JPH08164374A - 食品用コンテナの洗浄装置 - Google Patents

食品用コンテナの洗浄装置

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JPH08164374A
JPH08164374A JP31024394A JP31024394A JPH08164374A JP H08164374 A JPH08164374 A JP H08164374A JP 31024394 A JP31024394 A JP 31024394A JP 31024394 A JP31024394 A JP 31024394A JP H08164374 A JPH08164374 A JP H08164374A
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正文 ▲ます▼岡
Masabumi Masuoka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の食品用のコンテナ11の洗剤液による
洗浄が能率よくでき、また、コンベア3の構造が簡単な
洗浄装置を提供する。 【構成】 水平な中間部の底1aに連続する前,後端部
1b,1cを円弧状に湾曲させた水槽1と、左,右無端
チェーン4の外周側に取付部材7を介して多数の移送篭
8を突出させたコンベア3とを備え、コンベア3の後方
に設けた供給部10から移送篭8の突出端の開口8cに
通して移送篭8内に複数個のコンテナ11を入れ、前記
チェーン4を回転させて、開口8cから突出したコンテ
ナ11の突出端を水槽1の後端部1cから底1aを経て
前端部1bまで摺動させつつ、移送篭8を水槽1に満た
した洗剤液14中を移動させ、コンテナ11の油汚れを
洗浄し、コンベア3の前方に設けた取出部12に移送篭
8からコンテナ11を取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、がんもどき、油揚げ
などの食品用コンテナの洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品用コンテナの洗浄は、工場で
製造したがんもどき、豆腐の油揚げなどの食品を入れて
販売店や食堂などに輸送し、前記食品を取り出して販売
したり使用したりして、空になった前記コンテナを工場
に戻し、油などの汚れを洗浄して繰り返し再使用してい
る。そして、食品用コンテナの洗浄は、これらが空にな
って工場に戻されるごとに行うことが衛生上必要になる
が、従来は手作業で使用済みの食品用コンテナを水槽内
に入れ、水槽内の洗浄液によって洗浄した後、水洗して
再使用している。しかし、前述した手作業による洗浄、
水洗は多大の労力を必要とする。
【0003】そこで、この発明の出願人は、特願平6−
30258号(平成6年2月28日出願)によって食品
用コンテナの洗浄装置を先に提案している。この洗浄装
置は、水槽上に前,後面が開口したシャワー室を設け、
前記水槽の後部上方から下降して水槽の前方に移動し前
部で上昇して折り返し前記シャワー室を前方から後方に
通過するコンテナ移送用のコンベアを有している。ま
た、コンベアは、左,右無端チェーンに横架した前,後
多数の支持杆に食品用コンテナを着脱可能に挾持する
左,右挾持杆をそれぞれ枢着させ、これらの挾持杆を前
記無端チェーンの外周側に突出させ、左,右挾持杆を閉
方向に付勢するばねで連結してある。
【0004】そして、水槽の後部上方で、洗浄する食品
用コンテナを低速で回転している左,右無端チェーンの
左,右挾持杆の間に順次挾持させ、前記コンテナを下降
させ、水槽内に満たした所要温度の湯に苛性ソーダなど
の洗剤を加えたものなどの洗剤液中に入れ、水槽の後部
から前部にコンテナを移送し、この間にコンテナに付着
した油汚れなどを洗浄し、水槽の前部でコンテナを上昇
させて洗剤液から出し、後方に折り返して移送し、シャ
ワー室を通過する際に、水を噴出させてコンテナに付着
している洗剤やごみを水洗し、シャワー室の後方で左,
右挾持杆からコンテナを抜き出すことで、コンテナの洗
剤液による洗浄と水洗とを連続して自動的に行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、出願人が先に
