JPH08164430A - 簡易ファインブランキングプレス装置 - Google Patents
簡易ファインブランキングプレス装置Info
- Publication number
- JPH08164430A JPH08164430A JP31103694A JP31103694A JPH08164430A JP H08164430 A JPH08164430 A JP H08164430A JP 31103694 A JP31103694 A JP 31103694A JP 31103694 A JP31103694 A JP 31103694A JP H08164430 A JPH08164430 A JP H08164430A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- assembly
- ejector
- punch
- die
- movable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 通常のプレス装置を用いながら、FB加工と
同等の加工面の平滑性と平面性を得ることができる。 【構成】 下型アッセンブリのパンチ215と、このパ
ンチに対して相対移動可能な板押え211、213と、
この板押えを上型アッセンブリに移動付勢し、常時は該
板押えをパンチとの面一位置に保持するガイド軸、スプ
リングとを備え、上型アッセンブリは、上記板押えと対
をなすダイ111、113と、ダイに対して相対移動可
能で、上記パンチと対をなすエジェクタ115と、この
エジェクタを下型アッセンブリに移動付勢し、常時はエ
ジェクタを上記ダイとの面一位置に保持するスプリング
プランジャと、上型・下型アッセンブリが接近する加工
時に、エジェクタをその移動位置に保持する係止アーム
131と、上型アッセンブリが下型アッセンブリから離
間し、上死点位置に移動する間に、係止アームの係止を
解くノックアウトピン500と円筒カム501を備え
た。
同等の加工面の平滑性と平面性を得ることができる。 【構成】 下型アッセンブリのパンチ215と、このパ
ンチに対して相対移動可能な板押え211、213と、
この板押えを上型アッセンブリに移動付勢し、常時は該
板押えをパンチとの面一位置に保持するガイド軸、スプ
リングとを備え、上型アッセンブリは、上記板押えと対
をなすダイ111、113と、ダイに対して相対移動可
能で、上記パンチと対をなすエジェクタ115と、この
エジェクタを下型アッセンブリに移動付勢し、常時はエ
ジェクタを上記ダイとの面一位置に保持するスプリング
プランジャと、上型・下型アッセンブリが接近する加工
時に、エジェクタをその移動位置に保持する係止アーム
131と、上型アッセンブリが下型アッセンブリから離
間し、上死点位置に移動する間に、係止アームの係止を
解くノックアウトピン500と円筒カム501を備え
た。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、通常のプレス装置を用いて、フ
ァインブランキング加工のような加工面の平滑性と被打
抜き板材の平面性を保持することができる簡易ファイン
ブランキング装置に関する。
ァインブランキング加工のような加工面の平滑性と被打
抜き板材の平面性を保持することができる簡易ファイン
ブランキング装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ファインブランキング加
工(FB加工)は、加工面(打抜き面)の平滑性に優れ
た加工法としてよく知られているが、専用の装置は高価
である。また、FB加工は、被加工板材の平面性につい
ては、必ずしも保証しない。
工(FB加工)は、加工面(打抜き面)の平滑性に優れ
た加工法としてよく知られているが、専用の装置は高価
である。また、FB加工は、被加工板材の平面性につい
ては、必ずしも保証しない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、通常のプレス装置を用いなが
ら、FB加工と同等の加工面の平滑性と平面性を得るこ
とができる装置を得ることを目的とする。
ら、FB加工と同等の加工面の平滑性と平面性を得るこ
とができる装置を得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、接離移動する移動型アッセン
