JP2016036785A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】有底筒状の被洗浄物から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止する。【解決手段】洗浄装置は、有底筒状の被洗浄物(缶11)を収容可能な洗浄槽21と、洗浄槽21内の洗浄液に超音波振動を加える超音波振動手段(超音波発振器23)と、洗浄槽21内に洗浄液の噴流を噴入可能なノズル24と、洗浄槽21内の洗浄液を洗浄槽21からオーバーフローさせるオーバーフロー手段とを備えている。ノズル24はオーバーフロー手段を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、洗浄装置に係り、詳しくは有底筒状の被洗浄物の洗浄に好適な洗浄装置に関する。
一般的な超音波洗浄装置では、洗浄水を充填した洗浄槽中に被洗浄物を収容した状態で洗浄水に超音波振動を加えて被洗浄物の洗浄を行う。被洗浄物が電池のケース等の有底部品(中空容器)の場合は、洗浄水に被洗浄物を沈めたときに、開口部を上にしないと、有底部品の内側に気泡が残る。
超音波洗浄装置では、超音波発信部を洗浄槽の底部や側部に設置するため、開口部を上にすると、有底部品の内部の洗浄水は超音波振動を受け難い。また、気泡が残ると、その部分は洗浄されない。
従来、中空被洗浄物の空気溜まりによる洗浄不能部分をなくす超音波洗浄装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の装置は、洗浄水槽の内部に、中空被洗浄物を収容する洗浄かごを、水平回転支軸によって回転自在に支持し、超音波洗浄の際に洗浄かごを回転させる。そのため、洗浄かご内に収容された中空被洗浄物は、始めに開口が下向きや横向きで洗浄かご内に収容されても、洗浄カゴの回転により開口が上向きになったときに、空気溜まりの空気が抜けて、空気溜まりによる洗浄不能箇所が無くなる。
ところが、被洗浄物から洗浄で異物を除去するには、超音波振動で、被洗浄物の表面から異物を浮かせるだけでは不十分である。なぜならば、中空被洗浄物の内側で浮いた状態になった異物を被洗浄物の外に排出しなければ、再付着が生じるリスクが高まる。また、被洗浄物から剥がれた異物が洗浄液面に浮遊していると、洗浄中又は洗浄後の被洗浄物の取り出し時に異物が被洗浄物に再付着する。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、有底筒状の被洗浄物から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止することができる洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決する洗浄装置は、有底筒状の被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、前記洗浄槽内の洗浄液に超音波振動を加える超音波振動手段と、前記洗浄槽内に洗浄液の噴流を噴入可能なノズルと、前記洗浄槽内の前記洗浄液を前記洗浄槽からオーバーフローさせるオーバーフロー手段とを備えた。
この構成によれば、有底筒状の被洗浄物は、洗浄槽の洗浄液中に沈んだ状態で超音波振動を受け、被洗浄物に付着していた異物が被洗浄物の表面から剥離する。被洗浄物の内側に付着していた異物は、超音波振動の作用によって被洗浄物の表面から剥離しても、被洗浄物の外に積極的に排出されなければ、被洗浄物の表面に再付着する。しかし、この発明では、ノズルが洗浄槽内に洗浄液の噴流を噴入するため、洗浄槽内の洗浄液の一部が被洗浄物の内側へも入り易くなり、被洗浄物の内側に存在する洗浄液が強制的に入れ替えられる。そして、洗浄液が入れ替えられることで、被洗浄物の内側の表面から剥離した異物が被洗浄物の外に積極的に排出される。洗浄槽内の洗浄液は、オーバーフロー手段によってオーバーフローする状態にあるため、被洗浄物から剥離された異物は、オーバーフローする洗浄液とともに洗浄槽の外に排出される。したがって、有底筒状の被洗浄物から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止することができる。