提案した食品用コンテナの洗浄装置は、コンベアの無端
チェーンに多数の左,右挾持杆を枢着させ、左,右挾持
杆を閉方向に付勢するばねで連結しているため、前記コ
ンベアの構造が複雑となり、洗浄装置が高価になると共
に、左,右挾持杆にそれぞれ1個の食品用コンテナしか
取り付けられないので、多数個前記コンテナを洗浄液に
よって能率よく洗浄することが困難であるという問題点
があった。
【0006】この発明は、前述した問題点を解消して、
多数個の食品用コンテナの洗剤液による洗浄が能率よく
でき、しかもコンベアの構造が簡単で安価な食品用コン
テナの洗浄装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る食
品用コンテナの洗浄装置は、水平な中間部の底に連続す
る前,後端部を円弧状に湾曲させた洗剤液用の水槽と、
この水槽の後部上方から下降して水槽の前側に移動し前
部で上昇して後側に折り返す左,右無端チェーンに前後
多数の取付部材を横架しこれらの取付部材に前記無端チ
ェーンの長手方向と直角に無端チェーン外周側に突出し
て突出端が開口する移送篭をそれぞれ固定したコンテナ
移送用のコンベアとを備え、このコンベアの後方に前記
移送篭に複数個ずつ食品用コンテナを供給する供給部を
設け、コンベアの前方に移送篭から前記コンテナを取り
出す取出部を設け、前記無端チェーンの回転によって、
移送篭に供給したコンテナの一部が移送篭の開口外に突
出し、突出端が水槽の後端部から底を経て前端部まで摺
動させつつ移送篭を移動させ、水槽の前端から前記取出
部に達するようにしたものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1の食品用
コンテナの洗浄装置において、コンテナ移送用のコンベ
アの左,右無端チェーンを後部上,下および前部上,下
のスプロケットにそれぞれ噛み合わせ、後部下方のスプ
ロケットを後部上方のスプロケット後方に、前部上方の
スプロケットを前部下方のスプロケット前方にそれぞれ
位置させ、前記無端チェーンを平行四辺形状に形成し、
無端チェーンが後部で傾斜する部分の後方に供給部を配
設し、無端チェーンが前部で傾斜する部分の前方に突出
部を配設すると共に、後部下方および前部下方に配置し
たスプロケットの中心と同心の円弧状に水槽の後端部お
よび前端部をそれぞれ形成し、移送篭の開口と水槽の後
端部、中間部の底および前端部との隙間を一定にしたも
のである。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1の食品用
コンテナの洗浄装置において、コンテナ移送用のコンベ
アの左,右無端チェーンを後部および前部のスプロケッ
トにそれぞれ噛み合わせ、後部のスプロケットの後方に
供給部を配設し、前部のスプロケットの前方に取出部を
配設すると共に、後部および前部のスプロケットの中心
と同心の円弧状に水槽の後端部および前端部をそれぞれ
形成し、移送篭の開口と水槽の後端部、中間部の底およ
び前端部との隙間を一定にしたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係る食品用コンテナの洗浄装
置は、コンテナ移送用のコンベアの左,右無端チェーン
に、前後多数の取付部材を介して前記無端チェーンの長
手方向と直角に無端チェーン外周側に突出する移送篭を
それぞれ固定し、これらの移送篭の突端部に形成した開
口から前記コンベアの後方に設けた供給部で使用済みの
食品用コンテナを複数個ずつ前記移送篭に入れ、移送篭
を洗剤液を満たした水槽内を後端部から中間部の底を経
て前端部に移動させることで、移送篭に入れた前記コン
テナの油汚れなどを前記洗剤液によって洗浄する。その
後、水槽の前端部上に出た移送篭に入れてあるコンテナ
を、コンベアの前方に設けた取付部に取り出し、取り出
したコンテナをシャワーによって水洗し、コンテナに付
着した洗剤液やごみを落とすことを、移送篭を順次移送
させつつ行う。
【0011】従って、請求項1の発明では、1つの移送
篭に複数個のコンテナを入れて水槽内の洗剤液による洗
浄が連続的にでき、また移送篭にコンテナをコンベアの
後方に設けた供給部で入れ、移送篭からコンテナをコン
ベアの前方に設けた取出部に出し、前記供給部と取出部
