JP6845573B2 - ヘミング加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば金属板等のワークを折り曲げ加工するヘミング加工装置に関する。
従来より、例えば自動車のドアパネル等のワークを折り曲げ加工するヘミング加工を行う際には、ワークの折り曲げ部が予め立ち上がるように成形されていて、この折り曲げ部を最終形状となる手前まで曲げ、その後、最終形状となるまで曲げる2段階の曲げ工程を行う場合がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、折り曲げ部を最終形状となる手前まで曲げることを予備曲げと呼び、予備曲げされた状態にある折り曲げ部を最終形状となるまで曲げることを本曲げと呼んでいる。
特許文献1のヘミング加工装置では、ヘムパンチの先端側に本曲げを行うための本曲げ部が設けられる一方、基端側に予備曲げを行う予備曲げ部が設けられており、このヘムパンチは、クッションホルダに対してスライドカムを介して水平方向にスライド可能に取り付けられている。クッションホルダの下方には、該クッションホルダを下方から支持して常時付勢力を作用させる第1ガススプリングと、第1ガススプリングから離れて設けられ、予備曲げが完了時にクッションホルダを下方から支持する第2ガススプリングとが設けられている。また、クッションホルダと対向するように配置される駆動盤には、スライドカムに係合するドライバカムが設けられている。
このヘミング加工装置を用いてヘミング加工する際には、まず、駆動盤の下降によってドライバカムがスライドカムに係合してヘムパンチの予備曲げ部がワークの折り曲げ部に対向する位置まで進出する。その後、駆動盤の更なる下降によってヘムパンチの予備曲げ部が下降してワークの折り曲げ部に押し付けられ、これにより予備曲げが行われる。この予備曲げ開始時からクッションホルダが第1ガススプリングの付勢力に抗して下降し始め、予備曲げ完了時には第2ガススプリングによってクッションホルダが下方から支持される。次いで、ドライバカムによってスライドカムが後退してヘムパンチの本曲げ部がワークの折り曲げ部に対向する。そして、駆動盤の更なる下降によってヘムパンチの本曲げ部がワークの折り曲げ部に押し付けられて本曲げが行われ、折り曲げ部が最終形状になる。
特許第4495184号公報
ところで、特許文献1では、ヘムパンチの予備曲げ部がワークの折り曲げ部に対向する位置まで進出する動作、ヘムパンチの予備曲げ部が下降してワークの折り曲げ部に押し付けられる動作、ヘムパンチの本曲げ部がワークの折り曲げ部に対向するまで後退する動作、ヘムパンチの本曲げ部がワークの折り曲げ部に押し付けられる動作の4つの動作がプレスストローク中に行われるので、4モーション型のヘミング加工装置と呼ぶことができる。
この4モーション型のヘミング加工装置では、ヘムパンチの予備曲げ部がワークの折り曲げ部に対向する位置まで進出した後、ヘムパンチの予備曲げ部を下方へ移動させてワークの折り曲げ部に押し付けることができるので、予備曲げ時において、ワークの折り曲げ部に対して側方から加工力を作用させずに済む。例えばアルミ材などのワークで折り曲げ部に対して側方から加工力を作用させると、折り曲げ部が根元部分からめくれ上がるように変形し加工精度を損なう場合がある。よって、ワークの折り曲げ部に対して上方から加工力を作用させることによりワークの折り曲げ部を狙い通りの形状に加工することができ、その結果、加工精度を高めることができる。
しかしながら、クッションホルダは、加工開始時には第1ガススプリングからの付勢力を受け、その後、予備曲げ完了時には第2スプリングからの付勢力を受けることになる。つまり、プレスストローク中にクッションホルダが受ける反力が段階的に増加し、しかも、第1ガススプリングと第2ガススプリングとが互いに離れているので、クッションホルダに対する反力の発生部位も離れることになる。またドアサッシュ部分はサッシュ内側の折り曲げ加工も必要になるため、ガススプリングからの付勢力が偏在する。このため、プレスストローク中にクッションホルダ側ラム及び上型に傾きが発生し易く、この傾きを制御するための構成が必要になるという問題があった。
また、例えば自動車用ドアのサッシュ部をヘミング加工する場合には、例えばベルトライン部用、サッシュ上辺部用、サッシュ後辺部用としてそれぞれヘムパンチを設けることが考えられ、例えばベルトライン部とサッシュ上辺部とではプレスストロークを変えたいことがある。この場合に、特許文献1のようにクッションホルダの下降動作によって予備曲げ及び本曲げを行うようにしていると、そのクッションホルダに取り付けられている全てのヘムパンチが同じだけプレスストロークすることになり、例えばベルトライン部とサッシュ上辺部とでプレスストロークを変えることができず、汎用性が低下してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、4モーション型のヘミング加工装置とする場合に、プレスストローク中にクッションホルダの傾きの変化を抑制できるようにするとともに、複数のヘムパンチをクッションホルダに設ける場合にそれらヘムパンチのプレスストロークを個別に設定できるようにして汎用性を高めることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、ワークを支持するヘミングダイと、上記ヘミングダイとは分離され、付勢手段によって所定位置に保持されたクッションホルダと、上記クッションホルダと対向するように配置され、該クッションホルダに対して接離する方向に駆動される駆動盤とを備え、上記ワークの周縁部に予め立ち上がるように形成された折り曲げ部を折り曲げ加工するように構成されたヘミング加工装置において、上記クッションホルダは、クッションホルダ本体と、上記ワークの折り曲げ部を折り曲げ加工するためのヘムパンチと、該ヘムパンチが取り付けられるスライドカムと、該スライドカムを上記クッションホルダ本体に取り付けるとともに、上記折り曲げ部の立ち上がり方向と交差する方向に案内する案内機構と、上記ヘムパンチを上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