JPH10211844A - 電気集塵機用極板洗浄乾燥車 - Google Patents

電気集塵機用極板洗浄乾燥車

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JPH10211844A
JPH10211844A JP1816697A JP1816697A JPH10211844A JP H10211844 A JPH10211844 A JP H10211844A JP 1816697 A JP1816697 A JP 1816697A JP 1816697 A JP1816697 A JP 1816697A JP H10211844 A JPH10211844 A JP H10211844A
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JP
Japan
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washing
cleaning
drying
tank
electrode
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JP1816697A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takagi
清一 高木
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Shinwa Corp
Original Assignee
Shinwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に電気集塵機用極板を洗浄すると共に現
場周囲の環境を保全する。 【解決手段】 電気集塵機用極板洗浄乾燥車1は、トラ
ック2に、電気集塵機に用いられる極板Aを洗浄して乾
燥する極板洗浄乾燥装置3を搭載して構成した。極板洗
浄乾燥装置3は、薬液を貯えた薬洗槽6と、薬液を洗い
落とす水洗槽7と、付着した水を乾燥させる乾燥部8
と、極板Aをつり上げて薬洗槽6から乾燥部8まで移動
させる搬送部5と、これらを制御する制御盤9と、洗浄
後の排水を貯める排水槽35と、排水槽35内に中和剤
を供給する中和剤供給源36と、排水槽35の上部に接
続され中和した上澄みを外部に排出する上部排水管38
と、下部に堆積した沈殿物を外部に排出する下部排水管
39とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、娯楽場やレストラ
ン等に設置される電気集塵機の極板をその現場で効率的
に洗浄する電気集塵機用極板洗浄乾燥車に関する。
【0002】
【従来の技術】電気集塵機の極板を洗浄する手段として
は、特公平6−49154号公報記載の「電気集じん装
置の洗浄方法及び洗浄汚水の処理方法」がある。この電
気集じん装置の洗浄方法及び洗浄汚水の処理方法は、洗
浄工程(加圧水を吹き付けて煤じんを除去する行程と、
極板に加圧空気を吹き付けて水滴を吹き飛ばす行程と、
集塵通路を通して送風する行程と、極板間に電圧を印加
する行程とからなる)と、洗浄汚水処理工程(洗浄工程
で生じた汚水を汚水貯留槽から濾過装置に充填する行程
と、汚水貯留槽と濾過装置との間で汚水を循環させる行
程と、濾過装置内の汚水に圧力を加えてフィルタを通過
させる行程と、濾過装置内の汚水を抜き出して汚水貯留
槽に戻す行程と、フィルタに空気を吹き付けて付着堆積
した汚泥を乾燥剥離させる行程と、汚泥を剥離した後の
フィルタに清澄水を通して洗浄する行程とからなる)と
からなる。
【0003】また、電気集塵機ではないフィルタの洗浄
装置の例としては、特開平8−182907号公報記載
の「フィルター洗浄装置及びフィルター洗浄ユニット」
がある。このフィルター洗浄装置は、フィルターを水平
に保持して正逆往復移動させる移動手段と、フィルター
に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、この洗浄水噴射
手段に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、この洗浄水
供給手段を往復移動させる揺動機構と、洗浄後の洗浄排
水を排出する洗浄排水排出手段とからなる。フィルター
洗浄ユニットは、洗浄段階の複数行程に合わせて、前記
フィルター洗浄装置を複数並べて構成される。
【0004】なお、移動式洗浄乾燥装置の例としては、
特開平5−185870号公報記載の「ランドリー車」
