JP2017035640A - 洗浄装置及び搬送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、洗浄槽、水洗槽、乾燥槽が一直線状に並べた状態で配置されているので、洗浄装置全体が長大化、大型化し、設備費用も高くなるという問題もある。
また、第1搬送部及び第2搬送部は、それぞれ支持部材の左右片側のみに設けられるので、搬送機構全体の左右方向の幅を小さくすることができる。
このような構成により、支持部材をより安定して支持することができる。
このような構成によって、簡単な構成で支持部材を四角形の環状軌跡で搬送することができる。
このような構成によって、供給位置及び取出位置を兼ねた一箇所において被洗浄部品の供給と取り出しとを行うことができる。
このような構成によって、供給位置をより前方に配置することができ、洗浄装置の前側から被洗浄部品を供給する場合に作業を容易に行うことができる。
このような構成によって、支持部材に支持された被洗浄部品を揺らすことができ、被洗浄部品に付着したゴミや油分を落とす効果を高めることができる。特に、洗浄槽内で洗浄液が水平に流動している場合には、その流れの方向に対して交差する方向に被洗浄部品を往復移動させることができるので、ゴミ等を落とす効果を一層高めることができる。
また、第1及び第2下降位置の上方に、第1及び第2上昇位置が配置されているので、従来技術(特許文献1)のように、各工程を行う位置(槽)を直線状に並べる場合に比べて搬送装置を小型化することができる。
また、第1搬送部及び第2搬送部は、それぞれ支持部材の左右片側のみに設けられるので、搬送装置全体の左右方向の幅を小さくすることができる。
また、本発明の搬送装置によれば、被搬送部品の搬送時間の短縮化および装置の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る洗浄装置の内部を側方から見た断面説明図、図2は、洗浄装置の内部を上方から見た断面説明図、図3は、洗浄装置の内部を後方から見た断面説明図である。
本実施形態の洗浄装置10は、超音波洗浄装置であり、例えば転がり軸受を構成する外輪、内輪、転動体等の金属部品(被洗浄部品;被搬送部品)を洗浄するために用いられる。洗浄装置10は、被洗浄部品の供給と取出とを行うための供給・取出工程と、被洗浄部品を洗浄する洗浄工程と、被洗浄部品を乾燥させる乾燥工程とを1サイクルとして、これらの工程を繰り返し実施する。
本体ケーシング11は、略直方体形状に形成されている。本体ケーシング11の1つの壁面11aには、被洗浄部品を出し入れするための開口20と、この開口20を開閉する扉21とが設けられている。本明細書においては、本体ケーシング11の開口20が設けられた側を「前」とし、その反対側を「後」とする。後述する搬送機構13は、平面視において被洗浄部品(支持ケース14)を搬送する軌跡が直線であり、その直線が延びる方向が前後方向とされている。また、本明細書においては、前後方向に直交する水平方向を左右方向とする。
洗浄槽12の内部には、炭化水素洗浄剤等の洗浄液が収容される。また、洗浄槽12の底部には超音波振動体23が設けられている。洗浄槽12の後部には洗浄液の供給部24が設けられている。洗浄槽12の前部には洗浄液の排出部25が設けられている。そして、供給部24から供給された洗浄液は、洗浄槽12内を前方へ向けて流れ、排出部25から排出される。
支持ケース14は、扁平な略直方体形状に形成され、上方が開放している。支持ケース14は、平面視で略正方形状の底壁27と、底壁27の四辺から立ち上がる4枚の周壁28a〜28dとを備えている。本実施形態の支持ケース14は、底壁27及び周壁28a〜28dがメッシュ構造に形成されている。したがって、各壁27,28a〜28dを通して支持ケース14内外に洗浄液を流通させることができる。
また、本実施形態の洗浄装置10には、4個の支持ケース14が設けられている。4個の支持ケース14は、それぞれ本体ケーシング11内に設定された供給位置及び取出位置(第1上昇位置;以下、供給・取出位置という)P1と、第1洗浄位置(第1下降位置)P2と、第2洗浄位置(第2下降位置)P3と、乾燥位置(第2上昇位置)P4との4か所に配置されている。