ブリと固定型アッセンブリとを備えたプレス装置におい
て、上記固定型アッセンブリは、該固定型アッセンブリ
と一体のパンチと;このパンチに対して相対移動可能な
板押えと;この板押えを移動型アッセンブリ側に移動付
勢し、常時は該板押えをパンチとの面一位置に保持する
付勢係止手段と;を備え、上記移動型アッセンブリは、
該移動型アッセンブリと一体で、上記板押えと対をなす
ダイと;このダイに対して相対移動可能で、上記パンチ
と対をなすエジェクタと;このエジェクタを固定型アッ
センブリ側に移動付勢し、常時は該エジェクタを上記ダ
イとの面一位置に保持する付勢係止手段と;移動型アッ
センブリと固定型アッセンブリが接近する加工時に、エ
ジェクタがパンチ及び被加工板材に押されてダイに対し
て相対移動したときに、該エジェクタをその移動位置に
保持する係止機構と;移動型アッセンブリが固定型アッ
センブリから離間した位置に移動する間に、この係止機
構による係止を解く係止解除手段と;を備えているこ
と、に特徴を有する。
ブリと固定型アッセンブリとを備えたプレス装置におい
て、上記固定型アッセンブリは、該固定型アッセンブリ
と一体のパンチと;このパンチに対して相対移動可能な
板押えと;この板押えを移動型アッセンブリ側に移動付
勢し、常時は該板押えをパンチとの面一位置に保持する
付勢係止手段と;を備え、上記移動型アッセンブリは、
該移動型アッセンブリと一体で、上記板押えと対をなす
ダイと;このダイに対して相対移動可能で、上記パンチ
と対をなすエジェクタと;このエジェクタを固定型アッ
センブリ側に移動付勢し、常時は該エジェクタを上記ダ
イとの面一位置に保持する付勢係止手段と;移動型アッ
センブリと固定型アッセンブリが接近する加工時に、エ
ジェクタがパンチ及び被加工板材に押されてダイに対し
て相対移動したときに、該エジェクタをその移動位置に
保持する係止機構と;移動型アッセンブリが固定型アッ
センブリから離間した位置に移動する間に、この係止機
構による係止を解く係止解除手段と;を備えているこ
と、に特徴を有する。
【0005】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1から図3は、本発明を適用したファインブ
ランキングプレス装置の一実施例を、主要部を一部縦断
して示す正面図であって、図1はプレス待機状態、図2
はプレス行程途中の状態、図3はプレス行程終了状態を
示している。図4には、本実施例の簡易ファインブラン
キングプレス装置でプレス加工した製品410の正面図
を示してある。この製品410は、一眼レフカメラに使
用されるレンズマウントである。製品410には、カメ
ラボディと交換レンズとの間で各種の情報を授受するた
めの接点を突出させるための複数の接点穴411を備え
ている。
明する。図1から図3は、本発明を適用したファインブ
ランキングプレス装置の一実施例を、主要部を一部縦断
して示す正面図であって、図1はプレス待機状態、図2
はプレス行程途中の状態、図3はプレス行程終了状態を
示している。図4には、本実施例の簡易ファインブラン
キングプレス装置でプレス加工した製品410の正面図
を示してある。この製品410は、一眼レフカメラに使
用されるレンズマウントである。製品410には、カメ
ラボディと交換レンズとの間で各種の情報を授受するた
めの接点を突出させるための複数の接点穴411を備え
ている。
【0006】このプレス装置は、接離移動可能な上型ア
ッセンブリ100および下型アッセンブリ200を備え
ていて、上型アッセンブリ100はダイホルダー101
を備え、下型アッセンブリ200はパンチホルダー20
1を備えている。ダイホルダー101は、パンチホルダ
ー201に固定された複数本のガイドポスト301と、
ガイドポスト301が摺動自在に嵌合するガイドブッシ
ュ303とによってパンチホルダー201に対して接離
移動自在にガイドされている。各ガイドポスト301
は、互いに平行に、この装置の中心軸線Xと平行に延び
ている。パンチホルダー201は、ダイクッション台3
11を介して床面に設置されている。
ッセンブリ100および下型アッセンブリ200を備え
ていて、上型アッセンブリ100はダイホルダー101
を備え、下型アッセンブリ200はパンチホルダー20
1を備えている。ダイホルダー101は、パンチホルダ
ー201に固定された複数本のガイドポスト301と、
ガイドポスト301が摺動自在に嵌合するガイドブッシ