がある。このランドリー車は、トラックの荷台に、洗濯
機、乾燥機及び作業台等を搭載して、カーテンのクリー
ニングを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記構成の
従来装置では次のような問題がある。
【0006】電気集じん装置の洗浄方法及び洗浄汚水の
処理方法の場合は、本来据え付け型の装置であり、移動
させることを想定されていない。このため、電気集塵機
が備えられたところへ装置を移動させて迅速に極板を洗
浄することはできない。
【0007】フィルター洗浄装置及びフィルター洗浄ユ
ニットの場合は、必要な行程に合わせた個数のフィルタ
ー洗浄装置を組み合わせてフィルター洗浄ユニットを構
成することができるが、この場合も移動させることを想
定されていない。このため、電気集塵機が備えられたと
ころへ装置を移動させて迅速に極板を洗浄することはで
きない。
【0008】また、移動式の装置としては、ランドリー
車があるが、この場合も、汚水処理等の移動式であるこ
とにより必要となる措置が施されていない。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、必要とする場所へ移動して迅速に洗浄処理を
行うと共に、移動式であることに伴う不具合を解消した
電気集塵機用極板洗浄乾燥車を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電気集
塵機用極板洗浄乾燥車は、車輪を備えて移動しうる車体
と、この車体に固定的に搭載され、電気集塵機に用いら
れる極板を洗浄して乾燥する洗浄乾燥装置とを備えたこ
とを特徴とする。
【0011】前記構成により、電気集塵機が備えられた
娯楽場やレストラン等の現場に直接に洗浄乾燥装置を持
ち込むことができる。これにより、現場で迅速にかつ効
率的に極板を洗浄することができる。
【0012】第2の発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾
燥車は、前記洗浄乾燥装置が、極板を洗浄する薬液を貯
えた薬洗槽と、この薬洗槽での洗浄後に極板に付着した
薬液を水で洗い落とす水洗槽と、この水洗槽での水洗後
に極板に付着した水を乾燥させる乾燥部と、極板をつり
上げて前記薬洗槽から乾燥部まで移動させる搬送部と、
この搬送部で極板を薬洗槽に移動させて洗浄し水洗槽に
移動させて洗浄した後乾燥部に移動させて乾燥させる制
御盤とを備えたことを特徴とする。
【0013】前記構成により、制御盤が搬送部を制御し
て、極板を薬洗槽から乾燥部まで順次移動させる。薬洗
槽では、極板を内部に設定時間だけ浸漬させて洗浄す
る。次いで、極板を水洗槽に移動させてその内部に浸漬
させて表面に付着した薬液を洗い落とす。その後、乾燥
部に移動させて乾燥させる。これにより、極板を短時間
で効率的に洗浄することができる。
【0014】第3の発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾
燥車は、薬洗槽での洗浄後の薬液及び水洗槽での水洗後
の水を貯める排水槽と、この排水槽内に中和剤を供給す
る中和剤供給源と、排水槽の上部に接続され沈殿物が下
部に堆積した後の中和した上澄みだけを外部に排出する
上部排出管と、排水槽の下部に接続され堆積した沈殿物
を外部に排出する下部排出管とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】前記構成により、極板の洗浄が終了した後
の排水、即ち薬洗槽での洗浄後の薬液及び水洗槽での水
洗後の水を、排水槽に貯める。この排水を貯めた排水槽
に、中和剤供給源から中和剤を供給する。これにより、
内部の排水が中和されると共に、排水槽の下部に沈殿物
が堆積する。そして、中和した上澄みは、現場で上部排
出管を介して外部に排出する。排水槽の下部の沈殿物
は、現場から持ち帰って、専用設備において、下部排出
管から取り出して処理する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気集塵機用
極板洗浄乾燥車の一実施形態を添付図面に基づいて説明
する。図1は本実施形態に係る電気集塵機用極板洗浄乾
燥車を示す斜視図、図2は電気集塵機用極板洗浄乾燥車
の内部装置の配列を概略的に示す平面図、図3は電気集
塵機用極板洗浄乾燥車の内部装置の配列を示すブロック
図、図4は薬洗槽内にジェット水流を作って極板を洗浄
するジェット水流作成部を示すブロック図、図5は制御
盤での制御機能を示すフローチャートである。
【0017】本実施形態の電気集塵機用極板洗浄乾燥車
