JP4197643B2 - トグル式単板エンボス加工装置 - Google Patents
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Description
すなわち、各ロール間に供給される加工材の先端部に減肉部を形成すると共に、ガイドエプロンを配設し、この減肉部によって加工材の下面が下ロールに密着して巻込まれないようにすると共に、加工材がガイドエプロン上を円滑に流れるようにしていた。
また、文献名は示していないが、平型金型によるプレス圧着方式、平型金型を介したロール圧延方式が採用されていた。
すなわち、ロール式エンボス加工装置の場合、材料がロールに巻込まれないようにするために、特殊な拘束機構を設ける必要があった。
また、エンボス加工のみ行う方法であるため、必要な外形形状を得るためには、エンボス加工後の後行程で打ち抜き剪断又はエアドリル等によって機械加工が必要であった。
また、平型金型を用いた装置においては、エンボスの形状及びエンボス高さが深くなると、平型金型とエンボス加工材が密着して分解が極めて困難であった。
さらに、前述の何れの装置においても、エンボス加工と打抜き加工とは、別行程であるため、エンボス加工の生産性を向上させることが困難であった。
すなわち、エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリの両側に位置する成形ポンチと打抜きダイスに対して、一対のトグル機構を介してビームの上下動を水平方向動作として伝達しているため、プレス可動フレームすなわちビームの1ストローク動作でエンボス成形加工及び打抜き加工を行うと共に、成形ポンチと加工材料との分離が行われ、エンボス成形加工品を得ることができる。
また、エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリは、その両側において加工材料の加工を行うことができるため、プレスの1ストローク動作によって2枚のエンボス成形加工品を同時に得ることができ、従来よりも大幅な生産性向上を得ることができる。
図1において符号1で示されるものはプレス装置のプレスベットであり、このプレスベット1の両側には一対のストッパ2が設けられている。
前記第1、第2可動フレーム9、10には、図3で示されるように、筒状の打抜きダイス11、12が水平方向に内側へ突出した状態で固定されており、この各筒状の打抜きダイス11、12内には、その先端にエンボス用の成形部13、14を有する成形ポンチ15、16が各打抜きダイス11、12とは独立して同軸状でかつ相対移動可能にかつ各可動フレーム9、10を貫通した状態で設けられている。
前記各荷重受け24、25と前記各リテーナ31、32との間には、これと同軸状にスプリング34を介して輪状の第1、第2スプリングリテーナ35、36が軸方向に沿って出没自在に構成されている。
また、前記各打抜きダイス11、12は、軸方向に沿って前記各スプリングリテーナ35、36と対向するように構成されている。
また、前記各成形ポンチ15、16とビーム41の内端との間には、一対のエンボストグルコネクタ用ベアリング50、51を介して1対のエンボス加工用トグルコネクタ52が作動自在に接続されている。尚、前記打抜き用トグルコネクタ44によって打抜き加工用トグル機構100を構成し、前記エンボス加工用トグルコネクタ52によってエンボス加工用トグル機構101を構成している。
まず、図4及び図5に示されるように、プレス可動フレーム40を上昇させ材料搬入Aの位置とすると、各トグル機構100、101を介して打抜きダイス11、12と成形ポンチ15、16が各荷重受け24、25から離間し、この時に形成された間隙G内に加工材料K1、K2が装填される。
2 ストッパ
3 固定フレーム
4 固定手段
5、6 上部ガイド
7、8 下部ガイド
9、10 可動フレーム
11、12 打抜きダイス
13、14 成形部
15、16 成形ポンチ
20 エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリ
22 荷重受けブロック
24、25 荷重受け
31、32 リテーナ
34 スプリング
35、36 スプリングリテーナ
40 プレス可動フレーム
41 ビーム
42、43 打抜きトグルコネクタ用ベアリング
44 打抜き用トグルコネクタ
50、51 エンボストグルコネクタ用ベアリング
52 エンボス加工用トグルコネクタ
100 打抜き加工用トグル機構
101 エンボス加工用トグル機構
K1、K2 加工材料
K1a、K2a エンボス加工品
G 間隙
B 第1回転半径中心
A 第2回転半径中心
Claims (5)
- 上下動するプレス可動フレーム(40)に設けられたビーム(41)と、前記ビーム(41)の下方位置に設けられた固定手段(4)に移動自在でかつ互いに離間して配設された第1、第2可動フレーム(9,10)と、前記各可動フレーム(9,10)に設けられ同軸配置の成形ポンチ(15,16)及び打抜きダイス(11,12)と、前記各可動フレーム(9,10)と前記ビーム(41)間を接続する打抜き加工用トグル機構(100)と、前記各成形ポンチ(15,16)と前記ビーム(41)間を接続するエンボス加工用トグル機構(101)と、前記固定手段(4)上に配設され前記各可動フレーム(9,10)間に位置するエンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリ(20)とよりなり、
前記ビーム(41)の上下方向動作が前記各トグル機構(100,101)を介して前記各成形ポンチ(15,16)及び打抜きダイス(11,12)を前記上下方向と直交する水平方向に作動させ、前記ビーム(41)の1ストローク動作により加工材料(K1,K2)のエンボス加工と打抜き加工が行われるように構成したことを特徴とするトグル式単板エンボス加工装置。 - 前記エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリ(20)の両側に設けられ前記成形ポンチ(15,16)と対向する荷重受け(24,25)と、前記荷重受け(24,25)の外周に同軸配置されスプリング(34)により付勢されると共に前記打抜きダイス(11,12)と対向するスプリングリテーナ(35,36)とからなり、エンボス及び打抜き加工後に前記スプリングリテーナ(35,36)が前記スプリング(34)により復帰し、前記加工材料(K1,K2)のエンボス加工品(K1a,K2a)が前記スプリングリテーナ(35,36)から搬出されるように構成したことを特徴とする請求項1記載のトグル式単板エンボス加工装置。
- 前記打抜き加工用トグル機構(100)の第1回転半径中心(B)を、前記エンボス加工用トグル機構(101)の第2回転半径中心(A)より下方位置にずらすことにより、前記エンボス成形加工後、打抜き加工開始と共に前記成形ポンチ(15,16)が前記エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリ(20)から離間するように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のトグル式単板エンボス加工装置。
- 前記固定手段(4)は、プレスベット(1)及びこのプレスベット(1)上の固定フレーム(3)とからなり、前記各可動フレーム(9,10)は前記固定フレーム(3)内に配設され、前記プレスベット(1)上には、前記ビーム(41)の降下を規制するためのストッパ(2)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のトグル式単板エンボス加工装置。
- 前記エンボス成形加工/打抜き加工アッセンブリ(20)の両側において一対の加工材料(K1,K2)が同時にエンボス加工及び打抜き加工が行われるように構成したことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のトグル式単板エンボス加工装置。
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