前記洗浄槽は前記被洗浄物全体を前記洗浄液中に浸漬可能に構成され、前記ノズルは、前記洗浄液中に浸漬された被洗浄物の開口部に向かって前記洗浄液を噴入可能に設けられていることが好ましい。この構成では、被洗浄物の開口部に向かって洗浄液が噴入されるため、被洗浄物の内側に存在する洗浄液の強制的な入れ替えが効率良く行われ、被洗浄物の内側で被洗浄物の表面から剥離した異物が円滑に被洗浄物の外に排出される。また、超音波振動で異物を被洗浄物から剥離できなくても、被洗浄物に対する付着力が弱まった状態の異物を、噴入された洗浄液が剥離させる効果も期待できる。
前記超音波振動手段は、前記洗浄槽内に収容された前記被洗浄物の開口部に向かって振動波を発生可能な位置に設けられていることが好ましい。この構成によれば、超音波振動手段により振動された洗浄液の振動が、開口部を経て被洗浄物の内側に効率良く伝達され、異物の剥離効果が高まる。
本発明によれば、有底筒状の被洗浄物から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止することができる。
以下、本発明を電池等の蓄電装置の缶(ケース)の洗浄装置に具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1(a),(b)に示すように、洗浄装置は、超音波洗浄ゾーンZ1と、すすぎゾーンZ2と、乾燥ゾーンZ3とを備えており、かつ被洗浄物としての缶11を各ゾーンへ移送するベルトコンベア12を備えている。ベルトコンベア12は、駆動ローラ13と、被動ローラ14と、ガイドローラ15との間に巻き掛けられた無端ベルト16を備えている。無端ベルト16は、図3に示すように、目の粗いメッシュベルトで構成されている。なお、図1(b)においては目の図示を省略している。
図1(a),(b)に示すように、洗浄装置は、超音波洗浄ゾーンZ1と、すすぎゾーンZ2と、乾燥ゾーンZ3とを備えており、かつ被洗浄物としての缶11を各ゾーンへ移送するベルトコンベア12を備えている。ベルトコンベア12は、駆動ローラ13と、被動ローラ14と、ガイドローラ15との間に巻き掛けられた無端ベルト16を備えている。無端ベルト16は、図3に示すように、目の粗いメッシュベルトで構成されている。なお、図1(b)においては目の図示を省略している。
図1(a),(b)及び図2(a),(b)に示すように、超音波洗浄ゾーンZ1は、洗浄槽21と、洗浄槽21内の洗浄液22に超音波振動を加える超音波振動手段としての超音波発振器23とを備えている。無端ベルト16は、超音波洗浄ゾーンZ1から乾燥ゾーンZ3に向かって移動する際、洗浄槽21と対応する以外の位置では洗浄槽21より高い位置を移動し、洗浄槽21と対応する位置では、その移動経路が洗浄槽21内を通過するようになっている。洗浄槽21は缶11全体を洗浄液22中に浸漬可能に構成されている。
超音波発振器23は、無端ベルト16の移動方向と平行に設けられた洗浄槽21の一対の側壁の一方の内面に固定され、超音波振動を洗浄槽21内の洗浄液22に無端ベルト16の移動方向と直交する方向に直接伝達するようになっている。缶11は、開口部11a(図3に図示)が超音波発振器23と対向する側に位置する状態で無端ベルト16上に載置されて搬送されるようになっている。即ち、超音波発振器23は、洗浄槽21内に収容された缶11(被洗浄物)の開口部11aに向かって振動波を発生可能な位置に設けられている。
