JPH0672681U - 立体式洗浄装置 - Google Patents

立体式洗浄装置

Info

Publication number
JPH0672681U
JPH0672681U JP1283793U JP1283793U JPH0672681U JP H0672681 U JPH0672681 U JP H0672681U JP 1283793 U JP1283793 U JP 1283793U JP 1283793 U JP1283793 U JP 1283793U JP H0672681 U JPH0672681 U JP H0672681U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
bucket
chain
hinged door
cleaning liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1283793U
Other languages
English (en)
Inventor
啓志 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanken Techno Co Ltd
Original Assignee
Kanken Techno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanken Techno Co Ltd filed Critical Kanken Techno Co Ltd
Priority to JP1283793U priority Critical patent/JPH0672681U/ja
Publication of JPH0672681U publication Critical patent/JPH0672681U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境破壊等の問題を生じることなく、精密機
器部品、なかでも油付着した精密機器部品の洗浄を、続
けて行うことを可能とし、かつ空間の有効利用により、
装置の占有面積も小さくすることが可能とした立体式洗
浄装置を提供する。 【構成】 被洗浄物を収容したバケット1と、バケット
1を吊持して、バケット1を上下に移動させる垂直コン
ベア2と、これに吊持したバケット1が、第1空間21
にて下降し、洗浄液タンク25内の洗浄液24に浸漬
し、ここから上昇し、第1空間21から第1開き戸18
を経て、第2空間22に入り、さらにここから第2開き
戸19を経て、第1空間21に戻るように垂直コンベア
2を内部に収容し、被洗浄物の洗浄,液切り,乾燥を行
わせる洗浄塔3と、垂直コンベア2に対してバケット1
の受渡しを行う搬送装置4とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、半導体,磁気ディスク,電気・電子部品,光学部品,複写 機用部品、および軸受部品等の精密部品の洗浄に好適な立体式洗浄装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
上記の各種精密機器部品の表面は、最終製品に至る迄の間に、加工工程におい て各種の切削材,研磨材,ごみ,エッチング剤等が、一般的には機械油とともに 付着して、汚される。そして従来は、この汚れを落とすのに、フッ化炭化水素系 溶剤,塩化メチレン,トリクレン、およびパークレンを代表とする有機塩素系炭 化水素が主に使用されるとともに、この他さらにアルコール系,ケトン系の溶剤 、および水系洗浄剤も使用されてきた。 なかでもフッ化炭化水素系溶剤は、抜群の洗浄力とともに不燃性,低沸点,化 学的安定性、および金属,プラスチック,セラミック等の被洗浄物を侵さないと いう優れた特性から、代表的な洗浄剤として重宝されてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の洗浄剤の内、フッ化炭化水素系溶剤を含む有機塩素系炭化水素は、 地球オゾン層破壊の元凶として、さらに人体に対する発癌性物質である疑いもあ り、早晩使用出来ない状況に追い込まれつつある。このため、界面活性剤を用い た水系洗浄剤,アルコールを中心とした混合溶剤の面から代替洗浄剤が盛んに検 討されているが、いずれもなお問題が多いのが現状である。例えば、以下の如き 点が指摘できる。
