JP4556222B2 - 洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被洗浄物の洗浄方法であり、特に学校、病院等の給食のように被洗浄物として食器である箸等を比較的大量に使用する状況における洗浄方法に関するものである。
従来、被洗浄物である食器を例とした洗浄装置に関しては、タンク内の貯水した洗浄水中に複数の食器を収納した収納具ごと全体を浸漬させて洗浄するもの、および収納具内に収納した複数の食器にノズルから洗浄水を吹き付けて洗浄を行うものがある。これらの代表例として下記のものが知られている。
特許文献1に記載されているように、上段に導入部、残飯除去部、第1移送部、噴射洗浄部、第2移送部、乾燥部および導出部が順次設けられ、第1移送部の下段に第1浸漬槽が、第2移送部の下段に第2浸漬槽が設けられ、残飯除去部および噴射洗浄部に食器に高圧水を噴射するノズルが設けられている。第1移送部および第2移送部に食器を上下動させるリフト機構が設けられている。また、第1浸漬槽および第2浸漬槽は篭に収納された食器がすべて浸漬される大きさであり、その第1浸漬槽に浸漬した篭に振動を与える加振装置が設けられ、また少なくとも第2浸漬槽に供給される液体を加熱する加熱装置が設けられているものである。
また、特許文献2に記載されているように、周囲をカバー体で包囲された洗浄室内に、被洗浄物を入れる筒形の洗浄篭が複数の支持ローラによって回転自在に略水平に支持され、洗浄水を噴出する複数本の洗浄ノズル管が、筒形の洗浄篭の周囲にその軸方向に沿って配設され、各洗浄ノズル管には多数のノズルが、噴出する洗浄水の噴出力により洗浄篭を回転させるように、洗浄ノズル管と洗浄篭の中心軸を通る断面中心線から外側に一定の角度だけ傾斜させた方向に洗浄水を洗浄篭に向けて噴出するように配置されていることを特徴とするシャワー式洗浄機としたものである。
特開平11−56735号公報 特開平5−7544号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されたものは、食器を収納した篭(収納具)すべてを浸漬槽に浸漬するため、浸漬槽自体が大きくなり、ここに大量の洗浄水を貯水しておく必要があるとともに、貯水した洗浄水に汚れ成分が出て、これを除去するか、または清浄な洗浄水と入れ替えることも必要となる。また、浸漬槽自体、食器を収納した篭を上下動させるリフト機構、浸漬槽から出してノズルからの洗浄水による噴射洗浄部等の構成要素が多くなり、洗浄装置全体が大きく、また複雑となる。さらに、篭を浸漬槽に所定時間にわたって浸漬させておく必要があり、全体の洗浄に要する時間が長くなる課題を有している。
また、前記特許文献2に記載されたものは、被洗浄物を入れる筒形の洗浄篭をノズルから噴出する洗浄水の噴出力により洗浄篭を回転させるようにしているため、構造が複雑で、回転にともなう騒音が大きい。さらに筒形の洗浄篭に都度被洗浄物を出し入れするので、取り扱いが煩雑で連続的な洗浄に不向きである等の課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被洗浄物の洗浄を効率的に行うとともに、洗浄装置の小型化、構成の簡素化を図ることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の洗浄方法は、被洗浄物を収納する収納具と、前記収納具を搬送する搬送手段と、前記収納具の搬送方向に沿って所定の間隔を与えて複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、前記複数配置したノズルごとに、搬送する収納具の上方側より洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように収納具内に所定量貯水しながら前記貯水の下部側および貯水する水位での溢水として収納具外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を収納具の搬送方向に沿って順次行うものである。
本発明の洗浄方法によれば、被洗浄物の洗浄を効率的に行うとともに、洗浄装置の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