図1(b)及び図2(b)に示すように、洗浄槽21は、無端ベルト16の幅方向の長さが無端ベルト16の幅より長く形成され、洗浄槽21内には、無端ベルト16の走行位置と超音波発振器23との間に、洗浄槽21内に洗浄液22の噴流を噴入可能なノズル24が設けられている。ノズル24は、洗浄液22中に浸漬された缶11の開口部11aに向かって洗浄液22を噴入可能に設けられている。この実施形態においては、ノズル24は複数設けられ、各ノズル24は缶11の開口部11aの幅方向の寸法内に複数配置可能な大きさに形成され、無端ベルト16の移動方向に沿って配置されている。
図2(b)に示すように、洗浄槽21に隣接して回収槽25が設けられ、回収槽25は洗浄槽21からオーバーフローした洗浄液22を回収する。洗浄槽21の側壁のうち、超音波発振器23が設けられた側壁21aと反対側の側壁21bは、その高さが他の側壁より低く、かつ洗浄槽21内を移動する缶11の上面より若干高く形成されている。そして、ノズル24からの洗浄槽21への洗浄液22の噴入に伴い、洗浄槽21内の洗浄液22の一部が側壁21bの上端からオーバーフローするようになっている。回収槽25は側壁21bの上端からオーバーフローする洗浄液22を回収するようになっている。この実施形態では、ノズル24は、洗浄槽21内の洗浄液22を洗浄槽21からオーバーフローさせるオーバーフロー手段を構成する。
回収槽25には配管26を介して循環ポンプ27が接続されており、回収槽25内の洗浄液22が循環ポンプ27により配管26を経てノズル24に供給されるようになっている。循環ポンプ27の入口側の配管26にはフィルタ28が設けられている。
すすぎゾーンZ2は、超音波洗浄ゾーンZ1を通過した缶11のすすぎ洗浄を行うため、多数の噴流ノズル31,32,33を備えている。噴流ノズル31は、無端ベルト16と共に移動する缶11の開口側に設けられ、洗浄液22を水平方向へ噴出する。噴流ノズル32は、無端ベルト16の上方から洗浄液22を下方へ噴出する。噴流ノズル33は、無端ベルト16の下方から洗浄液22を上方へ噴出する。
噴流ノズル31,32,33は、それぞれ複数の噴流ノズル31,32,33のうち少なくとも無端ベルト16と共に移動する缶11の移動方向下流側に配置されている噴流ノズル31,32,33は、最終洗浄のための清浄な洗浄液を噴出する。例えば、最終洗浄のための清浄な洗浄液を噴出する噴流ノズル31,32,33以外の噴流ノズル31,32,33は、噴出された洗浄液を回収し、フィルタでろ過した洗浄液を循環使用し、最終洗浄のための清浄な洗浄液は、回収されても最終洗浄のためには再使用せず、上流側の噴流ノズル31,32,33の洗浄液とともに再使用する。
乾燥ゾーンZ3は、すすぎゾーンZ2を通過した缶11の乾燥行うゾーンである。乾燥ゾーンZ3には、無端ベルト16と共に移動する缶11の開口部11aに向かって温風を噴出する温風乾燥機36と、缶11の上方から温風を噴出する温風乾燥機37とが設けられている。温風乾燥機36は無端ベルト16の幅方向と直交する方向に延びる状態で設けられ、温風乾燥機37は無端ベルト16の幅方向と平行に延びる状態で設けられている。
次に前記のように構成された洗浄装置の作用を説明する。
図1(a),(b)に示すように、被洗浄物としての缶11は、超音波洗浄ゾーンZ1の上流側において無端ベルト16上に載置される。無端ベルト16上に載置された缶11は、無端ベルト16の移動に伴って先ず超音波洗浄ゾーンZ1へ搬送され、超音波洗浄ゾーンZ1で超音波洗浄を受ける。缶11は、開口部11aが超音波発振器23と対向する状態で移動し、超音波発振器23から洗浄液22に加えられた超音波振動により、缶11の表面、即ち外周面及び内周面に付着していた異物(例えば、油等)が剥離除去される。
図1(a),(b)に示すように、被洗浄物としての缶11は、超音波洗浄ゾーンZ1の上流側において無端ベルト16上に載置される。無端ベルト16上に載置された缶11は、無端ベルト16の移動に伴って先ず超音波洗浄ゾーンZ1へ搬送され、超音波洗浄ゾーンZ1で超音波洗浄を受ける。缶11は、開口部11aが超音波発振器23と対向する状態で移動し、超音波発振器23から洗浄液22に加えられた超音波振動により、缶11の表面、即ち外周面及び内周面に付着していた異物(例えば、油等)が剥離除去される。