【0004】 (1)水系洗浄剤 不燃性で排ガス処理が不要であるという利点があるが、関連設備のための 所要面積は、従来の溶剤洗浄による場合に比して広くする必要がある。 被洗浄物の材質によっては、適用できない場合がある。 ワンパス洗浄であるため、排水量が多く、また排水処理設備も必要となる 。 水切り・乾燥について、様々な方法が提案されているが、被洗浄物の種類 ,形状によっては、決め手となる方法が未だない。採用する方法によっては、被 洗浄物表面に、しみ、スポット状の斑点即ち、或は錆が発生したり、使用溶剤の 回収,再生が必要になる等の問題が生じる。 全般的に、洗浄剤管理の方法が確立しておらず、1週間程度で洗浄剤の全 量交換を要する場合がある。
【0005】 (2)アルコール系,テトン系洗浄剤 高級アルコール系、ケトン系洗浄剤では、洗浄後の水リンスを必要とする ものがあり、この後の水切り,乾燥が必要となる。なお、レンズ,感光体ドラム の洗浄では、しみの問題が未だ解決されていない。 水と混合使用した場合には、使用液、およびリンス液の排水処理が必要に なる。 軽度の汚れ洗浄には、使用できても機械油を含む汚れには、洗浄力が不足 して、十分な洗浄はできない。 本考案は、斯る従来の問題点を課題としてなされたもので、ミクロンオーダの 異物の付着も許されない精密機器部品、なかでも油付着した精密機器部品に対し て、上述した問題を生じることなく、相次いで洗浄可能とし、かつ占有面積の小 さい立体式洗浄装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、被吊持部を設けた被洗浄物収容用バケ ットと、上記被吊持部とは、この被吊持部の下方から係合し、この被吊持部に対 して相対的に下方に移動することにより、上記係合状態を解く吊持手段を、一定 の間隔で設けたチェーンを、上方に位置する第1スプロケット、および下方に位 置する第2スプロケットに、巻き掛け、上記第1,第2スプロケットのいずれか 一方の軸を駆動部に結合して形成したコンベアと、上方に開く第1開き戸、およ び下方に開く第2開き戸を設けて形成した隔壁により仕切って下方に第1空間、 上方に第2空間を内部に形成し、上記チェーンのうち、作動方向が上向きの部分 が上記第1開き戸を通過し、作動方向が下向きの部分が上記第2開き戸を通過す るように、上記第1,第2空間の双方にまたがって配置した上記コンベアを収容 し、上記第1開き戸、および第2開き戸を、作動時に、上記チェーンと干渉しな い形状に形成し、上記第2空間に、この第2空間を上記第1空間よりも高温に保 持する加熱手段を設け、上記第1空間の底部に、塩素を一構成成分とする有機ハ ロゲン系溶剤を使用することなく、沸点60〜350°Cの炭化水素からなる洗 浄液を収容し、かつ上記吊持手段に吊持させた上記バケット全体を上記洗浄液に 浸漬させる洗浄液タンクを設け、上記隔壁と上記洗浄液タンクとの間の高さに、 上記バケットに対して通過可能に形成した閉鎖体を設けた開口部を形成し、少な くとも上記開口部、および上記第2空間から排気可能に形成した排気装置を設け た洗浄塔と、上記バケットを、上記開口部を介して上記第1空間内に搬入し、上 記吊持手段に吊持させる一方、上記チェーンにより吊持され、降下してきた上記 バケットを上記チェーンから外し、上記開口部を介して上記第1空間外に搬出す る搬送手段とから形成した。
【0007】
【作用】
上記考案のように構成することにより、従来の有機塩素系炭化水素等を使用し た場合における、環境破壊等の問題を生じることなく、炭化水素のみを用いた場 合、過熱水蒸気のみを噴射した場合にはできなかった、精密機器部品、特に油付 着した精密機器部品のミクロンオーダーの異物を除去する洗浄が、続けて行われ るようになり、しかも装置の占有面積も小さくなる。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。 図1〜図6は、本考案に係る立体式洗浄装置を示し、バケット1,垂直コンベ ア2,洗浄塔3、および搬送装置4とを備えている。 バケット1は、図3において左右の上縁部にフック手段11を有し、各面12 は液体を自由に通す、メッシュ状、或は多数の孔を設けた構造にしてあり、内部 は図示しない、例えば精密部品等の被洗浄物が収容可能となっている。また、両 側のフック手段11は、上方に向かって、互いに離れるように開いた形状をして いる。さらに、例えば図4に示すように、実線で示す状態と二点鎖線で示す状態 との間で回転可能で、かつ外力が作用しなければ、実線で示す状態に復帰するよ うになっている。