1は、図1に示すように、トラック2の荷台に、電気集
塵機(図示せず)の極板Aを洗浄するための極板洗浄乾
燥装置3を搭載して構成されている。ここでは、車輪を
備えて移動しうる車体として、エンジンを搭載したトラ
ック2を用いている。
【0018】極板洗浄乾燥装置3は、図1から図3に示
すように主に、極板Aをつり上げて搬送する搬送部5
と、極板Aを薬液で洗浄する薬洗槽6と、この薬洗槽6
での洗浄後に極板Aに付着した薬液を水で洗い落とす水
洗槽7と、この水洗槽7での水洗後に極板Aに付着した
水を乾燥させる乾燥部8と、これらを制御する制御盤9
とから構成されている。
【0019】搬送部5は、図2に示すように、荷台の天
井部に取り付けられたレール11と、このレール11に
取り付けられ極板Aをつり上げて移動させるつり上げ移
動部12とから構成されている。レール11は、環状で
あって、平面形状がほぼL字型になっている。つり上げ
移動部12は、レール11に複数個取り付けられ、環状
でL字型のレール11を一方向に順次移動するようにな
っている。これにより、各つり上げ移動部12は複数の
極板Aを個別に、薬洗槽6、水洗槽7及び乾燥部8に順
次移動させ、それらで処理された後、再びもとの位置に
戻すようになっている。なお、各つり上げ移動部12
は、制御盤9によって個別に制御されるようになってい
る。
【0020】薬洗槽6は、図3に示すように、薬液を収
容する容器本体15と、この容器本体15の上部開口に
取り付けられた2枚の蓋体16と、各蓋体16をそれぞ
れ開閉させる蓋体開閉駆動部17とから構成されてい
る。蓋体16は、その基端部を蓋体開閉駆動部17に取
り付けられている。蓋体開閉駆動部17は、容器本体1
5の上端部に対向して設けられ、各蓋体16を観音開き
状態で開閉するようになっている。なお、蓋体16によ
って容器本体15が塞がれたときに、極板Aを支持した
つり上げ移動部12のチェーン部が邪魔にならないよう
に、2枚の蓋体16の合わせ部分にチェーン部が嵌まる
切欠き(図示せず)が設けられている。
【0021】さらに、薬洗槽6には、水を供給する水供
給源18と、薬品を供給する薬品供給源19と、薬洗槽
6内にジェット水流を作って極板Aを洗浄するジェット
水流作成部20が接続されている。
【0022】水供給源18としては、現場において水道
水を利用しても、電気集塵機用極板洗浄乾燥車1に水タ
ンクを搭載してもよい。この水供給源18の供給管18
Aは、薬洗槽6内まで延長して配設され、その途中に開
閉バルブ18Bが設けられている。なお、この供給管1
8Aは、水洗槽7にも延長され、水洗槽7の水の供給源
ともなっている。その途中には開閉バルブ18Cが設け
られている。
【0023】薬品供給源19は、薬洗槽6内の薬液を作
るための薬品、即ち極板Aを洗浄するための洗浄薬を供
給するものである。この薬品供給源19の供給管19A
は、薬洗槽6内まで延長して設けられ、その途中に開閉
バルブ19Bが設けられている。
【0024】ジェット水流作成部20は、図4に示すよ
うに、薬洗槽6内に噴射させる薬液を供給すると共に薬
洗槽6への薬液の噴射量と同量の薬液を戻して薬洗槽6
との間で薬液を循環させる循環タンク21と、基端部が
循環タンク21の上部に接続されると共に先端部が薬洗
槽6の側壁面4カ所に接続されて循環タンク21からの
薬液を薬洗槽6内の極板Aに向けてその両側から供給す
る薬液供給管22と、この薬液供給管22の途中に介装
され循環タンク21内の薬液を薬洗槽6内の極板Aにジ
ェット水流として高速で噴射させるジェットポンプ23
と、基端部が薬洗槽6の上部に接続されると共に先端部
が循環タンク21の下部に接続されジェットポンプ23
で薬洗槽6内に供給した薬液と同量の薬液を循環タンク
21に戻す戻り管24と、循環タンク21内に設けられ
この循環タンク21内の薬液を暖めて洗浄力を上げるた
めのヒータ25と、薬液の量を一定に保つために循環タ
ンク21内に薬液の水位を検出する水位センサ26とか
ら構成されている。
【0025】水洗槽7は、図3に示すように、水を貯え
る容器で、その上側は開放されている。この上側が開放
された容器としての水洗槽7に、搬送部5がその上側か
ら極板Aを挿入する。搬送部5は、極板Aをそのままし
ばらく漬けておいたり上下動させたりして、薬液を洗い
落とす。
【0026】乾燥部8は、上側が開放された乾燥タンク
28と、ヒータや送風機等(いずれも図示せず)を内蔵
して乾燥タンク28内に乾いた温風を供給する温風供給
装置29とから構成されている。
【0027】制御盤9には、搬送部5、薬洗槽6の蓋体