向に変位可能に上記スライドカムにフローティング支持するフローティング支持機構とを備え、上記ヘムパンチにおける基端側には上記折り曲げ部を最終形状となる手前まで曲げるための予備曲げ部が設けられ、先端側には予備曲げされた状態にある上記折り曲げ部を最終形状となるまで曲げるための本曲げ部が設けられ、上記駆動盤は、上記スライドカムに係合するドライバカムと、上記ヘムパンチに対して加工力を作用させる押し付け機構とを備え、上記ドライバカムは、上記駆動盤が上記クッションホルダへ接近することにより、上記スライドカムを上記案内機構によって上記折り曲げ部に向けて進出させ、上記ヘムパンチを、上記予備曲げ部が上記折り曲げ部に対向するように位置する予備曲げ開始位置とした後、上記スライドカムを後退させて、上記本曲げ部が上記折り曲げ部に対向するように位置する本曲げ開始位置とするように構成され、上記押し付け機構は、上記ヘムパンチが上記予備曲げ開始位置にあるときに、該ヘムパンチが上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向に変位するように予備曲げ加工力を作用させる一方、上記ヘムパンチが上記本曲げ開始位置にあるときに、該ヘムパンチを上記折り曲げ部に押圧して本曲げ力を作用させるように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ヘミングダイでワークを支持しておき、駆動盤をクッションホルダへ接近する方向に移動させると、駆動盤のドライバカムがスライドカムに係合し、スライドカムを案内機構によって折り曲げ部に向けて進出させるので、ヘムパンチが予備曲げ開始位置になる。ヘムパンチが予備曲げ開始位置にあるときには、駆動盤の押し付け機構により、ヘムパンチに予備曲げ加工力が作用する。予備曲げ加工力を受けたヘムパンチは、折り曲げ部を先端から基端に押圧してワークの折り曲げ部が予備曲げ加工される。
その後、ドライバカムはスライドカムを後退させてヘムパンチが本曲げ開始位置になる。ヘムパンチが本曲げ開始位置にあるときには、駆動盤の押し付け機構により、ヘムパンチを折り曲げ部に押圧して本曲げ力を作用させることができる。このとき、ヘムパンチはスライドカムにフローティング支持されているので、クッションホルダ本体を動かすことなく、ヘムパンチを変位させることにより、本曲げ加工を行うことができ、その結果、折り曲げ部が最終形状になる。
つまり、本発明では、4モーション型のヘミング加工装置とする場合に、ヘムパンチのフローティング支持機構を設けたことにより、従来例のようにクッションホルダに対して段階的に反力を作用させる第1ガススプリング及び第2ガススプリングを設けずに済む。よって、プレスストローク中にクッションホルダの反力によるラム(図示せず)及び上型の傾きの変化を抑制できる。また上記ガススプリングには高圧ガススプリングが通常用いられるが、高圧ガススプリングを用いると、正確な作動確保のため配管を伴うガスモニターシステムなどが必要となり、メンテナンスの工数も増える。高圧ガススプリングを用いないことでヘミング加工装置の構造・メンテナンスの簡素化及び低コスト化が図れる。
また、複数のヘムパンチを、フローティング支持機構を介してクッションホルダ本体に取り付けることも可能である。この場合、複数のヘムパンチを押し付け機構によって別々に動作させることができるので、ヘムパンチ毎にプレスストロークを容易に変更できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記クッションホルダは、第1及び第2ヘムパンチと、第1及び第2ヘムパンチがそれぞれ取り付けられる第1及び第2スライドカムと、該第1及び第2スライドカムをそれぞれ上記クッションホルダ本体に取り付けるとともに、上記折り曲げ部の立ち上がり方向と交差する方向にそれぞれ案内する第1及び第2案内機構と、上記第1及び第2ヘムパンチを上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向にそれぞれ変位可能に上記第1及び第2スライドカムにそれぞれフローティング支持する第1及び第2フローティング支持機構とを備え、上記駆動盤は、上記第1及び第2スライドカムにそれぞれ係合する第1及び第2ドライバカムと、上記第1及び第2ヘムパンチに対してそれぞれ加工力を作用させる第1及び第2押し付け機構とを備え、上記第1押し付け機構が上記第1ヘムパンチに加工力を作用させるタイミングと、上記第2押し付け機構が上記第2ヘムパンチに加工力を作用させるタイミングとは異なることを特徴とする。
この構成によれば、第1ヘムパンチと第2ヘムパンチとを別々に動作させることができるので、第1ヘムパンチと第2ヘムパンチとのプレスストロークを容易に変更できる。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記フローティング支持機構は、上記ヘムパンチを反予備曲げ方向に付勢するためのコイルスプリングを有していることを特徴とする。
この構成によれば、一般的にガススプリングよりも安価でメンテナンスが容易なコイルスプリングを使用してフローティング支持機構を構成することができるので、ヘミング加工装置の低価格化を実現できる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記押し付け機構は、上記ヘムパンチが上記予備曲げ開始位置にあるときに、上記クッションホルダ本体を押圧して上記ヘムパンチを上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向に変位させる予備曲げ用押圧部材と、上記ヘムパンチが上記本曲げ開始位置にあるときに、該ヘムパンチを押圧することによって上記折り曲げ部に本曲げ力を作用させる本曲げ用押圧部材とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、本曲げ時に本曲げ用押圧部材によってヘムパンチを直接押圧することで、高い本曲げ力をワークの折り曲げ部に作用させることができる。よって、折り曲げ部の成形精度をより一層向上させることができる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記ヘミングダイは、上記ワークとしてのサッシュを有する自動車用ドアを支持するように形成され、上記ヘムパンチは、上記サッシュの内方に複数配置され、上記各ヘムパンチは、上記サッシュの内周部に設けられている上記折り曲げ部を予備曲げ加工及び本曲げ加工するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、サッシュの内周部に設けられている複数の折り曲げ部を1工程でヘミング加工することができる。これはサッシュ部加工時に製品全体に発生するひずみを低減するために極めて有効な方法である。
