JP3046634B2 - 精密打抜金型装置 - Google Patents

精密打抜金型装置

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JP3046634B2
JP3046634B2 JP3064158A JP6415891A JP3046634B2 JP 3046634 B2 JP3046634 B2 JP 3046634B2 JP 3064158 A JP3064158 A JP 3064158A JP 6415891 A JP6415891 A JP 6415891A JP 3046634 B2 JP3046634 B2 JP 3046634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレーム、パン
チングメタルの帯状板等、比較的薄い板状の素材に、精
密な打抜孔を連続的に形成した薄板の製造に用いられる
精密打抜金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は金属薄板に精密な打抜孔を連続的
に形成する従来の精密打抜金型装置の一般的な例であ
る。以下、図4を参照して従来の打抜金型装置について
説明する。
【0003】図4に示す打抜金型装置は、上型39と下
型42から構成され、プレス機械に装着されている。
【0004】前記上型39は、ポンチ33とガイドピン
34を備えたポンチプレート32と、ハンガー37によ
って係止されたストリッパ38及びガイドブッシュ46
を備えたダイセット35で構成されている。上型39
は、プレス機械のラム43に装着されており、一直線上
に上下動可能である。また、前記ストリッパ38とダイ
セット35の間には、スプリング36が設けられてい
る。更にストリッパ38には、ポンチ33を案内するポ
ンチ案内孔70が設けられている。
【0005】一方、下型42は、上型39のポンチ33
に対向した位置に設けられ、孔径と相対ピッチが前記ポ
ンチ33に対し高精度に管理されたダイ40と上型39
のガイドブッシュ46に嵌合するガイドポスト47を備
えたダイセット41で構成されており、プレス機械のボ
ルスター44に装着固定されている。前記ダイ40に
は、上型39のガイドピン34に係合するガイドブッシ
ュ45が設けられている。
【0006】素材31は帯状の薄板で、円筒状に巻かれ
ており、打抜孔の製造に際しては、引き出されて前記打
抜金型装置の上型39と下型42の間に配置される。素
材31を打抜き加工する位置に配置した後、前記ガイド
ポスト47の案内によって前記打抜金型装置を閉じる
と、素材31がストリッパ38に押圧されて拘束された
状態で、上型39のポンチ33が食い込み、さらにポン
チ33が下型42のダイ40のポンチ受入孔80内に挿
入する。そして素材31には、ポンチ33の断面形状と
ほぼ同形状の打抜孔が形成される。
【0007】このとき、上型39と下型42の位置精度
は、上型39のガイドブッシュ46と下型42のガイド
ポスト47の摺動精度によって決定されるが、ストリッ
パ38がダイ40に接する前に、さらにポンチプレート
32のガイドピン34をダイ40に設けられたガイドブ
ッシュ45に挿入することによって、ストリッパ38の
挙動が安定するので、ポンチ33の先端形状が微細であ
る場合でも、ポンチ33を高精度に位置決めすることが
できる。
【0008】打抜孔の形成終了後、上型39を上昇させ
てダイ40からポンチ33を抜き取り、素材31をピッ
チ送りして順次打抜き動作を繰り返していく。
【0009】素材31に打抜孔を形成する場合、加工位
置にある素材31の表面が強く押圧されて拘束されてい
ないと、打抜孔の形状に様々な変形が生じる原因とな
る。例えば図3に示すように、素材31の厚み29に近
い細い幅30の桟部28を残しつつ打抜孔27を形成す
る場合においては、図5(a)に示すような桟部28の
変形48が生じやすく、また打抜孔27に図5(b)に
示すようなネジレ49、図5(c)に示すようなダレ5
0及びカエリ51、図5(d)に示すような落ち込み5
2等が生じる。そのため、従来はストリッパ38を付勢
するスプリング36を強化したり、さらに強く加圧する
ためには、ガスを内蔵したシリンダを設けたりしてい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
打抜金型装置では、装置内の打抜き加工位置において素
材31の打抜き部位の近傍部分を押圧して拘束する押圧
力は、上述のように金型内に設けた前記スプリング36
や前記ガスシリンダに左右されており、スプリング36
等の付勢のみでは十分な押圧力を得ることは困難かつ不
安定であった。また、前記スプリング36やガスシリン