缶11の内周面から剥離除去された異物は、缶11の外に積極的に排出されなければ、缶11の表面(内周面)に再付着する。缶11の内周面から剥離除去された異物が自力で缶11の外に出ることは難しい。しかし、ノズル24から洗浄槽21内に洗浄液22の噴流が噴入されるため、その噴流によって洗浄槽21内に洗浄液22の流れが生じ、缶11の内周面から剥離除去された異物が缶11内から外に出易くなる。
また、ノズル24は単に洗浄槽21内に洗浄液22の噴流を噴入させるのではなく、図3に示すように、無端ベルト16と共に移動する缶11の開口部11aに向かって洗浄液22を噴出することにより、洗浄液22の噴流を缶11の開口部11aに向かって噴入する。そのため、洗浄槽21内の洗浄液22の一部が缶11の内側に入り易くなり、缶11の内側に存在する洗浄液22が強制的に入れ替えられ、洗浄液22が入れ替えられることによって、缶11の内側の表面から剥離した異物が缶11の外に排出される。
洗浄槽21内の洗浄液22は、洗浄槽21内に新たに洗浄液22が加えられるとオーバーフローする状態にあるため、缶11から剥離された異物は、オーバーフローする洗浄液22とともに洗浄槽21の外に排出される。したがって、有底筒状の缶11から異物を良好に除去することができ、かつ缶11への異物の再付着が防止される。
この実施形態では、オーバーフローした洗浄液22は、回収槽25に回収され、循環ポンプ27により配管26を介してノズル24に供給されて再使用される。なお、回収槽25内の洗浄液22は、循環ポンプ27に吸い込まれる前に、フィルタ28により異物が除去される。
すすぎゾーンZ2は、超音波洗浄ゾーンZ1で洗浄された後の缶11を静水中ですすぐのではなく、噴流ノズル31,32,33から噴出する洗浄水の噴流を掛け流してすすぐ。掛け流しの噴流は缶11の開口部11aから缶11内にも噴入されるため、一度剥離された異物が再付着した状態で乾燥ゾーンZ3へ移動することが防止される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)洗浄装置は、有底筒状の被洗浄物(缶11)を収容可能な洗浄槽21と、洗浄槽21内の洗浄液22に超音波振動を加える超音波振動手段(超音波発振器23)と、洗浄槽21内に洗浄液22の噴流を噴入可能なノズル24と、洗浄槽21内の洗浄液22を洗浄槽21からオーバーフローさせるオーバーフロー手段とを備えた。したがって、有底筒状の被洗浄物(缶11)から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止することができる。
(1)洗浄装置は、有底筒状の被洗浄物(缶11)を収容可能な洗浄槽21と、洗浄槽21内の洗浄液22に超音波振動を加える超音波振動手段(超音波発振器23)と、洗浄槽21内に洗浄液22の噴流を噴入可能なノズル24と、洗浄槽21内の洗浄液22を洗浄槽21からオーバーフローさせるオーバーフロー手段とを備えた。したがって、有底筒状の被洗浄物(缶11)から異物を良好に除去することができ、かつ被洗浄物への異物の再付着を防止することができる。
(2)洗浄槽21は被洗浄物(缶11)全体を洗浄液22中に浸漬可能に構成され、ノズル24は、洗浄液22中に浸漬された被洗浄物の開口部11aに向かって洗浄液22を噴入可能に設けられている。この構成では、被洗浄物の開口部11aに向かって洗浄液22が噴入されるため、被洗浄物の内側に存在する洗浄液22の強制的な入れ替えが効率良く行われ、被洗浄物の内側で被洗浄物の表面から剥離した異物が円滑に被洗浄物の外に排出される。また、超音波振動で被洗浄物から剥離できなくても、被洗浄物に対する付着力が弱まった状態の異物を、噴入された洗浄液22が剥離させる効果も期待できる。