開閉駆動部17、ジェット水流作成部20のジェットポ
ンプ23、ヒータ25、水位センサ26及び温風供給装
置29がそれぞれ接続され、図5のフローチャートに示
す制御機能によって各部を制御するようになっている。
【0028】搬送部5では、制御盤9によって複数のつ
り上げ移動部12が個別に制御されるようになってい
る。具体的には、つり上げ移動部12が極板Aをつり上
げた状態で、薬洗槽6から乾燥部8まで順次移動するよ
うに制御されると共に、極板Aを薬洗槽6、水洗槽7及
び乾燥部8でそれぞれ上下動させるように制御される。
【0029】薬洗槽6の蓋体開閉駆動部17は、つり上
げ移動部12と連動するように制御されている。具体的
には、極板Aをつり下げたつり上げ移動部12が薬洗槽
6上に移動されてきたときに作動して蓋体16を開放状
態(開放されている場合はそのまま)にし、つり上げ移
動部12によって極板Aが薬洗槽6内まで下ろされたと
きに蓋体16を閉じ、設定時間だけ待って再び開放する
ように制御される。ジェット水流作成部20のジェット
ポンプ23、ヒータ25及び水位センサ26は、つり上
げ移動部12によって極板Aが薬洗槽6内に挿入された
時点で作動開始して設定時間経過後に停止するように制
御される。なお、ヒータ25は、循環タンク21内の薬
液が予め設定された温度になるように動作する。このた
め、予め通電されて循環タンク21内の薬液を加温して
おく場合もある。このジェット水流作成部20の作動時
間及び循環タンク21内の薬液の温度は、極板Aの汚れ
の程度によって異なるので、その汚れの程度に応じて制
御盤9で適宜設定される。
【0030】温風供給装置29は、つり上げ移動部12
によって極板Aが乾燥部8内に挿入された時点で動作開
始して設定時間経過後に停止するように設定される。こ
の温風供給装置29の設定時間も、極板Aの大きさ等に
合わせて設定される。
【0031】薬洗槽6、水洗槽7及び循環タンク21の
底部には、図3に示すように、内部の薬液及び水を外部
に排出するための排出管31,32,33がそれぞれ接
続されている。各排出管31,32,33には開閉バル
ブ31A,32A,33Aがそれぞれ設けられ、排出ポ
ンプ34に接続されている。さらに、この排出ポンプ3
4の排出管34Aが排水槽35に接続されている。この
排水槽35は、極板Aを洗浄した後の汚れた薬液及び水
を貯えるタンクである。この排水槽35には、内部に溜
まった排水を中和するための中和剤供給源36が開閉バ
ルブ37を介して接続されている。さらに、排水槽35
には、その上部と下部とに排水管38,39がそれぞれ
接続されている。各排水管38,39には、開閉バルブ
40,41がそれぞれ設けられている。上部排水管38
は、排水槽35に貯まった排水のうち、中和された上澄
みだけを外部に排出するための配管で、環境を汚染する
おそれのない部分は現場で排出するようになっている。
下部排水管39は、排水槽35の底部に沈殿した汚泥を
排出するための配管で、処理施設において排水槽35か
ら取り出し、処理するようになっている。
【0032】なお、図2中の30は極板洗浄乾燥装置3
全体に電力を供給する発電機である。
【0033】[作用]以上のように構成された電気集塵
機用極板洗浄乾燥車1では、次のようにして極板Aの洗
浄作業を行う。
【0034】まず、電気集塵機用極板洗浄乾燥車1を娯
楽場やレストラン等の現場に移動させる。この現場にお
いて作業者は、施設内の電気集塵機から極板Aを取り出
して、電気集塵機用極板洗浄乾燥車1の待機状態(図2
に示す位置にある状態)からつり上げ移動部12に掛け
る。次いで、制御盤9の作業開始ボタンを押す。これに
より、制御盤9が作動する。以下、制御盤9による制御
を図5に示すフローチャートを基に説明する。
【0035】制御盤9の制御開始によって、搬送部5が
作動される。極板Aが掛けられたつり上げ移動部12は
極板Aをつり上げて、薬洗槽6の上まで移動させる(ス
テップ1)。次いで、薬洗槽6の蓋体開閉駆動部17が
作動されて蓋体16が開放され(ステップ2)、つり上
げ移動部12が極板Aを下ろして薬洗槽6内に挿入する
(ステップ3)。その後、蓋体開閉駆動部17によって
蓋体16が閉じられ(ステップ4)、ジェット水流作成
部20が予め設定された時間だけ作動される(ステップ
5)。これにより、薬洗槽6内で薬液が、極板Aに激し
くぶつかり、攪拌されて、極板Aにこびりついた汚れが
除去される。このとき、ヒータ25及び水位センサ26
も作動する。ヒータ25は、循環タンク21内の薬液の
温度を設定温度に維持するように制御される。水位セン