ダは、ストリッパ38にポンチ33及びガイドピン34
等が設けられているため、前記装置の打抜き加工位置の
近傍に設けることが難しく、離れた位置に配置しなけら
ばならず、安定した状態で十分にストリッパ38を押圧
して素材31を拘束することが困難であった。
【0011】また、上記従来の打抜金型装置において
は、ポンチ33の胴部がポンチプレート32に一体的に
取付けられており、ポンチ案内孔70がポンチプレート
32とは独立に挙動するストリッパ38に設けられてい
るため、上型39と下型42が閉じる際に荷重の偏り等
の挙動不安定があると、ポンチ33がダイ40と所定位
置よりずれた位置で下降することになり、そのままの状
態で打抜き加工を行うと、打抜孔が変形して製品の美観
が著しく低下したり、またひどい場合には、図6に示す
ようにポンチ33の先端部が折損したり、ダイ40の切
刃部が欠損するなどの事故が発生するという問題があっ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、プレス機械のラムに上型ダイセットを介し
てストリッパを一体的に取付け、ストリッパ内に上下動
可能にポンチプレートユニットを配し、ポンチプレート
ユニットに設けたポンチの先端部をストリッパに設けた
ポンチ案内孔を通して下方に突出させ、かつポンチプレ
ートユニットをラムとは独立して挙動させるポンチプレ
ートユニット駆動手段を設けたことを特徴とする。
【0013】また、前記ポンチをポンチホルダーとポン
チ本体とから構成し、ポンチ本体をポンチホルダーに対
し打抜き方向に直角な方向に微小移動が可能なようにし
たことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、ストリッパが上型ダイセット
を介してプレス機械のラムに一体的に取付けられている
ので、ストリッパに与えられる押圧力は非常に大きくか
つ安定しており、しかもストリッパによって素材の打抜
き加工位置の近傍を押圧拘束できる結果、強力で安定し
た状態で素材を押圧拘束できる。そしてこのように素材
を押圧拘束した状態で、独立したポンチプレートユニッ
ト駆動手段によりポンチを打抜き動作させることがで
き、そのときの打抜き圧力を最適に設定することが可能
であるので、理想的な打抜き作業を行うことができる。
従って、従来例に見られた図5に示すような様々の不都
合がなくなり、良好な打抜き形状の製品を得ることがで
きる。
【0015】また、請求項2に記載するように構成すれ
ば、ポンチ本体をポンチホルダーに内蔵しているので、
ポンチの抗折強度を向上させることができ、またポンチ
本体の位置を打抜き方向に直角な方向に微小移動させる
ことができるので、ポンチプレートユニットに挙動不安
定がある場合でも、ポンチ本体が微小移動し、ストリッ
パのポンチ案内孔に導かれ、正しい位置での打抜き作業
を行うことができ、また従来例におけるようなポンチ先
端部の折損を防止することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1及び
図2を参照して説明する。
【0017】図1において17はプレス機械のラム22
に装着された上型、21はボルスター23に装着された
下型であり、ラム22の下降により素材19を打抜き加
工する。
【0018】上型17は、ポンチプレートユニット1
2、ストリッパ3、ガイドブッシュ24、及び油圧シリ
ンダ装置(ポンチプレートユニット駆動手段)14及び
上型ダイセット13を備えている。ストリッパ3は上型
ダイセット13を介してラム22に一体的に固着され、
ラム22の下降時の押圧力がそのままストリッパ3に伝
わるように構成されている。ストリッパ3の頂面に設け
た凹部と上型ダイセット13の下面との間に形成される
空間にはポンチプレートユニット12が収容されてい
る。
【0019】このポンチプレートユニット12は、ポン
チプレート1、バッキングプレート10、ポンチ5、ガ
イドピン2を備えている。ポンチプレート1とバッキン
グプレート10とはボルト15によって結合され、ポン
チ5及びガイドピン2はポンチプレート1に固定され
て、夫々下方に突出している。ポンチプレートユニット
12は前記空間内において上下動し、リターンスプリン
グ11によって上方に向け付勢されている。
【0020】油圧シリンダ装置14は上型ダイセット1
3内に設けられ、そのシリンダ部14aには油圧通路1
4bを介して外部の油圧源からの圧油が導入される。油
圧シリンダ装置14のプランジャー部14cはポンチプ
レートユニット12のバッキングプレート10に連結さ
れ、油圧源から圧油が油圧シリンダ装置14に導入され
ることにより、ポンチプレートユニット12、ひいては
ポンチ5を下降させ、素材19を打抜くように構成され