【0009】 垂直コンベア2は、フック手段11とは、このフック手段11の下方から係合 し、このフック手段11に対して相対的に下方に移動することにより、上記係合 状態を解く突出部13を、一定の間隔で設けたチェーン14を、上方に位置する 第1スプロケット15、および下方に位置する第2スプロケット16に、巻き掛 け、本実施例では、第1スプロケット15の軸17を図示しない駆動部に結合し て形成してある。なお、本実施例では、突出部13は、チェーン14のピンを延 長して形成してある。
【0010】 洗浄塔3は、上方に開く第1開き戸18、および下方に開く第2開き戸19を 設けて形成した隔壁20により内部空間を、下方の第1空間21、および上方の 第2空間22の上下に2分されている。この洗浄塔3内には、チェーン14のう ち、作動方向が上向きの部分、図1において右側の部分が第1開き戸18を通過 し、作動方向が下向きの部分、図1において左側の部分が第2開き戸19を通過 するように、第1,第2空間21,22の双方にまたがって垂直コンベア2を配 置するとともに、第1開き戸18、および第2開き戸19を、作動時にチェーン 14と干渉しない形状に形成してある。
【0011】 また、第2空間22は、この内部に設けた加熱手段23により、第1空間21 よりも高温に保持されている。なお、この加熱手段23とともにファンを設けて もよい。さらに、このファンに代えて、第2空間22の壁部にダクト開口部を設 けて、ここから送風機からの気体を送り出し、洗浄液の気化、排気を促進するよ うにしてもよく、好ましくは高温気体を送り出すようにするのがよい。第1空間 21の底部には、チェーン14の突出部13に吊持されたバケット1全体が、チ ェーン14の作動とともに洗浄液24に浸漬する洗浄液タンク25が設けてある 。この洗浄液タンク25の底部には、洗浄作用を高めるために、超音波発振器2 6が設けてある。これと同様の目的で、液撹拌手段,液加熱手段を設けてもよい 。さらに、柔軟な複数の細長片からなるカーテン27を吊持した開口部28を隔 壁20と洗浄液タンク25との間の高さに形成するとともに、この開口部28、 および第2空間22から排気可能に排気装置29が設けてある。
【0012】 なお、洗浄塔3は防爆構造にするのが好ましく、特に第2空間22の部分の外 壁部は断熱材で覆って保温性を高めるのが好ましい。また、洗浄液タンク25内 の洗浄液24は、図示しない装置に送られ、浄化された後、戻され、さらに、タ ンク内に新たな洗浄液の補給も可能となっている。 洗浄液24としては、沸点60〜350°Cの炭化水素からなる洗浄液、例え ばガソリン,リグロイン,軽油,灯油,ベンゼン,トルエン,キシレン,或はこ れらのうちの2種以上の混合液、なかでも灯油が好ましい。
【0013】 搬送装置4は、本実施例では、開口部28の外側を横切るように、水平に設け たバケット搬送用駆動式ローラコンベア31a,31b,31cと、開口部28 の外側にて、ローラコンベア31bを横切るように設けたフォーク32とからな っている。ローラコンベア31bの作動中は、フォーク32はローラコンベア3 1bのローラ間にて、ローラ面よりも低位置で待機し、ローラコンベア31bが 停止している間のみ、作動して、第1空間21の内外にバケット1を搬出入する ようになっている。
【0014】 具体的には、図1に示すのと同じ方向から見て、バケット1を、チェーン14 から外して、第1空間21内から搬出して、ローラコンベア31b上に載置する 場合は、図5に示すように、フォーク32は図1に示す状態から、A点を基点と して、前進,上昇,後退,下降の順番で作動する。同様に、ローラコンベア31 b上のバケット1を、第1空間21内に搬入して、チェーン14に吊持させる場 合は、図6に示すように、A点を基点として、上昇,前進,下降,後退の順番で 作動する。 なお、ローラコンベア31a,31b,31cに代えて、駆動式チェーンコン ベアを用いてもよい。