ュ303とによってパンチホルダー201に対して接離
移動自在にガイドされている。各ガイドポスト301
は、互いに平行に、この装置の中心軸線Xと平行に延び
ている。パンチホルダー201は、ダイクッション台3
11を介して床面に設置されている。
【0007】ダイホルダー101の下面には、ダイホル
ダー101に対して固定された、円柱状の中央ダイ11
1およびその外側に配置された環状の周辺ダイ113
と、中央ダイ111と周辺ダイ113との間に形成され
た環状空間(エジェクタ穴)112内には、ダイ11
1、113に対して相対移動可能なエジェクタ115を
備えている。さらにダイホルダー101には、エジェク
タ115に形成された連通孔を貫通する円柱状のパンチ
117が複数本(図には1本のみ示す。)固定されてい
る。これらのパンチ117は、製品410の接点穴41
1を打ち抜くためのものである。
ダー101に対して固定された、円柱状の中央ダイ11
1およびその外側に配置された環状の周辺ダイ113
と、中央ダイ111と周辺ダイ113との間に形成され
た環状空間(エジェクタ穴)112内には、ダイ11
1、113に対して相対移動可能なエジェクタ115を
備えている。さらにダイホルダー101には、エジェク
タ115に形成された連通孔を貫通する円柱状のパンチ
117が複数本(図には1本のみ示す。)固定されてい
る。これらのパンチ117は、製品410の接点穴41
1を打ち抜くためのものである。
【0008】中央ダイ111の下面(被加工材接触面)
111a、周辺ダイ113の下面(被加工材接触面)1
13aおよびエジェクタ115の下面(被加工材接触
面)115aは、自然状態では面一上に位置している。
なお、中央ダイ111の下面111aの外縁部および周
辺ダイ113の下面113aの外縁部との間で形成され
る環状の形状は、製品410の外形と一致している。
111a、周辺ダイ113の下面(被加工材接触面)1
13aおよびエジェクタ115の下面(被加工材接触
面)115aは、自然状態では面一上に位置している。
なお、中央ダイ111の下面111aの外縁部および周
辺ダイ113の下面113aの外縁部との間で形成され
る環状の形状は、製品410の外形と一致している。
【0009】また、ダイホルダー101の上面には、凹
部103が形成されている。この凹部103内には、エ
ジェクタ115と複数の連動ロッド119を介して一体
に連結された押圧板121が配置されている。連動ロッ
ド119は、図には1本しか示していないが、中心軸線
Xを中心として等間隔で複数本設けられていて、それぞ
れ、ダイホルダー101に形成された連通穴105を摺
動自在に貫通している。エジェクタ115および押圧板
121は、所定ストロークだけ中心軸線Xと平行に移動
自在に支持され、かつ連動ロッド119を介して一体に
連結されている。
部103が形成されている。この凹部103内には、エ
ジェクタ115と複数の連動ロッド119を介して一体
に連結された押圧板121が配置されている。連動ロッ
ド119は、図には1本しか示していないが、中心軸線
Xを中心として等間隔で複数本設けられていて、それぞ
れ、ダイホルダー101に形成された連通穴105を摺
動自在に貫通している。エジェクタ115および押圧板
121は、所定ストロークだけ中心軸線Xと平行に移動
自在に支持され、かつ連動ロッド119を介して一体に
連結されている。
【0010】凹部103内には、押圧板121を下方に
付勢するスプリングプランジャ137が設けられてい
る。スプリングプランジャ137は、図には1本しか示
していないが、中心軸線Xを中心とした同一円周上に一
定間隔で複数本設けられている。押圧板121は、プレ
ス待機状態では、スプリングプランジャ137の付勢力
により、凹部103の底面に圧接した停止状態にある。
付勢するスプリングプランジャ137が設けられてい
る。スプリングプランジャ137は、図には1本しか示
していないが、中心軸線Xを中心とした同一円周上に一
定間隔で複数本設けられている。押圧板121は、プレ
ス待機状態では、スプリングプランジャ137の付勢力
により、凹部103の底面に圧接した停止状態にある。
【0011】さらに凹部103内には、プレス加工時に
凹部103に対して相対的に上昇した押圧板121を上
昇位置に係止する係止手段としての係止アーム131が
設けられている。係止アーム131は、ダイホルダー1