とが離れているので、移送篭に対するコンテナの出し入
れが干渉されることなく、作業性よくでき、従来の手作
業による洗浄や、出願人が先に提案した洗浄装置による
洗浄に比べ、多数個のコンテナの洗剤液による洗浄が能
率よくできる。
【0012】そして、コンテナ移送用のコンベアは、
左,右無端チェーンに横架した前後多数の取付部材に、
前記無端チェーンの長手方向と直角に無端チェーン外周
側に突出し、突出端が開口する移送篭をそれぞれ固定
し、前記無端チェーンの移動に伴い、移送篭に供給した
コンテナの一部が移送篭の開口外に突出し、突出端が水
槽の円弧状に湾曲させた後端部から水平な中間部の底を
経て円弧状に湾曲させた前端部まで摺動しつつ移動し、
水槽の前端から前記取出部に達するようにしたので、出
願人が先に提案した洗浄装置のコンテナ移送用のコンベ
アが多数の左,右挾持杆や、これらを連結するばねがな
く、しかも、移送篭の開口に蓋を設ける必要がなく、コ
ンベアの構造が簡単であり、洗浄装置全体でも安価にで
きる。
【0013】請求項2に係る発明は、コンテナ移送用の
コンベアの左,右無端チェーンを後部上,下および前部
および前部上,下に配置したスプロケットにそれぞれ噛
み合わせ、後部下方のスプロケットを後部上方のスプロ
ケット後方に、前部上方のスプロケットを前部下方のス
プロケット前方にそれぞれ位置させ、前記無端チェーン
を平行四辺形状に形成し、無端チェーンが後部で傾斜す
る部分の後方に供給部を配設し、無端チェーンが前部で
傾斜する部分の前方に突出部を配設してある。
【0014】このため、図1に例示したように、移送篭
が後上がりに傾斜した状態で供給部からコンテナを移送
篭に入れ、また、移送篭が前下がりに傾斜した状態で移
送篭からコンテナを取出部に出すことで、移送篭に対す
るコンテナの入れ出しが重力を利用して容易にできる。
そして、後部下方および前部下方に配置したスプロケッ
トの中心と同心の円弧状に、水槽の後端部および前端部
をそれぞれ形成したので、移送篭の開口と水槽の後端
部、中間部の底および前端部との隙間を一定にすること
ができ、コンテナの移送篭の開口から突出した突出端
が、水槽の後端部から中間部の底を経て前端まで摺動し
つつスムーズに移動する。
【0015】請求項3に係る発明は、コンテナ移送用の
コンベアの左,右無端チェーンを後部および前部のスプ
ロケットにそれぞれ噛み合わせ、後部のスプロケットの
後方に供給部を配設し、前部のスプロケットの前方に取
出部を配設したので、請求項2の発明に比べ、スプロケ
ットの数が少なく、コンベアの構造を簡単にできる。そ
して、後部および前部のスプロケットの中心と同心の円
弧状に水槽の後端部および前端部をそれぞれ形成したの
で、前述した請求項2の発明と同様に移送篭の開口と水
槽の各部との隙間を一定にすることが容易にでき、コン
テナの移送篭から突出した突出端が水槽の各部に摺動し
つつスムーズに移動する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例につき図を参照して
説明する。図1は請求項1,2の発明に対応する第1実
施例を示す。図1において、1は枠体2内に固定した水
槽であり、水槽1は、上面が開口した前後(縦)方向に
長いステンレス製であり、水平な中間部の底1aに連続
する前,後端部1b,1cを円弧状に湾曲させ、左,右
側板の上縁を水平にした平面長方形状に形成してある。
【0017】3はコンテナ移送用のコンベアであり、コ
ンベア3は、水槽1の後部上方から下降して水槽1の前
側に移動し、前部で上昇して後側に折り返す左,右無端
チェーン4を備えている。これらの無端チェーン4は、
枠体2に水平な軸によって枢支した後部上,下スプロケ
ット5a,5bおよび前部上,下スプロケット6a,6
bにそれぞれ噛み合わせ、後部下方のスプロケット5b
を後部上方のスプロケット5a後方に位置させ、前部上
方のスプロケット6aを後部下方のスプロケット6b前
方に位置させて、無端チェーン4を平行四辺形状に形成
し、水槽1上に下部を近接させて配設してある。
【0018】なお、スプロケット5a,5b,6a,6
bは、前記軸に左,右1対ずつ嵌合固定し、一部の軸に
電動機(図示省略)から駆動力を伝達することで回転
し、無端チェーン4を図1の矢印に示す時計方向に回転