第1の発明は、被洗浄物を収納する収納具と、前記収納具を搬送する搬送手段と、前記収納具の搬送方向に沿って所定の間隔を与えて複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、前記複数配置したノズルごとに、搬送する収納具の上方側より洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように収納具内に所定量貯水しながら前記貯水の下部側および貯水する水位での溢水として収納具外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を収納具の搬送方向に沿って順次行うことを特徴とする洗浄方法としたものである。
本発明の洗浄方法においては、被洗浄物を収納する収納具に被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによる収納具内での浸漬洗浄作用と、収納具内に洗浄水を順次噴射して貯水しながら排水することによる洗浄水の収納具内での激しい流動化作用と、収納具の上方側より洗浄水を順次噴射することによる噴射洗浄水自体の被洗浄物への直接的な当接作用を複合して生じさせることができる。さらに前記複合作用は、収納具の搬送方向に沿って所定の間隔を与えて複数配置した洗浄水を噴射するノズルの位置において複数回にわたって生じさせることができる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
さらに、従来のように別途に固定した浸漬洗浄槽を設け、収納具を順次洗浄水に浸漬させる場合は、浸漬洗浄槽内の洗浄水中に汚れ成分が増加し、洗浄作用が低下していくことになる。このため浸漬洗浄槽内の洗浄水の定期的な入れ替えが必要となる。これに対して本発明の洗浄方法においては、収納具の上方側より清浄な洗浄水を噴射し、収納具内に貯水しながら汚れ成分とともに連続的に収納具外に排水することによって、収納具内には常に清浄な洗浄水が貯水されることになる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
また、被洗浄物を収納する収納具に被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによる収納具内での浸漬洗浄作用によって、別途に浸漬洗浄槽を設けて所定時間(例えば10分程度)被洗浄物を収納した収納具を浸漬させておく工程が不要となる。したがってこの点からも被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。
前記したように、別途に固定した浸漬洗浄槽を設ける必要がないこと、収納具を浸漬洗浄槽に出し入れする機構が不要であること、収納具を水平方向に搬送するのみでよいこと等により、洗浄装置全体の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
また、収納具内に多方向に洗浄水を流動化させて被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。また、比較的重い成分の汚れを貯水の下部側から、また軽い成分の汚れを溢水とともに速やかに収納具外に排出し、貯水する洗浄水を常に清浄に保つことができる。
さらに、洗浄後に貯水の下部側から収納具外に速やかに排水することができる。したがって洗浄後の工程である殺菌、乾燥を効率的に行うことができるとともに、収納具の取り扱いの煩雑さを解消することができる。
第2の発明は、第1の発明において、ノズルから噴射した洗浄水を収納具内に貯水する水位を下げて前記貯水水位の上に被洗浄物を露出させた洗浄工程を収納具の搬送方向に含むことを特徴とする洗浄方法としたものである。
これによって、貯水水位の上に露出する被洗浄物部分への噴射洗浄水自体の直接的な当接作用を強め、汚れ成分の被洗浄物からの剥離を促進して、洗浄装置全体としての洗浄をより効率的に行うことができる。貯水する水位を下げる手段は、ノズルからの洗浄水の噴射量を、貯水の下部側から収納具外に排水する量とバランスさせることで簡単に調整することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、被洗浄物が箸であることを特徴とする洗浄方法としたものである。
これによって、棒状体である箸の洗浄を確実に、効率的に行うことができる。
