JP7037974B2 - プレス成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絞り成形を行うプレス成形装置に関する。
従来、絞り成形において、シワの発生を防止するために、ダイに支持されたパッドとパンチでブランク材(ワーク)の中央部を挟み込んでパッドによってパンチを押圧するとともにダイとブランクホルダでブランク材の端部を把持した状態で、これらの部材を一体的に下降させてブランク材にパンチを押し付ける技術が知られている。成形完了後の型開きのときは、パッドがパンチを押圧したままの状態でブランクホルダを上昇させるとワークがパッドによって変形してしまうため、ブランクホルダ又はパッドの押圧をロックさせる。この種の技術に関するものとして特許文献1~3がある。
特許文献1には、下降端時にクッションリング(ブランクホルダ)を支持する弾性部材(油圧シリンダ)にオイルを注入することで伸長作動を所定時間保持する絞り成形型構造について記載されている。特許文献2には、下降端時にブランクホルダを支持する弾性部材(油圧シリンダ)のオイルを粘性の高いものを用いることで下降端からの伸長作動を所定時間保持するプレス成形金型について記載されている。特許文献3には、下降端時に先行パッドの挿入穴にロックピンが嵌合しロックされ、型開き時の上昇端までに解除されるクッション絞り型について記載されている。
実開平4-422号公報 特開2012-206152号公報 実開平4-423号公報
生産効率を向上させるためにプレス成形サイクルが高速化している中で、ブランクホルダのロックを解除するタイミング(ワークが変形しない状態となった時点でのロック解除のタイミング)はパッドが離れた時と同時が好ましい。ロック解除が遅れれば、ワーク搬出用のロボット等によりワークを把持するときにブランクホルダが戻りきっておらずワークの位置出しが完了せずにワークを把持できない状態となってしまう。
特許文献1や2に記載される技術は、その構成上、ロックを解除するタイミングの調整が難しく、装置構成も複雑でコスト高の原因にもなる。例えば、特許文献1に記載される技術では、油の注入装置が必要となり、装置が高価なものとなる。
特許文献3に記載される技術では、パッドをロックする構成を採用しているが、下降端まで材料流動があり、ワークの天井部の板厚が変化するため、パッドの押圧力は下降端まで必要になってしまう。下降端と同時にロックピンを挿入穴に嵌合させるにはロックピンや挿入穴の精度が必要となり、また摩耗によるロックタイミングのバラツキによりワークの変形やシワが発生する可能性がある。
本発明は、プレス成形サイクルの高速化に対応できるとともにシンプルな構造で低コスト化を実現できるプレス成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、パンチ(例えば、後述のパンチ21)及びブランクホルダ(例えば、後述のブランクホルダ23)を有する固定型(例えば、後述の下型2)と、ワーク(例えば、後述のワークW)の対象部分(例えば、後述のワークWの中央部)を前記パンチ側に押圧するパッド(例えば、後述のパッド32)及び前記対象部分の外側(例えば、後述のワークWの周辺部)を前記ブランクホルダとともに挟み込むダイを有する可動型(例えば、後述の上型3)と、を備えるプレス成形装置(例えば、後述のプレス成形装置1)であって、前記パッドとともに一体的に移動し、前記パッドが前記パンチと前記ワークを挟持する状態で前記ブランクホルダとの間に隙間(例えば、後述の隙間100)を形成するパッドロック部(例えば、後述のパッドロック部42)と、離形時に、前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に入り込み、前記パッドが前記ワークから離間するまで前記パッドと前記ブランクホルダの位置関係を保持するロッキングユニット(例えば、後述のロッキングユニット5)と、を備えるプレス成形装置に関する。
これにより、パッドロック部とブランクホルダの間の隙間に入り込むロッキングユニットにより、パッドがワークから離間するまで当該パッドの押圧力を受け止めることができる。従って、パッドの成形後のワークが離形時にパッドの押圧力によってパッドとブランクホルダの位置関係が変化し、パッドに押し込まれる等してワークにシワが発生する事態を防止できる。また、パッドロック部とブランクホルダの間の隙間を利用するシンプルな構成なので、ロッキングユニットによるロック及び解除を速やかに動作させてプレス成形の高速化に対応しつつ、低コスト化を実現できる。