本発明によれば、4モーション型のヘミング加工装置とする場合に、プレスストローク中にラム(図示せず)及び上型の傾きの変化を抑制することができ、装置の簡素化・コスト低減も実現できる。また、複数のヘムパンチをクッションホルダに設ける場合にそれらヘムパンチのプレスストロークを個別に設定することができ、汎用性を高めることができる。
本発明の実施形態に係るヘミング加工装置の断面図であり、ヘムパンチが待機位置近傍にある場合を示す。 平面視における4つのヘムパンチとワークとの位置関係を説明する図であり、ヘムパンチが待機位置にある場合を示す。 ヘムパンチが予備曲げ開始位置にあるときの図1相当図である。 予備曲げ完了時を示す図1相当図である。 ヘムパンチが本曲げ開始位置にあるときの図1相当図である。 本曲げ完了時を示す図1相当図である。 本曲げ完了時を示す図2相当図である。 カムドライバの側面図である。 ヘムパンチ及びワークの位置関係と、カムドライバ及びフォロアーの位置関係とを対比説明する図であり、(a)はヘムパンチが予備曲げ開始位置にある場合を示し、(b)は予備曲げ完了時を示し、(c)はヘムパンチが本曲げ開始位置にあるときを示し、(d)は本曲げ完了時を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。また、図面に示した各部材の大きさや形状は一例であり、本発明の範囲を逸脱しない程度での改変を行うことができる。また、各部材を複数の部品に分割したり、複数の部品を一体成形する等の改変を行うことも可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るヘミング加工装置1の断面図を示すものである。図2は、ワークW及び後述するヘムパンチを平面的に見た場合を示しており、この図2では、ワークWとヘムパンチのみ示し、他の部材は省略している。
(ワークWの構成)
このヘミング加工装置1によって加工されるワークWは、図2にも示すように自動車用ドアであるが、ワークWは自動車用ドアに限られるものではなく、例えばトランクリッド、ボンネットフード、フェンダー等の各種部材をワークWとすることができる。この実施形態ではワークWが自動車用ドアである場合について説明するので、ヘミング加工装置1を構成する各部材も自動車用ドア用に形状設定されているとともに、自動車用ドアの成形に適した構造となっているが、ワークWを変えた場合には、そのワークWの成形に適するように、ヘミング加工装置1を構成する各部材の形状や構造を変更すればよい。
ワークWのサッシュ部は、いわゆる窓枠となる部分であり、閉状態にあるウインドガラス(図示せず)の周縁部を保持するように形成されている。図2に示すように、ワークWは、ベルトライン部S1と、サッシュ前辺部S2と、サッシュ上辺部S3と、サッシュ後辺部S4とで構成されている。
図9にも示すように、ワークWのサッシュ部は、インナパネルW1と、アウタパネルW2と、インナパネルW1及びアウタパネルW2の間に配設される板材からなる中間部材W3とで構成されている。インナパネルW1、アウタパネルW2及び中間部材W3は、例えばアルミニウム合金製とすることができるが、これに限られるものではない。ワークWのアウタパネルW2におけるサッシュ部Sの内周部(アウタパネルW2の周縁部)には、折り曲げ部W4が設けられている。
尚、この実施形態のヘミング加工装置1は、予備曲げ時に、ワークW1の折り曲げ部W4に対して該折り曲げ部W4の先端(上端)から基端(下端)に向けて加工力を作用させることができるので、特にワークWがアルミニウム合金製の場合に狙い通りの予備曲げ形状にすることができ、好適である。
また、図2及び図7では、ワークWについてサッシュ部Sを示しているが、折り曲げ部W4については省略している。折り曲げ部W4は、図1や図9等に示している。
アウタパネルW2の折り曲げ部W4は、他のプレス加工装置によって予め立ち上がるように形成された部分であり、これをヘミング加工装置1で折り曲げ加工することをヘミング加工と呼ぶ。このヘミング加工を行うことで、折り曲げ部W4が図9(d)に示すように中間部材W3に接触して該中間部材W3を厚み方向に挟持し、アウタパネルW2と中間部材W3とを接合することができる。折り曲げ部W4は、ベルトライン部S1と、サッシュ前辺部S2と、サッシュ上辺部S3と、サッシュ後辺部S4とにそれぞれ設けられている。
(ヘミング加工装置1の全体構成)
図1に示すように、ヘミング加工装置1は、下型2と、上型(駆動盤)3と、駆動装置4と、駆動装置4を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。下型2は工場の床面等に設置されている。上型3は下型2の直上方に配置されており、上下方向、即ち下型2に対して接離する方向に移動可能となっている。駆動装置4は、上型3を下型2に対して接離する方向に駆動するためのものであり、例えば流体圧シリンダ等で構成することができる。
詳細は後述するが、この実施形態のヘミング加工装置1は、ヘムパンチ25Aの予備曲げ部25b(図9に示す)がワークWの折り曲げ部W4に対向する位置まで進出する動作、ヘムパンチ25Aの予備曲げ部25bが下降してワークWの折り曲げ部W4に押し付けられる動作、ヘムパンチ25Aの本曲げ部25cがワークWの折り曲げ部W4に対向するまで後退する動作、ヘムパンチ25Aの本曲げ部25cがワークWの折り曲げ部W4に押し付けられる動作の4つの動作をプレスストローク中に行うことができるように構成された、いわゆる4モーション型のヘミング加工装置である。