【0015】 次に、上記構成からなる装置の作動を、一つのバケット1に着目して説明する 。 被洗浄物を収容したバケット1が、定ピッチずつの間欠運転をする駆動ローラ コンベア31a,31b,31cにより、例えば図2において左側から右側に向 かう方向に搬送される。バケット1が開口部28の前に達すると、フォーク32 が上昇して、ローラコンベア31bからバケット1を浮かせた状態にし、第1空 間21内まで前進して、停止する。
【0016】 一方、チェーン14は、フォーク32の第1空間21内への侵入時には停止し ており、フォーク32の停止後に、図1において、反時計回りの方向に、定ピッ チずつ間欠的に回転を開始する。そして、突出部13をフック手段11に当てな がら下降させて停止するようになっている。突出部13に当たったフック手段1 1は、一旦図4において、二点鎖線で示す状態に退避し、突出部13がフック手 段11の先端部を通過したときに、図4において実線で示す状態に戻る。 そして、チェーン14が停止すると、フォーク32は、下降して、チェーン1 4にバケット1を吊持させた後、ローラコンベア31bの場所まで戻って停止す る。以上でバケット1の搬入工程は終了する。
【0017】 チェーン14に吊持されたバケット1は、下降して、全体が洗浄液24に浸か り、被洗浄物は、超音波発振器26による洗浄促進作用を受けつつ、一定時間洗 浄される。 一定時間経過後、チェーン14が回転して、バケット1を第1空間21内にお いて、洗浄液タンク25の上方まで上昇させる。ここで、洗浄後の被洗浄物の液 切りが行われる。 この液切りを促進するために、被洗浄物に送風する手段を設けてもよい。
【0018】 次にチェーン14が回転を始めると、第1開き戸18が上方に開き、バケット 1が第1開き戸18と干渉することなく、下方から第2空間22内に入り、第1 開き戸18が閉まり、バケット1は停止する。バケット1は、次のチェーン回転 後も、第1空間21よりも高温状態の第2空間22内にとどまり、ここで乾燥さ れる。第2空間22内での洗浄液24からの気化ガスは、排気装置29により吸 引され安全、かつ公害を起こさない場所から放出される。
【0019】 次にチェーン14が回転を始めると、第2開き戸19が下方に開き、バケット 1が第2開き戸19と干渉することなく、上方から第1空間22内に入り、第2 開き戸19が閉まり、バケット1は停止する。 チェーン14の動き合わせて作動するように制御されたフォーク32が、バケ ット1の下で待機しており、チェーン14の停止中に、上昇,後退、下降の順序 で作動して、バケット1をチェーン14から外して、ローラコンベア31b上に 載置させる。 チェーン14の停止中に、さらに、ローラコンベア31a,31bが1ピッチ 分だけ作動して、フォーク32上に、次のバケット1を搬送する。 以下、上述した動作の繰り返しとなる。
【0020】 第1空間21内の洗浄液からの気化ガス,第1空間21から開口部28を介し ての漏洩ガスは、排気装置29により吸引され上記同様に放出される。 なお、第1空間21を縦方向に長くして、洗浄液タンク25の上方に、上昇側 ,下降側のそれぞれに、縦方向に2個のバケット1がとどまれるようにして、か つ開口部28、搬送装置4を上下2段に配設し、このうち上方のものを搬出専用 、下方のものを搬入専用とすれば、チェーン14を連続的に回転させて、上記同 様にバケット1の搬出入,被洗浄物の洗浄,液切り,乾燥が可能となる。
【0021】 本考案は、上記実施例に限定されるものでなく、以下に述べる変形例も含むも のである。 図7は、フォーク32に代わるもので、昇降可能に形成した駆動式のチェーン コンベア41と、駆動軸42の回りに回転可能に形成した駆動式のチェーンコン ベア43とからなっている。チェーンコンベア41は、ローラコンベア31bの ローラ間に配置され、ローラコンベア31bの作動中は、図7に示す位置より低 い位置で待機し、上面がローラコンベア31bの上面よりも低くなるようになっ ている。また、チェーンコンベア42は、ローラコンベア31bの作動中は、図 7中実線、および二点鎖線で示すように、起立して、チェーン14とは干渉しな い状態にある。
【0022】 そして、チェーン14に吊持されたバケット1を搬出する際には、ローラコン ベア31bの停止時に、チェーンコンベア41が、上面がローラコンベア31b の上面よりも高くなるまで上昇するとともに、チェーンコンベア42が水平にな る迄回転して、図7中、実線、二点鎖線で示す状態となる。 この状態では、チェーンコンベア42は、第1空間21内に延びている。また、 この状態になるまで停止していたチェーン14は、回転を開始して、上述したフ ォーク32の場合と同様に、チェーンコンベア42上にバケット1を載置する。