01に支持された軸130に揺動自在に支持されてい
て、図には1枚しかし示していないが、中心軸線Xを中
心とした同一円周上に等間隔で複数枚設けられている。
係止アーム131の下方先端部には係合爪133が形成
され、押圧板121には係合爪133と係合する係合突
起123が形成されていて、これらの係合爪133と係
合突起123との係合により、押圧板121は上昇位置
に保持される。係止アーム131は、スプリングプラン
ジャ137によって、係合爪133が係合突起123に
係合する方向に回動するようにバランスが取られてい
る。
凹部103に対して相対的に上昇した押圧板121を上
昇位置に係止する係止手段としての係止アーム131が
設けられている。係止アーム131は、ダイホルダー1
01に支持された軸130に揺動自在に支持されてい
て、図には1枚しかし示していないが、中心軸線Xを中
心とした同一円周上に等間隔で複数枚設けられている。
係止アーム131の下方先端部には係合爪133が形成
され、押圧板121には係合爪133と係合する係合突
起123が形成されていて、これらの係合爪133と係
合突起123との係合により、押圧板121は上昇位置
に保持される。係止アーム131は、スプリングプラン
ジャ137によって、係合爪133が係合突起123に
係合する方向に回動するようにバランスが取られてい
る。
【0012】また、係止解除手段としてのノックアウト
ピン500が下降し、この下降に連動して円筒カム50
1も下降し、円筒カム501の球状部502が係止アー
ム131の斜面503に接触して、係止アーム131
は、係合爪133が係合突起123と係合する方向に回
動付勢される。スプリングプランジャ137による付勢
力が消失した自然状態では、係止アーム131は係合爪
133が係合突起123から離脱する方向に回動し、係
合爪133と係合突起123との離脱が解かれて、押圧
板121が下降する。
ピン500が下降し、この下降に連動して円筒カム50
1も下降し、円筒カム501の球状部502が係止アー
ム131の斜面503に接触して、係止アーム131
は、係合爪133が係合突起123と係合する方向に回
動付勢される。スプリングプランジャ137による付勢
力が消失した自然状態では、係止アーム131は係合爪
133が係合突起123から離脱する方向に回動し、係
合爪133と係合突起123との離脱が解かれて、押圧
板121が下降する。
【0013】ダイホルダー101の上面には、フランジ
板141を介してピストンシリンダ機構143(ピスト
ンロッド)が連結されている。このピストンシリンダ機
構143により、ダイホルダー101はパンチホルダー
201に接近するプレス方向に駆動される。フランジ板
141は凹部103を塞いでいて、フランジ板141と
押圧板121との間にスプリングプランジャ137が設
けられている。
板141を介してピストンシリンダ機構143(ピスト
ンロッド)が連結されている。このピストンシリンダ機
構143により、ダイホルダー101はパンチホルダー
201に接近するプレス方向に駆動される。フランジ板
141は凹部103を塞いでいて、フランジ板141と
押圧板121との間にスプリングプランジャ137が設
けられている。
【0014】パンチホルダー201には、製品410を
打ち抜く環状のパンチ215と、パンチ215の内周に
位置する円柱状の可動中央板押え211およびパンチ2
15の外周に位置する環状の可動周辺押え213を備え
ている。さらにパンチ215には、プレス時にエジェク
タ115から突出するパンチ117の嵌入を許容するエ
ジェクタ穴217が形成されている。
打ち抜く環状のパンチ215と、パンチ215の内周に
位置する円柱状の可動中央板押え211およびパンチ2
15の外周に位置する環状の可動周辺押え213を備え
ている。さらにパンチ215には、プレス時にエジェク
タ115から突出するパンチ117の嵌入を許容するエ
ジェクタ穴217が形成されている。
【0015】可動中央板押え211および可動周辺板押
え213はそれぞれ、ガイド軸221、223により中
心軸線Xと平行に上下移動可能にガイドされ、さらにガ
イド軸221、223に装着された図示しないスプリン
グによって上方に移動付勢されている。そして待機状態
では、板押え211、213の上面(被加工材接触面)
211a、213aがパンチ215の上面(被加工材接
触面)215aと同一平面上に保持されている。