第1洗浄位置P2は、被洗浄部品の洗浄工程を実施するための位置である。第1洗浄位置P2は洗浄槽12の内部に設定されているので、この位置に配置された支持ケース14内の被洗浄部品を洗浄液内に浸漬することができる。
乾燥位置P4は、洗浄後の被洗浄部品の乾燥工程を実施するための位置である。乾燥位置P4の上方には、乾燥装置15が配置されている。この乾燥装置15は圧縮空気を吹き付けるブロア等によって構成される。乾燥装置15は、被洗浄部品に圧縮空気を吹き付けることによって付着した洗浄液を吹き飛ばし、乾燥させる。
図4〜図6に示すように、搬送機構13は、4個の支持ケース14を支持するとともに、各支持ケース14を、供給・取出位置P1→第1洗浄位置P2→第2洗浄位置P3→乾燥位置P4→供給・取出位置P1・・・の順に搬送する。つまり、搬送機構13は、各支持ケース14を略平行四辺形の環状の軌跡で循環させる。また、搬送機構13は、各支持ケース14を各位置P1〜P4に搬送した後、各工程を実施するために各位置に所定の時間滞留させる。
第2搬送部32のチェーン34には、左右他側方に突出する第2結合ピン(結合部材)35bが一定の間隔をあけて4本設けられている。そして、各第2結合ピン35bの先端部は、支持ケース14の左右他側部における側壁28bに連結されている。第2結合ピン35bは、支持ケース14の側壁28bの後端部における下側に連結されている。
また、各支持ケース14は、第1結合ピン35aと第2結合ピン35bとによって前端部と後端部とが支持されている。言い換えると、第1結合ピン35aと第2結合ピン35bとは、前後方向にずれた位置で支持ケース14を支持している。そのため、2点のみの支持であっても、支持ケース14を安定して支持することができる。さらに、支持ケース14は、第1結合ピン35aと第2結合部によって上部側と下部側とが支持されている。言い換えると、第1結合ピン35aと第2結合ピン35bとは、上下方向にずれた位置で支持ケース14を支持している。これにより、支持ケース14をより安定して支持することができる。
乾燥位置P4は、洗浄槽12の上方に配置されているので、被洗浄部品に付着した洗浄液を乾燥装置15によって吹き飛ばすと、その液滴は洗浄槽12に落下する。したがって、本体ケーシング11の内部において、洗浄槽12以外の場所に洗浄液が飛散するのを防止することができる。
この搬送装置19は、搬送機構13によって支持ケース14を長方形の環状軌跡で搬送するものとなっている。その他の構成は、前述した第1の実施形態と同様である。本実施形態の搬送機構13を用いた場合にも第1の実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。ただし、図5に示す第1の実施形態と比較すると、供給・取出位置P1に配置された支持ケース14と洗浄槽12の前端縁との距離Lが拡がるため、本体ケースの開口20を介して被洗浄部品の供給及び取り出しを行う際に被洗浄部品の移動距離も長くなる。したがって、この点においては、第1の実施形態の方が有利である。
第1の実施形態では、第1搬送部31の第1結合ピン35aと、第2搬送部32の第2結合ピン35bとの上下方向の位置をずらすため、第1搬送部31と第2搬送部32とを全体的に上下方向にずらしていたが、本実施形態では、第1搬送部31及び第2搬送部32のチェーン34及びスプロケット33の高さは同一とし、第2結合ピン35bをより第1結合ピン35aよりも低い位置に設けている。第2結合ピン35bは、チェーン34から下方に延びるアーム39の下端部に設けられている。アーム39は、常にチェーン34が循環したとしても垂れ下がった状態で保持されるようになっている。
本実施形態の搬送機構13は、搬送部51として、回転体及び無端状搬送部材を用いたものではなく、結合ピン35をガイドするガイド部材52と、結合ピン35を駆動する駆動部53とを備えている。駆動部53は、回転運動する回転軸54と、回転軸54に一端が固定された回転アーム(回転部材)55とを備えている。回転アーム55には、長手方向に沿った長孔状のガイド孔55aが形成され、このガイド孔54aに結合ピン35が摺動可能に取り付けられている。