【0023】 ついで、チェーンコンベア41,42は、図7において反時計回り方向に回転し て、バケット1をローラコンベア31bの位置まで搬送し、チェーンコンベア4 1が下降して、バケット1をローラコンベア31b上に載置する。このバケット 1は、ローラコンベア31b,31cにより、図2において右方に搬送されると ともに、新しいバケット1がチェーンコンベア41の上方に搬送されて来て、ロ ーラコンベア31a,31bは停止する。その後、チェーンコンベア41が上昇 して、バケット1をローラコンベア31bからすくい上げ、チェーンコンベア4 1,42が時計回り方向に回転して、バケット1を第1空間21まで搬送して、 停止する。
【0024】 この停止後に、一旦チェーン14は時計回り方向に回転して、バケット1を吊 持するとともに、回転するチェーンコンベア42とバケット1が干渉しないよう に、バケット1を上方に退避させる。そして、チェーンコンベア42が回転して 起立状態になるとともに、チェーンコンベア41は下降し、チェーンコンベア4 2は、反時計回り方向に定ピッチだけ回転する。 以後、上記動作の繰り返しとなる。
【0025】 なお、チェーンコンベア41,42に代えて、駆動式のローラコンベアとして もよい。 さらに別の変形例として、図1,図2に示す装置において、フォーク32を設 ける代わりに、ローラコンベア31bを、図2において、紙面垂直方向に進退可 能に形成するとともに、上下動可能に形成して、ローラコンベア31b自体に図 5,6に示す運動をさせるように形成してもよい。この場合も、ローラコンベア 31a,31b,31cに代えて、チェーンコンベアを用いてもよい。 この他、搬送装置4として、フォークリフトを採用することも可能で、本考案 は、搬送装置4を上述したものに限定するものではない。
【0026】 図8は、フック手段11,突出部13に代わるもので、チェーン14に上面が 平らな突出部11aを設け、バケット1の両側の上縁部に張り出し部13aを設 けてもよい。 開口部28には、カーテン27に代えて、例えば昇降式の扉を設けてもよい。 また、上述した各駆動部の起動,停止のタイミングは、必ずしも上述した通り にする必要はなく、各駆動部と、これに続く構成各部との間の干渉が生じない限 りにおいて、多少タイミングをずらして、バケットの搬出入の所要時間を短縮す るようにしてもよい。
【0027】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案によれば、被吊持部を設けた被洗浄物 収容用バケットと、上記被吊持部とは、この被吊持部の下方から係合し、この被 吊持部に対して相対的に下方に移動することにより、上記係合状態を解く吊持手 段を、一定の間隔で設けたチェーンを、上方に位置する第1スプロケット、およ び下方に位置する第2スプロケットに、巻き掛け、上記第1,第2スプロケット のいずれか一方の軸を駆動部に結合して形成したコンベアと、上方に開く第1開 き戸、および下方に開く第2開き戸を設けて形成した隔壁により仕切って下方に 第1空間、上方に第2空間を内部に形成し、上記チェーンのうち、作動方向が上 向きの部分が上記第1開き戸を通過し、作動方向が下向きの部分が上記第2開き 戸を通過するように、上記第1,第2空間の双方にまたがって配置した上記コン ベアを収容し、上記第1開き戸、および第2開き戸を、作動時に、上記チェーン と干渉しない形状に形成し、上記第2空間に、この第2空間を上記第1空間より も高温に保持する加熱手段を設け、上記第1空間の底部に、塩素を一構成成分と する有機ハロゲン系溶剤を使用することなく、沸点60〜350°Cの炭化水素 からなる洗浄液を収容し、かつ上記吊持手段に吊持させた上記バケット全体を上 記洗浄液に浸漬させる洗浄液タンクを設け、上記隔壁と上記洗浄液タンクとの間 の高さに、上記バケットに対して通過可能に形成した閉鎖体を設けた開口部を形 成し、少なくとも上記開口部、および上記第2空間から排気可能に形成した排気 装置を設けた洗浄塔と、上記バケットを、上記開口部を介して上記第1空間内に 搬入し、上記吊持手段に吊持させる一方、上記チェーンにより吊持され、降下し てきた上記バケットを上記チェーンから外し、上記開口部を介して上記第1空間 外に搬出する搬送手段とから形成してある。