え213はそれぞれ、ガイド軸221、223により中
心軸線Xと平行に上下移動可能にガイドされ、さらにガ
イド軸221、223に装着された図示しないスプリン
グによって上方に移動付勢されている。そして待機状態
では、板押え211、213の上面(被加工材接触面)
211a、213aがパンチ215の上面(被加工材接
触面)215aと同一平面上に保持されている。
【0016】さらに、パンチホルダー201およびダイ
ホルダー101には、ダイ111、113とパンチ21
5とがプレス時に横ずれしないようにガイドするガイド
ロッド321およびガイド穴323が設けられている。
ガイドロッド321、ガイド穴323は、ガイドポスト
301よりも内側に設けられていて、プレス待機状態で
は離反しているが、ダイホルダー101がパンチホルダ
ー201に接近すると、プレス前に嵌合を始める。
ホルダー101には、ダイ111、113とパンチ21
5とがプレス時に横ずれしないようにガイドするガイド
ロッド321およびガイド穴323が設けられている。
ガイドロッド321、ガイド穴323は、ガイドポスト
301よりも内側に設けられていて、プレス待機状態で
は離反しているが、ダイホルダー101がパンチホルダ
ー201に接近すると、プレス前に嵌合を始める。
【0017】次に、このプレス装置のプレス行程、動作
について、さらに図2および図3を参照して説明する。
被加工板材400が板押え211、213およびパンチ
215上に乗せられると、ピストンシリンダ機構143
が起動してダイホルダー101が下降、つまりプレス方
向への移動)を開始する。ダイホルダー101は、ガイ
ドポスト301に規制されてプレス方向に直線的に移動
し、ほぼ半分のプレス行程を通過すると、ガイド穴32
3とガイドロッド321との嵌合が始まる。
について、さらに図2および図3を参照して説明する。
被加工板材400が板押え211、213およびパンチ
215上に乗せられると、ピストンシリンダ機構143
が起動してダイホルダー101が下降、つまりプレス方
向への移動)を開始する。ダイホルダー101は、ガイ
ドポスト301に規制されてプレス方向に直線的に移動
し、ほぼ半分のプレス行程を通過すると、ガイド穴32
3とガイドロッド321との嵌合が始まる。
【0018】さらにダイホルダー101が下降すると、
ダイ111、113およびエジェクタ115が同時に被
加工板材400に接触し、さらに被加工板材400を板
押え211、213およびパンチ215に対して圧接す
る。
ダイ111、113およびエジェクタ115が同時に被
加工板材400に接触し、さらに被加工板材400を板
押え211、213およびパンチ215に対して圧接す
る。
【0019】さらにダイホルダー101に加わる下降力
(プレス力)が増大して所定値を越えると、中央ダイ1
11、周辺ダイ113、可動中央板押え211および可
動周辺板押え213が被加工板材400を圧接した状態
で下降を始める。この下降によって、被加工板材400
は高圧縮力を加えられた状態で、パンチ215の内外周
のエッジと中央ダイ111の外周エッジおよび周辺ダイ
113の内周エッジとにより剪断されて、製品410が
打ち抜かれる。同時に、パンチ117により接点穴41
1が打ち抜かれる。このように被加工板材400に均等
な圧縮力を加えた状態で剪断するので、奇麗な剪断面が
得られ、かつ製品410の縁部は変形しない。
(プレス力)が増大して所定値を越えると、中央ダイ1
11、周辺ダイ113、可動中央板押え211および可
動周辺板押え213が被加工板材400を圧接した状態
で下降を始める。この下降によって、被加工板材400
は高圧縮力を加えられた状態で、パンチ215の内外周
のエッジと中央ダイ111の外周エッジおよび周辺ダイ
113の内周エッジとにより剪断されて、製品410が
打ち抜かれる。同時に、パンチ117により接点穴41
1が打ち抜かれる。このように被加工板材400に均等
な圧縮力を加えた状態で剪断するので、奇麗な剪断面が
得られ、かつ製品410の縁部は変形しない。
【0020】下降が完了した状態では、中央ダイ11
1、周辺ダイ113と可動中央板押え211、可動周辺
板押え213とが間に被加工板材400を圧接した状態
で、エジェクタ115およびパンチ215に対して相対
的に下降している。つまり製品410は、パンチ215
およびエジェクタ115とで圧接された状態で環状空間
112内に侵入した状態にある。そして係止アーム13