するようにしてある。
【0019】左,右無端チェーン4の相対向するリンク
4aに横杆7aの左,右端部を固定し、横杆7aから無
端チェーン外周側に支持杆7bを突出させ、横杆7aと
支持杆7bとによって取付部材7を構成してある。前記
のようにして無端チェーン4に横架した取付部材7は、
無端チェーン4の全長にわたり前後に多数を一定間隔で
設け、外端に移送篭8の内端をそれぞれ固定してある。
【0020】移送篭8は、図2にも示すように、小径の
ステンレス製などの金属丸棒からなる縦,横棒8a,8
bを直交させて溶接し、無端チェーン4外周側端のみが
開口8cする直方体状に構成し、周囲を横棒8bの内側
に縦棒8aを直交させ、支持杆7bと共に無端チェーン
4の長手方向を直角にこれらの外周側に突出させてあ
る。
【0021】そして、後部下方のスプロケット5bおよ
び前部下方のスプロケット6bの中心と同心の円弧状
に、水槽1の後端部1cおよび前端部1bを形成するこ
とで、移送篭8の開口8cと水槽1の後端部1c、中間
部の底1aおよび前端部1bとの隙間9を一定にしてあ
る。
【0022】10は水槽1およびコンベア3の後端外側
に近接させて配設し、移送篭8に4個ずつ後述する食品
用コンテナ11を供給する供給部であり、供給部10
は、図示省略した適宜の昇降手段によって前記コンテナ
11の厚さ分だけ上昇する供給用コンベア10aを備え
ている。前記コンテナ11は、底を金属などの網によっ
て構成し、端板および側板を有し、上面を開放した扁平
な直方体状に形成してあり、1つの移送篭8に対し、
左,右および内,外2個ずつ合計4個のコンテナ11を
入れて保持した時、外側の左,右コンテナ11が移送篭
8の開口8cから前記隙間9と等しい長さだけ突出する
寸法に形成してある。
【0023】12は水槽1およびコンベア3の前端外側
に近接させて配設し、移送篭8からコンテナ11を取り
出して載せる取出部であり、取出部12は、水槽1の上
縁と上面が水平またはこれに近い支持板12aを台脚1
2bに固定したものである。また、13は、取出部12
の支持板12aに載せたコンテナ11に水を噴出させて
洗うシャワー機構であり、シャワー機構13は給水管1
3aとこれに連通する水の噴出口13bとを有してい
る。
【0024】なお、図示省略したが水槽1には、水槽1
内の洗剤液14の給,排水手段、洗剤液14への水蒸気
吹き込み手段、および洗剤液14の攪拌手段を設けてあ
る。
【0025】次に、以上のように構成した第1実施例に
係る食品用コンテナの洗浄装置の動作について説明す
る。水槽1内に、80℃程度に加温して保った水に苛性
ソーダを主成分とし界面活性剤を添加した洗剤液14を
満たす。また、供給部10の供給用コンベア10a上に
は、上,下2段に重ねて左,右に並べた合計4個の洗浄
が必要な使用済み食品用コンテナ11を1組とし、多数
組を上下に段積みしてあり、前記コンテナ11はすべて
底を下にしてある。なお、前記コンテナ11は油揚げな
どを入れ油が付着したものである。そして、最上組のコ
ンテナ11の下面を、コンベア3の左,右無端チェーン
4の後部上,下スプロケット5a,5b間に位置する傾
斜部の中央近くで開口8cが上になって傾斜する移送篭
8より高い所定位置にしておく。
【0026】この状態で、無端チェーン4を時計回りに
ゆっくりと回転させ、上部の水平部で直立している移送
篭8が無端チェーン4後部の後下がり傾斜部に到達した
時に、供給部10の供給用コンベア10a上に積み重ね
た最上組の4個のコンテナ11を手作業など適宜の手段
によって、開口8cから移送篭8に入れる。この際、移
送篭8は、開口8cが斜め上向きになって外上がりに傾
斜しているので、コンテナ11が移送篭8内に滑り落
ち、外側に位置する左,右2個のコンテナ11の外側端
部が開口8cから突出している。
【0027】無端チェーン4の回転によって、4個のコ
ンテナ11を入れた移送篭8は、後部下方のスプロケッ
ト5b部を通り、洗剤液14を満たした水槽1の後端部
1cに入り、後端部1cから水平な中間部の底1aを経
て前端部1bに移動することで、移送篭8に入れたコン
テナ11の油汚れなどを洗剤液14によって洗浄する。
【0028】この際、移送篭8の開口8cから突出した
コンテナ11の突出端は水槽1の後端部1c、中間部1