【0028】 このため、有機塩素系炭化水素のみを用いた場合、過熱水蒸気のみを噴射した 場合にはできなかった、ミクロンオーダの異物の付着も許されない精密機器部品 、なかでも油付着した精密機器部品の洗浄が、環境破壊等の問題を生じることな く、続けて行われるようになり、かつ空間の有効利用により、装置の占有面積も 小さくすることが可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る立体式洗浄装置の内部の概略を
示す側面図である。
【図2】 本考案に係る立体式洗浄装置の正面図であ
る。
【図3】 図1に示す装置におけるバケットとチェーン
との係合状態を示す部分正面図である。
【図4】 図1に示す装置におけるバケットのフック手
段を示す部分側面図である。
【図5】 図1に示す装置におけるフォークのバケット
搬出時の作動態様を示す図である。
【図6】 図1に示す装置におけるフォークのバケット
搬入時の作動態様を示す図である。
【図7】 図1に示す装置におけるフォークに代わるチ
ェーンコンベアの概略を示す側面図である。
【図8】 図3に示すバケット,チェーンコンベアのフ
ック手段,突出部に代わる張り出し部,突出部を示す部
分正面図である。
【符号の説明】
1 バケット 2 垂直コンベア 3 洗浄塔 4 搬送装置 11 フック手段 14 チェーン 15 第1スプロケット 16 第2スプロケット 18 第1開き戸 19 第2開き戸 20 隔壁 21 第1空間 22 第2空間 23 加熱手段 24 洗浄液 25 洗浄液タンク 27 カーテン 28 開口部 29 排気装置 31a,31b,31c
ローラコンベア 32 フォーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被吊持部を設けた被洗浄物収容用バケッ
    トと、 上記被吊持部とは、この被吊持部の下方から係合し、こ
    の被吊持部に対して相対的に下方に移動することによ
    り、上記係合状態を解く吊持手段を、一定の間隔で設け
    たチェーンを、上方に位置する第1スプロケット、およ
    び下方に位置する第2スプロケットに、巻き掛け、上記
    第1,第2スプロケットのいずれか一方の軸を駆動部に
    結合して形成したコンベアと、 上方に開く第1開き戸、および下方に開く第2開き戸を
    設けて形成した隔壁により仕切って下方に第1空間、上
    方に第2空間を内部に形成し、 上記チェーンのうち、作動方向が上向きの部分が上記第
    1開き戸を通過し、作動方向が下向きの部分が上記第2
    開き戸を通過するように、上記第1,第2空間の双方に
    またがって配置した上記コンベアを収容し、 上記第1開き戸、および第2開き戸を、作動時に、上記
    チェーンと干渉しない形状に形成し、 上記第2空間に、この第2空間を上記第1空間よりも高
    温に保持する加熱手段を設け、 上記第1空間の底部に、塩素を一構成成分とする有機ハ
    ロゲン系溶剤を使用することなく、沸点60〜350°
    Cの炭化水素からなる洗浄液を収容し、かつ上記吊持手
    段に吊持させた上記バケット全体を上記洗浄液に浸漬さ
    せる洗浄液タンクを設け、 上記隔壁と上記洗浄液タンクとの間の高さに、上記バケ
    ットに対して通過可能に形成した閉鎖体を設けた開口部
    を形成し、 少なくとも上記開口部、および上記第2空間から排気可
    能に形成した排気装置を設けた洗浄塔と、 上記バケットを、上記開口部を介して上記第1空間内に
    搬入し、上記吊持手段に吊持させる一方、上記チェーン
    により吊持され、降下してきた上記バケットを上記チェ
    ーンから外し、上記開口部を介して上記第1空間外に搬
    出する搬送手段とから形成したことを特徴とする立体式
    洗浄装置。