以下、本発明の一実施例においては、棒状体である箸を被洗浄物の例として図1〜図11を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例の被洗浄物である箸の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図、図2は図1のA−A線における側断面図、図3(a)、(b)は洗浄水を噴射するノズルの形状を示す図、図4は箸の収納具の概観斜視図、図5は図4における収納具の平面図、図6は図5中のB−B線における側断面図、図7は図5中のC−C線における側断面図、図8〜図9は洗浄時状態を示す図、図10は他の構成における洗浄時状態を示す図、図11は本発明の他の構成における洗浄時状態を示す図である。
図1に示すように、洗浄装置1は、搬送手段であるコンベア2と、コンベア2の下方に位置する仕切部材3により上下方向に区分され、下方部は下部外郭体4によって機器スペース5を構成している。上方部は上部外郭体6によって洗浄スペース7を構成している。また洗浄水を貯留するタンク8からポンプ9によって洗浄水を噴射するノズル10、11を備えている。複数の被洗浄物である箸28を収納した収納具14がコンベア2に位置し、図1中の実線矢印方向に所定の速度で移動するものである。なおコンベア2は収納具14に収納した箸28に、ノズル10、11より噴射する洗浄水の妨げにならないようレール状に構成されている。タンク8、ポンプ9、ノズル10、11は配管12、13により接続されている。
図2に示すように、ノズル10、11は、鉛直中心を挟んで互いに所定角度(θ2)を有して配置し、箸28の上部側より箸28に向けて洗浄水を噴射する。またノズル10、11は、図1に示すように鉛直面に対して所定角度(θ1)を有して配置しているものである。なおノズル10、11の所定角度(θ1)は鉛直面に対して例えば略10度に設定しているものである。
洗浄スペース7には、収納具14の移動方向に沿って箸28を収納した複数の収納具14が所定間隔をおいてコンベア2上に位置し、収納具14に対応した位置に各々ノズル10、11を備えている。また洗浄スペース7は、収納具14の入口側から荒洗浄ゾーン7a、中間洗浄ゾーン7b、7c、仕上げ洗浄ゾーン7dに区分されている。各々の洗浄ゾーンに、洗浄水を貯留する貯留するタンク8、ポンプ9、ノズル10、11を一つのユニットとして少なくとも一つ備えているものである。なお洗浄ゾーンの区分およびその数、各々の洗浄ゾーンにおけるタンク8、ポンプ9、ノズル10、11の各々の配置数は一例であって、これに限定されるものではない。
図3(a)、(b)に示す洗浄水を噴射するノズル10、11の形状は、開口断面が矩形状となっており、短辺(t1)が収納具14の移動方向に沿い、長辺(t2)が収納具14の移動方向と略直交する方向に配置されている。
図4〜図7に示すように、収納具14は主に収納部15、蓋部23により構成されている。収納部15は縦壁16a、16b、16c、16dを有し、前記縦壁16a、16b、16c、16dで囲まれた内部に底板17が固定してある。
また、図6、図7に示すように底板17は、縦壁16a、16b、16c、16dの高さ方向の下方よりに位置し、縦壁16bと16d側に洗浄水の流出用の開口18、19を形成するように構成している。縦壁16dには取手20が固定部材21によって回動自在に固定してある。また縦壁16cには蓋部23を開閉自在に固定するフック部材22を固定している。
蓋部23は、外側に線材からなる枠24、この枠24内の縦横に線材25、26を各々複数固着させている。蓋部23と収納部15は複数の回動用部材27によって保持し、収納部15に対して蓋部23を開閉自在に構成している。
収納部15の底板17上に被洗浄物である複数の箸28を複数の段にわたって積み上げるとともに、箸28の長手方向(軸長方向)の端部が開口18、19側に位置するように収納する。また、底板17上に複数の箸28を複数の段にわたって積み上げるが、積み上げた箸28の上端部は、蓋部23と所定の間隔ができるように余裕を与えて収納するものである。
さらに、箸28の長手方向の両端部間の寸法は、縦壁16bと16dとの間隔よりも短くして、箸28が長手方向に所定範囲移動自在になるように余裕を与えて収納する。これは箸28が長手方向に大きく回転せず、複数の箸28がほぼ長手方向に揃う範囲で所定範囲移動自在になるように余裕を与えて収納するものである。
