位〔A〕、〔B〕および〔C〕は、それぞれ25、2
5および15モル%であった。
【0052】比較例1 反応容器に、カルボン酸成分としてTMA81.27
g、イソシアネート成分としてMDI105.85g、
溶媒シクロヘキサノン150gを仕込み、窒素雰囲気下
100℃×5時間、150℃×2時間反応させたとこ
ろ、沈澱の発生を確認した。
【0053】比較例2 反応容器に、カルボン酸成分としてTMA32.565
g、イソシアネート成分としてMDI42.420g、
溶媒N,N−ジメチルアセトアミド140gを仕込み、
窒素雰囲気下100℃×5時間、150℃×3時間反応
させた。ドープ液は褐色で透明であった。ドープ液をア
ルコール中に入れて沈澱させ、濾過によって溶媒を除去
し、ポリアミドイミド樹脂を得た(対数粘度0.61d
l・g-1)。全構造単位中、構造単位〔B〕は、50モ
ル%であった。
【0054】上記実施例および比較例で得られたポリア
ミドイミド樹脂を用いて、以下の比較実験を行った。
【0055】〔溶解性実験〕実施例1〜4および比較例
2で得られたポリアミドイミド樹脂を用いて、以下の溶
媒に対する溶解性を確認した。溶媒およびそれに対する
各試料の溶解性を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】表1よりわかるように、実施例のポリアミ
ドイミド樹脂は、極性が小さく沸点の低い汎用溶媒にも
可溶であるが、比較例2のポリアミドイミド樹脂はこれ
ら溶媒には不溶であった。
【0058】〔接着実験〕エポキシ樹脂(EP828,
油化シェル(株)製)を実施例1および比較例2のドー
プとともに使用した場合の接着強度を測定した。基材は
アルミ箔(50μm)で接着剤厚15/15μm、乾燥
条件は80℃×5分、160℃×20分、プレス280
℃×5分・200kg/cm2 で試料を作成し、T剥離
で測定した。表2に測定結果を示す。
【0059】
【表2】
【0060】上記実験の結果、実施例1のポリアミドイ
ミド樹脂を使用した接着剤は優れた接着強度を示し、こ
れに対して比較例2は接着強度が弱かった。また、本発
明のポリアミドイミド樹脂は、エポキシ等の混合接着剤
として使用しても、硬化温度以下で溶媒を留去すること
ができ、作業性に優れたものであった。
【0061】〔プラスチックへのコーティング実験〕実
施例1のドープをシクロヘキサノンにより固形分濃度1
0%に希釈し、ポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム(厚さ10μm)にバーコーターで塗布した。
これを熱風乾燥器で80℃×30分間乾燥させたところ
膜厚0.2μmの均一な塗膜が得られた。同様にして比
較例2のドープをシクロヘキサノン/ジメチルホルムア
ミド(50/50(容量比))により固形分濃度10%
に希釈し、PETフィルム(厚さ10μm)にバーコー
ターで塗布した。これを熱風乾燥器で180℃×3分間
乾燥させたところ、クラックが生じたり、白濁等が発生
し、均一な塗膜が得られなかった。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明において、低沸点で
かつ極性の小さい汎用溶媒に可溶のポリアミドイミド樹
脂が得られた。また、本発明のポリアミドイミド樹脂
は、従来のポリアミドイミド樹脂とは異なり、これら汎
用溶媒に溶解させて使用することによって、溶媒の除去
温度を低くすることができ、作業性に優れた接着剤が得
られた。さらに、従来のように極性が大きく沸点の高い
溶媒を用いなくてもよいため、溶媒の溶解性によってプ
ラスチックを侵すことなくコーティングできるコーティ
ング剤が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 敬一 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕: 【化1】 〔式中、RはCOOR1 OOC(R1 はアルキレンを示
    す)、COO(R2 O) n OC(R2 はアルキレン、n
    は2〜10を示す)、SO2 またはOを示す〕で表され
    る構造単位〔A〕、および式〔II〕: 【化2】 で表される構造単位〔B〕、および式〔III〕: 【化3】 で表される構造単位〔C〕を必須構造単位とするポリア
    ミドイミド樹脂。
  2. 【請求項2】 全構造単位中、構造単位〔A〕を10〜
    30モル%、構造単位〔B〕を20〜40モル%および
    構造単位〔C〕を8〜50モル%含有する請求項1記載
    のポリアミドイミド樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリアミドイミド樹脂を
    含む接着剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリアミドイミド樹脂を
    含むコーティング剤。
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