前記ロッキングユニットは、前記ブランクホルダにおける前記ダイと前記ワークを挟み込む部分の外側に固定され、前記可動型の移動方向に貫通する貫通孔(例えば、後述の貫通孔51)を有するケース(例えば、後述のケース50)と、前記ケースの外側で前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に挿入される挿入部(例えば、後述の挿入部72)及び前記ケースの内側で前記挿入部の隙間への挿入方向に進むに従って前記固定型に近づくように傾斜するスライダ側傾斜面(例えば、後述のスライダ側傾斜面76)を有するスライダ(例えば、後述のスライダ70)と、前記挿入部が隙間から退出する方向に前記スライダを付勢するスライダ用弾性部材(例えば、後述のスライダ用ガスシリンダ75)と、前記ケースの内側で前記スライダ側傾斜面に対向し、前記スライダ側傾斜面に沿って傾斜するドライバ側傾斜面(例えば、後述のドライバ側傾斜面61)を有するドライバ(例えば、後述のドライバ60)と、前記固定型から離れる方向に前記ドライバを付勢するドライバ用弾性部材(例えば、後述のドライバ用ガスシリンダ65)と、を有することが好ましい。
これにより、可動型の移動によってブランクホルダが固定型側に移動し、それに伴ってスライダのスライダ側傾斜面がドライバのドライバ側傾斜面に案内されて挿入部がパッドロック部とブランクホルダの間に入り込む状態となる。従って、駆動源等を別途用意する必要なく、機械的な動作でロッキングを完了させることができる。また、パッドロック部とブランクホルダの間に隙間が形成されるまでの間、ドライバ用弾性部材が弾性変形して蓄圧され、パッドロック部とブランクホルダの間に隙間が形成されると速やかに挿入部が入り込み、迅速なロッキング動作が実現される。
前記ドライバ側傾斜面と前記スライダ側傾斜面が接触した状態で前記挿入部が前記隙間に入る方向に移動するように前記ドライバ用弾性部材及び前記スライダ用弾性部材の付勢力がそれぞれ設定されることが好ましい。
これにより、スライダ用弾性部材によって付勢されるスライダをドライバ用弾性部材の付勢力により移動させ、挿入部をパッドロック部とブランクホルダの間の隙間に瞬間的かつ確実に進入させる構造を実現できる。
本発明のプレス成形装置によれば、プレス成形サイクルの高速化に対応できるとともにシンプルな構造で低コスト化を実現できる。
本発明の一実施形態に係るプレス成形装置の正面図である。 本実施形態のプレス成形装置の側面図である。 本実施形態のプレス成形装置の下側を示す平面図である。 本実施形態のプレス成形装置の断面図である。 本実施形態のロッキングユニットの斜視図である。 本実施形態のロッキングユニットの断面斜視図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型が上死点にある様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型が下降中の様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型と下型によってワークが挟持された様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のスライダとドライバが当接した様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のスライダがパッドの側面に当接した様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型が下死点に到達した様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のロック状態を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のスライダの上昇を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のスライダの上昇によって原位置復帰したブランクホルダを示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置のワークからダイ・パッドが離間する様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型の離形中の様子を示す模式図である。 本実施形態のプレス成形装置の上型が上死点に復帰した様子を示す模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態として、ブランク材を加工対象のワークとして絞り成形を行うプレス成形装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプレス成形装置1の正面図である。図2は、本実施形態のプレス成形装置1の側面図であり、図1のA方向で見た状態が示されている。図3は、本実施形態のプレス成形装置1の下側を示す平面図であり、図1のB-B線矢視図である。図4は、本実施形態のプレス成形装置1の断面図であり、図3のC-C線矢視図である。図5は、本実施形態のロッキングユニット5の斜視図である。図6は、本実施形態のロッキングユニット5の断面斜視図である。