JP1283793U 1993-03-22 1993-03-22 立体式洗浄装置 Pending JPH0672681U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1283793U JPH0672681U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 立体式洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1283793U JPH0672681U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 立体式洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0672681U true JPH0672681U (ja) 1994-10-11

Family

ID=11816500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1283793U Pending JPH0672681U (ja) 1993-03-22 1993-03-22 立体式洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0672681U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035640A (ja) * 2015-08-06 2017-02-16 株式会社ジェイテクト 洗浄装置及び搬送装置
WO2017042976A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社平出精密 三次元搬送式の卓上型洗浄装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017035640A (ja) * 2015-08-06 2017-02-16 株式会社ジェイテクト 洗浄装置及び搬送装置
WO2017042976A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社平出精密 三次元搬送式の卓上型洗浄装置
CN108025336A (zh) * 2015-09-11 2018-05-11 株式会社平出精密 三维输送式的台上型清洁装置
US10583466B2 (en) 2015-09-11 2020-03-10 Hiraide Precision Co., Ltd. Three-dimensional transport type bench top cleaning device
CN108025336B (zh) * 2015-09-11 2020-12-18 株式会社平出精密 三维输送式的台上型清洁装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PL186021B1 (pl) Przemysłowe urządzenie do czyszczenia
CN208513271U (zh) 一种生物实验室用试管清洗装置
JP2001096245A (ja) 洗浄方法および洗浄装置
JPH0672681U (ja) 立体式洗浄装置
JPH07111963B2 (ja) 基板の洗浄乾燥装置
JP2520850B2 (ja) 横転式遠心洗浄乾燥装置
KR100605007B1 (ko) 초음파 세척 시스템
US2808064A (en) Degreasing machine
JPH0655114A (ja) 洗浄装置および洗浄方法
JPH09310183A (ja) 表面処理装置及び表面処理方法
JPS59121938A (ja) 弱流液による洗浄方法および装置
JP3014053U (ja) 刷版現像機用ローラーの洗浄装置
JP2813861B2 (ja) 洗浄装置
JPH07275810A (ja) 洗浄装置
JPH07214013A (ja) 洗浄装置
JPH0429903Y2 (ja)
JP3066986B2 (ja) ウエット処理装置及びウエット処理方法
JPH10168589A (ja) 金属材料の表面清浄化方法とその装置
JPH0427479A (ja) 軸受け洗浄装置
JPH0117538Y2 (ja)
JPH02245279A (ja) 洗浄装置
JP2542248Y2 (ja) 写真製版現像機用ラックの洗浄装置
JPH0796257A (ja) 脱脂洗浄方法および装置
JPH10211844A (ja) 電気集塵機用極板洗浄乾燥車
JPH08281223A (ja) 機械部品等の精密洗浄装置