また、取手20を設けて収納具14を持ち運び自在に構成してある。なお取手20の収納具14への固定位置は、実施例の構成に限定するものではなく、任意の位置に設ければよい。
収納具14は、収納した箸28の長手方向が収納具14の移動方向と略直交するようにして洗浄スペース7内を移動させる。またノズル10、11の短辺(t1)が収納具14の移動方向に沿うように配置されていることから、より幅の狭い洗浄水を箸28の長手方向と略直交する方向に順次噴射する。
次に、図8〜図9に基づいて箸28の洗浄時状態を説明する。なお図中において、Wは噴射された洗浄水の流れを示し、実線矢印とFa、Fbによって収納具14内に噴射した洗浄水の流動と収納具14外への流出経路を示す。
図8(a)は、収納具14の移動によりノズル10、11からの洗浄水が収納部15の搬送方向における前部に到達したときの洗浄状態を示す。
ノズル10、11から所定の噴射速度を有する洗浄水(w)により、洗浄水が当たる部分の箸28は下方に押されて洗浄水の噴射のない方向に一部が収納部15内を移動する。このとき蓋部23によって収納部15外への飛び出しを防止して収納部15内に保持する。
また、収納部15内に噴射した洗浄水は収納部15内に貯水され、実線矢印のように流動するとともに、収納部15の縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出する。さらに収納部15内に貯水しながら図9に示すように開口18、19から下方に流出する状態となる。
なお、ノズル10、11からの洗浄水の量は、開口18、19から下方に流出させると同時に、少なくとも縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出するように設定し、ノズル10、11から洗浄水を収納部15内に噴射しているときは、常に収納部15内に貯水している状態とする。すなわち、ノズル10、11から収納部15内に噴射する洗浄水の量に対して縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出するように開口18、19の面積を設定すればよい。
図8(a)の状態において、洗浄水が当たる部分の箸28は下方に押されて洗浄水の噴射のない方向に一部が収納部15内を移動するとともに、貯水した洗浄水の収納部15内における回動する流動によって、収納した複数の箸28もその全体が収納部15内を回動する。また、複数の箸28が収納部15内を移動、回動するとともに、箸28の個々も擦れ合いながら回動する状態となる。
さらに、箸28の長手方向の両端部間の寸法は、縦壁16bと16dとの間隔よりも短くして、箸28が長手方向に所定範囲移動自在になるように収納していことによって、個々の箸28が長手方向に移動し、互いに擦れ合う状態となる。
これによって、箸28の表面に付着した汚れを確実に且つ効率的に除去し洗浄を行うことができる。この除去した汚れ成分は、開口18、19から下方に流出させる洗浄水および縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出する洗浄水とともに収納部15外に排出する。さらに、ノズル10、11から洗浄水が補給され貯水を維持しながら、常に清浄な洗浄水と入れ替わり、除去した汚れ成分が収納部15内に滞留することがない。
図8(b)の状態は、収納具14の移動によりノズル10、11からの洗浄水が収納部15の搬送方向におけるほぼ中央部に到達したときの洗浄状態を示す。
ノズル10、11から所定の噴射速度を有する洗浄水(w)により、洗浄水が当たる部分の箸28は下方に押されて洗浄水の噴射のない方向である収納部15内の両サイドへ移動する。
また、収納部15内に噴射した洗浄水は収納部15内に貯水され、実線矢印のように流動する。収納部15内に貯水した洗浄水は、実線矢印のように収納部15内を対流する二つの循環流を形成しながら、収納部15の縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出し、さらに図9に示すように箸28の長手方向に沿いながら開口18、19から下方に流出する状態となる。
図8(c)の状態は、収納具14の移動によりノズル10、11からの洗浄水が収納部15の搬送方向における後部に到達したときの洗浄状態を示す。