aおよび前端部1bの各部を摺動しつつ移動するので、
前記開口8cに蓋などを設ける必要がない。
【0029】その後、移送篭8は、水槽1の前端部1b
上に出て無端チェーン4前部の前上がり傾斜部に到達
し、移送篭8の開口8cが下になって傾斜し、取出部1
2に設けた支持板12a上に、移送篭8に入れた4個の
コンテナ11を滑り落とすことが、小さな力で抜き出し
たり、力を加えることなく傾斜によってでき、支持板1
2a上に4個のコンテナ12を取り出す。
【0030】支持板12a上に取り出したコンテナ11
は、シャワー機構13の作動によって噴出口13bから
噴出する水によってコンテナ11に付着した洗剤液14
やごみなどを洗い落とし、コンテナ11の洗浄を終わ
る。洗浄を終わったコンテナ11は支持板12a上から
適宜の場所に運んで、水切り、乾燥させて再使用する。
【0031】そして、前述した動作は、後続して移動す
る移送篭8に対し順次行うが、供給部10では供給用コ
ンベア10aを1組のコンテナ11の厚さ分だけ順次上
昇させて、各組のコンテナ11を4個ずつ移送篭8に供
給する。なお、段積みしたコンテナがなくなった場合に
は、供給用コンベア10aを下降させ、適宜の手段によ
って段積みしたコンテナを補強する。また、連続して水
洗を行う場合には、供給部12に設けたシャワー機構1
3を作動し続ける。
【0032】前述した第1実施例の洗浄装置は、1つの
移送篭8に4個のコンテナ11を入れて水槽1内の洗剤
液14による洗浄が連続的にでき、また、移送篭8にコ
ンテナ11をコンベア3の後方に設けた供給部10で入
れ、移送篭8からコンテナ11をコンベア3の前方に設
けた取出部12で出し、供給部10と取出部12とが離
れているので、移送篭8に対するコンテナ11の出し入
れが干渉されることなく、作業性よくでき、多数個のコ
ンテナ11の洗剤液による洗浄が能率よくできる。
【0033】そして、コンベア3は、左,右無端チェー
ン4に取付部材7を介して固定した移送篭8の無端チェ
ーン4外周側の開口8cに対しコンテナ11を入れ、コ
ンテナ11の一部が開口8c外に突出し、突出端が水槽
1の後端部1cから中間部の底1aを経て前端部1bま
で摺動しつつ移動し、水槽1の先端部から取出部12に
達するようにしたので、移送篭8の開口8cに蓋がない
などコンベア3の構造が簡単である。
【0034】さらに、左,右無端チェーン4を後部上,
下のスプロケット5a,5bおよび前部上,下のスプロ
ケット6a,6bに噛み合わせて平行四辺形状に形成
し、移送篭8が後上がりに傾斜した状態で供給部10か
らコンテナ11を移送篭8に入れ、移送篭8が前下がり
に傾斜した状態で移送篭8からコンテナ11を出すよう
にしたので、移送篭8に対するコンテナ11の入れ出し
が重力を利用して容易にできる。
【0035】そして、後部下方、前部下方に配置したス
プロケット5b,6bの中心と同心の円弧状の水槽1の
後端部1c、前端部1bをそれぞれ形成したので、移送
篭8の開口8cと水槽1の後端部1c、中間部の底1
a、前端部1bとの隙間9を一定にすることが容易にで
き、コンテナ11の移送篭8の開口8cから突出した突
出端が、水槽1の前記各部を経て摺動しつつその先端ま
でスムーズに移動する。
【0036】図3は請求項1,3の発明に対応する第2
実施例の要部を示す。図3において、図1と同符号は対
応する部分を示し、第2実施例では、左,右無端チェー
ン4を第1実施例のスプロケットより大外径の前,後部
スプロケット15,16にそれぞれ噛み合わせ、後部の
スプロケット15の後方に供給部を設け、前部のスプロ
ケット16の前方に取出部を設け、後部,前部のスプロ
ケット15,16の中心と同心の円弧状に水槽1の後端
部1c、前端部1bをそれぞれ形成し、移送篭8の開口
8cと水槽1の後端部1c、中間部の底1aおよび前端
部1bとの隙間9を一定にしたものである。
【0037】また、第1実施例に比べて、水槽1および
前記無端チェーン4の前後方向寸法を短くすると共に、
移送篭8の数を少なくするなど、各部材の寸法および数
を変更してある。そして、前述した以外の構成は、前述
した第1実施例と同様であるから説明を省略する。
【0038】第2実施例に係る食品用コンテナの洗浄装
置の動作、および作用も第1実施例とほぼ同様である