ている。油圧シリンダ装置14は素材19を打抜くのに
必要とする打抜力の2〜3倍の加圧力をポンチプレート
ユニット12に与える。
【0021】ポンチ5は図2に示すように、1対の分割
体7、8からなるポンチホルダー5bと、このポンチホ
ルダー5bに拘束支持されるポンチ本体5aと、1対の
分割体7、8を結合するピン9とからなる。1対の分割
体7、8の夫々にはT字溝7a、8aが形成され、これ
らが組合わされてポンチ本体5aを拘束支持する空間と
なる。ポンチ本体5aはポンチホルダー5bに対し上下
方向(ポンチ打抜方向)の移動は完全に拘束されるが、
左右方向の若干の移動は許容される。
【0022】ストリッパ3はその下面が素材19を押圧
する押圧面となる。またストリッパ3には、前記ポンチ
5の先端部を挿通させるポンチ案内孔71と、前記ガイ
ドピン2を挿通させてこれを案内する孔72とが設けら
れている。前記ポンチ5の先端部と前記ポンチ案内孔7
1との間のクリアランスは10ミクロン程度になるよう
に位置決めしている。
【0023】下型21は、前記ポンチ5に対向したポン
チ受入孔73及び前記ガイドピン2に対向したガイドピ
ン受入用のガイドブッシュ4を備えたダイ18と、前記
ガイドポスト25を備えると共に前記ダイ18を載置し
て支持する下型ダイセット20とから構成され、ボルス
ター23に固定されている。ダイ18上には素材19が
載置される。
【0024】次に上記打抜金型装置の動作について説明
する。
【0025】素材19を上記打抜金型装置の上型17と
下型21の間の打抜き加工位置に配置した後、上型17
が前記ガイドポスト25に案内され、さらにガイドピン
2がガイドブッシュ4に係合することによって位置規制
されながら下降し、ストリッパ3が前記ラム22から直
接圧力を受け、素材19を押圧してダイ18上に拘束す
る。このときの圧力はラム22からのものであるので、
非常に大きな押圧力で素材19を拘束することができ
る。
【0026】素材19が装置内の打抜き加工位置におい
て拘束されると、油圧シリンダ装置14が作動し、ポン
チプレートユニット12が適度の圧力に制御されつつ下
降し、これに伴いポンチ5が素材19を打抜き、素材1
9に所定形状の打抜孔を形成しつつ、前記ポンチ受入孔
73に挿入される。
【0027】ポンチ5のポンチ本体5aは、図2に示し
たようにポンチホルダー5bに収納されているため、抗
折強度が強く、またポンチホルダー5bの先端部分のT
字溝7a、8a内で左右に微小移動が可能であるので、
ポンチプレート10がストリッパ3に対して偏よって動
作した場合でも前記ポンチ案内孔71に合致する位置に
スムースに移動して適正な打抜き作業を行うことができ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、薄板状の素材に残存し
た桟部及びその破断面の美観を損なうことなく精密な打
抜孔が形成された製品を製造することができる。
【0029】また打抜金型装置のポンチの折損等の破損
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】ポンチとポンチホルダーの分解斜視図である。
【図3】角形状の打抜孔を形成した薄板素材の斜視図で
ある。
【図4】従来の打抜金型装置の断面図である。
【図5】打抜孔の変形の例を示した図である。
【図6】ポンチ先端部が折損した状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
3 ストリッパ 5 ポンチ 12 ポンチプレートユニット 13 上型ダイセット 14 ポンチプレートユニット駆動手段 22 ラム 71 ポンチ案内孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機械のラムに上型ダイセットを介
    してストリッパを一体的に取付け、ストリッパ内に上下
    動可能にポンチプレートユニットを配し、ポンチプレー
    トユニットに設けたポンチの先端部をストリッパに設け
    たポンチ案内孔を通して下方に突出させ、かつポンチプ
    レートユニットをラムとは独立して挙動させるポンチプ
    レートユニット駆動手段を設けたことを特徴とする精密
    打抜金型装置。
  2. 【請求項2】 ポンチをポンチホルダーとポンチ本体と
    から構成し、ポンチ本体をポンチホルダーに対し打抜き
    方向に直角な方向に微小移動が可能なようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の精密打抜金型装置。
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