図8(c)の状態において、洗浄水が当たる部分の箸28は下方に押されて洗浄水の噴射のない方向に収納部15内を移動するとともに、貯水した洗浄水の収納部15内における回動する流動によって、収納した複数の箸28もその全体が収納部15内を回動する。また、複数の箸28が収納部15内を移動、回動するとともに、箸28の個々も擦れ合いながら回動する状態となる。
以上のように、図8、図9に示した洗浄動作を、複数配置したノズル10、11ごとに繰り返し行い、収納具14とともに収納した箸28の洗浄を完了する。洗浄を終了した箸28は、収納具14に収納したまま、次工程で例えば乾燥、殺菌等を行い保管されるものである。
なお、図示しないが、収納具14を一方向の移動から駆動手段により往復移動させて箸28の洗浄を行うか、または収納具14を固定し、駆動手段によりノズル10、11を往復移動させて箸28の洗浄を行うことによって、洗浄装置の小型化が可能となり、省スペース化を図ることができる。
図10は、底板17を縦壁16d側のみに洗浄水の流出用の開口19を形成するように構成したものである。これによって、収納部15内に貯水した洗浄水は収納部15の縦壁16a、16b、16c、16dの上端より溢水(Fa)として流出し、さらに箸28の長手方向に沿いながら開口19から下方に流出する状態となる。図10に示す構成においては、複数の箸28の長手方向に沿いながら一方に流動し、開口19から下方に流出する。
複数の被洗浄物を箸28とした場合には、食品を挟む先細りの先端部を開口19側とし、柄部分を開口のない方向として収納部15内に収納する。これによって、汚れがより多く付着した挟む先細りの先端部が開口19側に位置し、除去した汚れが速やかに貯水した洗浄水とともに開口19から流出するので、収納部15内に貯水した洗浄水の全体への汚れ成分の拡散が減少し、収納部15内に貯水した洗浄水の清浄度をより上げることができる。
図11は、収納部15は縦壁16a、16b、16c、16dを有し、縦壁16a、16b、16c、16dで囲まれた内部に底板17の上方に間隙30を形成して、洗浄水が通過する多孔体29を縦壁16a、16b、16c、16dまたは底板17に固定した構成としたものである。多孔体29は多数の小孔を有するパンチング板または金網等で構成する。多孔体29に被洗浄物である複数の箸28を複数の段にわたって積み上げるとともに、箸28の長手方向(軸長方向)の端部が開口18、19側に位置するように収納する。
図11の構成においては、収納部15内に貯水した洗浄水の一部は、積み上げた複数の箸28の軸方向の隙間を流動して多孔体29の下方に抜け、間隙30に入って間隙30内を流動し、開口18、19から流出する。
複数の箸28から除去した汚れが速やかに貯水した洗浄水とともに多孔体29の下方に抜け、開口18、19から流出するので、収納部15内に貯水した洗浄水の全体への汚れ成分の拡散が減少し、収納部15内に貯水した洗浄水の清浄度をより上げることができる。なお、底板17と多孔体29との間隙30は例えば3から5ミリメートルに設定すればよい。
なお、実施例においては、被洗浄物を箸28として説明したが、これに限定するものではなく、他の様々な被洗浄物に適用できるものである。
以上のように、本発明の洗浄方法においては、被洗浄物を収納する収納具に被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによる収納具内での浸漬洗浄作用と、収納具内に洗浄水を順次噴射して貯水しながら排水することによる洗浄水の収納具内での激しい流動化作用と、収納具の上方側より洗浄水を順次噴射することによる噴射洗浄水自体の被洗浄物への直接的な当接作用を複合して生じさせることができる。さらに前記複合作用は、収納具の搬送方向に沿って所定の間隔を与えて複数配置した洗浄水を噴射するノズルの位置において複数回にわたって生じさせることができる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
さらに、従来のように別途に固定した浸漬洗浄槽を設け、収納具を順次洗浄水に浸漬させる場合は、浸漬洗浄槽内の洗浄水中に汚れ成分が増加し、洗浄作用が低下していくことになる。このため浸漬洗浄槽内の洗浄水の定期的な入れ替えが必要となる。これに対して本発明の洗浄方法においては、収納具の上方側より清浄な洗浄水を噴射し、収納具内に貯水しながら汚れ成分とともに連続的に収納具外に排水することによって、収納具内には常に清浄な洗浄水が貯水されることになる。これによって、被洗浄物の汚れを確実に除去し、洗浄を効率的に行うことができる。