(3)超音波振動手段(超音波発振器23)は、洗浄槽21内に収容された被洗浄物(缶11)の開口部11aに向かって振動波を発生可能な位置に設けられている。この構成によれば、超音波振動手段により振動された洗浄液22の振動が、開口部11aを経て被洗浄物の内側に効率良く伝達され、異物の剥離効果が高まる。
(4)ノズル24が洗浄槽21内の洗浄液22を洗浄槽21からオーバーフローさせるオーバーフロー手段を構成し、ノズル24から噴射された洗浄液22に対応する分の洗浄液22が洗浄槽21からオーバーフローする。したがって、オーバーフロー手段を別に設けずに、オーバーフローを容易に行うことができる。
(5)すすぎゾーンZ2は、超音波洗浄ゾーンZ1で洗浄された後の被洗浄物(缶11)を静水中ですすぐのではなく、噴流ノズル31,32,33から噴出する洗浄水の噴流を掛け流してすすぎ、掛け流しの噴流は缶11の開口部11aから缶11内にも噴入される。したがって、一度剥離された異物が再付着した状態で乾燥ゾーンZ3へ移動することが防止される。
(6)洗浄槽21の側壁のうち、超音波発振器23が設けられた側壁21aと反対側の側壁21bは、その高さが他の側壁より低く、かつ、洗浄槽21内を移動する缶11の上面より若干高く形成されている。そして、回収槽25は側壁21bに隣接して設けられている。そのため、洗浄槽21内の洗浄液22が、ノズル24から供給される洗浄液22と効率良く置換されて回収槽25に回収されるとともに、洗浄液22の必要量が少なくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1の洗浄槽21からオーバーフローした洗浄液22を回収して再循環しているが、オーバーフローした洗浄液22を回収せずに、常に新たな洗浄液22をノズル24から洗浄槽21へ噴入してもよい。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1の洗浄槽21からオーバーフローした洗浄液22を回収して再循環しているが、オーバーフローした洗浄液22を回収せずに、常に新たな洗浄液22をノズル24から洗浄槽21へ噴入してもよい。
○ ノズル24は、洗浄液22を被洗浄物(缶11)の開口部11aに対して垂直に噴入するのではなく、斜め方向から噴入するようにしてもよい。
○ ノズル24は、必ずしも開口部11aに向かって洗浄液22を噴入する構成に限らず、例えば、開口部11aと対向する側壁に向かって洗浄液22を噴入してもよい。
○ ノズル24は、必ずしも開口部11aに向かって洗浄液22を噴入する構成に限らず、例えば、開口部11aと対向する側壁に向かって洗浄液22を噴入してもよい。
○ 図4に示すように、超音波洗浄ゾーンZ1において、洗浄槽21の側壁21aに設けられた超音波発振器23に加えて、超音波発振器29を洗浄槽21の底壁に設けてもよい。底壁に設けられる超音波発振器29はその幅が無端ベルト16の幅と同程度であってもよい。
○ 図4に示すように、洗浄槽21の容積を小さくするため、超音波発振器23が設けられた側の深さを浅くしてもよい。
○ 無端ベルト16の移動方向と平行な両側壁、即ち側壁21a,21bにそれぞれ超音波発振器23を設けてもよい。
○ 無端ベルト16の移動方向と平行な両側壁、即ち側壁21a,21bにそれぞれ超音波発振器23を設けてもよい。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3へ被洗浄物を1台のベルトコンベア12で移送(搬送)する構成に限らない。例えば、超音波洗浄ゾーンZ1とすすぎゾーンZ2との間は、移送手段(ベルトコンベア)は連続せず、超音波洗浄ゾーンZ1からすすぎゾーンZ2への被洗浄物(缶11)の移送は、被洗浄物(缶11)を洗浄槽21内から把持して取り出し、すすぎゾーンZ2の移送手段に受け渡すようにしてもよい。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3間における被洗浄物(缶11)の移送にベルトコンベア12を使用せず、ロボットアームが被洗浄物を把持して移送する構成にしてもよい。この場合、ベルトコンベアを使用するばあいに比べて、洗浄槽21の長さを短くすることができ、洗浄液22の必要量を少なくすることができる。