1は、係合爪133が係合突起123に係合して、押圧
板121、つまりエジェクタ115をプレス完了位置に
保持可能な係止状態になっている。
1、周辺ダイ113と可動中央板押え211、可動周辺
板押え213とが間に被加工板材400を圧接した状態
で、エジェクタ115およびパンチ215に対して相対
的に下降している。つまり製品410は、パンチ215
およびエジェクタ115とで圧接された状態で環状空間
112内に侵入した状態にある。そして係止アーム13
1は、係合爪133が係合突起123に係合して、押圧
板121、つまりエジェクタ115をプレス完了位置に
保持可能な係止状態になっている。
【0021】プレス完了後、ピストンシリンダ機構14
3によってダイホルダー101が上昇すると、可動中央
板押え211および可動周辺板押え213は初期位置ま
で上昇する。一方、エジェクタ115は、係合突起12
3に係合爪133が係合しているので、環状空間112
内に引き込まれた状態を維持する。つまり、製品410
は、環状空間112内に保持されて被加工板材400か
ら離反し、ダイホルダー101と一体に上昇する。
3によってダイホルダー101が上昇すると、可動中央
板押え211および可動周辺板押え213は初期位置ま
で上昇する。一方、エジェクタ115は、係合突起12
3に係合爪133が係合しているので、環状空間112
内に引き込まれた状態を維持する。つまり、製品410
は、環状空間112内に保持されて被加工板材400か
ら離反し、ダイホルダー101と一体に上昇する。
【0022】ダイホルダー101がプレス待機位置まで
上昇すると、図示しないが、被加工板材400は所定長
送られて次のプレス部分がパンチホルダー201上に位
置し、ダイホルダー101の下に製品受けが差し出され
る。この状態(上死点)で、プレス機のノックアウトバ
ーにノックアウトピン500が当接し、円筒カム501
が連動して円筒カム501の球状部502が係止アーム
131の斜面503に接触して係止アーム131が係合
解除方向に回動し、係合爪133が係合突起123から
離反する。するとエジェクタ115は、主にスプリング
プランジャ137および139の付勢力によって下降す
る。このエジェクタ115の下降によって、製品410
は環状空間112から押し出され、製品受け内に落下す
る。エジェクタ115、パンチ125などは、図1に示
した待機位置に戻る。その後、上記動作を繰り返す。
上昇すると、図示しないが、被加工板材400は所定長
送られて次のプレス部分がパンチホルダー201上に位
置し、ダイホルダー101の下に製品受けが差し出され
る。この状態(上死点)で、プレス機のノックアウトバ
ーにノックアウトピン500が当接し、円筒カム501
が連動して円筒カム501の球状部502が係止アーム
131の斜面503に接触して係止アーム131が係合
解除方向に回動し、係合爪133が係合突起123から
離反する。するとエジェクタ115は、主にスプリング
プランジャ137および139の付勢力によって下降す
る。このエジェクタ115の下降によって、製品410
は環状空間112から押し出され、製品受け内に落下す
る。エジェクタ115、パンチ125などは、図1に示
した待機位置に戻る。その後、上記動作を繰り返す。
【0023】以上この簡易ファインブランキングプレス
装置は、プレス時には、ダイホルダー101の中央ダイ
111および周辺ダイ113がパンチホルダー201の
可動中央板押え211と可動周辺板押え213とで製品
410の内外周辺部分の被加工板材400を圧接し、さ
らに製品410はエジェクタ115とパンチ215とで
圧接されているので、平面性および加工面(接断面)の
平滑性が維持される。さらにパンチ終了時には、引き込
み位置のエジェクタ115が係止アーム131によって
係止され、製品410は環状空間112内に保持される
から、製品410を把持するアームなどの機構が不要に
なる。
装置は、プレス時には、ダイホルダー101の中央ダイ
111および周辺ダイ113がパンチホルダー201の
可動中央板押え211と可動周辺板押え213とで製品
410の内外周辺部分の被加工板材400を圧接し、さ
らに製品410はエジェクタ115とパンチ215とで
圧接されているので、平面性および加工面(接断面)の
平滑性が維持される。さらにパンチ終了時には、引き込
み位置のエジェクタ115が係止アーム131によって