また、被洗浄物を収納する収納具に被洗浄物の略全体が浸漬するように貯水することによる収納具内での浸漬洗浄作用によって、別途に浸漬洗浄槽を設けて所定時間(例えば10分程度)被洗浄物を収納した収納具を浸漬させておく工程が不要となる。したがってこの点からも被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。
前記したように、別途に固定した浸漬洗浄槽を設ける必要がないこと、収納具を浸漬洗浄槽に出し入れする機構が不要であること、収納具を水平方向に搬送するのみでよいこと等により、洗浄装置全体の小型化、構成の簡素化を図ることができる。
また、ノズルから噴射した洗浄水を所定量貯水しながら前記貯水の下部側および貯水する水位での溢水として収納具外に排水する。これによって、収納具内に多方向に洗浄水を流動化させて被洗浄物の洗浄を効率的に行うことができる。また、比較的重い成分の汚れを貯水の下部側から、また軽い成分の汚れを溢水とともに速やかに収納具外に排出し、貯水する洗浄水を常に清浄に保つことができる。さらに、洗浄後に貯水の下部側から収納具外に速やかに排水することができる。したがって洗浄後の工程である殺菌、乾燥を効率的に行うことができるとともに、収納具の取り扱いの煩雑さを解消することができる。
また、ノズルから噴射した洗浄水を収納具内に貯水する水位を下げて前記貯水する水位の上に被洗浄物を露出させた洗浄工程を収納具の搬送方向に含むようにすることによって、貯水水位の上に露出する被洗浄物部分への噴射洗浄水自体の直接的な当接作用を強め、汚れ成分の被洗浄物からの剥離を促進して、洗浄装置全体としての洗浄をより効率的に行うことができる。貯水する水位を下げる手段は、ノズルからの洗浄水の噴射量を、貯水の下部側から収納具外に排水する量とバランスさせることで簡単に調整することができる。
食器に限らず、例えば機械加工部品等の被洗浄物の洗浄用途にも適用できる。
は本発明の一実施例の被洗浄物である箸の洗浄方法を実施する洗浄装置の基本構成を示す正面構成図。 は図1のA−A線における側断面図。 (a)、(b)は洗浄水を噴射するノズルの形状を示す図。 は箸の収納具の概観斜視図。 は図4における収納具の平面図。 は図5中のB−B線における側断面図。 は図5中のC−C線における側断面図。 は洗浄時状態を示す図。 は洗浄時状態を示す図。 は本発明の他の構成における洗浄時状態を示す図。 は本発明の他の構成における洗浄時状態を示す図。
1 洗浄装置
2 コンベア(搬送手段)
3 仕切部材
4 下部外郭体
5 機器スペース
6 上部外郭体
7 洗浄スペース
7a 荒洗浄ゾーン
7b 中間洗浄ゾーン
7c 中間洗浄ゾーン
7d 仕上げ洗浄ゾーン
8 洗浄水タンク
9 ポンプ
10、11 ノズル
12、13 配管
14 収納具
15 収納部
16a〜16d 縦壁
17 底板
18 開口
19 開口
20 取手
21 固定部材
22 フック部材
23 蓋部
24 枠
25 線材
26 線材
27 回動用部材
28 箸(被洗浄物)
29 多孔体
30 間隙

Claims (3)

  1. 被洗浄物を収納する収納具と、前記収納具を搬送する搬送手段と、前記収納具の搬送方向に沿って所定の間隔を与えて複数配置した洗浄水を噴射するノズルと、を備え、
    前記複数配置したノズルごとに、搬送する収納具の上方側より洗浄水を順次噴射するとともに、前記噴射した洗浄水を被洗浄物の略全体が浸漬するように収納具内に所定量貯水しながら前記貯水の下部側および貯水する水位での溢水として収納具外に排水して、前記被洗浄物の洗浄を収納具の搬送方向に沿って順次行うことを特徴とする洗浄方法。
  2. ノズルから噴射した洗浄水を収納具内に貯水する水位を下げて前記貯水水位の上に被洗浄物を露出させた洗浄工程を収納具の搬送方向に含むことを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
  3. 被洗浄物が箸であることを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄方法。
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