図1~4に示すように、プレス成形装置1は、固定型としての下型2と、可動型としての上型3と、下型2に配置されるロッキングユニット5と、を備える。図1及び図2では、プレス成形装置1の上型3が上死点にある状態が示される。
下型2は、下型ベース20と、下型ベース20から上方に突出するパンチ21と、下型ベース20の上面に配置される複数のガスシリンダ22と、下型ベース20の上方でガスシリンダ22によって支持されるブランクホルダ23と、を備える。
下型2のブランクホルダ23には、パンチ開口部25と、ロッキングユニット開口部26が形成される。ガスシリンダ22によって支持されるブランクホルダ23は、下型ベース20に対して上下方向に移動可能になっている。
下型ベース20におけるロッキングユニット開口部26の下方には、ロッキングユニット5を支持する受け台24が複数形成される。複数の受け台24のそれぞれにはドライバ用ガスシリンダ65が載置される。ドライバ用ガスシリンダ65は、後述するロッキングユニット5のドライバ60をフロート状に支持する。
上型3は、上型ベース30と、上型ベース30から下方に突出するダイ31と、下型2のパンチ21とともにワークWを挟み込むパッド32と、パッド32にパンチ21側への押圧力を付与するガスシリンダ33と、を備える。
上型ベース30には下側に開口する凹部35が形成される。ダイ31の中央には上下方向に貫通する貫通孔36が形成されており、この貫通孔36は凹部35に連通する。凹部35は、ダイ31の上方に位置する。
パッド32は、パッド本体部41とパッドロック部42を備える。パッド本体部41は、その下面がワークWの上面に接触するパッド32の本体部分である。パッド本体部41の上面には、ガスシリンダ33の一部が収容される収容溝37が形成されている。
パッドロック部42は、パッド本体部41の上端部から水平方向に延出した後、ダイ31の外側面に沿って下方に延出している。パッドロック部42は、後述するロッキングユニット5のスライダ70に接触する部分であり、パッド本体部41と一体的に移動する。
ガスシリンダ33は、その上端部が上型ベース30の凹部35の上底に接続されるとともに、下端部がパッド本体部41の収容溝37の下底に接続される。
次に、ロッキングユニット5について説明する。図5及び図6に示すように、ロッキングユニット5は、ブランクホルダ23に固定されるケース50と、下型ベース20にドライバ用ガスシリンダ65を介して支持されるドライバ60と、ケース50の内側でドライバ60の上方に配置されるスライダ70と、を備える。
ケース50は、ブランクホルダ23のロッキングユニット開口部26に固定される。ケース50は、上下方向に貫通する貫通孔51を有する枠状の部材である。この貫通孔51には、ドライバ60の上部が納まるとともにスライダ70の下部が納まる。ケース50の内側のドライバ60に対向する面にはスライドプレート52が配置される。
ドライバ60は、ドライバ用ガスシリンダ65に支持された状態でケース50の貫通孔51に納まる。ドライバ用ガスシリンダ65は、下端部が下型2に載置されるとともに上部がドライバ60の内部に埋設されており、ドライバ60を上方に付勢している。
ドライバ60の上部には、下型2のパンチ21に近づくにつれて下側に近づくドライバ側傾斜面61が形成される。このドライバ側傾斜面61がスライダ70との接触面となる。
スライダ70は、スライダ本体部71と、挿入部72と、スライダ用ガスシリンダ75と、を備える。
スライダ本体部71の下部には、ドライバ側傾斜面61に対応して同じ方向に傾斜するスライダ側傾斜面76が形成される。スライダ側傾斜面76にはスライドプレート77が固定されており、このスライドプレート77を介してスライダ70がドライバ60に接触している。
挿入部72は、スライダ本体部71の上部からパンチ21側に水平方向に延出する。挿入部72は、ケース50のダイ31側の上面に接触している。
スライダ用ガスシリンダ75は、スライダ本体部71とケース50の貫通孔51の内側面の間に配置される。スライダ用ガスシリンダ75の一側の端部はスライダ本体部71の収容穴78に埋設されており、他側の端部はケース50のパンチ21側の内側面に接触している。