係止され、製品410は環状空間112内に保持される
から、製品410を把持するアームなどの機構が不要に
なる。
【0024】以上、本実施例にファインブランキングプ
レス装置ではカメラの環状のマウントを形成する態様を
示したが、本プレス装置は、パンチ、ダイおよび板押え
を代えることにより、例えば矩形製品を加工できる。ま
た、本実施例のプレス装置は、上下方向に接離する上型
アッセンブリおよび下型アッセンブリを有しているが、
水平方向に接離移動する移動アッセンブリおよび固定ア
ッセンブリに適用することができる。
レス装置ではカメラの環状のマウントを形成する態様を
示したが、本プレス装置は、パンチ、ダイおよび板押え
を代えることにより、例えば矩形製品を加工できる。ま
た、本実施例のプレス装置は、上下方向に接離する上型
アッセンブリおよび下型アッセンブリを有しているが、
水平方向に接離移動する移動アッセンブリおよび固定ア
ッセンブリに適用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
パンチの周辺の被加工材をダイとの間で圧接する板押え
およびパンチと対向するエジェクタを可動に構成し、こ
の可動エジェクタをダイに対する相対引込位置に係止す
る係止手段および係止を解除する解除手段とを備えたの
で、簡単な機構により、加工面の平滑性および平面性を
維持することが可能になった。
パンチの周辺の被加工材をダイとの間で圧接する板押え
およびパンチと対向するエジェクタを可動に構成し、こ
の可動エジェクタをダイに対する相対引込位置に係止す
る係止手段および係止を解除する解除手段とを備えたの
で、簡単な機構により、加工面の平滑性および平面性を
維持することが可能になった。
【図1】本発明を適用した簡易ファインブラケットプレ
ス装置の一実施例の待機状態における要部を一部縦断し
て示す正面図である。
ス装置の一実施例の待機状態における要部を一部縦断し
て示す正面図である。
【図2】同プレス装置をプレス行程中の状態で示す正面
図である。
図である。
【図3】同プレス装置をプレス終了状態で示す正面図で
ある。
ある。
【図4】同プレス装置によってプレスされる製品の一例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
100 上型アッセンブリ 101 ダイホルダー 111 中央ダイ 112 環状空間(エジェクタ穴) 113 周辺ダイ 115 エジェクタ 121 押圧板 123 係合突起 131 係止アーム 137 スプリングプランジャ 200 下型アッセンブリ 201 パンチホルダー 211 可動中央板押え 213 可動周辺板押え 215 パンチ 500 ノックアウトピン 501 円筒カム 502 球状部 503 係止アームの斜面
Claims (2)
- 【請求項1】 接離移動する移動型アッセンブリと固定
型アッセンブリとを備えたプレス装置において、 上記固定型アッセンブリは、 該固定型アッセンブリと一体のパンチと;このパンチに
対して相対移動可能な板押えと;この板押えを移動型ア
ッセンブリ側に移動付勢し、常時は該板押えをパンチと
の面一位置に保持する付勢係止手段と;を備え、 上記移動型アッセンブリは、 該移動型アッセンブリと一体で、上記板押えと対をなす
ダイと;このダイに対して相対移動可能で、上記パンチ
と対をなすエジェクタと;このエジェクタを固定型アッ
センブリ側に移動付勢し、常時は該エジェクタを上記ダ
イとの面一位置に保持する付勢係止手段と;移動型アッ
センブリと固定型アッセンブリが接近する加工時に、エ
ジェクタがパンチ及び被加工板材に押されてダイに対し
て相対移動したときに、該エジェクタをその移動位置に
保持する係止機構と;移動型アッセンブリが固定型アッ
センブリから離間した位置に移動する間に、この係止機
構による係止を解く係止解除手段と;を備えているこ
と、を特徴とする簡易ファインブランキングプレス装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記移動型アッセン
ブリおよび固定型アッセンブリは、上下位置に設けられ
た上型アッセンブリおよび下型アッセンブリからなり、
上型アッセンブリが上方から下型アッセンブリに対して
接離移動すること、を特徴とする簡易ファインブランキ