サ26は、循環タンク21内の薬液の量が減少しないよ
うに監視する。減少した場合には警報等によって作業者
に知らせる。
【0036】ジェット水流作成部20が設定時間作動し
て極板Aの汚れが落ちると、蓋体開閉駆動部17によっ
て蓋体16が開放される(ステップ6)。その後、つり
上げ移動部12によって極板Aがつり上げられ、次の水
洗槽7に移動されて、その内部に挿入され、予め設定さ
れた時間だけ水洗槽7内に浸漬される(ステップ7)。
このとき、つり上げ移動部12によって極板Aが上下に
揺すられる場合もある。
【0037】極板Aは、設定時間経過後、つり上げられ
て次の乾燥部8に移動され、その内部に挿入される(ス
テップ8)。次いで、温風供給装置29が作動されて、
予め設定された時間だけ極板Aに温風を吹き付ける(ス
テップ9)。設定時間経過後、極板Aはつり上げ移動部
12でつり上げられてもとの位置まで戻される。作業者
は、洗浄乾燥が終了した極板Aを電気集塵機に戻して作
業を完了する。
【0038】大規模な娯楽施設等においては、小型の電
気集塵機が多数設置されている。この場合には、極板A
の枚数も多くなるため、各つり上げ移動部12で連続的
に洗浄作業を行うが、このときは前記一連の制御を各つ
り上げ移動部12に対して個別に行う。制御盤9によっ
て各つり上げ移動部12を個別に制御する過程で、待機
状態から薬洗槽6での洗浄に移ろうとする際に、先行す
るつり上げ移動部12が薬洗槽6での洗浄作業を行って
いるときには、その先行するつり上げ移動部12での洗
浄作業が終了するまで待機する。同様に、水洗行程及び
乾燥工程においても、先行するつり上げ移動部12が作
業中の場合には、それが終了するまで待機する。これに
より、各つり上げ移動部12で個別につり上げられた複
数の極板Aが連続的に洗浄される。
【0039】極板Aの洗浄作業が終了した後は、薬洗槽
6の薬液、循環タンク21の薬液及び水洗槽7の水を、
排出ポンプ34で引いて排水槽35に移す。次いで、排
水(前記薬液及び水)を貯めた排水槽35に、中和剤供
給源36から中和剤を供給する。これにより、排水槽3
5内の排水が中和されると共に、排水槽35の下部に沈
殿物が堆積する。そして、中和した上澄みは、現場で上
部排水管38を介して外部に排出する。排水槽35の下
部の沈殿物は、現場から持ち帰って、専用設備におい
て、下部排水管39から取り出して処理する。
【0040】[効果]以上のように、電気集塵機用極板
洗浄乾燥車1を現場に移動させて、その場で極板Aを洗
浄し乾燥させるようにしたので、極板Aの洗浄作業の効
率が大幅に向上する。即ち、電気集塵機から外した極板
Aを現場ですぐに洗浄してそのままもとの電気集塵機に
取り付けるので、交換用の新しい極板Aを現場に持ち込
む手間と、汚れた極板Aを持ち帰る手間を省くことがで
きる。さらに、持ち帰った汚れた極板A及び洗浄した後
の極板Aを一時的に保管する倉庫等も不要となる。この
結果、極板Aの洗浄作業の効率を大幅に向上させること
ができる。
【0041】また、排水槽35を設けて、中和した上澄
みを現場で排出し、沈殿物だけを持ち帰って処理するよ
うにしたので、作業現場の環境を保全することができ
る。
【0042】[変形例] (1) 前記実施形態では、電気集塵機用極板洗浄乾燥
車1の移動手段(車輪を備えて移動しうる車体)として
トラック2を用いたが、エンジンを持たずに車輪だけを
有する独立のユニットとして構成し、トラックや自動車
等で牽引するようにしてもよい。
【0043】(2) 前記実施形態では、水洗槽7を水
を貯えるだけの容器として構成したが、薬洗槽6と同様
に、ジェット水流作成部20を設けてもよい。
【0044】(3) 前記実施形態では、乾燥部8を乾
燥タンク28と温風供給装置29とから構成したが、温
風供給装置29だけで構成してもよい。
【0045】(4) 前記実施形態では、極板洗浄乾燥
装置3全体を制御盤9で制御して自動的に洗浄乾燥作業
を行うようにしたが、制御盤9を設けずに、手動で洗浄
乾燥作業を行うようにしてもよい。これによっても、前
記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0046】(5) 前記実施形態では、極板洗浄乾燥
装置3を作動させる電源としての発電機30をトラック
2に搭載したが、電源については現場で確保するように
してもよい。
【0047】(6) 前記実施形態では、ジェット水流
作成部20を設けたが、このジェット水流作成部20の
代わりに超音波発生器を設けてもよい。即ち、前記実施
形態では、ジェット水流作成部20によって薬洗槽6内