本実施形態において、ドライバ側傾斜面61及びスライダ側傾斜面76の傾斜角度は、何れも略45度に設定されている。そして、ドライバ用ガスシリンダ65の付勢力は、スライダ用ガスシリンダ75の付勢力よりも強くなるように設計されている(ドライバ用ガスシリンダ65>スライダ用ガスシリンダ75)。
次に、図7A~図7Lを参照しながらプレス成形の1サイクルについて説明する。図7Aは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3が上死点にある様子を示す模式図である。図7Aに示すように、上死点では上型3が下型2の上方に位置した状態で、ワークWがパンチ21及びブランクホルダ23の上面にセットされる。
図7Bは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3が下降中の様子を示す模式図である。図7Bに示すように、ワークWがセットされた状態でプレス成形が開始されると、上型3が下型2に近づく方向に下降する。
図7Cは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3と下型2によってワークWが挟持された様子を示す模式図である。図7Cに示すように、上型3の下降に伴ってダイ31及びパッド32が下降し、ワークWの上面に接触する。これによってワークWの中央部がパッド32とパンチ21に挟み込まれるとともに、ワークW中央の周辺部がダイ31とブランクホルダ23に挟み込まれる。
図7Dは、本実施形態のプレス成形装置1のスライダ70とドライバ60が当接した様子を示す模式図である。図7Dに示すように、ワークWの中央部がパッド32とパンチ21が挟み込まれた状態でダイ31とブランクホルダ23に挟み込まれた周辺部が下がることで、絞り加工が開始される。また、ブランクホルダ23が下がるにつれてスライダ70も下方に下がり、ドライバ60に接触する状態となる。ドライバ用ガスシリンダ65及びスライダ用ガスシリンダ75のそれぞれの付勢力がドライバ用ガスシリンダ65>スライダ用ガスシリンダ75になるように設定されているので、ドライバ側傾斜面61とスライダ側傾斜面76が接触している状態では、スライダ用ガスシリンダ75に抗するドライバ用ガスシリンダ65の付勢力によってスライダ70は、挿入部72が隙間100に入る方向に移動する。
図7Eは、本実施形態のプレス成形装置1のスライダ70がパッド32の側面に当接した様子を示す模式図である。図7Eに示すように、ワークWの中央部の高さと周辺部の高さの差が次第に大きくなり、徐々に絞りが深くなっている。また、上述の通り、ドライバ60のドライバ用ガスシリンダ65の付勢力により、スライダ70がパッド32側に移動し、挿入部72がパッドロック部42の側面に当接する状態になる。
図7Fは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3が下死点に到達した様子を示す模式図である。上型3が下死点に到達した状態では、パッド32は下型2に入り込んだ状態となる。そして、パッドロック部42とケース50(ブランクホルダ23)の間の隙間100が挿入部72が進入可能な高さになる。
図7Gは、本実施形態のプレス成形装置1のロック状態を示す模式図である。スライダ70は、ブランクホルダ23が下がるにつれてドライバ60によってパンチ21側に押し込まれる。そして、挿入部72がパッドロック部42とケース50(ブランクホルダ23)の間の隙間100に入り込んだ状態となる。スライダ70の挿入部72がパッドロック部42とケース50の間に挟み込まれた状態となることにより、ブランクホルダ23とパッド32の位置関係が保持されてロッキングユニット5によるロックが完了した状態になる。
図7Hは、本実施形態のプレス成形装置1のスライダ70の上昇を示す模式図である。上型3の上昇に伴ってブランクホルダ23及びスライダ70が上昇する。そして、ドライバ60がスライダ70に接触する前の原位置に復帰した状態となる。
図7Iは、本実施形態のプレス成形装置1のスライダ70の上昇によって原位置復帰したブランクホルダ23を示す模式図である。ブランクホルダ23が原位置復帰した状態では、挿入部72がパッドロック部42とケース50によって挟持されているので、スライダ70の位置が保持される。