(下型2の構成)
図1に示すように、下型2は、下型本体20と、ワークWを支持するためのヘミングダイ21と、クッションホルダ22とを備えている。下型本体20は、工場の床面等に対して動かないように固定されている。下型本体20には、ヘミングダイ21が固定されている。ヘミングダイ21は、ワークWのサッシュ部Sを下側(アウタパネルW2側)から支持する高剛性部材であり、下型本体20から上方へ突出するように形成されている。ヘミングダイ21の上面は、アウタパネルW2の車外面に沿うように形成されていて、この上面がアウタパネルW2の車外面に接触することでアウタパネルW2の支持が可能になっている。
クッションホルダ22は、ヘミングダイ21及び下型本体20とは分離されており、付勢手段としての下型ガススプリング23によって所定位置に保持されている。クッションホルダ22の周囲には、上下方向に延びるウェアプレート22aが設けられており、このウェアプレート22aによってクッションホルダ22が下型本体20に対して上下方向に移動可能に案内される。
下型ガススプリング23は、ヘミング加工装置1を構成する部材であり、クッションホルダ22の下方に配置されて下型本体20に固定されている。下型ガススプリング23の縮み方向は上下方向であり、下型ガススプリング23は、クッションホルダ22を下方から支持することが可能な付勢力を発生する。
クッションホルダ22は、クッションホルダ本体24と、第1〜第4ヘムパンチ25A〜25D(図2に示す)と、第1〜第4スライドカム26(図1に第1スライドカム26のみ示す)と、第1〜第4案内機構27(図1に第1案内機構27のみ示す)と、第1〜第4フローティング支持機構28(図1に第1フローティング支持機構28のみ示す)とを備えている。第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dは、ワークWの折り曲げ部W4を折り曲げ加工するための部材であり、図2に示すように、ワークWのサッシュ部Sの内方に配置される。第1ヘムパンチ25Aは、ワークWのサッシュ部Sのベルトライン部S1に配置され、このベルトライン部S1の折り曲げ部W4を折り曲げ加工する。第2ヘムパンチ25Bは、ワークWのサッシュ前辺部S2に配置され、このサッシュ前辺部S2の折り曲げ部W4を折り曲げ加工する。第3ヘムパンチ25Cは、ワークWのサッシュ上辺部S3に配置され、このサッシュ上辺部S3の折り曲げ部W4を折り曲げ加工する。第4ヘムパンチ25Dは、ワークWのサッシュ後辺部S4に配置され、このサッシュ後辺部S4の折り曲げ部W4を折り曲げ加工する。
第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dの基本構造は同じであり、折り曲げ部W4の長さに応じて第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dの長さが異なっている。また、サッシュ部S内における配設位置に応じて第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dの平面形状が異なっている。以下、第1ヘムパンチ25Aの構成について詳細に説明する。
図1に示すように、第1ヘムパンチ25Aは、第1スライドカム26に第1フローティング支持機構28を介して取り付けられている。図9に示すように、第1ヘムパンチ25Aには、第1スライドカム26よりもヘミングダイ21側へ突出する成形部25aが形成されている。成形部25aには、ワークWの折り曲げ部W4を予備曲げするための予備曲げ部25bと、ワークWの折り曲げ部W4を本曲げするための本曲げ部25cとが設けられている。予備曲げとは、折り曲げ部W4を最終形状となる手前まで曲げることであり、具体的には図9(b)、(c)に示す形状となるまで曲げることである。本曲げとは、予備曲げされた状態にある折り曲げ部W4を最終形状となるまで曲げることであり、具体的には図9(d)に示す形状となるまで曲げることである。
予備曲げ部25bは、成形部25aの下面における第1スライドカム26側(基端側)に設けられており、第1スライドカム26から離れるに従って上方に位置するように傾斜する傾斜面で構成されている。本曲げ部25cは、成形部25aの下面における先端側に設けられており、略水平に延びる面で構成されている。予備曲げ部25bを構成する傾斜面の上縁部に本曲げ部25cを構成する面が連なって設けられている。
第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dは、それぞれ、第1〜第4スライドカム26に取り付けられる。図示しない第2〜第3スライドカムは、第1スライドカム26と同様に構成されている。
第1スライドカム26は、クッションホルダ本体24の上面において図1の左右方向にスライド可能に設けられる部材である。第1スライドカム26のスライド方向は、折り曲げ部W4の立ち上がり方向と交差する方向であり、この実施形態では水平方向になる。第1スライドカム26の上部には、第1ヘムパンチ25Aが取り付けられる部分とは反対側に、ローラーからなるカムフォロアー26aが回転可能に取り付けられている。カムフォロアー26aの回転軸は、第1スライドカム26のスライド方向に対して直交し、かつ、水平に延びている。
第1〜第4案内機構27は、第1〜第4スライドカム26をそれぞれ上記クッションホルダ本体24に取り付けるとともに、第1〜第4スライドカム26を折り曲げ部W4の立ち上がり方向と交差する方向にそれぞれ案内するための機構である。図示しない第2〜第4案内機構は、第1案内機構27と同様に構成されている。
第1案内機構27は、第1スライドカム26を折り曲げ部W4の立ち上がり方向と交差する方向に案内するため第1スライドカム26の両側に設けられたサイドプレート27aと、第1スライドカム26を後退方向に付勢するコイルスプリング27bとを備えている。第1スライドカム26の進出方向とは、ヘミングダイ21に接近する方向(図1における右側)であり、後退方向とは、ヘミングダイ21から離れる方向(図1における左側)である。