の薬液をジェット水流として極板Aに当てて表面にこび
りついた汚れが除去するようにしたが、このジェット水
流作成部20の代わりに超音波発生器を設け、この超音
波発生器によって薬洗槽6内の薬液を超音波振動させ、
この超音波振動によって極板Aの表面にこびりついた汚
れを除去するようにしてもよい。また、ジェット水流作
成部20と超音波発生器を両方設けてもよい。これによ
っても、前記実施形態と同様の作用、効果を奏すること
ができる。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。
【0049】(1) 電気集塵機用極板洗浄乾燥車を現
場に移動させて、その場で極板を洗浄し乾燥させるよう
にしたので、極板の洗浄作業の効率が大幅に向上する。
【0050】(2) 排水槽内に貯めた排水に中和剤を
供給して、沈殿物が下部に堆積した後の中和した上澄み
だけを外部に排出し、沈殿物だけを持ち帰って処理する
ようにしたので、作業現場の環境を保全することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾燥車を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾燥車の内
部装置の配列を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾燥車の内
部装置の配列を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾燥車のジ
ェット水流作成部を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る電気集塵機用極板洗浄乾燥車の制
御盤での制御機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:電気集塵機用極板洗浄乾燥車、2:トラック、3:
極板洗浄乾燥装置、5:搬送部、6:薬洗槽、7:水洗
槽、8:乾燥部、9:制御盤、18:水供給源、19:
薬品供給源、20:ジェット水流作成部、35:排水
槽、36:中和剤供給源、38:上部排水管、39:下
部排水管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を備えて移動しうる車体と、 この車体に固定的に搭載され、電気集塵機に用いられる
    極板を洗浄して乾燥する洗浄乾燥装置とを備えたことを
    特徴とする電気集塵機用極板洗浄乾燥車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電気集塵機用極板洗浄
    乾燥車において、 前記洗浄乾燥装置が、極板を洗浄する薬液を貯えた薬洗
    槽と、この薬洗槽での洗浄後に極板に付着した薬液を水
    で洗い落とす水洗槽と、この水洗槽での水洗後に極板に
    付着した水を乾燥させる乾燥部と、極板をつり上げて前
    記薬洗槽から乾燥部まで移動させる搬送部と、この搬送
    部で極板を薬洗槽に移動させて洗浄し水洗槽に移動させ
    て洗浄した後乾燥部に移動させて乾燥させる制御盤とを
    備えたことを特徴とする電気集塵機用極板洗浄乾燥車。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電気集塵機用極板洗浄
    乾燥車において、 薬洗槽での洗浄後の薬液及び水洗槽での水洗後の水を貯
    める排水槽と、この排水槽内に中和剤を供給する中和剤
    供給源と、排水槽の上部に接続され沈殿物が下部に堆積
    した後の中和した上澄みだけを外部に排出する上部排出
    管と、排水槽の下部に接続され堆積した沈殿物を外部に
    排出する下部排出管とを備えたことを特徴とする電気集
    塵機用極板洗浄乾燥車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008026023A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 移動式除染装置
JP2010158604A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd 電気集塵機の洗浄方法およびその装置
CN103661070A (zh) * 2013-11-25 2014-03-26 清华大学 街道空气清洁车

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