ングプレス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31103694A JPH08164430A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 簡易ファインブランキングプレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31103694A JPH08164430A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 簡易ファインブランキングプレス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164430A true JPH08164430A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18012352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31103694A Pending JPH08164430A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 簡易ファインブランキングプレス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08164430A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102950191A (zh) * | 2012-09-25 | 2013-03-06 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种吊锲冲孔模具 |
CN103317556A (zh) * | 2013-05-24 | 2013-09-25 | 上海卫星装备研究所 | 薄型温控材料冲模装置 |
CN103978109A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-08-13 | 安徽大昌科技股份有限公司 | 一种膝部保护支架的侧冲整形模具 |
CN105107863A (zh) * | 2015-08-20 | 2015-12-02 | 天津市华天世纪机械有限公司 | 一种模具加工装置 |
CN108889831A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-11-27 | 蒙城信和汽车有限公司 | 一种冲压件预模打孔机构 |
CN109571622A (zh) * | 2019-02-17 | 2019-04-05 | 盐城市罗氏鞋业机械有限公司 | 一种全自动横移旋转头裁切机冲头部件 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP31103694A patent/JPH08164430A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102950191A (zh) * | 2012-09-25 | 2013-03-06 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种吊锲冲孔模具 |
CN103317556A (zh) * | 2013-05-24 | 2013-09-25 | 上海卫星装备研究所 | 薄型温控材料冲模装置 |
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CN105107863A (zh) * | 2015-08-20 | 2015-12-02 | 天津市华天世纪机械有限公司 | 一种模具加工装置 |
CN108889831A (zh) * | 2018-06-30 | 2018-11-27 | 蒙城信和汽车有限公司 | 一种冲压件预模打孔机构 |
CN109571622A (zh) * | 2019-02-17 | 2019-04-05 | 盐城市罗氏鞋业机械有限公司 | 一种全自动横移旋转头裁切机冲头部件 |
CN109571622B (zh) * | 2019-02-17 | 2024-04-12 | 盐城市罗氏鞋业机械有限公司 | 一种全自动横移旋转头裁切机冲头部件 |
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