サイドプレート27aは、第1スライドカム26をクッションホルダ本体24に対して上下方向には動かないように、かつ、カムフォロアー26aの回転軸方向には動かないように取り付けるための部材であり、折り曲げ部W4の立ち上がり方向と交差する方向にのみ第1スライドカム26の移動が許容されている。コイルスプリング27bは、伸縮方向が折り曲げ部W4の立ち上がり方向と交差する方向となるように配置されてクッションホルダ本体24に取り付けられている。このコイルスプリング27bに第1スライドカム26が係合することにより、コイルスプリング27bによって第1スライドカム26が常時付勢される。尚、コイルスプリング27bに代えて、付勢力を発生させることができる各種付勢手段を設けることができる。
第1〜第4フローティング支持機構28は、第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dを折り曲げ部W4の先端から基端へ向かう方向(上下方向)にそれぞれ変位可能に、第1〜第4スライドカム26にそれぞれフローティング支持するための機構である。図示しない第2〜第4フローティング支持機構は、第1フローティング支持機構28と同様に構成されている。
第1フローティング支持機構28は、第1ヘムパンチ25Aが固定されるヘムパンチ固定部材28aと、上下方向に延びる案内ロッド28bと、コイルスプリング28cとを備えている。ヘムパンチ固定部材28aの上面に第1ヘムパンチ25Aの下面が固定されるようになっている。ヘムパンチ固定部材28aの内部には、案内ロッド28bの上側部分が挿入されている。この案内ロッド28bの上側部分はヘムパンチ固定部材28aから抜けないように該ヘムパンチ固定部材28aに係合するようになっている。また、ヘムパンチ固定部材28aは案内ロッド28bの上側部分によって上下方向に移動可能に案内される。
案内ロッド28の下端部は、第1スライドカム26に固定されている。コイルスプリング28cは、案内ロッド28の中心線方向(上下方向)に伸縮するように配置され、このコイルスプリング28cの内方に案内ロッド28の下側部分が挿入されている。コイルスプリング28cの下端部は、第1スライドカム26に対して上方から当接する一方、コイルスプリング28cの上端部は、ヘムパンチ固定部材28aの下端部に対して下方から当接する。従って、ヘムパンチ固定部材28aにはコイルスプリング28cによって上方に向かう付勢力が常時作用することになり、第1スライドカム26から上方に浮いた状態、即ちフローティング状態になっている。これにより、第1ヘムパンチ25Aも第1スライドカム26から上方に浮いた状態になる。つまり、コイルスプリング28cは、第1ヘムパンチ25Aを、予備曲げ方向(下方向)と反対方向になる反予備曲げ方向(上方向)に常時付勢することになる。
尚、コイルスプリング28cに代えて、付勢力を発生させることができる各種付勢手段を設けることができる。また、案内ロッド28b以外にもヘムパンチ固定部材28aを上下方向に案内するためのガイドポスト(図示せず)を設けることができる。案内ロッド28bとガイドポストとは、第1ヘムパンチ25Aの長手方向に互いに間隔をあけて設けるのが好ましい。
また、下型2には、クッションボルト29が設けられている。クッションボルト29は、上下方向に延びており、下端部が下型本体20に固定され、上端部がクッションホルダ本体24を貫通し、該クッションホルダ本体24に対してその上面から係合するように構成されている。クッションボルト29によってクッションホルダ本体24の上昇端位置が設定されるようになっている。
さらに、下型2には、複数の押し切りブロック30が設けられている。押し切りブロック30は、互いに水平方向に間隔をあけた状態で配置され、下型本体20に固定されている。クッションホルダ22が後述する予備曲げ完了位置まで降下すると、クッションホルダ本体24の下面が各押し切りブロック30の上端面に当接してクッションホルダ本体24が予備曲げ完了位置よりも下方へ移動しないように、押し切りブロック30の上下方向の寸法が設定されている。つまり、押し切りブロック30はクッションホルダ本体24が予備曲げ完了位置よりも下方へ移動しないようにするためのストッパとして機能する。
(上型3の構成)
上型3は、上型本体40と、パッド41と、第1〜第4ドライバカム42(図1には第1ドライバカム42のみ示す)と、第1〜第4押し付け機構43(図1には第1押し付け機構43のみ示す)とを備えている。上型本体40は、駆動装置4に連結されており、この上型本体40が駆動装置4によって直接駆動される。
パッド41は、クッションホルダ22を上方から覆うように略水平方向に延びるように形成されている。パッド41には、ヘミングダイ21に載置されたワークWを上方から押圧して固定するためのプレッサー(図示せず)が設けられている。プレッサーは、ワークWの直上方に配置され、パッド41の下面から下方へ向けて突出している。
上型3には、パッド圧力源ガススプリング44が設けられている。パッド圧力源ガススプリング44は、伸縮方向が上下方向とされて上型本体40とパッド41との間に介在している。上型3が下降する際に、プレッサーがワークWに当接してパッド41の下方への移動が阻止されると、パッド圧力源ガススプリング44が縮むことによって上型本体40の下降が可能になる。
第1〜第4ドライバカム42は、第1〜第4スライドカム26にそれぞれ係合して第1〜第4スライドカム26を第1〜第4案内機構27の案内方向に所定のタイミングで、所定量だけスライドさせるための部材である。図示しない第2〜第4ドライバカムは、第1ドライバカム42と同様に構成されている。
第1ドライバカム42は、上型本体40の下面に固定されており、該上型本体40の下面から下方へ突出するように形成されている。上型本体40が駆動装置4で駆動されると、第1ドライバカム42は上型本体40の動きと連動して上下方向に移動する。第1ドライバカム42には、第1スライドカム26のカムフォロアー26aに接触するように配置
されるカム面42aが形成されている。図8及び図9に示すように、カム面42aは、第1ドライバカム42の下部から上部に向かって順に並ぶように、第1カム面42b、第2カム面42c、第3カム面42d、第4カム面42eを有している。