が、第2実施例ではスプロケット5,6の数が第1実施
例に比べ、半分に少なくしたので、水槽1、無端チェー
ン4の前後方向寸法を短くし、移送篭8の数も少なくし
たこともあって、構造が簡単で安価に提供でき、油汚れ
などの汚れが洗剤液14によって洗浄しやすい場合や、
無端チェーン4をよりゆっくりと回転させるものに適す
る。
【0039】なお、この発明において、移送篭に入れる
コンテナの数は、4個に限られることなく、複数であれ
ば適宜増減でき、また移送篭およびコンテナは、多孔枚
を用いるなど所要の通液性が得られれば適宜変更でき、
さらに供給部、取出部の構成も適宜変更できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る食品用コンテナの洗浄装置は、コンテナ移送用のコ
ンベアの左,右無端チェーンに、前後多数の取付部材を
介して前記無端チェーンの長手方向と直角に無端チェー
ン外周側に突出する移送篭をそれぞれ固定し、これらの
移送篭の突端部に形成した開口から前記コンベアの後方
に設けた供給部で使用済みの食品用コンテナを複数個ず
つ前記移送篭に入れ、移送篭を洗剤液を満たした水槽内
を後端部から中間部の底を経て前端部に移動させること
で、移送篭に入れた前記コンテナの油汚れなどを前記洗
剤液によって洗浄する。
【0041】その後、水槽の前端部上に出た移送篭に入
れてあるコンテナを、コンベアの前方に設けた取付部に
取り出し、取り出したコンテナをシャワーによって水洗
し、コンテナに付着した洗剤液やごみを落とすことを、
移送篭を順次移送させつつ行う。
【0042】従って、請求項1の発明では、1つの移送
篭に複数個のコンテナを入れて水槽内の洗剤液による洗
浄が連続的にでき、また移送篭にコンテナをコンベアの
後方に設けた供給部で入れ、移送篭からコンテナをコン
ベアの前方に設けた取出部に出し、前記供給部と取出部
とが離れているので、移送篭に対するコンテナの出し入
れが干渉されることなく、作業性よくでき、従来の手作
業による洗浄や、出願人が先に提案した洗浄装置による
洗浄に比べ、多数個のコンテナの洗剤液による洗浄が能
率よくできる。
【0043】そして、コンテナ移送用のコンベアは、
左,右無端チェーンに横架した前後多数の取付部材に、
前記無端チェーンの長手方向と直角に無端チェーン外周
側に突出し、突出端が開口する移送篭をそれぞれ固定
し、前記無端チェーンの移動に伴い、移送篭に供給した
コンテナの一部が移送篭の開口外に突出し、突出端が水
槽の円弧状に湾曲させた後端部から水平な中間部の底を
経て円弧状に湾曲させた前端部まで摺動しつつ移動し、
水槽の前端から前記取出部に達するようにしたので、出
願人が先に提案した洗浄装置のコンテナ移送用のコンベ
アが多数の左,右挾持杆や、これらを連結するばねがな
く、しかも、移送篭の開口に蓋を設ける必要がなく、コ
ンベアの構造が簡単であり、洗浄装置全体でも安価にで
きる。
【0044】請求項2に係る発明は、コンテナ移送用の
コンベアの左,右無端チェーンを後部上,下および前部
上,下に配置したスプロケットにそれぞれ噛み合わせ、
後部下方のスプロケットを後部上方のスプロケット後方
に、前部上方のスプロケットを前部下方のスプロケット
前方にそれぞれ位置させ、前記無端チェーンを平行四辺
形状に形成し、無端チェーンが後部で傾斜する部分の後
方に供給部を配設し、無端チェーンが前部で傾斜する部
分の前方に突出部を配設してある。 このため、図1に
例示したように、移送篭が後上がりに傾斜した状態で供
給部からコンテナを移送篭に入れ、また、移送篭が前下
がりに傾斜した状態で移送篭からコンテナを取出部に出
すことで、移送篭に対するコンテナの入れ出しが重力を
利用して容易にできる。
【0045】そして、後部下方および前部下方に配置し
たスプロケットの中心と同心の円弧状に、水槽の後端部
および前端部をそれぞれ形成したので、移送篭の開口と
水槽の後端部、中間部の底および前端部との隙間を一定
にすることができ、コンテナの移送篭の開口から突出し
た突出端が、水槽の後端部から中間部の底を経て前端ま
で摺動しつつスムーズに移動する。
【0046】請求項3に係る発明は、コンテナ移送用の
コンベアの左,右無端チェーンを後部および前部のスプ
ロケットにそれぞれ噛み合わせ、後部のスプロケットの