○ すすぎゾーンZ2は、水平方向へ洗浄液を噴出する噴流ノズル31、上方から下方へ洗浄液を噴出する噴流ノズル32、下方から上方へ洗浄液を噴出する噴流ノズル33の3種類が必須ではない。例えば、缶11の内側を洗浄するため開口部11aから缶11の内部に向かって洗浄液を噴出する噴流ノズルと、缶11の外側を洗浄するため洗浄液を噴出する噴流ノズルが存在すればよい。
○ 缶11の内側を洗浄するため開口部11aから缶11の内部に向かって洗浄液を噴出する噴流ノズルは、水平方向へ洗浄液を噴出する構成に限らない。例えば、超音波洗浄ゾーンZ1からすすぎゾーンZ2への缶11の搬送が、無端ベルト16によらず、ロボットアームによって缶11を把持して搬送するとともに、すすぎゾーンZ2においては缶11を開口部11aが下向きに配置する。すすぎゾーンZ2において、開口部11aが下向きに配置された状態で缶11が洗浄される場合は、噴流ノズルは洗浄液を下方から上方へ向かって噴出する構成となる。また、すすぎゾーンZ2において、開口部11aが斜め下向きに配置された状態で缶11が洗浄される場合は、噴流ノズルは洗浄液を斜め下方から斜め上方へ向かって噴出する構成となる。
○ すすぎゾーンZ2は、シャワー洗浄槽を複数備えた構成、即ち多段でシャワー洗浄を行う構成であってもよい。この場合、各シャワー洗浄槽毎に洗浄液をろ過して循環使用する構成とするのが好ましい。
○ 超音波発振器23は、洗浄槽21の側壁21aの内面に限らず、側壁21aの外面に設けてもよい。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3において、缶11は移動しつつ超音波洗浄、すすぎ洗浄及び乾燥の各処理を受けるのではなく、所定位置に配置された状態で各処理を受けるようにしてもよい。この場合、超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3にベルトコンベアを設ける必要はなく、例えば、ロボットハンドにより、超音波洗浄ゾーンZ1からすすぎゾーンZ2へ、すすぎゾーンZ2から乾燥ゾーンZ3への缶11の移動が行われる。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3において、缶11は移動しつつ超音波洗浄、すすぎ洗浄及び乾燥の各処理を受けるのではなく、所定位置に配置された状態で各処理を受けるようにしてもよい。この場合、超音波洗浄ゾーンZ1、すすぎゾーンZ2、乾燥ゾーンZ3にベルトコンベアを設ける必要はなく、例えば、ロボットハンドにより、超音波洗浄ゾーンZ1からすすぎゾーンZ2へ、すすぎゾーンZ2から乾燥ゾーンZ3への缶11の移動が行われる。
○ 超音波洗浄ゾーンZ1で缶11が移動せずに洗浄処理を受ける構成の場合、図5に示すように、洗浄槽21の内部に缶11を底壁から離れた位置に保持する載置部30を設け、缶11を載置部30に載置した状態で処理を行ってもよい。載置部30は、缶11を複数箇所で点接触あるいは線接触で支持する。
○ 載置部として、洗浄槽21の底壁内面に、缶11を底壁内面から離れた位置に保持する複数の凸部を設けてもよい。
○ 図6に示すように、ノズル24は、缶11の開口部11aの上下方向の中央部分と対向する大きさに形成されてもよい。この場合、開口部11aから缶11内に噴入された洗浄液22の流れが、図6に破線で示すように缶11の底壁に沿って向きを変更した後、側壁に沿って移動し易い。そのため、超音波振動により缶11の内面から剥離された異物が、缶11の外に排出され易い。
○ 図6に示すように、ノズル24は、缶11の開口部11aの上下方向の中央部分と対向する大きさに形成されてもよい。この場合、開口部11aから缶11内に噴入された洗浄液22の流れが、図6に破線で示すように缶11の底壁に沿って向きを変更した後、側壁に沿って移動し易い。そのため、超音波振動により缶11の内面から剥離された異物が、缶11の外に排出され易い。