第1カム面42bは、第1ドライバカム42の下部から上側へ行くほど第1スライドカム26の進出側に位置するように傾斜した面で構成されている。よって、第1ドライバカム42が下降すると、第1カム面42bに接触している第1スライドカム26のカムフォロアー26aに対して第1スライドカム26の進出方向への力が作用することになり、第1スライドカム26がコイルスプリング27bの付勢力に抗して第1案内機構27によって進出方向に案内されながらスライドする。つまり、上型本体40がクッションホルダ22に接近することにより、第1ヘムパンチ25を、予備曲げ部25bが折り曲げ部W4に対向するように位置する予備曲げ開始位置(図9(a)に示す)にすることができるように、第1カム面42bの形状が設定されている。
第2カム面42cは、第1カム面42bの上縁部に連なり、上方へ向かって鉛直に延びる面で構成されている。よって、第1ドライバカム42が下降しても、第1カム面42bに接触している第1スライドカム26のカムフォロアー26aを該第1スライドカム26の進出及び後退方向へ移動させることはない。第2カム面42cは、第1スライドカム26を所定位置で停止させておくための面である。
第3カム面42dは第2カム面42cの上縁部に連なり、上側へ行くほど第1スライドカム26の後退側に位置するように傾斜した面で構成されている。よって、第1ドライバカム42が下降すると、第3カム面42dに接触している第1スライドカム26のカムフォロアー26aは、第1スライドカム26の後退方向への動きが許容されることになり、第1スライドカム26が第1案内機構27のコイルスプリング27bの付勢力によって後退方向にスライドする。つまり、上型本体40がクッションホルダ22に接近することにより、第1ヘムパンチ25を、本曲げ部25cが折り曲げ部W4に対向するように位置する本曲げ開始位置(図9(c)に示す)にすることができるように、第3カム面42dの形状が設定されている。
第4カム面42eは第3カム面42dの上縁部に連なり、上方へ向かって鉛直に延びる面で構成されている。よって、第1ドライバカム42が下降しても、第4カム面42eに接触している第1スライドカム26のカムフォロアー26aを該第1スライドカム26の進出及び後退方向へ移動させることはない。第4カム面42eは、第1スライドカム26を所定位置で停止させておくための面である。
第1カム面42b、第2カム面42c、第3カム面42d、第4カム面42eの長さや傾斜角度等のカムプロファイルは、任意に設定することができる。この実施形態では、第1ヘムパンチ25を、図9(a)に仮想線で示す待機位置、図9(a)に実線で示す予備曲げ開始位置、図9(b)に示す予備曲げ完了位置、図9(c)に示す本曲げ開始位置、図9(d)に示す本曲げ完了位置に順に切り替えることができるようにし、かつ、予備曲げが行われる間及び本曲げが行われる間は、第1ヘムパンチ25が進退方向には移動しないように、カムプロファイルを設定している。
図1に示す第1〜第4押し付け機構43は、第1〜第4ヘムパンチ25A〜25Dに対してそれぞれ加工力を作用させるための機構である。図示しない第2〜第4押し付け機構は、第1押し付け機構43と同様に構成されている。
第1押し付け機構43は、予備曲げ用押圧部材43aと本曲げ用押圧部材43bとを備えている。予備曲げ用押圧部材43aは、第1ヘムパンチ25が予備曲げ開始位置にあるときに、クッションホルダ本体24を下方へ押圧することによって第1ヘムパンチ25を折り曲げ部W1の先端から基端へ向かう方向に変位させるためのものであり、予備曲げ用ガススプリング43cと、予備曲げ用プッシュバー43dとを備えている。
予備曲げ用ガススプリング43cは、伸縮方向が上下方向とされた状態でその一端部が上型本体40の下面に固定されており、該上型本体40の下面から下方へ突出するように配設されている。予備曲げ用ガススプリング43cの付勢力は、折り曲げ部W4を予備曲げするのに必要な力とされている。
予備曲げ用プッシュバー43dは、上下方向に延びており、パッド41を上下方向に貫通するように配設され、上端部は予備曲げ用ガススプリング43cの下端部と対向するように配置される。予備曲げ用プッシュバー43dは、パッド41に対して上下方向に相対移動可能に支持されている。すなわち、パッド41には、予備曲げ用プッシュバー43dが挿通する部分にブッシュ41aが固定されており、このブッシュ41aの内側に予備曲げ用プッシュバー43dの上下方向中間部が挿通されている。また、予備曲げ用プッシュバー43dの外周面の上下方向中間部には、切り欠き部43eが所定範囲に亘って形成されている。切り欠き部43eには、パッド41に固定されたストップブロック41bが係合するようになっており、この係合により予備曲げ用プッシュバー43dがパッド41から脱落しないようになっている。尚、ストップブロック41bは、予備曲げ用プッシュバー43dの相対移動を上記所定範囲内では阻害しないようになっている。
予備曲げ用プッシュバー43dの下端部は、クッションホルダ本体24から上方へ突出するように設けられた受け部材24aの上端部と対向するように配置される。従って、上型本体40が駆動装置4で駆動されて下降すると、予備曲げ用ガススプリング43cの下端部が予備曲げ用プッシュバー43dの上端部を下方へ押圧し、押圧された予備曲げ用プッシュバー43dが受け部材24aの上端部を下方へ押圧し、その結果、クッションホルダ本体24を下方へ押圧することができる。
本曲げ用押圧部材43bは、第1ヘムパンチ25が本曲げ開始位置にあるときに、第1ヘムパンチ25を下方へ押圧することによって折り曲げ部W4に本曲げ力を作用させるための部材である。本曲げ用押圧部材43bは、上下方向に延びる棒材等で構成されている。本曲げ用押圧部材43bの上端部は、上型本体40の下面に固定されている。本曲げ用押圧部材43bの下端部は、第1ヘムパンチ25の上面の直上方に位置するように配置されており、本曲げ用押圧部材43bの下端部と、第1ヘムパンチ25の上面とが対向している。
(ヘミング加工方法)