例えば、支持部材は、前記実施形態のようにケース状に形成されたものでなくてもよく、トレー状に形成されていてもよい。また、支持部材は、網目構造でなくてもよく、洗浄液を通過させるための複数の孔が形成された構造であってもよい。また、洗浄液を流通させない構造であってもよい。
洗浄槽に収容する洗浄液は、炭化水素洗浄剤に限らず、種々のものを用いることができる。また、洗浄槽内で洗浄液を循環させていたが、洗浄液を滞留させるものであってもよい。
本発明の搬送装置は、洗浄装置に備えられるものに限らず、部品の搬送を要する他の装置に備えられるものであってもよい。
Claims (7)
- 被洗浄部品を支持するための支持部材と、
被洗浄部品を洗浄するための洗浄液を収容するため洗浄槽と、
前記支持部材を搬送する搬送機構と、を有する洗浄装置であって、
前記搬送機構を平面視したときに前記支持部材を搬送する軌跡が直線であり、かつ前記直線が延びる方向を前後方向とし、この前後方向に直交する水平方向を左右方向とした場合に、
前記搬送機構は、前記洗浄槽の上方に設定されかつ被洗浄部品を前記支持部材に供給するための供給位置、前記供給位置の下方における前記洗浄槽内に設定されかつ被洗浄部品を洗浄するための第1洗浄位置、前記第1洗浄位置の後方における前記洗浄槽内に設定されかつ被洗浄部品を洗浄するための第2洗浄位置、及び前記第2洗浄位置及び前記洗浄槽の上方で前記供給位置の後方に設定されかつ被洗浄部品を乾燥させるための乾燥位置の順に、前記支持部材を四角形の環状軌跡で搬送するものであり、
さらに前記搬送機構は、前記支持部材の左右一側方に配置され、前記支持部材の左右一側面に対して1点で結合される第1結合部材を有する第1搬送部と、前記支持部材の左右他側方に配置され、前記支持部材の左右他側面に対して前記第1結合部材とは前後方向にずれた位置において1点で結合される第2結合部材を有する第2搬送部とを備えている、洗浄装置。 - 前記第1結合部材と前記第2結合部材とは、互いに上下方向にずれた位置で前記支持部材に結合される、請求項1に記載の洗浄装置。
- 前記第1搬送部及び前記第2搬送部は、四角形状に配置された4個の回転体と、4個の回転体に巻掛けられ、四角形状の軌跡で回走する無端状搬送部材を有している、請求項1又は2の洗浄装置。
- 前記供給位置は、被洗浄部品の供給に加えて被洗浄部品の取り出しを行うための取出位置とされている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 前記供給位置は、前記第1洗浄位置よりも前方にずれた位置に配置され、前記乾燥位置は、前記第2洗浄位置よりも前方にずれた位置に配置され、
前記搬送機構は、前記各位置に平行四辺形の環状軌跡で前記支持部材を搬送する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄装置。 - 前記搬送機構は、洗浄工程中に前記第1又は第2洗浄位置における前記支持部材を上下方向の移動軌跡を含む範囲で往復移動させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗浄装置。
- 被搬送部品を支持するための支持部材と、
前記支持部材を搬送する搬送機構とを有する搬送装置であって、
前記搬送機構を平面視したときに前記支持部材を搬送する軌跡が直線であり、かつ前記直線が延びる方向を前後方向とし、この前後方向に直交する水平方向を左右方向とした場合に、
前記搬送機構は、第1上昇位置、前記第1上昇位置の下方に設定された第1下降位置、前記第1下降位置の後方に設定された第2下降位置、及び前記第2下降位置の上方でかつ前記第1上昇位置の後方に設定された第2上昇位置の順に、前記支持部材を四角形の環状軌跡で搬送するものであり、
さらに前記搬送機構は、前記支持部材の左右一側方に配置され、前記支持部材の左右一側面に対して1点で結合される第1結合部材を有する第1搬送部と、前記支持部材の左右他側方に配置され、前記支持部材の左右他側面に対して前記第1結合部材とは前後方向にずれた位置において1点で結合される第2結合部材を有する第2搬送部とを備えている、搬送装置。
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