図7Jは、本実施形態のプレス成形装置1のワークWからダイ31・パッド32が離間する様子を示す模式図である。ワークWからダイ31・パッド32が離間すると同時にパッドロック部42も挿入部72から離間し、スライダ70が原位置に後退する。図7G~図7Iに示すように、下死点からワークWからダイ31・パッド32が離間するまでの間、ブランクホルダ23とパッド32の位置関係を保持した状態で離形することになる。
図7Kは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3の離形中の様子を示す模式図である。ワークWからダイ31・パッド32が離間した後は、上型3は上死点まで移動する。図7Lは、本実施形態のプレス成形装置1の上型3が上死点に復帰した様子を示す模式図である。上型3が上死点まで移動した後、ワークWがプレス成形装置1から取り出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
プレス成形装置1は、パッド32とともに一体的に移動し、パッド32がパンチ21とワークWを挟持する状態でブランクホルダ23との間に隙間を形成するパッドロック部42と、離形時に、パッドロック部42とブランクホルダ23の間の隙間に入り込み、パッド32がワークWから離間するまでパッド32とブランクホルダ23の位置関係を保持するロッキングユニット5と、を備える。
これにより、パッドロック部42とブランクホルダ23の間の隙間に入り込むロッキングユニット5により、パッド32がワークWから離間するまで当該パッド32の押圧力を受け止めることができる。従って、パッド32の成形後のワークWが離形時にパッド32の押圧力によってパッド32とブランクホルダ23の位置関係が変化し、パッド32に押し込まれる等してワークWにシワが発生する事態を防止できる。また、パッドロック部42とブランクホルダ23の間の隙間を利用するシンプルな構成なので、ロッキングユニット5によるロック及び解除を速やかに動作させてプレス成形の高速化に対応しつつ、低コスト化を実現できる。
また、本実施形態のロッキングユニット5は、ブランクホルダ23におけるダイ31とワークWを挟み込む部分の外側に固定され、上型3の移動方向に貫通する貫通孔51を有するケース50と、ケース50の外側でパッドロック部42とブランクホルダ23の間の隙間に挿入される挿入部72及びケース50の内側で挿入部72の隙間への挿入方向に進むに従って下型2に近づくように傾斜するスライダ側傾斜面76を有するスライダ70と、挿入部72が隙間から退出する方向にスライダ70を付勢するスライダ用ガスシリンダ75と、ケース50の内側でスライダ側傾斜面76に対向し、スライダ側傾斜面76に沿って傾斜するドライバ側傾斜面61を有するドライバ60と、下型2から離れる方向にドライバ60を付勢するドライバ用ガスシリンダ65と、を有する。
これにより、上型3の移動によってブランクホルダ23が下型2側に移動し、それに伴ってスライダ70のスライダ側傾斜面76がドライバ60のドライバ側傾斜面61に案内されて挿入部72がパッドロック部42とブランクホルダ23の間に入り込む状態となる。従って、駆動源等を別途用意する必要なく、機械的な動作でロッキングを完了させることができる。また、パッドロック部42とブランクホルダ23の間に隙間が形成されるまでの間、ドライバ用ガスシリンダ65が弾性変形して蓄圧され、パッドロック部42とブランクホルダ23の間に隙間が形成されると速やかに挿入部72が入り込み、迅速なロッキング動作が実現される。
また、本実施形態では、ドライバ側傾斜面61とスライダ側傾斜面76が接触した状態で挿入部72が隙間に入る方向に移動するようにドライバ用ガスシリンダ65,スライダ用ガスシリンダ75の付勢力がそれぞれ設定される。
これにより、スライダ用ガスシリンダ75によって付勢されるスライダ70をドライバ用ガスシリンダ65の付勢力により移動させ、挿入部72をパッドロック部42とブランクホルダ23の間の隙間に瞬間的かつ確実に進入させる構造を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、ドライバ60を用いた機械的手段によって自動的にスライダ70をロッキング位置に移動させる構成を実施形態の一例として説明したが、この構成に限定されない。例えば、ドライバ60を省略し、電気的な制御で動作するシリンダ機構を用いてスライダ70の移動を行う構成としてもよい。
1 プレス成形装置
2 下型(固定型)
3 上型(可動型)
21 パンチ
23 ブランクホルダ
31 ダイ
32 パッド
50 ケース
60 ドライバ
61 ドライバ側傾斜面
65 ドライバ用ガスシリンダ(ドライバ用弾性部材)
70 スライダ
72 挿入部
75 スライダ用ガスシリンダ(スライダ用弾性部材)
76 スライダ側傾斜面
W ワーク