次に、上記のように構成されたヘミング加工装置1を使用してワークWをヘミング加工する場合について説明する。上型3は駆動装置4によって上昇端位置まで上昇させておく。上型3の上昇端位置は、図1に示す位置よりも上にすることができ、このときの第1ドライバカム42と第1スライドカム26のカムフォロアー26aとの位置関係は、図9(a)の右側に仮想線で示す位置関係となる。このため、第1スライドカム26は図1に示す位置よりも後退することになり、ワークWを下型2のヘミングダイ21に載置する際にワークWと第1ヘムパンチ25の成形部25aとの干渉を抑制することができる。
上型3を上昇端位置にした後、インナパネルW1、アウタパネルW2及び中間部材W3が一体化されたワークWを周知のロボット等によって搬送し、下型2のヘミングダイ21に載置する。その後、上型3を駆動装置4によって下降させると、図示しないプレッサーがワークWに当接して該ワークWがヘミングダイ21上で保持される。これ以降、上型3の下降によってパッド圧力源ガススプリング44が縮む。
また、上型3を駆動装置4によって下降させると、図1及び図9(a)に実線で示すように、第1ドライバカム42が下降していき、第1スライドカム26の第1カム面42bに接触している第1スライドカム26のカムフォロアー26aに対して第1スライドカム26の進出方向への力が作用することになり、第1スライドカム26がコイルスプリング27bの付勢力に抗して第1案内機構27によって進出方向に案内されながらスライドし、第1ヘムパンチ25が予備曲げ開始位置になる(図3参照)。
上型3は駆動装置4によって下降し続けている。第1ヘムパンチ25が予備曲げ開始位置になると、予備曲げ用押圧部材43aの予備曲げ用ガススプリング43c及び予備曲げ用プッシュバー43dによってクッションホルダ本体24を下方へ押圧する。クッションホルダ本体24は、下型ガススプリング23によって所定位置に保持されているが、この下型ガススプリング23の付勢力に抗して下降する。
クッションホルダ本体24には、第1スライドカム26及び第1フローティング支持機構28を介して第1ヘムパンチ25Aが取り付けられているので、第1ヘムパンチ25Aは、第1スライドカム26及び第1フローティング支持機構28を介して下方へ押圧されることになる。このとき、第1フローティング支持機構28のヘムパンチ固定部材28aと案内ロッド28bとが係合しているので、第1ヘムパンチ25Aの上方への移動は規制されており、よって、第1ヘムパンチ25の予備曲げ部25bを折り曲げ部W4に対して上方から押し付けることができる。これにより、折り曲げ部W4を狙い通りの予備曲げ形状にすることができる(図4及び図9(b)に示す)。
予備曲げが行われる間、第1スライドカム26は下降し続けているが、第1スライドカム26のカムフォロアー26aが第1ドライバカム42の第2カム面42cに接触しているので、第1ヘムパンチ25は進退方向に移動しない。クッションホルダ22が予備曲げ完了位置まで降下すると、クッションホルダ本体24の下面が各押し切りブロック30の上端面に当接してクッションホルダ本体24が予備曲げ完了位置よりも下方へ移動しなくなる。尚、予備曲げ時には、本曲げ用押圧部材43bが第1ヘムパンチ25から上方に離間しており、第1ヘムパンチ25に対する直接の押圧力が作用しないようになっている。
その後、第1スライドカム26が更に下降すると、第1スライドカム26のカムフォロアー26aが第3カム面42dに接触する。これにより、第1スライドカム26の後退方向への動きが許容されることになり、第1スライドカム26が第1案内機構27のコイルスプリング27bの付勢力によって後退方向にスライドして第1ヘムパンチ25が本曲げ開始位置になる(図5及び図9(c)に示す)。
次いで、上型3が更に下降すると、予備曲げ用ガススプリング43cが縮み、また、本曲げ用押圧部材43bの下端部が第1ヘムパンチ25の上面を下方へ押圧する。第1ヘムパンチ25は、第1フローティング支持機構28を介して第1スライドカム26に取り付けられているので、下方への押圧力により、コイルスプリング28cの付勢力に抗して下方へ変位する。このときの変位量が本曲げ時のストローク量となり、本曲げ部25cが折り曲げ部W4を上方から押圧することで本曲げが完了する。
本曲げが行われる間、第1スライドカム26は下降し続けているが、第1スライドカム26のカムフォロアー26aが第1ドライバカム42の第4カム面42eに接触しているので、第1ヘムパンチ25は進退方向に移動しない。
尚、第1押し付け機構43が第1ヘムパンチ25Aに加工力を作用させるタイミングと、第2押し付け機構(図示せず)が第2ヘムパンチ25Bに加工力を作用させるタイミングとは異なっていてもよい。加工力を作用させるタイミングは、予備曲げ用プッシュバー43dの長さ及び本曲げ用押圧部材43bの長さによって変更することができる。
(実施形態の作用効果)
この実施形態に係るヘミング加工装置1によれば、ヘミングダイ21でワークWを支持しておき、上型3をクッションホルダ22へ接近する方向に移動させると、第1ドライバカム42が第1スライドカム26に係合し、第1スライドカム26を第1案内機構27によって折り曲げ部W4に向けて進出させるので、第1ヘムパンチ25Aを予備曲げ開始位置にすることができる。この予備曲げ開始位置にあるときに、第1押し付け機構43により、第1ヘムパンチ25Aに予備曲げ加工力を作用させて折り曲げ部W4を予備曲げ加工することができる。
予備曲げ加工後、第1ドライバカム42が第1スライドカム26を後退させることにより、第1ヘムパンチ25Aを本曲げ開始位置にすることができる。本曲げ開始位置にあるときには、第1押し付け機構43により、第1ヘムパンチ25Aに本曲げ力を作用させることができる。このとき、第1ヘムパンチ25Aは第1スライドカム26にフローティング支持されているので、クッションホルダ本体24を動かすことなく、第1ヘムパンチ25Aを下方へ変位させて本曲げ加工を行うことができる。
つまり、4モーション型のヘミング加工装置1とした場合に、第1ヘムパンチ25Aのフローティング支持機構28を設けたことにより、従来例のようにクッションホルダに対して段階的に反力を作用させる第1ガススプリング及び第2ガススプリングを設けずに済む。よって、プレスストローク中にラム(図示せず)及び上型3の傾きの変化を抑制できる。