後方に供給部を配設し、前部のスプロケットの前方に取
出部を配設したので、請求項2の発明に比べ、スプロケ
ットの数が少なく、コンベアの構造を簡単にできる。
【0047】そして、後部および前部のスプロケットの
中心と同心の円弧状に水槽の後端部および前端部をそれ
ぞれ形成したので、前述した請求項2の発明と同様に移
送篭の開口と水槽の各部との隙間を一定にすることが容
易にでき、コンテナの移送篭から突出した突出端が水槽
の各部に摺動しつつスムーズに移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る食品用コンテナの
洗浄装置を示した一部横断概略側面図。
【図2】図1に示した移送篭の拡大斜視図。
【図3】この発明の第2実施例に係る食品用コンテナの
洗浄装置の要部を示した概略横断側面図。
【符号の説明】
1 水槽 1a 底 1b 前端部 1c 後端部 2 装置枠 3 コンベア 4 無端チェーン 5a 後部上スプロケット 5b 後部下スプロケット 6a 前部上スプロケット 6b 前部下スプロケット 7 取付部材 8 移送篭 8a 縦棒 8b 横棒 8c 開口 9 隙間 10 供給部 11 食品用コンテナ 12 取出部 13 シャワー機構 14 洗剤液 15 後部スプロケット 16 前部スプロケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平な中間部の底に連続する前,後端部
    を円弧状に湾曲させた洗剤液用の水槽と、この水槽の後
    部上方から下降して水槽の前側に移動し前部で上昇して
    後側に折り返す左,右無端チェーンに前後多数の取付部
    材を横架しこれらの取付部材に前記無端チェーンの長手
    方向と直角に無端チェーン外周側に突出して突出端が開
    口する移送篭をそれぞれ固定したコンテナ移送用のコン
    ベアとを備え、このコンベアの後方に前記移送篭に複数
    個ずつ食品用コンテナを供給する供給部を設け、コンベ
    アの前方に移送篭から前記コンテナを取り出す取出部を
    設け、前記無端チェーンの回転によって、移送篭に供給
    したコンテナの一部が移送篭の開口外に突出し、突出端
    が水槽の後端部から底を経て前端部まで摺動させつつ移
    送篭を移動させ、水槽の前端から前記取出部に達するよ
    うにしたことを特徴とする食品用コンテナの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 コンテナ移送用のコンベアの左,右無端
    チェーンを後部上,下および前部上,下のスプロケット
    にそれぞれ噛み合わせ、後部下方のスプロケットを後部
    上方のスプロケット後方に、前部上方のスプロケットを
    前部下方のスプロケット前方にそれぞれ位置させ、前記
    無端チェーンを平行四辺形状に形成し、無端チェーンが
    後部で傾斜する部分の後方に供給部を配設し、無端チェ
    ーンが前部で傾斜する部分の前方に突出部を配設すると
    共に、後部下方および前部下方に配置したスプロケット
    の中心と同心の円弧状に水槽の後端部および前端部をそ
    れぞれ形成し、移送篭の開口と水槽の後端部、中間部の
    底および前端部との隙間を一定にしたことを特徴とする
    請求項1に記載の食品用コンテナの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 コンテナ移送用のコンベアの左,右無端
    チェーンを後部および前部のスプロケットにそれぞれ噛
    み合わせ、後部のスプロケットの後方に供給部を配設
    し、前部のスプロケットの前方に取出部を配設すると共
    に、後部および前部のスプロケットの中心と同心の円弧
    状に水槽の後端部および前端部をそれぞれ形成し、移送
    篭の開口と水槽の後端部、中間部の底および前端部との
    隙間を一定にしたことを特徴とする請求項1に記載の食
    品用コンテナの洗浄装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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