○ 洗浄槽21内の洗浄液22をオーバーフローさせるための構成で、側壁21b全体を他の側壁より低くする代わりに、一部のみ低く形成してもよい。この場合、オーバーフローした洗浄液22を回収する回収槽25は、側壁21b全長にわたって延びる必要はなく、側壁21bの低くなった部分から洗浄液22を回収可能な大きさに形成されていればよい。
○ オーバーフロー手段は、洗浄槽21に収容可能な洗浄液22の量をオーバーするように洗浄液22を供給するノズル24に限らず、例えば、洗浄槽21を構成する側壁の高さを変更調整可能に構成し、間欠的に側壁の高さを低くすることで、洗浄液22をオーバーフローさせる構成としてもよい。
○ 洗浄槽21内の洗浄液22をオーバーフローさせるための構成として、側壁の高さを他の側壁より低くする代わりに、側壁の上部に貫通孔を形成してもよい。この場合、オーバーフローした洗浄液22を回収する回収槽25は、側壁の低くなった部分の全長にわたって延びる必要はなく、貫通孔からパイプを介して洗浄液22を回収するようにしてもよい。
○ 洗浄槽21内の洗浄液22をオーバーフローさせるための構成として、洗浄液22は、一つの側壁に限らず、複数の側壁からオーバーフローする構成であってもよい。しかし、複数の側壁からオーバーフローする構成の場合は、オーバーフローした洗浄液22を回収する設備が複雑になるため、一つの側壁からオーバーフローする構成の方が好ましい。
○ 超音波発振器29は、洗浄槽21の外側に限らず、洗浄槽21の壁を介さずに、洗浄液22に接触する位置に設けてもよい。
○ 乾燥ゾーンZ3を特に設けずに、すすぎゾーンZ2後の缶11を、その使用まで保管する保管中に乾燥させてもよい。
○ 乾燥ゾーンZ3を特に設けずに、すすぎゾーンZ2後の缶11を、その使用まで保管する保管中に乾燥させてもよい。
○ 缶11は、有底四角筒状に限らず、例えば、有底円筒状であってもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記オーバーフロー手段は、前記ノズルにより前記洗浄槽内に噴入された洗浄液と同量の洗浄液をオーバーフローする。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記オーバーフロー手段は、前記ノズルにより前記洗浄槽内に噴入された洗浄液と同量の洗浄液をオーバーフローする。
11…有底筒状の被洗浄物としての缶、11a…開口部、21…洗浄槽、22…洗浄液、23,29…超音波振動手段としての超音波発振器、24…オーバーフロー手段を構成するノズル。
Claims (3)
- 有底筒状の被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、
前記洗浄槽内の洗浄液に超音波振動を加える超音波振動手段と、
前記洗浄槽内に洗浄液の噴流を噴入可能なノズルと、
前記洗浄槽内の前記洗浄液を前記洗浄槽からオーバーフローさせるオーバーフロー手段と
を備えたことを特徴とする洗浄装置。 - 前記洗浄槽は前記被洗浄物全体を前記洗浄液中に浸漬可能に構成され、前記ノズルは、前記洗浄液中に浸漬された前記被洗浄物の開口部に向かって前記洗浄液を噴入可能に設けられている請求項1に記載の洗浄装置。
- 前記超音波振動手段は、前記洗浄槽内に収容された前記被洗浄物の開口部に向かって振動波を発生可能な位置に設けられている請求項1又は請求項2に記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014162777A JP2016036785A (ja) | 2014-08-08 | 2014-08-08 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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