また、複数のヘムパンチ25A〜25Dを、フローティング支持機構28を介してクッションホルダ本体24に取り付けた場合には、複数のヘムパンチ25A〜25Dを押し付け機構43によって別々に動作させることができるので、ヘムパンチ25A〜25D毎にプレスストロークを容易に変更できる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るヘミング加工装置は、例えばアルミニウム合金製のワークを折り曲げ加工する場合に利用することができる。
1 ヘミング加工装置
3 上型(駆動盤)
21 ヘミングダイ
22 クッションホルダ
24 クッションホルダ本体
25A〜25D 第1〜第4ヘムパンチ
25b 予備曲げ部
25c 本曲げ部
26 スライドカム
27 案内機構
28 フローティング支持機構
42 ドライバカム
43 押し付け機構
43a 予備曲げ用押圧部材
43b 本曲げ用押圧部材
W ワーク
W4 折り曲げ部

Claims (4)

  1. ワークを支持するヘミングダイと、
    上記ヘミングダイとは分離され、単一の付勢力を有する付勢手段によって所定位置に保持されたクッションホルダと、
    上記クッションホルダと対向するように配置され、該クッションホルダに対して接離する方向に駆動される駆動盤とを備え、
    上記ワークの周縁部に予め立ち上がるように形成された折り曲げ部を折り曲げ加工するように構成されたヘミング加工装置において、
    上記クッションホルダは、
    クッションホルダ本体と、
    上記ワークの折り曲げ部を折り曲げ加工するためのヘムパンチと、
    該ヘムパンチが取り付けられるスライドカムと、
    該スライドカムを上記クッションホルダ本体に取り付けるとともに、上記折り曲げ部の立ち上がり方向と交差する方向に案内する案内機構と、
    上記ヘムパンチを上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向に変位可能に上記スライドカムにフローティング支持するフローティング支持機構と
    を備え、
    上記ヘムパンチにおける基端側には上記折り曲げ部を最終形状となる手前まで曲げるための予備曲げ部が設けられ、先端側には予備曲げされた状態にある上記折り曲げ部を最終形状となるまで曲げるための本曲げ部が設けられ、
    上記駆動盤は、
    上記スライドカムに係合するドライバカムと、
    上記ヘムパンチに対して加工力を作用させる押し付け機構と
    を備え、
    上記ドライバカムは、上記駆動盤が上記クッションホルダへ接近することにより、上記スライドカムを上記案内機構によって上記折り曲げ部に向けて進出させ、上記ヘムパンチを、上記予備曲げ部が上記折り曲げ部に対向するように位置する予備曲げ開始位置とした後、上記スライドカムを後退させて、上記本曲げ部が上記折り曲げ部に対向するように位置する本曲げ開始位置とするように構成され、
    上記押し付け機構は、上記ヘムパンチが上記予備曲げ開始位置にあるときに、予備曲げ用押圧部材で上記付勢手段によって保持されたクッションホルダ本体を押圧して、上記ヘムパンチが上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向に変位するように予備曲げ加工力を作用させる一方、上記ヘムパンチが上記本曲げ開始位置にあるときに、本曲げ用押圧部材で上記フローティング支持機構によって支持されたヘムパンチを直接押圧して、上記折り曲げ部に本曲げ力を作用させるように構成されているおり、
    上記予備曲げ加工力を作用させる間、上記ヘムパンチは、反予備曲げ方向への移動が規制され、上記クッションホルダ本体と一体となって予備曲げ方向へ移動し、
    上記本曲げ加工力を作用させる間、上記クッションホルダ本体は移動することなく、上記ヘムパンチは、上記クッションホルダ本体とは独立に本曲げ方向へ移動することを特徴とするヘミング加工装置。
  2. 請求項1に記載のヘミング加工装置において、
    上記クッションホルダは、
    第1及び第2ヘムパンチと、
    第1及び第2ヘムパンチがそれぞれ取り付けられる第1及び第2スライドカムと、
    該第1及び第2スライドカムをそれぞれ上記クッションホルダ本体に取り付けるとともに、上記折り曲げ部の立ち上がり方向と交差する方向にそれぞれ案内する第1及び第2案内機構と、
    上記第1及び第2ヘムパンチを上記折り曲げ部の先端から基端へ向かう方向にそれぞれ変位可能に上記第1及び第2スライドカムにそれぞれフローティング支持する第1及び第2フローティング支持機構と
    を備え、
    上記駆動盤は、
    上記第1及び第2スライドカムにそれぞれ係合する第1及び第2ドライバカムと、
    上記第1及び第2ヘムパンチに対してそれぞれ加工力を作用させる第1及び第2押し付け機構と
    を備え、
    上記第1押し付け機構が上記第1ヘムパンチに加工力を作用させるタイミングと、上記第2押し付け機構が上記第2ヘムパンチに加工力を作用させるタイミングとは異なることを特徴とするヘミング加工装置。
  3. 請求項1または2に記載のヘミング加工装置において、
    上記フローティング支持機構は、上記ヘムパンチを反予備曲げ方向に付勢するためのコイルスプリングを有していることを特徴とするヘミング加工装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のヘミング加工装置において、
    上記ヘミングダイは、上記ワークとしてのサッシュを有する自動車用ドアを支持するように形成され、
    上記ヘムパンチは、上記サッシュの内方に複数配置され、
    上記各ヘムパンチは、上記サッシュの内周部に設けられている上記折り曲げ部を予備曲げ加工及び本曲げ加工するように形成されていることを特徴とするヘミング加工装置。
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