Claims (5)

  1. パンチ及びブランクホルダを有する固定型と、
    ワークの対象部分を前記パンチ側に押圧するパッド及び前記対象部分の外側を前記ブランクホルダとともに挟み込むダイを有する可動型と、
    を備えるプレス成形装置であって、
    前記パッドとともに一体的に移動し、前記パッドが前記パンチと前記ワークを挟持する状態で前記ブランクホルダとの間に隙間を形成するパッドロック部と、
    離形時に、前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に入り込み、前記パッドが前記ワークから離間するまで前記パッドと前記ブランクホルダの位置関係を保持するロッキングユニットと、を備え
    前記ロッキングユニットは、
    前記ブランクホルダにおける前記ダイと前記ワークを挟み込む部分の外側に固定され、前記可動型の移動方向に貫通する貫通孔を有するケースと、
    前記ケースの外側で前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に挿入される挿入部を有するスライダと、
    前記挿入部が隙間から退出する方向に前記スライダを付勢するスライダ用弾性部材と、
    を備え、
    前記ロッキングユニットは、前記挿入部が前記挿入方向の後方側に移動する場合に前記スライダを前記挿入方向の前方側に付勢可能であることを特徴とするプレス成形装置。
  2. 前記ロッキングユニットは、
    前記スライダを前記挿入方向に移動可能なシリンダ機構と、
    前記シリンダ機構の動作を制御可能な制御部を有し、
    前記制御部は、前記挿入部が前記挿入方向の後方側に移動する場合に、前記シリンダ機構に前記スライダを前記挿入方向の前方側に付勢させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載のプレス成型装置。
  3. 前記スライダは、前記ケースの内側で前記挿入部の隙間への挿入方向に進むに従って前記固定型に近づくように傾斜するスライダ側傾斜面を有し、
    前記ロッキングユニットは、
    前記ケースの内側で前記スライダ側傾斜面に対向し、前記スライダ側傾斜面に沿って傾斜するドライバ側傾斜面を有するドライバと、
    前記固定型から離れる方向に前記ドライバを付勢するドライバ用弾性部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形装置。
  4. パンチ及びブランクホルダを有する固定型と、
    ワークの対象部分を前記パンチ側に押圧するパッド及び前記対象部分の外側を前記ブランクホルダとともに挟み込むダイを有する可動型と、
    を備えるプレス成形装置であって、
    前記パッドとともに一体的に移動し、前記パッドが前記パンチと前記ワークを挟持する状態で前記ブランクホルダとの間に隙間を形成するパッドロック部と、
    離形時に、前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に入り込み、前記パッドが前記ワークから離間するまで前記パッドと前記ブランクホルダの位置関係を保持するロッキングユニットと、を備え、
    前記ロッキングユニットは、
    前記ブランクホルダにおける前記ダイと前記ワークを挟み込む部分の外側に固定され、前記可動型の移動方向に貫通する貫通孔を有するケースと、
    前記ケースの外側で前記パッドロック部と前記ブランクホルダの間の隙間に挿入される挿入部及び前記ケースの内側で前記挿入部の隙間への挿入方向に進むに従って前記固定型に近づくように傾斜するスライダ側傾斜面を有するスライダと、
    前記挿入部が隙間から退出する方向に前記スライダを付勢するスライダ用弾性部材と、
    前記ケースの内側で前記スライダ側傾斜面に対向し、前記スライダ側傾斜面に沿って傾斜するドライバ側傾斜面を有するドライバと、
    前記固定型から離れる方向に前記ドライバを付勢するドライバ用弾性部材と、備えることを特徴とするプレス成形装置。
  5. 前記ドライバ側傾斜面と前記スライダ側傾斜面が接触した状態で前記挿入部が前記隙間に入る方向に移動するように前記ドライバ用弾性部材及び前記スライダ用弾性部材の付勢力がそれぞれ設定される請求項3又は4に記載のプレス成形装置。
JP2018052574A 2018-03-20 2018-03-20 プレス成形装置 Active JP7037974B2 (ja)

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